福山芳樹のAC30 その3

福山さんが所有している2台のVOX AC30 TBXについて、2000年製#1と1993年製#2の関係性が文書だけだと意味わからんになりそうな気がしたので図として残しておきます。

まあ所有しているのは正確には#1だけなんじゃ?という突っ込みもある気がしますが、そこはスルーしておきます。

 

福山芳樹のAC30 その2

Queenが来日するというので最終日の2月14日に行ってきたのですが、感動とか最高だったとかでは言い表わされぐらいに素晴らしかったですね。見に行ったライブは映像化なんてしなくていいと思う人なんですが、今回のヤツはちょっと欲しいです。

それはさておき、開演前に東京ドーム周辺をブラブラしていたら同じくBrian Mayが大好きなギタリストの方とばったり遭遇して他愛もない話をして色々と分かったことがあるので書き残しておきます。

Brian Mayが大好きなギタリストが使用しているAC30について

  • VOX AC30 TBX #1
    • 2000年製、シリアル番号:M-2000-46-1075-D
    • ヘッド化した元ネタ、残った筐体はキャビ専用として使用中
    • 2001年前後に入手し、『Jungle Lady』からメインで使用していた
    • アンプ部は故障しているため、現在は後述の#2の筐体に格納されている
    • youtu.be

  • VOX AC30 TBX #2
    • 1993年製、シリアル番号:93A184611
    • ハミング後期でたまに使用し、ソロ初期~『叫ぶ男の肖像』のメインアンプ
    • #1のアンプ故障に伴い、ヘッド筐体に格納されて現在のメインアンプ
  • VOX AC30 TBX #3

 

おまけ:#1が故障したのっていつぐらいだろ?っと調べていたら、アルニコブルーに関する寒河江社長のブログをサルベージしました。今でもマイキングする側をJMIのままにしているってことは明らかに狙っているかもしれないですね~

tone-chaser.blogspot.com

福山芳樹のAC30

今年のお正月にウホウホな画像が上げられていたんで、それぞれのAC30が何なのかをまとめておきます。

VOX AC30TBX
(キャビ #2の抜け殻)

JMI AC30/6

VOX AC30 30th Anniv.
(ハミング時代のメイン機)
VOX AC30TBX
(寒河江さん所有)
VOX AC30TBX
(#1)
VOX V212
(キャビ)
VOX AC30TBX
(#2 ヘッド改造)

うちらがライブで見かけるのはヘッド改造された#2とその組み合わせとなる2台のキャビのどちらがホトンドで、キャビも左上の抜け殻がメインでたまに右下のV212が登場するって感じです。キャビはそれぞれMOJOST公式で後ろ姿が晒されてます。(3枚目が左上の#2の抜け殻、4枚目が右下のV212)

https://twitter.com/MOJOST_official/status/1715549697442787610

ユニットはすべてアルニコブルーですが、JMIブランドはFane製、VOXブランドはCelestion製って違いはあります。抜け殻キャビはマイキングする側にJMIブランドのユニットを積んでいますが、これは狙ってやっているのか偶然なのかは謎です。個人的にはすっげー気になっている。

 

特筆すべきは"#1"とされているAC30がお披露目されたことですね。お正月の写真では福山さんが座っているヤツですが、ヤングギターの動画でアンプ部が取り出されてメインとスタンバイのパイロットランプの間に"#1"とテプラが貼られているのが確認できると思います。(9分25秒あたりでハッキリ見えます)

www.youtube.com

ヘッド化されたAC30は"#2"のテプラが貼られており「#1は存在するのか? 存在するならどれなんだ?」という長年の疑問が解決しました。#1はKorg期のAC30 TBXであることは明確ですが、#1と#2の使い分けとか色々と気になる疑問が新たに出てきてしまいますね~

福山芳樹のAC30の使い方

再結成したHUMMING BIRDが東名阪ツアーをやるってことなので、全通してきました。どれもこれも見所が盛りだくさんなライブでしたが、個人的には名古屋がぶっちぎりのNo.1・・・つーか、ここ10年ぐらいで見た福山さん関連のライブの中でもNo.1と言っても過言では無いライブで、バンドとしての勢いって意味ではあの20周年ライブをも上回っていたとさえ感じましたよ。アルバムの制作とかそれに伴うツアーとかとか、これからの活動が正直期待しかないです。

そんなこんなで今回のツアーでお披露目となったシグネチャーモデルはさておき、AC30に関する使い方で改めて気付いた点があったので書き残しておきます。とりあえず今回のツアーでの福山さんの基本となる音色は以下の3つだったと言えます。

  1. AC30 Normal chのみ
  2. AC30 Normal ch + GE-7
  3. AC30 Brilliant ch + DC-2 

以前はAC30 Brilliant ch+SD-1だったものが上記の1番に置き換わっている部分が多々あって、バラード系でのバッキングなんかは1番の方を使っていた感じでした。んじゃ、SD-1は何に使われるのか?って疑問が残るかと思いますが、それは3番の音色を歪ませる時に使っていました。(『月のささやき』の軽く歪んだバッキングがこの3番にSD-1を追加した音色を使用) なのでなのでDC-2がエフェクターボード上でちょっと踏み難そうな位置にあることにも説明が付くわけで、DC-2は基本的に常時ON状態となっていることと推測されます。

とは言っても絶対的な決まりがあるわけでもなく、福山さん的には(踏み間違えも含めて)柔軟に運用している感もあります。名古屋では1番の音色を使っていたフレーズを東京では3番+SD-1で弾いていたなんて場面もあったので。

今回は全ての公演でAC30の出音が直撃する位置という幸運にも恵まれたので、記録として残しておきます。

 

追記:

東京のラストでAC30から音が出なくなるというトラブルが起きましたが、あれは何が起きたんでしょうね? スピーカーが飛んだだけという話もありますし、MAINとSTANDBYのパイロットランプがどちらも点灯したままだったのでそんなに大きなトラブルだとは思っていないのですが・・・#2のシールが付いたAC30が今度も登場するか注目ですね。

 

追記 その2:

Normal ch側はLS-2でのレベルブーストを併用していると思われます。

詳しくは↓を参照

 

福山芳樹のグライコ

ハミング時代から福山さんのメインサウンドはBOSS GE-7を使ってフルアップしたVOX AC30 (Normal ch)を歪ませるというスタイルは全く変わらずですが、ハミングの1stアルバムだけギターサウンドがちょっと違うよね?という疑問が常々ありました。

録音環境の違いかな?という可能性もあったのですが、古屋さんが公開した1stアルバム直後のライブ映像でもアルバム通りのギターサウンドがしていたのですよ。そりゃ、もう界隈はエライ騒ぎです。『ハッピー・バースデイ』のギターソロがアルバムそのまんまの音がしているんですよ? 騒がない方がおかしいです。

 

そんなこんなで、AC30をブーストさせるGE-7に相当するものが当時は違うものを使っていたんじゃないか?という推測のもとにあれやこれやと妄想していたところ、古屋さんから「銀色のグライコを使っていた」というありがたいコメントがありました。

これは灰色のGE-7を銀色と誤認している可能性も高そうですが、Maxon GE-01はそのものズバリな"銀色のグライコ"だし、年代的にも辻褄が合うのでポチる寸前までいったところ・・・

福山さんご本人からの情報が!!!!!!

アリオンはかなり盲点でした。時代的にMaxonやBOSSの国産エフェクターだろうとは踏んでおりましたが、まさかのまさかでした。これからは福山芳樹スキーなギターキッズたちによるARION MEQ-1の争奪戦が確定しましたね。

実際に音を出してみて確認する必要がありますが、ハミング1stアルバムのギターサウンドが異なる要因としてブースターとして使っていたグライコが違っていたからとピックアップをリアとセンターのハーフトーンを多用していたというのが答えな気がします。

続いて歴代GE-7の画像も投稿されましたが、現時点では6台所有されているって感じですかね?

1. 無改造? (ツマミが全無し)

2. 無改造?

3. ジャックとLEDが交換済 (回路的には無改造かな?)

4. weed mod (たぶん部品交換によるHi-Fi modな気がする)

5. 寒河江社長のハイゲインmod、ジャックとLEDも交換済

6. 寒河江社長のハイゲインmod、ジャックとLEDも交換済 (現ボードに在住)

 

そんなこんなで、グライコの履歴をざっくりまとめると以下な感じになりますね。

・~1990年頃:BOSS GE-7

・1991年前後:ARION MEQ-1

・1992年頃~20??年頃:BOSS GE-7

・20??年頃~現在:BOSS GE-7 (ハイゲインmod)

 

さーて、ARION MEQ-1を探しに行きますか!!

 

 

【追記:2022/2/9】

寒河江社長からもリプライ

1台改造したということが書かれているが、先の福山さんの写真を見る限りでは"TRIDER"とシールが貼られている個体はキズの付き方などから判別するに少なくとも2台はある・・・謎。改造内容についても「eiki_japanさんが行っている改造と似た内容」ということを立ち話で伺ったことはあるけど、その際も詳細は忘れたと仰っていました。

予想もしていなかった"TRIDER"の由来が明かされるという超展開!

こんなのわかるわけねぇ~

福山芳樹のシールドケーブルの履歴

・Vital Audio製Hoochie Coochieオリジナル (1995年頃?)

新星堂ROCK IINオリジナル (1996年頃)

・Ex-pro (1997~1998年頃)

・George L's 155 (1998年~200?年頃)

・CAJ (200?年頃~現在)

※微妙に違っているかもしれないので参考程度で

BOSS GE-7 高音質化Mod その2

リサイクルショップで爆安の日本製を見つけたので、Modるよ!

 

・ネジ保護のゴム

タカチのNG-79-Cという部品で代替できるらしい

https://www.sulphurbottom.com/NG-79-C

 

・DC入力12V→DC9V化

リンク先がよくまとまっているの

http://www.matsumin.net/diy/manual/boss_ac_jack/index.html

 

~高音質化の詳細は検討中~

 

追記:

高音質化Modした台湾製と弾き比べしたらModする必要性を感じなかったので、

Modは取りやめました。

 

追記2:

電源についての考察。日本製のGE-7はDC12V入力で動作させる前提だけど、

ハミング時代の福山さんはGuyatoneとかの汎用アダプターを使っていた。

ということは、12V入力に対して9Vで駆動させていたという可能性が考えられる。

ハミング時代の音を狙うならば、日本製GE-7を9Vで駆動させるが正解カモ?

 

追記3:

PSA対応BOSSコンがつながっていればグランド電位が揃って9Vの入力でも問題しし・・・ってのとをどこかで見た記憶なので、TU-2やDC-2が居ることを考えれば追記2の点は気にしなくていいのカモ?