ぴろりんのひとりごと

ひとりごとですが、誰かに伝わって欲しくてつづります。いつまで続くかは神のみぞ知る。

出産レポート③

前回の続きです。

 

<入院3日目>

 

今日は旦那が休みの日なのでいつ何が起こっても大丈夫。昨日ぐっすり寝られたおかげで、気分がスッキリしている。

 

6:30 お隣のご主人が電話で呼ばれてる。お隣さんは昨夜のうちに破水して、夜の間ずっと自分の陣痛が来ていたらしい。破水をしているので、今日は点滴の誘発からスタートするみたい。

 

7:00 NSTモニター装着、内診。子宮口2センチ。少し前進した。今日も錠剤を2錠まで飲んで、その時点で錠剤の継続か点滴かを決めるとのこと。1錠目を飲む。

 

7:45 朝食、完食。食欲はある。

 

8:10 お隣さん、かなり辛そうに「痛い~、痛い~」と言っている。ご主人がずっと腰をさすっているようだが、ここで耳を疑うことが。お隣さんの陣痛の波が来ている時は、一生懸命さする音が聞こえるのだが、波が去った時に聞こえるのはかすかなイビキ。波の合間に奥さんが寝ているのかと思ったが、どうやら寝ているのはご主人の模様。お隣のご主人と言えば、入院1日目の昨日、張り切って仕事の休みをとったものの、日中は付き添いの必要ないと家に帰されたはずだが、まさか遊び疲れて今眠いとかじゃないだろうな?そうだとしたら、使えなさすぎる。

 

8:30 トイレに立った帰りに、バランスボールを発見。今日は睡眠が足りているので、赤ちゃんが降りて来るように少し運動をした方が良いかもしれない。しかし、今陣痛室には自分を含めて3人の妊婦がいるようだが、自分の部屋に持っていって良いのだろうか?ちょうど通りかかった助産師さんに聞いてみると、ドウゾドウゾと言われたので、部屋に運んでその上でバウンドするような形で過ごすことにした。

リクライニングベッドを高めにし、掛け布団を折り畳んでタオルをあて、痛みがきたらその上に突っ伏すようにしてやり過ごす。この時は弱めの陣痛が5~10分間隔で来ていた。錠剤の効き目か、それとも自分の陣痛なのかわからない。

バランスボールに乗っていると、少し動くだけで背中や股関節のストレッチがしやすい。陣痛の波の合間には、バウンドしたり体を伸ばしたりひねったりして、体が固まらないようにしていた。

 

10:00 旦那が到着。

 

10:30 内診。子宮口1センチ。バルーンを挿入しようとしたところ、「あれ?かなり柔らかくなってるね!これはバルーン必要ないか?でも、やっぱり入れてみよう。…バルーン、出てきちゃうね、バルーンの必要ないです。」ということで、子宮口は1センチに戻ったものの、固さがかなり柔らかくなったとかで、バルーンは回避、点滴をスタートすることに。子宮口がこれだけ柔らかくなったのは、昨日と一昨日の2日間があったからなんだよ、と言われる。

 

10:50 点滴をレベル10からスタート。今日も30分間隔でレベルを上げていく。

 

11:20 点滴レベル20。まだ余裕あり。

 

11:30 昼食。痛みの合間に食べたい物だけ口に入れる。半分くらい食べて残りは旦那にあげる。食べ終わったお膳は早々にさげてもらうようお願いする。お隣は、「少しくらい食べなきゃ…」「食べたくないって言ってるじゃん!」のやり取りの繰り返し。私は今は余計な会話を一切したくない。ただこの痛みと向き合うことだけに集中させてほしい。その他の要素は一切排除したい。

 

11:50 点滴レベル30。昨日と同じように、痛みが来てる時に「フーッ、フーッ」と声を出しながら呼吸に集中して痛みを逃す。

 

12:20 点滴レベル40。バランスボールに座っているのが辛くなってきた。床に膝をついてバランスボールに突っ伏してみる。トイレに行くなら早めに行かなきゃ…と、頑張ってトイレに行く。トイレでも波は襲ってきて、立ったままやり過ごす。お隣さんが分娩室に移動。ああ、やはり先を越された。

 

12:50 トイレから戻り、立ってるのがまだ楽かも?と、立ったまま痛みに耐えていると、NSTのモニターがずれたと助産師さんが直しに来る。ついでに無言で点滴レベル50に引き上げる。引き上げる時は告知してからにしてくれ~。

 

13:30 相当痛いが、誰も様子を見に来てくれないので旦那にナースコールを頼む。私のお産は進んでいるのか、状況が知りたい、診察して欲しいと頼む。お隣さんの分娩に人手が割かれているのかもしれないが、助産師さんが来てくれて、では一度見てみましょうということになり、ベッドに仰向けになる。子宮口5~6センチ!進んでる!

もう少しだね~と言われ、いきみたくなったら呼んでねと言い残して助産師さん退室。そのままの体勢でしばらく頑張る。痛みは、もう呼吸だけでは逃しきれないようになっていて、痛みの波がきたら「あーーー」とか「うーーー」という声を出さずにはいられない。何かを握りしめたくて、右手は旦那の手を力一杯握りしめ、左手は掴む物がないのでグーにして握りつぶす。痛みの波の合間は眠りそうなくらいの虚脱感。

 

14:30 いきみたい感じがよくわからないが、はき気がある時などに自分の意思とは無関係にオエーっとする感覚?お腹を下してトイレに駆け込んで、止められない下痢みたいな感覚?それと似た感覚で、意思と無関係に止められない排便欲求みたいなものが出てきた。これか!?早速ナースコール!いきみたくなってきたと報告。

 

14:40 内診。子宮口9センチ!かなり進んでる!でも、まだ分娩室には行けないのだろうか。いきみたくなったらいきんで良いのだろうか?「あの、分娩室にはまだ行けないんですか?」と尋ねる。「まだ、もう少しですね」と答え、助産師さんが去っていく。

 

それから数回、波が来る度に、逃し方がわからず勝手にいきんでしまっていた(←いいのか?)ら、再び助産師さん登場、分娩室に行きましょう!ということになった。

 

旦那は分娩室への持ち物をてきぱきと指示され、荷物をまとめて(貴重品とカメラ、飲み物と言われてた模様)、親に分娩室に入る旨のメールをしていたらしい。私は壁に手を着きながら、一人でヨロヨロ歩いて分娩室へ。

 

15:00 分娩室では慌ただしく分娩の準備が行われていた。隣の分娩室では、お隣さんの分娩も平行して継続中。二人同時の分娩…人手の薄い、夜間休日じゃなくて本当に良かった…。

 

ベテラン助産師さんが、「今、私となりと掛け持ちで診てますので。」と説明。具体的にどうやって掛け持ちが可能なのかはさっぱりわからないが、その後の私のいきみの時にはずっといてくれたのを覚えている。

 

セッティングが完了すると、「あら、Sさん、○○(忘れた)だね。こりゃSさんの方が早そうだね。1時間以内には産まれるよ。」と言われ、希望の光が見える。「○○って何ですか?」「赤ちゃんの頭が見えてるってことですよ」

 

陣痛の波が来たら、いきむ時に手元のバーを握りしめるように言われる。あと、よく足を踏ん張るだとか、背中を起こすだとかいう話も聞くので、それらを全部やってみた。が、それだと赤ちゃんを押し出すところに力が集中できていないらしい。なので、肛門辺りに全意識を集中させて、波が来たらバーを握りしめつつ、う○こを出すかの如く渾身の力でいきむ!

 

そういえば、分娩時に同時に排便してしまうことがあるという話は事前に知っていて、だから陣痛中にも無理してトイレに行っていたのだが、もはやこの時は一緒にう○こが出ようがどうでも良い心境だった。とにかく、地獄の底から沸き上がって来るような、この陣痛の波が辛すぎる。波が去った後はクタクタなのだが、普通に会話もできるし頭は至って冷静にものを考えられる。

 

陣痛の波が来ると、「あ゛あ゛あ゛ーーー!!」と唸り始める私、同時にバタバタとうちわを仰ぐ旦那、波がピークに達した所で渾身の力でいきむ!「ぐぅーーーっっ!!」「そうそう、上手だよ!」この間、3秒くらいだろうか?息を止めていきんで、息が続かず諦めると、「もう一度、せーの!」と言われるのだが、この掛け声と私の呼吸が全く合わないし、いきみも1回目と息継ぎしての2回目とじゃ明らかに威力が違うのが分かっているので、この2回目のいきみは全くやる気のない惰性のいきみになっているのが自分では分かる。冷静な自分が、2回目のやつは意味ないのでやめたいんですけど…と言いたいが、さすがにこの状況で言えない。

 

何度かこれを繰り返し、これ以上の力は出そうにないし、むしろ弱まって行くだけなんじゃ…と思い、ダメもとで「引っ張ってもらえませんか?」と聞いてみた。吸引だか鉗子だか、何かしらの道具を使ってでも、この地獄の陣痛を早く終わらせたい。「もうそこまで来てるから自分の力だけで産まれるよ。」と返される。

 

ところで旦那はというと、私の左側にサポーターとして張り付いていて、私の「お茶」「汗ふいて」「タオル」という言葉にてきぱきと反応して動いてくれていた。体をさすったり、声をかけたりということは一切なかったが、私がそれらを求めていないことを理解していたのだろう。何も言わなくてもずっとうちわであおいで風を送ってくれていたのが本当にありがたかった。

 

15:45 隣の分娩室から「オギャー‼オギャー‼」という声が。お隣さん、産まれた。よーし、私も!…というモチベーションには、残念ながら、ならなかった。むしろ、プレッシャーとなり、気が散って仕方がなかった。もう一度、「もう引っ張って欲しい」と頼んでみるも、今度は無視される。

 

自分の力で産めると言われているのに、もう頑張れない、と思ってしまっている自分。赤ちゃんも頑張ってる、私ももっと頑張らなきゃいけないのに、どうしよう。終わらない。一昨日の妊婦さんは、断末魔の雄叫びを9時間続けた。お隣の妊婦さんは分娩室に入って3時間以上頑張ってやっと産まれた。私はまだ分娩室に来て1時間も経ってない。頭もこんなに冷静だし、きっとまだぜんぜん頑張れてないんだ…。

 

と、そこへ院長が登場!「Sさん、おめでとうございます‼」「え??」助産師さんも、慌てて「院長、こちら、Sさんです」「はい、よく知っていますよ。Sさん、お産進んで良かったねー!」院長は、妊婦健診の時からずっと診てもらっていた先生で、私も旦那も信頼を寄せている。もしかして院長が赤ちゃん取り上げてくれるのかな?助産師さんは、院長がお隣の妊婦と間違えておめでとうと言ったのかと勘違いしたらしい。

 

院長が下の方に回り、ベテラン助産師さんと会話。「いい感じですねー」「吸引してくれって言うんですけど…」「疲れちゃったんでしょう。Sさん、少し切開しましょう。麻酔しますので少しチクッとしますね。」会陰切開!そういえばそれが先だった!妊娠中は、会陰切開が怖くて、切らずに済むように会陰マッサージを頑張っていたが、この時はどーぞどーぞ切って下さい!と思った。

 

実際、麻酔のチクッも、切開も、一瞬の何てことない痛みだった。切られた時は何か生暖かいものが流れ出た感覚はあったが、もう何が出てようがどうでも良い。それから、数回のいきみを繰り返す。陣痛の波にも強い、弱いがあるみたいで、いきみの強さもそれに比例するらしく、院長が「今のはちょっと弱いね」と声に出して言ってくれるので、今のはダメだった、次頑張ろうと思えるようになっていた。そして何度目かのいきみで、突然「もういきまなくていいよ!お母さん、こっち見て!赤ちゃん産まれるところ見て!」と言われ、足元を見ると、大きな声で「オギャー‼オギャー‼」と泣きながら、赤ちゃんが高々と持ち上げられた。院長が時計を見て、「15時57分」と言った。

産まれる瞬間は、股に頭が挟まった感覚も、大きなものが通過した感覚もなく、突然いきまなくて良いと言われて「え?」と思っているうちに出てきた、という感じだった。

 

本当にこんなに大きな、一人の人間が、お腹の中に入っていて、出てきたんだー。という驚きと、無事に産めたという安堵感、そして何より、終わったーー!という達成感。嬉しくて、その後の胎盤を出す時や切開したところを縫われている痛みは全然耐えられた。

 

それから約1時間半、分娩室で休息を取りながら、夫婦で赤ちゃんの写真を撮ったり、おしゃべりをしながら過ごした時間はとても穏やかで、幸せな時間だった。今なら、何が起きようとも全てのことを笑って許せる気がする。

 

…その後、じゃあそろそろ移動しましょう、となって動き始めた時に、お尻の激痛と貧血に襲われ、部屋まで車イスで移動する。それから1週間以上、座るのも困難なくらいのお尻の痛みに襲われることになる。心は満たされていたが、体へのダメージはそれなりにあったらしい。あとで旦那に聞いたところによると、分娩中の私は内心、やる気を失っていたのだが、傍目には顔を真っ赤にして血管切れるんじゃないかと思うくらい踏ん張って、めちゃめちゃ頑張っているように映ってたらしい。助産師さんからは、静かなお産だったと言われる。

 

 

と、こんな感じで、私のお産は終わりました。とても長く感じた3日間でしたが、家族や先生、助産師さんたちに支えられて無事に出産することができ、とても感謝しています。

 

3日目のお産がスムーズに進んだのは、2日間の薬のお陰かもしれないし、十分に睡眠がとれたからかもしれないし、バランスボールの上でバウンドしたからかもしれないし、食べられる時にご飯をしっかり食べたからかもしれないし、呼吸法がうまくいったのかもしれないし、ナースコールでアピールしまくったのが結果的に良かったのかもしれない。何がどう繋がって、こういう結果になったのかは分かりませんが、お産は本当に人それぞれ違って、それぞれにドラマがあるんだなぁと思いました。

 

 

不妊治療から始まったこのブログですが、この出産レポートを持って終わりにさせて頂こうと思います。つたない文章であっただろうと思いますが、自分なりに意義を持って綴ってきました。このブログが、誰かの目に止まって少しでも役に立つことがあれば、幸いです。

 

不妊治療の時から妊娠中、出産に至るまで、沢山の応援ありがとうございました!

 

2017年5月31日      ぴろりん  

出産レポート②

前回の続きです。

 

<入院2日目>

 

6:50 NSTのモニターを装着。血圧が高め。血圧が高いと、陣痛の際にはもっと血圧が上がるため、帝王切開になる場合があると言われる。寝不足のせいもあるかもと言われ、青くなる。昨晩のお隣さんの雄叫びで寝られなかったと思われたようだが、単にネットサーフィンによる寝不足なので自業自得。

 

7:00 内診。子宮口はまだ1センチで変わらず。今日は錠剤を2錠飲み、9:00の診察で方針を決めるとのこと。

 

7:30 朝食

 

9:40 診察。子宮口は1センチのまま。昨日と同様、錠剤を1時間おきに6錠まで続けて、午後からは点滴を使うことになった。9:00診察の予定だったのに、2つ目の錠剤を飲んだところで寝てしまったので、診察をスルーされたのだろうか?睡眠をとって体力を温存しとくことが大事と言っていたし…。でも少し寝られて良かった。

 

お隣のベッドには、新しい人が入室。私と同じ誘発分娩の入院で、錠剤6錠からスタートするらしい。ご主人は仕事を休んで、一日付き添うつもりらしいが、恐らく本番は今夜から明日にかけてだから、今日の日中は多分いなくて良い説明を受けてる。

 

11:00 血圧、上が140台、下が90台。平常時にしては高め。午後からの点滴誘発に耐えうるか慎重に診ていくらしい。旦那は呼び出してどれくらいで来られるのか確認される。

 

11:30 昼食

 

12:00 母到着。今日は6個入りのピノを買えたらしい。

 

12:50 6錠目を飲む。これで、昨日と合わせて12錠飲んだことになるが、少し下腹部痛が起きるものの、大きな変化はなかった。

 

14:00 点滴誘発開始。点滴の濃度は10~120まであって、10からスタートして30分ごとにレベルを上げていく。スタートしてすぐに、定期的な下腹部痛がある。陣痛アプリで間隔を測ると、3分おき。痛みはそこまでではないが、誘発だといきなりこの間隔でくるのか。

 

14:30  点滴レベル20

徐々に痛みが強くなってくるが、まだ余裕がある。間隔の計測と呼吸に集中していると30分があっという間。

 

15:00  点滴レベル30

逐一、旦那にLINEでレポートしていたのだが、このあたりでレポートの継続を断念。痛みで、間隔を測ることも辛くなってきた。昨日のお隣さんのように、痛い…痛いよ…という言葉は出ないのだが、痛みが来ている間はフーッ、フーッと大袈裟なくらい吐くことに集中して痛みを逃す。体をさすってほしいとは思わないが、強いていえば痛みの最中にうちわで風を送ってほしいと頼む。

 

15:30  点滴レベル40

もはや、痛みが来てる時に話しかけられても答えられないレベルだが、母は無関係に話しかけてくる。無視してひたすらフーッ、フーッと言っていても、独り言で完結したりしてる。うちわもたまに忘れる。なんというか、この強烈な痛みを共有しろとは言わないけど、私が痛みと闘ってる最中には、付き添いにはせめてそのことを理解して見守って欲しいと願うのだが、痛い時に母がマカダミアナッツチョコをポリポリ食べてる音が聞こえたりすると心底イラつく。気持ちに余裕がなくなってしまってる。

 

16:15  30分を過ぎても、点滴のレベルを上げに来ないと思ってたら、しばらくこのレベルでキープするとのこと。今日は17時くらいまで点滴を続けてみますが、自分の陣痛に繋がらないようであれば明日仕切り直しになります、と言われ、愕然とする。こんなに痛いのに、これはまだ自分の陣痛ではないから意味がないのか。

 

母は、その説明を聞いて不満そう。もっとじゃんじゃん誘発をしてくれれば良いのにねぇ。時間ばかりかかって。…って、痛いのは私なんだよ。確かに、また仕切り直しは入院費用や薬代が無駄になるけど、これ以上痛みが増すことへの恐怖もすごくある。とにかく、今日は17時までこの痛みに耐えれば、終わるのかも。と思い、ひたすら耐える。

 

17:00 点滴終了。でも、これから自分の陣痛が始まるかもしれないし、始まらなくても痛みは2時間ほど続くとのこと。

 

17:10 診察。子宮口は1センチのまま変わらずで途方に暮れる。これは、バルーンを使った方が良いかもと言われたので、了承する。バルーンとは子宮口3センチ未満の時に、子宮口を広げる為に使う道具だが、ごくまれにヘソの緒が挟まったりすると赤ちゃんが死んでしまうというリスクがあるため、使用の有無を選択できて私たちは使用しないことを選んだのだが、ここまでしても何も起きないのであればもうやれることがない、と言われる。

 

17:30 夕食が運ばれて来たが、痛みはまだ続いていてそちらを向く気力もないので母に食べてもらう。私を起こそうと、腕を掴まれた時に反射的にはねのけてしまう。痛みの合間には、気絶するように寝てしまう。母には悪いが、今日は旦那が来るまで付き添っていてもらいたい。これから痛みがぶり返して来て、本陣痛になったらどうしよう…。この時には気持ちがもう折れていて、明日仕切り直したいと思っていた。

 

20:40 旦那が到着。この頃には大分痛みが遠のいていた。旦那を見たとたん、号泣してしまう。隣の夫婦も引いてたと思う。ひとしきり泣いて、落ち着く。母が帰り、旦那とおしゃべりしていると、助産師さんがやってきてこれからお風呂に入りましょう!湯船にお湯をためますので、ゆっくり入ってきて下さい。それから今日は睡眠導入剤を出すので明日のためにしっかり睡眠をとって下さい!と言われる。今日はお風呂はもう無理かと思っていたので嬉しい。

 

陣痛は、子宮の筋肉の収縮だから、子宮がひどい筋肉痛のようにくたびれ果てている感じがする。湯船に浸かってお腹と腰を温めていると、とても気持ちが良い。

 

1時間ほどかけて湯船でゆっくり体をほぐして、寝る間際まで旦那にいてもらった。恐らく、明日が本当の本番だ。今日はもう何も考えずにぐっすり眠ろう。旦那が帰ったあと、7時間くらい本当にぐっすり寝た。

 

ところで今日来たお隣さんは、昨日の私のように錠剤6錠から誘発をスタートしていたが、薬が効いたようで、痛みも強く、夜中に破水したらしい。明け方までバタバタとしていたらしく、翌朝、助産師さんに騒がしくてすみせんでしたと謝られたけれど、本当にぐっすりと眠っていたので全く分からなかった。

 

そして、運命の朝を迎えます…!

 

もう少し続きます。

出産レポート①

こんにちは、ぴろりんです。

 

5/19に出産し、本日が退院日です。

とても長かった8日間でした。

 

忘れないうちに、出産レポートを記しておかねば…と思いつつ、早速寝不足の日々で、ブログを書く暇があれば寝たい気持ちの方が強いのですが、少しずつ書いて行きます。

 

 

出産予定日を6日過ぎたので、誘発分娩に臨むことになり、入院。

 

<入院1日目>

9:30 入院。朝の診察で子宮口1センチ。陣痛室(2人部屋)の奥の部屋に通され、荷物を整理して、ワンピースの分娩着に着替える。下着は産褥ショーツにお産パッドをあて、ブラジャーはしない。

 

お腹にNSTを付ける。コードレスなのでつけたままトイレにもいけるというので、早速行ったらパンツを下ろした瞬間にNSTが取れてしまう。ナースコールでつけ直してもらうけど、これはトイレ行く度に取れる予感。

 

10:20 子宮口を広げるバルーンは使わないことにしたので、子宮口を柔らかくする錠剤から誘発がスタート。この錠剤1回1錠を1時間おきに6錠まで飲む。

 

11:30 昼御飯は美味しく食べられる。

 

12:20 3錠目を飲んだ辺りから、少し気持ち悪さがでてくる。下腹部あたりが生理痛の痛み。あと、やたらに暑い。今日私のあとに、同じく誘発で入院してきたであろう隣の人は、バルーンと点滴で誘発をしているらしいが、痛い…痛いよ…とずっと言っている。

 

14:00 母が来てくれて、欲しいものを聞かれたのでアイス(ピノ)をオーダー。6個入りを頼んだつもりだが、24個入りアソートパックが来る。冷凍庫がないので、なんとか二人がかりで食べきる。

 

15:20 6錠目を飲み、今日の誘発は終了。5錠目あたりから気分も回復してきて、今日は何も起きなかった。これから夜にかけて、誘発に刺激されて陣痛が起これば良いが、何もなければ明日の朝から仕切り直し。母は夕方前に帰宅。

 

ちなみに隣の人は、15:30くらいの内診で子宮口5~6センチで旦那さんが呼ばれた。部屋の手前のベッドなので、トイレに立つ時にチラッと見えるが、かなり辛そうなのに付き添いが誰もいなくて、自分で自分の腰をさすっている音がずーっと聞こえている。痛がる声はどんどんエスカレートしている。たまに助産師さんが来て介助してるけど、ほとんどが孤独の闘いで、かわいそう。何もすることがなく座っているうちの母を貸したいくらいだった。でも次は自分がこうなる番だと思い、身が引き締まる。

 

16:50 内診。子宮口は変わらず1センチのまま。お隣さん、やっとお母さんが到着したようだが、あまりの娘の痛がりように、小声で「そんなに声出したらお隣に迷惑よ」とか言ってる。娘さん、「だって痛いんだもん!」私、隣で固まってる。

 

17:30 お隣が分娩室に移動。それに伴い、部屋移動で隣が空いた。お隣のお母さんが電話で「早ければ18時には生まれそう」と話してるのが聞こえる。お隣のご主人が到着、分娩室用の着衣に着替えて入室してる模様。

 

17:50 夕食、シャワー

 

20:00 うちの旦那到着。面会時間を過ぎているが、誘発の入院なので面会時間外も許されている。分娩室からは、この世の終わりかというくらいの断末魔の叫びが2時間以上ずーっと聞こえてくる。この叫びを永遠に聞かされる家族も、辛いだろうな。でも明日は我が身。明日また頑張ろうと話して、旦那帰宅。

 

21:00 「オギャー‼オギャー‼」という声が聞こえた。お隣さん、やっと産まれたのか~!でも、まだ断末魔の叫びは続く。もしかして、胎盤を出したり縫ったりする作業が同じくらい痛いのかな?

 

深夜1:00  3時間ほど寝て、目覚めた。すると、断末魔の叫びはまだ続いてる。あれ、もしかしてまだ産まれてなかった??と思いつつ、目が覚めてしまったので、誘発についての体験談などをスマホで読み漁る。

 

深夜3:00 断末魔の叫びがなくなった。でも産声も聞こえない。何やら慌ただしく廊下を行き交い、しばらくすると廊下で待機していたらしいご主人に、「おめでとうございます」の声と赤ちゃんの泣き声が。あ、産まれたんだ、良かった。でも搬送がどうとか言ってるので、通常のお産ではなかったのかもしれない。分娩室入ってから長かったし、大変だったな…。

 

翌日、助産師さんに聞きましたが、お隣さんは血圧の上昇と、妊婦の体力の限界で、帝王切開になったそうです…。

 

ほとんどがお隣の話でしたが、1日目はこれで終了です。

 

続きます。

産まれました!

こんにちは、ぴろりんです。

 

5/19の15時過ぎに、無事に3610gの男の子を出産しました。妊娠中ずっと足が長い子だねーと言われてましたが、身長が55センチもありましたΣ(゜Д゜)ビックリ

 

出産予定日を6日超過し、誘発分娩で入院するも、なかなか誘発剤が効かず、3日目にして誘発剤が効いてきてからは5時間のスピード出産でした。

 

落ち着いたら、出産レポートなども書いてみようかと思っていますので、また宜しければご覧下さい。


f:id:pirorin211:20170520091700j:image

モミアゲがかっこいいって褒められた(^-^)

経過報告 2017/05/16

こんにちは、ぴろりんです。

えー、まだ産まれてません(^^;

 

 本日、40w5dで16回目の妊婦健診に行って来ました。出産予定日超過5日目です(汗)。

 

4日前にも健診に行きましたが、この日はNST(ノンストレステスト)と内診のみで、子宮口は1センチで変化なしでした。健診後には動物園に行って、相当歩き回ったせいで腰が痛くなり、陣痛も来るのでは?と思いましたが、だめでした。

 

この日以降、腰が痛くてあまり動けずにいました。

夜もお腹の張りと膀胱の圧迫で、夜中に何回も起きてしまうので日中はどうしても昼寝してしまいます。

 

今日の健診はNST、エコー、内診がありました。

今回の計測値です。

 

頭の幅(BPD)…95.9mm(SD+1.0)

大腿骨長(FL)…73.3mm(SD+0.9)

お腹の周囲長(AC)…350.0mm(SD+1.3)

推定体重…3,637g(SD+1.1)

 

で、突然ですが明日から分娩誘発のため入院することになりました!分娩の本当のタイムリミットはもう少し先ですが、赤ちゃんも大きめだし、ギリギリまで待って帝王切開になるよりは良いのかな。

 

不安もありますが、元気な赤ちゃんが産まれるように、明日から頑張って来ます!(^-^)

経過報告 2017/05/10

こんにちは、ぴろりんです。

 

昨日、39w6dで14回目の妊婦健診に行って来ました。なんだかんだで、本日が出産予定日ですが、まだ産まれる気配はありません(^^;

 

 

今回の計測値です。

 

頭の幅(BPD)…93.1mm(SD+0.4)

大腿骨長(FL)…74.6mm(SD+1.5)

お腹の周囲長(AC)…335.4mm(SD+0.8)

推定体重…3,381g(SD+0.8)

 

前回の健診から12日も経っているので、3500gは越えると思っていましたが、越えていませんでした。

 

子宮口はまだ1センチで前回と変わらずでした。

前駆陣痛らしきものも4月にあった一度きりで、それ以降はお腹の張りは頻繁にあるものの、前兆らしきものは何も起きず。

 

今は何故か旦那以上に暑がりで、毎日扇風機が欠かせないのですが、冷たいものばかりとっていると赤ちゃんが降りて来ないらしく、温かい飲み物をとるようにしています。

 

あと10日は自然な陣痛を待って、それでも産まれなければ入院になるそうです。今後は健診も週2日になるので、また明日行ってきます(^^;

 

補助券は昨日で終了したので次からは実費…。

早く出てこーい(^3^)/

経過報告 2017/04/28

こんにちは、ぴろりんです。

 

先週の金曜日、38w1dで、13回目の妊婦健診に行って来ました。臨月も後半に入っています。

 

早く産まれるんじゃないかと、散々言ってた割には産まれそうな気配はまだありません(^^;

 

今回の計測値です。

 

頭の幅(BPD)…92.8mm(SD+0.8)

大腿骨長(FL)…71.1mm(SD+1.1)

お腹の周囲長(AC)…335.4mm(SD+1.4)

推定体重…3,255g(SD+1.2)

 

内診の結果、子宮口は1センチ開いているそうです。少しずつ準備段階には入っているそうです。

 

次の健診が、連休とこちらの休みの都合で12日後の5/10(出産予定日の前日)になるのですが、そこまでに産まれなければ赤ちゃんの体重は3600~3700gくらいになりそう💦なので、予定日前に産まれるように、ウォーキングや階段の上り降りなど積極的にやった方が良いですかね?と聞きましたが、院長先生によると、そういった運動でお産が早まる訳ではないのであまり関係ないそうです…。陣痛時にしか意味ないってことでしょうか。

 

まあ、予定日まではあまり焦っても仕方がないということで、普段と変わらずのんびりと過ごしています。皆さんも楽しいGWをお過ごし下さい~(^-^)