あけましておめでとうございます。
買ってしまった、PENTAX K-3 III Monochrome。クリスマスの時期に Amazon でクーポンつけて売っていたのでつい。その後、年末年始にさらに 4,000 円も割引率が高いクーポン付きで売られているのを発見して少し損をした気持ちになったけども。
試写といった感じで、身近なものを撮ってみる。
やっぱり、階調のなだらかさとか、精細度みたいなものが素晴らしいような気がする。
〈上は下と同じような画角の絵をトリミングしたもの〉
トリミングしないと分からない世界かもしれない。
これとか 300mm の望遠レンズで撮ったように見えるが、実際は 70mm のトリミング。APS-C でここまでトリミングしても全く違和感がない。
〈上は下と同じような画角の絵をトリミングしたもの〉
やっぱり画像の先鋭度がまた別次元のような気がする。
高額だし、順番待ちの頃は購入しようかどうしようかと随分迷ったが、在庫ありますと言われると、気になってしょうがなくなってしまった。
高額と言っても、K-1 と K-3 III はどちらも 26 万円程度で購入しているわけで、よく考えたらプラス 4 万円 するだけである。
〈上は下と同じような画角の絵をトリミングしたもの〉
4 万円くらいのものは日常的にも買うし、2 万円のものを二つ購入すると考えれば日常的な出費だよな〜、と謎の言い訳論理。
で、実際はクーポン利用とポイント分を差し引いて考えると、28万円くらいだろうか。
〈上は下と同じような画角の絵をトリミングしたもの〉
まあまあ、良い買い物をしたなと、満足である。
ちょっと白飛びしてしまったが意外とかっこよい?
モノクロ専用機とか誰が買うんだろうと思っていたが、まさにカメラ好きのためのカメラといった感じである。
使ってみると自然と心構えみたいなものが変わるというか。
普段のカラーのカメラだと、結局、色情報込みの状態でしか景色を見ていなかったというのに気づいた。
モノクロに変換してみようといっても、結局それは画像を編集しながら考えていることであった。
色情報のある画像を持った上でのモノクロ変換と、初めからモノクロしか保存されないというのは、大袈裟に言えばある種の覚悟があるかないかの違いがある。
モノクロ専用機だけで撮影に行くというのは、それこそ覚悟が必要だが、カラーも撮りたい場面はあるだろうから、必然的にカメラ 2 台持ちになってしまった。
f8
f2.4
最近は 300 mm をつけっぱなしで使っているので、カラーは 300 mm、モノクロは少し広角のレンズでというのでちょうどよい気もする。
なかなか 300 mm のレンズを脱着してというのは面倒臭いのである。
カラーで少し広角でどうしても撮りたい場合は交換するしかないが、2台持ちに慣れたら、広角側は K-1 で行くというのもアリかもしれない。
APS-C で 300mm のレンズは 1.53倍するとフルサイズ換算で 459 mm になるが、鳥を撮るとなると少し物足りなさも感じるので、フルサイズというよりは APS-C で使う方が良いなと思う。
つまり、望遠側は APS-C で 広角側はフルサイズで撮っておくのが良さそうだなと、広角もトリミングしたい場合もあるしその場合は画像サイズは大きい方が良い。
K-1 でトリミングし放題だなと思ったことがあったが、K-3 III Monochrome も同じような感覚でトリミングできそうな感じがする。
それにしても、年末から正月の間に少しはアップしようかとも思ったのだけれど、帰省したりなんだりしていたらやはりそんな時間は無かった。
少し前は夜行バスでよく帰ったのだけれど、やはり疲れて次の日を無駄にしてしまう感じがあるので、最近は青春18切符を使っている。
移動中の乗車時間だけで 9 時間、途中休憩でぶらぶらすることも入れると 12-13 時間くらいだろうか。
そんなわけで、行くのと帰るので丸々2日間かかる。
人に話すとよくそんなに乗ってられるねと呆れられるのだが、私からすると 2 時間くらいの混雑した新幹線に乗って、せわしなく移動する方が疲れる。
蓼食う虫も好き好きなんて言うけれども、まさにそんな感じで全体としてバランスがとれるのだろう。
もちろん、ただ何もせずに乗っているだけでは辛いかもしれない。
基本的には普段あまりできていない読書をする時間になっている。
家にいると他にもやりたいことが多すぎて、読書の時間は案外とれないものなのである。
その点、電車の中はやれることも限られるので、絶好の機会という訳だ。
本を読んで眠くなったら、少し眠れば良いし、気楽なものである。
そうこうしているうちに、隣に地元の女子高生などが乗ってきて友達と話を始めたりすると、想像力を掻き立てるようなエグい話をしていたりするもので、案外そっちの方が気になったりして本を読みながら、あるいは、寝たふりをしながら、聞き耳を立てる。
本を読むのに疲れたら車窓から景色を眺めるもよし。
途中で下車して休憩する場所を選ぶ楽しみもある。
いちいち降りていたら電車の待ち時間ばかり消費して、目的地に辿り着けないので、せいぜい一箇所か二箇所程度である。
前回と同じ場所に降りたくなることもあれば、また違う場所を開拓する楽しみもある。
都市は飯を食べるのには良いかもしれないが、写真を撮りたいとなると案外場所は限られてくるかもしれない。
駅近で少し歩いて、撮影散歩を楽しめるという場所はなかなかないだろう。
山は少しの時間ではとても歩けないので、必然的に海とか川が近くにある場所に狙いが定まってくる。
一度始めたらやめられない、これで電車賃も安くあがるのだから言うことなしである。
だいぶ陽が落ちてきて、ほとんど暗くて普段なら写真を撮らないような時間帯である。
カラー写真となるとこの時間帯に撮る意味はあまりないが、K-3 III Monochrome となると話が別である。
元々モノクロなので、光と影があればよく、いってみれば「ナイトカメラとして使えるのでは?」というのがちょっと楽しみにしていたことである。
そもそも「ナイトカメラ」って言葉があるのか知らないが、夜に使うカメラみたいなことである。
星空を撮る以外で夜にカメラを持ち出すことはあまりないと思うのだが、街明かりがあればまあ、問題なく撮影することができる。
絞りは開放にしたほうが良いかもしれないが、そうすれば ISO 6400 以下で何とかとれそうな感じがある。
「ISO を上げると粒状感が出て良い」というレビューをみたりするので、6400 以上に上げてみてもよいかもしれない。
しかし、やはり光が圧倒的にないところでただ ISO だけを上げてもただノイズだけが目立つようになるので、その辺はコントロールする必要があるだろう。
カラーだと編集で露光を上げると、夜なのに昼間みたいになってしまったりするが、夜を夜として撮れるというのはモノクロならではではないだろうか。
空気や天候の状態にも依存すると思うが、なかなか解像感のある月である。
『よふかしのうた』のコウくんになったつもりで、夜中に散歩しながら写真を撮って歩くというのも乙なものである。
昨年の後期はなんだか昼夜逆転気味で、夜眠れなくなってしまい、『よふかしのうた』を読んだら余計に眠れなくなった。
『だがしかし』もアニメで見て面白かったが、作者のコトヤマさんの作風はなんか好きである。
なんか柔らかいものを感じる。『だがしかし』もコミックで読もうかな。
ISO 1600, 1/125, f2.4
ISO 3200, 1/125, f2.4
ISO 6400, 1/125, f2.4
写真撮るのが好きな方、PENTAX K-3 III Monochrome はおすすめです。