"おいない"の京都最新情報

2019年 6月 25日(火)


     【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】
 
北野天満宮では祭神の菅原道真の「御誕辰祭」(誕生日)に合わせ、夏本番を前に茅の輪をくぐることで、罪や汚れをカヤに託し、厄よけや無病息災を願う「大茅の輪くぐり」の神事が六月二十五日「天神さん」の日に行われる。
昨日の大茅輸くぐりに使用される「大茅の輪」の取り付けも見ごたえがあり、風物詩の一つです。
酷暑を無事に越すことを願うことから、「夏越天神」の名で親しまれている。
直径約七~八㍍もある茅の輪が楼門に取り付けられ、参拝者は「酷暑を元気に過ごせるように」と願い事を唱えながら茅の輪をくぐり、抜き取った茅で小さな茅の輪をその場で作って持ち帰り、一年の無事を込めて玄関に吊す。
又、先着五千体限り、三百五十円で直径七~八㌢の「茅の輪」が「智の輪」に通じるとして授与されます。
※ 夏越の神事ともいわれる茅の輪くぐりは、京都の多くの神社で六月三十日に行われる夏の風物詩の一つ。

北野天満宮:「茅の輪くぐり」2016年
   20198年 6 月 27日(木)

     【京 の 季 節 の 花 便 り】
 
 東山区東福寺塔頭の天得院で一年で最も昼間の長い「夏至」の六月二十七日から、キキョウやツバキの見ごろに合わせて庭園の桔梗を愛でる特別拝観が行われる。
午前九時半~午後八時半。七月十日まで。

桃山時代に造られた緑鮮やかな杉苔が広がる枯山水の庭園に紫色や白、八重のキキョウ約三百株が植わって、凛とした美しい姿を見ることができる。
又塀の外側には南側の塀沿い約三十㍍に交互に並んで、秋の七草の一つハギがこの時期にも赤紫色の花をつける二度咲きで、初夏を感じさせる白色のアジサイの花との競演を見せている。
五月末から花を付け始めた落ち着いた赤紫色のハギの花とかれんな白い花をつけるカシワバアジサイの対照的な姿が、見る目を楽しませてくれる。
日没後、庭園のライトアップも行われる。見頃は七月初旬まで続く。二汁五菜の「桔梗膳」も味わえます。

 

✸画像が表示されない場合は下記のURLをUPしてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/oinaijp/folder/279901.html

"おいない"の京都最新情報

 

 2019年 6月 22日 (土)

  
     [ 祇 園 祭 シ リ ー ズ ] 
 
 祇園祭役行者(えんのぎょうじゃ)山(室町通三条上ル)の蔵が一一四年ぶりとなる修復を終えた。修験道ゆかりの輪宝紋の入った屋根瓦やしっくいの壁が真新しくなり、七月五日にある同山の吉符入りを待つばかりとなっている。
蔵は一八七〇年に建てられた二棟。ご神体や山の骨組みなどが納められており、一九〇五年に修復した記録が残る。昨年九月の台風二十一号で壁や屋根の一部が落ちる被害があり、役行者山保存会が昨秋、本格的な修復工事に取り掛かっていた。
紋入りの瓦は特注品で、屋根の一部は古い瓦を活用しながらふき直した。後祭(あとまつり)の宵山期間に当たる七月二十一~二十三日には一般の人たちも外観を見られるようにする。
「瓦の紋に注目してほしい」とのこと。

 

  2019年 6月 23日(日)

     [京 の 季 節 の 花 だ よ り]
 
三千院:「奥の院あじさい苑」
 左京区大原の三千院で六月二十三日から恒例の「あじさい祭り」が始まる。
奥の院あじさい苑」一帯には三千株以上のアジサイが植えられ、一般的なあじさいの他にも「山あじさい」「星あじさい」「蔓あじさい」など様々なアジサイが所狭しと咲き誇っています。見ごろは六月下旬から七月上旬ごろ。

杉木立と苔むした雰囲気の中に青や薄紫の色鮮やかに咲くアジサイは格別で、中でも朝露で色を増した薄紫のヤマアジサイや小さな花びらが愛らしいホシアジサイは心が洗われる。
散策路沿いでは、大人の背丈程のアジサイも。
対照的に、せせらぎの近くではヤマアジサイが小さな花を咲かせます。
午前八時半~午後五時。七月十五日まで。拝観料 七百円。
 
 京都御苑の東側(寺町通)沿いに建つ、節分で有名な紫式部ゆかりの廬山寺では、キキョウが見ごろになってきた。
「源氏庭」で紫のかれんな花を競い、訪れた人を楽しませている。

この寺の場所にはかって、紫式部のお父さんの藤原為時の居宅があり、式部が「源氏物語」を執筆したとされている。
キキョウは源氏物語に登場するなど古代から愛されており、廬山寺の源氏庭には平安時代の風情を伝えようと約千株が植えられて、つり鐘型の花が庭一面に、白砂と鮮やかなコントラストを見せている。廬山寺の桔梗は七月に満開となり、九月頃まで楽しめそうです。
 
✸画像が表示されない場合は下記のURLをUPしてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/oinaijp/folder/279901.html

"おいない"の京都最新情報

2019年 6月 20日(木)


     【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】
 
 ★洛北・鞍馬寺では六月二十日、大蛇に見立てた青竹を山刀で断ち切り、災いを払って古事を願う「竹伐り会式」が僧兵に扮した地元の人たちの豪快な刀裁きで行われた。
平安時代鞍馬寺中興の祖・峯延(ブエン)和尚が大蛇に襲われ、法刀で退治したとの故事にちなむ、千年以上の歴史を伝える神事。
江戸時代中頃から、東の近江座と西の丹波座に分かれて竹を切る速さを競い、両地方の豊凶を占うようになった。
ほら貝の音を合図に、黒の僧衣に白袈裟を弁慶かぶりした八人の大惣荒法師仲間が本殿前の特設舞台で「竹ならし」で竹の長さを切り揃え、東西に分かれ二人一組になって直径約十五㌢、長さ五㍍の青竹四本に、山刀を振り下ろし、切り落としていきます。
導師が扇をかざしたのを合図に大惣はバン、バンと激しい音を響かせながら、四本の竹に刀を激しく打ちつけた。
先に切り取った方が今年の豊作を約束されるという。
その青竹は魔除け、厄よけとされており、竹は二回切るので(竹ならし・勝負伐り)、最初の竹鳴ならしだけではなくて、勝負伐りまで見ると縁起がいいようです。
竹の切れ端は、参拝者らのお守りに使われるという。
ちなみに昨年は、七年連続で西の丹波座に軍配が上がっていますが、はたして今年の勝敗は?
信楽香爾(しがらきこうじ)執行の扇を合図に各座四人が二人ずつ竹を切り始めた。先に六つに切り分けた丹波座が「丹波の勝ち」と名乗りを上げて境内に駆けだしていくと、集まった約六〇〇人の参拝者から大きな拍手が起こった。

"おいない"の京都最新情報

   2019年 6月 15日 (土)

   
    [ 祇 園 祭 シ リ ー ズ ]

 

f:id:oinaijp:20190617101334j:plain

 東山区の八坂神社で十五日、平安時代に始まった祇園臨時祭の伝統を継ぐ神事「例祭」が行われ、舞殿で優雅な東遊(あずまあそび)が披露された。
旧暦六月十四日に行われた祇園祭還幸祭の翌日、朝廷から贈り物が届けられた歴史にちなむ。幕末の一八六五年に約四〇〇年ぶりに再興して以降、十五日に例祭が行われている。
。今年は祇園祭創始一一五〇の節目。

 

   2019年 6月 16日 (日)  

 
     【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】

 

f:id:oinaijp:20190617101904j:plain

西京区大原野十輪寺で六月十六日、平安時代六歌仙の一人、伊勢物語の主人公の在原業平をしのぶ法要が新緑のモミジが映え、鳴り響く三弦と声明に「業平忌三弦法要」が営まれた。
十輪寺は業平が政略で離された恋人の二条后を思いながら晩年この地に住み、元経(八八〇)年五月二十八日、五十六歳で亡くなるまで、ここで塩を焼いて風情を楽しんだと伝わる。
業平忌は、一族の女性との仲を裂いた藤原氏が、たたりを恐れ供養したのが始まり。塩竃の跡や墓もある。本堂前に特設した祈願道場で、三弦を奏でる独特の声明法要で、住職らが三弦を奏でながら独特の節回しで般若心経や天台声明を唱えた。
業平が好んだと云われるカキツバタや歌詠みである業平を慕って多くの俳人歌人が集い、日本舞踊・京舞の奉納や、書や献花の奉納もあり、平安の歌人に思いをはせていた。

 

  2019年 6月 17日(月)


     【京 の 季 節 の 花 だ よ り】   

 

f:id:oinaijp:20190617102406j:plain

東山区建仁寺塔頭・両足院は、六月十七日から庭園を特別公開する。
白砂と苔に青松が美しい唐門前庭、枯山水庭園の方丈前庭、京都府指定名勝庭園の池泉廻遊式庭園からなる書院前庭の池の周りに植えられている約一千株の「半夏生」(ハンゲショウ)が葉の一部が化粧したように白く変色し、見ごろを迎えている。

純白に変わった葉が花のように、庭池の周りを彩っている。
ハンゲショウドクダミ科の多年草。名前は、七十二候の一つの夏至から十一日目の「半夏生」に花を咲かせるからとも、葉の表面がけが白く変化し「半化粧」するからともいわれる。
※ 寺宝展「朝鮮通信使の足跡」も同時開催され、龍山徳見禅師による開創の建仁寺塔頭寺院で、通常は予約をしないと拝観できない。茶室「水月亭」の特別拝観もあります。
拝 観 午前十時~午後五時まで。  七月十日

 

✸画像が表示されない場合は下記のURLをUPしてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/oinaijp/folder/279901.html

 

"おいない"の京都最新情報

   2019年 6月 13日 (木)  
 
     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
 京都五花街の芸舞妓たちが競演する合同公演「都の賑(にぎわ)い」の舞台稽古が十三日、宮川町歌舞練場で催された。公演終盤の「祇園小唄」に出演する各花街の舞妓計二〇人が異なる流派の舞いを合わせる初の合同稽古に臨んだ。
舞台では京舞井上流の家元井上八千代さんら各流派師匠の指導の声や手拍子が飛び交った。舞妓たちは体の向きや目線など細かな所作を確かめた。
公演は東山区南座で二十九、三十日午前十一時と午後二時半からの各日二回。先斗町の清元「北州」で幕開けし、祇園甲部地唄「鳥辺山」、宮川町の長唄君が代松竹梅」、祇園東の清元「青海波」、上七軒長唄「浪枕月浅妻」と続く。一等席一万二千円。二等席六千円。
 
   2019年 6月 15 日(金)

      【京 の 季 節 の 花 だ よ り】
 
 平家物語の冒頭に登場する「沙羅双樹(さらそうじゅ)」として知られるナツツバキが、右京区妙心寺塔頭・東林院で見頃を迎え、十五日に特別公開が始まった。
白い小さな花々がこけむした庭の上に転々とこぼれ落ち、涼しげな風情を漂わせている。
ナツツバキは、朝に咲いて夕には落ちてしまうことから生のはかなさを象徴するとされ、釈迦(しゃか)が入滅した時に傍らに立っていた沙羅双樹に擬されている。平家物語では「盛者必衰の理(ことわり)をあらわす」と記されている。
庭には高さ十五㍍の樹齢三百年以上のナツツバキ(沙羅)の老木が十一本植えられており、梅雨の時期に白い花が開くが、朝に咲き、夕方には散る、一日限りで散るはかなさや、幹が根元から二股に分かれていることなどから、仏教の聖木「沙羅双樹」になぞらえて親しまれ、「平家物語」の一節「沙羅双樹」をしのばせる。 毎年開花の時期に合わせて公開している。初日には花供養が行われる。
沙羅の花は雨上がりか雨降りの日、または午前中に愛でると、青苔と白い花の風情があり素晴らしく、苔の上に散り敷く様を心ゆくまでお楽しめる。今年の開花はやや遅く、見頃は二十日前後。
三十日まで。午前九時半から午後四時。 有料 一五八〇円(抹茶付き)
特別公開「沙羅の花を愛(め)でる会」は三十日まで。有料。
 
 東山区真言宗智山派総本山・智積院で六月十五日、宗祖弘法大師空海の誕生日(六月十五日)と宗派の高野山中興の祖・覚鑁(かくばん)の誕生日(六月十七日)にちなんで祝う法要で、青葉の美しい時期に催されることから「青葉まつり」と呼ばれている。
毎年智積院では、この誕生を祝う法要「青葉まつり」を行っております。
弘法大師は、中国に渡り日本に密教を伝え、高野山を開いた方です。真言宗の宗祖であると同様に、さまざまな業績を残され全国各地で尊崇されています。 興教大師は、弘法大師の教えを復興したことから、真言宗の中興の祖といわれる方です。 弘法大師のご生誕は宝亀五年(七七四年)六月十五日、興教大師のご生誕は嘉保二年(一〇九五年)六月十七日です。
金堂での慶祝法要に続き、全国各地から集まった山伏約五十人による柴灯大護摩供は、ほら貝が鳴り響く中、点火した護摩壇に無病息災などの願いが込められた護摩木が投入され、炎と煙が立ち上がる前庭で行われた。
同時に国宝の障壁画(長谷川等伯筆)や華道展も開かれます。皐月やツツジが見事な桃山時代の緑がまぶしい名勝の庭園、及び収蔵庫の障壁画の無料公開もあります。
 
✸画像が表示されない場合は下記のURLをUPしてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/oinaijp/folder/279901.html
 

"おいない"の京都最新情報

2019年 6月 8日 (土)  

 
     [京 の 季 節 の 花 だ よ り]
 
 

★「花の寺」として知られる治市莵道の三室戸寺で、アジサイ園のライトアップがはじまった。青や紫などの鮮やかな花が宵闇に浮かび上がった。
青、紫、白、ピンク、赤・・色とりどりの西洋アジサイ、額あじさい、柏葉アジサイ、幻の紫陽花・七段花等が咲き乱れ、『あじさい寺』とも称されています。
アジサイが目を楽しませてくれる、京都最大の規模を誇る。

紫陽花は咲き始めの淡い色からシーズンの深まりとともに紺、紫へ微妙に変化するという。
三〇年前に整備したアジサイ園には約五〇種一万株が植わっている。ライトアップでは、照明器具約七〇基とあんどん約一〇〇基で花を照らし出す。
今年は雨が少なく気温が高かったため、例年より色づくのが数日遅く、今月下旬までが見頃という。近年は、SNS(会員制交流サイト)で知った外国人旅行客が多く訪れるという。
ライトアップは八~二十三日の土、日曜午後七~九時(受け付けは午後八時半まで)。日中の開園は七月七日まで毎日行われる(受け付けは午後四時まで)。拝観料が必要。
 
   2019年 6月 10日 (月)   

    [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
 
伏見稲荷大社では毎年六月十日、五穀豊穣を祈る神事「田植祭」が行われる。
ご神前に日々供饌されるご料米の稲苗を神田へ植えるお祭で、農耕神事の一つで、一九三〇年ごろに始まったとされる。

四月の水口播種祭で種おろしされ、成長した早苗を神田に植え、豊かな稔りを祈願する祭典。
境内の北東にある広さ五㌃の神田で田植神事を営み、お祓いして田んぼを清めた後、平安時代の装束・汗衫(かざみ)を着けた神楽女四人による王朝をしのばせる典雅な「御田舞」が奉納される中、すげがさにあかねだすき、はかま姿の早乙女ら二十五人が、雅楽が奏でられるなかゆっくりと早苗を昔ながらの田植を披露する。十月二十五日の抜穂祭には、約三俵(約百八十㌔)の収穫を見込んでおり、朝夕に神前に供えられる 。
 
    2019年 6 月 13 日(木)

     【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】
 
イメージ 3
 
★初夏の味覚、鮎と風景を楽しむ恒例の「嵐山 若鮎祭」が六月十三日、嵐山・中ノ島公園で開かれ、渡月橋や新緑の山を眺めながら、無料で振る舞われる炭火で焼き上げたアユの塩焼きに舌鼓を打った。
嵐山保勝会が日頃の感謝を気持をこめて毎年六月第二木曜日のアユの解禁日に合わせて開き、今年で三十二回目。
二千人を超える応募の内、抽選で約千人が訪れ、嵐山の旅館や料亭の一流の板前さんたちが体長二十㌢ほどの生きた千匹の若アユを一匹づつ手際よく串に刺し、特設された炭火がまに次々と立て、丁寧に塩焼きしてうちわであおぐと、香ばしい煙が一帯に立ちこめる中、焼きたてのアユをさっそくかぶりついき初夏の嵐山を満喫していた
※お申し込みは、往復ハガキで住所、氏名、記入の上、下記に申込むと「招待」の葉書が返送されてきます。(一人一枚)
締め切りは五月二十五日(当日消印有効)。応募多数の場合は抽選
引き換えに★嵐山活鮎塩焼一尾・★缶ビール一缶の豪華プレゼントがいただけます。
 
イメージ 4
 ✸画像が表示されない場合は下記のURLをUPしてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/oinaijp/folder/279901.html

"おいない"の京都最新情報

  2017年 6月 1日(木)


     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
 ★京都薪能平安神宮京都市左京区)を会場に一九五〇年にスタート。社殿を借景に、特設の能舞台で繰り広げられる幽玄の世界は人気を呼び、恒例行事として定着した。
大極殿をバックに特設の能舞台が組まれ、闇、かがり火の中で観世・金剛・大蔵の各流派の能・狂言・小舞・仕舞等が上演される初夏の宵の風物詩、夕闇が迫るころ、かがり火に優美な舞が映える幽玄の世界を彩る伝統芸能、恒例「京都薪能」は全国でも最も古い薪能の一つ、平安初期の八六九(貞観十一)年、奈良・興福寺の法会「修二会」で奉納された薪猿楽がルーツとされる。
京都薪能は一九五〇年に始まり、観世流金剛流狂言大蔵流など流派を超えて能楽師たちが一同に集い、古都・平安神宮能舞台で開かれる。
愛好者や観光客、海の旅行者ら約一八〇〇人が幽玄の世界に親しんだ。
特設の能舞台と壮麗な社殿がかがり火や照明の光で浮かび上がった。咲き誇る菊花の中で、境内は幻想的な雰囲気に包まれた。
今年は七〇回目。日中の蒸し暑さも和らいだ午後六時半ごろ、たいまつに火がともされると、境内は厳かな雰囲気に。、躍動感たっぷりの舞台に大きな拍手が起きた。演目の合間には作品を説明する「ナビ狂言」もあった。
二日は金剛流若宗家の金剛龍謹さんによる「小鍛冶(こかじ)」や、石清水八幡宮が舞台の「弓八幡」などを上演する。
[会 期]  六月一日(木)、六月二日(金)※雨天の場合は翌日に順延。
[会 場]  平安神宮(雨天の場合はロームシアター京都・メインホールにて)
[開 演]   午後五時半
[入場料]   前売券…四〇〇〇円  当日券…五〇〇〇円(会場入り口でのみ発売)
[演 目]                      
 [第一日目] 
   ■六月一日(土)
観世流能「平安(へいあん)」,
観世流能「草子洗小町(そうしあらいこまち)」
大蔵流狂言「福部の神(ふくべのしん)」,金剛流能「石橋(しゃっきょう)」
 [第二日目] 
   ■六月二日(日)
観世流能「絵馬(えま)」,金剛流能「羽衣(はごろも)」
大蔵流狂言「仁王(におう)」,観世流能「石橋(しゃっきょう)」
 ※ 両日共,1曲目の上演後に「火入式」を行います。
 
   2019年 6月 2日(日)

     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
イメージ 2
 ★生き物への感謝を示す「祇園放生会(ほうじょうえ)」が二日、東山区の辰巳大明神前で営まれた。比叡山大阿闍梨あじゃり)や舞妓、参拝者らがアユの稚魚約2千匹を白川に放った。
殺生を戒め、魚や鳥を放つ仏教行事の一つ。祇園では地元商店主や僧侶でつくる実行委員会が一九八五年から主催している。
大明神前での法要後、比叡山明王堂の釜堀浩元大阿闍梨や舞妓がおけに入った稚アユを近くの巽橋の上から放流した。南無阿弥陀仏の念仏が響く中、市民や観光客も続き、新緑の白川を元気に泳ぐアユを静かに見守っていた。
 
   2019年 6月 5日 (水)  
 
     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
イメージ 3
 
東山区建仁寺で六月五日、鎌倉時代建仁寺を開いた開山千光祖師明庵栄西の遺徳を偲ぶ「開山忌」法要が営まれ、喫茶の風習を中国から伝え、日本の茶の祖といわれる栄西の像の前で「献茶式」が行われた。
栄西は、中国・宋で禅を学んだ後、日本で臨済宗を広め、一二〇二(建仁二)年に建仁寺を開いた。
宋から茶種を持ち帰って栽培し、茶の効用を「喫茶養生記」に纏めたことでも知られる。
会場の法堂では雅楽が奏でられ、臨済宗建仁寺派の僧侶らが読経する中、茶道裏千家千宗室家元が厳かに茶を点て、僧侶が壇上の栄西像に献じた。
 
✸画像が表示されない場合は下記のURLをUPしてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/oinaijp/folder/279901.html