4月の記録

アンパンマンミュージアムへ……

子供の2歳の誕生日プレゼントとして、アンパンマンミュージアムへ連れて行った。

パン工場アンパンマン号など、実際にアニメでよく見るものが現実の大きさになっていて面白い。アンパンマン号の中にはボタンが100個くらいついていて、子供たちが一心不乱に押しまくっていた。子供にとって「自由に何度でも押していいボタン」ってかなり価値のあるものなんだろう。っていうか子供って、大人が1回で飽きるような事でも、平気で30回も40回も繰り返すからすごいよな〜。(白目をむきながら)

有料ゾーンと無料ゾーンを行き来するのに一度外に出なければならないのが面倒なんだけど、何度か外に出る→また入るを繰り返していたおかげで、帰る時も「帰るということ」に気付かれず、すんなり出口を出られた。いい仕組みなのかもしれない。前にアソボーノに行った時は、帰りたくなくて出口で叫び暴れたので……。

この日の朝、のんちゃんに5:30に起こされてたのもあって、本当にクタクタでやばかったし、はっきり言って大人が楽しめる要素は何も無いし、元気とお金は思ってた倍くらい吸われていったけど、のんちゃんが楽しそうだったのでオーケーです。子供の笑顔のために生きる。

 

どんぐり

のんちゃんが拾ってきたどんぐりの先端で頬を刺してきてマジギレしてしまった。どんぐりの先ってめちゃ尖ってるんだよ。各自拾って見てもらえれば、私が悪くない事はわかってもらえるはず……。うう……。

 

失礼、なのか?

ニュースでバスケットボールの試合の映像が流れていて、それを見たのんちゃんが「ボールあそびしてる!」と言ったのでウケた。確かにボールあそびだ。ボールあそびで沢山のお金が動いてるってだけ。何も間違っていないけれど、やっぱり失礼では?という気もする。

 

家族旅行に行こう!

のんちゃんが生まれてから初めて、旅行に行くことに決めた。イヤイヤ期の上、いまだ夜泣きもたしなむ子供を連れて旅行をするのはチャレンジングではあるが、もう、私が旅行に、というか、ここではないどこかに行きたくて行きたくて仕方ないのだ。毎日毎日仕事とのんちゃんの世話だけで過ぎていく日々の中、休んでも回復しない体が、何も考えられない頭が、心が、もう破裂しそう。

本当は海外へ行きたいが、子供のパスポートとるのも大変だし、長いフライトは不安なので、とりあえず国内旅行にした。もう宿も飛行機もとってある。あとは風邪をひかないことを祈るばかり……。

 

自分の事を書きたいんだ

子供の事ばかり書いてしまうが、本当は以前のように自分の話を書きたいと思っている。何かをした話でなくても、些細な自分の考えや意見を。でも、いつも子供がひっついてお喋りしているから、考えた事は全て子供の声で上書きされて、そのまま忘れてしまう。これから何とかひねり出して自分が考えた事を書く練習をする。今は一人で電車の中だから、できるはず。

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本気で集中したい時や、本気で疲れている時に、猫シcorp.の「ショップ@ヘルシンキ」というアルバムを聞く事が多い。これを聞くと、自分が死んでショッピングモールの幽霊になったみたいに思える。誰も自分を見ていないような、全部がどうでもよくなるようなその感覚が、頭を少しクリアにするし、癒しにもなる。

それは実際のショッピングモールにいても起こる事で、つまるところ、ショッピングモールは虚しく、寂しい場所だと感じる。でも決してネガティヴなイメージではなく、巨大な立体絵画みたいな、まるで誰かの作品の中にいるみたいな感覚と言ったら伝わるだろうか。ショッピングモールの中にいる時、自分の意志で来ているのにも関わらず、私はそこに自分の人生を感じないし、それが面白いと思う。ショッピングモールが好きだ。

tofubeatsの曲でも「shoppingmall」というのがあって、それも私が思うのと同じ雰囲気の歌詞とメロディだなと思う。結構皆同じ感覚でショッピングモールにいるのかもという気もするし、平日お昼のテレビを見ると、まさかそんな事は無さそうだという気もする。

 

見た映画

①屋根裏の殺人鬼フリッツホンカ

フリッツ・ホンカは、どこにでもいるような、暗くて気弱で不器用な男。アル中なので、毎日毎晩、外でも家でもアルコール度数40度のシュナップスをしこたま飲む。酔うと体に溜め込んでいる不満、苛立ち、暴力性が顔を出し、バーでひっかけたホームレス同然のアル中女性を家に連れ込んでは、そんな女性としか関係を持てない自分への怒りを相手にぶつけ、特に何の計画も無く衝動的に殺してしまう。吐きながらその遺体を解体するが、本当に計画が無さすぎるので、とりあえず自宅に遺体を置きっ放しにしている。

これが実話だっていうんだからすげー。フィクションの不快さとは一線を画す、本物の最悪さ。本物の最悪っていうのは、特に何の意味も、ドラマも無いものなのだろう。

それを伝えるためなのか、ホンカの日常には特に何も起こらない。ただ淡々と、同じ最悪が塗り重ねられていくだけである。ホラー的な演出も一切無いので、見ている時の感覚としては、もはや「けいおん!」とかが近い。出てくる人間全部クソの「けいおん!」だ。大きい声では言えないが、私はかなり、好きな映画……。

 

オッペンハイマー

職場の友人と3人、IMAXで見た。「オッペンハイマー見に行こうよ」って言ってくれる友達最高すぎんか?

登場人物がとても多く、テンポも早い。大戦中と戦後とさらにその後というざっくり3つの時系列が入り乱れる。専門用語が飛び交い、状況説明も無い。話は難しくないはずなのに、全然理解が追いつかなかった。ノーランの事だから、わざとそうしているのだろうけど……。どういう意図なんだろう?

オッピーことオッペンハイマーがどういう人なのかは何も知らなかったが、この映画で見る限り、オッピーは性格も女癖も悪く、世渡りが下手で子供っぽい。結局、公に自らの業も罪も認める事なく、「想定の10倍人が死んじゃった……えっ……えっ……どうしよ……俺、悪いことした?しちゃったよね?」って、心の中で慌ててるだけ。

原爆投下された側からすると、もっと悪人である方がまだ救いがあるというか、本当におがくずの人形みたいな奴だなと思ってしまった。人間らしいと言えば人間らしいけど。

実験シーンの緊張感はものすごく、かなり迫力がある。あと、キリアン・マーフィのどアップシーンが結構あって、「こんなにデカい人間初めて見た!」って思えて面白いのでIMAXはおすすめ。ノーラン映画はちゃんとIMAXで見よう!

一人めちゃカッコいい人いて、調べたら「キル・ユア・ダーリン」のデイン・デハーンだった。

 

③インフィニティ・プール

「犯罪を犯しても、警察に大金を払えば自分のクローン人間を作ってくれて、そいつが代わりに罪を償ってくれる」という国に旅行に行って、人生が狂っていく男の物語。

「罪を償うその姿は必ず見なければいけない」「殺人罪は過失でも絶対に死刑」「処刑は殺された被害者の息子が担当する」「処刑にはナイフを使用」など、法律がやけに野蛮。

警察署内にクローン代を下ろす用のATMがポツンとあったり、裸で赤茶色い液体に浸かるとクローンが出来上がる謎システムとか、冷静になるとリアリティがあるんだか無いんだかって感じだが、遠い異国の地で、わけもわからないまま暴力警官に「ここではこういうルールだから」って言われた時の恐怖、おかしいと分かっていても従ってしまう人間の弱さよ。私も金でクローンを買ってしまうだろう。

アメリカからやってきた富裕層が、この制度を使って島で暴挙を繰り返す姿は実に胸くそ悪く、特にミア・ゴスの生意気さはたまらない。好きだ〜。ミア・ゴス。

劇中に出てくる不気味な仮面のデザインも最高。面白かった。

 

④カード・カウンター

面白い!!!

主人公はギャンブラーなので、カジノでブラックジャックやポーカーをしているシーンが続くのだが、全然ギャンブル映画ではないというのが凄い。なぜギャンブル映画ではないのかというと、ずっとつまらなそうにギャンブルしているから。

大勝ちしないよう気をつけながら、各地のカジノを渡り歩く。時々なら刺激的だろうカジノも、彼にとってはただの日常であり、そこにカタルシスは無い。きらきらと光るネオンが虚しい。

昼も夜も無いカジノのテーブルで、毎日作業のように少額勝ち、モーテルの部屋でうなされながら眠る。のっぺりとした時間の経過がとても良く表現されていてゾッとした。未来を考える事をやめた人間にだけできる事だ。

モーテルで見る過去の夢。その映像がとにかくすごい。説明できないが、あれ、どうやって作っているのだろうか。今年見た中ではかなり印象深い映画だった。

 

⑤マーベルズ

それぞれのシーケンスは愉快なのだが、MCUの一部として考えると雑すぎて不安になる。それでも、愉快な部分もあるというだけで「アントマン クアントマニア」を見たときより気分は良かったが……。いや、でも……なあ?

私の中で去年のワースト映画は「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」に決まってたけど、これももし劇場で2000円払って見てたらもっとキレてたと思うし、ワースト争いに参加させてた。

MCUの世代交代は進んでいるんだかいないんだか、よく分からないのにはずっとイライラしてるな。ニック・フューリーとキャロル・ダンバースは宇宙で戦争を起こしすぎだし、さすがにもう引退しなさいよ。スクラル人には適当な星を早くあげなさい。

カマラ・カーンは超キュート大好き頑張ってね♡

 

ロキ、良すぎ

MCUのドラマ「ロキ」のシーズン2を全部見た。すごく良かった。もはやMCU版「SHERLOCK」じゃん。おじさんヒロイン大好き!

旧共産圏を思わせるデザインは見ていてずっと楽しいし、キー・ホイ・クァンが出てくると場面が少し明るくなって、ワクワクした。榎木津礼二郎が出てきた時みたいな。

トムヒ会いたいな〜。東京も来るなら、コミコン行こうかな。

 

夏が来る

そろそろサンダル履きたいから、足だけセルフネイルした。ラメがざくざくギラギラのが欲しくて、エレガンスの「レンズゴーストロゼ」っていうのを買ってみたら、超〜良い。理想のラメ。ほんのりピンクなのも可愛い。塗りムラも気にしなくていいし、すぐ乾くし、太陽の光を集めてめちゃかわパワーに変換する。良いぜ……。

 

ゴールデンウィーク

ゴールデンウィークだ!

 

3月の記録

のんちゃん

もちゃもちゃ喋る。もちゃもちゃ走る。ほっぺにチューしてくれる。「ママだいすきちゃん♡」って言ってくれる。顔が私に似ている。

かわいい。本当にかわいい。かわいすぎ。何なんだこの生き物は!?!?って毎日感動する。ずっとこのままの姿で存在しててくれって思う一方、早く成人してくれとも思う。自分の時間が無さすぎて狂いそうになる時があるから。

最近寂しかったのは、「シナぷしゅ」を卒業した事。早いなあ。

ムカつくのは、イヤイヤ期のせいなのか、毎日自転車の乗車拒否をする事。

好きな遊びは、私と交互に積み木を積み上げていく事。土台をしっかり作るとかなり高くできるので、単純ながらも面白い。

 

みんななかよく

シングルベッドを2つ繋げて子供と寝ている。最初はそれぞれのベッドで眠っているのだが、決まって明け方になると子供がむくりと起き上がり、私が寝ている布団に入ってきたがる。静かにしているのなら構わないのだが、子供は山賊のごとき横柄さで、私の体を蹴ってベッドの端に追いやり、私の枕を奪ってベッドの真ん中で大の字になり、背中をトントンするように要求までしてくるからたまらない。

本当に本当に嫌なので、子供が布団に入りたがっても断固として断る。子供は泣くが、断り続ける。君には君の布団があるのだからとキレ気味に説明する。

ある晩、いつも通りに子供の要求を突っぱねると、「みんななかよく!!」と言ってきた。2歳児に言われると、なんだかすごく重たい。結局私はベッドの端で細くなって寝た。

 

見た映画

①ボーはおそれている(2回目)

ストーリーを全て知った上で見ると、新たに分かった事が増えたような気になる。ところが、しばらく考えていると、そんな気になっているだけで実際の所は何も分かっていない事が判明してウケる。何度も考察しようとするが、要素と要素が繋がりそうで、繋がらない。出口の無い迷路の中であれこれ考えている自分の姿が見える。

やっぱりこの映画は、「ボーになる」ことが重要で、それ以外の見方はできないようになっているのかもしれない。3回目を見るのなら、何も考えずにただあの不条理な3時間を体験しよう。それが一番楽しいはずだ。

 

アメリカン・フィクション

洗練されたコメディで、全部のギャグが面白い。でも、「アメリカにおける、白人による黒人へのイメージの押し付けにはもうウンザリ」問題と、家族間のいざこざパートがほぼリンクしていないように見えて、最終的にはちょっとボンヤリした印象になってしまった。

アメリカの出版形態って特殊だな。エージェントとか、ブックフェアとか。思い返すと、作者が集まった読者の前で自著の音読をするシーンって、映画でよく見る。

 

③アーガイル

キングスマン」「キック・アス」で有名なマシュー・ボーンの新作。久しぶりに純粋な癒やしのコメディを見た。「スリー・ビルボード」や「ジョジョ・ラビット」でのサム・ロックウェルの素晴らしさを思い出すと、正直すごい無駄遣いしてるみたいにも見えたね。

裏に何の皮肉もない、社会情勢とも関係ない、ひたすらあり得ない展開が続き、派手で、笑える。なんていうか、残暑に一瞬吹く涼風のような映画……。人生にはこういうのを見る日が絶対に必要だ。賞レースに関わることも無ければ、特に歴史に深く刻まれることもない娯楽映画をつくる人たちに、マジ感謝フォーエバー。

一つだけ気になったのは、ブライス・ダラス・ハワードが衣装チェンジする展開で、ゴールドのドレスを着た事!話の流れ的に、絶対緑の学生服でしょ!あれは良くないよ!

私はコメディのスパイに触れると、マジのスパイを感じたくて仕方なくなってしまうので、帰りに本屋で「キム・フィルビー かくも親密な裏切り」というスパイのノンフィクション本を買って帰った。毎週「スパイファミリー」を読んだ後も「裏切りのサーカス」を見たくてたまらなくなる。

 

④チック、チック...ブーン!(2回目)

2回目の方が面白いな。

全部わかってる状態で見ると、30歳のジョナサンが「これから5年間、またウェイターをしながらミュージカルを書く生活しろってか!そんなの耐えられない!」と言う所、かなりウ〜〜ってなる。

「Sunday」が良い曲すぎ。日曜日の激混みダイナーを、バイト視点で歌った曲。「愚か者たちが座ってる 家で食べればいいのに」。

 

⑤デッドデッド・デーモンズ・デデデデ・デストラクション(前編)

エモの塊。

「グラグラした世界で生きる子供の日常」って、もうそれだけで泣けてしまう。現実に謎の円盤はやって来ないだろうけど、世界がグラグラしている事には変わりないから。

震災もあったし、コロナもあった。北朝鮮はミサイルを撃ってくる。そういう世界に、私は子供を生んだのだ。恨まれたとしても受け入れるが、完全に安定した世界など、これまでもこれからも存在しない。門出とおんたんのように、グラグラした世界の中でも、守りたい日常や、守りたい人を作る事。それが人間の生き方であり、人生の意味のひとつのような気がする。

原作を読んでいないから、この先の事は何も知らない。ハッピーエンドを願う……。

 

「MAXXXINE」まだ?

アメリカの公開日が7月5日に決まったが、日本公開はいつになるのか。早く〜〜〜〜〜〜。

 

子供に飛行機を見せる

保育園の帰り道、飛んでいる飛行機を見つけると子供が喜んで、ひこうきだねえ、のりたいねえ、と言うので、飛行機を見せてあげようと思った。

とはいえ、空港に行ったら本当の本当に乗りたくなってしまうので(私が)、飛行機の展示をしている公園へ行った。旅客機よりも戦闘機系のやつとか、飛行機の始祖みたいなのとか渋めの展示だったせいか、そんなに喜んで無かった。

映像展示も別料金でチケット買ったんだけど、「有人気球での成層圏観光サービスの開始を目指すエンジニア」のドキュメンタリー作品(30分)で、のんちゃんが耐えられず無意味に「パパ!ママ!パパ!ママ!」とお喋りし始めたので途中退席。

昼食のランチプレートについてたポテトとリンゴジュース、あと公園内のドッグランは気に入ったようで、それなりに楽しんでいた。

 

入曽

その際、電車で埼玉県の入曽という駅を通過したのだが、入曽が全然田舎でない事に驚いた。

入曽といえば、ceroというバンドの曲で「入曽」というのがあり、その歌詞の中で「誰も渡らない信号機が赤になって青になってまた赤になる」とか、「ここから東京まで行くのはshort trip」とか言うので、ものすごいド田舎の話だと思っていた。駅から駅の話なら、池袋まで1時間かからないような所じゃん……。え〜……。

 

DVDレンタル

最近ブルーレイプレーヤーを買ったので、これで配信に無い映画を見られるじゃん!と思い、10年ぶりくらいにレンタルをした。

ロマン・ポランスキーの「テナント」という映画が見たかったのだが店に無く、ベネ様主演のBBCドラマ「ホーキング」と、よく聞いてるポッドキャストで度々名前があがる「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」を借りた。

久々にレンタルDVDを再生したら、本編の前に長々と関連作の広告が入っていて、猛烈に懐かしい気持ちに。そういえば入ってたな〜!!しかもチャプター形式では飛ばせなくて、じりじり早送りするしか無いんだよ。

10代の頃、「2001年宇宙の旅」とか、「気狂いピエロ」とか、「俺達に明日は無い」とか、背伸びした映画ばかり借りてたな……。なぜ……と思いつつ、若いからこそ頑張って古典を見られるんだよなあという気もする。

 

近所に

ようやくまともに使えそうなカフェができた!ばんざい!

2月の記録

誕生日

のんちゃんが2歳になった。かわいいかわいいのんちゃん。とても体が小さくて、ただ仰向けに寝ていることしかできなかったのんちゃんが、今は一人で公園の遊具に登り、滑り台を滑って私の所に戻って来る。こんなに不思議な事があるでしょうか。

毎日のんちゃんは沢山のおしゃべりをする。保育園で何したの?誰と遊んだの?好きな食べ物は何?簡単な質問に答えてくれる。

驚いたのは、思い出話をするようになったこと。ららぽーとでキリンの着ぐるみとハイタッチした話。節分の日に保育園に鬼が来て泣いた話。のんちゃんの中で印象深かったらしい出来事について突然思い出して話し出す。何度聞いても面白い。

のんちゃんはアンパンマンが大好き。バーバパパも好き。最近はシナぷしゅよりもおかあさんといっしょの方が好き。苺が好き。咳止めシロップが好き。ガストが好き。歌うのが好き。公園が好き。スーパーマーケットが好き。くまさんの黄色いタオルが好き。ソファでテレビを見ながらパンを食べるのが好きだけど、それは許してもらえない。パパが好き。ママが好き。お人形のネネちゃんが好き。のんちゃんが人生を楽しんで、好きなものが増えていくことが嬉しい。

誕生日の日は、初めてケーキを食べさせた。「あまい……」と文句を言いながらも、最後はもっと食べたいと怒っていた。

 

日記を書きたいが

自分の過去の日記を見返すことが一番面白い。どんな映画より小説より面白い。だから日記を書きたいと思っているのだけれど、今の生活の中では毎日その時間を捻出するのが難しい。できる日もあるけれど、大体月の半分くらいは眠くて眠くてたまらず、疲労感が取れず、体も痛く、頭が働かないからだ。

今は自分の時間がほとんど無い。それだけならまだ良いが、のんちゃんが夜泣きをするので睡眠時間までも削られてしまう。こういう辛い時期ほど日記を書くべきなのに、記録は残せていない。そう思うと少し焦りのような怒りのような気持ちが湧いてくる。

イライラしているせいもあるのか、のんちゃんに怒ってしまう事が嫌だ。大抵は些細なことの積み重ねで、初手から怒る訳ではないんだけど、それでも罪悪感がかなりある。

 

見た映画

①いつかはマイ・ベイビー

幼馴染のすれ違いラブコメディ。

アリ・ウォン演じる主人公の女性の彼氏役で、キアヌ・リーブスが出ている。

キアヌ・リーブスは「キアヌ・リーブス役」なので、主人公が彼氏を連れて来ると皆がびっくりする。「え!?キアヌ・リーブスじゃん!?」と。そこまではまあ普通なのだが、凄いのは、この世界のキアヌがめちゃめちゃ性格悪い事。レストランに全身トム・フォードでキメてやってきて、「ここの会計君に払えるの?僕からしたら"スピード"のギャラより全然安いし余裕だけど……」とか平気で言うし、主人公の幼馴染に対して嫉妬を剥き出しにして殴りかかったりもする。本人役で性格が悪いって、こんなオファー普通は受けないだろう。でも、キアヌが本物の人格者である事は世界中の誰もが知っているからノーダメージなんだろうな。というか、ダメージが有るとか無いとかも気にしてなさそう。キアヌは本当にカッコいいよ……。

アリ・ウォン主演のドラマ「BEEF」が良かったから見てみたんだけど、面白かったな。劇中に出てくるバンドが普通にカッコいいのも嬉しい。エンディングにも字幕を付けるべき。

 

②カラオケ行こ!

原作ファンの友人と3人で見に行った。

見る前は「綾野剛はイメージ違うよね」という意見で皆一致していたのだが、見ていると綾野剛がちゃんと狂児に見えてきて、見終わった後は「狂児じゃん!!!」ってなった。終始人たらしの笑顔だったね。

最初のカラオケボックスでの一人語りのシーンがちょっと下手かなって思ったのと、恋愛感情を匂わすような演出がやや過剰に感じられた事以外は、すごく良かった。

聡実君の歌のシーンは結構感動して、なんかちょっと泣きそうになったな……。

和田の顔が原作と似すぎてて凄かった。

 

③ボーはおそれている

アメリカでは1年くらい前に公開していて、日本で見られるのを本当に本当に楽しみにしていた。アリ・アスターの掲げるテーマは、私の人生のテーマでもあるような気がするから。アリ・アスターの映画を見て笑うとき、そして見終わって、心の中で少し泣く時、生まれて初めて真にわかり会える友達に出会えたような、奇妙な安心感に包まれる。

「ボーはおそれている」は、アリ・アスターが描き続けてきたテーマの集大成と言える映画だった。「ヘレディタリー」「ミッドサマー」と並べても、最高傑作だと思う。冒頭からかなり恐ろしく、笑える。その一方で、この世にはこれをただのドタバタコメディとして受け取る人もいる事を思うと、泥の中に沈んでいくような気分でもある。泥の底には会ったことのない友人、アリ・アスターがいると思える事、それだけが救いである。

最初から最後まで、物語はボーの視点だけで進んでいく。だから、何が現実で何が虚構なのかわからない。でも重要なのはそこではなく、ボーがどういう世界を生きているのかを、ボーになって体験することだと思う。映画館の座席で3時間、強制的にそれをやって、私はボーと同じじゃないか!と痛感する頃には、もはやディズニー映画を見たような気分になっていた。ディズニー映画では、箱入り娘が冒険に出て、経験と伴侶を得て家に帰り、成長した姿を見せる。では、ボーは?私は?私はどうすればいい?

アリ・アスターは公開前のインタビューで「子供に抗うつ薬を与えて買い物に行かせるような映画」というような事を言っていたが、全くその通りだった。逃げ場のない映画館で、3時間休まず向き合うべき映画だと思う。パンフレットも素晴らしい。

「dream scenario」早く見たいのだが!?!?

 

④落下の解剖学

これも凄かったな〜……。

一人の男の死が、事故なのか、自殺なのか、他殺なのかわからない。男の妻が殺人容疑で起訴されると、その法廷で、夫婦の関係や、子供とどう向き合ってきたのか、彼らが一体どういう人間なのかが、まさに「解剖」されていく。

自分がもし裁判にかけられたら心労で3日で死ぬだろうと思ったが、じゃあ、劇中のあの子供は、どれほどの苦しみを感じていたことか。父親が死に、母親が殺人の嫌疑をかけられ、死んだ父と、子に縋る母の板挟みに合いながら法廷に立ち、証言する11歳の少年!

見ているとだんだん、被害者が死んでいる裁判っていうのは、結局の所誰のためにやるのだろうという風に思えてくる。死者のためなのか、生者のためなのか、社会のためなのか……。まじで分からなくなった……。

社会があの子供のためにあってほしいと、そう思う。

 

籠の中の乙女

原題は「dog teeth」。面白すぎ。

彼らが考える"不潔で不純なもの"に子供たちを触れさせないために、生まれてから大人になるまでずっと家の中に監禁している夫婦。「家の外に出るときは車に乗っていないと病気で死ぬ」「子供が家を出るのは犬歯が抜けた時」等の数え切れない嘘をつきまくり、子供たちの世界を支配している。

閉鎖された空間での家族の日常は本当に不気味なシーンの連続だが、広く美しい家の中で、ある意味のびのびと育った子供たち(と言ってももう20〜30代だが……)のピュアさが眩しくて、次は何をするのか、どんな事を言うのかと、ずっとワクワクしていた。同時に、いい大人が飛行機のおもちゃを取り合ったりしている姿にゾワゾワもする。

凄い所は、この話が最終的に「映画讃歌」になる事。後半のこの展開にはかなりしびれた。ラブ・ヨルゴス……。

残念なのは、性的なシーンでのボカシがあまりにもデカすぎて爆笑してしまい、集中できなくなる事。こんなにデカいボカシ初めて見た。もはやボカシというより肌色のデカい丸。作品のテーマと合わせてみると、ものすごい皮肉のようだ。

 

 

スピッツで遊ぶ

夫と「スピッツクイズ」(タイトルだけでは内容が思い出せないアルバム収録曲を頑張って思い出して歌う遊び)してて、「白い炎」「タンポポ」「船乗り」などを一緒に思い出した。「タンポポじゃなくてガーベラなら思い出せるんだけどな〜」「コスモスも無かった?」「コスモス!?」って感じで結構盛り上がった。

 

ブルーレイプレーヤーを購入

ジョン・ウィック コンセクエンス」のブルーレイに付いてくる特典映像集(117分)がどうしても見たくて、でも家にプレーヤー無いから、プレーヤーとブルーレイ両方買った。

配信の時代にプレーヤーいらんだろと思いつつも、再生するだけのやつなら1万円くらいで買えるし、配信に無い映画って結構あるから、あったら結構楽しめるかもと言い訳して。これからはたけし映画も見放題!TSUTAYAに行こう!

特典映像集は、超大勢の人々が死ぬほど頑張ってこの映画を作ったということが、ちょっと胸が痛むほどに伝わってきて、かなり良かった。キアヌが「トレーニングの事を思い出すと泣きそうになる……」と言っていたのが印象的だ。凱旋門のカーアクションの所とか、もうどうかしてるよね。還暦近いのに本当に凄い。

 

うるう年だ

うるう年だ!!

1月の記録

 

正月

晦日と元旦は義実家で過ごした。

慣れない環境で大興奮したのんちゃんが激しい夜泣きをしたので、正月から夫婦でぐったり状態。(ほとんど夫が対応してくれたのだが……結局私も眠いもんは眠い……)

のんちゃんは義父母に少し懐いた素振りを見せ、何度も同じ絵本を読ませたりしていたが、私達の姿が見えなくなると目に涙をため、無言でその状況をやり過ごそうとしていてウケた。そんな態度のくせにちゃっかりお年玉を貰っていた。

帰りの特急電車では大騒ぎ。狭い座席で私と夫の膝の上をずっと動きながら、「だーゆーまーさーんが こーよーんだっ!」と何度も叫んでいて怒られないかとヒヤヒヤした。同じ睡眠時間しかとれていないはずなのにこの体力の差は何なんだろうと、いつも不思議に思う。

寿司を買って帰り、食べて寝た。つかれた。

 

動物園へ行った

のんちゃんは動物の本を熱心に読み、その姿と名前を沢山覚えている。テレビに自分の知っている動物が出てくると、本を持ってきて指差し、「いっしょ!」と言ってきたりもする。そういう子に実際の動物の姿を見せるというのは、脳内で親汁(親としてやるべきことをやってやってるぜ〜!という時に出る快楽物質)がドバドバ出てくる行為であった。

特にパンダを見せてやったときは、パンダの姿が目に入った途端、「パンダさんいたー!!」と興奮。カメラを向けてパンダとのツーショットを撮ろうとする私の声を無視し、パンダの方を見つめ続けるその後頭部に追い親汁。最高の気分だったが、動物園を出て駅に向かう途中、「アンパンマン、いたね〜♪」と言っていて驚愕。いないわ!

帰宅してから「ペンギンさんいたね!パンダさんもいたね!」と動物園の記憶を呼び覚ましていたら、「ペンギンさん、また、みたいねえ」と3語分で喋ってきて驚いた。

 

おゆうぎ会

子供のおゆうぎ会があった。

のんちゃんのクラスは、のんちゃん含めて全員がずっと棒立ちで可愛かった。大体20分くらい、ずっと緊張した顔で立っていた。

練習したダンスはできなかったけれど、ちゃんと衣装を着て、自分の立ち位置に立っていられたというだけでも、本当にすごいと思った。(ただの同調圧力って感じもするけど)

その日は帰宅してから物凄く泣いて、夜泣きも激しかった。舞台で泣かずに頑張った分を、家で発散したのだろう。

 

矯正

歯列矯正を始めて、1月は下の歯を2本抜いた。上はもう抜歯してワイヤーもかかってて、今度下にもワイヤーをかける。

ワイヤーも抜いた所も痛くて痛くて、トーストもかじれないが、今頑張る価値はあると思う。

抜歯矯正すると老け顔になりやすいっていうのを見てちょっと不安……。

 

見た映画

①「ナショナル・シアター・ライブ ハムレット

映画じゃなくて、映画館で舞台の録画を見るやつ。ハムレット役はベネディクト・カンバーバッチ様。

シェイクスピアなんて読んだことも見たこともないし、3時間40分の長丁場は心配だったけど、結構面白かった。尻は爆発しそうに痛かったけど……。

有名な「生きるべきか死ぬべきか」ってセリフも出てきたんだけど、英文は「to be or not to be」なんだね。知らなかった。翻訳者って大変だなあ。

前半の「狂気を装うハムレット」の演技が、もう〜!これこれ!これよな!ベネ様といえばこれ!!って感じで大満足。

帰宅すると0時を過ぎていた。こんな時間に出歩いたのも久しぶりで、楽しい日だった。

 

②「ゴーストワールド

すげ〜〜映画!!!ポスタービジュアルからコメディだと思って見に行ったら、激重の青春映画で結構食らってしまった。切れ味、救いの無さ、うずくまって呻きたくなるようなリアリティ……。私はずっとイーニド……。もう34歳なのに……。

スティーブ・ブシェミの素晴らしい演技を堪能できたのが嬉しかったな。ブルースについて語るブシェミ、モジモジ言い訳するブシェミ、イーニドに鬼電するブシェミ、コンビニでブチ切れるブシェミ、どの瞬間も最高。イーニドの親友役が15歳のスカーレット・ヨハンソンだったのは驚いた。

 

③「サンクスギビング

残虐ホラーで有名なイーライ・ロスの新作。序盤のブラックフライデーの所が一番面白くて、その後もずっと一定の面白さはキープしてるんだけど、ちょっと消化不良ではあった。もう一回あのくらいの最高シーンが欲しかったと言ったら、贅沢すぎるかな。

でも、何より記録しておくべきは、なんとこの映画を、職場の人達と5人で見に行ったということ。5人で並んで映画館で映画見るって、大人になってからそんな事ある?しかもピクサーとかじゃなくて、サンクスギビングである。もはやチェンソーマンのオープニングじゃん。楽しすぎ。この日のことは一生忘れなそう。こういう小さくて変な思い出を、沢山作っていきたいんだ。

 

④「トーク・トゥー・ミー」

これは面白くなかった。なんか器用だな〜って感じの映画。若者にとって最悪な事って何か?を考えてホワイトボードに書きつけていって、一番最悪なパターンに繋いだみたいな、ただそれだけの点と線を見てるみたいだった。監督がユーチューバーだからそれも「今っぽさ」なのかもしれないけど、「今っぽさ」に付き合う気はそんなにないかな。「新しいもの」なら沢山見たいけど……。これが歳を取るってことなのかなあ……。

 

⑤「哀れなるものたち」

今月は、ヨルゴス・ランティモスの映画を4本見た。「聖なる鹿殺し」「ロブスター」「女王陛下のお気に入り」、そして新作の「哀れなるものたち」。

旧作の3本がかなり最高、大好き、どうにかなりそう、狂、花火、マジ感謝、ラブ・ヨルゴス♡♡って感じだったのでかなり期待していったが……。結論から言うと、私が摂取したかったヨルゴス味が薄くてモヤモヤした。

俳優、美術、衣装、音楽、全部かなりすごいのでずっと面白いんだけど、脚本とストーリーがなんか薄味……。

「聖なる鹿殺し」のバリー・キオガンがパスタの食べ方を説明するシーンとか、「ロブスター」の"男性のいない女性"と"男性のいる女性"の差について講義するシーンみたいな、シリアスな空気の中で起こる苦笑、のち爆笑みたいな、あの一生忘れられないやつ。あれをもっと、もっと……頼む……。と祈りながら見てた。しかし祈りは届かず……。

「熱烈ジャンプ」「サクサクしたお菓子ね」とかも面白いんだけどギャグすぎるし、ヨルゴス・ギャグにしては可愛すぎ。

マーク・ラファロは演技が上手いという事が分かって良かった。ハルクしか見たことないから、上手いと思ってなかった。

 

⑥「ソルトバーン」

これは、良い。良いね。良いです。

バリー・キオガン版「キル・ユア・ダーリン」?「君の名前で僕を呼んで」?かと思って見てたら、どんどん話が転がって行って、後半になってああ、この話のテーマはこっちだったのか、とようやく気付く。

バリーの行動についての部分はもう少しぼかしてある方が私の好みではあるけど、そんなのは些細な事。映画館でやらないのがもったいない。スクリーンで見たら、風呂のシーンはキモさ100倍、ラストシーンは開放感1000倍だろう。

 

⑦「ザ・キラー」

おもしれ〜〜〜〜。劇画の漫画みたい。人間っていいなあ。

 

2023年のまとめ

のんちゃん

現在1歳10ヶ月。イヤイヤ期が始まり、とりあえず被せ気味に「イヤッ」と言ってくる。

「たべない!」「いかない!」「(自転車に)のらない!」「あるかない!」「(お風呂に)入らない!」と、朝から晩まで全てを拒否。拒否してない時は、「アンパンマン見る!」「パン食べたい!」「(絵本を)読むの〜!」など、自分の欲求をずっと言ってきて、対応するまで叫んでいる。テレビ見てる時だけ静か。

自分でやりたいという気持ちも強いようで、何でも「のんちゃんがやる!」とやり始めて、「できない〜!」と泣き叫ぶのも毎日のこと。と思えば、促しても頑なにやらなくて、「ママがやる!」と言って聞かない時もある。

夜泣きがおさまらず、夫と1日交代でのんちゃんと寝ているが、1日おきでもキツい。2〜3時間おきに泣くから、もはや家に新生児がいるのと変わらない。イヤイヤ期の新生児が……。

11月には保育園から凶悪な風邪を貰ってきて、身体的にも金銭的にも甚大なダメージを食らった。11月の給与明細を見たときは震えたね。

そんな感じで夫婦揃ってボロボロだが、それでものんちゃんは本当に本当に可愛くて。なんでこんな風に思えるのか不思議で仕方ないけれど、のんちゃんが見せてくれる、今この時にしかない一瞬の表情が、一瞬の声が、動きが、そのたどたどしい言葉が、歌が、世界で何より美しいと思う。

なかなか達者にお喋りするのだが、おもちゃのコップを手に「コーヒー飲む?」と聞いてきた時はギョッとした。人間熟れてきてるな〜。

 

2023新作映画ベスト5

今年は仕事復帰したので映画館にはそんなに行けなかったけれど、何本か良い映画が見られたと思う。日本公開が今年のものは今年の新作映画という風に考える。以下、私が面白いと思った順。

 

1位「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

2位「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」

3位「パール」

4位「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー vol.3」

5位「イニシェリン島の精霊」

 

エブエブって日本公開今年だよね……?アカデミー賞もとったし、もうエブエブの話は終わりみたいなムードになっている気がするけど、まだまだ褒めてこう。

私は劇場で2回見て、U-NEXTでもう1回見て、全部違った感じで楽しんだ。時々好きなシーンだけ見たりもしてる。一生見返す映画だと思う。

 

まだ「オッペンハイマー」とか「哀れなるものたち」とか評判の大作が日本に上陸していないけど、次のアカデミー作品賞は、「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」で間違いないと思うし、主演男優賞はレオナルド・ディカプリオが獲るだろう。ディカプリオ演じる、ものっすごい小物で、とてつもないアホの男から、3時間26分目が離せなかった。小物の演技ができる俳優が好きだ。

 

「アフターサン」「ジョン・ウィック コンセクエンス」「フェイブルマンズ」「ベイビーわるきゅーれ2ベイビー」「バービー」「クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男」も面白かった。

特に「アフターサン」は何度思い返してもやってることが高度すぎて、しかも完璧にできていて、本当にあんな凄い映画がこの世にあったのだろうかと信じられない思いになる。

 

ベネディクト・ティモシー・カールトン・カンバーバッチ様に会った

人生、時には信じられないことが起こるものです。

 

 

2023年買って良かったもの

・コスメデコルテの下地

前使ってたETVOSのやつが、なんか違うな〜って感じになってきて、これに変えた。しっとりして、自然に滑らかになって、良い感じ。ファンデ重ねるよりこれだけの方が綺麗な気がするほど。夏は軽くNARSの粉を乗せてたけど、冬になってからはオンもオフも本当にこれだけ。楽〜!

 

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのマグカップ

東京コミコンの会場で買った、あの、vol.3の、最後の、アレがプリントされたマグカップ!!!先行販売って書いてあったから、これからマーベルショップでも買えるようになることでしょう。

これでコーヒー飲むと、コミコンの思い出も蘇って元気が出る。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、フォーエバー。

 

・中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。

コミコン行ったら洋画熱が高まって、イギリス行ってSPEEDY'Sでご飯食べたいし、裏切りのサーカスでピーター・ギラムが歩いてた道を歩きたいし、ロサンゼルス行ってニュービバリーシネマで映画も見たいし、カリフォルニアのディズニーランドも行ってみたい。何よりまたベネ様に会ったらちゃんと私がどれだけあなたの演技が好きなのか伝えたい!と思った。

そんで私は中学英語のレベルから始めなくてはならないわけです。勉学の蓄積をしてこなかったから……。この本はすごく丁寧で、今更人には聞けない初歩の文法も優しく教えてくれる。本は時に、人より優しい。

 

2024年の目標

何も思いつかない。毎日必死すぎて何もできる気がしない。

子供が夜泣きをやめてくれたら、目標を立てる。

 

週刊ゆふあや おしりぷいぷい

木曜日

朝、のんちゃんが靴下を履きたがったので履かせてやると、玄関を指さして「いこっ!」「いってらっさー!」と何度も言う。お外行きたいの?と聞くと頷くので、公園へ。

昨夜雨が振ったのか全体的に濡れていたのだが、遊具を持参したタオルで拭いてから子供を遊ばせている人がいて、なんかスゲー!って思った。私にその発想は、というか、公園が濡れているだろうという予測さえ無かった。のんちゃんはズボンと靴を泥だらけにして、楽しそうに歩き回っていた。

午後、のんちゃんを美容院に連れて行く。3センチくらい切って、だいぶサッパリとした。

ついでに本屋に連れて行ったら、絵本コーナーで大騒ぎ。シナぷしゅの絵本を持って帰ると言ってきかず、無理やりベビーカーに乗せようとすると泣いて暴れ、しょうがないから買ってやろうかなと思ったが、結構しょうもない内容で1200円!嫌だ!結局、私が買ってもいいかなと思った別の絵本で気を引いて、こっそりシナぷしゅを戻し、会計して帰宅したが、やっぱり欲しがった本をちゃんと買ってやるべきだったなと反省した。シナぷしゅにはお世話になりまくってる訳だし……。

夕方マッサージへ行き、夜はネトフリで「ヘンリーシュガーのワンダフルな物語」を見た。ロアルド・ダールの原作で、監督はウェス・アンダーソン、主演はベネディクト・カンバーバッチという、私の好きな人間が揃っている作品で、制作が決まった時からずっと楽しみにしていたのだけど、ちょっと期待しすぎたかなって感じだった。

 

金曜日

昨日はちょっと暑かったけど、今朝はかなり涼しくて、いよいよ長袖の季節だ。

保育園入園以来毎週欠かさず風邪をひいていたのんちゃんが、ここ1ヶ月は発熱していない。おかげで私も体調が良いし、仕事も休まず行けて嬉しい。8月は休みまくって、給料がめっちゃ頑張ってる学生バイトくらいになってしまったので。普通に赤字だった……。

今日が「ザ・コンチネンタル」の更新日だと思い込んでいて、のんちゃんを寝かし付けた後にワクワクしながらプライムビデオ開いたら更新されてなかった。

 

土曜日

職場の人と「ジョン・ウィック4」の話して楽しかった。もっかい見たいな。侯爵様〜♡

 

日曜日

夜中にのんちゃんが熱を出して、寝ながらずっと泣いてた。病院の解熱剤も切れていて、背中をさすりながら夜を明かす。朝も熱があったけれど、ぐったりはしていなかったので良かった。

午後、映画館で「オオカミの家」を見た。凄すぎ&眠すぎ。生まれて初めて映画館で寝た。面白いのに、ちゃんと見たいのに、もうとにかく眠い。寝不足のせいかなと思ったけど、隣の人も寝てたし、帰りに聞いたポッドキャストでも、パーソナリティが「寝た」って言ってた。

ノイズ的な音とボソボソした話し声が眠気を誘うのと、画面が常に動いているので視点が定まらなくて、全く把握できないから、なんかもういいやって感じになったんだよな。話の元になったカルトのコミューンについては全く知らなくて、後で調べてゾッとした。

 

月曜日

祝日のため、一日のんちゃんと過ごす。雨が降っていて外に出られなかったのだが、のんちゃんがずーーっと「おそと!」「あしさん!(靴下のこと。靴下を履く=外に出られると思っている)」と言っていて朝から疲れた。

その後もイヤイヤ、グズグズが続き、外出していないため昼寝もろくにせず、ちっさい蒸しパンを食べるのに30分かけ、だっこ!だっこ!と常にせがみ、これだれ!?と言って万物の名前を聞き、そばを離れるとキレて泣き、床におもちゃを叩きつけるのをやめろと言うとキレて泣き、絵本が終わるとキレて泣いてた。

ずっとのんちゃんの相手だけをしていると頭がおかしくなりそうだから、部屋の片付けでもするかと立ち上がってみたものの、思うようにいくはずがなく。作業が何も進まないどころかイライラが加速するだけなので早々に諦めて、一日中のんちゃんに生返事しながらただ座ってた。

仕事に行ってるほうが楽。仕事に行きたい。仕事をさせてください。

 

火曜日

仕事に行けて嬉しかった。職場の人とお喋りするの楽しいよ。話が通じるし、キレて泣かないし。

夜、「ザ・コンチネンタル」の最終話を見た。「ジョン・ウィック」本編とは全く違った感じで面白かったが、もう少し欲しかった……と思う所も多々あった。

ひとつはウィンストンのダークな面。出してはいたけど、まだ可愛い印象の方が強くて、過去は悲惨だし顔は可愛いけど、やっぱり結局悪人なんだよな〜!!ともう少し思わせて欲しかった。ジョンも被害者ぶってる極悪人のクソ野郎だし、ジョンもウィンストンも、穏やかに死ぬ事は絶対にできないのだから。

もうひとつは、ウィンストンとシャロンの関係の始まり。ここがちょっとボンヤリしてるというか、シャロンは今後40年以上に渡ってウィンストンに協力する人間な訳だから、もっと明らかにウィンストンにたらし込まれてメロメロになるシーンがあったら嬉しかったなと思った。

 

水曜日

のんちゃんが「おしりぷいぷい〜(ぷりぷり〜)」って言うようになった。ラブリーじゃん。

ラブリーといえばもうひとつ、保育園で覚えた「チューリップ」と「きらきら星」をよくきままに歌ってて、のんちゃん語に翻訳された歌詞と、ちょっとオリジナル入ってるメロディがかわいくてたまらん。

「さーいーたー さーいーたー ちゅーいっぴーうー ななー」

「ちーらーちーらー いーかうー よーのーらー ししおー」

みたいな。録音して世界中の人に聞かせたいけど、急に歌い出すから難しい。親だけに与えられたご褒美なのかもしれん。

 

 

8月の記録

□みんなで病気の夏

のんちゃんから貰った風邪が凶暴で、8月はずーーっと咳をしていた。

ちょうどお盆休みに発症し、夜中に何度も吐きそうになる程の咳が出るので数日間全く眠れず。いつも行っている病院もお盆休みでやってなくて、仕方なく別の所へ行くも、全国的に咳止めが不足してるとかで弱い薬しかもらえない。全然良くならないのでまた病院に行き処方を変えてもらうが、薬局でまた「薬が無くて〜……」と言われてしまった。もう辛くてたまらない、なんとか別の効く薬を探してくれと頼み込み、近所の別の薬局に残っていた咳止め(激マズの白い粉)を手に入れたが、それを飲み始めたら数日後全身に赤いボツボツが出まくった。(後に中毒疹という診断を貰う)

お盆が明け、いつもの病院に行ったら5種類くらい大量の薬を処方された。それは全部在庫があったし、言われた通りに飲んだら咳も赤いボツボツも、みるみると良くなった。一体何がどうなってるんだ。

ほっとした所で、夫も同じような症状に。さらに、のんちゃんもまた鼻水と咳。のんちゃんは夜中に咳のしすぎで連日吐いていて可哀想だった。

気付いたら9月になっていた。

 

□見た映画

おかげで外出もままならず、8月は家でゲホゲホ咳き込みながら映画を見てばかりいた。

「私ときどきレッサーパンダ」「デス・プルーフ イン グラインドハウス」が面白かった。「ジャンゴ 繋がれざる者」「FARGO」「ノー・カントリー」「ムーンライズ・キングダム」がめっっっちゃ面白かった。

「セッション」と「キル・ビル vol.1」がつまんなかった。特に「セッション」は見てムカつきすぎて、さらにムカつくためだけに「ラ・ラ・ランド」を見返してしまう程。書いてて気付いたけど、私ってかなり終わってる人間だな。

咳が完全に治まった時は本当に嬉しくてたまらず、1日に2回映画館に行った。見たのは「バービー」と「クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男」。どっちも面白かったな〜。

 

ゼルダをクリア

咳をしながら全クリ。

最後のガノンを倒すのに、明らかに瘴気回復用の料理が足りていない状態で行ってしまった。携帯鍋とヒダマリ草を数個持っていたから、直前で料理して挑んだんだけど、結構強くて3回くらい負けた。次負けたら諦めてロードして、ヒダマリ草を集める所からやり直そう……と思っていたのだが、料理も底をつき、HPもあと一撃くらったら死ぬという超ギリギリの所で、正義のゆふあやちゃんマスターソードガノンの心臓を貫いた。

隣で見てた夫がめちゃめちゃ興奮して褒めてくれたので、なんか良い気分になった。

それにしても素敵なストーリーだったね。なんて大きな愛。

 

□のんちゃん

どんどん言葉が増えてきて、見ていると楽しい。以下、のんちゃんのお喋り一覧↓

 

アンパンマン

・だっこ!

・なんで!?

・これ、だれ!?(二語文!すご!)

・ぶもも、ぶもう(ぶどう)

・んまん(ごはん)

・おきだえ(お着替え)

・なげないよー!(物を投げながら言う)

・さわんないよー!(触りながら言う)

・いたないよー!(のんちゃんの側を離れようとすると怒りながらこう言う)

・ブーブ(車)

・ピーポピーポ(サイレンの音)

・おさっさん(おさるさん)

・おいしー(おいしいね♡)

・いってらっさー(行ってくるね♡)

・ペイペイ(靴のマジックテープ=ペリペリ)

・ぬにぬに(ボディクリームを塗る=ぬりぬり)

・なでなで(と言いながら頭を撫でてくれる!!!!!!!)

・ぎゅー(と言いながら抱きついてくれる!!!!!!!!!!!!)

 

などなど、回らない舌で一生懸命身の回りの事を伝えてくる姿が、声が、その存在が、全てがファンタスティック。

ロイホで頼んだお子様カレーを一口しか食べなかったり、その後仕方なくスーパーでパン買って与えたらそれはモリモリ食べたり、スーパーのパン売り場で興奮しすぎて「パン!あけて!パン!あけて!」と叫びまくったり、頑なに靴を脱がずに部屋に入ろうとしたり、癇癪を起こして米を投げたりもするが、早く大きくなってくれとは一瞬も思わない。のんちゃんが妙に聞き分け良かったりすると、ちょっと寂しくなるくらいだ。

ご飯をモリモリ食べるので、ほっぺたが前に突き出してきてる。