SodaPop's

社会の役に立たないことをする人

【GDMBR】長距離バイクパッキングの準備

入国関連

GDMBRはカナダ・アメリカにまたがるサイクリンのため入国関連の書類の準備が必要です。

一般的な旅行と同じなので簡単に記載します。

  • パスポート


必要な有効期限が残ったパスポートをご準備ください。

カナダは6ヶ月以内の観光等の滞在にはビザが免除されていますが、カナダに空路で入国する場合に必要な書類です。そのためカナダからGDMBRをスタートする人の多くはeTAの申請が必要になります。

アメリカも90日以内の旅行等の滞在にはビザが免除されていますが、入国にはESTAの取得が義務付けられています。のんびり走ったり色々観光したいのであれば観光ビザを取得しても良いかと思いますが、観光ビザの取得は非常に面倒なのでESTAで楽をしましょう。
※私はPCTを歩いた際に観光ビザを取得したのでESTAを申請していません。パスポートの有効期限が切れていたので、新しいパスポートを取得して、新パスポートとビザ付きの旧パスポートの2冊持参しました。

  • カナダからアメリカへの陸路入国

基本的に空路入国と同じで、指紋の登録・写真の撮影・簡単な質問等が行われます。
違いはその場で6USDの手数料を支払う必要があるくらいです(クレジットカード可)。
GDMBRライダーがよく通るためスタッフも慣れており、根掘り葉掘り細かい質問はしてこないので空路での入国よりもストレス少なく入国できました。

ルートの把握とTips

  • 公式ガイドブック「CYCLING THE GREAT DIVIDE」

GDMBRの概要や全行程を70日で走った細かいレポートをしてくれている公式ガイドブック。

このガイドブックと同じペースだとすごくゆっくりに感じると思うが、時差等も含めた環境に不慣れで脚もできていない初めの1週間はこのガイドブックのペースに合わせるのがいいです。

私はあまり事前に詳細を調べない派なのでKindleで買って、走りながらキャンプ場の情報を確認するために読むくらいだったが、重要な内容がいくつも書いてありましたので事前に読んでおくことをお勧めします。英語ですがKindleだったらわからない単語はすぐに翻訳しながら読めます。
<Adventure Cycling Association>
Cycling the Great Divide - Adventure Cycling Association

<Amazon>
https://www.amazon.co.jp/Cycling-Great-Divide-2nd-Long-Distance-ebook/dp/B00FN65UII/ref=tmm_kin_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=&sr=

amazon.com(米国版)の方がだいぶ安いですが、amazon.co.jp(日本版)とアカウントの互換性がないのでamazon.co.jpのリンクです

  • 公式マップ(紙)

カナダを1セクションとアメリカを6セクションに分けた計7部の紙の公式マップ。
公式ガイドブックもこのマップ通りにセクション分けされており、多くのライダーが参考にしている。いまどき紙?と思う人もいるかもしれないが、デジタルよりも紙の地図で計画を立てた方が何故かワクワクするし周辺の地域名や山名もすっと頭に入ってきます。特にルート周辺への寄り道も考えている人は是非とも買って欲しい。自分は買わなかったが、買ったほうが良かったと思っています。
セクションごとに1部ずつでも購入ができ、全セクションのセットもあります。
※セットにはカナダが含まれていないバージョンもあるので注意が必要です(アメリカ人っぽいなー)
<Adventure Cycling Association>
Great Divide + Canada Map Set - Adventure Cycling Association

 

  • 公式マップ(アプリ版)

紙の公式マップには計画を任せるが、重いのでわざわざ持って行く必要はない。
アプリ内でGDMBRの地図を購入すると、キャンプ場やバイクショップ・宿(家に泊めてくれるサポーターの電話番号も)などをスマホで確認でき、現在地からの目的地や任意の2拠点の距離や獲得標高も計算して示してくれる。
便利なので、この地図をナビゲーションとして使っているライダーも多くいました。
※セクションごとに地図が分かれているためセクションをまたぐ計算はできない

他のライダーに教えてもらい(こんなことも知らずに走り始めていた)、アメリカセクション3からこのアプリを入れてみましたが、非常に便利で初めから入れておけばと後悔しました。
ガイドブックも紙のマップもサイクルコンピューターもお金がかかるので、最低限で済ませたい人はこのマップを利用してください。
<Adventure Cycling Association>

Bicycle Route Navigator App - Adventure Cycling Association


<APP Store>

https://apps.apple.com/us/app/bicycle-route-navigator/id1320473922?ls=1

<Google Play>

https://play.google.com/store/apps/details?id=org.adventurecycling.maps

  • GPXデータ

サイクルコンピュータにルートを読ませるためにはGPXデータが必要で、Adventure Cycling Associationのサイトから購入すると、前述のマップと同じルートを走れます。
ほぼ同じルートを走るレースTour Divide用のGPXデータはBIKEPACKING.comで無料公開されていますが、"Note that the route and GPX featured here are the Tour Divide route and not the full GDMBR." とある通り、完全なGDMBRのルートとは少し違うようですので買いました。

<Adventure Cycling Association>

Great Divide + Canada Map Set GPX Data - Adventure Cycling Association

<BIKEPACKIING.com>

https://bikepacking.com/routes/great-divide-mountain-bike-route-gdmbr/

  • その他参考になるサイト

<BIKEPACKIING.com>
GDMBR、Tour Divideに限らず世界中のルートの情報や機材の情報を発信しているサイト。
https://bikepacking.com

<Adventure Cycling Association>
アメリカのサイクリング情報の発信・管理を行っているサイト。
Discover What Awaits | Adventure Cycling Association

<Hiker’s Depot>

ULハイキングで有名なハイカーズデポの二宮さんによるGDMBRについての記事。詳細ではなく概要なので、私の中では公式ガイドブックを読む前に全体像をなんとなく把握するために読む記事という位置付け。
バイクパッキング | Hiker's Depot|ハイカーズデポ


<ONE OF SEVEN PROJECT>
Tour Divide SOBO Data Sheet Example bikepacking guides planning aids
Tour Divideの計画を立てるため街や補給の情報などをまとめたエクセルシートを購入できます。

https://oneofsevenproject.com/tour-divide-planning-guide/


<Sheldon Brown's>
日本語だと自転車探検!のようなサイト。GDMBRを走る上では一番軽いギアのギア比が重要ですが、手入力で任意のギア比を計算できます。
https://www.sheldonbrown.com/gear-calc.html

参考に、私の装備の場合はタイヤ(Mezcal)は27.5x2.6だったので一番近い27.5x2.5を選択(ETRTO基準だと同じ65-584)を選択、クランク長は170mm、チェーンリングは34T、カセットは10-52Tだが選択肢になかったので一番軽い52Tだけ手入力した結果、ギア比は1.4 でした。他のGDMBRライダーも同じ1.4で走っていましたし、実際に走ってみてもこれくらい軽いギアが欲しいと思いました。よほど脚力に自信がある人を除き軽いギアは1.4以下となるように調整するのが良さそうです。


<MAPS TO GPX>

Googlemapsで作成したルートをGPXデータとしてダウンロードできるサイト。サイコン公式のアプリでルート作成するといまいち使いにくいこともあったので寄り道する際はたまに利用していた。
https://mapstogpx.com

スタート地点への移動とゴール地点からの移動

私が辿った南下ルートにおける移動方法を記載しています。

飛行機に乗るのは普通の旅行と同じですが、自転車という大きな荷物を運ばないといけないです。LCCを乗り継いでカルガリーに行く方が安く見えることもありますが、LCCは一般航空会社より大型の荷物に対する追加料金が高い傾向にあるので料金はよく調べて比較ください。
また、自転車は通常のチェックインカウンターで預けられず、受け取りの際も別の窓口で受け取ることが多いので乗り換えも少し面倒なので得策ではないです。
執筆時点では成田国際空港からカルガリー国際空港への直行便がJALから出ているので、大人しくそれに乗るのがいいかと思います。

私の行程は、ワシントン州の親戚の家を経由したのであまり参考にならないですが下記の通りです。
関西国際空港ホノルル国際空港シアトル・タコマ国際空港(ハワイアン航空)
②親戚の家で購入していた自転車を受取・整備・テストライド
シアトル・タコマ国際空港カルガリー国際空港(ウエストジェット航空)

<自走>
私はカルガリー国際空港で自転車を組み立て、1泊2日の行程でバンフへ向かいました。
1日目はハイウェイを通らないルートで移動しましたが、調べてみると一部通行不可区間を除きカナダではハイウェイを自転車で走行できるようなので2日目はハイウェイに乗ってバンフに向かいました。
空港付近のハイウェイは交通量が多いように見えたので、空港から少し離れてからハイウェイに合流するのが安全かと思います。

<シャトルバスに乗る>
カルガリーからバンフへのシャトルバスに乗る方法があります。
空港で出会ったGDMBRライダーは皆この方法で移動しているようでした。自転車は梱包したまま載せられるか、梱包を外して載せらるかなど事前にご確認してください。

  • GDMBRゴール地点Antelope Wellsから日本へ

<鉄道(Amtrak)に乗る>

ゴール地点のAntelope WellsからAmtrakの最寄駅はDeming駅かLordsburg駅ですがどちらも無人駅です。無人駅から自転車を列車に積むことはできないので、有人駅であるTucson駅・El Paso駅、Albaquerque駅あたりに行く必要がありますので注意してください。どの駅もke結構な距離がありますが、この時点のあなたはGDMBRライダーです。自走でも余裕です。

私は知らずにDeming駅からのチケットを買ったので、怒られながら何とか乗せてくれました。対応した人が違えば載せてくれなかったでしょう。同じ轍を踏まないようにしてください。
また、乗車時には荷物を全て取り外す必要があります。乗るまでに一苦労ありましたが、Amtrakの車窓からの景色は素晴らしいのでぜひ乗ってみてください。


<バスに乗る>
有人駅などの縛りがないので鉄道よりも利用しやすいのがバスです。多くのバスに自転車が載せられますが、カバーが必要など各バス会社のポリシーを確認してください。
私はロサンゼルスでAmtrakのバスに自転車を載せました。車内の荷物スペースの空きがあったためバス後部に取り付けたラックではなく車内に積んでくれたので荷物の落下の心配がなく良かったです。乗車までの時間に念のためにビニールテープで荷物がガチガチに止めていましたが杞憂に終わりました。
蛇足ですが、PCTをハイキングした際に格安バスのGreyhoundに乗りましたが、格安なだけあって奇声を発する薬中を横に長時間の移動を強いられたので今回は避けました。Greyhoundアレルギーです。

<飛行機に乗る>

Phoenix、El Paso、Albaquerqueなどの大きな町に国際空港があり、そこに自走で向かうライダーも数名いました。

<その他>

Antelope WellsからEl Pasoまでのシャトルを個人で運行している人もいますし、GDMBRを走っているとHP等はないが臨時で最寄りの大きな街へのシャトルを運行している電話番号が出回ったりしますのでそれを頼るのもいいでしょう。

 

帰りも私の行程はワシントン州の親戚の家を経由したのであまり参考にならないですが下記の通りです。
①Deming駅→Los Angeles駅(Amtrak鉄道)
②Los Angelesで1泊
③Los Angeles駅→King Street駅(Amtrakバスと鉄道を乗り継ぎ)

Amtrakに乗って欲しいですが、ロサンゼルスはかなり治安が悪くなっています。知り合いがいないのであればEl Pasoから飛行機に乗るのが安牌かと思っています。

Safe Travel.

【GDMBR】長距離バイクパッキングの機材選び【その2】

前回は自転車本体にフォーカスして機材紹介をしたので、今回は自転車に搭載する装備を紹介します。

前回の記事と同様に、日々モデルチェンジするため同じ製品は買えないと思うので、機材自体ではなく選定した理由や考えを参考にしてみてください。

本記事では下記3点を紹介します。

  • 特によかった機材
  • イマイチだった機材
  • 全機材一覧

特によかった機材

<サイクルコンピューター> Wahoo ELEMNT ROAM V1

ハイキングのようにアナログな地図と睨めっこするのもいいが、常にハンドルを持って両手が塞がっているし、スピード感もハイキングより速いのでサイクリングではナビゲーションがあった方が絶対にいい。近所の裏道のルート開拓をしに来ているのではなく、自転車で気持ち良く長距離を走りに来ているので楽をするところはした方がいい。癖でついつい低いケイデンスで漕いでしまうがケイデンスセンサーを付けてペダリングを確認することで適切なサイクリングに導いてくれることも取り付けするメリットの一つ。サイコンの主な選択肢はGARMINかWahooになると思うが特にこだわりがなければGARMIN製品を選ぶ方がいいと思う。スマートフォンをナビゲーションとしても利用している人も多かった。スピードセンサー・ケイデンスセンサーと接続できるのであれば機材数も減るのでいい選択肢だと思う。

 

<熊鈴>メーカー不明・製品不明

2日目に下りのカーブでグリズリーに出くわしたので怖くなって街のバイクショップにて急遽購入し、フロントフォークバッグの外に付けていた。気休めかもしれないがサイクリングではハイキングよりも動物に気付きにくいので鈴が鳴っていると安心感があった。

 

<携帯工具>LEATHERMAN SKELETOOL

バルブの根本やバルブコアを閉めたり緩めたりするのに特に活躍する。自転車旅では何かしらのプライヤーは絶対に必要だがこの製品はプライヤー・ナイフ・ドライバー等が付いたマルチツールなので非常に使い勝手が良かった。

 

<シーラント>STAN'S NOTUBES TIRE SEALANT


予備として2oz(60ml)を1本持って行っていた。自転車で一番多い故障がパンクで、チューブレスタイヤを運用している場合はシーラントがパンク対策の要になる。シーラントが乾かないように途中で前後タイヤに1ozずつ継ぎ足したり、ニューメキシコ州のパンク頻発エリアでは通常の2倍のシーラントを入れるなどの運用をするためにも、予備シーラントは2本持っている方が確実にパンクを乗り越えられる。
自転車屋が無い街で自動車・オートバイ用のシーラントを自転車に入れるために、この容器はシーラントの追加に便利なので絶対に捨てないこと

イマイチだった機材

<空気入れ>TOPEAK MOUNTAIN TT G

押すときだけでなく引くときも空気を注入できるので携帯空気入れにしては早く入れられる製品で、メーターも付いているので「ロードが長いから空気圧を高めにしよう」など適切な空気圧管理が可能。しかし空気入れとバルブを直接つなぐ構造のため、空気を入れている際にバルブを折らないようにしっかり握りしめる必要があり、空気を入れるにはかなり苦労した。絶対に20cm以上ホースが付属している製品か、別売の延長ホースを持っていくべきだ。

 

<サドルバッグ>TOPEAK BACKLOADER - 15L

防水性も高くて良い製品だとは思うが、この製品に限らずこの容量のサドルバッグは揺れがかなり気になる。荷物が満載の時は自転車の動きとは違うタイミングでやってくるサドルバッグの揺れもコントロールする必要があるためかなり体力・精神力を消耗した。サドルバッグを使う際は少なくとも横揺れを軽減するサドルバックサポーターを使うなどの対策が必要だと感じ、できれば気候や道路状況により水や食料を追加で積む必要が出てきても対応しやすいように、キャリアをベースに積載システムを検討するのが良いと思う。

 

全機材一覧

装備の種別ごとに記載すべきか、積載位置ごとに記載すべきか迷いましたが、揺れ対策や重量バランス(重いものをフレームの中心に据える=マスの集中化)を考えての機材配置なので積載位置ごとに記載しています。

装備はあまりサイクリング専用品を揃えず、可能な限りハイキング用を流用して節約したが特に問題を感じることはなかったです。

 

ハンドル周り(ハンドルバーバッグ・ハンドル直付け・トップチューブバッグ)

カテゴリ

メーカー

製品名

評価

コメント

ハンドルバーバッグ

TOPEAK

FRONTLOADER (8L)

軽い寝具類しか入れていないため、取り付けのための台座等は使わず、付属のウォータープルーフインナーバッグを付属のバンドで直接ハンドルに括り付けていた。その方がケーブルへの圧迫が少なかった。

  寝袋

ZPACKS

Solo Quilt 20F

軽く、暖かく、防水ダウンのおかげで濡れにも強い。特に気に入っているのはふわっふわの触り心地

  寝具(上半身)

Berghaus

(不明)

10年以上使っているよれよれ800FPダウンジャケットでテント設営以降の防寒用として使用

  寝具(上半身)

finetrack

ドライレイヤーベーシックロングスリーブ

ハイキングしている時から寝袋の汚れ防止用寝巻および寒い時·濡れたときのエマージェンシーウエアとして使用

  寝巻(下半身)

finetrack

ドライレイヤーベーシックタイツ

ハイキングしている時から寝袋の汚れ防止用寝巻および寒い時·濡れたときのエマージェンシーウエアとして使用

  寝巻(靴下)

nur der

bambus

PCTをハイキングした時にハイカーボックスで拾ったものだが究極の触り心地でずっと使っている

  テントポール

Six Moon Designs

Carbon Fiber Tent Pole 124cm

ハンドルバーバッグの外に括りつけていた

  釣り竿

DAIWA

渓流竿 NEO テンカラ 36

ハンドルバーバッグの外に括りつけていた

トップチューブバッグ

Apidura

Apidura X Canyon Top Tube Pack

電子機器を入れるので防水性に定評があるApiduraを選択した

  ライト·充電器

kLite

kLite Race Lighting & Charging System Kit

ライトは1300lmの大光量かつかなり広い範囲を照らしてくれるので非常に満足しているが、USB充電器は傾斜がきついところではハブダイナモが発電してくれず充電状況を気にしながら走ることもあった。また充電器の端子がUSB-Aというのもイマイチであった。ライトはハンドルに取り付けし、充電器はトップチューブバッグないに格納した。

  モバイルバッテリー

Anker

Anker 321 Power Bank

ハブダイナモが十分な発電をしてくれる想定で5,200mAhのモバイルバッテリーを採用したが、ライド中は前述の通り発電状況がイマイチで容量不足を感じる時もあったり、街でもパススルー充電機能(モバイルバッテリーを充電しながらサイコン等の機器をモバイルバッテリーから充電する機能)もなく正直機能不足であった。

サイクルコンピューター

Wahoo

ELEMNT ROAM V1

ハイキングのようにアナログな地図と睨めっこするのもいいが、常にハンドルを持って両手が塞がっているし、スピード感もハイキングより速いのでサイクリングではナビゲーションがあった方が絶対にいい。近所の裏道のルート開拓をしに来ているのではなく、自転車で気持ち良く長距離を走りに来ているので楽をするところはした方がいい。癖でついつい低いケイデンスで漕いでしまうがケイデンスセンサーを付けてペダリングを確認することで適切なサイクリングに導いてくれることも取り付けするメリットの一つ。サイコンの主な選択肢はGARMINWahooになると思うが特にこだわりがなければGARMIN製品を選ぶ方がいいと思う。

 

フロントフォークバッグ

カテゴリ

メーカー

製品名

評価

コメント

フロントフォークマウント()

TOPEAK

VERSACAGE

カーボン製フロントフォークを選択したので転倒時のフォークのダメージを最小化するために樹脂製のマウントを選択した

フロントフォークバッグ()

Revelate Designs

Polecat Fork Mounted Dry Bag

防寒具を収納

  雨具(上半身)

mot-bell

トレントフライヤー ジャケット Men's

ハイキング用を流用

  雨具(下半身)

mot-bell

バーサライトパンツ Men's

ハイキング用を流用

  雨具(手袋)

SHOWA

テムレス

安くて、一番ダサい青色のテムレスを愛用している。気温は毎朝10℃を下回るため防寒具としてかなり活躍した

  予備衣類

Pedal mafia

CORE

臭くなりにくいサイクルジャージ

  予備衣類

Smartwool

メンズ メリノボクサーブリーフ

うんこをよく漏らすので予備は大事

  熊鈴

(不明)

(不明)

2日目に下りのカーブでグリズリーに出くわしたので怖くなって街のバイクショップにて急遽購入し、フロントフォークバッグの外に付けていた。気休めかもしれないがサイクリングではハイキングよりも動物に気付きにくいので鈴が鳴っていると安心感があった。

フロントフォークマウント()

TOPEAK

VERSACAGE

カーボン製フロントフォークを選択したので転倒時のフォークのダメージを最小化するために樹脂製のマウントを選択した

フロントフォークバッグ()

Revelate Designs

Polecat Fork Mounted Dry Bag

テントと修理キットを収納

  テント

Six Moon Designs

Deschutes Tarp

PCTの時は同社のGatewood Capeを使用して非常に満足したので一回り大きいDeschutesを選択した

  フロアシート

SOL

Heatsheets Emergency Blanket

カサカサ言わないエマージェンシーシート

  ペグ

ARAI TENT

スティックペグ 10g

カーボン、チタン、マグネシウムなどいろいろなペグを試してみたが、過去にあのMSRも純正ペグとして採用していたARAI TENTのペグが折れず·曲がらず·安く·そこそここ軽いので一番だと思う。数泊のテント泊であれば軽さを追求してもいいが数十泊となると安心感もかなり重要です。

  予備チューブ

SPECIALIZED

(不明)

2本携帯していたがチューブレスタイヤなので予備チューブを1本とシーラントを2本持つ方が良い。※27.5インチと29インチ両方に対応しているチューブも売っているのでそれを選択すると周りのライダーを救える可能性が上がる

  タイヤレバー

パナレーサー

PTL

3本セットで3本とも携帯

  携帯工具

LEATHERMAN

SKELETOOL

バルブの根本やバルブコアを閉めたり緩めたりするのに特に活躍する。自転車旅では何かしらのプライヤーは絶対に必要だがこの製品はプライヤー·ナイフ·ドライバー等が付いたマルチツールなので非常に使い勝手が良かった。

  携帯工具

TOPEAK

MINI 9

自分のバイクに必要な6角レンチは全て付属しているものを選択

  ビニールテープ

3M

絶縁用ビニールテープ

チェーンステーの保護やトップチューブバッグの揺れ対策などに使用した。汎用性が高いので持っていて損はないと思う。

  結束バンド

(不明)

(不明)

大中小のサイズでそれぞれ数本ずつ持っていた

  パンク修理キット

PARKTOOL

GP-2C

チューブレスタイヤだが、パッチや糊が他の補修にも使える気がしてチューブ用の修理キットを持っていた

  シーラント

STAN’S

STAN'S NOTUBES TIRE SEALANT

予備として2oz(60ml)1本持って行っていた。自転車で一番多い故障がパンクで、チューブレスタイヤを運用している場合はシーラントがパンク対策の要になる。シーラントが乾かないように途中で前後タイヤに1ozずつ継ぎ足したり、ニューメキシコ州のパンク頻発エリアでは通常の2倍のシーラントを入れるなどの運用をするためにも、予備シーラントは2本持っている方が確実にパンクを乗り越えられる。自転車屋が無い街で自動車·オートバイ用のシーラントを自転車に入れるために、この容器はシーラントの追加に便利なので絶対に捨てないこと

  チェーンルブ

PARKTOOL

CL-1

×

石油由来の製品であるチェーンルブは機内への持ち込みができないという書き込みを見たので、(航空会社や保安検査場によって異なると思うが)念の為カナダのバンフで現地調達したので選択肢はあまりなかった。WET系のチェーンオイルでオフロードを走るとチェーンが真っ黒に汚れるが洗い場などなく一度も洗浄できないでいるとわずか2,800kmでチェーンが寿命を迎えてしまった。汚れたチェーンでは踏んだ際もかなり抵抗を感じて気持ちの良い走りではなかった。

  チェーンルブ

squrt

CHAIN LUBE

WET系は汚れがひどいためチェーンに負担がかかり、DRY系だと寿命が短く1日に2回オイルを刺す人もいてそれも面倒だと考えてルート上の自転車屋に相談したら、WAX系のチェーンルブをお勧めされた。オフロードの強烈な汚れも寄せ付けず、それでいて寿命も長いため、この製品によってかなりストレスから解放された。

 

フレーム(前三角周り)

カテゴリ

メーカー

製品名

評価

コメント

空気入れ

TOPEAK

MOUNTAIN TT G

×

押すときだけでなく引くときも空気を注入できるので携帯空気入れにしては早く入れられる製品で、メーターも付いているので「ロードが長いから空気圧を高めにしよう」など適切な空気圧管理が可能。しかし空気入れとバルブを直接つなぐ構造のため、空気を入れている際にバルブを折らないようにしっかり握りしめる必要があり、空気を入れるにはかなり苦労した。絶対に20cm以上ホースが付属している製品か、別売の延長ホースを持っていくべきだ。シートチューブのボトルケージのダボ穴に取付した。

ボトルケージ

Zefal

Pulse Z2

フレームバッグを付けるつもりだったので横抜きのボトルケージを採用した。ダウンチューブ用とシートチューブ用で2個取付けた。結局日本から持って行ったフレームバッグは取付られなかったので横抜きである必要はなかった。

  ボトル

CAMELBAK

Podium

独自のロック機構のせいで蓋の裏(液体側)に突起があり、給水で一時的にサドルや汚い机に置くこと、不安定であったり不衛生であったりとバイクパッキングにはあまり向かない製品に思えた。

  ボトル

(不明)

(不明)

GDMBR直前にシアトルで買ったショップオリジナルボトル。CAMELBAKとは違い蓋の裏に突起がなく普通に使用できた。

ダウンチューブマウント

TOPEAK

VERSACAGE

フロントフォークと違い、ダウンチューブは金属製なので特にカーボンの保護をしたいという意図はないが、フロントフォークマウントと同じものを使用。

  ボトル

DEFY

Alkaline 9.5+ pH Purified Bottled Water 1.5L

1Lのナルゲンボトルを持って行っていたが容量不足を懸念して1.5Lのペットボトルに変更してダウンチューブに取り付けていた。SmartWaterLifeWaterと同じ頑丈なペットボトルでPCTをハイキングした時は2ヶ月連続で使っても壊れない頑丈なボトルだが、自転車では振動が大きく1ヶ月で底に穴が開いて漏水してしまった。

ABUS

BORDO LITE SH 6055

普段から使用しているABUS製の85cmの鍵を持って行って専用のマウントでトップチューブの下部に取り付け。85cmだと長さが足りずに構造物に括り付けけられないことも多々あったので、盗難率の高いアメリカではもう少し長めの鍵がほしいところ。

 

サドルバッグ

カテゴリ

メーカー

製品名

評価

コメント

サドルバッグ

TOPEAK

BACKLOADER - 15L

×

防水性も高くて良い製品だとは思うが、この製品に限らずこの容量のサドルバッグは揺れがかなり気になる。荷物が満載の時は自転車の動きとは違うタイミングでやってくるサドルバッグの揺れもコントロールする必要があるためかなり体力·精神力を消耗した。サドルバッグを使う際は少なくとも横揺れを軽減するサドルバックサポーターを使うなどの対策が必要だと感じ、できれば気候や道路状況により水や食料を追加で積む必要が出てきても対応しやすいように、できればキャリアを取り付けた積載システムを採用するのが良いと思う。

  クッカー

EPIgas

ATSチタンクッカーTYPE-3M

10年以上使っていて愛着たっぷりなのだが、荷物に余裕があるし消費カロリーが多く半端でなく腹が減るバイクパッキングでは1秒でもはやく食べられるJetBoilが良いように思う。

  バーナー

SOTO

Wind Master

軽量な3本五徳もあるが、せっかく運んだ飯を寝袋の上でひっくり返す方がリスクが高いので4本五徳を使っている

  ガス缶

(複数)

230g

荷物に余裕があるし、特にニューメキシコではガス缶の入手性が悪いので230g缶を買うようにしていた。ハイカーボックスで拾ったときだけ110g缶を使っていた。

  カトラリー

SEATOSUMMIT

Alpha Light Spork

普段はmont-bellのものを愛用しているが日本に忘れたためアメリカで購入

  スリーピングマット

Therm A Rest

ネオエアーXサーモ 

自転車にクローズドセルマットを取り付けると空力的にかなり不利なのでエアマットを採用した。サーマレストのエアマットのみバルブが外に飛び出しているので、最後に空気をパンパンにする際に口で吹き込みやすい。 固い寝心地が好みなので超重要

  リアライト

CATEYE

TIGHT

GDMBR最大のリスクは自動車道の横を走ること。それもハイウェイの横を走ることも多いので120km/超え車に轢かれたらひとたまりも無い。存在をアピールするためのリアライトは最重要装備です。充電式に比べ光量は低いが、寿命が長いため普段から使っているこの乾電池式を採用した。サドルバッグに取り付けていたが振動でどこかで落としてしまった。

  リアライト

LEZYNE

KTV Pro Drive 75 

CATEYEリアライトを紛失してしまったので自転車屋の在庫がある中でまともな製品を購入した。光量は増して満足だが、電池寿命は短い、モバイルバッテリーとの相性が悪く充電できない、端子のバリエーションが増えてしまったことなど自分のシステム全体で見るといい組み合わせではなかった。

  予備衣類

injinji

Run Midweight Mini-Crew

靴下は臭くなるので可能な限り毎日洗い、サドルバッグに括り付けて干していた

  タオル

finetrack

ナノタオル

少ない水でも汚れをさっぱりふき取ってくれる

  浄水器

SAWYER

SAWYER SQUEEZE

絶対の信頼を置いている浄水システム

  ウォーターバッグ

EVERNEW

ウォーターキャリー2L

浄水器同様に絶対の信頼を置いている浄水システム。2個もっていった。

 

バックパック

カテゴリ

メーカー

製品名

評価

コメント

バックパック

POC

COLUMN VPD BACKPACK 8L

荷物の容量増と転倒時の背中の保護を兼ねてバックパックを背負っていた。MTB用のバックパックなので背中を保護と通気性を確保するパッドが付属しているが四六時中背負っているとパッドが臭くなったので数回洗った。

  ベアスプレー

(不明)

(不明)

飛行機にスプレーは持ち込めないのでSOBOの場合はバンフで購入する必要があり、NOBOであれば途中のハイカーボックスで拾えます

  貴重品

-

-

-

パスポートや財布など

  充電器

Anker

PowerPort III Nano 20W

×

天下のSONのハブダイナモを過信して1ポート20Wの充電器にしたが、2ポート以上·30W程度の製品を選ぶべきであった。ポート数や電力を欲張って大きい製品を選ぶと屋外用のコンセントソケットにうまく刺さらない可能性があるのでコンパクトさも重要

  他小物

(複数)

(複数)

-

歯ブラシ·歯磨き粉、日焼け止め、USBケーブル、USBのポート変換端子、予備電池、エマージェンシーグッズなど小物諸々

 

着用衣類

カテゴリ

メーカー

製品名

評価

コメント

  半袖

Smarwool

Men's Merino 150 Tee

臭くなりにくいメリノウールの半袖Tシャツ。着心地も良く、耐久性もいいのでSmartWoolに絶対の信頼を置いている。

  アームカバー

WORKMAN

(不明)

PCTではロングスリーブTシャツを使っていたが、アームカバーの方がさっと取り外して洗えそうだったので半袖Tシャツ+アームカバーを試してみた。結果としては可もなく不可もなく、ロンTでもどっちでもいいです。

  ウィンドブレーカー

montbell

EXライトウインド パーカ

ハイキング用を流用。

  アンダーウェア

PEARL iZUMi

Select Liner Shorts

日本で人気のパールイズミのサイクルウエアはアメリカでも人気でした。

  ショーツ

ARC’TERYX

(不明)

ハイキング用を流用。長さは膝上です。ロードと違い、グラベル·マウンテンを走ると脚が結構太くなるのでゆったりめのショーツ、パンツをお勧めします。

  シューズ

SALOMON

SENSE RIDE5

フラットペダルなのでトレランでボロくなった靴を下ろしました。毎日夕方に雨が降る区間もあるのとにかく靴が臭くなった。サンダル+防水ソックスの組み合わせはいつか試してみたい。

 

 

 

【GDMBR】長距離バイクパッキングの機材選び【その1】

バイクパッキングをするにあたり最重要アイテムの自転車本体にフォーカスし、実際に選んだ機材を紹介します。

日々モデルチェンジするため同じ製品を買えないと思うので、機材自体ではなく選定した理由を参考にしてみてください。

本記事では下記3点を紹介します。

  • 特によかった機材
  • イマイチだった機材
  • 全機材一覧

 

特によかった機材

<フレーム> CHUMBA Yaupon Titanium

 当初はSurlyの自転車を買うつもりだったが新型コロナウイルスの影響でどこにも在庫がなく、前から気になっていた夢のオーダーチタンバイクを買ってしまった。
GDMBRを舞台としたレースTour Divideでも実績のあるメーカーなので旅バイクとして一つの最終回答だと思っている。
チタン製なので軽く、クロモリのように適度にしなり乗り心地が良く、耐久性も高くフレームについて一切の不満はない。また、無塗装のため塗装が剥げないというのも気に入っているポイントだ。

 

<リアディレイラー>SRAM GX Eagle AXS

今回の装備の中で一番冒険したのが無線の電動トランスミッションを採用したことだ。

信頼性を考えると絶対にワイヤー式を選ぶべきだが、リアディレイラーを外して飛行機に載せた後、空港で携帯工具しかない中でディレイラーの調整をするのは技術的に自信がなかったこと、電動化してライドに集中したいという思いもあったのでワイヤー式とかなり迷ったがSRAMAXSを選択した。

トラブルと言えば走行中に2回だけシフトできない事象が発生したが、バッテリーを着脱して再起動するだけですぐに復旧した。本当に快適に変速してくれたのでこの選択は大正解だった。テクノロジーを否定しないで良かったと思う。

上位機種は値段も高く、重量も軽いのでぶつけたときの耐久性が低いと判断してGXシリーズを選択した。

 

SHIMANO SAINT PD-M828

ロードバイクSPD-SLを使っているが、オフロード走行に自信がなかったので踏み面が広いDH用のフラットペダルを選択した。ビンディングほどの固定力はないが、少しでも足がズレないように長めのピンを装着。
走行中に何度岩にぶつけてもビクともせず、常にスムーズな回転を実現してくれた。間違ってもやわなプラスチック製ペダルを選んではいけない。多少の重量増には目を瞑って頑丈な金属製を選ぶべきだ。
GDMBRの他ライダーを見ると片面フラット・片面ビンディングを使っているライダーも多かった。

 

<タイヤ>Vittoria Mezcal III G2.0 27.5x2.6 TNT

GDMBRで使ったベストパーツを挙げるとしたら間違いなくこのタイヤだろう。グリップ、衝撃吸収、軽さ、堅牢性、すべてが高次元でまとまっていたと実感できた。
出会ったライダーの半数近くがこのタイヤを装着していて、装着率No.1だった。あえて難点を挙げるとすると自分が選択した2.6インチ幅は太すぎたくらいでタイヤ側の問題ではない。

GDMBRを走るのであれば、このタイヤをベンチマークとして下記条件の物を必ず選んで欲しい。
1.ドライ用のXCタイヤ
2.チューブレス
3.幅が2.2インチから2.5インチ


 

イマイチだった機材

<ハンドルバー>Ritchey Venturemax WCS 31.8 46cm

単体で見ると非常に優秀なフレア形状のドロップハンドルだが、ハンドルバーバッグを括り付けると上ハンドルのポジションを取りにくかった。

次にロングライドをするのであれば、フラットバーハンドルとエアロバーの組み合わせを選択したい。
フラットバーハンドルの弱点のポジションの少なさはエアロバーやブルホーン形状のグリップで解決できるし、幅の広いフラットバーハンドルはマウンテン区間(シングルトラック)でのコントロール性が上がるのもメリットだ。


<ハブダイナモ>Schmidt Son28 15 110mm Disc Iso 28 Hole Black Anodized

街での充電から解放されたいという思いから、ハブダイナモを中心とした充電システムを構築したが、結果的には失敗だった。
勾配のきついオフロード区間を走ると全く発電しない日もあり電源に不安を覚える日もあった。
軽量で抵抗も少ない通常のハブと急速充電ができる20,000mAh以上のモバイルバッテリーの組み合わせが正解だと考えている。

 

全機材一覧

バイスによっては見にくいが、参考にしてください。

 

パーツ メーカー 製品名 評価 コメント
フレーム CHUMBA Yaupon Titanium 当初はSurlyの自転車を買うつもりだったが新型コロナウイルスの影響でどこにも在庫がなく、前から気になっていた夢のオーダーチタンバイクを買ってしまった。
GDMBRを舞台としたレースTour Divideでも実績のあるメーカーなので旅バイクとして一つの最終回答だと思っている。
チタン製なので軽く、クロモリのように適度にしなり乗り心地が良く、耐久性も高くフレームについて一切の不満はない。また、無塗装のため塗装が剥げないというのも気に入っているポイントだ。
フロントフォーク ENVE Carbon MTN Rigid Boost フロントサスペンションは重量が重い。グラベル区間が大部分を占めるルートのため、衝撃吸収よりは速さを優先するためにリジッドフォークを採用した。
気になる衝撃吸収性は太いチューブレスタイヤのエアボリュームに任せることにしたことが安定感も増して良い結果になったと思う。
頑丈さは旅バイクの重要な要素なため、基本的に金属パーツを採用していたのでフロントフォークが唯一のカーボンパーツとなった。転倒した際の破損が気になるが、フロントフォークバッグを取り付け、その中身は衣類なの破損リスクは低いと判断してこのフォークを採用した。
ヘッドセット Cane Creek 110-Series ZS44|EC44 - Tapered Steerer - Black ChrisKingが定番だが、日本にルーツを持ちシンプルなデザインのCane Creekを選択した。製品名の110シリーズは110年保証の意味。
ステム ENVE Alloy Mountain 31.8 35mm カーボンパーツで有名なENVE製のステムだが、ハンドル回りは転倒した際に大きな力がかかるため絶対に金属製を選ぶべきだと思っている。
ハンドル Ritchey Venturemax WCS 31.8 46cm × 単体で見ると非常に優秀なフレア形状のドロップハンドルだが、ハンドルバーバッグを括り付けると上ハンドルのポジションを取りにくかった。

次にロングライドをするのであれば、フラットバーハンドルとエアロバーの組み合わせを選択したい。
フラットバーハンドルの弱点のポジションの少なさはエアロバーやブルホーン形状のグリップで解決できるし、幅の広いフラットバーハンドルはマウンテン区間(シングルトラック)でのコントロール性が上がるのもメリットだ。
リアディレイラー SRAM GX Eagle AXS - 12-Speed Long Cage 52T Max Lunar 今回の装備の中で一番冒険したのが無線の電動トランスミッションを採用したことだ。

信頼性を考えると絶対にワイヤー式を選ぶべきだが、リアディレイラーを外して飛行機に載せた後、空港で携帯工具しかない中でディレイラーの調整をするのは技術的に自信がなかったこと、電動化してライドに集中したいという思いもあったのでワイヤー式とかなり迷ったがSRAMAXSを選択した。

トラブルと言えば走行中に2回だけシフトできない事象が発生したが、バッテリーを着脱して再起動するだけですぐに復旧した。本当に快適に変速してくれたのでこの選択は大正解だった。テクノロジーを否定しないで良かったと思う。

上位機種は値段も高く、重量も軽いのでぶつけたときの耐久性が低いと判断してGXシリーズを選択した。
BB Cane Creek Hellbender 70 T47 30mm ヘッドセットと同様にChris Kingが定番だが、あえてCane Creekを選択した。可もなく不可もなく。
クランク Raceface TURBINE 170 BLK 170mmを選択したが、短足なので165mmにした方が良かったと思う。文字通り背伸びをしてしまった。
ペダル SHIMANO SAINT PD-M828 ロードバイクSPD-SLを使っているが、オフロード走行に自信がなかったので踏み面が広いDH用のフラットペダルを選択した。ビンディングほどの固定力はないが、少しでも足がズレないように長めのピンを装着。
走行中に何度岩にぶつけてもビクともせず、常にスムーズな回転を実現してくれた。間違ってもやわなプラスチック製ペダルを選んではいけない。多少の重量増には目を瞑って頑丈な金属製を選ぶべきだ。
GDMBRの他ライダーを見ると片面フラット・片面ビンディングを使っているライダーも多かった。
チェーンリング Wolf Tooth 34T DM Oval RF DMSRM 楕円のチェーンリングを今まで使ったことがなく、値段もSRAM 純正と同等なのでWolf Toothの楕円チェーンリングを採用した。
比較していないので効果のほどはわからない。
チェーン SRAM GX Eagle - 12-Speed 126 Links Silver/Gray フロント1速・リア12速(1x12)、掃除をしていない、オフロードを走っているというチェーンからすると3重苦の環境ということは理解しているが、たった2,800kmで寿命を迎えたことは納得できない。
カセット SRAM GX Eagle XG-1275 - 12-Speed 10-52T Black MTB用のカセットは見た目のインパクトもある。トップ側のギアが足りないので最高速は伸びないが、バイクパッキングの下りで目を三角にして漕ぐことはないので問題なし。
バッテリー SRAM AXS Battery リアディレイラー用のバッテリー。2個携帯して、うち1個は予備。
充電器 SRAM AXS Battery Charger Cord リアディレイラー用のバッテリーの充電器。モバイルバッテリーとの相性が良くなくてバッテリーを充電できないことが度々発生した。事前にチェックをすべきだった。
フロントブレーキ SRAM Rival eTap AXS HRD Flat Mount Black ドロップハンドルではブレーキ周りの選択肢は少ないのでSRAMの標準的な組み合わせ。
SRAMのブレーキオイルは自動車やオートバイと同じDOTオイルが使用されているので耐熱性は高い。それでも重い車体で30分近く連続してブレーキをかけ続けるシーンもありペーパーロックとなるのが怖かった。
リアブレーキ SRAM Rival eTap AXS HRD Hydraulic Flat Mount Black  
ブレーキローター SRAM Centerline X Disc Brake Rotor - 180mm 6-Bolt Steel Bolts Silver/Black  
ブレーキマウント SRAM 20mm Post Mount Adaptor  
ブレーキキャリパー SRAM Level TLM Post Mount Caliper  
バーテープ Wolf Tooth Wolf Tooth Supple-Lite Bar Tape Black  
リアハブ DT Swiss 350 6B-Disc Rear Hub, 28h, 12x148mm, HG  
フロントハブ Schmidt Son28 15 110mm Disc Iso 28 Hole Black Anodized × 街での充電から解放されたいという思いから、ハブダイナモを中心とした充電システムを構築したが、結果的には失敗だった。
勾配のきついオフロード区間を走ると全く発電しない日もあり電源に不安を覚える日もあった。
軽量で抵抗も少ない通常のハブと急速充電ができる20,000mAh以上のモバイルバッテリーの組み合わせが正解だと考えている。
  Raceface ARC OFFSET 35 27.5 28H GRY 19 幅が65mmのタイヤを受け止めるリムも金属製。走破性を考えると29インチのホイールだが、ギア1枚分軽くする方を優先して27.5インチ(650B)にした。足が短いのでいい選択だったと思う。
リアリム Raceface ARC OFFSET 35 27.5 28H GRY 19  
スポーク DT Swiss Dt Competition Black  
フロントタイヤ Vittoria Mezcal III G2.0 27.5x2.6 TNT GDMBRで使ったベストパーツを1つ挙げるとしたら間違いなくこのタイヤだろう。グリップ、衝撃吸収、軽さ、堅牢性、すべてが高次元でまとまっていたと実感できた。
出会ったライダーの装備をざっと見た限りで半数近くがこのタイヤを装着していて、装着率No.1だった。あえて難点を挙げるとすると自分が選択した2.6インチ幅は太すぎたくらいでタイヤ側の問題ではない。

GDMBRを走るのであれば、このタイヤをベンチマークとして下記条件の物を必ず選んで欲しい。
1.ドライ用のXCタイヤ
2.チューブレス
3.幅が2.2インチから2.5インチ
リアタイヤ Vittoria Mezcal III G2.0 27.5x2.6 TNT