僕が美容師になった理由

むかしむかし
あるところに1人の青年がいました。

彼は体格に恵まれ、
身長181センチ
体重80キロ

柔道をやっていたこともあり
高校3年になった頃
なんと自衛隊からのスカウトが、

彼は将来、特にやりたい事もなく
自分を必要としてくれるならと
あっさり入隊を決意、

自衛隊での日々は過酷でしたが、
それなりにやりがいも感じていました。

そんな彼の唯一の楽しみが、
休日のショッピングでした。

自分のお給料で、自分の着たい服を着る、
オシャレに目覚めた彼は、お給料のほとんどを
洋服代に費やすようになりました。

そして美容院にも通うようになります。

しかし、
自衛官である以上、オシャレにも限界があります。

髪は短髪、ヘアカラーなんてもってのほか、

その当時通っていた美容室でも、
自分の納得のいく仕上がりには程遠い。

その時初めて、彼は思ったのです。

もっとオシャレがしたい。
髪型も自由に、ピアスだって開けたい。

そうだ
美容師になれば良いんじゃん!


23歳の春のことでした。