Scary Goldings (ft.MONONEON) - Disco Pills
here come the weekend.
2020年 水曜どうでしょう新作 主演は誰だ!
※水曜どうでしょう最新作のネタバレを含みます。
水曜どうでしょうの新作をこの間、HTBオンデマンドで見ました。
前作のアフリカが2013年で、7年ぶりの新作ということらしい。
本作は「北海道で家建てます」
最初に聞いた時、いい企画だと思った。
過去の焼き直しではどうしても昔の勢いには勝てない。
年齢・キャリアともにステージの進んだ4人だから見せられるものがあるはず。
じっくり腰を据えて、北海道は赤平に、家を建てる。
今やテレビ・映画の現場では何人もの大人たちが周りに常にいるような俳優さん。
とはいえ売れ始めたころもしばらく北海道の実家に居たくらい「ホーム」を大事にする男である。
今回のどうでしょうでもサービス精神を遺憾なく発揮しエースの活躍。。。
と言いたいところだが、
現職の大工に今すぐ現場出れるよ、と言わしめる程のスキルを持った頼れるミスター
極寒でも数秒で入眠できる割にロケ前日は徹夜で臨むびっくり人間ふじむら
渋声カメラで締める最年長うれしー
50代に突入しもはや敵なし状態の3人。大泉はエンドロールで「主演」を奪われるほど。
特にふじむらは凄かった。。。
あんな人間はどこを探しても見つからない、と本気で思うくらいすぐ寝る。
図太くて無神経、でも憎めない。
大泉は落とし穴におもしろく落ちたり茂みから食材を持って荒々しく料理をしたり、おれがこの企画をかたちにする!と言わんばかりのサービス精神で楽しませてもらった。が、本筋の大工仕事では大きな見せ場なく、しまいにはふじむらに大泉不在のロケは現場が和やかだった、と言われる始末。
もうなんでもいいんだよ、と達観した50代の3人。
ひとり40代の大泉は彼らと同じモチベーション、考え方のステージではないのかなぁ。
最終話。
家が出来ましたよ、と赤平に呼ばれる大泉。
そこには簡素でも丁寧な仕事ぶりが伺える出来たてのロッジ。
そこでみんなで完成までの過程をまとめたVTRを見る流れに。
そのVTRで実は大泉不在のロケ日に建設中のロッジへ向かうとそこには雪の重みで無残にも潰れたロッジの残骸があり、今建っているロッジはプロの大工さんが作ったもので自分たちで作ったものではないことが明かされる。
3人はロッジが潰れたその日、完成お披露目会まで大泉洋には内緒にすると決めたのだった。大泉くんの驚いた顔を楽しみに。(その期間実に2年!)
「え、え、え?なんかこわい~!!!」
大泉洋の期待通りのリアクションに3人は「やっと言えたよー!!!」
そしてエンドロール。
「主演 大泉洋」
まさかこの企画で泣かされるとは思わなかった。
永遠の主演。
次回作、気長に待ってます。
(エンドロールに差し入れの弁当屋の名前の後に大泉洋を置いたり、大泉洋いじりみたいなノリを見せてたのって大オチに繋げるためだったのかな、勘繰りすぎかな)
【シェフ 三ツ星フードトラック始めました】 伝えなきゃ伝わらない
シェフ 三ツ星フードトラック始めました ※ネタバレあり
ひっさびさにブログ書く。
年末。人肌恋しい季節。
都内、実家から離れた一人暮らし。
通勤電車に詰め込まれへこへこパソコンに向かう。
明日に仕事を持ち越し、疲れて帰る。
たまの週末は映画を観てへらへら。
他者との豊かなコミュニケーション。我が人生に不足しているのでは。
そう感じ始めていたころ、この映画と出会った。
ある一流レストランのシェフ(カール)が、大物評論家との大人げない公開バトル、オーナーとの衝突により職も地位も失う。ウマい料理で喜ぶ人の顔が見たい、と再起をかけたフードトラック(屋台)に息子と相棒を搭載し人生を取り戻す移動販売の旅に出る。。。
本作はストーリー・演技・音楽・ロケーション、どれもが素晴らしい映画だが、自分にとっては何より「他者に自分の気持ちをまっすぐ伝えることの大事さ」を再認識させてくれた。
会社の人から「もっと自分を出した方がいいよ」と言われたことがある。
自分出したらおれのこと嫌いになるだろ!と思ったけどその時なんとなく考えた。
学生時代からバンドをやっていたこともあり、人前に立つのは嫌いではない。
なんとなく、自分を表現することは苦手ではないと思っていたがそうでもないらしい。
この映画に出てくる人たちを見て、よりそう思った。
「あんなの傷つく!」(カール:評論家ミッチェルの酷評に対して)
「お父さんと遊べて楽しい」(パーシー)
「あなたは幸せでいて」(スカヨハ)
「ボスならもっと上を目指せる」(マーティン)
「この旅が終わるなんてそんなの嫌だ」(パーシー)
「この思い出は一生残る」(カール)
「放課後と週末限定で手伝わせて」(パーシー)
「あなたはわたしの憧れだった」(ミッチェル)
「アイラブユー」(カール&イネズ)
文字にするとありきたりにも見えるが、伝えるべきタイミングでストレートに吐き出される言葉には真実があったし、その言葉によってカールは人生に希望を持ち、イネズは愛を取り戻し、パーシーとカールは心を通わせ、ミッチェルとカールは和解する。言葉を伝えることで互いにエネルギーを与え合っていた。
友達からもらった言葉で忘れられない言葉がある。
小学生の頃、音楽の授業で次までにリコーダーを練習し、各自テスト形式で先生に披露するというものがあった。当時から音楽は大好きで得意だったのが、ささやかな反抗期にいた自分は、「リコーダー?出来るし」みたいな感じで練習をおろそかにし、追試となった。追試でもささやかに反抗的な態度でろくに運指も覚えず吹こうとする自分に先生は言った。
「〇〇くん(仲良かった友達)言ってたよ。△△がちゃんと出来ない筈ないって。何か理由がある筈やって。」
泣きそうになった。それからちゃんと向き合って、合格した。
友達を信じてる?家族を信じてる?共感してる?力になれてる?
今頃になってわが身を振り返るこのごろ。映画から学ぶことは多い。