【BOOKログ】スタンフォードの自分を変える教室/ケリー・マクゴニガル
「意志の力」に関する本。行動経済学のような内容だった。
洋書に多い実験結果を混ぜながら科学的な説明多数。
【BOOKログ】異業種競争戦略/内田和成
いま何が起きているのか
異業種格闘技とは…
- 異なる事業構造を持つ企業が
- 異なるルールで
- 同じ顧客や市場を奪い合う競争
(本文より)
異業種格闘技例
- 既存銀行業界へのセブン銀行(ATM設置重視)、イオン銀行(顧客サービス重視)の参入
- 旅行業界でのJTB(既存総合代理店)、HIS(安売り航空券→頭打ち→総合代理店)、楽天トラベル(国内出張者向けホテル手配→頭打ち→幅広商品)
なぜ異業種格闘技が頻発しているのか
- 日本経済の成熟
- 情報通信技術の発達
(本文より)
要点
- 消費者の需要は変わらない(ex, 音楽家の作った「音楽」を「聞きたい」だけ)
- どのような方法で、その需要を叶えるかが異業種格闘技
事業連鎖
- 狭いバリューシェンではなく、消費者に到達するまでの「事業連鎖」を俯瞰
- 消費者起点(消費者が何に対しお金を払っているか)で、事業連鎖を考えないと
- 狭い世界にとどまっていると変化を捉えられず、衰退する
変化を捉える5つの視点
- 置き換え
- 省略
- 束ねる
- 選択肢の広がり
- 追加
(本文より)
ビジネスモデルの3要素
- 顧客に提供する価値
- 儲けの仕組み
- 競争優位性の持続
(本文より)
求められるリーダーシップ
- 進むべき道を明らかにする
- それを実行に移して戦いを勝利に導く
(本文より)
将来を予測するには
- 他業界で起きたことが参考になる
- 隣接領域を見逃さない
- 違った角度から見る
(本文より)
「視野」「視座」「視点」
特に、視点が大事で難しい。ヒントとしては下記。
- 顧客視点
- 素人視点
- ゼロベース発想
(本文より)
不確実性に対処する3つの資質
- 先見性
- 勇気
- 現場力
(本文より)
最後は、経営者の魅力。
GoogleHomeで外出時に照明OFF、エアコンOFF、ルンバONを実現して幸福度を上げた話
背景
GoogleHomeとBroadLink社のeRemote & ePlug(技適マークあり)を2017/10に購入。
家の照明が赤外線対応だったこともあり、外出時に照明OFF、エアコンOFF、ルンバONを実現したく、スマートホーム化にすぐに着手した。
しかし、単純には連携できないことを知る。いろいろ調べてみると、
- GoogleHomeのスマートホームのリンク可能なサービスにeRemoteは含まれていない
- eRemoteとePlugにはAPIでの操作が可能な機能がない
- Raspberry Pi等でプログラミングしIFTTTを駆使すればできなくはない
ということであった。
ラズパイでの実装はちょっと足が進まず、GoogleHomeは主に音楽プレーヤとして、eRemoteとePlugはアプリで操作できるただの学習型リモコン/スマートプラグとして活躍してきた。
そんななか、2018年に入ってから「BroadLink Smart Home」がGoogleHomeのスマートホームのリンク可能なサービスに仲間入り。
これで念願のスマートホーム化ができる。
意気揚々と連携させたがつまづきポイントが3点あったため、回避策をまとめた。
連携概要
- コンセントの抜き差しで制御する家電の操作は、スマートプラグを利用
- 照明であれば、GoogleHomeとの直連携でスマートホーム化を実現 - リモコンがある家電の操作は、学習型リモコンを利用
- 照明以外の家電を操作したり複数の家電を一気に操作したりするには、IFTTT等を駆使することでスマートホーム化を実現
つまづきポイント3点
- 連携に必要なアプリ「Intelligent Home Center」がGooglePlayから日本ではインストールできない(AppStoreではどうかは不明)
- 照明とシーン以外のデバイスが認識されない
- BroadLink社の製品の強みである「シーン」がGoogleHomeで動かない
回避策
つまづきポイント1の回避策
アプリ「Intelligent Home Center」はGooglePlayから日本ではインストールできなかったが、BroadLink社の公式サイトから、Android用のapkファイルがDownloadできる。そのため、直接Androidにインストールできる状態にしたうえで、前述のapkファイルをダウンロードすることで回避。
→ アプリをインストールできたことで、念願のGoogleHome連携が実現した。試しにリビングの照明のリモコンを学習させたあと、「OK, Google, 電気を点けて」で照明がつくようになった。簡単だ…感激。
つまづきポイント2の回避策
GoogleHomeとBroadLink社のeRemoteを連携はできた。できたにはできたが、「照明」と「シーン」以外のデバイスが認識されない。
本来であれば、サーモスタットとRoombaもデバイスとして認識されてほしいのだが、なぜかされない。インターネットで検索したり、設定方法を変えてみたりしたが結局解決せず。おそらくGoogleHome連携の発展途上部分なんだろう。
→IFTTT等を使った方法で実現することに(後述)。
つまづきポイント3の回避策
次にGoogleHomeで、「シーン」が動かない。もう少し具体的に言うと、GoogleHomeヘルプに書かれている「シーンを操作する」が動作しない。「OK,Google,外出を有効にして」と話しかければ照明OFF、エアコンOFF、ルンバONになるはずだ。ここも、おそらくGoogleHome連携の発展途上部分なんだろう。
→結局どうにもならず、つまづきポイント2の回避と合わせて、IFTTTを駆使した方法で実現することに。下記の記事を見て、これなら自分もできそうだと思い、実行。
10ドルのRM Mini3とGoogle Homeで家電を操作する方法 - Smart Home - Scrapbox
数時間でスマートホーム化を実現した。設定の仕方は、上の記事に詳しく書いてある。
実現した構成要素
- Google Assistant [on GoogleHome]
- IFTTT(サービス連携ソフト)
- Slack(チャットソフト)
- hubot [on Fire TV Stick](チャットbotプログラム [on サーバ])
- [eRemote](学習型リモコン)
- [ePlug](スマートプラグ)
- アプリ「GoogleHome」
- アプリ「Intelligent Home Center」
実現した構成
パターンA:GoogleHome + ePlugで寝室の照明ON/OFFを実現
- システム構成:【1. Google Assistant】→【6. ePlug】→照明
- 設定手順:
- 【7. アプリ「Intelligent Home Center」】で寝室の照明を学習
- 【8. アプリ「GoogleHome」】の「スマートホーム」>「デバイス」欄に設定した照明が出現するので、ニックネームと部屋を設定 - コマンド:
- 「ライトを点けて(消して)」で寝室の照明ON/OFFを実現 - 命令:
- なし(上記コマンドで勝手に実行)
パターンB:GoogleHome + eRemoteで外出時の一連の挙動を実現
- システム構成:【1. Google Assistant】→【2. IFTTT】→【3. Slack】→【4. hubot】→【5. eRemote】→照明、エアコン、ルンバ
- 設定手順:
- 【3. Slack】で照明、エアコン、ルンバを学習
- 【2. IFTTT】でコマンド(input)と命令(output)を登録 - コマンド:
- 「行ってくるね」で照明OFF、エアコンOFF、ルンバONを実現 - 命令:
- 「set roomba:on light:off aircon:off [5s] roomba:on」 - 小さな工夫:
- ルンバのONは1回じゃ効かないことがあるので、5秒間を空けた
- これは、hubot-broadlink-rm のありがたい便利機能
- 「行ってくるね」以外にも「行ってきます」「出かける」など【8. アプリ「GoogleHome」】のショートカットでコマンドの幅を広げた
感想
- なかなか手を付けられていなかったGoogleHomeによるスマート化ができた
- ただし実現に場合分けが存在し、まだまだ発展途上ではある(2018年現在)
- サービス連携が今後重要になる中で、連携を待たずしても組み合わせによって現状のベストな状態を作れたのは、とても勉強にもなった
- 手の操作が声の操作になるというちょっとした変化で、ちょっと幸福度が上がった
- 今後新しい技術が出てもなんとかできる気持ちになって、ちょっと嬉しかった