【テレビ見た】真田丸『第23回攻略』が渋い 江雪斎の山西惇さんがうまい
またまた真田丸が面白くなってきた。
前週の会談も見応えあったけど、あれが布石になってさらに物語が進んだ。
板部岡江雪斎という人は知らなかったけど、この役を山西惇さんが演じていて、すごくいい。
前週では源二郎と本田正信にやりくるめられた北条の使いっ走り的な様子だったのに、狂気じみてくる北条氏政の側に寄りそう重要でむずかしい立場を見事に演じているように思う。
こういうところがほんとにすごいと思う。
室賀という人物を演じた西村雅彦さんもよかったし、今回の山西惇さんも有名どころではないけれどもストーリーの中では極めて重要な立場を演じきっている。
源二郎が中心となってぐいぐい進むのかと思いきや、いい意味でまだまだ見所満載。
もう6月だから、あと半年しか楽しめないのね……。
ここからの展開も期待大。
【テレビ見た】とと姉ちゃん「常子、プロポーズされる」がせつない! 常子とかかのシーンがよすぎる
今週のとと姉ちゃんがせつない。
めずらしく姉妹で言い争うシーンがいくつかあって、はらはらした週半ば。
もちろんこれらは布石。
ここまでの数週は常子がぐいぐい家族を引っ張っていく場面が印象的だった。
しかし、姉がとと(父)になりきれるわけでもない。
妹達も大きくなってきて、あれこれ世話を焼かれるのにちょっと不満もでてきた。
そんな少しとげとげしい雰囲気のなかで、美子がお裁縫でもらっていたお駄賃の使い途を常子は知る。
気張ってきた常子を支え始めるほどに妹達が成長してきたことがやさしく描かれていて、すごくよかった。
ただやはり、今週の見所は土曜の最後のシーン。
家族のことを考えて結婚を断った心中をかか(母)の前だけで露わにする。
ととが亡くなったときもそうだったが、こういうシーンはほんといい。
あとから短時間版に編集されてもこのシーンは絶対落とされないと思う。
やっぱりおもしろいです。
【テレビ見た】『超絶 凄(すご)ワザ!SP▽究極の歯車対決~小型モーターで冷蔵庫を持ち上げろ!』がアツかった
また凄ワザ!を見てしまった。
歯車対決がアツかった。
単体ではペットボトルも引き上げられないくらいの性能なのに、そこから冷蔵庫(70キロ)を持ち上げるような力を歯車で引き出すのがテーマ。
対決の構図としては、一般的に歯車と言って皆が思い浮かべる平形の普通の歯車と、パチンコ玉みたいな玉を複数使う特殊歯車の対決というものだった。
工業製品をつくる現場の技術は常々ハンパなくおもしろいと思っていたので、今回のような対決はついつい見てしまう。
どっちが勝ったかという結果はネタバレになるので控えるが、期待に違わず、非力で小さいモーターが何十キロもある重い荷物を持ち上げていた。
平歯車チームが作成したシステムの中身がすっごいきれいで、あれを見るだけでもすげーと思ってしまう。
こういうテーマ、自動車の開発現場とかにはもっともっとたくさん転がっていると思うので、もっとこの手の番組は見たい。
【テレビ見た】とと姉ちゃん「常子、竹蔵の思いを知る」がアツイ! 木・金にピークがくる朝ドラ王道パターンが見事にはまってた
5/9~5/14の「常子、竹蔵の思いを知る」がすごくよかった。
竹蔵が亡くなってからのバタバタをまとめる大事な週。
ストーリーの山場が木・金にくる朝ドラの王道パターンが見事にはまっていた。
ちなみに、この朝ドラのパターンを知っておくだけでも、朝ドラを見慣れていないひとがぐっと楽しめるようになるような気がする。
何かきっかけがあって、月曜とか火曜に朝ドラをみたとしたら、ぜひそのまま金曜日くらいまで見てほしい。
どういう流れでドラマが展開していくのか理解しやすいと想う。
朝ドラは決して、4月の最初から9月の最後まで見なくては楽しめないものではない。
半年を大きく2つか3つのパートに分けてあって、その中にもいくつかの話しのかたまりがある。さらに、週毎に山と谷があるので、ぶっちゃけ一週分を見てみさえすれば、雰囲気はなんとなくわかるのだ。
今週は話の筋もよかった。
互いを想うが故に苦しむ二人(今回は君子と滝子)に対して、別な第三者(常子)が間に入って取り持つことで解決するという流れだ。
もちろん、取り持つとは言ってもネゴシエーターのように互いの利害を一致させるとかそういうことではなくて、まっすぐな想いのようなものを無意識的に貫くことで割って入る。
今回は、自分(常子)は学校をやめて働いてもいいから妹達の学費を出して欲しいという想いを吐露することから、物語が激しく動いた。
こういう健気なシーンは、朝ドラ好きな人間に刺さりまくるのよね……。
外の食堂のテレビで見てたけど、うっかりすると泣きそうになってすごくあせった。
こういうシーンも朝ドラでは本当によくある流れで、この第三者の絡め方に独自性と面白みが出てくるように思う。
今シリーズもこのあたりは外してない。「常子、竹蔵の思いを知る」でも、本当に温かい人間関係が描かれていて、見てて心地よかった。
【テレビ見た】『真田丸』がおもしろい。どうして結論のわかりきった歴史物語が脚本次第でおもしろくもつまらなくもなるのか
真田丸がおもしろい。
感想はひとによりけり。
つまらないと感じる方もいそうなことはなんとなくわかる。
わたしは初回の草刈正雄の演技にはまり、武田勝頼の描き方で「これは」と感じた。
決め手は黒木華演ずる梅のキャラクタ―のつくり方で、これで見事にはまってしまった。
わたしは今30代だが、20代の頃まで、結論のわかりきった歴史物語がどうしておもしろいのかわからなかった。戦国時代とか、どうせ家康が江戸幕府開いて終わりじゃん、と思っていた。
ここ数年、どうやら物語の面白さというか、物語が進んでいく過程で「面白い」という思いがこみあげてくるのは、物語の型や展開によるのではなくて、人の描き方から自然に生まれる思い入れなのだと思えるようになってきた。
事実だけ並べてもつまらない。典型は教科書で、歴史の教科書は初見でもない限り、あまり面白くないと思う。
だから、副読本として歴史系の読み物が教室の傍らに置かれるのだと思う。
それでも、その手のものは一回読めば十分と思っていた。
マンガでも時代モノはよくあるが、どこかにSF要素(タイムスリップとか)が絡んでいたり、バトルマンガの要素でくるんであったりした。つまりは、歴史物語というより、SFやヒーローチックな主人公を描くためのネタとして歴史が使われていただけである。
真田丸を見ていると、物語の型や展開だけが面白さではないと強く思える。
なんというか、20代の頃までは、走っているひとの姿を見て「どうして前に進むのか?」と問われたら、地面に踏み下ろした足で前に蹴り出すから、と答えてしまうような、見えているようで見えていなかった状態だったように思う。
走ることで言えば、地面に踏み下ろした足で前方に蹴り出しているのは物理的にもちろんそうなのだと思うが、実際に速いひとの感覚を聞いてみると、蹴り足ではなくて振り出す足で前方への推進力を生んでいるらしい。
物語で考えると、主人公がいかにドラマチックな運命を持って、大きな困難に立ち向かい、乗り越え、成し遂げるのかということだけが、物語を押し進める要素なのではないのだろう。
人が登場すると、言葉を発する。
言葉を発しないとしても、何らかのふるまいでメッセージを送る。
たいていの場合、人はたくさん出てくるから、その言葉やふるまいを受けとった人は感情を動かす。
時には、損得を考える。
感情によって動くか損得によって動くかは様々だけど、それらの組み合わせの妙は、物語の筋が同じだったとしても、登場人物のキャラの数と場面の数によってほとんど無限の描き分けができる。
その描き分けによって、見ているうちに「あぁ、そうだな」とか、「そういう言い方があったのか!」とか、「そういう表情になるのか」とか、自然に思ってしまう。
そう思ったとき、ほとんど同時に自分のなかに好みが生まれている。これは無意識で行われるので抗いようがない。
そしていつのまにか登場人物のいずれかに想いの偏りが生じている。
そのことは、想いを偏らせた人物が「次にどうなるか?」という逃れられない期待につながって、時間を忘れて映像を注視させる力となる。
つまりは、そこに至って自分のなかでは「おもしろい」と感じるようになっていて、これがいわゆる時間を忘れて楽しんでいるという状態なのだろう。
ほとんどの場合、想いを偏らせる対象は主人公であるはずだが、優れた長編ドラマの場合は主人公を含めた脇役との関係性でうまく偏りを出している気がする。
真田丸の前半では間違いなく真田昌幸を演じている草刈正雄を中心とした人間関係がドラマを強く前に進めている。4月から5月にかけて、それがじわじわと信繁(堺雅人)に移りはじめてきているのかもしれない。
結局、家康は幕府を開くし、真田家が天下をとるわけではない。
それでも、登場人物の描き分けそのものが、見ているひとの心の中で物語を動かす力になっているから、結果がわかっていてもおもしろい。
ネタバレという言葉があるけど、本当はネタがバレていようがいまいが、物語の本質的な面白さには関係がないのかもしれない。
ちなみに、わたしが勝手に「なるほど」と思って自分のなかで物語を推し進めていた場面のひとつはこの回だった。
真面目で保守的な信行(大泉洋)はどこか短期的なものの見方しかできず、信行との絡みからは昌幸の腹をきめさせる場面に移らない。「迷走」から抜けるのは、櫓の上から遠く信濃の山をみつめて変わらないものに想いをよせる信繁と言葉を交わす場面からだ。
信繁のセリフはこうである。
武田から織田、たとえ領主が変わってもこの信濃の景色は変わらない
まるで人間同士のいさかいを遠くで笑っているようです
私はこの景色が好きです
信濃は日本国の真ん中ですから
信濃に生まれたことを誇りに思います
父上の子として生まれたことを誇りに思います
このセリフのあと、昌幸は何度も「よき息子じゃ」と繰り返した。
武田家の滅亡から信長の死にいたり、翻弄されつづける真田家の行くべき道を昌幸に決断させたのは信繁の思いだった。
ここに至るまで、昌幸は信行と絡むシーンが多く、そこで「迷走」を演出していたが、最後に信繁との絡みで「迷走」を抜けさせた。
本当に、よくできているなーと思った場面だった。
【テレビ見た】EGO-WRAPPIN’が「色彩のブルース」を演奏してた!
超絶 凄(すご)ワザ!を見てからチャンネルそのままにしてたら、いきなりEGO-WRAPPIN’が「色彩のブルース」を演奏してて驚いた。
なんだと思ったら、こんな番組。
EGO-WRAPPIN’好きだけど、テレビで演奏してるのを見たのは、2回目くらい。
地上波だとはじめてだ。
EGO-WRAPPIN’のオリジナル曲もいいけど、カバーもよくて、中でも異邦人がすごい。
こういう雰囲気のバンドとかもっとテレビで演奏してほしいな。
いや、テレビに求めるというより、ちゃんとライブとか行けばいいのかな……。
【テレビ見た】『超絶 凄(すご)ワザ!SP』 まゆみたいな自転車がクソ速い
NHKの『超絶 凄(すご)ワザ!SP』 見てたら、まゆみたいな形の自転車が90キロオーバーで走ってた。
番組テーマは最速の自転車らしい。日本チームとオランダのチームが互いに開発した自転車の最高速度を争う回だった。
んで、そのためのベースになるのがこういうちょっとかわった自転車。
ほんで、これをまゆみたいなカウルで覆うとこうなる。
番組に登場したのは上のものとデザインがことなるが、イメージはこんな感じ。
これの中にひとが入って、めっちゃ体力の限界まで踏んでる。
番組動画は引用できないので伝わりづらいが、超絶シュールだった。
まゆみたいなのがシューーーっていう音だけたてて疾走してた……。
上のニュースでは130キロくらい出てるが、今回の番組の計測方法だと、そこまでは出ないらしく、オランダチームも20キロは下がると言ってた。
実際のところ、カウルないときで52キロくらい。
まゆみたいなカウルを装備したら、両チームとも93キロまで出てた。
空力すごすぎ。
普通の自転車でも45キロくらいは頑張ればでる。
だから、普通の自転車も人を含めてカウルで覆うとすごい速いんだろうか。
こういうの面白い。
カウルを設計してるひととか、すごい楽しそうだった。
F1とかより、こういう技術の争いとか見たい。