なにものにもなれない

バイタリティのない文系新卒SE女の日常

初投稿:オタサーのギャル?陰キャから見た陽キャ?

ギャルは人と距離をつめる天才なのではないか。彼女は人付き合いで物怖じしない。

 

初めてブログを書く。

私は新社会人でIT企業に勤めている。同じ開発系の同期は自分含め3人で、私は他2人と違って文系ということもあり、何かと苦労も多い。今回はそんな中仲良くなった同期の女子(私も女)の話をしたい。

 

まずは彼女の生い立ちについて説明しなければなるまい。中学校を卒業して服装・髪型が自由だからという理由で高専に入った彼女は、当然のごとくギャルの道に進んだ。片田舎でひざ下ずるずるのもっさいブレザーを着ていた私には雑誌の世界でしか見られないような、持ち前の華やかさを生かした絢爛極まる格好をしていたようである。化学系を専攻し5年間通った高専を卒業後、彼女は地元を離れ大学に編入した。そこで行き着いたのは飲みサーであった。バイトは昼はアパレル、夜はキャバクラというギャルさながらの多忙な日々を送っていたらしい。毎日のような飲み会や連日のバイト、友人との付き合いやたまの卒研をこなしながら、数多くの友人や知り合いや元彼を作って2年間の充実した大学生活を全うしたのであった。

 

と、まあ簡単に入社前までの彼女について聞いたことを説明してみた。ここからが本題である。

 

彼女とある先輩(男)と3人で焼き肉に行ったときのことである。彼女は話を振るのも広げるのも上手く、焼き肉会はつつがなく進められた。最後は先輩が奢ってくれると言ってくれたのだが、まあ当然のように遠慮はする。そこで彼女は言った。「また一緒に遊んでほしいから、払わせてください!」。

このひとことで、ああ、たくさんの人と遊んだり付き合ったりしてきた人なんだなぁ。慣れているんだなぁ。という実感が沸き上がってきたのである。

 

特に引っかかることのない自然な言葉ではないか。何をそこまで思うことがあるのか。とこれを読んだ人は思うかもしれない。実際、ここまでの自分の文章で自分の実感を伝えることができている&共感を得られるとは思っていない。ただまあ日記も兼ねたぼやきだと思って読んでほしい。

 

こんなこともあった。会社での彼女と私の席は背中合わせのような状態になっており、お昼休みや空き時間に雑談することも多い。私の2つとなりに社内でちょっと変わっているといわれている先輩社員(男性。30才くらいだが心身ともに若く見える。既婚者子持ち)がいるのだが、その先輩はちょくちょく私たちが話しているときの言動を拾ってくることがあった。変わっているといわれてはいるものの、私の大学までの環境では似た方向性の人が身の回りにいたので、私自身はそんなに感じなかったのではあるが。その先輩が私たちが話していた彼女が見ているというあるアニメについて、すれ違ったときなどに話しかけていたらしい。その後も会話ははずみ、他のおすすめのアニメなど進められたところ、ギャルはしっかり途中までそれを見てきた。当然先輩は喜んだのであろう。「他にもおすすめがあったら教えてください!」という彼女の言葉のもと、ラインでおすすめの作品を詳細に送ってきたらしい。面白い人だよねー、と彼女は言った。

 

おわかりいただけただろうか。このメカニズムが。

どうってことないのかもしれない。愛想がよくてコミュニケーションに難のないひとなら普通のことなのかもしれない。

 

ただ、今まで生きてきた中で身近に彼女のような存在がいなかった自分にとっては、「ギャルってすげー!ほんとにこんなんなんだ!」と思うに足る十分な出来事だったのである。

 

以上をもって、私の初ブログとする。書いてみてわかったけど自分が感じたことを文章で共有するのってそのための前提条件を書くのが大変だねこれ。