カイツブリの巣

俺はカイツブリ。

積み上げてきた嘘の上に住んでいる。

ここまできたら，もうどうしようもない状態だ。

山小屋

今日，クールベの絵の中に閉じ込められた。

絵を見る人の流れに俺はとどまり続ける。

昨日話そうとしていたことを思い出して身震いがした。

深夜3時の俺はいつもどうかしている。

毎日を溶かし続ける作業にも飽き，

外に出てみるものの，その意味を見失ってまた家に戻る。

時間の流れの中で，俺はどこに向かっているのか。

ああシーラカンス。俺はシーラカンス。