お久しぶり、です。
すっきり透き通る綺麗な水のように
涼やかでさっぱりとしたあの子
あの子のようになりたくて背伸びした
結局足場崩して倒れた
そのままおぼれて
きらきら輝く水面下で
今日もひとり藻掻く
久々にここへ来ても
こんなことしか言えない
なぜだろ
もうもどらない。
真っ赤な空。
真っ赤な空に染められた飛び交う鳥。
水面に降り立ったのは気の迷い?
この穴に落ちないように気をつけて。
落ちた鳥も、
空いた穴も
もう二度と
もとにはもどらないんだよ。
かあさん
ねえかあさん。
ちゃんと私の事を見てますか?
ちゃんと私の事を分かってますか?
ちゃんと私の事を愛してますか?
母さん、気付いてよ。
こんなに苦しいんだよ。
私が最後に笑ったのはいつだったかわかる?
私が一番して欲しいことわかる?
ねえ、分かってよ。
どんなに嫌いだって、どんなに憎んだって、どんなに妬んだっても。
あなたは私の血の繋がったたった一人の「お母さん」なんだから。
どれだけ暴力を振られたって構わない。
どれだけ傷つけられたって構わない。
どんなことを言われたって我慢する。
どんなことだって我慢してみせる。
でもさ、
どれだけ我慢したら
子供に戻れるのかな?
あのね、子供の時みたいに笑いたいんだ。
家族のぬくもりの中で、安心して、笑って、そうやって過ごしていきたかった。
変わりたくなかったのに、全てが変わってしまった。
小さい頃のお気に入りの玩具は、いまとなってはただのガラクタ。
こんな未来ならいらなかったよ。
この気持ちをもし知っていたなら。
生まれてこなければ良かった。
いつになれば
いつになればわかり合える時が来るのだろう。
本来なら綺麗な筈の、君のこの世界までもが。
苦しいほどに、痛々しいほどに、醜いほどに、暗く染まっていく。
それでも揺るぐことのない、芯の輝き。
でも、なぜだか苦しい。
いつになったら、この景色がいつかのように美しくなるのだろう。
君に私の罪を背負わせすぎたかな?
いつも笑ってるみんなの中心の君は何を考えてるの?
淡い藍色にそまった
煌びやか、儚い、健気、寂しそう。
一つとして、交わることのない気さえする言葉を、まぜた。
あなたは綺麗な藍色に仕上がった。
わたしはぐちゃぐちゃになった。
ねぇ、知らないでしょう?
人間がどんな生き物だか。
私は、しってる。
知りたくなかった、分かりたくなかった・・・かわりたくなかった。
でも、知ってしまった。
人間は美しくない。
赤子の時に最初に持っていた感情から美しくない。
醜い。
表でにこにこしているのに、裏では陰口ばっかり。
何食わぬ顔で笑顔を振りまく。
そんな小さな矛盾でさえ、ひっくり返すような生き物。
信用できない。だれも、信用してはいけない。
なのに、だれかのぬくもりが欲しい。
死にたいのに、明日が欲しい。
だれかに会いたい。
泣けないはずなのに、なにかがこみ上げてきて、苦しくなる。
これは夢?
現実?
目が覚めても目が覚めてもわからない。気づけない。
たすけて。
怖い。
たすけて、たすけて。