中学英語参考書の感想まとめ
前回は、久しぶりのブログだったのですが、すぐにあたたかい言葉をかけて頂いたり、スターを付けて下さったり、本当にありがとうございました。
気を取り直しまして、これまで勉強会で使った中学英語の参考書の感想をまとめておこうと思います。
私が教えたアキ(中2)は、英語なんて大嫌い、学校の授業はさっぱりわからない、定期テストは10点台や20点台もあるという状態からのスタートでした。
だから、使ったのはどれも初歩的な内容の参考書です。
中学で英語に思いっきりつまづいてしまった人に何かの参考になればうれしいです。
関連する過去の記事のリンクも載せておきますね。
中1英文法 『わからないをわかるにかえる 中1英語』
まず文法からやり直そうと思いこちらから入りました。解説の詳しさが適度に加減されていて、随所にイラストもあって全体のバランスが良いです。
練習問題の読み上げ音声のCDも付属していて音読の練習がしやすい。
最初の頃、勉強会は週1回だけだったので、英語はこれ1冊だけを進めました。中2の学習に入ったあとも、中1の文法を確認するために何度も開く機会がありました。
私は一番気に入った参考書ですが、アキにはもっと簡単なもの(下記の中2文法で使用したもの)が良かったかなあと今は思います。
あとで私は気づくのですが、本人にはこの本でさえ情報量がやや多かった印象があります。
出版社サイト:わからないをわかるにかえる 文理(立ち読み)
中1英単語 『ディズニー暗記カード 中学英単語』
一人でも短時間で学習できるものとして、単語帳(カード)を使いました。
普通に勉強していれば中学生に単語帳はいらないかなと思うのですが、最初のころはともかく学習時間が短かったので、あえて単語帳を使用しました。(参考書を本人一人で進めることが難しかった)
カードで切り離す形式が扱いやすかったようで、50語ぐらいずつ取り組んでもらいました。
覚えたもの、覚えていないものをカードで仕分けることで成果が目に見えることや、少量のカードの束は本のように圧迫感がないことが利点です。
CDなどの音声はないですが、この段階では手軽に始められる点を優先。カタカナで読み方が書いてあるので、とりあえずそれで良しとします。
なお、中盤ぐらいになると、知らない単語が増えてきて覚えにくそうにしていたので、そこで利用を休止しました(教科書の音読を通じて単語を覚える方法へ切り替え)。
1000語ぐらい収録されていますが、400語ぐらいまでこのカードで覚えたと思います。
出版社サイト:ディズニー暗記カード『中学英単語』 | 学研出版(立ち読み)
中1教科書・教科書ガイド・CD
上記の文法、単語の復習だけで5ヶ月ぐらいが経過。
最初のころは勉強会のペースが週1だったことや、定期テストがあったり、部活で勉強会を休んだりで、思ったより期間を要しました。
その後、中1教科書の音読に入りました。教科書、教科書ガイド、ガイドCDの3つを併用。単語と文法はある程度の土台ができていたので、思ったよりスムーズに進みました。
本人もこの頃になると、理解できる範囲が増えてきて、英語が大嫌いという感情がすこしずつ薄れてきたように思います。
中1英文法復習用 『くもんの語順がひらめく!中1英語 並び替え問題』
語順がひらめく!中1英語並べかえ問題: 基本英文を完全マスター
- 作者: くもん出版編集部
- 出版社/メーカー: くもん出版
- 発売日: 2015/03/10
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
この問題集は中1英文法の復習用に宿題で使ってもらいました。自主的に一気に解いたりするほど、本人はこれを気にいってました。
簡単な並び替え問題だけなので、和文英訳みたいに単語のつづりが分からなくて書けないという支障が生じません。
簡単な問題から少しだけ複雑になるようにスモールステップで構成されているので、英語が大嫌いでも気分良く解けるようです。
出版社サイト:中学生向け学習参考書 商品詳細ページ | くもん出版(立ち読み)
中2教科書・教科書ガイド・CD
勉強会を開始してからしばらくの間は、学校の中2の授業や定期テストは棚上げ状態で、ともかく中1範囲の復習に徹しました。
4~5ヶ月経ってからだったと思いますが、定期テスト前に中2の教科書、教科書ガイドとCDを使って、ようやく試験範囲を勉強できるようになりました。
教科書ガイドでまず日本語訳を確認することで、難しく感じる中2の英文へのハードルが下がり、苦戦しながらもなんとか取り組んでいました。
中2英文法 『ひとつずつすこしずつホントにわかる 中2英語』
中2の文法用に使用。上記の中1の文法教材を使用してみて、もっと簡単なものを探してこちらを選びました。
解説、問題ともに、思い切って分量を絞り簡略化されています。
字は大きく、余白も多いことから、大人が見るとこれで大丈夫!?と不安になるほどですが、英語が大嫌いな子にはこれぐらいが適切かもしれません。
音声CDはなし。無料動画が見られますが、動画は未使用。
なお、中2英語の学習は、教科書と教科書ガイドとCDでの音読を中心に据えて、この参考書は文法の確認用に軽く使用するにとどめました。
出版社サイト:ひとつずつ すこしずつ ホントにわかる | 新興出版社(立ち読み)
文法復習クイズ
参考書で文法を理解して、一通り問題を解いたとしても、しばらくすると忘れたり、似たような文法同士で混乱したりします。
それを修復するために教科書の音読を始めたのですが、それとともに簡単な文法クイズを短時間で行っていました。
これは参考書ではなく自分で用意するものですが、効果的だったので過去記事のリンクを載せておきます。
***
何がいい教材なのかは、その人のいまの学力、意欲、集中力や忍耐力、日本語の運用能力、情報処理の速さなどによって異なりますが、迷ったら本人が選ぶ、やさしそうな参考書を選ぶと良いんじゃないかなと思います。
最初の頃は、思っていたよりもアキの学力が厳しいことに私自身が焦りましたが、半年間ぐらいは学校の授業やテストの点数はとりあえず横において、英語を聞いたり音読したり、できるだけやさしい語学学習をして、英語への嫌悪感を和らげることを心がけました。
半年が経過して、定期テストで数学は一気に点数が伸びたのですが、それに比べると英語の点数は平行線で、語学学習はやはり時間がかかるなあという印象です。
特に、勉強時間が限られる中で、学校の中2の授業や定期テストを受けながら、中1の復習とを両立させることが難しかったです。
ただ、音読を毎回行ったことで、最初は簡単な英単語さえ読めなかったのが、教科書の文章も読めるまでになり、それが評価されて通知表の成績評価も向上しました。
何より、以前ほど英語に対して嫌だという気持ちが少なくなったのが良かったなと思っています。