5 月も中旬になると半袖のワイシャツで十分な気温になります。前の職場では着る機会が殆ど無かったので、改めて服を確認してビックリ! 殆どの服がクリーニングに出すのもはばかられるくらい傷んでいたのです。これは買いに行かなければなりませんね。行きつけの店がワークマンからユニクロに変わることでしょう。ああ、また出費か・・・。
5/4 の行程です。写真が多めになっています。どうぞ。
昨夜は寝落ちしたものの 5 時起床。朝食は 6 時にしておいたため。同じ時間の客が多いらしいので、ストレッチをして時間を過ごし 10 分前には朝食会場へ。数分すると後ろは長蛇の列。こんなに宿泊客がいたんだ!福島ってこの時期、そんなに見所あったっけ?「YOU は何しに福島へ?」と聞きたい気分。
とか考えながらバイキングを取っていると、いつもの癖で取り過ぎてしまった。昨晩たくさん飲み食いしたことを、料理を取った後で思い出した。昭和の人間としては「お残し厳禁」は当たり前なので決死の覚悟で食事に挑んだが、割とあっけなくおいしく完食。「空腹感」と「空腹」は違うんだなあ。でもカレーを取ってたらアウトだっただろう。
部屋に戻り着替えて出発。
今日は R288 を使おう。
バイクでこの道を東進するのは初めてだが、いい道だ。ドライブモードは B にして、速い車には道を譲り制限速度以下で味わうように走る。道の曲がり具合や樹々の香りを楽しみながらゆるゆると走ると、こわばっていた気持ちが緩んでくるのがわかる。でも、やや路面が荒れているので油断は禁物だ。
途中、行司ヶ滝という看板が出ていたので行ってみたが、こんな表示が。
これは 1.3km 先に駐車場があるのか、ここが駐車場で 1.3km 歩くのか、どっちだ?先の道を見るとこんなかんじ。
バイクで行けても対向車が来ると困るし、往復 2 km 以上歩くのは大変だし。ということで残念ながら国道まで戻り、再び道を堪能する。
廃墟になった家や立ち入り禁止区域が増えてくるのだ。このあたりはまだ放射線量が多く、帰宅困難地域に指定されている。なので歩行者や自転車は通行禁止になっていて、あちこちに警備員がいる。線量計が設置されていないので具体的な数値はわからないが、スクリーニング場があるということはまだ相当高いんだろうな。制限解除になるのはいつの日か。
双葉町内を少し回ってから道の駅なみえへ。この辺りでは一番大きい道の駅なんじゃないかな。
同僚へのお土産を買って送ろうと思ったが、
まてよ、右のパニアは空だよな?
たくさん買ったが、入れてみると余裕で収納。やっぱり北海道ツーリングでは、トップケースを大きい物にする代わりにシートバッグはナシの方向で。
10 時過ぎに退出する時には、駐車場はすでに満車。イベントあり、公園あり、屋台ありで一日遊べるんだから、そりゃ人気あるわな。そんな家族連れやカップルの楽しそうなざわめきをかき消すハー○やマフラーを換えたバイクが続々とご入場。お前ら、せめて空ぶかしはやめろ。大きな音を出すのはマスターベーションであることを自覚せよ。いい大人がなにやってんだか、まったく。
いつものように海の近くを走ってみる。新しい建物や堤防にももう目が慣れ、不自然さを感じることは減った。こうやって新しい日常が出来てくるんだなと安心すると同時に、震災被害の記憶が風化してくるんだと思うと複雑だ。少し内陸側に入るとまだ被災家屋が残っているだけに。
南北に何度か往復した後、小高地区に行く。今年の菜の花畑の迷路はあまり花が咲いていなかった。もうシーズンは終わりかな。以前のブログにも書いたが、この辺りには慰霊碑やお地蔵さん、小さな祠がいくつかあったのだが、今はどこにもない。どこかに移設したのか?まさか客がたくさん来るからという理由で撤去したんじゃないだろうな?
そしてまた近辺を見て回り、
双葉町に戻りあちこち回ってから、
14 時過ぎに R288 で郡山に向かう。
朝食を食べすぎたと言ってもあれから 8 時間経っているので何か腹に入れよう。はじめはとんかつ大甕へ行ってひれかつ定食を楽しもうと思ったのだが、とんかつまんぷくのと比べてしまいそうなのでやめた。ということで、この道沿いのあの店をめざす。
ガソリン残量が 5L を切る表示が出た頃、舞木ドライブインに到着。昨年来た時にはたくさん人が来ていたが、今回はそこそこだった。
孤独のグルメの影響も一段落したか。店の人もほっとしだだろうな。
今回も焼肉定食をオーダー。空腹気味だったが、運ばれてきた料理を見たらそれだけで満足してしまった。やっぱり量、多い・・・。
よしっと気合いを入れて食事に取り掛かると、箸が止まらない!昔ながらのドライブインらしい輪郭の太い味付けで、どんぶりに入ったメシと汁もどんどん減っていく。数分で完食し、腹も気持ちも大満足。ついでにぞうりぱんも買って退出。
R288 をそのまま走り、給油をしてホテルに 16 時過ぎに戻る。ダラダラしてから大浴場に行くと、高校の運動部員らしい団体さんがいた。昨日は中学生だったな。GW だから試合か遠征があるんだろうな。ご苦労さま。頑張って下さい。
あとは部屋でテレビっ子と化す。
本日の走行距離: 282.0km+α(リセットし忘れ)
本日の振り返り
いつもは見に行く所をあらかじめ決めていたのですが、今回は全てその場で決めました。少々細い道でも入って行ったり通り過ぎたところへ行くために躊躇せず U ターンしたりと、自由気ままな走りを楽しむことができた一日だったと思います。TIGER の時はその重量のため、なかなかこんなことはできませんでした。やはり 40kg 減は大きいようです。さらにこの 1 ヶ月で体重が 5kg 減なので身体の取り回しも軽くなりました。軽さは正義、ですね。
被災地を見て回り始めた頃はその被害状況がショッキングでしたが、この数年は復興した所と手付かずの所のギャップで心がザワつきます。復興できない理由の一番が高いままの放射線量である以上、このギャップは広がるばかりでしょう。ちょっと絶望的な気分になりますが、被災地であるはずの福島の景色や道、人のパワーに癒されたり励まされ、心の平衡を保てています。
来年はワタシの心にどんな響きを与えるのか、今から不安でもあり楽しみでもあり、です。
続く。