prometekのブログ

ヨーロッパのトレンド、ビジネス情報の発信

エネルギー地産地消で町おこし

オーストリアのハンガリー国境に隣接した林業中心の小さな町、ギュッシング(Güssing)は、人口4000人で労働人口の2/3が無職というとても貧しい町でした。1990年代にヨーロッパ初の再生可能エネルギーの地産地消に成功し、数々の企業がギュッシングの安い電力に惹きつけられてきました。現時点では60以上の企業がギュッシングへ移転し1500人の雇用につながりました。この小さな町だけで18億円以上のエネルギー収入があります。EU指針では2030年までにカーボンニュートラル率(生産過程で排出される二酸化炭素と植物により吸収される比率)を50%とする事を目標としています。ギュッシングではすでに80%まで達しているそうです。今回は、ギュッシングのエネルギー地産地消への道のりについてお伝えいたします。

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オーガニックである必要性の低い野菜・果物

欧米のオーガニック熱については、以前お伝えしました。オーガニックが庶民的な価格にて販売されているとは言っても、やはりオーガニックは多少値が張ります。また、食べたい野菜・果物がオーガニックで提供されていない事も多々あります。今回は常に(非オーガニックで)化学物質含有量の低い12の野菜・果物(Clean12) を紹介したいと思います。同時に、極力オーガニックを選ぶべき野菜・果物(Darty 15)も報告します。

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オーガニックで村おこし

日本では過疎化が進み、各地で地域活性化を目指し様々な村おこしが行われています。フランスでも農山村における人口減少・高齢化は問題視されています。1990年代以降、交通網が発達し都市人口が流出したこともありますが、都市よりも田舎へ住むことを好む人口が増えたという背景もあり、都市近郊の農村では人口が増加しています。しかしながら、近郊都市の無い農山村では依然として過疎化が進んでいます。また農業の産業化に伴い、多くの小規模農家が農業を諦めていきました。この様な問題に積極的に取り込み、村全体でオーガニック栽培を採用し見事な村おこしをした南仏の「コランス村」についてお伝えします。

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日本のお茶

フランスは基本的にコーヒー文化が根付いていますが、近年お茶への関心が高くなってきています。特に緑茶は健康に良いというイメージが強く、抗酸化物質が豊富、デトックス効果がある、コレステロール値を下げる、代謝を上げる、脂肪燃焼効果がある、糖尿病予防になる、動脈硬化・ガンを予防する、ナドナド色々な利点があるとされています。そして緑茶の最高峰と考えられているのが日本のお茶です。ちなみに日本ではお茶にもコーヒーにもにカフェインが入っている、と普通に言いますが、フランスではお茶類に入っているモノは「テイン」と区別しています(分子構造は全く一緒ですが)。今回は日本茶のフランス販売価格を調べてみました。

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上下水処理

水処理に関しては、画期的な新しい技術の発表は見受けませんでした。スマートフォーン、またはネットサイト上で遠隔操作が出来る制御装置の展示が多々ありました。下水処理では、エネルギー問題への取り組みとして汚泥のメタン発酵によるエネルギー供給システムを多く見かけました。処理強化・増設要望に対する製品、産業排水処理装置、老朽配管内コーティング技術についてお伝えします。

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フランス環境展「Pollutec」

先週はフランスのリヨンにて環境・エネルギー分野の展示会「Pollutec」を訪問しました。どの様な展示会なのか、また全体的な感想をお伝えいたします。

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フランスの地産地消への動き

フランスはヨーロッパ最大の農場国です。EUの農業生産総額の18%以上を占めていますが、農業大国とはいえ、流通しているオーガニック農作物はほぼ輸入に頼っています。フランスの有機農家はほとんがが小規模農家ですので、フランス産のオーガニック農作物は輸入品により値段的に弾き出されました。そこで鮮度と質で勝負ができる直売形式にて農作物を販売する農家が増えていきました。消費者は地元で育った新鮮な野菜を卸値で購入でき、環境に優しい地産地消をサポートする事ができます。食料自給率120%のフランスならではの贅沢で効率的かつ双方経済的な農産物・畜産物の直売についてお伝えします。

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