元女子高専生のつぶやき

高専→理系大学→欧州大学院の女子のつぶやきです

M1前期をフランスの物理学科で過ごしてみて  (エラスムス修士)

電通大を卒業後、ヨーロッパの大学院に進学しました。

夏に渡欧し、9月からフランスの大学院でM1の勉強が始まりました。

すごく、すごく大変だったのでツラツラと書いていきます。

自分でもどうやったのかわかりませんが、前期の単位を全て取ることができました(どうやったかもうわからんし、もう同じことしたくない、しんどすぎた)

努力は必ず報われるとは簡単には言えないけど、頑張ったら見てくれてる、評価してくれる人がいます。

自分を信じて頑張ってください。

 

高専(電気電子工学科)→ 電通大(電子工学)→ Erasmus Mundus Joint Masters

European Master of Science in Nuclear Fusion and Engineering Physicsと進学してきました。

今在学している修士プログラムは、端的に言うと核融合の勉強をする修士プログラムです。

 

海外大学院を考えてる人は英語圏を考えやすいと思いますが、ヨーロッパにも英語で学べる修士がたくさんあります。

私が在学している修士は、Erasmus Mundus Joint Masters と呼ばれるシステムです。

ヨーロッパではエラスムス(Erasmus+)と呼ばれるシステムがあり、学部から博士まで、ヨーロッパ間の学生の交流を目的とした組織?で、結構なお金をかけて学生の留学を斡旋しています(多分)。

なのでヨーロッパでエラスムスと言うと大体みんな知ってて、「あー留学生ね」と認識されます。

 

エラスムスの中でも修士プログラムがあり、修士の期間に何か国か移動しながら学位を取るものです。言語が指定されているプログラムもあるかも?ですが、国を移動するのが前提なので、基本英語のプログラムになってると思います。

これが現在ある修士のプログラムで、理系文系問わず200以上のプログラムがあります。

www.eacea.ec.europa.eu

 

エラスムス修士の学費は、自分のプログラムの例ですが(恐らく、他のプログラムもそうだと思う)、ヨーロッパ国籍の人が年間4500€(現地の国公立より高いらしい?)で、それ以外の外国人が年間9000€です。レートによりますが百何十万かでしょうか。

 

ありがたいことにエラスムス自体が給付型奨学金を持っており、なんと外国人枠もあります。それに選ばれると(多分自動的に)学費が免除され、月々お金を貰えます。

私もその奨学金を頂いており、無料で勉強させてもらって、フランスの地方では十分に生活できるくらい、月々の生活費をユーロで貰っています。具体的な金額など聞きたい人いたらツイッターなどで連絡ください。

ユーロでお金がもらえるので日本のどの奨学金よりも条件がいいんじゃないかと思っています。ただこれはもちろんエラスムス修士に進む人のみが条件です。

tobitate-mext.jasso.go.jp

 

詳細は、駐日欧州連合代表部の留学イベントなどで担当者に話を聞くのが一番良いとおもいます。この留学フェアは毎年やっているようなので、ヨーロッパの留学を考えている人はぜひ訪れてみてください。

ehef-japan.org

このイベントにエラスムスのブースがあります。

ehef-japan.org

担当者も実際にエラスムス修士を卒業した、という人が色々親身に話をしてくれました。本当に感謝しています。

 

  • フランスの生活

フランスに住み始めて7か月ほど経ちました。まあもう慣れましたね、フランス語出来たらもっと楽しいだろうなと思う日々ですが。

フランスは英語通じないと良く揶揄されていますが、日本より全然通じます。まあでも買い物などは普通にフランス語です。

来るまで知らなかったのですが、フランスに居るアジア系は、中国系よりベトナム系など(植民地だったから)が多いみたいです。(歴史に疎すぎる

 

良い所

・食べ物美味しい

・学生に優しい(健康保険証とか学生の方がすぐ来る、外国人でも学生用の住宅補助がある、学食が昼も夜も一律3.3€)

・結構なんでも電子化されてる(行政手続きはほとんどオンラインで出来た気がする)

・日本人もぼちぼち居る(エリアによるが、先進国なので田舎の方でも居るの嬉しい)

・アジアマーケットある

・先進国なのでだいたい何でも揃うor代用できる

 

悪い所

・冬天気悪い(自分がいるところがフランスでも北側なのと、地中海より上のヨーロッパはどこもそう)

・汚い(私の町が汚いのでは?と他の在住日本人と話してたが、そもそもフランスの衛生概念が日本と全然違う、正直スペインの方が綺麗だと思う、便座ないの当たり前すぎて。絶対小学校で掃除の時間あった方が良い)

・喫煙率高い、大麻くさい(大麻臭いのは私の居る町が学生が多いからかもしれない)

・花粉ある(スギではないが、色々花粉のアレルギーある人は注意したほうが良い)

 

自分の場合は、以前にスペインに半年住んでいた経験があったので、カルチャーショックでメンタルやられるとかはありませんでした。なのでフランスの生活がしんどいなどは無かったですが、ヨーロッパ経験がない人(ヨーロッパの雰囲気を知らない人、知らない言語に囲まれたことが無い人)だと、一気に生活と勉強との変化があるので結構大変じゃないかなあと思います。

 

またフランス渡航前に、フランス語のレッスンをマンツーマンで何十時間かやったので、挨拶や超基本の動詞などを使って話せるくらいにしていました。なぜならスペインに初めて行ったときに言葉がわからなくて病んだ経験があったからです。あとスペイン語を少し話せるので、フランス語もなんとなくは読める強みもありました。(その分専門の勉強しておけば良かったとも思っています。)

留学生仲間が他にもいるので、その人たちとはすぐに仲良くなりました。現地のフランス語話者の学生の中には英語話すの苦手な人もいるので、その人たちと仲良くなるのはもう諦めました笑(日本人みたいに、英語を聞いたり読んだりしたらわかるけど、話すのが苦手という人がフランス人には多いです。)なので英語普通に話せる一部のフランス人クラスメートとのみ絡んでます。英語話せる人の方がやはりオープンで、留学生にも話しかけてくれます。

私がいる地方も日本人もぼちぼち居たり、日本人がやっている和食レストランもあるので、日本人としての寂しさはありません。xplaneのスラックでもヨーロッパの人たちで月一でおしゃべりする機会があるのでそこでのんびり話してリラックスしています。

ただフランス人と仲良くなるのは時間かかるなあと思っています(現在進行形)。一般的にも南の方が人懐っこく、北に行くほど距離感が遠くなります。スペインに慣れていたので、フランス人は距離遠いなあ、日本人みたいだなあと感じています。

あとフランス人、フランス語話者が謝らないのはマジ。どうみてもあなたに非があるじゃないってことも、謝ろうとしないですね。その神経の太さがむしろ羨ましい。まあdésolée(ごめん)よりもpardon(英語のpardonと同じ使い方)を頻繁に使いますね。

 

あとフランス人も文句を言う行政手続きなどの遅さですが、欧米で日本みたいな対応を想像するのが間違ってますよね。いろいろテキトウですが、良くも悪くも融通がきくと感じています。ゴネれば行けることが多いが、ゴネるためにはある程度の言語力が必要ですね。フランス語で文句言えるくらいの語学力が目標です。

 

病院行ったり、親知らず抜いたり色々していますが、やっぱり先進国なのでなんでもあって楽ですね。でも落ち着く~であったり、ここ好きだな~とならないので早くM2で違う国に行きたいです。というかスペインが好きなのでM2でマドリード行けたら万々歳です。フランス語出来たらフランスをもっと好きになれるのかなとも思いますが、どうなんでしょうね。

 

  • 勉強 フランスの物理学科M1

もう本当に勉強が大変でした。編入試験のときよりも勉強しました。人生で一番勉強したと言っても過言じゃないです。

なぜ苦労したかと言うと、電気系から物理系に専攻を変えたからです。工学部から理学部に変わりました(pure物理しんどすぎる、向いてない)

 

エラスムスのデメリット?になるかもですが、進学先の大学によって科目が若干変わります。というのも、エラスムスのプログラムにもよりますが、行く国が決まっていてどんな授業受けるか決まっているパターンと、行ける国が何個かあってその中から選ぶシステムがあります。

私のプログラムは後者で、スペイン、フランス、ベルギー、ドイツ、チェコの中から行きたい大学院を選びます(希望通りになるかは微妙です、それぞれのエリアに定員があるので)。なので修士プログラムの名前が物理工学なのに、自分の進学先の大学院の学科は理学部物理学科でした(来てから気づいた)。あと噂ですが、フランスは理論に重点を置いてると聞きます。(高専とやってきて手を動かさないものは捉えるのが難しくてわからなくて苦手なので結構ツラカッタ、理論好きな人どうやってるんとずっと思っている。)他の国、エリアではもっと核融合に関わる技術とか、工学の授業があるところもあるそうです。エラスムスで進学先の大学院を選べるタイプの人は、先輩などに話を聞いて選ぶことをおすすめします。

 

私のプログラムは英語C1無いと入れません(エラスムスのプログラムでも高い方らしい?)。でも授業はフランス語と英語の半々です。なぜならフランスの現地の学科に混ざって授業を受けるからです。これは進学先の地域によります。自分のプログラムでもマドリードの場合、留学生専用で授業が開講されるのでもちろん英語オンリーです。

エラスムスの強みかもですが、留学生だけに授業が開講されることがあるので、超少人数の授業になるので、なんでも先生に聞けます。私たちも何科目か、4人だけで受ける授業があります。そういう授業はレベルも私たち留学生に合わせてくれる(基礎知識をそんなに問われない)ので普通に勉強すれば大丈夫です。

一方フランス現地の授業に混ざる科目は、物理を学んできた人向けのレベルなので、初回から意味わからなかったです(量子力学や場の古典論などなど)。しかもフランス人の先生の中には英語が苦手な人がいるので、彼らの英語が何言ってるかわからない場合もあります。私は始めこれが自分の英語力が低いせいだと思い込んでいたのですが、どう考えても先生の英語スピーキングの問題なので、そういう先生に当たった場合自分を責めないでください。またそういった強いフランス語訛りの英語にもそのうち慣れます。また慣れないフランス語を聞くだけでも疲れるので、始めの数か月は授業を聞くだけでぐったりしていました。

あとシンプルに初めて授業を英語でやるので、初めて物事を英語で考える、数式を英語で考えて解くということをしているので、全ての思考が遅くもどかしく、出来ない感覚に陥っていました。初見の先生の手書き文字は読めず(筆記体を書く自分でも)、ノートを写すのにも時間がかかっていました。初めのころは、英語は聞き取れるのに何もわからないという状況でした。英語の音と意味が結びついていませんでしたが、段々とtechnical termに慣れていきました。ヨーロッパの人たちは専門用語になるほど、母国語と英語が似ていくのでうらやましかったです。初見で誰がperpendicularと直角がイコールとわかる?って感じです(勉強していかなかった自分が悪いのはそう)。フランス人なども英語全然話せないのに、専門用語はほとんど同じなので、英語で専門聞いてもわかるのが本当にジェラシーだった。日本語母語の人で海外で勉強してる人本当にすごい。まあ今もまだ日本語のときほど頭が早く回らない感じがしていますが、これも、英語で考えるということに慣れるという時間の問題でしょう。

ということで専攻を変えた上に、先生の英語も微妙な場合もあったりして、まじで授業中なにをやってるかわからなくて泣きそうになることがリアルにありました。

 

またフランスは学部が3年なので、修士もたくさん座学があります。例えば10月の時間割です。フランスは毎週時間割が変わります笑(斬新すぎる)。

前期の時間割

あとフランスは朝が早いです。8時から授業が始まることもあります。高校並に授業あるやんと思っていました。ただ出席はないので、朝イチは学生が少なく、人気のない先生の授業はスカスカだったりします。

 

フランス(ヨーロッパ?)の修士のシステムとして日本と全く異なるのは、研究室に所属しないというところでしょうか。例えば私のところではM1の研究は、ひと学期の半分の期間、集中的に行います。インターンシップとも呼ばれ、M1後期の前半がその期間でした。それが終わるとまた座学のみの期間となります。M2も基本的に、M2後期だけで研究を一気に行い修士論文を書くようです。(なのでエラスムスのようなシステムが作れるのですが。)たださすがにM2の始めから先生とコンタクトをとって研究を始める人が多いようです。私もそうしたいと思っています。

なので日本の方がヨーロッパよりも研究出来るという強みがあるなと思います。

 

とにもかくにも、英語で慣れない物理を勉強するのが大変で、(来てから物理が苦手で工学やりたいと気づき)本当に泣きながら勉強するというときがありました。日本でそれなりに出来る方だったレベルから一気に頭が悪いという感覚になり、自分に自信をもてなくなりました。まじで進級出来ないんじゃないかなと本気で思っていました。とぼとぼ帰国することになったらどうしようと思っていたときがあります、つらかったなあ。元々過食しがちだったのですが、ストレスで前期の4か月くらいで10kg太りました。その後もコンスタントにストレスかかるし、運動する元気も無いので元に戻るの諦めました。またテスト前など不安すぎて睡眠障害が出てくるので、メラトニン飲んでました。ヨーロッパは普通に薬局でメラトニンのサプリが買えるのでとても助かります。

そして相性が悪いのがヨーロッパの冬です。気づいた時には冬季うつになっていたと思います。フランス北東部では、日は8時半くらいに昇り、16時半くらいには沈みます。また秋と冬はひたすら微妙な天気で、雨が降ったりやんだり、ずっと灰色の空でした。もうこの冬は経験したくないですね。日本海側の元道民ですが、普通にダメでした。都会の方がいろいろあって病まなかったという話も聞きます。

冬季うつっぽくてもどうすればいいかわからず、これで精神科行くのもあれかなーと思っていたので放置してたら春になってまじ元気になりました。太陽は偉大。

大体どこの大学にもpsychologistは居ると思うのでしんどくなったら躊躇わずにアクセスしてください。自分の場合はしんどい時にフランス語で電話してアポ取るのがムリでできませんでした。大学の先生でも話を聞いてくれるのでそういった人にぜひ頼ってください。

 

がむしゃらにがんばった前期、ありがたいことに全ての単位が取れていました。

M1前期の成績

先生とコミュニケーションを取っていたのもあり、ぎりぎり上手く上げてくれたものなどもあります(まじ感謝)。また物理学科だからかもしれませんが、成績評価が中間と期末テストのみで宿題などはありませんでした。そしてテストと成績共に20点満点で、10点以上で可です。テストも難しければ学生の正答数の平均から点数の重み付けをしてくれる先生が多いです。なので点数は日本より取りやすいシステムのようにみえます。ゆうても現地で学部から上がってきてる学生ですら落とす科目(量子力学と場の古典論など)などもあるので、よくまあ単位取れたなと思います。

 

全力で頑張っていればそれを見てくれている人もいます。海外に進学して大変な思いをしている人もいると思いますが、自分を信じるということは辞めずに頑張ってください。

私は自分に自信が無くなって、自分を信じれなくなりましたが、SNSなどで応援してくれる人がいて、「大丈夫、やればできるから」と励ましてもらってなんとかここまで来れました。本当にありがとうございました。

 

えぐかった前期を乗り越え、春にもなって日が長くなり、天気も晴れが多くなり元気になりました。

勉強が出来ないことや、日本でのキャラとこっちでのキャラの違いにアイデンティティがわからなくなり、自分を見失っていました。でも単位が取れたことや、英語で物理を話すことにも慣れてきて、ちょっとずつ英語で勉強が出来るようになってきたんじゃないかなと思えています。そしてプログラムのM1の委員長的なのにもなったのですが、みんなが私に向いてるよと言ってくれたことに、こっちでもそのキャラがあるんだと気づけて嬉しくなりました。

今の修士に進学する前は博士もありだなと思っていたのですが、物理が苦手なので核融合の研究者になるのが向いてるか怪しいなあと思っています。エンジニアになりたいですね。将来、具体的にどんな職業がいいかまだわかりませんが、修士もまだ長いのでのんびり考えていきたいです。まず修士を取れるかどうかなので、頑張ります笑

 

もっと詳しく知りたいよーという人がいればツイッターやxplaneのスラックに居るので連絡ください~

xplane.jp

 

 

ヨーロッパ大学院出願と合格

電通大を2023年3月に卒業したmomoです。

ヨーロッパの大学院に出願していて、合格し、2023年9月から勉強しています。

渡航前に出したかったのですがビザとかでバタバタしてて、進学後は勉強で死んでたのでこのタイミングになりました。(大学卒業後1年経ってる笑)

この記事は、大学院留学支援コミュニティXPLANEの連載企画海外大学院受験記に寄稿した内容を加筆修正したものです。(全然足してない)

 

xplane.jp

 

XPLANEのコミュニティではスラックを使っていて、いろんな人と交流が出来ます。

実際に海外で学んでいる人に、進路相談などができ、私もとてもお世話になりました。

今後もこのコミュニティにいるので、そちらで質問していただいても構いません。

 

 

  • 自己紹介

 

高専の電気電子工学科を卒業し、電気通信大学に3年次編入しました。編入したのが2020年度でコロナが始まった年であり、例年なら出来たであろうことが出来なく失われた機会もありますが、それでも自分がやりたいことに向かって、もがけば道が開かれるということが伝われば幸いです。

大学での専攻は電子工学なので、学部まで大雑把に言うと電気系でした。修士からはヨーロッパのErasmus+プログラムの一つである、Fusion-EPプログラムで核融合を学びます。XplaneのポッドキャストEp43でも話しているので聞いてみてください。

 

Erasmus+プログラムとは、ヨーロッパ独自のシステムで、修士の間に何校か国を跨いで学びます。私の場合は、1年ごとに国を変え、M1がフランスです。

外国人向けにも独自の奨学金があり、私もEUからの奨学金で、学費免除で月々ユーロを貰っています。

erasmus-plus.ec.europa.eu

 

  • 大学院留学を志した理由、どのタイミングで海外に行くのか

 

いつか海外で学びたい、働きたいと小さいときから思っていました。高専から大学に進学する際に、高専から直接海外大学に進学も出来ますが(そうゆう人も実際にいます)、語学レベルや資金の難しさもあり日本の大学に進学を決めました。しかしこれは人によって異なるので、海外に行きたい人はいつ行くのがベストか考えてみてください。

B3の編入直後に核融合を知り、自分がやりたいのはこれだ!!となって初めて修士以降のイメージが湧きました。自分が学校の先生方から言われたのが、海外で働きたいならPh.Dが必要ということですが、そもそも人生をかけてやりたいことがわかっていない高校生にそんなこと言っても、博士進学を想像できないと思います。漠然と海外進学を考えていた高校生の時から数年経って初めて、これに人生をかけたいと思えることが見つかり、修士、博士という進路を想像出来るようになりました。

 

理系でヨーロッパを選んだ理由ですが、ITERという世界最大の核融合研究所がフランスにあるからです。B3で核融合を知り、ITERで働きたいと強く感じた自分にとって、いかにしてそこに入るかを考えました。フランスにあるので、早いうちからヨーロッパに拠点を持つ、進学してしまうのが早いと考えた次第です。修士、博士とヨーロッパで学び、ポスドクなどでITERに行けたらいいなと考えています。将来はマルチリンガルな専門家を目指しています。

日本人で海外留学というと、英語を主に学んでいる人だと英語圏のみを考えてしまいがちだと思うのですが、ヨーロッパにも英語で学べるコースが数多くあります。英語圏よりも語学の要求レベルやGPAの厳しさが優しいこともあるので、アメリカ行くのきつそうと感じる人はヨーロッパも見てみてください。私自身もアメリカの院に行けるほどGPAも研究内容も語学力もありませんでした。

 

  • 大学の学部で海外大学院進学のためにやったこと

 

核融合を知ってからそもそも自分はこの分野に向いているのか確かめました。というのもこの分野はまだ研究開発の段階なので、関われる仕事としては研究者がメインです。なのでこの分野の研究が好きか知るために、核融合研究所の短期インターンシップに参加しました。ここでお世話になった教授に後々推薦書を書いていただいたので、分野の顔見知りを作ること、言い換えればコネクション作りは、海外院進学において非常に大事です。

 

次に行ったことも無い、これまで興味を持つきっかけも無かったヨーロッパに何年も住めるのかという不安がありました。なのでVulcanus in Europeという1年インターンシッププログラムに、B3とB4の間で参加しました。

pokemomo27.hatenablog.com

 

半年間マドリードに滞在している間に、ヨーロッパの研究所の見学をしたり、念願のITERに行きました。これらの訪問で、自分が進学する修士プログラムを知ることができ、そのプログラムの先生とのコネクションを得ることが出来ました。この訪問も、日本でお世話になっている核融合の先生方に、マドリードの研究者を紹介していただきました。自分の知る範囲ですが、どの大学、研究所の先生方も学生が海外で学ぶことを応援してくれます。研究室見学で一度お話しただけの先生が、他大の先生を紹介してくれて、そこからマドリードで研究室見学を行うきっかけになったりもしました。総じてですが、自分は頼れる人になりふり構わず頼っていました。半年間マドリードに住んで、フランスにも遊びに行ったことで、ヨーロッパでも南欧はもう自信を持って住めるなと感じています。このプログラムのお陰で、スペイン語A2レベルまで取れたので、ヨーロッパでの言語不安も少し減りました。

 

B4での研究室選びですが、入る前の見学時に教授に海外院の進学を考えていると伝えてから入りました。あまり居ないと聞きますが、院から外部に行くことを好まない教員もいるらしいので、すれ違いを起こさないためにも、何事も早めに伝えておくと吉です。自分の研究室は良くも悪くも放任タイプだったので、個人的に大学院出願に時間を割くことが出来たので良い環境だったと思います。また学部と修士で専攻を変えることもあり、出願時に研究実績などをあまり見られないとも感じていました。とくに核融合は学部で専攻できる分野ではないというのが大きいと思います。専攻や学校によって実績の有無や重要度が変わると思うので、調べてみてください。

 

  • 海外大学院出願のために準備したこと

 

B4に復学直後、つまりマドリードから帰国してから始めに英語の試験を受けました。初めて受けたIELTSで6.5だったので余裕をかましてしまったのが悪い癖だなあと思っています。出願先の足切りがIELTS7.0だったのですぐ行けるんじゃないかと思ってましたが、まあそんな簡単には行かないので、真面目に勉強しましょう。ちなみに英語は独学で限界を感じ(自力でTOEIC900超えれないと感じました)、語学学校に週1で3年間ほど(B3~大学卒業まで、マドリードの間もオンラインレッスンで)通っていました。そのおかげで英語レベルが上がったので、英語に伸び悩んでいる人は学校などのレッスンを検討するのも良いかもしれません。英語の試験でTOEFLもあると思いますが、自分はあのシステムがとっても嫌だったのでIELTSにしました。IELTSもパソコンで受験でき、面接のみ対面で人と話せるので好きでした。またヨーロッパの人たちは基本的にイギリス英語を話しているというのもあります。結局9月頃にスコアを取りましたが結構遅いと思うので、早めに取ってください。

 

英語のスコアが取れた直後からスペイン語の試験対策を始めました。というのも出願先の教授からヨーロッパの言語の証明もあると良いと言われたからです。そのためスペイン語の語学学校に通ってDELEA2を11月に受けました(結果は2月、合格していたので出願に添えました)。これはヨーロッパに興味があるというアピールになるからです。英語圏以外の場合、現地の言語が出来るに越したことはありませんが、必須ではありません(授業が英語の場合)。可能な人だけが検討すれば良いと思います。

 

自分はGPAや英語のスコアが低いので国内の奨学金にそもそも出せないことが多かったです。それでもなんとかなると思った理由は、進学先が外国人向けの奨学金を持っていたからです。そのような情報も出願先の運営から聞けるので、出願先にコネクションを作るのを非常にオススメします。奨学金を貰えなかったら、ヨーロッパで他の奨学金を探したり(マリーキュリー奨学金など)、最終手段はお金を借りようと思っていました。

 

ちなみに大学院の出願でヨーロッパ以外で学んだ学生はGREのphysicsのスコアもあるといいとあったのですが、日本国内の受験の席の空きが無くて諦めました。どうやら席が埋まるのが早いようです。これも出願先に連絡して相談したら、まあ無くてもいいよと言われたので大丈夫でした。

 

  • 出願書類作成に関して

 

語学の試験が終わってからようやくmotivation letterを書き始めました。これが可能だったのも出願先の出願期間が11~2月と、締め切りが遅かったからです。そして早めに出しても遅く出しても評価が変わらないという理由があります。例えばイギリスなどでは早く出願するとポイントが上がるという話も聞くので、大学院ごとに異なります。なので自分は12~2月で書類を作成しましたが、卒研と被るのでまあまあだるかったです。計画的に出来る人は計画立ててやるといいと思いますが、自分は出来ないタイプなのでシンプルに頑張りました、、

 

書類作成ですが、motivation letter, CV, recommendation letterを色んな人に添削していただきました。推薦書は関係性にもよると思いますが、下書きをこちらが書いた方が良い先生や、ゼロから書いていただける先生もいます。実際にお願いをする何か月か前からお願いしたい旨を伝えておくとスムーズに行くと思います。添削は大学の英語の先生や、留学支援の先生、英語の語学学校の先生などに行ってもらいました。ここでもですが、頼れる人はとにかく頼ってください。私にもツイッター(@pokemomo5) などで連絡頂ければアドバイス等など出来ると思います。

 

  • 進学先選びについて

 

自分はヨーロッパで英語で学べるという条件の大学院を探していたので、進学先のプログラムしかそもそもありませんでした。なのでそこの1校しか出願していません。日本にも大学院は多くありますが、ヨーロッパに移住したかったので日本は受けませんでした。落ちたらインターンの経験をいかしてマドリードで働こうと思っていました。

 

アメリカなどは大学院がPh.Dの5年一貫制が多かったり、要求スコアが高かったり、そもそも出願者が猛者ばかりのイメージだったので、自分のGPAじゃ無理だなと思っていました(3.0/4.0も無いです)。一方ヨーロッパは非英語圏なのでそんな競争が激しくなく、修士と博士で分かれているところが多く、専門を変える点でも良いと感じています。

 

自分はGPAを強みとして使えないので、分野を変えるという条件も功を奏し、インターンシップの経験などで売り込みました。国や大学院、専攻によって、何を重要視しているかは全く異なるので、自分の手持ち札はどこなら評価してくれるのか、という視点で出願すると合格しやすいのではないのかなと思います。また海外大学院は基本的に知らない人を入れにくいイメージがあるので、現地見学(留学や学会のついでに行くなど)なり、先生の紹介なり、国際学会で話すなりして、相手側に出願前から知ってもらいコンタクトを取ることが重要だと思います。うまくいけば相手側がいろいろアドバイスくれると思います。

 

  • これから海外大学院へ出願する人へのメッセージ・アドバイス

 

海外に行きたい人はそこで何かやりたい人だと思うので、やりたいことに向かってがむしゃらにもがくことが大事だと思います。自分が動かないとチャンスはやってきません。頼れる人を頼りまくって、XPLANEなども使い、自分にチャンスを引き寄せてください。動けば道は開かれると信じています。海外に進学した人たちは、自分のみならず聞けば教えてくれると思うので、とりあえず動いてみてください。ここに書けないことなどもあるので、もっと詳細聞きたいぞって人はxplaneのスラックなり、ツイッターなりで連絡ください。

 

 

ヴルカヌス体験記 Vulcanus in Europe 2021-2022

スペインから帰国して2か月ほど経ち、大学を卒業するべく研究室に通っていますmomoです。

ヴルカヌスの応募の記事書いたのに、体験記書いてないことに気づいたので、このタイミングで書いています。

ヴルカヌスに応募するか迷っている人の参考になれば幸いです。

 

pokemomo27.hatenablog.com

 

>つまり1年間ただでヨーロッパに行けて語学学校に行けて、インターンシップができる激やばプログラムです。神か

と、上のブログで書いてますが、参加して思ったのは、このプログラム神でした。

 

端的に、

英語以外の外国語を学ぶ

海外の企業で働く(インターンシップ

ヨーロッパに長期で住む

という中々出来ない体験が出来たことです。

 

自分で英語以外の言語をさらに、話せるところまで勉強しようってなかなか難しいと思います。

そのきっかけを与えてくれて、実践できる場があることは本当に恵まれていると感じました。

やっぱ母語と英語と、さらに他の言語が出来ると、他の人より差別化できるので、世界中で働けるエンジニアになれると思います。

あとはシンプルに、第二言語出来ることで、さらに世界が広がりますね。

スペイン語ならなおさら、スペインと中南米に、言語の心配が全くなく行けるので、強すぎる。

 

日本の企業でのインターンシップもええやん、って人もいるかと思いますが、

まぁ100%日本語が通じないオフィスで、英語と現地の言葉にまみれて仕事をこなすのは中々良い経験だと思います。

確実に今後海外で働けるわと、強い自信を得ることが出来ました。

 

ヨーロッパに住むのも、ワーホリとかの方法がありますが、それの比にならないくらい、自費が少なくヨーロッパに住むことができます。

やっぱなんだかんだお金の心配をそんなしなくていいというのは、心理的に安心感があります。

 

実際のプログラムの内容を書いていこうと思います。

※私たちはコロナ禍での開催だったので、例年と違うところが多いです

そんな中でも渡航させてくれたセンターの方には感謝です。

 

プログラムの募集要項などにもあるように、語学研修と企業研修のフェーズに分かれています。

2021年度は、語学研修を日本、企業研修をヨーロッパで行いました。

 

つまり語学研修は、ヨーロッパの現地の語学学校のオンラインレッスンを日本から出席していました。

ヨーロッパの午前から昼過ぎまでクラスがあるので

時差の関係で、日本の夕方から夜までオンラインでスペイン語を勉強していました。

自分が受ける授業によって時間が変わるので、人によってスケジュールは異なります。

 

現地でホームステイした方がもちろん高いレベルで言語を習得できると思いますが、(例年は4月からヨーロッパに渡航して、語学研修の間はホームステイをする)

オンラインでも4か月授業を受けていたら、スペイン語だとB2始めくらいまで進んでいました。

 

初めてスペインに着いて、タクシーとかホテルの人と自分が想像していたより、自分のスペイン語が通じて「すげええ」ってなりました笑

 

語学研修が終わったときに貰ったやつ

 

 

2021年9月にスペイン入り、2022年3月末に帰国しました。

王宮



 

企業研修の間の1週間のスケジュールは、

平日:9-17時で働いて、夜はジムに行ったり、友達とご飯食べたり

週末:フルで空いてるので、どこか遠出したり、友達と飲んだり

 

仕事内容は、日本で行う学部生のインターンシップを想像してもらえばいいと思います。

それを、スペイン人に囲まれてスペイン語のパソコンでやるみたいな。

同僚と自分が話すのは英語ですが、それ以外全部スペイン語

 

自分がこのプログラムに参加したのが、B4だったので、B4相当のインターンシップをしています。

MやDの参加者は、相応の開発や研究をしているようでした。

 

英語で仕事をするのが初めてでしたが、普通に仕事が出来て、案外できるもんやなと思えました。

むしろ、ヨーロッパの人も母語が英語ではないので、同僚も英語が完ぺきではないです。

アメリカとかで、ゴリゴリの英語ネイティブスピーカーに囲まれて、英語で働くより、英語レベルがそのレベルまで要求されないので、むしろ安心して英語で話せました。

てか自分より英語話せない同僚とかいてちょっとびっくりした

 

きつかったのは、インターンだからとかではなく、

知らない国に初めて行って、急に生活を始めるっていう環境の変化への対応でしたね。

人によって慣れやすさとかあると思いますが、自分は普通に1か月ちょいくらい病んでました。

スペイン日が昇るの遅いし、ご飯も遅いし、スペイン語がうるさい。という違いで外出るのしんどいになってました。

ベットから起きれないみたいなやつ。

自分は頑張りすぎないをモットーに過ごしてました。

1か月少々たってから、友達とちょくちょくあって日本語で話すとかやってたり、生活リズムが安定してきたことから良くなった気がします。

 

 

半年スペインに居て、会社や彼氏、友達とは、ほぼ英語で話していたので、

体感9割英語、1割スペイン語、たまに日本語の量で話していました。

お陰で英語のスピーキング力が爆上がりしたのでめっちゃありがたいです。(海外の院に出願するのに、めちゃくちゃありがたい)

 

日常生活で必要な言葉は、どの言語でもそうだと思いますが、

買い物やレストランなどで必要な最低限のフレーズがあるので、それを覚えてなんとかしてました。

なので、プログラムを通して身に着いたスペイン語のレベルは、

最終的にA2レベルかなというところです。

ただめちゃくちゃリスニング力は上がります。

※もしマドリードに行く人が居たらアドバイスで、マドリードは方言(カタルーニャ語などの)がない代わりに、恐ろしいくらい早口で話すので、最初聞き取れなくても気にすることは全くないです。そのうち聞こえるようになります。

 

現地で出来た友人たちと

友達などは、スペイン語ならintercambioという言語交流会などのグループのイベントに参加するとすぐ出来ます。

meetupのサイトなどにめちゃくちゃ載ってるので、そうゆうイベントに参加するといいと思います。

 

もっと詳細に聞きたい人居たら、ツイッター(@pokemomo5) に連絡してください。

仕事内容とかはここに詳しくは書けないので。

 

自分はこのプログラムを通して、ヨーロッパへのコネクションが出来て本当に価値のある参加でした。行きたい大学院がヨーロッパで見つかり、大学卒業後はそこに行きたいと考えています。このプログラムに参加していなかったら、知りえなかったことなので、本当に良かったです。

スペインなんて考えたことも無かったので、このプログラムの縁を感じています。来年、2023年にはまたマドリードに戻って、というか移住する予定で、それに向けて頑張ります。

 

スペインTIEの取得 in Madrid

こんにちは、スペインに長期滞在する人が必要なIDカード、TIEがついに手元に来たのでその備忘録。

f:id:pokemomo27:20211130214841j:plain

TIE / IDカード

スペイン人のはNIEで、外国人のはTIEというらしい。

ナショナルかそれ以外かという違いだけど、カードにもNIEとあるし、スペイン人とこの番号の話をするときはNIEでしか通じない気がする。

 

マドリードに住んでる日本人がブログで申請方法書いてるけど、この英語のサイトが一番わかりやすかったので、英語わかる人はこちらをおすすめします。

でも慣れるまでわからんだったので、ツイッターにDM (@pokemomo5) くれればマドリードにいる間はお手伝い出来ます。

 

www.citylifemadrid.com

 

マドリードはスペインの大都市の中でも、TIEは申請しやすいと思う。(バルセロナはそもそも予約が全然取れないらしい)

しかしこの予約うんぬんも、(予約はcitaという)、コロナで必要になったものだとかどうとか。

 

TIE取得の流れとして

1. Empadronamiento (市役所で住居登録みたいなする)

2. 決められた警察署に行く

3. 何日かあとにカードを取りに行く

 

2021年11月現在、全てにおいてアポイメントの予約が必要。

TIEなんか外人向けなのに、サイトがすべてスペイン語なの優しくねぇなー思いながらやってた笑

 

日本のスペイン大使館でVISAを貰うとき、入国後1か月以内にTIE申請しなだめだよと書いてある紙を貰うが、普通に予約取れなくて無理なので、そこはあまり気にせんでも良さそう。

 

ここから自分がどうTIEをゲットできたか書いていくけど、かなり運が良かったので、あまりマネしないほうがいい。理由は下に。

 

1. まず警察署の予約を取った、渡航して1週間後くらいの日程

2. 家が決まったから市役所の予約をしようと見たら、警察の予約の数週間後しか枠が無かった。のでとりあえずその日程で予約した

※警察署での申請には市役所で貰う紙ぺらが重要(正式に住んでいるという行政的な証明が必要だから)

3. このまま、この警察署の日程だと申請受け付けてもらえない可能性が高いが、まあとりあえず行ってみて聞こうと思い、スペイン人の友人と警察署に不完全な書類で凸った。

4. めちゃくちゃ並んでて暑くて、これで申請無理だったらまた来るのだるいな~思ってた。スペイン語ネイティブの人が一緒に居たのがかなり良かった気がする。

警察署では外国人関連の窓口で申請するので、警察官はいろんな言語出来る人が多いが、全員ではない。スペイン語しかダメな警察官ももちろん対応している。

んで、友達がEmpadronamientoまだなくて、家の法的な契約書あるでと言ってなんか警察官と話していた。

スペイン語出来る人が一緒だったからか、警察官が日本人なの~とテンション上がっていたからか、その警察官が上司に相談し、なんとその家の契約書でTIEの申請受け付けてくれた。(まじで運がいい、ここらへんは対応してくれた人による)

普通は申請してから40日程度でカードが出来るらしいが、コロナで延びているとのうわさもあった。

5. その数週間後、市役所に行って、即日Empadronamientoの紙を受け取った

6. 警察で聞いたけど、カード作るのに何日かかるのかわからなくて、出張があったりして9週間後に取りにいったwww

(その間なんら問題はない、警察に捕まったらあれかもだけど)

ここで大事なのは、受け取る警察署は申請した警察署と同じ場所で予約を作ること。

自分は違うところで予約してたのをその日気づいて、受け取るのがさらに遅くなった笑

同時期に作った日本の友達は40日後に受け取れるよと言われたらしい。

 

ということで、Empadronamiento無しでTIEの申請行くのはかなりの賭けなので、

マドリードに住む人でTIE申請する人にお勧めしたいのは、

家が大体決まってる人は、入国前から市役所の予約をしておくこと(1か月後しか枠がなかった、まあマドリードでも地域によりそう)。

あとEmpadronamientoをオンラインで申請できるとかとも聞いたけど、調べてないのであまりわからない。

マドリードの警察署はいつでも予約がすぐとれると思う。

 

スペイン語が出来ない人にとって、なかなか不安な申請手続きだけどなんとかなるからおけ。

わからなかったら、ツイッターにDM (@pokemomo5) くれれば答えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海外長期滞在に持ってきて良かったもちもの

スペインのマドリードに来て1か月半ほど経ったので、そろそろ持ってきて良かったものでも書いてみようと。

+スペインにあるやんってものも。

 

留学などで長期滞在する人と旅行で来る人の持ち物は変わってくると思うので、暮らし編とホテル編で書こうと思います。

持ってくれば良かったなってものや、持ってきたけどいらんかったわってものも載せます。

随時更新して行きます。

まあでも、持ってきてなくて、これあるかなってものも、amazonにあることが多いのでなんとかなる。

(ちなみにスペインのアマゾンは、アメリカのアマゾンのアカウントと同じらしい)

 

  • 暮らし編

モバイルモニター

理系のみなさんパソコンはデュアルディスプレイがいいですよね~
モバイルモニター神、海外とか行く人にはまじでおすすめ

適当にアマゾンで買った中華製のもスペインの230Vで問題なし

 

日本の延長コード

自分の持ち物はもちろんすべてタイプAで、その延長コードは家電量販店で売ってないので

 

菜箸、箸

いまだに菜箸は売ってるの見たことない

箸も日本の普通に感じのあまりない

スーツケースで場所も取らないし、100均で買えるからコスパよい

 

日本の普段飲んでる薬(思ってるより多めに)

暮らしが180度変わり、日本で体調崩す頻度より高くなった

自分の持病も悪化したので、もっと持ってくれば良かったと思っている

まあ、現地の薬もあるので何とかはなる

 

除菌シート

レストランとかバルとかでおしぼりは出てこない

パンとか素手で触るのに、その前に手も洗わないで、お手拭きもないのにそのまま触るんと思ったり、

その食べ物で汚れた手でスマホとか触るんですか、と感じてる

コロナだったからか、お手拭きらしきものは売ってるが20枚で1€以上なので買う気になれん

スーツケースの隙間があればいれよう

手持ちが無くなったら、赤ちゃんのおしりふき買おうと思ってます、その方が安い

 

洗顔の泡立て、体洗うなんか細長いあのタオル

どっちも未だに売ってるのみたことない

 

着物

友達作りで日本とスペインの交流会などに参加しているので、着物を着ると非常に受けが良い

観劇などにも着ていく予定

 

カラコン

スペインにも一応あるが、アジアの方が圧倒的に種類がある

あと普通に現地の人でカラコンしてる人はいなさそう

 

ビーチサンダル

室内も土足で、自分の部屋は掃除の人が入ってくるので

完全土禁にはできず、部屋ではビーサン履いてる

 

汗拭きのボディシート

砂浜で足が汚れたときとか、

疲れすぎて寝る前にシャワー無理ってときに重宝してる

探してないからわからないけど、それっぽいものはお店でみていない

 

洗濯ネット

なんと洗濯ネットもこっちで見つけたけど

もちろん100均価格でないかつ、100均の方が質いい

ので持ってきた方が良さげ

 

  • ホテル編

シャンプー、コンディショナー

4つ星とかでもアメニティは石鹸のみとかザラにある

日本のビジホレベルのアメニティはまだ見たことない

(ラグジュアリーホテル泊まってないので)

あとは普通に洗顔などの化粧品もしかり

 

ティッシュ

これもホテルの部屋にあるところに泊まったことがない

ティッシュもスーパーで1箱で売ってるので、そもそもティッシュあまり使わない人たちなのかと感じている

 

ゴミ袋

洗面台のとこにあるだけで、部屋にゴミ箱がないことも多い

スーパーで袋も貰えるけど、持ってたらいろいろ便利そう

 

 

  • 持ってくれば良かったもの

ここにあるのは、予想より日本のアニメとか文化に興味がある人が多く、

もっといろいろ出来たらなと感じたもの。

長期滞在のとき、日本から送って貰うこともできそうだが、

スペインの場合日本からの小包は確実に税関処理でだるいらしいので、その選択肢はなくなった。

 

大量のキャラグッズ

手持ちのキャラ物のエコバックとかあげたけど、すでにあげれそうなものは無くなったので

 

着物数着

想像より高頻度で着用してるので、もっとTPOに合わせて着物を着たいと感じた

ゆうてもバルセロナにも着物屋さんあるらしい

 

コスプレ的な

ハロウィンのときに日本のセーラー服とかいいなと思ってみたけど

Amazonにそれっぽいのあったけど高かったので
持ってきてもいいと思った

 

書道セット

書道見てみたいと言われたのだけど、それは全く想像してなかったので筆くらいは持ってても良かったかもとも

でも、amazonにありました

 

  • 持ってきたけどいらんかもってやつ

ドライヤー、ヘアアイロン

電圧とかので結局現地の買いました笑

持つなら海外の電圧対応してるやつか、ドライヤーはamazonで20€くらいで買えたのでそれでもいいかもしれない

(また海外行くことあるやろと思って230Vの現地の買った)

 

ナプキン

たくさん持ってきたけど、普通に現地のでいいのではと感じている

(まだヨーロッパのナプキン使ってないので質がわからないけど)

その分除菌シート詰めれば良かったと思ってる

 

床のクリーナー

裸足でいれるように持ってきたけど、売ってたし、自分の場合掃除の人週1で来るので

毎回拭くのもだるいので諦めた

 

100均の裁縫セット

ほかのブログとかに裁縫セットあるといいよと書いてたので持ったけど、いまのところ使ってない

そのうち使うかもしれないけど、現地の友達にちょっと借りるのでもいいのではと思った

 

 

 

 

ヨーロッパの胃腸薬

ヨーロッパで買える胃腸薬についてです。

 

胃が弱く、日本食でさえたまにしんどくなり、消化器科に通う胃をもつmomoです。

そんな人がヨーロッパに長期滞在して、お腹が無事死んだので、解決方法を書いていきたいと思います。

いいのが見つかったら随時更新するかも。

 

  • 日本で飲んでた薬のタイプ

市販薬だと、キャベジン愛用してました。

hc.kowa.co.jp

病院通うようになり、六君子湯を飲むタイプの人になってました。

www.tsumura.co.jp

 

まず、日本食でさえ胃を痛める人が、海外の油多い食事でお腹を痛めないわけがないです。

自分は飛行機の不規則な食事でしんどくなり始め、スペインに着いてから2週間くらい胃が不調でした。

海外の薬で何が合うかわからない人は、とりあえず大量に薬をもっとくことをお勧めします。

漢方をスーツケースにたくさん入れましたが、何もありませんでした。

しんどすぎて、穀物酢(中華スーパーに売ってる)を薄めて飲んだり、迷走してました。

 

  • ヨーロッパで買えるサプリとお茶

胃がしんどくなり始めてから、スペイン語の薬わからないのでサプリならいいんじゃないかとぐぐってました。

自然由来の消化酵素買ったりもしました。

日本で飲んだことなかったけど、ちょっとは効いた気がします。

xn--t8j4aa4n0j4dqerdxd8d.com

 

スペイン人に相談したら、スペイン語でmansanillaというカモミール茶がお腹にいいと言われてるそう。

会社にいる間ひたすらのんでる。

気休めかもしれないが、おいしいのでよい。

www.hornimans.com

lanavata.net

 

  • ヨーロッパで買える医薬品の胃腸薬

本題のお薬。

スペイン在住の日本人に相談したら、自然由来のドイツの薬を教えてもらいました。

www.iberogast.es

スペインではfarmaciaに行かないと買えないと思います。

ヨーロッパはハーブが進んでるので、漢方とかの生薬の雰囲気で合いそうかもと思いました。

ameblo.jp

これ飲んだら、消化酵素のんでも胃もたれしてたのが良くなりました。

今のところ、自分に一番よさそう。

この液体の薬はドイツの会社なので、多分ヨーロッパなら買えるのではと思います。

この薬の写真を薬局で見せれば、問題なく買えると思います。

 

胃は弱いけどいろいろ食べたい人の参考になれば。

他にもヨーロッパで買える胃腸薬でおすすめあったらまじで教えてほしい。

ヴルカヌス2021年度派遣応募

Vulcanus in Europe 2021派遣に合格しました。

応募は夏の話ですが、締め切り2週間前から準備して死んだのでそうならないよう頑張ってください。

 

ヴルカヌスインヨーロッパとは

理工系学生向けEU奨学金付きインターンです。

つまり1年間ただでヨーロッパに行けて語学学校に行けて、インターンシップができる激やばプログラムです。神か

www.eu-japan.eu

 

2021年度募集はコロナの中での募集だったので

スケジュールとか面接がイレギュラーだったので、他の方にも話を聞くことをおすすめします。

 

今年度はスケジュールが鬼タイトで、編入で授業多くて、コロナで課題もめちゃあるのに、小論文とか履歴書書くのめっちゃつらかった。

 

 

参考にした方のブログです

frohetraeume.jp

 

この方小論文載せてくれてるので、めちゃくちゃ参考になった。

kyuni29.blog6.fc2.com

 

lavitarosa.jugem.jp

 

 

ヴルカヌスがどんなのとかはサイト見ればわかるし

他の方もめちゃくちゃ丁寧に書いているので書かなくていいかなと(めんどいだけ)

小論文載せればいいでしょみたいな気持ちです。

 

私はこのプログラムを大学の先生に教えてもらって知りました。

面白そうとか思って、そのうち準備しようと思ってたら、1次の締め切り2週間前くらいで、え、やばくねと思って取り掛かりました。

無事死んだのでまねしないでください(その間の大学の課題やる暇なくて出してないの結構あった)。締め切り前日の夜に郵便局行って、ゆうパックで次の日着くように届けてもらいました。締め切り間に合わなくて死ぬかと思った。

しかしなんと同期にさらに猛者がいて、締め切りの日に自分で事務所のポストに投函した人がいた(無事合格してる)ので、東京の人とかはわんちゃん何とかなるかもしれない。

まぁでも焦るのであまりおすすめしません。何事も余裕をもって取り組みましょう(戒め)。

 

個人的に初めて3次審査まであるプログラムに応募したので、毎回ハラハラでした。しんどいですが、やることは明白なので頑張りましょう。(就活とかこんな感じなのか、メンタルやられるやん、コネ就職したいわ~とめちゃ思った。)

 

  • 2021募集要項

https://www.eu-japan.eu/sites/default/files/imce/application_guidebook_fy2021.pdf

 

  • 選考スケジュール (2021年度)

f:id:pokemomo27:20210304130004p:plain

このスケジュール今だから思うけど、やばくない?

1次の結果出て2週間以内に履歴書(ML:Motivation Letter, CV:Curriculum Vitae)最大2社分英語で書いて、2次の面接対策もするのよ??笑

タイトすぎてびびった。

例年より専攻が1か月遅く始まったからと聞いたけど、例年がどんなスケジュールなのかはわからないけど、たぶんもう少し余裕ありそう?かもです。

 

  • 1次審査

一番大事な小論文と応募申込書、推薦状や英語スコア、成績表を送ります。

英語スコアはTOEIC650点以上なのでそんなに英語力問われない印象を持ちました。

成績は日本語と英語両方必要なので早めに準備しとくと良い(英語の時間かかる、高専から送ってもらうのでも時間かかる)。

英語と成績はそんなに見られないかなあと、自分はTOEIC870、成績も高専で1桁くらい、B3はGPA2後半な感じでした。

推薦状も研究室の先生に頼むのが定石ぽい。自分はB3でいなかったので、話したことのある大学の先生に書いてもらいました。これも日本語と英語でそれぞれA41枚なので、先生には早めにお願いしましょう。私は直前に、しかも修士の中間発表の時期にお願いしてしまって、先生には感謝してもしきれません。

 

そして何より一番大事な小論文。英語より日本語の方が重要視されてると思います。英語は日本語の出来たら抜粋して翻訳したのを出せばいいので。

日本語1200字で、なぜEUインターンしたいのか、このプログラムで何を得て、何をEUと日本に貢献できるのか、自分がどれだけすごい人間で、採用しないともったいないと熱く語れるか。

めちゃくちゃ推敲して、いろんな友人、先生に見てもらいました。

英語は日本語が出来てから、A4に収まるよう抜粋翻訳したのを、英語の先生に見てもらって、めちゃくちゃ直してもらいました。

 

応募申込書には自分の専門も書くので、そちらもすぐ書けるやろと思わず早めに取り組みましょう。

 

これが私が提出した小論文です。

 

ほか申込書や推薦書は別途連絡くれたら送ります(個人情報や先生が書いたものなので)。

ツイッターのDMなどで言ってください。(@pokemomo5)

 

  • 2次審査

2週間以内という鬼タイトな中で履歴書2社分書くのしんどかったですね。

B3で応募するとビザの関係で渡航できる国が少なく、その中で自分の分野にマッチする企業を探したら1社しかなかったので、1社分だけ書きました。てか自分のキャパ的に2週間で2社は無理だった。

これもCL書いて、英語の先生に見てもらうを繰り返しました。

 

面接はオンラインの個人面談でした。

1.3分間の英語自己紹介

2.英語での質疑応答(外国人1人から)

 ・ブルカヌスがどのようにキャリアに役立つか

 ・ヨーロッパについて知っていることは

 ・ヨーロッパに行ったことがあるか

 ・ヨーロッパに住むことへの不安はあるか

3.日本語での質疑応答(日本人3人から)

 ・なんで高専に入学したか

 ・高専卒業後に大学編入を選んだ理由

 ・英語はいつから勉強しているのか

 ・核融合発電の実現のためのネックとなる部分はなにか

 ・なぜ他の発電ではなく核融合をやりたいのか

 ・ヨーロッパの院に行った後の予定はなにか

 ・ヨーロッパのどこの院を考えているか

 ・(B3なので)B4でやりたいと考えている研究の多価イオンについて簡単に説明して

 

英語の面接はヨーロッパについて、日本語では専門についてかなり聞かれました。

専門に対する姿勢なども見られる感じですね。しっかり専門やってる人なら問題ないと思いますが、そんなことまで聞かれるんやと思ったので。

 

  • 3次審査

企業による審査です。

例年は企業とマッチするまで何社でも応募できるようでしたが、今年は時間がないとのことで、2次のときに出した会社に採用されるか願う形でした。

2次まで通った人と希望の企業で争うので怖かったですね。

私のところも7人くらい応募していて、私は1社しか出してないので、そこで落ちたら終わりなのでめちゃくちゃ怖かったです。

しかし高専の卒研でも企業の研究開発とマッチしてれば受かる可能性もあるので、B3で応募する人も自信を持ちましょう。

過去に参加した人から、3次審査で複数人応募してる会社では電話面接があると聞いていたので、いつかかって来るかなと待っていたのですが、来なくて落ちたと思ってました。

そしたら何日か後に事務から会社が受け入れるよ、とのメールが来たので嬉しかったですね。

なので電話面接をするかは企業によると思います。

 

 

こんな流れでヴルカヌスの審査が終わりました。

2021年3月現在、夏まで渡航が延びていて、

4月から現地の語学研修を日本でリモートで受けることになっています。

はやくコロナが落ち着いて、スペインに渡航できるのを願っています。

 

なにはともあれ、この応募は一人では絶対に合格できなかったと感じます。

友人や推薦書を書いてくれた先生、大学のインターンの担当の先生方、大学の英語の先生方、ヴルカヌスに過去に参加した先輩などなど、いろんな人に助けてもらってなんとかなりました。

大学など利用できるものは利用して、第三者に確認してもらってください。

私もDMなどで聞いてもらえば答えるので、ぜひヴルカヌスに応募してみてください。

高専出身者もB3で研究経験があるのでかなりアピールできます。編入生や専攻科生におすすめです。