日本人は無宗教なのに、なぜ震災が起こっても略奪など起こらないんだろう

今回の熊本地震で「日本人は無宗教なのに、なぜ震災が起こっても略奪など起こらないんだろう」と考えたので書いてみる。

 

日本人は無宗教が多いという

自分は「日本人は○○」と決めつける事が多い

なので、最近は統計情報「数字」に根拠を求める事が多いので

今回も統計情報を探してみた。

 

「ビュー・リサーチセンター」(Pew Research Center)の「社会の宗教的多様性に関する調査結果」内の無宗教の項目

 

無宗教の割合

1位 チェコ 76%
2位 北朝鮮 71%
3位 エストニア 60%
4位 日本 57%
5位 香港 56%
6位 中国 52%

 

日本は世界4位の無宗教国家だそうな。

私の認識「日本人は無宗教者が多い」という認識はあっていた。

 

というか、共産国家の中国よりも多いとは驚きだなぁ

 

日本人は無宗教ではあるが公共精神が高い。

震災でもパニックになったり、暴動がおこったりする事は、少ない。

道徳は本来、宗教がその役割を果たすもの。

でも日本人は無宗教なのに道徳心がある。

これは何なのか。

 

仮説

1.儒教

2.世間体

3.和をもって貴しとなす

 

1.儒教

日本は確かに儒教的な精神がある。

江戸時代以前は儒教精神が薄かったが、江戸幕府が積極的に朱子学を取り入れて広まった。

日本の儒教孔子儒教と違う。「朱子学」である。

儒教には元々宗教的な要素があった。

親を敬うとかの精神も、先祖崇拝という宗教行為から来てる。

韓国は朱子学を国教としてた時代もあるので、今でも儒教精神が生きている国だそうだ。

日本は韓国に比べれば儒教精神は低いに違いない。

しかし、道徳精神は高い。

 

2.世間体

「お天道様が見ている」「世間様に恥じないような」「人様に迷惑をかけないように」

これらの言葉を見てみると世間に「様」が付いてる。

世間というのは、「様」をつけるべき相手らしい。

つまり日本人は人一倍、人目を気にするから道徳心が高いのか

 

3.和をもって貴しとなす

有名な聖徳太子の言葉

十七条憲法の最初の言葉だそうな。

なぜ日本人は道徳心があるのか

というと、よくこの言葉が出てくるのだが

所謂「和の精神」というやつ

 

しかし、日本の歴史の中には、裏切り上等の戦国時代もあったし

盗賊やら海賊が跋扈する時代、暴動の起きまくった時代もあった

 

聖徳太子の時代から現代まで「和」の精神とやらが生き続けたわけでもあるまい

 

 

私なりの結論、なんで日本人は無宗教なのに道徳心があるか

江戸時代の教育の結果(朱子学

日本で広まった朱子学は、庶民が暴動を起こしたり、下剋上を計ったりしないように

計算されたものだったろう

その精神が生きている

 

そして、世間体

日本の国土は狭い

名前だって簡単に変えられない

だから「世間様」の目を気にして行動する

 

これは息苦しい社会かもしれないけど

これによって、平和で暴動の起きにくい社会が保たれているのかも

 

震災のような非常時でも、略奪など起こりにくいのかも、と思った

 

 

 

最後に、今回の震災で被害を受けられた地域が

一刻も早く復興し、元の暮らしに戻れますように