夢よ覚めないで

9人を常に愛でています

『その日』が来てしまった日

 

 

久しぶりにブログを書くことにしたけど、まさかブログを再開するきっかけがこんなことになるとは思っていなかった。

 

 

 

 

応援しているグループの、ひとりのメンバーの脱退が決まった。

 

 

 

 

約2年半。

彼は留学に伴う活動休止という形でグループを離れていた。

そのまま、グループに戻ることはなく、正式に、脱退が決まった。

 

 

 

 

2年半前のことを思い出す。

彼の脱退説が週刊誌で報じられる。頭真っ白。公式、沈黙。頭真っ白。「本日20時、ファンの皆様にお知らせがあります。」とメール。頭真っ白。20時。その日は部活の交流戦の打ち上げだった。どんちゃん騒ぎの居酒屋の隅っこでFCページを開く。ページ真っ白。鯖落ちしていた。私の頭ももちろん真っ白。

結局、少し時間が経ってサーバーが回復し、「頼むから一緒に見てくれ」と他G担の友人の一人を店の外に連れ出し、彼が2年間NYに留学、それに伴い活動休止に入るという「お知らせ」の動画を見て、真っ先に浮かんだ感情は安堵だった。最悪の事態−––"脱退"の二文字が脳裏にこびりついていたから、何はともあれそれは避けられた、ひとまず良かった。まあなんか色んなことはあとで考えよう。そんな気持ちで宴会に戻ったことをよく覚えている。

 

 

 

 

それから2年半。

残った8人は「戻る場所はないと思え、と送り出した」と言っていたが本当に"戻る場所"、言うなれば一人抜けた"穴"を一切感じさせなかった。決して追い風とは言い難い状況が続いたけど、それでも8人は歩みを止める気なんてないんだと言うように、新たな挑戦をいくつもして、パフォーマンスのレベルもファンの贔屓目込みではあれど元々高いと思っていたがこの2年半でさらにめまぐるしい進化を遂げたと感じている。このへんの彼らの詳細については天才・オタクがまとめてくれているのでそちらを参照されたい。

まあとにかく、この2年半で私は"不足"を感じたことはなかった。それは9人と8人を比較した優劣ではない。8人体制のHey!Say!JUMPは、8人体制としての完成を目指し、またそれを成し遂げていたと思うし、私はそんな8人が好きだった。

 

 

 

 

それで昨日。

昨日の昼は今週末に迫った配信ライブのティザー映像が公開され、オタクが膨らませてきたイメージをいい意味で裏切る仕上がりにタイムラインは浮き足立っていた。

22時過ぎ。「メンバーよりご報告がございます」とメール。リンクを開く。動画。9人いる。9人いる?!?!?!?!?!?!「ご報告」。頭の中ぐっちゃぐちゃ。配信ライブ最終日に最後の9人でのパフォーマンスを行うらしい。頭の中ぐっちゃぐちゃ。彼のことを普通に、昔みたいなノリでいじったり、見慣れた笑顔を浮かべる9人。頭の中ぐっちゃぐちゃ。ついでに泣いてて顔もぐっちゃぐちゃ。8分余りの「ご報告」を見終えた私はただただぐっちゃぐちゃで、さまざまな思考が駆け巡る中、ただ呆けながら、駆け巡ったままの粗い思考をTwitterに吐き出すほかなかった。

 

 

 

 

 

こんなきっかけでブログをまた書くことになると思わなかったと言った。

 

でも、たぶん、普段から考えてたわけじゃないからたぶんだけど、「こんなきっかけ」そのものがこの世に存在する可能性自体はずっと頭の片隅にあったのだと思う。

何回かブログ書こうとしたけどいつも途中まで書いて飽きて放置してて、一つもアップしないまま過ごすうちに「きっかけ」が来てしまっただけ、再開一発目のエントリがお気持ち表明ブログになったのはひとえに私の怠惰によるものなのだ。当初の期日と思われていた2年が過ぎて、活動休止の事実上の無期限延長が発表された日から、昨日みたいな日が来ることを私はたぶんずっとどこかで考えていて、"その日"が来たのが2021年4月5日の月曜日だった、それだけなのだ。

2年半前に脳裏を駆け巡った「最悪の事態」を目の前にして、私の頭は真っ白どころか感情が渦巻いて非常に忙しかった。悲しくて、寂しくて、でも彼を罵る気にもなれなくて、不思議と怒りはなくて、なんか冗談言ってみたりする元気もあったりして、そんな意外とケロッとしてますみたいな自分にまた嫌気がさして、わけわかんないまま寝た。朝起きてもやっぱりわけわかんないままだったから、わけわかんないままの感情に任せて「H.our Time」「COSMIC☆HUMAN」「Funky Time」など選りすぐりの感情大爆発ソングで打線を組み「スーサイド」と名付けたプレイリストを作ったり、ヤケクソで「Viva!9's soul」を口ずさみながらチャリを漕いだりした。でもやっぱり、この感情に名前をつけられるだけのボキャブラリーを私は持ち合わせていなかった。

 

 

 

言いたいことはたくさんある。

戻ってくるって約束だったじゃんとか。でも彼の人生の責任を取る資格なんてない。

メンバーに頭下げさせないでよとか。でも彼らは、留学に行く時も「JUMPの自分勝手でもある」と言って、一人のメンバーの決断をグループの決断、責任として負ったのだ。

結局彼がグループを離れてまで何がしたいのかよくわからないとか。これは正直まだよくわかってないけど、それをこれから見せるための決断なんだよな。

あと、なんでそんな、全然ギスギスしないで、ずっと私が見てきた、私が大好きなJUMPの雰囲気なんだよとか。

 

 

 

二言三言言ってやろうと思ったのに何も言えなくなっちゃって、

結局、

「Hey!Say!JUMP大好きだよ」って、

これまで毎日散々言ってきた言葉だけが残ってしまった。