ウェヌスの暗号

韻を踏み過ぎてパーに成った。

芸術幼女言語の最深部。


或いは美型詩の実験場。


倚る藤花で

他県を約して

才気の挨で

往航を蘇した

 

鑽る妙想で

綿糸を兼して

冷戦の弊で

評者を諒した

 

盗る楊家で

野犬を託して

哀毀の催で

操行を捺した

 

試る協奏で

堅紙を面して

兵燹の零で

両社を僄した

 

 

「ハンギン」

嬰の廷試で

池泉を逸せて

瀟洒の率で

霊障を製した

 

糊の豊凶で

俳家を済せて

花瞼の厄で

妖気を抗した

 

悌の英姿で

緯線を蟄せて

寮舎の失で

整商を礼した

 

堀の膿胸で

内踝を馳せて

野犬の覚で

耕起を夭した

 

 

「レェィヴ」

酩の制詞で

疾走を魅して

逐の猟奇で

醴泉を訂した

 

克の洋剣で

訳詩を隠して

淦の波高で

法喜を推した

 

靖の名刺で

密送を資して

戮の朝紀で

汀線を隷した

 

浴の後件で

画指を約して

墓の亜綱で

応器を歩した

 

 

「ラスティ」

診る氷花で

兵曹を面せて

敵旗の戻で

猟船を貼じた

 

凭る双肩で

策試を痩せて

偕行の握で

横斜を講じた

 

簸る妙果で

名草を偏せて 

礫器の逓で

腸線を凌じた

 

剃る洋犬で

訳詞を挿せて

愛校の嚇で

降車を応じた

 

 

「スラィヴ」