Time is money

日常のこと、web関連、映画の感想について書いていきます

2017 => 2018

2017年、皆さんにとってどんな年だったでしょうか。

毎年、このようなタイトルでエントリーを書いているので、今年も書いておこうと思います!

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※ 写真は全く関係がありません

 

1. 去年の今頃は何をやっていたのか

去年のブログを見ると、かなり薄い内容だったので、そんなに時間が取れなかったのかなと思います。デイレポを見ると、Elastic Searchという全文検索エンジンをクラシルに必死に組み込んでいたようです。検索エンジンは触れたことがなったので、かなり苦労した覚えがあります。

okutaku.hatenablog.com

 

2. 今年はどんな1年間だったのか

過ぎてみれば、あっという間だったのですが、今年は本当に激動の1年だったなと思います。

まず、1月にdelyが潰れてしまうようなミスをしてしまいました。この時は、本当に周りに助けられ、そこから心を改めて奮闘、3月にはQのMVPに選出していただきました。そうこうしているうちに、4月にはdelyとしては初めてのTVCMが開始されました。その準備で3月は瞬く間に時間が過ぎて行きました。夏も基礎機能をせっせと実装すると共に、第二弾のTVCM、急増するユーザーに耐えうるべくサーバーサイドの改善を行ったりしていました。そのあと、新規サービスのローンチや新規機能の開発などを行っていて、気がついたら、クラシルは1,000万ダウンロードを迎えていました。

www.atpress.ne.jp

本当に、ここまで1年半足らずで来たので、正直何がなんだからわからない感じでした。

そして、エンジニアとしては、自分で初めてgemを作って公開してみたり、外人のライブラリにコントリビュートしてみたり、イベントで登壇する機会をいただいたり、外に出ることを意識して行動できたのかなと思います。

組織としては、昨年の今ぐらいは10人程度しかいなかった社員は今では50名以上に増え、開発部も頼もしい優秀な仲間が増えて、より楽しくなってきたと思っています。

大学院を辞めずに研究室に残っていたら、今頃は修士論文に追われていることでしょうか。本当に1年で環境も見えてる景色も大きく変わるなと感じています。

 

3. 料理をするようになった

去年、ユーザー体験の一環として始めた料理ですが、その後も土日のうち少なくとも1回は料理をしようと心に決めて、今まで続けてきました。今では、たべれぽが100件を超える程度まできています。

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大学時代もググったレシピを作ってはいたのですが、本当に簡単なものしか作ったことがなく、ほとんどはスーパーのお惣菜で済ましていました。その時から考えたらかなり料理をするようになったなと思います。

料理をして思ったことは、自分たちのサービスでありますが、クラシルがわかりやすいため、自分ってこんなこともできたのという成長の実感が持てたことです。この1年間のうちで、自分以外の方に自分の料理を出す機会もあったのですが、その時「美味しい」と言ってもらえたことは単純に嬉しく、自信にも繋がったので、こういう体験を日本のどこかにいるユーザーにも経験してもらえていると思うと、なんとも言えない嬉しさが込み上げてきました。

ヒトは外界から栄養を摂取しなければならない従属栄養生物です。日本で生活している方のほとんどは1日に2~3回の頻度で食事をすると思います。人生80年と考えると物心ついたころ数えて、7~8万回の食事の機会がありますが、一人暮らしや外食を踏まえると自分以外の人と家でご飯を食べる回数は本当に数限られていると思います。その限られた機会の全てにおいて、美味しい料理が並び、たわいのない話をして、幸せな空間に包まれたらどれだけいいだろうか。そのために、今僕らは何ができるのか。もっともっと良いサービスを作りたい、そう思う日々です。

 

 4. いいエンジニアって何だろう

今年の1月、こんな記事を書いていました。

okutaku.hatenablog.com

この時の心境を今思うと、大学院をわずか半年で中退し、今までやってきた化学とは全く異なるエンジニアという仕事をしていく中で、情報系の学部あるいは修士を出て、エンジニアになった人も多い世界で、自分はどういうポジショニングをとってこれからキャリアを歩んで行けば良いのか漠然とした不安があったと思います。

その時に出した一時的な答えが「課題解決ができるエンジニア」でした。その1年経った今、改めて考えたいと思います。

この1年間、サーバーサイドのエンジニアとして考えられることをなんでもやってきました。 管理サイトやAPIを書いたり、他サービスとの連携をしてみたりと様々です。初めてgemを作って公開したり、外国人のライブラリにコントリビュートしてみたりしました。そして、勉強会などで登壇する機会も数回ほどありました。その過程で、様々なエンジニアとお会いし、意見交換などを行ってきました。その中で、上の記事を書いたときは自分のレベル感だったり、周りが見えておらず、かなりの不安に晒されていたなと感じました。様々な実装経験を通して、gemのコードが読めるようになったり、github上のやりとりやドキュメントをちゃんと読んで理解できるようになったりすると、その当時思っていたまでの不安感はなく、良いエンジニア像も少しはっきりしてきたと思います。

それでも、今思う「いいエンジニア」とは、結局のところ

課題解決ができるエンジニア

に尽きるのかなと思いました。僕が思う「いいエンジニア」はコードというか実装が早く且つ質も高いのはもちろんなこと、ビジネス面であったり、数字を追うというグロース面もカバーできるエンジニアであり、サービスを伸ばす施策を主体的に打てるエンジニアかなと思います。例えばですが、なぜか特定の日からあらゆる数字が落ち傾向にあるとして、その原因は何か探るとします。このような事象の明確な答えを探すのは困難で、アプリのリリースが影響しているのか、はたまた外部的な要因なのか、それとも季節や周期的なものなのかはっきりしませんが、事実として数字が落ちていることだけはわかってる。その場合、自分たちのサービスなら、どのような改善方法があって、どうやって分析して、どこを判断材料にするのか、そしてその工数を見積もって、必要な人をアサインして、実際にコードを書いて公開といったことまで、丸っと卒なく行うことができて、いいエンジニアなのではないかなと最近思います。

 

5. いいサービスを作りたい

この1年間、ずっといいサービスを作りたいと心から願いつつ開発をしてきました。では、いいサービスってなんでしょうか。

先日、スターウォーズの最新作を観てきました。

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スターウォーズは好きですが、通しで2回くらい観たことがあるくらいで、ライトなユーザーでした。そんなユーザーでも、戦闘シーンであったり、感動的な演出だったり、かなりの見応えのある作品だったと思います。このような大作の場合、脚光を浴びるは監督と主演の方のみですが、エンドロールを見ると実に多くの方が一つの作品を作成するだけで関わっていると驚かされます。皆が自身の能力を最大限発揮して、心に残る映画になっていると感じました。スターウォーズを観て、こういうサービスを作りたいとふと思いました。

映画を作りたいというわけではなく、永く人々の心に残るサービスを作りたいという気持ちです。ジブリスターウォーズも、ミッキーも自分が生まれる前から存在し、今も輝きを放っています。その共通項は何かと考えた時に、作品の細部にまでこだわったクリエイター達を含む関わる全て方の情熱や愛が十分に込められているからかなと思います。世代を超えて面白く愛される作品には、時代に左右されない人々の心に訴えかけるものがあるんだと思います。僕もそういう作品作りに携われたら幸せだなと思います。

 

6. 長期的な将来

2017年で心に響いたことがあったので書いておきたいと思います。それは、NHKのプロフェッショナルの流儀で2017年9月11日に放送されたノーベル賞受賞者、山中教授の一幕です。

www.nhk.or.jp

生物が癌になるメカニズムの解明に寄与する重要遺伝子NAT1とは何かという基礎研究で、粘り強く調べ上げていく中での山中教授の哲学は「鎖の一つになる」でした。どんな科学も長い長い研究の歴史の中で、過去の偉人が残してきた研究結果を自分なりの切り口で紡いで後世にバトンをパスしていきます。その鎖の一つ一つが脆く、すぐに崩壊してしてまうようなものでなく、自分は強固な鎖の一つになる。そんな決意が現れた言葉のように感じました。

自分は山中教授のように人類をまた一つ進歩させるような偉業は残せないかも知れませんが、山中教授のプロフェッショナルとはの言葉を借りて、日々自分ができる目の前のことに全力で取り組んでいきたいと感じました。

自分が何もわかっていないということをわかっていること。
そしてそれを乗り越えるように、ずっと努力ができること。
それがプロだと思っています。

 

 7. 2018年に向けて

2017年ががむしゃらに挑んできた1年だとするなら、2018年は頭がちぎれるまで考えて、ひたすら行動する1年にしたいと思います。

エンジニアに限らずかも知れませんが、成長曲線があると思っています。

yshibata.blog.so-net.ne.jp

ある程度できることの幅が広がると、そこまでの技術を使って大抵のことは解決できるようになります。そのため、新しいことを学ばなくなり、そこで成長が止まってしまい、その状態が10年も続いたら危険だということです。僕もまさに成長曲線の傾きが落ちかけていると感じています。まさに去年の自分もこの状態だったと思うのですが、その解決策として、ひたすら目の前の課題を力技で解決していくことをしてきました。ただ、それだけだとある程度までの技術力にいけても、その次の殻は破れないなと実感してきました。では、次のステップにいくにはどうすればいいのかを考えた時に、目の前の問題に対して、その問題が本当に本質的で重要な問題なのかを頭がちぎれるほど考え、最大限の質の高い解答を出し続けることが必要なのではないかと思いました。その中で必要と思う技術をキャッチアップしていこうと思います。昔がどうだったかはわかりませんが、今のソフトウェアエンジニア界隈の技術進歩はJavascriptフレームワークを例として、目まぐるしく変化しています。その波に乗り遅れることなく、さらに波にさらわれる事なくするためには、その問題の解決策はどうやったら最速かつ最良のものが提示できるのかをひたすら考えて、すぐに実行することが大事なのではと考えています。その解決策が機械学習なら学びたいと思うし、新しい言語がいいならその言語を学びたいと現状は思っています。

 

そして、2018に向けた目標のもう一つは「対外的な影響力を強める」ことです。つい先日、ちきりんさんの記事がありました。

d.hatena.ne.jp

確かに、昔の大量採用時代の学歴である程度足切りをした方が、ある一定の質を担保した人材が獲得できたし、現実的にみて、履歴書を一つ一つ丁寧にみて、その人が自分の会社をより成長させてくれる人材かを判断するのは難しいと思います。その方法が今でも効果を発揮しているのもまた事実でしょう。

自分がどんな人か伝える方法として、SNSやこういったブログでどのようなことを発信しているのかは重要だと思います。また、エンジニアであればどのようなライブラリにコントリビュートしているのか、オープンにしているコードは綺麗で整頓されているかが重要になると思います。自分も人に会う時は、とりあえずその人の名前やSNSのアカウント名でググって、その人について知ろうとします。悪い例では、SNSの発言がきっかけで内定を取り消して裁判沙汰になるということもたまにニュースで見るようになりました。気軽に行なっている情報発信の重要性が増してきていると思います。今後、自分がエンジニアあるいはそれ以外の職に就いたとしても、自分がどういう人なのかを情報発信していくことは、人材流動性が高くなりつつあり、フリーランスという働き方が一般化しつつある現代において、生き残っていく一つの方法のように思います。そのため、twitterを含め、このブログでどんどん情報発信して行きたいと思います。

 

そして、 delyという会社をクラシルというサービスを2017年以上に勢いあるものにできるように、自分ができる日々できる目の前のことにフォーカスして、取り組んでいく1年にしたいです。どんなに叫ぼうとも、1日は24時間しかなく、その日のうちにできることは限られています。そして、1日でできることはとても小さなことです。バグにハマってほとんどの時間を費やすこともあるでしょう。ですが、その1日の積み重ねで1年が形成されているので、1日を無駄にすることなく、必死にもがきながらいきたいと思います。

今しか見る事が出来ないもの

THE BLUE HEARTSの「1000のバイオリン」を聴くと、宮崎あおいさんが歌っているearth music&ecologyのCMを思い出す。

その歌詞に次の一節がある。

夜の金網をくぐり抜け

今しか見る事が出来ないものや

ハックルベリーに会いに行く

台無しにした昨日は帳消しだ

今しか見る事が出来ないもの」って何だろう。 

 

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先日、delyが運営するレシピ動画サービス「クラシル」のアプリダウンロード数が1,000万を突破した。サービス開始から2年弱、アプリリリースから1年半というスピードは今を時めくメルカリと同じスピードだ。自分達が運営しているとは思えないほど、サービスと組織は急速に成長している。

www.atpress.ne.jp

 

1年前の今頃、ほとんどの人がクラシルを知らなった。今では、テレビCMの影響もあり、自分の親や祖父母にも知ってもらえるようになった。2017年、Google PlayApp Storeのベストアプリにクラシルを含むレシピ動画サービスが2つも名を連ねた。レシピサービス最大手のクックパッドも2018年から本格的にレシピ動画に注力することを明らかにした。そして、海外勢も押し寄せて来ている。レシピ動画の情勢は2018年でさらに白熱することが予想される。

 

サービス開始して少し経った頃に見ていたものと、今現在見ているものは形容し難いけど全く違う。今Facebookのような実名制のコミュニティを、Twitterのような短文ブログを、Instagramのような写真共有プラットホームを、Spotifyのようないい感じの曲レコメンドサービスを、NetflixやAbemaTVのようなオンラインTVサービスを、Airbnbのような民泊サービスを創っても、一筋縄では成功しないだろう。映画ソーシャルネットワークのように、そのサービスにはそのサービスが成長するタイミングとドラマがある。その時に見えてる景色や感じるもの、得られる経験は全く異なるだろう。

 

一つ言えるのは、1年前よりも一緒に戦ってくれる心強い仲間が増え、より一層面白くなった。まだまだやるべきことは多い。これから見えるであろう景色を創るのは、他でもない自分達と、これから加わってくれる仲間たちだ。

 

最終的には、その人個人が幸せだったと思える選択肢をとり、居場所にいるべきだけど、より見たことがない景色をみるためにチャレンジをした方が面白い。

 

これからの1年間、本当にどうなるかわからないけど、その時にしか見ることができない、見たことがない景色を見るために、勝ちにこだわって、前のめりになって、目の前のことに全力で取り組みたい。 これから見えるであろう景色は、より面白くなる。

 

サービスを創る時に大切にしていること

こんにちは!

最近、かなり冷え込んでお布団が恋しいですね。

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先日、レバテックさんが運営するヒカラボというイベントで、僕の所属するdely, Inc.のエンジニア/デザイナーのみが登壇する会を催させていただきました。最終的には100名強の方におこしいただき、大盛況で終えることができました。僕としてもそんなに大勢の前に出てお話させていただく機会は初めてで、とてもいい経験をさせていただきました。

atnd.org

そのイベントの懇親会で様々な方と話す中で熱く感じたことがあったので、モチベーションがあり忘れないうちに文字に起こしておきたいと思いました。

最近、「奥原さんが書く記事はいつも同じような内容ですね」と言われて、確かにそうだなと思ったのですが、そこまで経験が深いわけでもなく、ほとんどが自分の頭の中を文字にしているだけです。そのため、ほとんどが自分という枠組みの中ででしか書けないので、ご容赦ください。最低限、内容が被らないようにしたいです。

これは僕個人の考えなので、所属する組織には全く関係がありません。また、ここで使われる「サービス」は主にインターネットを介したサービスであり、主にCtoCやBtoCのようなサービスを指します。「エンジニア」はそのサービスのエンジニアのことを意味します。

1. 契機

この記事を書こうと思い立った切っ掛けは、上記イベントでお会いした一人の学生と話をしていた時でした。その方は大学一年生で自分の大学の学園祭で使う各企画の投票を行うサービスを作ったと得意気に教えてくれました。Ruby on Railsという主にwebアプリを構築する時に用いられるフレームワークを初めて触って作ったというそのサイトを実際に拝見して、かなり作り込まれているという印象を受けました。残念ながら、そのサイトは現在メンテナンス中のようで、リンクは控えておきます。

よくある投票サイトでは、ちょっと頑張れば機械的に投票できてしまう作りになっていて、エンジニアとしてはその投票数を信用していいのかと疑問に思ってしまうのですが、その学生が作ったサイトは最近よく用いられる「reCAPTCHA」という下記のようなシステムが導入されていました。

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また、cookieを使って同じブラウザでは複数回投票できないなど、最低限の設計はできていました。さらに、デザインはBootstrapを使っていて、ちゃんとスマホ対応もしてありました。

初めて作ったサイトとしてはかなりのできだと思いました。その学生の話を聞いていて、中に秘めた熱い何かを感じ、すごく嬉しいというか自分と同じような境遇だなと思い、親近感が芽生えました。では、自分はどうだったかを思い出した時の考えを文字に起こしておきたいと思い、これを書いています。

 

2.  プログラミングを始めた理由

様々なところでこのことについて書いているので、もう知っている方もいると思いますが、改めて書きたいと思います。プログラミングを始めた理由の一番は、大学一年生の終わりに何か新しいことを始めたいと思ったからです。

僕が通っていた早稲田大学には早稲田大学マイルストーン編集会というサークルが発行している「Milestone Express」があり、それにはサークル情報やゼミ情報、講義情報など学生生活に欠かせない情報が集約されています。大学初学年では欠かせない雑誌で、僕も三年生くらいまでは毎年買って、講義選びの要素にしていました。

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この雑誌は現在ではAmazonで買うことができるようですが、僕が在学していた時は、近くの書店で売っていて、その価格は確か500円だった気がします。ワンコインなので、そんなに痛手ではなかったのですが、総合雑誌であるが故に重いし嵩張るという難点があり、ここだけの話ですが講義情報もその数故に一つの講義に対して一つのレビューが限界でした。また、去年以前のデータにアクセスすることが難しいという点もありました。

そこで僕はこの大学生のための情報をオンライン化して、誰でもどこでもアクセスできるようにすれば、皆が幸せになるのではないかと考えました。そんな妄想を描きつつ、高校の授業で少しやったことがある、プログラミングを独学で勉強することにしました。今では当たり前だと思うことが、当時の僕にはわけがわからなすぎて、サイト作成は難航を極めました。その中で制作期間数ヶ月でやっとできたサイトがこちらです。

course-view.herokuapp.com

久しぶりにみたコードは目も当てれないほどで、なんでこんなことを書いているのか笑えてくる部分もありました。デザインもちょっと目も当てられないですが、初めてcssを触ったので、ご容赦ください。適当なメールアドレスで登録できるので、ちょっと触ってみてもらえると嬉しいです。なぜ、サイトに「早稲田」とつけたかというと、この時ちょうどFacebookの創業物語である、ソーシャル・ネットワークという映画が公開されており、Facebookはハーバード限定のコミュニティとして始まり、そのブランドもあり他の大学でも使われるようになったからです。マイルストーンというエコシステムがある早稲田から盛り上がっていけば全国の大学やその他の教育機関でも使ってくれるだろうと驕った発想をしていました。

また、このサービスに込めた想いはもっとあり、このサービスが頭角を表せば大学組織そのものも破壊できるだろうと考えていました。それはなぜかというと、正直専門的な講義以外の大学の講義になんの価値も感じていませんでした。誤解を招くと申し訳ないので、講義の大半は専門的知識を養うことができる意義のあるものばかりでした。僕がなぜそうに思うようになったかというと、人間は誰しも楽をしたい生き物だからだなと思うからです。ほとんどの学生は楽に単位が取れればいいと考えており、それに最適化されるように講義も最後のアンケートを適当に書けば最高の評価が得られるものが溢れていて、そういう講義の方が人気がありました。早稲田らしいといえば早稲田らしいのですが、難しい問題を何度も何度も解いてやっと得たAという評価と講義中は寝て過ごし、最後のテストで適当に書けばもらえるA+がどうしても前者以上の価値があるように思えなかったからです。僕が真面目すぎるのがいけないかと思うのですが、それは仕組みの問題だと思っていて、講義に対する評価が期末に行われる形骸化されたアンケートしかないという現実が問題だと考えるようになりました。この考えと僕が作ったサービスがどうに結びつくのかというと、講義あるいは教授を評価する仕組みを丸ごと入れ替えられる仕組みを作ったからです。サービスが盛り上がり、早稲田生の誰もが使う規模に成長し、他の大学でもシェアを拡大されれば、大学側も僕のサービスを無視し続けることはできないだろうと踏んでいました。その中でサービス内で講義を評価する仕組みを設けて、講義や教授に対する口コミを投稿できるようにしておけば、本当に価値のある講義のみが生き残り、その他の楽に単位を稼げるような講義たちは自然淘汰されるだろうと、過激な妄想を展開していました。

結果はどうだったかというと、火を見るよりも明らかで、このサービスは流行りませんでした。その原因は多すぎて列挙に暇がないほどですが、デザインがダサいことや機能不足ということを除けば、エコシステムの構築に失敗したからだと思います。いけてないサービスでも、自分にとってかなり有益な情報が得られるならば多少は使ってもらえるだろうと思うので、優良なコンテンツを集めることができなかったのが原因だと思いました。本家「Milestone Express」は、僕が在学時にはサークル情報を掲載する代わりに講義やゼミ情報を提供するという仕組みになっていました。サークル愛が強い早稲田こその仕組みで、ほとんどの学生は自分の興味があるサークルを一覧でみるために使っているほどなので、そこに掲載されることはサークル存続の生命線でもあると思います。その強固なコンテンツ収集のエコシステムが構築することがサービス運用の肝だったと思います。僕もそうすればよかったのかも知れませんが、少数でそこまで作り上げるのは労力的にも厳しかったです。ほとんどの大学にあると思いますが、シラバスという講義情報を集約したシステムがあり、その管理をしている大学側の講義情報の提供を依頼するメールも送ったことがありますが、結果は惨敗に終わりました。

このサービスを通して学んだことは、サービスを作っている時は少数のメンバーで大きな目標や野望を共有して、ワクワクして、絶対に成功すると思っているけれども、実際に運用を始めると、困難の連続で、成功することは難しいということでした。この講義情報のサービスは大きいところではリクルートが運営する「すごい時間割」や楽天が運営する「みんなのキャンパス」などがありますが、あまり成功している印象はありません。大学を革新するという大義名分とは裏腹に、ユーザー数は限られているし、マネタイズの面でも厳しいので、市場選択が間違っていたかもというのが現在考えていることです。

ただ、このサービスを通して、自分が作ったサイトが世界からアクセスできるようになったことはすごく感動したし、仲間と夜な夜な語りあったり、開発で徹夜したりした経験は、今の自分にしっかりと活きているなと思います。この経験があったからこそ、今でもエンジニアを続けているのだと思います。

 

 3. サービスを創る時に大切にしていること

学生時代に上記のサービスを含めた複数のサービスの立ち上げをエンジニアとして行い、ほぼ全てのサービスがクローズしました。現在でも運営されているのは、ユーザー数が「ソーサル」というフットサルのコミュニティだけです。たまにコミットすることもありますが、運営側ではありません。

sosal.me

そんな僕が言っても説得力がないと思いますが、サービスを創る時に大切だと思うことを三つ書きたいと思います。

  • 愛あるいは情熱を傾けることができるか
  • 自分がユーザーである、あるいはそれに近い立場にいるか
  • 運営あるいは開発を通して自分が成長、利益、達成を得ることができるか

これについて詳細に書きたいと思います。あくまでも個人の考えなので、所属する組織には関係がないことは、大事なので二度書きます。

この三つは独立しているわけではなく、複合的に絡み合っていると思います。

 

4. 愛あるいは情熱を傾けることができるか

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まず、サービス開発あるいは運営に必要なのはそのサービスへの燃えるほどの愛や情熱です。ここでいうサービスとは、上場企業が運営する大規模なサービスではなく、ベンチャーやスタートアップが運営する生まれて間もないサービスや、個人の趣味で運営するようなサービスです。個人で運営するWordPressを用いたECサイトも対象になります。

なぜ、感情が大事なのか。それはサービスにも波があるからです。注目されている個人や企業であれば、サービスを世に出せばそれなりに話題になり、メディアにも取り上げられたり、友人から賞賛のメッセージももらえることでしょう。初めはユーザー数もうなぎ上りに増えて行くかも知れません。しかし、きっとどこかで死の谷がくると思います。これは研究開発の時にも出てくる言葉ですが、革新的な技術が製品化して世にでるまでの過程で他にも「魔の川」や「ダーウィンの海」と呼ばれるものもあります。その死の谷を這い上がって、ダーウィンの海を乗り越えて行くまでには、自分あるいは組織の生み出すサービスが絶対に世の中を変えると信じ抜くことが大切だと思います。

変化が急速なインターネット上のサービスにおいて、インフラ整備などのタイミング的な部分もありますが、自分たちが想い描くビジョンが世の中に上手く迎合できないケースも少なくありません。身知らずの人の家に宿泊する「民泊」が一般的になり、テレビや法整備さえもされるようになったのはここ数年の出来事のように思いますが、Airbnbというサービスがローンチされたのは10年程度前の2008年のことです。創業時の話は本になるほど面白いですが、Airbnbはローンチからは鳴かず飛ばずだったそうです。Airbnbがこれほどまでにグローバルで使われるサービスになったもの、創業メンバー達のこのサービスが世の中を変えると熱い想いが多少なりともあったと思います。

サービス運営に限らず、自分が行なっていることが苦しい時こそ、自分の中にある「何故、それをやっているのか」という根底がしっかりしていることが大事になってくると思います。それが、自分たちが創り出すサービスは必ず世の中を変える力を持っていると信じる情熱だったり、愛なのではないと思います。

 

5. 自分がユーザーである、あるいはそれに近い立場にいるか

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次に大事だと思うことは、自分がユーザーであるサービスか、あるいはその近い立場にいるかということです。主観的には、自分の実体験に基づくのですが、先述したソーサルというサービスを続けられなくなった要因の一つがフットサルがそんなに好きではなかったという点にもあったからです。技術的や金銭的なインセンティブが乏しい時には、そのサービスを自ら楽しむことだったり、ユーザーと対話してそのサービスの価値を常に確かめることが大事だったりします。それがないとローンチまでは走れても、継続的なモチベーションを持つことが困難になると思います。

またAirbnbの話になってしまいますが、詳細は省きますがAirbnbが伸び悩んでいた時に、ポール・グレアムが創業者の一人のブライアンに「ユーザーのところに行け!」とアドバイスしたと言います。そうして、ユーザー数が多いニューヨークに行き、一軒一軒のユーザーを訪問し、どうのようにサービスを使っているのかなどをヒアリングし、サービスの改善に活きたという話があります。その話から考えたことは、どれだけサービスが大きくなったとしても、それは使ってくれる一人一人の積み重ねであるということです。

多くのサービスでユーザーファーストという言葉をよく聞きます。ユーザーファーストと一口にいっても様々な考え方があると思いますが、僕が思う最善策は自分がユーザーであること、あるいはユーザーに近い立場で納得しながら、改善施策を回せることだと思います。しかしながら気をつけないとならないことは、自分の主観で全てを決め手は思わぬ方向に行ってしまうのと、ユーザーの声を聞きすぎると、ノイジー・マイノリティに左右されてしまう可能性があるということです。話が逸れますが、ユーザーファーストを考える際にいい記事を紹介するので、時間がある時に是非読んでみてください。

www.wantedly.com

まとめると、自分がユーザーであるか、あるいはその近い立場にいれば、ユーザーの声を上手くサービスに反映させながら改善させることができ、数ある施策の中でも効果的なものの判断軸がずれることが少ないのかなと思います。

 

6. 運営あるいは開発を通して自分が成長、利益、達成を得ることができるか

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サービス運営あるいは開発で大事だと思うことの最後は、運営あるいは開発を通して自分が成長、利益、達成を得ることができるかという点です。さらに抽象的にすれば、自分にプラスになることは何かということです。それが給料という金銭的なものであることも多いでしょう。ベンチャーやスタートアップはどちらかと言えば、自分の成長であったり、世の中に対してインパクトを与えたという達成感かも知れません。これは人によって大きく異なる価値観であると思うのですが、僕としては、今自分が行なっていることで自分の長期的な成長につながり、僕の目的でもある多くの人を幸せにしたいということが断続的にでも満たされている状態が好ましいです。それで健全に生きていけるだけの給料がいただければ何も言うことがありません。

仕事をすればするほど、業績が伸び、自分の給料が上がっていった言われる、いわゆるバブルがとうの昔に終わり、デジタルネイティブと言われる生まれた時から高い水準のゲームやインターネットがある世代が今後台頭してくる世の中において、多くの時間を投資する仕事や趣味で持続的なモチベーションを持つことが難しくなってきていると思います。その中で、考えられるようになったのが、モチベーション3.0と言うダニエル・ピンク氏が提唱する考え方がしっくりきます。成果を出せば報酬が上がり、サボれば減給とあるようなアメとムチのモチベーションシステムから、「自分が本当は何がしたいのか」と言う内発的な動機付けによってモチベーションを持続的に持つことができると考え方です。

自分が行なっていることを通して、僕の例ではエンジニアとしての技術的な成長や、サービス運営のノウハウが蓄積されたり、世の中に対してインパクトを与えているポジティブなフィードバックがあることで、さらにモチベーションになるという正の循環を構築することができます。サービスは作って終わりではなく、そこからが大事になってくるので、何かしら自分にとってプラスなことが継続してないと、息が長いサービスを創っていくのは難しいと思います。

 

7. バグってる人生の方が面白い

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これはこのエントリの題とは全く関係がないので、飛ばして大丈夫です。最近考えていることについて書きます。大半は自分を正当化したいだけなのかも知れません。人の幸せや面白いと思っていることはそれぞれなので、あまり深く受け取らないでください。

「バグってる人生の方が面白い」この言葉は、wantedly, Inc.のCTO川崎さんのブログのタイトルだったのですが、現在は削除されているようです。最近、上場もあったり、色々あるんですね。以前、そのブログを読んだ時に、あえて誰もやったことがない道を選んだ方が、自分の市場価値をあげられるという内容が書いてあった気がするんですが、僕も王道のような人生路線から脱線してしまったので、かなり心強かったのを覚えています。

どこでもそうだと思いますが、社会に出たら大学の時の試験とは異なり、正解なんてありません。しかしながら、ある程度の企業に入ればメンターがつき、しっかり目標を立ててくれ、成長の手助けをしてくれるものと思います。的確な助言もしてくれるでしょう。その環境から比較すれば、ベンチャーやスタートアップは本当に何もありません。自分と同じスキルセットのメンターもいないこともあります。そして、誰もやったことがないことをするのがベンチャーやスタートアップの醍醐味でもあります。地盤も自分たちで創っていかなければなりません。さらに正解がわからない道のりが目の前に広がっています。もしかしたら、来年は自分が所属していた組織が消えているかも知れません。

しかしながら、誰もがそんなのありえないよと考える未来が本当に実現できたら最高に面白いです。今、FacebookAirbnbTwitterInstagramなど誰もが使っているサービスもそうやって生まれてきたんだと思うと、挑戦しないことの方が怖くて仕方ないです。

誰もが日本企業は倒産しないだろう、まさか自分が所属している会社が経営破綻することはないだろうと思っているかも知れません。しかしながら、それらが現実になっている現代において、十年先の未来を予想することは不可能です。それならば、どこでも生きていける力を身につけ、急激に変化する世の中にうまく溶け込むことの方がより良い生存戦略かも知れません。自分の人生の責任を負えるのはあくまで自分しかいないわけで、自分の選択を正解にできるのも自分しかいないです。

そうは思いつつもできることは日々、目の前のことを愚直にこなしていくしかなくて、泥臭く生きていこうと思います。

発信することの大切さ

2年前の今頃、こんな記事を書いた。

okutaku.hatenablog.com

別に大声をあげていうことでもないと思うが、Twitterを再開したというのもあって、「発信することの大切さ」について書いておきたい。

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1. Twitterを再開した理由

Twitterをやめていて感じたのは、Twitter上でのコミュニケーションがなくても、日常生活には全く関係がないということ。もし、SNS疲れしている人がいるなら即刻アカウントを消すべきだと思う。

Twitterをやめた時、心の底では、モバゲやmixiがそうであったように、Twitterも代替サービスが現れて、ネットワーク効果で急激なプラットフォームチェンジが起こると思っていた。しかし、実際は今もTwitterは健在だ。日本語は少ない文字で多くのことを表現できるという点や日本人の文化的にもTwitterとの相性がいいため、Instagramがユーザー数を急激に伸ばしていても、いい感じに住み分けができていると思う。

Twitterを再開した大きな理由の一つは、「発信することの大切さ」を再考したかったからだ。実際、Twitterで発信していなければ今の自分はいなかったと断言できる原体験がある。

ベンチャーでエンジニアをしているのは、本を正せば、Twitterでソーサル (https://sosal.me/)の共同創業者である中島と知り合ったからであると思う。僕がソーサルを開発していなければ、delyに誘ってくれた柴田さんとも出会うことはなかったと思うし、今頃大学院で卒院のための実験をしていたかもしれない。SNSは上手く使えば、思いもよらない出会いが生まれ、自分の人生を変えてしまう力があると思う。

自分もインターネットの世界で生きていこうと決めたため、Twitterで自分を発信することが、今後、個人で仕事をしたり、会社に属するとしても採用に良い効果があると考えている。

 

2. 発信することの大切さ

発信することは、身知らずの人から批難をあびるなどのリスクを伴う一方で、今後重要度を増してくると思っている。今更感が強いが、YouTubeTwitterInstagramなどで数万から数十万のフォロワーを抱えた人がインフルエンサーとなって、世の中を動かしている。そこらの芸能人よりも普通の高校生の方が若者の認知度が高いのが現実である。それは極論かもしれないが、個人がメディアとなって、発信する機会はここで言うことでもないかもしれないが、その重要度が増してきている。

何故、発信することが大事かというと、その人の考えや行動が多くの人に知られる事で、それがきっかけとなって、仕事を依頼されたり、働く場所が見つかったりするからだ。実際に、Twitter経由で入社するというのがITベンチャーでは多い印象がある。今後もしかしたら個人で仕事をする事もあるだろうし、誰かと会社を起こす事もあると思う。そのためにも、自ら発信して、且つ情報感度を高く持ち続けるためにTwitterやこのブログなどは最良のツールであると思っている。

実名を検索すれば、その人のFacebookや個人ブログ、Twitterなどが容易に閲覧可能な現代において、実際に会って一定の壁を越えた話をしたことがない人の第0印象は、SNSやブログなどでその人が発信した文章全てで定義されてしまう。よく考えられた言葉を書く人は思慮深い人だと思われるし、汚い言葉遣いをする人は本当はとても良い方でも会ったことがない人にはあまり良い印象を与えない。ただ、リアルな世界では第0印象はほんとど意味をなさなくて、実際にお会いしてみて、中身が無いような人もいれば、その逆も然りである。

ただ、今後デジタルネイティブが中核を担っていくだろうこの世界で、IT業界に止まらず、全ての業界で、個人あるいは組織レベルで発信しないことが大きなリスクになってくるかもしれない。Googleを始め、Facebookなど広告の収益が年々増していく中で、インターネットに使用される広告費が2018年に初めてテレビを上回るという予想も発表された。Netflixや AbemaTV、DAZNなどインターネットを通してテレビ、ドラマを見る体験が当たり前になる中で、インターネットでの滞在時間が増えつつあるのは言うまでもない。

www.nikkei.com

SNSのアカウントもブログも、企業のホームページさえも恐ろしく簡単に作成することができる。発信する方法は様々だが、上手く情報発信することで、大きなメリットが教授できると思う。

また、発信することは自分のみならず、誰かの人生にも良い影響を及ぼす可能性を秘めている。最たる例はTwitterなどSNSのDMから直接採用に結びついたり、共同創業者が見つかって起業したりだろう。スタッフブログやテックブログで発信して、興味を持ってもらうことであったり、自分の辛かったことなどを発信して、同じ境遇の人を勇気付けたりもすることができる。

 

3. アウトプットはインプットの母である

 アウトプットは内から外へ、インプットは外から内への流れなので、お互いに関係ないように思う。しかしながら、アウトプットを通して、インプットしていることが多々あることに気がつく。

このブログやSNS、登壇、プログラミングでいうとライブラリの開発やOSSへのコントリビュートまで様々なアウトプットがある。その際に、自分が本を読んだりエントリを読んだりしてインプットしたと思っていたことがことごとく曖昧に解釈しているとわかる。アウトプットするということは、インプットしたことを自分の中で咀嚼して自分の言葉で表現することである。ただの言葉の借用は全く自分の実になっていない。一つ一つの言葉の意味であったり、概念を自分の言葉で表現しようとした時、その曖昧さから、前読んだことがある本を再度読んでみたり、間違った解釈をしていないか調べたりする。その度に、学びがあって、考えていたことと真逆のことが出てきたり、深堀したらさらに面白いことを発見したりすることもある。

また、アウトプットをすると、ポジティブなフィードバックをもらったりすることもある。自分で仕入れることができる情報量には限りがあるし、解釈の方向性が間違っていることもある。良いフィードバックをもらうことができれば、そこからさらにアウトプットするという好循環に持っていくことができると思う。

上記の具体的な例でいうと、僕なりにプログラミングがそれに当たる。本屋で買った参考書やオンラインで学習したことを、アウトプットして具体的なサービスや機能を作ろうとすると、インプットしたと思っていたこととの乖離が激しいことが多々ある。その度に、検索を繰り返すことになる。参考書やオンライン学習ツールが悪いということではなくて、ごく一般的で基礎的なことを学んだだけでは、実務では中々通用しない。本当にプログラミングを習得したいと思った時には、インプットしただけで実になったと満足することなく、アウトプットを繰り返すことが大切になると思う。

発信することの例としては、登壇がそれに当たると思う。人様の前に立って、聞いている方の時間を束縛しているのだから、間違ったことは言いたくないし、できれば大多数が知らないようなことまで網羅した発表をしたいと思う。自分の発表を通して、日々の業務に活かしてもらえるような体験ができれば最高だと思う。しかしながら、確かなエビデンスを見つけるにも時間がかかるし、ほとんど誰も知らないようなことを知るためには、普段見ないような部分にも足を踏み入れる必要がある。そのような工程を経て、自分の中でうまく解釈することで、良いインプットに繋がって、知識の幅が広がるということもある。また、発表するとなると、他の人たちはどのように発表しているのか、他の人の登壇内容を注意深く聞くようになるため、細かい部分まで頭に入ってくることもある。

 

最後になるが、発信することは自分に大きなメリットとなることが多いが、リスクも伴うことは忘れてはならない。しかしながら、自分の考えを整理したり、揮発性が高いアイデアを文字に起こすという意味でも、発信する機会をどんどん増やしていきたいと思う。

 

再開して間も無く、フォロワーも少ないですが、もしよければフォローしてみてください。

twitter.com

ベンチャーに飛び乗ってから1年が経った

こんにちは!

徐々に寒さが増してきて、秋を感じるようになりましたね。

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2017年9月1日、delyという名もないベンチャーに飛び乗ってから丸1年が過ぎました。

たった1年しか過ぎてないけれども、4~5年くらい経った気がしています。

1年経ってみての所感を書いておこうと思います。

 

1. 1年間を振り返って

まず、僕は去年の8月 (2016/8/31)まで理工系の大学院に通っていて、化学系だったので毎日のようにフラスコを振る生活していました。その時の考えなどを書いていたので、下記をご覧いただけたら幸いです。

okutaku.hatenablog.com

総じて思うのは、悔いはないということです。研究室など様々な方に迷惑、家族には不安を与えたと思うので、大変申し訳ないと思っています。僕個人としては、化学系かはたまたIT系かと揺れている中で、ぐいっとIT系に舵をとったことに後悔はないです。休学という道もありましたが、もう戻る場所はないということが僕自身を奮い立たせてくれたので、退学という選択は正しかったと思っています。

また、タイミングとしてもdelyが復活の狼煙を上げつつある中に飛び込めてよかったと思いますし、僕も微力ながら組織、サービスの成長を支えていると実感できているのは良かったなと感じています。と言っても内部から客観的にみていても、まだまだやることは無限にあり、人も全く足りてないので、これからも勝負であることに変わりはないのかなと思っています。

僕は、エンジニアとして働いているのですが、この1年間、1日たりともコードを書かなかった日はないと思います。その理由については後述しますが、やはり一番はコードを書くこと、サービスを作ること、そして同じ目線で話せる組織で働いていることが最高に楽しいと思うからです。

と言いつつも、まだ1年しか経ってないので、まだまだこれからです。

 

2. 学生というバッジを捨てて

学生には特権があると思っています。

それは、ちょっと頑張れば色んな方にお会いすることができて、様々な経験をすることができるという特権です。

学生でエンジニアをしていて、かつ自分のプロダクト・サービスを運営していたりすると「なんだこいつ、面白そう」と、様々な方が大切な時間を割いて会ってくれたりします。

また、学生限定のイベントが多かったりして、同世代の尖った方達とも比較的容易にコネクションを持つことができたりします。

そして、大した技術やスキルがなくても「まだ学生だから〜」というフィルターを通して、自分を拡大させることができていたと思います。

僕が学生だった頃は、そういった意味でかなり優遇されていたと感じる場面もありました。

しかし、社会人になると、当たり前ですが「〜会社の〜さん」のように、どこどこに属する人と見られるようになります。そうすると、会社や職種というフィルターが加わり、単純にお会いできる機会が減ると思います。僕自身の要因が大きいかも知れませんが、メッセージサービスなどから直接お声がけされる機会も学生時と比べると減ったように思われます。

そして、一層自分のブランディングとそれに伴う実力が大事だと感じるようになりました。面接などで様々な方とお会いする機会があると、その方が何をしていたか、お会いする前にググって調べてたり、ポートフォリオ、登壇歴、ブログなどを確認します。その時に、どこかの記事で取り上げられていたり、登壇されている回数が多かったり、ポートフォリオで実力が大体はわかったり、ブログで思慮の深さがわかったりします。今では、ほとんどwebに情報が落ちていたりするので、自分も気をつけています。

www.buzzfeed.com

 ヨッピーさんの記事にもあるように、これからは発信することがめちゃくちゃ大事になってくると思っていて、このブログや登壇、OSSなどの活動を通して発信力を高めて行かないとと日々感じています。

 

3. ベンチャーで働くということ

僕の場合、小中大企業に勤めたことはないので、それらとの比較はできません。また、ベンチャーとスタートアップがごっちゃになりそうなので、ここでは、「創立して数年で社員も2桁の新しいことをしている企業」とざっくりした定義で書きます。

僕は結局は同じなんじゃないかと考えています。

IT系のエンジニアに関していえば、どこの企業に行ったとしても、プログラムを書いているだろうし、極端に小さなベンチャーでは自分がフルタイムでコードを書かないといけないど、組織規模が大きくなっていけば、自ずとマネージメントに回ることもあります。関わるサービスに関しても、サービスの数は大きい会社の方が多いかも知れませんが、ベンチャーにいても一つのサービスの規模が急激に大きくなる可能性はあるし、自分が直接に関わるサービスとなると、その数は限られるはずです。その分、ベンチャーの方が裁量や役割が自ずと大きくなる可能性が高いかも知れません。どっちにも良し悪しがあるので、その議論はしません。

どの企業にいても、自分がやりたいこととの乖離が大きくなれば、転職を考えるだろうし、給与に関してもドドドベンチャーでキャッシュが尽きそうでない限り、決して低くすぎることはないと思います。

 

この1年間でもっとも思うことは、「あれ、まだ1年しか経ってないんだっけ?」ということです。体感的には、冒頭でも書きましたが4~5年くらい経った気がします。ベンチャーだから体感速度が早いとは言いませんが、この1年だけで、様々なことが起こり、環境も組織も急激に変化してきた気がします。下の記事にもあるように、本当に1年後に会社が残っているかわからないので、成長を止めることなくさらに急激な曲線を描かないといけません。

また、研究室にいた時のような上司がいて、学部・修士でテーマが与えられ、毎週フィードバックがあるみたいな環境は1ミリもありません。ほとんどの場合仕事は降って来ないし、自分から見つけないといけないわけです。だからこそ、考えることを止めずに、何をすれば、経営的インパクトがあるのか、ユーザーにより愛されるサービスにできるのかを常に考える必要があり、自分が考えたアイデアがすぐさまサービスに反映され、大きな成果があると、達成感と充実感が生まれます。いつも大きなリターンがあるとは限らないので、主体的に取り組んだ小さな成功体験の積み重ねが自信を持たせてくれたり、さらに踏み出すきっかけにもなると思います。

lrandcom.com

 

ここまで書いて来ましたが、結局のところ、自分がやりたいと思ったことに200%くらい自分のリソースをぶっこめる環境があり、目標が達成されたとしても、まだまだやりべきことが出て来て、さらに大きな目標が出現して、、、

そんな刺激的な環境に身を置けるならば、ベンチャーじゃなくてもいいのではないかと思います。

 

4. 僕を前に突き進めるもの

1年間、全速力で走れる人はごく稀です。心が折れることなく、倒れそうになりながらも心を奮い立たせてきた理由を考えた時に、大きく3つ思い浮かんだのでそのことを書きたいと思います。

結論から言えば、「劣等感」「楽しむこと」「一緒に働く人」です。そのことを詳しく書いていきたいと思います。

 

まず初めに、「劣等感」についてです。別にネガティブに思っているわけではないですが、僕は常に「自分は全くダメだ」と思っています。社会人になって周りを見渡せば、本当にすごい人ばかりで、プログラマで言えば巨大なOSSのコミッタだったり、誰しも知っているサービスのリードエンジニアだったり、能力的にも何でも爆速でこなす人など、色々います。いつ寝てるんだろうと思うくらい、めちゃくちゃ仕事をしていて、かつアウトプットの質も驚くほど高い人もいます。優秀な人がひしめいていても、自分の長所を活かして光輝いている人もいます。そういう人と会う度に、「自分には何もない」と心の底から思う時があり、その度に心の中で「くそ!くそ!くそ!」と叫び、昨日の自分よりも前に進むために今日何ができるだろうと迷走して、結局は目の前のことに全力になるしかないことに気がつきます。そんな日々を繰り返しているうちに、また劣等感に苛まれて、このままじゃダメだ!と、自分を奮い立たせています。常に押し寄せる劣等感こそ、僕の原動力ではないかと思います。

 

次に「楽しむこと」についてです。学生時代、自分が組んだプログラムが瞬時に実装され、見える形になったり、自分が作ったサービスを多くの人に使ってもらうことが一番の幸せでした。プログラミングをしていると時間を忘れて、徹夜をしていたり、つり革に捉まっている時も、あーでもない、こーでもないとエラーの内容を考えていたりしました。1年間、毎日欠かさずプログラムを書き続けることができたのは究極的にはプログラムを書くことそのものが楽しいからだと思います。また、サービスを開発している立場としては、やはり多くの人に自分が開発したサービスを使ってもらい、かつ良いレビューをもらえるとこの上なく嬉しく感じます。

www.ted.com

よくTEDを見ているのですが、ダニエル・ピンク氏のこのトークは一見する価値があると考えています。このトークの詳しい内容は是非時間がある時に見て欲しいのですが、人は本質的には「内発的動機付け」に従うことが、モチベーションを維持し続け、質の高いアウトプットができるということです。自分の中で沸々と湧き出てくる「本当は何がしたいのか?」という心の叫びに従い、全力を投じることで、長いモチベーションにも繋がり、成功も積み重なるのかなと感じています。

 

最後に、「一緒に働く人」です。3つ目に書いているのですが、やはり誰と働くのか、もっとも大事だと思います。僕が大学院を飛び出してでも、delyに来た理由もこれに尽きるのかなと思っています。いくら内発的なモチベーションに突き動かされても、いくらプログラムを書くことが好きであっても、長期的にやる気を保ち続けるのは至難です。ちょっと堕落してしまう時があったり、色々うまくいかずに心が折れかかってたとしても、一緒に働く同じ目線、目標を全力で目指している仲間がいれば、そのモチベーションが伝染すると僕は考えています。また、僕自身が120%力を傾けていようと、さらに本気で成功を信じて突き進む仲間が近くにいれば、もっと頑張ろうと思えるものです。なんなら、自分の本職を定時までこなしてから、オフィスに来て終電間際まで作業をしている仲間もいて、その度に自分ももっとやれると鼓舞されます。いくら遅くまで働いていようと高い質のアウトプットができてなければ、元も子もありません。そんなことはわかっていても、必死になって頑張る姿は皆んなを勇気付け、心を奮い立たせてくれると僕は信じています。

 

5. 最後に

最後となりますが、では次の1年をどうしたいのかを軽く書いて、あとで見直せるようにしたいと思います。

この前の誕生日に際して書いた記事とほぼ同じになりますが、「今に全力になること」を目標にしたいと思います。

okutaku.hatenablog.com

もっと具体的な目標もあるにはありますが、半年後もどうなっているのか予測もできない世の中なので、ふわっとした感じがいいなと思います。兎に角、中長期的なことも見据えつつ、目の前の課題を効率よくこなして、自分の見えている景色をさらに広げることに注力していきたいです。

 

最後になりますが、本当に1年でどうなるかわからないもので、去年の今頃はエンジニアチームは僕とデザイナー、CTOの3人だけで、サービスも伸びてくれと信じてはいたものの、本当にここまで来るとは思ってもみなかったです。組織も本当に優秀な方々が集まってくれ、できる幅も広がり、どんどん面白くなって来ています。新規事業・新規サービスも産声をあげ、さらにやりたいことが増えました。かと言って、僕らはまだ何も成し遂げてないし、未だギリギリの戦いの中、自転車を前のめりに立ち漕ぎしているような状態です。

僕なんか塵みたいな優秀な方がどんどん入って来て欲しいし、そのくらいの逆境の方が僕個人としても面白いので、ぜひ一度お話だけでも聞きにきてください。

www.wantedly.com

飢え

また1つ、歳をとった。

もうこの年齢になると、あー誕生日かというくらいにか思わなくなってしまったけど、20代というスポンジみたいに物事を吸収できて、リスクをとってチャレンジできる期間はそうそうないので、この1年間の目標を文字に起こして置こうと思う。

1年後みて、「うわ、こんなこと書いてるーw」程度に思えればいいかな。

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* 画像はこの記事とは全く関係がありません 

1. 自分に残された日数

周りから、「生き急ぎじゃない?」とか「なんでそこまで頑張るんだろう?」と言われたことがある。自分でもそう思うことがあり、その理由について書きたい。

Dropboxの創設者であるDrew Houston氏のMITでの卒業式のスピーチを引用する。

 


【感動】あなたの人生はあと何日?20代MIT卒経営者の心に響くスピーチ日本語字幕

 

このスピーチで氏は、成功のカンニングペーパーとして三つの言葉を示している。

  • テニスボール
  • サークル
  • 30,000という数字

これらについて詳しくは書かないので、ぜひ動画を見て欲しい。この中で僕が注目したいのは、30,000という数字。この数字は、自分が死ぬまでに与えられた日数のこと。これを年齢にすると82.2歳だけど、平成27年の日本人男性の平均寿命は80.8であるため、もうちょっと短いかも知れない。今年で24歳になった自分が使った日数は単純計算で 8760日 (24*365)になる。なーんだ、まだあと20,000日も残ってるじゃん!と思うかも知れないけど、僕はそうには思わなかった。幼児期や高齢になっている日数を減らせば、残された日数はさらに少なくなる。

人間が活動できるのは、起きている間だけだ。前、TV番組で人間は何日不眠でいられるか世界でチャレンジした企画があったけど、確か一週間程度ではなかったか。そもそも、1日でも徹夜すれば、翌日の生産性は落ちるし体調的にもよくない。話を戻すと、お風呂や食事、トイレなど生理的な活動を除いて、本気で生産的な活動に使える時間は1日の中でもかなり限られてくる。

これらの数字をみて、どうするかは自分次第だ。最終的には、自分が幸せと思えるなら、何にでも時間を使えばいいと思っている。 

2. 飢え

タイトルにもした「飢え」という言葉は、身体的な飢餓状態ではなく、精神的な飢えのこと。 

また海外のスピーチの引用をしてしまうけど、故Steve Jobs氏のスタンフォードでの卒業式での有名すぎる言葉を引用する。

 


スティーブ・ジョブス スタンフォード大学卒業式辞 日本語字幕版

 

このスピーチで氏はこう言っている。

Stay hungry, stay foolish

もう、Steve Jobsはこの世にはいない。それを考えると、このスピーチでも語っている自分の死についてはかなり心に響くと思う。

自分が人間である以上、避けられない現実がある。それは自分の死という現実。医学が進歩したというけれど、未だに人類はこの現象を回避する術を持っていない。先日、「Ghost in the Shell」という日本マンガが元になっている映画をみて、脳だけを残したサイボークという選択肢もあるけど、そこまで行くと新たな議論になると思う。

僕は中学の頃から、死ぬのが果てしなく怖くなることがたまにある。BUMPの「supernova」という楽曲の冒頭で「熱が出たりすると、気付くんだ。僕には体があるって事。」とあるけど、普段を生活していると、自分が生きていると感じることは少ないと思う。だけど、ふとお風呂に入って頭を洗っていると気がつく時がある。「あー、自分って死んだらどうなるんだろう」と。そうすると果てしなく怖くなって、吐きそうになる。こんな事を考えるなんて馬鹿馬鹿しいかも知れないけど、本当に身近な人がどんどん消えて行くと、考えずにはいられなくなる時がある。だからこそ、ホリエモンの著書である「ゼロ」には、少なからず親近感を覚えた。あーこうに考えてるのは僕だけじゃないんだと。

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ステマではないです。いい本なので、偏見など持たずに読んでみてください。

話を戻すと、僕はジョブズみたいに世界に影響を及ぼせる企業を作ったり偉大になれないかも知れないけど、自分がいけるとこまではいきたい。残された時間は限りなく少ない。その中で、様々なことにチャンレンジして、できることの幅を広げて、深く掘り下げていきたい。「Stay hungry, stay foolish」という言葉の真意は正確にはわからないけど、常に貪欲で、バカみたいに全力で取り組みたい。

そういう意味で、僕は飢えてる。

 3. 目標

ここまで書いておいて、目標を書きたいと思う。

目標というか行動指針。

なぜかはわからないけど、自分は常に何かしていないといられない症候群で、毎日、昨日の自分よりもさらに良くなるためには何をしたらいいのかを考えている。結局のところ、その答えは見つからなくて、今できることに全力でフォーカスすることになってしまう。

テストや部活動の大会など短期的な目標を見つけて、それに向けて全てのリソースを割くことはできるけど、じゃあ将来に英語やこういうプログラミングの技術が必要になるから今からコツコツやらないとね、と言った長期的な目標には弱い。

アカデミアから自ら飛び出してきてしまい、まだ社会人になって半年ちょいしか経ってない自分には、恥ずかしながら、将来的にどういうスキルをつけて行けばいいかわからないし、ベンチャーで働く身としては、変化が激しい中で今に全力でいること、流れに身を任せることで時間があっという間に過ぎてしまう。

結果として考えたのが、24歳の行動指針は「今にフォーカス」といったボキャ貧というか、なんとも言えない言葉しか出てこなかったけど、自分にはあってるのかなと思った。

とりあえず、今はひたすら頑張る。

クリエイティブを見て鳥肌が立つ

連投になりますが、ただ単にぼやきなので今回はSNSではシェアしません。

先日、ゼクシィCM 2017-2018を見て、鳥肌が立ちました。

そのCMがこちら

 


ゼクシィCM「私は、あなたと結婚したいのです」風船篇

 

公式HPも載せときます。(2018年には変更になるかも知れません)

zexy.net

何と言っても、このキャッチコピーがすごいなと思いました。

結婚しなくても幸せになれるこの時代に、

私は、あなたと結婚したいのです 

未婚率が上がり、少子高齢化が進み、超高齢社会に突入した長寿国、日本。

個人が尊重され、様々な生き方が認められつつあります。

結婚という、当たり前と思われていたことも、ライフイベントの一つになって来ました。結婚しないという選択肢も認められつつあるんですね。それを、大企業のリクルートが打って出たのはすごいなと思いました。

多分、色んな方から何かしら言われると思いますが、毅然としていて欲しいなと思います。これを世間によって潰されるようなら、相当あれですね。

このCMですごくいいと思ったのは、途中で花嫁が花婿の胸で不安にも喜びとも取れるような涙ぐむ姿が映し出され、しかし花婿が花嫁の方を向いたら、あふれんばかりの笑顔を見せたシーンです。本当は不安なんだろうけど、この人と笑顔絶やさず生きて行こうという決意が表れているようでした。

音楽も映像も良いな。

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