辞めたて保育士のほかほかブログ

もと保育士が保育の仕事・現場について語ります

集客・・・

今の保育に嫌気がさしてフリーランスでベビーシッターを始めようと動いてきました。

 

厄介だった保険の問題も解決し、2件のベビーシッターのマッチングサイトにも登録しましたがなかなかオファーがない・・・

 

一人で食べていかなければならないし、今までの保育士としての経験があるから時給で妥協はしたくない・・・

 

とにかく次の山は集客でした。

 

ホームページを立ち上げようにも集客につながるホームページの作り方ってどういうの?

 

そちらも勉強したい。

 

そして私がフリーランスでベビーシッターをやりたいなと思った理由の一つに、クラスの子どもが熱を出した時にお迎えの電話を入れますよね、月末なんて仕事が忙しいのはこちらも重々承知、それでもお迎えにきていただかなければならない。

そんな保護者の助けになれるんじゃないかと考えた訳です。

 

保育園で病後児保育をやっている保育園に勤務をしたことはありますが、あくまでも「病後」なので熱がある子をあずかることはできない、でもベビーシッターであれば、保育園に迎えに行ってそのまま受診させてあげることもできる。

 

あまりに重篤だった場合、保護者の方に電話をして早めの帰宅を促しますが、重篤でなければ、食事、薬を飲んでからの寝かしつけ、ここで保育園でやってきた「呼吸チェック」を5分おきにしながら見守りができます。

 

でも病児をあずかるのは、保育士にだって不安があります。

 

そこで調べました「認定病児スペシャリスト」という資格がもちろん民間資格ですが、あるのです。

 

あと「幼児安全支援員」の資格も。

 

自分の勉強としては、もちろん、あずける保護者の方にとっても安心材料ですよね。

 

見ず知らずの人間にお子様をあずけるのは、相当不安でしょう。

私の人格、今までの保育をホームページで分かっていただくのは、限界がある・・・

だったら目に見えてわかりやす形で安心材料にしていただきたいと考えたのです。

 

もちろん集客も!

 

でもフリーランスの模索をしている間にお金は底をつきました・・・

 

「幼児安全支援員」は、さすが赤十字がやっていることだけはある¥1800也だったので講習会に応募しました。

 

でも病児保育の資格には、60,000円以上がかかります。

 

もう行き詰まりました。

 

そこで市がやっている無料の「キャリヤカウンセリング」を受けてみたのです。

 

そこでのお話を含めてまた次回

 

 

 

 

 

 

 

 

私なら療育センターに通わせるだろうか

療育センターで働いてみて、私が保護者なら療育センターに通わせるだろうか、それとも受け入れてくれる保育園や幼稚園をさがすだろうかと考えることが多くなりました。

 

保育園で働いていた時は、間違いなく療育センターに通うことを選んでいました。

 

私たちは、保育のプロではあるけれど、療育のプロではありません。

療育センターは、保育のプロではないけれでど、療育のプロです。

 

子どもになんらかの療育的な手立てが必要なのであれば、療育センターで手立てを教えてもらった方がよいと考えていました。

 

でも実際に療育センターで働く中で少し考えが変わりました。

 

私が担当していたクラスの子どもたちは、コミュニケーション、特に言葉のコミュニケーションンの苦手な子が多くいました。

でも中には、言葉でのやりとりが好きな子どももいて、大人とのおしゃべりを楽しんでいました。

その子は、友だちともおしゃべりをしたい様子でしたが、お友達は話すことができません。

大人としかやりとりが楽しめないのです。

 

もし、この子が保育園にいて、友だちとおしゃべりできたらこの子の発達に良い影響がでるのではないだろうかと思うこともしばしば。

 

保育園と療育センターを併用できるところがあればいいのにと思いました。

 

療育センターにも「毎日通う子のクラス」と「週何回か療育センターに通う子のクラス」がありましたが、私が担当していた「毎日療育センターに通う子のクラス」にも併用できるシステムがあったらいいのになと思ったのです。

 

保育園にも発達に偏りがある子はいて、療育の診断をされている子、診断をされていない子がいました。

そのような子たちと保育園で活動する中でその子自身、そしてまわりの子たち、保育者が一番困っているのが「他害」でした。

 

そもそも私が療育センターで働いたのは、「他害」のある子に悩んでいたからでした。

そして療育センターで働いた半年でその悩みは、解決されたのか、手立てを学べたのかそれを次のブログに書いてみたいと思います。

 

ベビーシッター始めます

フリーランスでベビーシッターを始めようと考えた時、やっぱり一番気になったのが、お預かりしたお子様の「怪我」や「事故」です。

 

私は、保育士として働いてきて、私自身が大怪我をさせた現場に居合わせたことはありません。

子ども同士の噛みつきや、引っ掻き、転倒時の擦り傷、打撲はありましたがいずれも大事にはいたりませんでした。

 

でも子どもが思いもよらない行動をするのは、長年の経験で身に染みています。

だからお子様を託される保護者の方と自身の安心の為に絶対に入りたいと考えたのです。

 

インターネットで調べてもはっきり答えてくれているサイトはありませんでした。

 

保険の窓口に相談にいくと家政紹介の団体でそのような保険に入れること、そのような保険を取り扱う保険会社は、あまりないと思うということを教えていただきました。

そして私なら、家政紹介の保険に入ります、そちらのプロですから何かあった時に頼りになるのは今までの経験ですとおっしゃっていました。

 

なるほど・・・

 

損保ジャパン日本興亜さんとあいおいニッセイ同和損保さんが、色々探してくださいました。

 

どちらの保険会社の方とも親切であいおいニッセイ同和損保さんは、なかなか需要のない保険にも拘らず、色々考えてくださいました。

 

あとは、こちらでよく資料をよんで検討するのみ。

 

ここまで長かった・・・

 

 

 

 

 

発達障がいの子の偏食そして日々の給食を考える

最近、発達障がいについてNHKが特集をやっています。

 

今朝の「あさイチ」は、「苦手」についてでした。

 

療育センターの子どもたちもとても偏食が多かった。

私は、給食の配膳を毎日任されていたのですが、一人一人の好き嫌いの把握をするのがとても大変でした。

 

保育園でも配膳は、何十回、いえ何百回としてきたと思います。

クラスには、30名以上いましたが、アレルギーは、もちろん、好き嫌いを把握し、苦手なおかずを少なめに盛ったり、よく食べる子には、多めに盛ったりしていました。

それでも子どもから「減らして」という要望があれば対応するというやり方をとってきました。

 

療育センターの面接で

「給食の配膳が大変で辞めていく人もいるのですが大丈夫ですか?」

と園長に言われました。

上記のような経験から30名以上のクラスの配膳をやったことがあること、0歳児クラスでは、離乳食は子どもによってそれぞれ違う、それを把握して提供してきたことを伝えました。

なので不安になる事はありませんでした。

 

10名の配膳なんて楽勝楽勝と思っていましたが、とても大変でした。

 

例えば、大根、人参、トウモロコシの三種類の野菜が混じった和え物がでます。

 

一人の子は、色のついてない物なら食べられるから、大根だけ箸でつまみ集めて盛り付けます。

お代わり分も一応作ります。

もう一人の子は、トウモロコシなら好きだからトウモロコシだけ箸でつまみ集めます。

でも大根が好きでもマヨネーズで和えてあるから食べられないということもあるのです。

「給食室からまぜないでくれーーー」と思いましたよ・・・ホント

あさイチ」で紹介されていた広島の療育センターでは、調理の段階で一人一人の苦手に合わせて調理も変えるそう、感激しました。

そのおかげで苦手が克服でき、食べられるものが増えたそうです。

 

それ、とてもわかるのです。

療育センターの子は、見た目でもう食べてくれない。

言葉のやり取りも難しいから「一口だけ食べてごらん」も伝わらない。

でも見た目がいつも似た感じであれば一口は、口に入れてくれるかも...それが大切なんです。

 

私が保育園で働いている時、自身も自閉症の息子さんを育てている、療育センターの職員の方の研修を受けたことがあります。

自閉症の子どもにとって苦手なものを食べるということは、私たちが砂を食べるのと同じくらいの感覚なんです」

衝撃でした。

 

私は、初めて担当した自閉症の子との給食の時間が苦痛でした。

自分の好きなものだけ食べてピュッといなくなってしまうのです。

他の物を食べてもらおうとしても無理、暴れまわります。

 

そうだったのか、砂なんて私、絶対に食べられない、そんな無理強いをしてきたのか。

 

でも本当にその子は、一口二口しか食べてくれないのです。

食いしん坊の私は、お腹が空かないだろうかと心配です。

そこでその方に質問しました。

 

「私の見てきた子は、自分の食べられるものだけを一口二口食べるだけでした。

それでよいのでしょうか。

砂を食べている感覚なら無理強いはしたくないけど、好きなものを食べて、はいおしまい、のままで。

ほんの少しでも苦手なものを食べてみて食べたら美味しかった、やっぱり食べられなかったというのはダメでしょうか」

 

「いえ、私たちも一口は食べてみようね、やってますよ、食べられるものを増やしてもらいたいですから」

 

やっぱりそうか。

 

でも一口食べてもらうのは、至難の業なのです。

こちらとの信頼関係がなければ絶対に食べてくれません。

信頼関係は、日々の生活も大事ですが、その子の食べるものを把握することもとても大切です。

この味なら食べられるかもと自分も食べてみる。

そしてもし食べてくれたら、あぁ、やっぱりこの味付けなら食べられるなと覚えておくこと。

 

だから保育者が子どもと同じものを食べるのは、とても大切なのです。

 

なのに最近の企業がやっている保育園では、保育士に給食を出さない園が多い、子どもと同じものを一緒に食べることがどれほど大切か。

おっと、話が横道にそれました。

 

でも私は、食は生命の基本、一番大切と言っても過言ではないと考えているのでそれくらい配慮して食に取り組みたい。

保育園や療育センターでもそれ位真剣に給食について考えて欲しいなと思います。

なので広島の療育センターの調理師さんには、敬意を表したい。

全ての療育センターがこうあって欲しいです。

 

ベビーシッター始めます

自治体から許可をいただきました。

あっけないほど簡単・・・

 

これが、あの痛ましいベビーシッターの事件のようなことを防ぐのにどれだけ役に立つのかは、はなはだ疑問です。

 

とにかくこの許可が下りたことでベビーシッターのマッチングサイトに登録ができます。

一山超えました。

 

次に現れた山は、「保険」です。

また次のブログで。 

 

 

 

それでいいのか療育

療育センターで戸惑ったこと

*部屋を移動する時、どんなに短い距離でも手をつなぐ

*トイレの扉を開けたまま排尿させる

*個室から出てぱんつやズボンを履く

ことが一番衝撃的でした・・・

 

私が療育センターに来たのは、9月。

子どもたちの中には、次のスケジュールがわかっている子もいました。

そして4月からは、養護学校ではなく公立の小学校の支援級に行く子もいました。

その子たちは、小学校で先生と手を繋いで移動することはないでしょう。

まさかトイレの扉を開けたまま、トイレに付き添われることもないはずです。

トイレの個室から出てぱんつやズボンを履いていたら他の子たちは、

どう思うだろうと思うと心配でたまらなくなりました。

 

保育園で年中、年長児のトイレに付き添うことは、ほぼありません。(一斉にトイレに行かせる保育園や幼稚園もあるようですが・・・こちらは、改めてじっくり書きたい!)

知的に遅れている子どもでも年長になる頃には、自分で一通りできるよう伝え

個室の外、もしくはトイレの前で待っていました。

出てくるのがあまりにも遅いと個室の外から声を掛けていました。

個室の扉を開けて見張ることはしませんでした。

 

保育園のトイレは特殊でトイレトレーニングやおむつ替えがしやすいように

乳児クラスのトイレには個室の扉や壁が取り払われているのがほとんどです。

年少クラスになると自立している子とまだトレーニング中の子がいるので

トイレに付き添いますが、個室の中でパンツやズボンを履くように伝えます。

 

それを療育センターの職員の方に伝えるとハッとされていました。

でも今までやってきたことを変えるのは難しいようで改善されたとは、

思えませんでした。

 

今迄やって来たことを変える事の難しさ。

複数担任の難しさ。

徹底する難しさを感じました。

 

ベビーシッター始めます

なにせ「無」の状態からのスタートです。

ネットで色々調べ、どうやら例の2014年のベビーシッターの事件によって

施設設置や企業、法人でなく、個人のベビーシッターでも

自治体への届け出が義務化されたようです。

区役所に問い合わせると担当の方もよくわかってない様子・・・

つたない説明をされ書類を渡されましたが

分からないことばかり。

取りあえず埋めるところは埋めて持っていくとすんなり受け取ってもらえました。

それが却って心配。

ちゃんと受理されるのか?

そんな簡単で対策になるのか?

身分証も私から「見せなくてよいですか?」と言われるまで区の職員からは

言われず・・・

不安・・・

どうなることやら

 

 

 

 

 

 

 

 

療育センターと保育園の違いに戸惑う・・・

療育センターの非常勤として働き始めて、保育園との違いに

驚くこともしばしば。

 

でもこれだけは言える「子どもはどこに行っても可愛い!」

療育センターで出会った子どもたちも、もれなくみんな可愛かった・・・

 

私が担当したのは4歳から6歳児の重度の自閉症の子どもたち10名のクラスでした。

個人情報保護の観点から詳しい個人的な記述はできないので

フィルターをかけながら書いて行きたいと思います。

 

私が働いて来た保育園にも自閉症や発達障がいの子どもはいました。

何人かの自閉症・発達障がいの子どもたちと接してきた私が

療育センターで一番驚いたのは、言葉でのやりとりができない子が

半数以上をしめていたことでした・・・

 

3歳児健診で「言葉」の発達が重要視される意味について改めて考え

させられました。

 

保育園でも「もう、言ってもわからないんだから」はよくあること。

今や女子高生なった我が姪にも「はぁ・・・何度言ってもわからん・・・

日本語わかりますかーーー?」と言いたくなることもありますよ。

 

でも療育センターの子どもたちは、4歳児5歳児で言葉を発しない子がいました。

それだけではない、こちらの言葉も届かない・・・

それは、まるで私とその子の間に見えない壁があって

その壁に言葉が跳ね返されるイメージでした・・・

 

そこで使われるのが「絵」や「写真」です。

トイレに誘うときはトイレのマーク、給食を食べる時は

その子が食事をするテーブルの色ごとのフォークとスプーンのマーク

というように。

中には「絵」「写真」での理解も難しい子どももいます。

そんな子どもには、「物」を見せます。

手を洗うときは、「タオル」を見せ、「手を洗おうね」と

手洗い場に誘うという感じです。

 

このイラストの描かれたカードで一人一人の一日のスケジュールを

毎日10名分組んでいくのです。

一口にカードと言っても発達に応じてカードにも色々な種類が

あるのです。

 

一番理解のある子には、名刺大の薄い紙をラミネート加工したもの。

次の段階は、名刺大のサイズは変わらず、厚みをもたせたもの。

次は、木の板にイラストを貼ったもの。

一番重い子には、イラストのカードでは、なく「実物」でした。

 

理解のある子には、6つ先のスケジュールを貼っていましたが

それができるのは1人でした。

他の子どもは、その子によって3つ、2つ、1つ先のスケジュールを

貼っていました。

 

最初、このスケジュールを組むのが大変でした、苦労しました・・・

*カードの意味

*子どもの使っているカードの種類

*一人一人違う一日のスケジュール

を理解するのに何日も掛かりました・・・

 

そんな風に私の療育センターでの仕事が始まったのです。

 

ベビーシッター始めます

日本の保育園の現状に嫌気がさして、個人でベビーシッターを

やりたい、子どもと保護者にとって自分が納得のいく支援をしたい

と考え、まさに今始めようとしています。

 

保育のプロでもベビーシッターの経験は0.

でも保育士時代、一時保育の立ち上げをした経験があり、

保護者の方から初めて離れる子どもと一対一の関わりも

何名も経験してきました。

そんなこともあり、やる気満々!

 

でも色々な壁にぶち当たっています。

療育センターの経験とともに

ドキュメント!!「無の状態から、個人でのベビーシッターが立ち上がるのか!?

成り立つのか!?」も更新していきたいと思います。

 

 

 

 

ありあまる保育士の求人・・・

久しぶりの更新です。

保育士を辞めて、幼稚園教諭2種免許の単位も取れ、さて働こうと思った9月。

保育士の求人は、それこそ腐るほどあり、どの園も保育士の応募者0・・・

今時、ハローワークで仕事を探す保育士なんていないようです。

 

ありあまる求人の中、待遇面では良いとはいえない所で働くことを決めた私。

 

なぜかって?

 

以前から興味があったから。

「療育」という現場に。

 

保育園で働いているとクラスに1人は必ずといっていい程いる(1人どころじゃないと言われるだろう・・・)なんらかの発達偏りを疑いたくなる子どもたち。

集団にいる中で集団での活動が難しい子どもたち。

その子たちへの関わりに日々頭を悩ませ、心を痛めてきました。

なんとか療育センターへ繋いであげなくては思うこともしばしば。

でも私は、療育センターについてほとんど何もしらない。

療育センターは、いったいどんなことをしているんだろうとずっと興味がありました。

 

4月から正規職員で働ける保育園を探そう、と9月から3月末までの療育センターの非常勤の仕事に就きました。

 

次回のブログに療育センターでの日々を書いて行きたいと思います。

 

そうそう、フリーランスでベビーシッターを始めようと動き出しました。

そちらの方も書いて行きたいと思います。

 

乞うご期待

 

 

理想の保育はあるけれど・・・挫折

前回のブログでおやつは、全員で食べていると思っていたというコメントをいただきました。

 

おそらく、全員一緒に食べている保育園の方がまだまだ主流だと思います。

昔から保育園は、当たり前のようにそのやり方をとっています。

でも7:00に登園して来る子と9:00前に登園してくる子が同じ時間に朝のおやつを食べるのは、変だなぁと保育士になりたての私は思っていました。

私は、一般企業で働きながら保育士資格を取ったので保育園とはこうあるものという既成概念があまりなかったのでそう思ったのかもしれません。

 

私が、以前働いていた保育園で各クラスのお部屋以外に「ランチルーム」のある保育園がありました。

その保育園では、幼児クラス(3、4、5歳児)になると給食とおやつは、ランチルームで食べていました。

最初のうちは、お昼になると全員でランチルームへ保育士と一緒に行って食べていましたが、途中から自分が食べたい時に(食べる事の出来る時間は決まっています)ランチルームへ行って給食を食べる事が出来るようにしました。

遊びがまだ途中の子は、その遊びを終えてから、登園が早くお腹の空いている子は、ランチルームが開くやいなや食べに行ってよいのです。

「はい、手を合わせてください、みなさんごいっしょに、いただきます」なんてシステムは、ありません。

自分の給食を運んで好きなテーブルに座って食べる事が出来ます。

大人の社員食堂を思い描いて見てください、まさに子どもの社員食堂です。

 

私は、保育士に指示されなくても自分で考えて動く事の出来るこのやり方が子どもにとってとてもいいなと思いました。

でもこのやり方をとっている保育園を実際に見たことがあるのは、この保育園と以前のブログに書いた保育士仲間の娘さんが通っている保育園だけでした。

 

私が働いていた保育園でもこのやり方を導入する時、私は、まだ保育士になってそんなに年数の経っていない保育士でしたが、「すごくいい!」と思いました、でも同僚保育士の拒否反応がすごかった。

同僚 保育士たちの反対理由は、「食べない子がでるんじゃないか」「食べた子と食べていない子の把握ができるのか」「一人で食べる事になってかわいそう」「食べ残し、好き嫌いの把握ができない」「マナーが悪くなる」等々。

ランチルームには、必ず保育士がつけば問題ないのになと私は思ったものです。

 

私が、最後に働いた保育園でおやつを一斉にとらない方法を提案した時、反発はなく、賛成意見すら出たものの、私が遅番等でいない時は、従来通り、一斉に食べていました。

やり方を伝えてもそのやり方の意図が、しっかり分かってから実践するのではないと、従来通りの自分のやってきたやり方に頼ってしまうんだなとよく分かりました。

  

従来からのやり方を変えるのは、並大抵のことでは、ありません。

 

保育園に就職する際の募集要項の案内欄を見て、「ランチルーム」があると記載されていたのに面接の際、見学すると「ランチルームとしては、使っていません」と言われたこともあります。

 

このやり方が、よいと思うけど、いざやってみるとやり方がわからない、指導できる保育者がいない、そこで従来通りのやり方にもどってしまう保育園が多いのだと思います。

 

私が働いていた「ランチルーム」を導入している保育園は、主任が絶対でした。

主任がやろうと決めると従わざるを得なかった。15年前の話です。

保育士仲間の娘さんが通っている「ランチルーム」を導入している保育園は、園長先生が反発にあいながらも先頭に立って、やり方を伝え、保育士を引っ張っていったそうです。

 

そして、やはり大事になってくるのは、環境です。

 

乳児クラスでこの事を考えてみるとランチルームに乳児クラスが行くのは、難しい、その「ランチルーム」を導入している保育園でも乳児クラスは、お部屋で食べていました。

給食を食べている場所のそばでほかの子が大騒ぎをしながら遊んでいたら食べている子は、落ち着かないでしょう。

おやつ、食事を食べる場所について考える必要があります。

そして遊びも広い場所に玩具が置かれているだけでは、動きたい盛りの1歳児は、走り回って、玩具を踏んづけ、転倒することになりかねません。

 

そこで遊びをコーナーで区切った「コーナー保育」という保育が考えられてきたのです。

 

次回は、イラストを使って「コーナー保育」(私の理想!)を説明したいと思います。