旅するちっちゃなノート|a Notebook_and|un Petit cahier qui voyage partout.

覚えている限り5歳くらいからもうすぐ27歳になる今まで、人生でずっと使い続けたいノートを探し求めてきたわたしの気ままな日記です。

Baum-Kuchen Studioとトラベラーズカンパニーのコラボノートに綴る「死ぬ前にやりたいこと」、そして唐突に外国語学習に対する思いについて

みなさんこんにちは。久しぶりの更新なので訳のわからないタイトルですみません。

このブログの更新もだいぶ時間が空いてしまいましたが、ブログ更新が滞っていた間も、「勉強用トラベラーズノート」などの キーワードで辿り着いて読んでくださっている方が結構いらっしゃるようでした。またそちら関連の記事も書いていけたらなと思います。

 

さて、記事のタイトルにもあるように、先日発売されたトラベラーズファクトリーと、10年に渡りアメリカ・カリフォルニアにてトラベラーズノート を販売している文房具デザインブランドのBaum-kuchen studioのコラボノートを購入しました。

f:id:petitoiseaublanc:20201111163420j:plain

クリーム色のトモエリバーにグリッドライン。


トモエリバーのクリーム色って、少なくとも(私が知る限りではなのであるかもしれませんが)トラベラーズノート には存在しなかったのではないでしょうか。

128ページたっぷり書き込める軽量紙リフィルで、万年筆のインクとも相性バッチリなクリーム色、待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。

私のトラベラーズノート は黒なので、黒とグレーの組み合わせはもちろんクールに決まりましたが、個人的にはブルーエディションとクリーム色の組み合わせも絶妙なのではないかと思っています。

f:id:petitoiseaublanc:20201111164238j:plain

グレーの良さは、この一年くらいで知るようになりました。

さてこのノート、グリッドが入っているので、箇条書きにぴったりです。

コロナ禍で自分の人生について改めて考える方も多いと聞く中、多分に漏れずわたしもその一人です。

そしてちょうど最近、これからの人生でやりたいことをリストにして、何十代までにそれを達成したいのか、そのためにはいつどのような行動を取る必要があるのか、ノートに書き出してみるということを、やった方がいいかもしれないね、と夫と話をしたところでした。

わたしは今27歳と半年です。30歳になるまでに、例えば子供を持ったらできなくなりそうなこと(全くできなくなることってそうそうないと思うのですが、後回しにしてしまいそうなことも含め)、あと2年半の間にやっておきたいこと。色々と思いをはせました。

f:id:petitoiseaublanc:20201111165402j:plain

Shiny Printer S-400の日付スタンプ。小学生の時丸つけに使っていた朱色の鉛筆で、線を引くスタイル。

箇条書きの準備はこんな感じです。

(完全に個人的な趣味なのですが、外国の大学生がよく使っているような、紙が薄くてペラペラなノートで、青いインクで罫線が入っていて、左側に縦方向に赤いラインが一本引いてあるノートがすごく好きです。青いインク罫線のノートは都合よく見つからないのですが(キャンパスノートのようにきっちりきれいに印刷されているのではなくて、薄いインクでかすれ目に印刷されているのが理想です。)、朱色の鉛筆で左に線を引いて、そこに日付スタンプを押すと、その理想に一歩近づいた気がします...)

 

今の仕事は大嫌いなわけではないけれど、一生やっていくのは違うな、いつかは違うことをしたいな、と思いながら、「そのいつかっていつなのだろう」とふと考えます。

きっとこのままだと、惰性で時間が過ぎて行ってしまう。

仕事を変える、といった、大きなことについていきなり決断や具体的な行動をとることはできなくても、何かもう少し小さなことに取り組むことで、新しい刺激や出会い、気付きを得て、それが変化のきっかけになることを期待します。

これからの2年半で(兎にも角にも)達成したいこと

 

仏検1級に合格する。

 

とりあえず今のわたしの頭に即浮かぶのはこの一つです。

フランス語はわたしにとって大学から始めた言語です。

今は準1級をもっているだけ、DELF/DALFもとっていない、卒業以来ほとんど関わりはありませんが、死ぬ時のことを想像して、達成していなかったらとても後悔すると今の時点でわかっているのは、英語の他にもう1言語を深く学び、自己表現の手段の一つにするというものです。

なんで自分が外国語をそんなに身に付けたいのかは、その理由は考えても考えてもうまく言葉にはできません。

学生の時は、いつか自分はフランス語圏で仕事をするんだ/滞在するんだ/フランス語を活用する時間をたくさん持つようになる、etc.その語学と深く関わり続ける自分を想像しながら勉強していました。

そのことを疑わないからモチベーションも続いたし、自分が今上達するスピードで、大学を卒業した後も成長を続け、社会人数年目になる頃には、立派なその言語の使い手になることを信じて疑わなかった。

でも今は違います。

フランス語との関わりは、一切ありません。

英語は日常的に仕事で使います。上達しているかはわからないけれど、学生時代には経験できなかったような、仕事の分野に特化した内容について様々に表現できるようになったと思います。

でもわたしが使いたい外国語は、英語「だけ」ではない。

英語圏から入ってくる情報は多いです。英語がわかれば、日本語の情報源から得る情報量と比べて、利用できる情報が格段に増えます。コミュニケーションが取れる人の数も激増します。

でも、英語がわかるだけでは入手できない情報や、触れられない価値観も、世界にはたくさん存在します。

もちろん英語とフランス語がわかっただけでも、全ての情報や価値観には触れられません。

でもわたしが吸収できる量だって決まっているので、わたしはフランス語を一つ、英語以外の外国語として、選択しました。

「なんでそんなに外国語をやりたいの?なんでそんなに海外に行きたいの?」

その質問にはまだうまく答えられません。その質問になんとか最もらしい答えを探そうと言葉を重ねるほど、空虚に聞こえてきます。

誰のことも納得させなくていいのなら、こう答えます。

「純粋に、使っていてとても楽しいと感じるからです。」

 

それでもやっぱり自分のことをもっと知りたいから、もっとうまく表現できるようになりたいから、もっとちゃんと伝えたいから、そして他人にメッセージを伝えるには、言葉でしか正確には伝えられないから、

今日も真っ黒なトラベラーズノートにぐるぐると回る思いを徒然と書き連ねるのです。

では、また。

f:id:petitoiseaublanc:20201111175432j:plain

ブログを書こうと思うと、普段何気なく見過ごすような景色や空気に、目がいって、神経の先がふわりと開くような感覚に陥るのも好きです。


 

【リフィルを隅々まで大切に使い切ろう】トラベラーズノート に挟むリフィルを1冊に戻してみた。

f:id:petitoiseaublanc:20200208215847j:plain

初心に戻って1冊にしてみました。

みなさんこんにちは。今日は少し春の匂いがする一日でしたね。

そんな日はノートとペンを持ってお外に出て、デジタルな世界から少し離れて時間を過ごしたいなと思いつつ、結局一日部屋でこちょこちょと書き物をしておりましたよ...

 

さて今日は、トラベラーズノート に挟むリフィルを1冊にしてみたら気づいた使い心地について、いつものごとくゆるめに書き残していきたいと思います。

いつもながら大変個人的な備忘録(記録としての価値があるのかも怪しい)なのですが、シンプルにトラベラーズノート を楽しみたい、仕事などプライベート外でトラベラーズノート を活用したいと思っている方にとって、少しでも参考になったりしましたら幸いです。

 

なぜこのたびトラベラーズノート を1冊のリフィルで使ってみようかと思ったかというと、トラベラーズノート ってリフィルが1冊だけ挟まれている状態で使われていることが、なかなかないのではないかと思ったためです。

トラベラーズノート って大体は、文字や絵を書いたり写真を貼ったりする紙でできたリフィル、そしてペーパークロスジッパーやクラフトファイル、その他もろもろをざくざく挟み込んで、人によっては文房具などをポケットに収納したりして、結構分厚くなった状態でInstagramとかでも見かけることが多いです。

ブラスインデックスなどの金属の道具と革がざっくりと共存している佇まいなんかも、本当に様になりますよね。。(要するに色々挟むのが本来はだいすきです!)

 

だからこそ、最初買った時についてくる1冊の無地のノートリフィルだけでトラベラーズノート を使用している人の感想とか、使用の様子って全然ネット上で見かけないなあと思い、せっかくトラベラーズノート 仕事用ノート化を試みているので、シンプルに1冊で使うとどんなメリット・デメリットがあるかを、徒然なるままに書いてみようと思いました。

 

f:id:petitoiseaublanc:20200206165511j:plain

やっぱりノート感が強くなる。

◆メリットその1:やっぱり「ノート」らしくなって、筆記しやすい。

言わずもがなですが、トラベラーズノート を「手帳」としてではなく、「ノート」として使っている私としては、ノートの厚みが減った結果、机と紙面の距離が近くなることで、圧倒的に文字が書きやすくなり、「ノート感」がアップしました!

用途別で分けた複数のリフィルを挟んでいる時のあのむっくりとした「手帳感」はなくなってしまうのですが、それと引き換えに、スマートな「ノート」としての顔が引き立ちます。

職場の、いかにもオフィス〜って感じのデスクの上に置いておいても、様になる感じです。

ちなみに、私のトラベラーズノート の「手帳」としてではなく「ノート」として使っているこだわり(心意気?)については、以下の記事にも書いていますので、もしお時間がある方はご覧になってみてください。↓

 

notebook-and.hatenablog.com

 

◆メリットその2:取り回しやすい。

これも言わずもがな。分厚いノートはカバンから取り出したりするときも少し大袈裟になってしまって、職場などで取り出すには憚られますが、これだけスリムになると、よくある「ビジネス手帳」とか「ノート」というテンションで取り出せます。

何冊かのリフィルあるいはジッパーケースなどを挟んでいると、なかなかここまでの取り回しのしやすさは実現できないと思います。

 

◆メリットその3:1冊を隅々まで大切に使い切れる。その1冊を大事にできる。

複数のリフィルを用途別で分けていたりすると、(私の場合)どうしても、自然と「使うリフィル・あまり使わないリフィル」「お気に入りのリフィル・そうでないリフィル」というのができていってしまったんです。

そうすると、お気に入りが使い終わった時に、もう1冊のあまり使い進めていなかったリフィルを、あんまり使えなかったし、もう使わないでいいかな〜、まだページは余っているけど、最初の数ページは使ってしまったし、途中から違う用途で使い出すのはちょっと微妙だから、新しいリフィルに変えちゃおう。などと思って、(ほんと、私だけかもしれないですが)リフィルを使いおえないうちに、新しい物に変えてしまったりしたんですよね。ですからうちには中途半端に使われたリフィルが何冊もあります。

でもせっかく元は何かに使おうと思って楽しみに手に入れたノートで、他の「お気に入り」になったノートと価値は変わらないはずなのに、なんだかかわいそうですよね。

なので1冊のリフィルのみを挟んで、全てのことをひたすら時系列で書き込んでいくことで、1冊を隅々まで無駄なく使い切れるようになりました。

ちなみに時系列で記録をしていく時に、手書きで日付を書くのではなく、日付スタンプを使用しているのですが、これ一つでノートの見栄えが全然違うなあと思います。おすすめです。

f:id:petitoiseaublanc:20200208224423j:plain

朱色の色鉛筆で、左に線をひいて、日付スタンプや追記メモスペースを作るのも好きです。罫線はブルーだと尚よし。

 

そして、そのように1冊を大切に使い切れたことで、また次の新しいノートを買うのではなく、中途半端に残って本棚に並んでいた昔のリフィルたちも、続きのページから使い出す気が起きて、今どんどん家にあるリフィルが再活用できています。

これも。最初は予期していなかったことですが、リフィルを1冊にしてみたことで、自分に訪れた良い変化です。

 

◆メリットその4:ページを節約する気持ちが生まれる・・・!

メリットその3と似ているのですが...

すぐに新しいリフィルが買えないような土地へ、長い間旅に出るために、日本にいる間に何冊もリフィルを調達しておいて、次の帰国あるいはトラベラーズノート のリフィルが入手できるところにたどり着くまで、持っているリフィルを大事に使う・・・

というシチュエーションに密かに憧れています。笑

今の生活では家と職場の往復なので、リフィルなんていつでも手に入る環境にいるわけですが、ノートに挟むリフィルを1冊にしておくと、出先でそのリフィルを使い切ってしまった時に、次に書き込めるページがない、という状態に(強制的に)身をおくことになるので、今ノートに挟まっているリフィルを大事に使う心が生まれる気がするんです。

そうやって、なんでも欲しい物がすぐに手に入るわけではない旅先で、家から用意して持ってきた、限られた自分の持ち物を大切に使う・・・そんな感覚を日常の中で少し味わえるのが、ちょっとわくわくします。

 

少し話が逸れるのですが、以前海外旅行にいった時、当時使っていたトラベラーズノート パスポートサイズ、それから今も愛用しているkawecoのリリプットをインク満タンにして、持って行きました。

そこで毎日旅の記録を付けていたのですが、毎日見知らぬ土地で色々な経験ができる中、如何せんパスポートサイズだったので、まめにメモをとっていたら、すぐに使い切ってしまいました。

そこで、その土地のスーパーマーケットの文房具売り場(ほんとにちょっとしたノートとインクの出の悪いペンくらいしか売っていないところです)で、パスポートサイズより少し小さなリングノートを入手して、トラベラーズノート に挟んで次の日から記録を取り始めました。

普段ならトラベラーズノート にリングノートなんて挟みませんし、紙質も、なぜか部分的に万年筆のインクを弾くし、ベストなノート環境ではなかったのですが、それが土地勘のない旅先で手に入った、私の旅の記録のための唯一のツールでしたから、日本にいたら見向きもしないようなそのノートが、ビッシリ埋まるまで、大事に毎日記録を取りました。

今でもその「不便だったけど、欲しい物が好きなように手に入らない旅先で手に入れたちっちゃなノート」は、大事な宝物です。

同時に、普段使い慣れている自分の道具の大事さにも気づかされました。

欲しいと思ったら仕事帰りにでもなんでも買いに行けるような環境に毎日いることで、↑こういう気持ちは忘れてしまいがちですが、トラベラーズノート のリフィルを1冊にしてみたことで、久しぶりに思い出すことのできた、私にとっては貴重で懐かしい感覚でした。

 

◆私が今のところ感じている唯一のデメリット:革小物の「ふっくり感」は味わいにくい

トラベラーズノート は、たくさんのリフィルやツールを包み込むことのできる革小物なわけですが、リフィルを1冊にしてしまうことで、あの、色々なものをたくさん包み込んでいる革小物特有の「ふっくり感」が味わいにくいのは、ちょっと寂しいところではあります。

ただ、上でも散々述べたように、ビジネスの場などで使おうと思うと、仕方のないトレードオフではありますね。

その代わりに、休日などはまた2冊使いに戻して、たまにはふっくり感を手の中で味わいたいと思います。

 

f:id:petitoiseaublanc:20200208230851j:plain

 

今日書いたメリットもデメリットも、そんなんわざわざ言われなくても分かっているよ〜という感じですが(全くです)、でも実際にトラベラーズノート をリフィル1冊のみで使っている人ってあまり多くないと思いますので、ちょっと共有してみました。

私も1冊使いしているよ〜こういういいところもあるよ!という方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてくださいね。

では、また。

【勉強・仕事でも使えるトラベラーズノート 】モレスキンのようにトラベラーズノート 使ってみたら、長くこの一冊を使い続けられています

f:id:petitoiseaublanc:20200206154350j:plain

大学時代に使っていたモレスキントラベラーズノート

今日は、現在の私のトラベラーズノート レギュラーサイズブラックの使い方のもととなった

モレスキンのようにトラベラーズノート を活用する方法についてお話ししたいと思います。

私は今まで一冊のトラベラーズノート を長く使い続けようと何度も試みてきましたが、いつも一定期間がすぎると離れていってしまっていました。

しかし今は、一冊のトラベラーズノート レギュラーサイズブラックをどこに行くにも携え、常に活用できています。これは私にとって長年の「理想のノートの使い方」でした。

今回、なんで「理想のノートの使い方」が実現できているのか、ちょっと自分の中で整理する目的で記事を書いてみたいと思います。

 

トラベラーズノート は実に色々な使い方ができてたのしいノートで、私の使い方は本当に「たまたま私にはうまくいっている使い方」に過ぎません。

今回の記事は、トラベラーズノート をプライベートだけでなく仕事や勉強でも活用したいなと思われている方の参考になったりしたら、嬉しいです。

 

f:id:petitoiseaublanc:20200206154950j:plain

端から端まで使えたモレスキン

私は大学時代、モレスキン ノート クラシック ソフトカバー XLを使っていました。1年半くらいで、3冊を余すことなくビッシリと使いこめていました。今思うとノートが最後までなかなか使いきれない私にしてはすごい。

f:id:petitoiseaublanc:20200206161722j:plain

いつも同じ、kawecoのリリプットの真鍮の万年筆で、たくさんノートをとっていました。私のお気に入りリリプット様については、また今度お話しできればと思います。

 

なんでこんなにモレスキンは使い続けることができたのか?ちょっと使い方や使いやすかったと思われる理由を挙げてみます。

・XLサイズで広々書けた。

・表紙はゴムバンドがついていて、ざっくりペンや薄い物(ちょっとした文房具や、授業のハンドアウト)を挟んで、そのまま胸に抱えて次の教室に移動できた。カバンの中でも表紙やページが折れ曲がらないから、気軽にバッグに放り込めた。

・教科で分けずに、ひたすら時系列で記入していった。一冊のノートで大学の勉強の全てを収められた。教科が違っても相互に関係する内容だったり、ある講義で聞いたことが他の講義でも役立ったりして、書いたノートを見返すことも多々あった。後から知ったこともすぐ書き込めた。

・あと、カレンダーも自分で手書きして、常にこのノートさえあればスケジュール管理もできた。

・ソフトカバーを選んだのも、重くなり過ぎず、ただ紙の表紙のノートよりも丈夫で、取り回しがしやすかった。

・どこで取り出しても恥ずかしくない見た目、いい感じにpublicな印象を与える見た目。

 

f:id:petitoiseaublanc:20200206162940j:plain

トラベラーズノートモレスキンのように使いたい!

さて、こんなにモレスキンの良かった点を挙げておいて、じゃあなんで今もモレスキンを使い続けないの?と問われれば、答えは一つだけです。

「一冊のノート(ノートカバー)をずっと使い続けたいから!」

トラベラーズノート だって、リフィルを使い終わればまた新しいリフィルに変わるわけなので、「同じノートをずっと使う」っていうのとは厳密に言えば違うのですが、でもモレスキンを使うのとトラベラーズノート を使うことの違いとして、この気持ちをわかっていただける方は、いらっしゃるのではないでしょうか・・!

 

ただ、今までトラベラーズノート を使おうと試みてきて何度も味わった挫折の理由を分析しないことには、↑この希望も果たすことはできません。

ですので、ちょっと今までうまく行かなかった理由を少し考えてみました。

トラベラーズノート のここが悪い、とかそういうのではなく、あくまで私個人にとってうまく行かなかった理由として、受け取っていただければと思います。

 

 

・publicな場(学校や職場など)で取り出すには、少しパーソナルな見た目すぎた。

ちなみに私は今までトラベラーズノート は、ブラウン、キャメル、ブルーの3色、つまりブラック以外の色を使ってきました。見た目というのは、一つ大きかった気がします。お気に入りのノートなのに、家に帰ってからなど、完璧にプライベートが確保される空間でないと開くことができなかった結果、使用頻度が自然と減ってしまい、愛着を持続させるのが難しかったのです。

f:id:petitoiseaublanc:20200206164359j:plain

キャメル色の革の手帳ーこの感じも大好きです。

この写真は、私の Instagram(a_notebook_and)に以前投稿した写真です。これはトラベラーズノート ではなくplotter(プロッター)のプエブロのベージュのミニ6ですが、こんな感じで、以前はナチュラルな革の経年劣化が楽しめる色が大好きで、愛用していました。

しかし、ちょっと見た目が「個人的な持ち物」という印象を与えすぎるなあと、職場に持っていった時に思ったことがきっかけで、あまりプライベート以外で持ち歩かなくなってしまいました。

 

・手帳として使っていた

以前トラベラーズノート を使っていたときは、カレンダーリフィルと雑記用リフィル、それからwish listなど長い間参照し続けたい内容を書いておくリフィルの三冊を常に挟んでいました。あとはペーパークロスジッパーも使っていました。

すると、雑記用リフィルはどんどん使い込めるのですが、カレンダーリフィルにあまり書込みが進まないまま一年が終わってしまい、そのリフィルはあまり埋まらないまま次のリフィルに交換しなくてはならなかったり、wish list用リフィルも、ページを使い切る前に飽きてしまって、使い切らないまま、ということがちょくちょくありました。

うまく使いこなせていない、ノートがもったいない、という気持ちが大きくなった結果、トラベラーズノート から遠のいてしまったもう一つの理由であった気がします。

 

・分厚く、書くという行為に適した状態で使えていなかった

先ほど書いたように、三冊を常に挟んでいたため、私のトラベラーズノート は重く、分厚くなってしまいました。そうなると、外で取り出すとなると見た目も大袈裟になってしまいますし、とりまわしがしにくくなってしまいました。

また、書く時にノートと机の間に段差が大きくできてしまい、安定してノートも開けないため、落ち着いて文章を書くのに適した状態ではありませんでした。

ペーパークロスジッパーも、中にほとんど何も入れないにもかかわらず、挟んでいました。たまに薄いハサミやカード、付箋などを忍ばせていましたが、よっぽど旅先に行くとかでもない限り、文房具を取り出してのノートいじりは家でしていましたので、書くときのノートの凸凹に貢献するだけのものになってしまい、それも文章を書く環境を悪化させていたように思います。

 

・革の状態・経年変化の仕方

ペーパークロスジッパーをつけていると、どうしてもジッパー部分に当たる革の表紙が、ボコっと外側に膨らんでしまい、そのふくらみが、革カバーの慢性的なシワの原因になってしまうこともありました。そうなると、少し見た目も悪くなってしまい、愛着が減ってしまう原因になってしまいました。

また、購入時から付属しているゴム紐の痕が革についてしまうのも少し残念に思っていました。

 

f:id:petitoiseaublanc:20200206171243j:plain

今の使い方。モレスキンを意識しています。

そして今、上記の反省を踏まえて、こんな感じ↓でトラベラーズノート を使っています。

 

トラベラーズノート レギュラーサイズのブラックを選びました

見た目がpersonalになり過ぎないためには、やはりモレスキンのような少しクールな印象のノートを選ぶことが大事だと考えました。

黒はずっと敬遠してきたのですが、あるときひょんなことから、バウハウス というドイツ発祥のデザイン学校、デザインに対する思想・スタイル(もうなんて説明したらいいか難しいので、いつか素人なりにバウハウス についてまとめてみたいと思います。ここではこの説明でご容赦を...)と出会い、

「黒のトラベラーズノート って、すごくバウハウス的な文房具だなぁ」

と思うようになり、実際手にするとその通りで、大変気に入りました。

トラベラーズノート をメインプロダクトとして取り扱っているロサンゼルスのデザイン文房具ショップ、Baum Kuchenのオーナーさんもご自身のInstagramで、バウハウスから影響を受けていると述べられているのも発見し、トラベラーズノート 好きな方が同じようにバウハウスから影響をうけておられるということを知り、勝手に嬉しくなりました。

 

バウハウスとの出会いが背中を押し、私は黒いトラベラーズノート を使い始めました。

 

・挟むのは二冊のリフィルのみ

挟むリフィルも、トラベラーズノート の軽量紙リフィルと、あともう一冊は中目黒のStarbucks Reserve®️ Roastery Tokyoで購入した罫線入りのグレーのノートのみにしています。

これを軽量紙リフィルの方からひたすら時系列に書き込んでおり、しっかりノートを使いこめている感覚が、心地よく感じられています。

スケジュール管理については、シールになっているカレンダーでちょうどいい大きさのものがあったので、その都度貼っています。カレンダーページにはすぐにアクセスできるよう、付箋を貼っています。

スタバのノートは、中の紙がクリーム色なので、表紙のデザインに惹かれて買ったのですが、思いがけずモレスキンの中の紙の色と同じで、軽量紙リフィルを使い終わったら使い始める予定です。たのしみ。

 

・ゴムバンドをモレスキン風に

f:id:petitoiseaublanc:20200206173322j:plain

モレスキンのちょっと太めのゴムバンド

モレスキンのゴムバンドは、トラベラーズノート に最初についてくるゴム紐と違って、幅のある物が使用されています。

これが表紙を傷めることなく、ちょうど良いきつさ(緩さ)でノートをまとめてくれており、気軽にノートをまとめて持ち歩くのにちょうど良かったのです。

そこで私は、ノックスブレインのA5サイズシステム手帳用下敷きにゴムバンドがついていることを思い出しました。

それを思い切ってA5スリムサイズであるトラベラーズノート レギュラーサイズの大きさにカットし、こんな風になりました。

 

f:id:petitoiseaublanc:20200206174054j:plain

ゴムバンドにMerciのブラスペンをくっつけています


プロッターの下敷きでもいいのですが、プロッターの方には金色のプリントがされていて、カットするとそれが中途半端に見切れてしまうので、全身黒いノックスの方の下敷きの方がおすすめです。ノックスブレインの下敷きのゴムバンドには、中央に白いラインが入っていて、個人的にはアクセントになっていいなと思っているのですが、全部真っ黒がいい、という方の場合は、黒いゴムバンドを用意して付け替えることも可能だと思います。私もいつか他の色のゴムバンドに付け替えてみたいと思っています。

角はかどまるくんproのMの角度で丸めました。プラスチックの下敷きにも全然余裕で使えました。

f:id:petitoiseaublanc:20200206173850j:plain

ノートに挟んだ様子

これでトラベラーズノート が、細いゴム紐ではなく、ある程度幅のあるゴムバンドで留められて、痕がつくことなく安心して使えるようになりましたし、下敷き部分がそのまま下敷きとして使えるようになりました。これで少し移動しなければいけない場合には、大学時代のように気楽に物を挟んで席を立ったりできます。

 

今では毎日トラベラーズノート を職場に持っていったり、カフェで開いたり、色々な場所で使えるようになりました。

いつでも持ち歩いて、心に浮かんだことを書き留める。そうやってトラベラーズノート を自分の相棒のように使うことができるようになり、楽しい毎日を送っています。

 

トラベラーズノート が使いたいけど、なかなか続かない、職場や学校に持っていって人前でも取り出して使いたい...という方の、少しでも参考になりましたら幸いです。

 

f:id:petitoiseaublanc:20200206175502j:plain

ではまた。

 

 

 

 

ブログをはじめようと思ったきっかけ。

f:id:petitoiseaublanc:20200201213913j:plain

みなさんこんにちは。

最近、理想のノート・手帳探しに目処がついたのではないかと思い、10年ぶりくらいに心の平安を楽しんでいます。

なぜ10年ぶりくらいかといいますと、確かわたしが「理想の一冊のノート」探しにライフワークのごとく取り組み始めたのが、約10年前くらいだったとおもうからです。

ちなみに「お気に入りのノート」というものを常に一冊携え始めたのは、覚えている限りで小学校に入る前、5歳くらいのときだったと思います。

その時そのときで、市販の小さなノートであったり、祖父がくれる藁半紙の白紙を畳み、表紙に絵や文字を書いて自分で手作りしたノートを、必ず一冊「お気に入り」認定して、どこに行くにも持ち歩いていました。

 

さて本題に戻り。このブログでわたしが言う「ノート・手帳」というのは、正確に言えば「ノートカバー・手帳カバー」、しかも革製のカバーのことです。

 

これまで、様々な紆余曲折を経てきました。

買った革カバーは、10年前、大学生だったわたしが一番最初に手に入れたトラベラーズノートパスポートサイズ、トラベラーズノート レギュラーサイズ 、イルビゾンテのブックカバー、イルビゾンテの6穴システム手帳、(革製ではないですが)モレスキン、STALOGY、Herzのラウンドジッパーブックカバー、PLOTTER、などなど・・・

 

そして今、わたしはとうとうトラベラーズノート レギュラーサイズ の黒、に行き着きました。

ここまで来るのには、本当にたくさんの試行錯誤がありました。使ってみて、一旦は気に入ってみては、しかし何かがしっかりこず、使用をやめ、何がいけないのかを考え・・・を繰り返しました。

そして使い心地などの実利的な側面を超えて、自分とノートの関係について、ひいては文房具との向き合い方、物を所有することの意味、そして日々の記録や自分の言葉を残していくことの意義など、未熟ながらに多くのことを考えました。

 

私が考えたことなんて、他の方の目から見れば本当に大したことのないことが大半だったとは思います。でも、こんなに「自分にとってたった一冊の大切なノートを見つけて、それをどこにでも持ち歩き、その時その時感じたことを言葉で綴っていく」ことについて様々に考え、悩んだ日々を、ちょっと自分以外の誰かにも打ち明けてみたくなりました。

そして、今のノートと出会ってからの楽しい日々のノートとの戯れや、使っている文房具についても書いてみたいと思いました。

 

そんなわけで、とってもマイペースなブログになると思いますが、少しでも、読んでくださった方の心に何かが残ったりしたら、これ以上の喜びはありません。

というわけで、はじめたいと思います。

 

 

f:id:petitoiseaublanc:20200201224142j:plain

トラベラーズノート レギュラーサイズ 黒です。これからよろしくおねがいします。