チームパンダの「ハナウタからはじめる DTM入門」

このブログでは 音楽は経験あるけどパソコンとか苦手で…とか パソコンをつかわずにデモ音源とか作品を作ってみたいんだけど…とか そんな感じの方に分かりやすい感じで 音楽制作やその周辺にまつわるあれこれを お伝えしていければな~と思っています。

DTMやってみよう!punkchoとchiaki.の音楽問答

【箸休め】音楽という概念がどのようにして僕らの中で固まってきたのか

f:id:pandatones:20180622125234p:plainどもども、punkchoです。

 

chiaki.ちゃんが製作&録音作業にちょっと時間がかかりそうらしいので、ちょっと別の話題でもしてみようかと。

 

音楽って言葉ありますよね。
僕らは当たり前のように音楽って言いますけど
実は「音楽」という単語を持たない民族がいます。
あるいは、音楽をあらわす単語楽器をあらわす単語が同じだったり。

 

僕らは自分が育ってきた文化的環境とか時代とか
そういったものの中で世界を確認していき成長します。
なので、その舞台設定のなかで「音楽」というものを知るんですよね。
そして、「音楽」の概念は子供の時に固まります。
赤ちゃんの時から子供時代を経て思春期、そして大人になるにつれて音楽を経験していき「これが音楽だよね」というイメージを獲得します。

 

 

 

現代の日本で「音楽」っていうと

  • 教育の中で学ぶ音楽
  • テレビラジオネットなどで学ぶ音楽

が幼少期の音楽体験のほとんどを占めています。

 

 


お母さんやおばあちゃんの子守歌などもあるでしょうが、日常でわらべ歌を聴くこともなくなりましたし、そういう唄はNHKの子供番組ぐらいでしか聴くことはありません。
テレビやラジオがないころは土地に伝わる唄や祭りに根差した音楽が体験の大半だったはずです。
ところが音を記録することが可能になり、電波によって(変形することなく)転送する事が可能になりました。

 

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こうやって音楽から地域特性(ローカル色)が消えて
電波の届く範囲では画一的な音楽体験を幼少期に迎えることになったわけです。

さて、そうなるとですね
どんな音楽が「電波によって伝播するか」が僕らの音楽観に大きな影響を与えるわけです。


今、テレビで流れている音楽の9割くらいはポピュラー音楽だと思います。
また、学校で習う音楽は五線譜を使い、西洋和声法や西洋楽器の習得を目的としています。
僕は西洋の音楽が嫌いではありませんが、しかし、このように偏った音楽教育がなされたことにより音楽観は狭く固定されたものになってしまったわけです。
(別に長唄や三味線を小学校で習ったとしてもかまわないと思いますが、実際には様々な事情があって学ぶきっかけがなくなってしまっています)

 

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なぜ、僕がこういうことを書いてるかっていうと、
中学校の時の音楽の先生がとっても素敵な方でしてね、
正木先生って言うんですけど

 

 

「音楽ってなヨーロッパだけちゃうねん」

「世界にはいっぱいええ音楽があるねん」

 

 

と、言ったか言わなかったかはうろ覚えですけど

世界中の音楽のビデオを授業中に見せてくれました。

 

 

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サウンドオブミュージックとかのミュージカルものとか
名曲アルバムみたいなのも見ましたし
いろんな世界の音楽の映像を見せてくれたんです。

 

 

いろんな地域の音楽を知ることができました。
今思えば、それが僕の音楽観に大きな影響を与えてくれたと思います。

(あとは、世界ふしぎ発見とか新世界紀行とかの番組が僕の人格形成に大きく影響しています笑)

 


で、そんな思春期を過ごしたものですから
音楽についていろいろな興味がわいてきて
いろんな地域の音楽をあさるようになりました。

 

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インターネット黎明期に(98年くらいかな)とあるフォーラムかなにかでフィリピンの奥地の民族に伝わる音楽にまつわる情報を目にしました。

ちょっと気になって、いろいろそこから調べていくとルポ記事を発見。

 

 

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そこにはトンガトンという名前の竹製の楽器を6組使って、6人で演奏する音楽があるよ。みたいなことが書いていました。

 

 


西洋音楽の常識がある人間がその光景を眺めると「音楽」に聴こえるのですが、その民族は「音楽」に相当する単語を持ち合わせておらず、楽器の名前も、演奏行為も、出てくる音もすべて「トンガトン」という言葉で束ねているのだと。
そう言う事を書いていたんです。

 

 

 

すごい、びっくりしましてね。
さらに、演奏も曲を演奏してるんじゃなくて、演奏にまつわるなんとなくのルールがあるだけで、楽譜もなにもないと。
あつまるメンバーとかその時の楽器の状態によって出音は変わるんだけど、演奏のルールは同じ。

 

 

 youtubeさがしたらありました。
トンガトンこんな感じ。

 



これって、現代音楽でいうところのアルゴリズミック作曲ですよね?
ジェネレイティブミュージックって言ってもいいですけど。
譜面を再現する音楽ではなく
演奏ルールに則ってその場で生み出していく音楽っていう感じっていえばわかりますでしょうか?

 


まぁ、なんせ、衝撃でしたよ。
で、しゃあないから真似してみよかと。
自分で竹を切ってきてトンガトンつくって音楽仲間と演奏してみたりしました笑

何が言いたいかわからなくなってきましたが
音楽って譜面とか様式だけで縛られるものじゃなくて
もっともっと、僕らの想像の枠の外側にたくさん可能性が広がってるんだ!と。
こういうことが言いたかったわけです。

 

 


で、それからというもの僕は仲間たちと一緒に即興演奏を楽しむことを自分の音楽活動の中心にしています。
もちろん、いわゆる楽曲としてカチッとしたものも作るし、演奏もしますが、その場で生み出される音楽の面白さっていうのもあるよねって。
そんな音楽があってもいいんじゃない?っていう気持ちで演奏してます。

こないだスタジオに久々入りましてね。
たのしかったな~

おわり。

 

 

 

【箸休め】ミックスダウンの前後で聴き比べ。

f:id:pandatones:20180622125234p:plainはい。punkchoです。

いまごろchiaki.ちゃんはきっと必死に録音して
曲のトラックをまとめているころだと思います。

f:id:pandatones:20180706114320p:plainご…ごめん…まだ白紙っすー!!

 

f:id:pandatones:20180622125234p:plainあ、ほんまに(笑)
まあ、ぼちぼちやっていきまっしょい。

 

さて、作業が順調に進んで録音が全部済んだら、いよいよミックスダウンが待っています。
僕が思うに、
音楽作品をゼロから作り上げるプロセスは大きく3段階あると思うんですよね、

 

  1. 作曲のフェイズ
  2. 演奏&録音のフェイズ
  3. ミックスダウンのフェイズ

 

この3つです。

 

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プロの方はこういうスタジオ作業が多いでしょうがアマチュアだとなかなかレコスタ入れません(笑)

(1)の作曲は一人でもできるしバンドで集まって演奏しながらっていうパターンもあるかもしれません。
基本的にこの作業はDTMとか関係ありません。
楽家が自分の中にあるカオスを形にしようとする作業です。


(2)の演奏と録音。

演奏は作曲できたものをアレンジして演奏していく。
あるいは、演奏しながらアレンジを固めていく。
というフェイズです。

そして、アレンジが固まったら録音していくわけです。
録音スタジオに入って録音する場合もあれば、
自宅でPCなどを使って録音するケースもあります。

 

(3)録音したものをミキサーやエフェクターを通して調整して
「作品クオリティ」まで引き上げる作業をミックスダウンと言います。
化粧して盛る!みたいな感じです。

 

というわけで、実践編でずっとやってきたchiaki.ちゃんの今回のこの曲。
ちょっとアレンジして演奏して録音して、そしてミックスダウンしてみました。

動画にミックスの前後でどう印象が変わったのかまとめましたのでご覧ください。

 

 

 

 

こんな感じになりました♪

ミックスひとつで印象がガラッと変わるのがお分かりいただけたでしょうか??

 

なんとなく、ゴールが見えると曲のプロダクションもイメージしやすいですね。

chiaki.ちゃんは僕のアレンジに近づけようとしなくていいからね笑
好きなようにアレンジして録音してみて~

【閑話休題】chiaki.のひとりごと② 色々やってみるのが一番

前回の記事からの続きになります。

pandatones.hatenadiary.jp
DTMに関して、このブログでパン長からの課題をこなしていって
前回書いたくらいの私のレベルで
現状どんなことができるのか?というところを
例を使ってご説明しようと思います。

_人人人人人人人人人人_
> ここで特別ゲスト <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

chiaki.のお友達の
アラブ楽器(ダルブッカ・パーカッションなど)奏者サンペーさんから頂いた
お題をもとにちょっと説明してみようかと思います。
サンペーさん、エネルギッシュですごいんやで。。
そして普段着が着物という…。
初めて会ったときは「どこの坂本龍馬や!!」って思ったわ…。
そもそも人生のどこのポイントでアラブ楽器と関わる機会があったのかとか
聞きたいことは色々とあるけれども、
ひとまず、DTMをするに当たって
頭の中にあるメロディにコードを付けるのが難しいよーとのことだったので
「じゃあ私やってみるッス!!」と安請け合いしました。
ひとまずは8小節。

で、送っていただいた8小節がこちら。

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※この譜面を書いた犯人はわたしです。
ご…ごめん…きたなくて…自分がわかればいいんや…(開き直り)


…。

……。

ま…マジでコードつけるの難しい…!!
ワイ、何回か逃げよかなと思たよ…?

DAWGarageBandなどのソフト)でコードを提案してくれるような機能が
ついたものもありますが
実際にピアノの音でメロディにしてみるとこんな感じです。

※なんかちょっと厳密に言うと最初にもらった譜面と違う気がしてきた…ごめーん。。

私の場合、やっぱり最初はアナログ

とりあえず、私はDAWでの操作に慣れていないので
これにコードを付ける作業は「ピアノの前に座って紙とペン」です。
そして、理論で説明がつくようなつかないような??
ちょっと難しくて説明つくなら
誰か説明してほしいよ??という状態だったので
ひたすら色んなコードを試してみて、
「これならいい感じかも」というものを探ります。

…とは言っても、ちょっとオリエンタルな雰囲気が強いだけで
ぜんぜん脈絡もないわけわからんメロディではないですよね?
ということは、解決策は割と見つけやすいはずなのです。
頼りにするのは耳と感覚になりますが…。
で、つけたコードはこんな感じ。

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正直これがベストかどうかわからないし
それは誰にもわからないけど、とりあえずこれで行こう…!
理論で説明つくならマジで誰か教えて…。

実際にGarageBandで打ち込んでみる。


…のですが、そもそもサンペーさんの希望として
「超多忙なため、外出先でiPhoneなんかで音源が作りたい!」
ということがありました。
なるほど!!
青空の下で音源作れたら、それめっちゃいいかも!

ということで、
ワイはGaragebandの講習会@AppleStoreに行ったよ。
あんまり丁寧な説明書や書籍がないし、聞くのが一番早いやん?

結果、行ってみてよかったと思うし
やりたいことができるかどうかの質問もできたし
このときに「できへん」と言われたことも
出来ることを後から発見できて良かった!のですが
結局、このブログの課題でGarageBand(=DAW)に触れているから
理解できた部分も結構あったわけです。

そして、iPhone(と、マイク)だけで
作ってみたサンペーさんの8小節メロディーの音源がこちらです。


めっちゃ日本風になったな…というのも、
聞くところによるとサンペーさんは長唄をされているそうで
本当はもっとテンポがないような、
いわばルバートっぽいものをイメージしていて
それを8小節にキュキュっと縮めたそう。

作業画面はこんな感じ。

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リズムパターンなんかで色々遊べたり
アルペジオの種類、フィーリングなんかもめっちゃたくさんあるので
ほんと、使い方次第で色んな事ができるように思います。

こんな感じで音の雰囲気も変えることが出来るのが楽しい。。

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要望&余裕があるようだったら
この音源を作った一連の流れをご説明するのもアリだな!と思っていますが
ひとまずは今回順番だけ。

  1. メロディーを打ち込む
  2. 付けたコードを打ち込む
  3. ベースをそれに合わせてみる(もともと入ってるパターン使用)
  4. さらにそれに打楽器系を合わせてみる(もともと入ってるパターン使用)
  5. 浮遊感を入れたかったのでシンセの音を足してみる
  6. うっすらコーラスを入れてみる(自分で歌ってる…何回録ったか…)
  7. 最後にリバーブやエコーで調節


…と、こんな流れでこの音源を使ってみました。
なので、ぶっちゃけiPhoneでもそこそこのことができるけど
まずはDAWGarageBand)を触ってみる機会増やしたほうが
色んな事ができるなー、ということと
少なくとも私の場合ですがコードを捻り出すところまでは
アナログ作業であること、割とそこがなんとかできていたら
ソフトの使い方は何とでもなるということ、
これは頭にあるものを外に出すという練習になるな、
と感じる今日このごろであります。

コミュ障だって、大丈夫☆

なのでブログこれからも読んでね❤
という、chiaki.のひとりごとでした。
おわり。

【閑話休題】chiaki.のひとりごと① このブログの目的などなど

 f:id:pandatones:20180622220606p:plain8月も終わりだね!!
…さて、このDTMブログもだいぶ記事数が多くなってきており、
私達も行き当たりばったり・トライアンドエラーでやってきているので
方向性があっち行きこっち行きしております。
で、ちょっとここらへんでもう一度、このブログの目的や
現状を整理して個人的に色々書いてみようかなーと思います!

このブログを始めようと思った理由

まず、このブログを始めようと思ったきっかけは
ズバリ!!

コミュ障なため、
一緒に音楽やるひと見つけるの
大変だったから〜〜!!
(チコちゃん風)

…というのは半分本当で、私は普段歌を歌っているのですが
他の人と演奏をするのは楽しいし、面白い。
もっとたくさんその機会が作れたらいいのにと思ってる、
けど、それってしょっちゅう出来ることではないんですよね。
それに、自分一人で曲を作れて、そのデータも作れて…と
どういった形であれ、1人で完成まで持っていけるならば
それ以上に手軽なことはないわけです。

他の人と演奏をすることを否定しているわけではなく、
むしろ、その機会が与えられた時に
「こういう曲を作ったんだけど…」とほぼほぼ完成形に近いものを
聴いてもらうことができたら、話もとても早いですよね。
それぞれのミュージシャンがその曲に対して思うことが出てきたならば
その時に反映させたらいいわけで。

そして、DTMに使うソフト、私は今このブログ上で
AppleのGarage Bandを使っているのですが
普段触ることのない音がいっぱい入ってるんですよね。
また、音に対して色々な効果(エコーなど)も試してみることができます。
その音を実際に出してみることで、
普段の自分では考えつかない曲のアレンジや編集ができて
自分の引き出しが増えたらいいな、と思ったのがきっかけです。

目指すところと目標

割と見切り発車で始めてしまった感があるこのブログですが
一応、私が言い出しっぺということで、
初めにパン長に企画書を出したのです。真面目か!
そこで私が書いていたのは
「今できることにDTMで出来ることを足していく」ということです。

一応私の状況を簡単に説明すると、
ピアノはコードを弾くくらいならできる・コードの知識もほどほどに持っている、
普段聴いている音楽はジャズなど、アコースティック性が強いものが多いけど
日本のシンガーソングライターが書いた曲や、
たとえば田島貴男とか田島貴男とか田島貴男とか
Queenなど、決して打ち込みがメインではない音楽を昔から聴いていました。

パン長から「8小節のコード進行を作ってみる」という課題を出された時
私がアントニオ・カルロス・ジョビンの話を出したことから
ちょっと色々と難しい方向に進んでしまっていたのですが
確かに彼は「ボサノバの王様」と言われることもありますが
それより前に私の中では、
作曲家・シンガーソングライターとしての存在感がとても大きいです。
それを説明し始めるとこの記事ではとても終わらず
文章でうまく表現ができないのですが
自然や環境、ひいては生きることや死ぬことまでを曲に落としこむ
魔法使いっぽさというかなんというか…。
そういったところを表現してみようとするところを見習いたいとも思うし、
それはもはやリズムがボサノバであるとか無いとか
私にとっては正直あまり関係のないところかもしれません。

正直、このブログ上では
もっとシンプルに童謡的なメロディを展開していくということも考えたのですが
私がしたいのはそこではなく
あくまでも「自分の頭のなかにある音楽をDTMを使って表現していくこと」
が、目的だったので敢えて、DTM入門書などでは
通らないであろう道を選んでみました。
きっと同じように自分のハナウタを、
納得がいくように形にしたいと思っている人が
割といるのではないだろうかと思ったわけです。
…が、それがちょっと混乱を呼んでいるかも!笑

あくまでもDTMを、
「自分の頭のなかの音楽」を外に出してやる手段として
使ってみよう!その入り口になったらいいな、というのが
このブログの当面の目標であります。
となると、「自分の頭のなかの音楽」「自分が今できること」は超大事です。
曲を作ったり、メロディにコードつけたりすること
今までほとんど無かったんですが
「アレ?!意外とできるやん??面白いやん??」…ってなっています。

なので、今進んでいるデータを作る段階、
わけわからんちんかもしれませんが、
とりあえず流れを一通り読みつづけてみてください…!
1限目の授業は眠いかもしれないけど出ておいた方がいい…!
それによって今後「あ、これがアレか!」と思うポイントがきっとあるはず!


ひとりごと、続くかも!

まずはDTMで製作してみよう実践編のおさらいと、次のステップ。

 

f:id:pandatones:20180622125234p:plainはい、punkchoです。

 

ちょっと実践編が長くなってきてるので、一回流れを振り返ってみましょう。

(なんせ行き当たりばったりでつくっていってるので、ドキュメンタリーでも見てるつもりで眺めていただければ笑)

 

DTMで音楽制作をするワークフロー

  1. コード進行とメロディーを用意する
  2. MIDIでコードとメロを仮打ち込み
  3. リズム隊をMIDI録音していく
  4. リズムに合わせてアレンジを組む
  5. 全体の構成を吟味する
  6. 生音の録音
  7. ミックスダウン
  8. マスタリング
  9. 完成

今回はこういう流れで作っていくのを想定して作業してるんですね。
ほんで、今、どのあたりまで進んでるかっていうと
(3)のリズム隊のMIDI録音が完成したところ
まで進んできました。




chiaki.ちゃんの前回のチャレンジはボサノバ風のドラムとベースをMIDIで打ち込んでみるっていうところまで、でしたね♪



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次のステップとしてはボサ風に鍵盤を弾きなおしたり、アコースティックギターでボサパターンを弾いてみたりっていう「アレンジ」の部分を突き詰めるっていう工程があるんですが、chiaki.ちゃんはボーカルなのでギターやピアノは本職じゃありません。
なので、こういう場合はMIDIでリアルタイム録音したものを土台にMIDI編集画面でマウスを使ってひたすらエディットしまくって超絶テクニックな演奏に仕立てることもできますが、まあ、今回はやめておきましょう♪
今のままのピアノ白玉コード*1で弾く感じで十分かっこいいので。

 

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あと、は、全体の構成を調整したら、ボーカルを録音してみたりしてみるのはどうだろうか??

 

全体の構成っていうのは

 

イントロ-Aメロ-Bメロ-サビ-間奏-Aメロ-Bメロ-サビ-ギターソロ-Cメロ-サビ-アウトロ

 

みたいな、曲全体のブロック構成みたいなものです。





この曲は8小節のコードパターンとメロで作られていますので全体のブロック構成もシンプルなものになると思います。

で、その構成にそってMIDIデータをコピペして曲全体のデータをまずまとめます。
そして、ボーカルを録っていくと。
そんな感じで進めていけばよいと思いますです。



chiaki.ちゃんがんばってここまでやってみよう!

*1:ロングトーンの音符で持続的にならす感じで演奏することを白玉弾きと俗に呼びます

リズムと格闘【MIDIと奮闘篇④】

f:id:pandatones:20180622220606p:plainひとまず前回でボサノバのリズムを入れてみよう!となったので
パン長のまねっこして、入れてみよう!…の前に、
パン長が使ってる、これ。

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mt power drum kit 2
…使ってみたくないかい…?
ということで、GarageBandにこのドラムのプラグインを入れてみよう!
無料ってどれだけ太っ腹なのだ…。
↓にアクセスして、ダウンロード!

https://www.powerdrumkit.com/


ダウンロードとインストールが終わったら…

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GarageBandで作っているデータを開けて「ソフトウェア音源」の「編集」の中
サウンドジェネレータ」にMT-PowerDrumKitが追加されています!

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じゃーん

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これで、パン長と同じように入れてみよう…。
ちなみにリムショットは鍵盤の「ド#」だよ!
ひと通り入れてみて、なんだかタイミングがおかしいなと思ったので

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一拍目の頭を食い気味にしてみたり、微調節が必要かも。
このあたりは耳を信用するしかないな…。
というか、基本的に耳を信用したほうがいいと思うけどな。

というわけで、だいたい前回のパン長の記事と同じ感じにしてみました。
そしてテンポは色々いじった結果、BPM=58にしてみました。
ベースは前回の記事の動画にあるようにボサノバの基本のパターンを入れました!
これもまだ納得はいってないが。。タイミングって難しいなぁ。


ちょっとずつ、データを作ることに慣れてきたかも。。






【MIDI打ち込み】ボサノバのリズムをMIDIで打ち込んでみる

f:id:pandatones:20180622125234p:plain前回まではドラムの簡単な打ち込みについてでした。
ドラムの基本のリズムパターンであるエイトビートを打ち込みしてみたんですが、みなさんもお試しいただけましたか?
ベロシティ値を上下してあげるとグルーブがええ感じになるっていうのを実感してもらえたかと思います。


さて、今回はさらにちょっと発展して、
曲調にあうリズムパターンを入れてみると言う事にチャレンジします。

 

前回までのchiaki.ちゃんの打ち込んだ曲をまずは聴いてみましょう。

chiaki.ちゃんの曲に足りないものってリズムやアレンジの方向性だよね。
と言う事でしたので、今回は僕が「こんな感じでアレンジしてみては?」という提案をしてみようかと思います。




chiaki.ちゃんの要望はピコピコ系ではない、生音指向の曲調にしたいだったのでアレンジの方向はバンドが演奏している感じを求めているんやと思うのね。

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テンポゆっくり目で落ち着いた感じなので曲のコード感やメロの雰囲気に合いそうなのは

ジャズ、ボサノバ、イージーリスニング

といったところかなと思います。
chiaki.ちゃんはジャズボーカルなのでジャズを打ち込みたいのかなぁと思うんですが、ジャズの打ち込みはハードルが高いので今回はボサノバのアレンジで打ち込んでいく。
というのに挑戦してみましょう。

 

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僕は特にブラジル音楽に詳しいわけではないんですけど、一時はバンドでボサノバとかサンバとか演奏してました。
で、「その経験から僕が思うには」って言う、とっても主観的な意見になりますが、ボサノバのリズムの特徴はクラーベと呼ばれるアクセントの入れ方とベースのシンコペーションなんじゃないかと思います。



クラーベというリズムはキューバ音楽とかブラジル音楽などに広くみられるリズムで
特徴的なシンコペーションを持つリズムパターンです。

厳密にはキューバンとブラジルでは別物みたいですが、まぁ、似たようなものと思ってください。

 

どんなリズムパターンかっていうとこんな感じ。

 

Bossa nova clave.JPG
By Sarahsane - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link

Bossa nova clave 2 - 3.JPG
By Sarahsane - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link

譜面はウィキペディアから拝借。
クラーベ - Wikipedia

 


これはボサクラーベですがソン・クラーベとかも載ってるので気になる方はチェックしてみてください。

 

  • 上の譜面は3-2と呼ばれるクラーベ
  • 下の譜面は2-3と呼ばれるクラーベ

 

まぁ、名前の意味は譜面見たら一目瞭然ですよね。

2小節のリズムパターンなんですが1小節目に3つ音が入ってて2小節目に2つ音が入ってるのが3-2。
その逆が2-3です。
言葉で説明するとややこいですけど、譜面見たらビジュアル的にすぐ理解していただけると思います。


ドラムセットでボサノバのリズムを叩くときはリムショットでクラーベを叩くことが多いと思います。

ヤマハの楽器全般の解説サイトに動画いっぱいありますんで暇な人は見に行ってみてください。

楽器解体全書 - ヤマハ株式会社

楽器の構造とか歴史とかわかって面白いですよ~
映像付きの百科事典みたいな感じです。
こんなのが無料で閲覧できるなんてすごい時代ですよね~ 

 
さて、話を戻しましょう。

リムショットでのクラーベのパターンをちょっと動画で解説してみましたので確認してみてください。
そして、ドラムセットをつかったボサノバパターンの打ち込みもあわせて解説していますのでご覧あれ~

 

 

 

こんな感じでボサノバのドラムがなんとなく打ち込めたので、次はベースを入れたいと思います。

 

ドラム、生ピアノ、ウッドベース

 

この楽器の組み合わせでリズム隊がボサノバのパターンを演奏すると
ウワモノがボサノバの奏法でなくても、なんとなくボサノバに聴こえてきます笑

 

というわけで、ひとまずMIDIでリズム隊を打ち込んでみる練習はここまで。
あとは、これを参考にchiaki.ちゃんが思うようなアレンジでMIDIの打ち込みに挑戦してみよー

 

 

【MIDI打ち込み】エイトビートにグルーブを出す方法

f:id:pandatones:20180622125234p:plainどもども、punkchoです。

前回はドラムの打ち込みにはドラムセットの構成とか奏法とか知ってた方がいいよね。
というお話をしました。

今回はそれを踏まえて、アクセントをつけるだけでグルーブに差が出る!ということをやってみたいと思います。

 

 

とまあ、こんな感じでハットやスネアにアクセントをつけるだけでリズムのノリが変わるのがお分かりいただけたかと思います。

 

まずは、ドラムにノリを出すにはアクセントを変化してみるといいよというお話でした。
そして、アクセント設定するMIDIのパラメーターはベロシティです。
ほとんどのDAWMIDIのトラック上ではベロシティ値を設定することが可能ですのでみなさん自分のDAWでいろいろ試してみてください。

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最後にドラムの神スティーブガット氏の写真を貼ってしめたいと思います。

 

 

次回は

「曲調に合わせたリズムパターンやアレンジを打ち込んでみる」というテーマで行こうかと思います♪

 

生音指向の打ち込みのコツはズバリ!楽器を知るべし。

f:id:pandatones:20180622125234p:plainchiaki.ちゃん曲だいぶん仕上がってきたねー
環境音とかも入ってカフェ感がでてきたきがする笑

この曲のアレンジの方向性についてやねんけどさ、
今すすめている方向性ってジャズ寄りに持っていこうと思っているのか、
ボサ寄りに持っていこうと思っているのか、どっちの感じなんかな?
それによってアドバイスが変わってくるなぁと思って。

 

f:id:pandatones:20180622220606p:plain正直、だんだんわかんなくなってきた…。
正直そんなにジャンルにこだわってはいないものの、
あんまりピコピコした感じにならないようにしたい…っていう感じかも。。
ピコピコ系の音楽を通ってきてないからなあ…。

 

f:id:pandatones:20180622125234p:plainふむふむ。

つまり、生音指向っていうことやね。

音源を聴いてみて思ったのは
「上物にたいしてリズム隊があいまいな感じになっている」っていうとこかな。 


曲調が決まるとキーボードのバッキングパターンやリズムパターンを
方向付けできるから、まずはその辺を固めるとこからかなと思うねん。
まぁ、言うなれば「バンドメンバーに対してコード譜を渡して、
こんな感じの雰囲気で演奏してほしい」
って注文する感じを、
DAWに対しても同じように注文していくっていうノリで打ち込みをしていく。 

 

f:id:pandatones:20180622220606p:plainそう…私の弱点はそこなんですよ…!
リズムの認識がDTMを抜きにしても曖昧なんですわ。。
たぶんライブもドラムを入れてしたことがあんまりなかったっていうのもあるしねー。
そのあたり強化したい部分ではある。。
そして、GarageBandの音源・ループでも
しっくり行くリズムパターンがなかったっていうのもあり。。

 

 

f:id:pandatones:20180622125234p:plainガレージバンドのように、
DAWにはあらかじめリズムのループがある程度用意されていることがあるよね。
あれってさ、とりあえずの仮のリズムを入れるときには重宝するけど、
まぁ、言うたらあれよね、クリック*1の上等なバージョンみたいな笑

 

というわけで、今回はchiaki.ちゃんにこんな課題を出してみようかと思います。

 

f:id:pandatones:20180622220606p:plain(ドキドキ)

 

 

f:id:pandatones:20180622125234p:plainリズム隊の打ち込みにチャレンジしてみよう!!!!

 

 

f:id:pandatones:20180622174551p:plain

DTMで打ち込みをする、というのは
バンドメンバーが楽器を演奏する代わりにコンピュータに演奏をさせよう、
ということであります。
なので、実は、打ち込みを作るっていうのは
「どれだけ楽器のことを詳しく知っているか?」が問われる作業
なわけであります。


例えば僕はずっとバンドをやってきてるので
バンド楽器に関してはなんとな~くわかります。
でも、オーケストラで演奏したこととかないので
ストリングスとかオーケストラっぽくしてみたくても上手に打ち込みできません。
だって演奏方法がわからないから。。。

これです。
ここが重要なところなんです。

演奏方法を知っているか否か。

 

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身もふたもないことを書きますと、
楽器の演奏をしたことない場合はリアルな打ち込みはハードル高いです。


例えばギター。

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ジョンフルシアンテのギターはかっこいい。異論は認めます。



弦の本数は6弦あります。
それぞれの弦のチューニングはレギュラーチューニングだと
各弦の開放音が6弦から順に E - A - D - G - B - E という風になっています。
Cコードを押さえるにしても、鍵盤だと普通に弾くと
オクターブ内にコードトーンが全部収まるクローズボイシングになりがちですが、
ギターの場合、その構造上コードの構成音が1オクターブを超える音域に
分布するオープンボイシングになりやすいです。

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この本は20年くらい前に買ったものですがとても参考になりました。まだ売ってるのかな??




こういった各楽器ごとの特徴や構造上の制約、
そこから生まれる演奏方法や音の響きの特徴などを知っているかどうかで
打ち込みのリアルさに差が付くわけです。
(ただ、それが良いとか悪いというわけではないです。
楽器ができなくてもかっこいい曲作れる人はたくさんいます)


さて、前置きが長くなりました。
今回はリズム隊の打ち込みについてです。
あ、安心してください。
ギターの打ち込みに比べるとはるかに簡単です笑

f:id:pandatones:20180622220606p:plainえっ、そうなの??


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まぁ、リズム隊って言ってもいきなりタブラとかダラブッカみたいな
マイナーな楽器だと打ち込み難しいかもですが、
コンガやボンゴといった比較的メジャーな打楽器だと
打ち込みのテクニックも過去の先人たちのナレッジベースがありますし、
ドラムセットの打ち込みはDTMの基本と言ってもいいくらいメジャーなものです。


とはいうものの、はじめのうちはドラムセットの構成が
わからないこともあるでしょうし、
ドラムの演奏方法がわからなかったりするケースは多いと思います。
ドラムの打ち込みに関しても、生ドラム風に打ち込むのであれば
ドラムの演奏方法の基本は知っておくべきです。



逆に、TR808に代表されるドラムマシンを鳴らすリズムだけ作れればよい、
というのであれば生の演奏方法にこだわる必要はありません。

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百聞は一見にしかず。
まずは、ドラムセットってどんなもので、
どんな演奏をしているのか学んでいきましょう。

といっても、ドラム教室に体験で行くとかじゃなくても大丈夫ですよ。
今はyoutubeという便利なものがありますので、
「ドラム 初心者」とかで検索すれば叩き方の解説動画がヒットするでしょうし、
お気に入りのドラマーの名前で検索すれば演奏風景が見られるかもしれません。


超絶かっこいい川口千里ちゃん。
手数王シリーズで有名な菅沼先生のお弟子さんなんですけど、
もう、テクだけじゃなくて、なんていうか、パッション的な?
熱いドラムプレイなんですよねー

 

まぁ、いきなりこういうドラムを打ち込むのは無理ですけど、
シンプルなエイトビートから打ち込んでみましょう。
8ビートっていうのはこんな感じです。

 



この方やこのスクールを僕はよく知らんのですけど、動画が非常にわかりやすいです。
8ビートの基本の骨組みはこういうのだよ、っていうのがわかります。
そして、グルーブを出すためにはフレーズや叩くタイミングも大切ですが、
この動画のようにアクセントの変化だけでけっこうノリが変わるんだというのが
お分かりいただけたかと思います。


こうやって、ちょっと動画を見るだけでもその楽器の雰囲気がわかりますよね。
そして、そこから空気感とかなんとなくの演奏の雰囲気を
打ち込みに昇華していくわけです。
この動画で学べたことはアクセント一つでノリが変わる、ということでした。
ひとまずはドラムにノリを出すためにはアクセントの調整を細かくしてみよう!
で行けそうですね。

そんな感じで、次回は実際にドラムを打ち込んでみることにしましょう。
シンプルなエイトビートを打ち込んで
ドラムの打ち込みになれることから始めてみます。

 

*1:レコーディング時に拍に合わせてカウントを鳴らすメトロノーム機能をクリックと呼びます。ドンカマと呼ぶエンジニアさんも多いです。語源はKORGのドンカマティックという初期リズムマシンをクリックに多用したことから。

もっとおもしろくしたい!【MIDIと奮闘篇③】

f:id:pandatones:20180622220606p:plainとりあえず前回でひと通り、それっぽくなってきたけど
なんかもっと面白くしたいなあ…。
主旋律の音もいまいちしっくりきてないし。。

と、色々GarageBandを見ていたら。

f:id:pandatones:20180622220606p:plainな、なんやこれは?!

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Nature Soundsって何。
さっそくまたMIDIキーボードを繋げて弾いてみたら

おおお!
雨の音や風の音が入ってるー!!
これ、使ってみたーい!!
他にも笑い声や拍手なんかも入ってるのね!!

というわけで、さっそくまた重ねて録音してみたよ!
水滴の音と、鳥の声でなんとなく「静寂」っぽい!(?)
主旋律の音色もフルートにして、1オクターブ高くしてみました!
音を入れるタイミングがなかなか難しい…!><

おかげで何だかトラック数がだんだん増えてきた…。

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主旋律の音色も、満足はしてないけど
GarageBandにもっと色々音色があればいいのになあ…)
とりあえずこれが一番しっくりきてるかなあ??

前回から進歩したかな??どうだろう!
これが今日までのところの音源です!