オペラ歌手は声のために太めの体型を維持する必要があるのかという昔からの疑問に思わぬ方面からファイナルアンサー
軽量化するオペラ歌手
昔、ぱる子が子どもの頃、オペラ歌手といえばイコール巨体、といったイメージがありました。体が楽器なのだからやはり一定以上の体格でないとマイク無しで天井桟敷まで届くあの声は出ないのだとか……。しかし近年はライブビューイングの普及、舞台DVDの販売などに伴いさすがに「近距離からの見た目」も無視するわけにはいかず、美女イケメンの上にスタイルも合格点! の歌手が珍しくありません。特にメトロポリタンオペラではその傾向が強いような。
スタイル重視で声は犠牲になった?
しかし一方、そのメトロポリタンオペラでさえ演目がヴェルディやワーグナーとなると突然、主役級の平均体重がアップする印象を受けます。また「巨体」が当たり前だった時代(1980年代くらいまで?)に比べると歌手の声の質が低下したという意見も。声「だけ」の観点からはやはり歌手はある程度の肉量(!)をキープしたほうがいいのでしょうか……。
答えはボディビルダーに聞け!
長年もやもやしていたのですが、先日意外なところからヒントがやってきました。ボディビルダーのコアラ小嵐さんが「腹圧」について解説している動画です。
1:23 「外から内に」力を入れてお腹を引っ込めるのは×
きつめのジーンズをはく時とかメタボ検診の腹囲測定時についやってしまうあの動作は「腹圧をかける」とは別ものということですね。
2:50 「内から外に」圧をかけてお腹をパンパンにするのが「腹圧をかける」ということ
これが声楽でまず一番に教わることなんです! 日常ではあまりやらない動作じゃないですか? 使いなれない筋肉を使うためしばらくやっていると「オエェェ~」という感じで気持ち悪くなってきます。
ちなみに、声楽レッスンの現場では「腹圧」という表現はあまり使わないかも? 先生により場合により「支える」「保つ」「張って!」とかいろいろな言い方をされていると思います。
9:18 この腹圧、減量中はかかりにくい。増量中は「めっちゃかかる」。やせ型の人は腹圧弱めかも
ここがポイントと見ました。ある程度太っているほうが有利!
10:29 ただ腹をふくらませるのではなく、ふくらませた上でさらに筋肉を固める
やみくもに体重を増やせば良いわけではなく、発声に必要な筋肉のトレーニングあってこそ、ということですね。
声楽に寄せてコメントしてしまいましたが、ボディビルで腹圧が重要なのはデッドリフトやスクワットで高重量を挙げるときに腰を痛めないためだそうです。正しく腹圧がかかっていないと一発で腰をやられるのだとか。
いま思いついたんですが、ボディビルダーとかウエイトリフターの人はかなり立派な声が出せる「下地」があるのでは……では一曲、歌っていただきましょう!
春日通りを走る謎の二階建てバス! 乗客の姿はナシ
2階建て東京観光バス・スカイバス/乗り降り自由スカイホップバスだということは検索してすぐわかったのですが、春日通りはどのコースにも入っていない気が…。さらにしつこく調べてみると、まさにぱる子が見たのと同じバスについての質問が見つかりました。
春日通りの文京区小石川付近で、赤い二階建てバスを見かけました。
【sugikanontaさんの回答】
おそらくですが、東京駅周辺を走るスカイバス東京の回送ではないかと思います。スカイバス東京を運営する日の丸リムジンの車庫が、小石川の近辺にあるのだと思います。実際にこのバスのナンバープレートは練馬で、文京区は練馬ナンバーなのでその可能性があります。
ちなみに上野と浅草を結ぶ2階建てバスは、2001年に廃止になりました。
また、このバスはロンドンの二階建てバスとは違って一階部分は使用しない、二階から眺望を楽しむ目的に特化したものだそうです。
2階建て東京観光バス「スカイバス」の「皇居・銀座・丸の内コース」に乗ってみました(GigaZiNE)
錯視を利用した道路標識(某大学構内にて)
三角柱を倒した形のブロックが道に埋め込まれているように見えます。ところが…
真上から撮影したものがこちら。明暗三色に塗り分けられた若葉マークもどきがペイントされているだけ! それが距離を置いてみると地面から盛り上がったブロックに見える、一種のトリックアートでした。下り坂がメイン道路に合流する場所に配してあり、おそらく坂を下ってくる自転車に速度を落とさせるための仕掛けかと。
ドライバーを錯覚させ、交通事故を防ぐトリックアート(ドラブペディア)
しかしブロック程度ならともかく、いきなり道の真ん中に人が出てくるトリックアートはどうなんでしょうか。かえってパニクって事故につながりそうな気もするんですが。心臓に悪い…。
「kapiwとapappo〜アイヌの姉妹の物語〜」残念ながら東京・ユーロスペースでは公開終了
↑の記事が朝日新聞に載ったのが11月30日なんですよね。そしてユーロスペースでの上映が12月2日(金)まで! どういう嫌がらせでしょうか…そして一日一回(21時〜)の上映なのでいくらマイナージャンルとはいえ全国紙に載ったら人が殺到して満員になるのでは…そもそも渋谷が苦手…とかぶつぶつ言いながらの最終日。19時過ぎにユーロスペースに電話したところ
まだ十分お席が残ってます
とのことだったので、気を取り直して行ってきました。でも、蓋を開けてみるとほぼ満員になっていたような…。
このドキュメンタリー映画の中心人物、kapiw(アイヌ語でかもめ)こと絵美さんはAgueこと下倉洋之さんのパートナーなのですね。
【過去のAgue関係の記事】
www.paluko.tokyo
www.paluko.tokyo
www.paluko.tokyo
Agueが(アトリエ・ラカンと名を変えて)高尾の山中に移転してからは訪ねることができずにいました…が、映画の中で高尾のアトリエ風景も、その後福島第一原発の事故を契機に避難した先の、絵美さんの実家であり妹さんのapappo(アイヌ語で福寿草の花)こと富貴子さんが働いている民芸喫茶・ポロンノもたっぷり映り、ご一家の様子をスクリーンでつぶさに見ることができました。ご無沙汰の知人の消息を映画で知るってあまりないと思うので、珍しい経験。
強いてストーリーを説明するなら、阿寒湖で遊覧船のガイドとして歌を披露してきたapappoと、床絵美としてあちこちでライブ活動をしてきたkapiwが阿寒の地で初めてジョイントライブにこぎつけるまでのゆくたて…という感じでしょうか。
冒頭でバイクを飛ばしてるのがAgueこと下倉さんですね…
今回見逃したけどどうしても観たい! という方は映画のFacebookページをチェックしておくとあるいはどこかで再上映あるかもです!
ドキュメンタリー映画「kapiwとapappo〜アイヌの姉妹の物語」(Facebook)