留年生のゲロ

ゲロ吐きたい、鬱い、死にたい、、、ヴォエッ

エルフェンリート(アニメ)を観て。特にラストシーンについて

エルフェンリートというアニメを、昨日第一話からラストまで一気に観た。

僕は好きだ、この作品。以下ネタバレ注意。

 

最終話(第13話)が過去の清算という感じで印象的だった。

個人的にはルーシーとコウタは結ばれてほしい、一緒に仲良く暮らしてほしいと思っていて、それだからこそラストシーンは特に心に残った。どうにかしてでも屋敷の戸に写っていた人影がルーシーのものであると自分を納得させたくて、ちょっと考えたので、それについて書きたい。

 

まず、ラストシーンの前について振り返っておく。ルーシーはコウタとキスをしたあと、研究所から出動依頼を受けたであろう武装部隊との戦闘に向かったと思われるが、これはもしルーシーがコウタとともに家に帰ってしまうとルーシーを探して討ちに来た武装部隊が家に来てしまい、コウタやユカを危険に晒すことになるから、自ら家から離れた海岸付近に向かったのだと思われる。ルーシーの優しさ、思いやりゆえである。

 

さて本題に入る。

ラストシーンで屋敷の入り口のふすまのような戸に写った人影についてだが、網羅的に考えると次の可能性がある:

可能性① 宅配便の配達員やコウタ・ユカの大学の友人などの一般人

可能性② ナナを捜索に来た研究所の研究員

可能性③ ナナを討伐するために研究所から派遣されたディクロニウス

可能性④ にゅう

可能性⑤ ルーシー

 

これから1つ1つの可能性を検討して、消去法的に真実を炙り出す。

① 一般人

一般人ならインターホンを使うはずだが、インターホンを押す時間は十分すぎるほどあったのに押していない。流石に道路や建物が整備された時代・地域でインターホンがないとは考えられない。したがって一般人であるとは考えにくい。

 

② 研究員

以前にルーシーを研究所に連れ戻すためにナナを送り込んだように、人間である研究員を送り込むよりはディクロニウスを送り込むほうが賢明である。というのは、第一にディクロニウス同士では離れていても気配を感知することができて目的のディクロニウスを効率的に見つけることができるからで、第二にコウタたちと暮らすナナが研究所に戻ってくるように命令されて素直に従うことは考えられず、戦闘が勃発する可能性が高いからだ。そうなれば研究員など瞬殺であろう。

③ 新たなるディクロニウス

だったらナナが感知しているはず。よって不適。

④ にゅう

もしにゅうであると仮定すると、にゅうがコウタの家に辿り着いたという事実から、にゅうはコウタの家を憶えているということになる。そうするとにゅうの幼い精神年齢から考えて、勝手に戸を開けてコウタに会いに来るはずだ。しかし実際には戸を開けず、立ち止まっている。したがってにゅうであるとは考えにくい。

⑤ ルーシー

ルーシーだとすべての描写を合理的に説明できるのである。

まず素麺を食べるときの器を並べるシーンから考えていく。コウタが、器が1人分多いことを悲しげな様子もなく発言したことから、ルーシーがいなくなってから少なく見積もって1週間は経過していることがわかる。さらにその後、ナナが「前に素麺を食べそびれたので、素麺を食べるのは初めてだ」と言ったことから、ルーシー失踪から1年は経過していないということが暗にわかる。すなわち、一般的に夏季にしか食べないであろう素麺を食べた日時について振り返るとき、1年以上前のことを「『前に』食べそびれたんだよねー」と表現することはありそうにないからである。『前に』と表現するからには、素麺だとせいぜい夏季の7~9月の3ヶ月程度であろう。

以上のことから、ラストシーンはルーシー失踪から1週間~2ヶ月程度のことだと推定できる。この”間”についてはあとで再考する。

次に進もう。

知能の高いディクロニウスの成熟個体であるルーシーは、特に興味・好意を抱いているコウタの家ならば当然記憶しているはずで、拘束されておらず自由に行動できるのなら自力でコウタの家に行くことができてもなんら不思議はない。むしろ問題は”なぜ”コウタの家に行くのかということの方で、これが屋敷の前で立ち止まることにもつながると思うのだが、ルーシーは「どうしようもなく好きで、愛しく想っているコウタと一緒に暮らしたい」という欲求を抱く一方で「かつてコウタの妹と父を惨殺して、コウタから幸せな暮らしを奪った自分にそんな勝手な行為が許されるのか(自分を許せるのか)」と自分を責める気持ちも抱いていて、その二つの思いの間で葛藤していたと僕は考えている。だから、コウタの家の前に着いてもインターホンを鳴らす勇気が出ず、まだ胸中揺れ動いていたのだと思う。

さて、残るは失踪から来訪までの”間”についての説明だ。

僕は、ルーシーは武装部隊との戦闘で相当な痛手を負う形で敗北(ルーシーの片角が撃ち飛ばされたシーンがその現れ)し、一旦研究所に連れ戻された後、数週間の回復期を経て、第一話のように研究所の防御をぶち破って鎌倉に帰ってきたと考えている。

その理由だが、まずルーシーが武装部隊に勝っていれば戦闘のあったその日にコウタの家に戻っているはずで、そうでなくてもコウタやユカが必死に捜索するはずだから、ルーシーが鎌倉に残っていれば数日以内にはコウタの家に帰れるはずだ。

しかしそうなってはいなかったことから、ルーシーはやはり強引に研究所に連れ戻されたのだと考えられる。

と、いうことで、僕の中ではハッピーエンドだ!

以上。

なんか長くなってしまった。

あ、ユカが好きな人もいるようですが僕はルーシーが好きです。