ヒトデナク ヒトデナシ
憂鬱が空を覆う
最悪な雨ふらす
その雨にうたれつづけて
ヒトデナシで終わる
ああヒトデナシの分際
でも人でありたいんだよ
けどそれは許されないから
ヒトデナシで終わる
感情と表情
感じたことが感情
それが表に出て表情
これは絶対にイコールで結ばれる
嘘すらも感じたことだから嘘の表情なんてない
均質化 均一化
駅には地元では考えられないほどの人間がいる。
あまりにも大勢の人間を見ていると、脳の処理が間に合わないのか、何も考えられなくなってしまう。
むしろこれは、一人一人を理解しようとしている証拠かもしれない。
ただ何も考えられなくなった脳は、人間を区別できなくなる。
それが続くと差異というものが感じれなくなる。
色でなく、形で識別するようになる。
みんな同じ服を着て同じ髪型をしている。
終いには、人間も同じ形に見えて脳の中で均一化が始まる。
ただこの均一化は私の脳の中でしか起きていないことなのでしょうか。
私は高校生の頃、学校は人間を均質化させる工場だと思いながらいきていました。
同じ服を着て、同じ教育を受ける。髪の毛の色、形を統一させる。
やっていい事とダメなことを明確に区別する。
ハリボテの未来に惰性的な毎日。
そこにはきちんとした理由があるのでしょうが、青臭く天邪鬼な私には均質化工場にしか見えませんでした。
ただ、そこで均質化され幸せになっている人も知っていますし、ひたすら反抗して不幸になった人も知っています。
私はどちらにもなれなかった。
そこで得たのは、嘘と笑顔の作り方。
オリジナル
オリジナルとは何か。
辞書に書いてある意味とは一致しないと思われますが、私はオリジナルの意味を、「物事の起源またはそれ以外のものから影響を受けていないもの」だと思っています。
多くの人もこれには共感するのではないでしょうか。
しかしもしオリジナルの意味がこれならば、オリジナルなんてものは存在しないんではないでしょうか。
私は「本当の自分とは何か」と考えたときの終着点にここにたどり着きます。
そもそも他人から生まれて、他人に育てられ、他人に囲まれて生きているのに、他人から完全に分離した自分の世界で生きることなんて無理で、そもそも自分の世界なんて存在しないと考えています。
人間は他人の一部の組み合わせでできている。
そのパーツはこれからも入れ替わる。
アップデートのたびに違う人間になる。
私は今の自分の人生に満足していない時になりたい自分のパーツを探すようにしています。
聞いたことのないジャンルの音楽や、読もうとも思わなかった本を読んだり。
自分のやりたいことをやって生きていきたい。