やるパパ・サバ・ハック! 保育園卒園委員編

きっと誰かの役に立つかもしれない、 色々やるパパの育児周辺系サバイバル・ハック

茶話会って、そもそも の件

何だか、歴代の卒園委員を非難するようで申し訳ないのだが。

 

過去の卒園に関わるデータと顔を突き合わせながら

卒園委員メンバーと2カ月、下準備を進めてきた中で

唯一、腑に落ちないものの、

「これはきっと園の意向に違いない」

と思い込み、最後まで確認を取らずに来た案件があった。

 

茶話会に出席される先生方の飲食費 である。

 

茶話会(さわかい)つまり、謝恩会なのだから

定義は名前の通り、

永らくお世話になった保護者達が先生方をお招きして

感謝を申し上げる在園最後の交流の場だ。

 

その「先生方の飲食費」

やるパパの園では歴代、先生方から実費徴収していた。

 

そんな謝恩会など聞いたことはなかったが

「ずっと、そうされてきたのは、きっと園の意向に違いない」

やるパパを含めメンバー全員がそう思い込んでいた。

 

だが先生方とお話を詰めてゆくうちに

「ずっと、それが当たり前の体で来てしまったので」

園からは言い出せずに来た、ということが判明した。

 

なんだか恥ずかしく、申し訳ない気持ちになってしまった。

今回たまたま、話題に乗せたから事実が発覚したものの

もしかすると思い込みによって、

例年通りになっていたかもしれない。

おかしいと思ったなら、何故それを確認しなかったのか、と。

歴代の卒委の皆さんに対してではなく

自分に、である。

穴があったら閉じこもっていたい気分だった。

だが兎も角も、これで今回を含め以後、とんだ無礼をすることもなくなる訳で

溜飲の下った感は、ハンパない。

 

そんな訳で

卒アル サバイバル・ハック その4

 

永らく継続されてきた慣習が、常に正しいとは限らない。

世の常識に照らし

少しでも違和感を覚えたら、まず確認すべし。

 

別に、ローカルな委員会運営に限ったハックではないが

ローカルだからこそ

見えにくくなっている、感じにくくなっている慣習というのは存在する。

前任者がいつまでも居座る世界ではない

こうした毎年メンバーが更新される委員会では

前例を妄信するのでなく

ひとつひとつ丁寧に紐解く作業は必要なのかもしれない。

 

そして

くれぐれも

「謝恩会飲食費は、全て保護者が賄うもの」

である。

 

 

親災害対策本部設置の件

自分たちのためのローカルなものとして立ち上げた本ブログだったが

皆さん色々とお困りのご様子で

様々なご意見・ご相談を内密裡にいただきはじめた。

その中でも多いのが

卒アルに関する「常軌を逸した保護者の言動」とその対策について。

一例をご紹介しよう。

 

・園児全員の写り込み数をカウントし、我が子が1カット少ないから金を返せ。

・一番気に入っていた写真を載せてもらえなかったから作り直せ。

・〇〇ちゃんと一緒に写っていて、うちの子がかすんでいるからアルバムいらない。

・卒アル委員の子供のベストショットが多い、職権乱用だから金を返せ。

 

まとめているのでソフトな表現になっているが、実際はかなりエグい内容だ。

要は

「自分の思ったのと違う。金を払っているのだから何とかしろ」

という、「お里が知れる」系の言い分である。

有志が仕事や育児や家事の合間を縫って築いた無償と善意の総体に対して、

この発想を持てる事でもう、何らの事後対策は無駄だと思った方がいいし

公開処刑的な情報拡散や地域での孤立など、屁でもない、

その後の社会的制裁に関しても効力を持たない人々であると思って間違いない。

触れない・関わらない・逃げるが勝ち。

とはいえ

これをまともに喰らう側にとっては、災害以外のなにものでもない。

そこで、やるパパでは

「親災対」(正式名称:親災害対策本部)を設置することにした。

 

卒アル サバイバル・ハック その3 親災対編

 

卒アル委員だけでアルバム構成をするべからず。

保護者と子供たちを巻き込め!

 

1. 行事や集合写真などは、保育園で子供全員にワイワイ選んでもらう。

 ざっくりでいいので、レイアウトも含め

 子供たち自身で楽しみにながら思い出をまとめる体験を通して

 園で身につけさせてもらった「非認知的能力(*)」の集大成ともなるだろう。

2.個人パートは1ページ必ず設け、親子で自由に構成してもらう。

 もちろん卒園アルバムなので、園に関わる写真限定だが

 小物コラージュを駆使したり

 アイドル写真集風にしたり

 漫画コマ構成で吹出しや擬音をガンガンに入れてもいい。

    きっと各ページがその子らしい個性に満ちたものになるだろうし

 この作業自体が楽しい思い出にもなるはず。

  

これだけで、ほとんどの災害対策になるんじゃなかろうか。

しかも楽しい。

んで、「みんなで作ったアルバム」感がハンパないので

子ども間、親子間での

「作ったよねー」な一生の思い出になる可能性を秘めている。

それだけじゃない。

自分のページはもう飽きるほど関わっているので

関心は他の子のページに向かう。

「〇〇君、おもしろーい!」

「〇〇ちゃん、かーわいい!」

アルバム配布後しばらくの談笑が、もう聴こえてくる気がする。

 

「親災対」といいながら

その実

子どもたちにとっても

保護者にとっても

何か特別な時間やモノになる

ハックの提案である。

 

使命感や正義感でガチガチになるよりも

こうして

子供達やご家族の喜びに、寄り添いサポートする

という仕事のしかたも、卒アル委員のあり様ではないだろうか。

 

(*) 非認知的能力

・目標に向かって、頑張る力

・人と上手にかかわる力

・感情をコントロールする力

など、IQや採点で測れる「認知的能力」に対して、数値化できない能力のこと。

卒園委員の目指すゴールとお金の件

少し耳の痛そうな話。

 

「卒アル委員」もとい「卒園委員」における

やるパパ最初の仕事は

これまでの「卒園委員」の過去データの分析と検証だった。

特に注視したのはお金の流れだ。

 

1. 何に

2. 総額、いくらかかって

3. 保護者一人あたりの支払金額はいくらだったのか

 

具体的な金額の明記は避けるが、その内訳に戸惑ってしまった。

これは多忙な故、前例を踏襲してきた為のことだと重々承知しているので、歴代担当の皆さんを非難する意図はない。

だが、今後のために敢えて予算総額の用途内訳を比率でご覧いただきたい。

 

1. 卒園アルバム  60%

2. 茶話会飲食代    17%

3. 卒園生記念品    10% (時計とかマグカップとか)

4. 先生への花代      5%

5. 園への寄贈品      4%

6. 雑費                    4%

 

これが前年度までの予算比率なのだが、おわかりいただけるだろうか。

 

卒園アルバムや飲食代は実費となるので、除外するとして

ショックを受けたのは

「園への寄贈品」の比率の低さだ。

 

そもそも卒園してゆく園児は

やるパパ家の場合、2歳からの入園なので 4年間だが

最長なら6年もの間、保育園のお世話になる。

その間、どれだけ施設や備品を消耗するか。

それを次世代のために補い、残してゆくのが

卒園で去り行く保護者の最後の謝恩の証、

すなわち「寄贈品」(贈呈品、記念品の類ではない)であり

具体的な用途は園にお任せするにしても

そのための費用として役立てていただくための予算なので

最低でも 25% が 常識範疇といっていい。

 

具体的な金額で落としこんでみよう。 

仮に

総額26万円の予算で、4%だとすると 約1万円である。

この金額で、設備や遊具などの修繕や購入ができるだろうか。

だが25%なら、色々とお役に立てそうである。

  

卒アル・サバイバル・ハック! その2

 

卒アル委員の予算編成ゴールは「園への謝恩」が第1と心得るべし

寄贈品費用は、総予算比率 25% を目指しておけば外れることはない。

よって予算編成の設定順位は、

1. 寄贈品費を仮設定(3万円・5万円・7万円など)

2. 茶話会飲食基本費(卒園児1名 + 保護者1名 × 卒園児総数)

をベースに

3. アルバム制作費

4. 卒園記念品

5. その他

までの大枠を数パターン作成したものをたたき台に

保護者割の費用負担なども含めた現実的な予算編成へとシフトさせ

最終、保護者の皆さんへご提案できる「予算案」を作成する。

というプロセスで間違いはないだろう。

  

われわれ今期の卒園委員、最初の仕事はここからになる。

しつこい様だが、卒園委員の目指すゴールの

第1は「園への謝恩」であり「次世代への継承」である。

とはいえ

いろいろと物入りの時期。

保護者各位の負担額は1円でも軽くしたい。

でも

園にも喜んでいただきたい、

子供達にも楽しんでもらいたい。

目指すは、「最小限の予算で最大級のクオリティ」

ここは、委員冥利。

腕のみせどころだ。

 

卒アルのフレームワークが80年近く変わっていない件

やるパパ、実は「卒アル」には所縁が深い。

一貫校に通ったわけでなく、小・中・高、それぞれでアルバム委員を務めていた。

特に興味があった訳でも、面白みを見出した訳でもなく

理由はいつでも、ひとつだった。

「これ、やりたい人!?」

「立候補者は!?」

といった教師や誰かの問いの後の、

あの「モジモジした時間」がどうにも我慢ならないのだ。

大したことでもないのに、さっさと次に行けない状況と

時間経過とともにその場にいる者を次々侵食してゆく「困った空気感」に

耐え切れず

「やるやる、やりまーす!」

と立ってしまうのである。

 

そんな訳で、

自身が関わった卒アルだけでなく、

父母に至るまでの古い卒アルを紐解くことにもなり、かなりの数、時代のモノを見てきた。

写真や使われている紙質こそ異なるが、フレームワークは、ほぼ同じ。

・母校の遠景

・教職員の名入り写真の列挙

・生徒の名入り写真の列挙

・集合写真(欠席者は別枠にされる奴)

・行事系写真

・クラブ活動系写真

・何故か「時事ニュース」

・今じゃ考えられない生徒と教職員の現住所と電話番号

 

やるパパが関わった最後の卒アルから30余年。

どれだけ現代的に進化しているだろう。

楽しみにしていたのだが

昨年度の保育園アルバムの資料を確認してみて、驚いたのが表題の通りである。

ほとんどの業者が提唱するフレームワークが変わっていない。

 

老舗の印刷会社のカタログスペックなら得心するが

創業間もない卒アル専門とうたう業者ですら「昔ながら」である。

 

 

それを否定するつもりも、非難したいわけでもない。

ただ

これだけスマートフォンが普及し

写真アプリも様々なバリエーションで進化を続け

誰もが気軽でフォトジェニックな自己表現力を手に入れた現代で

純粋に

これは世の本当のニーズなんだろうか。

と思ってしまうのである。

 

ここを我が「卒委」では、保護者の皆さん全員に問うてみたいと思う。

なので

ハックの落ちは悪しからず、割愛。

今、それを主観で書いちゃうと、誘導になるので。

続きは、その結果をもって。

保育園の「卒園アルバム委員」に手を挙げた件

話は2月に、さかのぼる。

 

来年卒園を控える娘を持つ父(以後、やるパパ)として

永らくお世話になった保育園へ何がしかの貢献を果たしたく

保護者会役員への立候補を書面で申し立てていた。

 

保護者懇談会が行われる折、その結果と引継ぎが行われるという。

ので当然、出席である。

働きながら育児に家事に、と多忙な皆さんである。きっと立候補者は自分ひとりぐらいなモンだろうと高をくくっていた。

ところが蓋を開けてみれば、同じ気概の方が他に2人もいらしたのだ。

なんだか和んでしまう。

こんな皆さんとの仕事は、きっと素晴らしい成果物を生むんじゃないかしらん!

などと浮足立っていたのも束の間、なんと、この学年からの枠は1名だと言う。

報酬が発生する訳じゃないボランティアに

なんだ、その、つまんねー縛り。

手を挙げた「有志」みんなでやったらいいんじゃないのか。

などと、メラっとしたのも束の間パート2。

今度は「卒業アルバム委員の方も・・・」と、前任の方(おそらく)から勧誘の声がかかった。

即断の方向転換をすることにした。

「んじゃ、僕はそっちに回ります!」

 

「卒業アルバム委員」通称「卒アル委員」

この表現に潜む「罠」を知っていたからだ。

理由は長くなるので省くが、

この表現だと

「卒園アルバムを子供達のために楽しくワイワイ作りましょー」な会

「思い出いっぱいの素敵なのが出来ましたー!パチパチパチパチ」なゴール

を、イメージしがちだが

実は「アルバム」制作にかかわる仕事がメインでもなければ、ゴールでもない。

実際の正式名称は

「卒園委員会」

つまり

「園児保護者としての立場で、卒園に向けての一切の準備を行う委員」

園児にとって、また園にとっても「卒園」のゴールは「卒園式」である。

一方、「保護者としての立場」にとっての「卒園」のゴールは、「卒園式」の先にある。

園や先生方に対する謝恩の場。

つまり「謝恩会」「茶話会(さわかい、と読む)」であり、

保護者の立場から先生方をお招きして、謝恩の場を設ける訳だから、

運営は保護者ということになる。

司会進行はおろか、飲食のセッティングから余興の企画、園への寄贈品などなど

全ての企画運営を託されるのが

「卒アル委員」と、ゆる~く表現された「卒園委員」の実態だ。

卒園アルバムは、その終わりに配られる、いわば「引き出物」に過ぎない。

やるパパは、そこを熟知していたが故に手を挙げることにした訳である。

 

卒アル・サバイバル・ハック! その1

 

こうした「卒園系委員」を運営する場合、以下に挙げるスキルを持つ者は、

どんなに忙しかろうと(そんなもん保育園の保護者ならお互い様だし)、

どれだけシャイであろうと(いい大人が逃げる理由にはならん)

挙手もしくは他薦で「牽引役」として強制参加させるべし。(亭主も巻き込め!)

 

1.デジタル・ツールに習熟した方

 (SNS、アプリは勿論、サーバサイドまで目が効けば文句なし)

2. 画像編集系ソフトウェアに熟練した方

3. 映像制作系ソフトウェアに熟練した方

4. 音響系に習熟した方

5. マーケティング / プロジェクト管理 に習熟した方

6. マイクを持って人前で話すことに抵抗のない方

 

幸い、やるパパの場合、自身の本職が全てに直結しているために一人でこなせるが

複数人いた方が負荷が減るし、効率も上がる。

全部揃わなくとも、1, 5, 6 は、牽引役の絶対条件と言っていい。

こうした委員には、それぞれが小規模でも多方向の企画の調整・準備・調達など、おおよそイベント運営の1実行委員会ほどの物量の作業と負荷がのしかかる。

なので、スキルを持った牽引役は、少なくとも1人は必要になる。

そうでないと、他の委員メンバーへの負荷と混乱がとんでもないことになってしまうからだ。

 

肝心なのは

「やれる者がやれる事に、力を注ぐことで、誰かに無理な負荷をかけずに、すばらしいゴールと成果物にたどり着くことができる」

ということ。

そして何より

自分の持てる力が

自分たちの子供のため、

その子供たちを大切にしてくれた園や先生方のため、

しいては

その子供たちを育てるために働いている保護者の、誰かのため。

になるのなら、

少し睡眠時間を削って、白目剥くくらい屁でもねーわ。

そう手を差し伸べてくれる「スキル持ち」の保護者が増えて欲しいわ。

 

いや、そうじゃないな。

 

冒頭の役員に立候補された方たちと同じ有志も、きっといらっしゃる。

「卒アル」なんて表現で濁さず

業務の流れを説明したうえで、上記募集要項をもって

スキル持ちの保護者を募集することから、はじめなくちゃ。

来年はそうしよう。

これも「卒園委員」の仕事だろう。

きっと誰かが手を挙げてくれるはずだ。

 

そんな訳で、我が「卒委」も本日から、いよいよ始動。

どうか

良いものが築けますように。

 

いやいや、祈ってどうする。

やれよ。お前がな。俺がな。白目むいてな。