屍人荘の殺人 ☆☆(2.0)
鑑賞先
感想
小説の屍人荘の殺人を読んで、なかなか楽しめた私としては映画版は少し気になっていました。
結果、映画館で見ることもなくAmazonプライムで見たわけですが、その感想をつらつらと書こうかと思います。
漫画にしろ、小説にしろ、それらの実写化において面白かったものってどれぐらいあるんでしょう。
多くの原作がある作品の実写化は、ある程度端折って映像化しています。
その中には、なぜこれをカットし、なぜこれを残したみたいなのも大いにあります。
本作は後者が多いように感じる薄い感じの映画になってしまったように思えます。
屍人荘の殺人は、屍人を利用することで密室空間を作り出し、その舞台を利用したミステリー作品です。
今までになかったタイプともいえますが、 小説においてはこの屍人について説明が一切ないわけではなく多少なりとも語られてはいます。
しかし、小説にあった箇所がごっそり抜け落ちているので、ただだえさえ突飛に思えるものが余計に突飛に思えてしまいます。
他に、キャラクターの魅力とそのキャラクターの扱いが本作の魅力でもあり、映画においても魅力的なキャストをしたと思います。
映画などの短い時間では、その登場人物の紹介が少ないのはしょうがないのはありますが、本作においてはそれが足りないのが顕著だったように思えます。
特に明智と葉村の関係性は重要だったと思うが、それがあまり描かれていないし、他に出てくる人物においても同様に思える。
浜辺さんの何かしらを写す前にやることがあったという気がしてならない..