Quantum of Solace

好きなことを書きたいときに

Linkin Parkの初のベストアルバム「Papercuts」を聞く

 

 

 

リンキンパークとの出会いは高校生の頃。

ちょうど洋楽に手を伸ばし始めた頃に聞いた「Numb」に一発でぶち抜かれて、

そのまま最寄りのTSUTAYAに向かって「Meteora」を借りて聞いた思い出がある。

 

ただ、当時はスクリームを多用するハードロックをほぼ聞いてないJ-POP少年だったのであまりの激しい音楽性に頭には「???」。

学生の財布なんてそこまで裕福では無いので、良さが分からなくても金を無駄遣いしたくないという思いからしばら~くヘビロテして、良さが分かるまでにしばらくかかったなぁ笑。

 

 

レンタルの話が出たが、サブスクが無かった当時、新しいアーティストを開拓するにはベストアルバムが重宝していた。90年代デビューアーティストくらいまでは結構な確率でベストアルバムを出しており、Oasisの「Time Flies」やGreen Dayの「International Superhits!」などなど…個人的にもかなりお世話になったアルバムも多い。

 

TSUTAYAではアルバム5枚で1000円という破格の値段でレンタルが出来ていたので、

色んなアーティストのベストアルバムを5枚レンタルしてきて、本当にいろいろな音楽を聴いていた。

 

 

が、00年代に入るとベストアルバムを出す洋楽のアーティストは激減。

ColdplayMuseといった00世紀を代表するロックバンドもベストアルバムは存在しておらず、Linkin Parkもその一人だった。

 

 

今回リリースされた「Papercuts (Singles Collection 2000–2023)」は

そんなベストアルバムを出さないアーティストだったLinkin Parkがついに出したベストアルバム。

 

 

収録内容はこんな感じ。

1. Crawling
2. Faint
3. Numb/Encore
4. Papercut
5. Breaking The Habit
6. In The End
7. Bleed It Out
8. Somewhere I Belong
9. Waiting For The End
10. Castle Of Glass
11. One More Light
12. Burn It Down
13. What I've Done
14. Qwerty
15. One Step Closer
16. New Divide
17. Leave Out All The Rest
18. Lost
19. Numb
20. Friendly Fire

 

 

ヒット曲が多すぎて、シングルコレクションと言いつつも、割と漏れた楽曲も多めだなぁと思う。

偏りも凄くて4th「A Thousand Suns」からは1曲のみ収録、俺が初めてのバイト代で買った6th「The Hunting Party」からは1曲も選曲無しってどういうことやねん!!!という。

 

もしも勝手に選曲弄れるなら

「Lost」「Somewhere I Belong 」「One More Light」を抜いて、「Guilty All the Same」、「Heavy」、「The Catalyst」を入れるかなぁ…。

 

個人的に「Qwerty」の選曲はビックリした。ファンクラブ会員に入ってないと聞けない1曲でこういうコンピの類に選曲されるタイプのものではないと思ってたから。

未発表曲「Friendly Fire」は・・・ダメだなぁ・・・チェスターの声が優しくて聞いてると泣いちゃいそうだ。

最終作「One More Light」のアウトテイクとの事で、あのアルバムのポップな雰囲気が良く出てる曲だ。なんで未収録になったんだろう。アルバム収録曲と比較しても見劣りはしない佳曲だと思う。


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と、選曲にちょっと文句も言ったものの、

Linkin Parkの美味しい所はぎゅっと詰まってる。これを聞けばとりあえず間違いない!という感じ。

TSUTAYAで探してもベストアルバムが見つからず、

仕方なく、アルバムを1枚1枚聞いていったけども、

「New Divide」がどのアルバムにも収録されてなくて泣いたあの頃の僕に渡したい1枚だ。

 

 

 

以前メンバーのマイクシノダがベストアルバムを作ることに否定的な意見を述べていたことがあり、もしチェスターが亡くなっていなかったら出なかったのかもしれない…と考えるとちょっと複雑な気持ちは確かにある。

 

しかし、こうやって作品をリリースしてくれることで

Linkin Parkの音楽、チェスターの声の魅力を再認識する機会が得られて少し嬉しくもある(不在を感じる切ない気持ちも)。

 

 

 

旧譜を漁れ #4

すっかり忘れてたシリーズ。

せっかくブログ書くためにこういうナンバリングまでしたのに

書かないってどういうことだ。

 

 

Follow the Leader

Follow the Leader

  • アーティスト:Korn
  • Sony Special Product
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Kornは実はあんまり聞いたことが無くて、有名曲を数曲知ってるレベルで止まっていたので聞いてみた。

呪術的な何かを思わせるようなおどろおどろしいバンドサウンドとジョナサンの金切り声ヴォーカル。キャッチーとは程遠い混沌とした空気感でちょっと馴染めなかった感はあるけど

こういうのがアメリカでは1位になったりしてるので、日本じゃTOP10入りが関の山でまぁあり得ないので凄いなぁと思う。

個人的にはこの2ndより次回作のIssuesのが聞きやすくて好き。

 

 

Lucky Star。彼らはマジで全然知らなくてTwitterのTLで誰かのポストを見て知った。

可愛らしいヴォーカルと木漏れ日の中を散歩したくなるようなオシャレなサウンドがめちゃくちゃ良い。

60'sを彷彿とさせるレトロポップなんだけどR&Bなんか影響も強く感じて、

大好きな花澤香菜の名盤「Blue Avenue」を彷彿とさせる感じ、初めて聞いた時に電気が走るようにビビッと来ました。これが聞きたかったんだと。

でも彼らはリリースペースが異常に遅くて2ndから3rdまで7年かかってて、その3rdからも今年で7年…。現状活動してるのかも分かんない状況で出会うのが遅すぎた感…。うぉぉぉぉ…。

 

Love

Love

  • gai RECORDS
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あんまり知られてない感はあるけど河村隆一のこのアルバム、トリプルミリオンに迫る超大ヒット作なんですよね。

こんだけ売れてるのにあんまり語られてない気がする。

癖強ヴォーカルとグッドメロディが良い感じに絡み合って極上ポップスになってて、結構好きです。ただ…これしか河村隆一ソロは聞いてないのは内緒…笑。

 

 

Little Lights

UKのフォークシンガーKate Rusby。

彼女と出会ったのはかれこれ10年以上前だけど、Spotifyではなぜか直近5年くらいの作品しか解禁されてなくて、自分の大好きな「Who Will Sing Me Lullabies?」が収録された今作は聞けなかった…んだけど、

今年に入って急に配信開始!?されたので改めてよく聞いてる。

やっぱり良い。

心が安らぐような優しいヴォーカルとトラディショナルなフォーク独特の音がたまらない。これを聞いたまま寝落ちしたい。

 

 

 

Nimrod

Nimrod

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なぜかGreen Dayブームが到来しておりまして、Dookie辺りから聞きなおしたりしてます。そしてふと思ったのは「Nimrod」名盤じゃね?ということ。

個人的には「Warning」こそ至高!最高だ!って思ってたんですけど、久しぶりに「Good Riddance」の大名曲っぷりを再確認した辺りで他の曲もキラキラ輝いて見えるようになりました。

「King for a Day」のスカっぽいノリとか好き。

 

 

星野みちるです。

現在は活動休止中らしいんですけど、彼女のディスコグラフィを眺めると良質なポップスばっかりばっかりでビックリするんですよね。

改めて聞いてるんですけど、ちょっとハスキーっぽい声色も良いし、佐藤清喜のポップスセンスも抜群。個人的にはこのミニアルバムが作風的にも曲数的にもちょうど良くてグッド。

 

ついこないだサブスク解禁されたアニソン。

表題曲、カップリングともにメタル、プログレ、インダストリアル、ハードコアの要素ゴリゴリ満載の頭おかしいナンバー。デスヴォイスとか金切り声とか、おまえ声優になにやらせてるんだぁ…。

ある意味これはBABYMETAL??? 下品なBABYMETALと言うべきか(特に惡詛毘惡詛罵世の方)。

実はアニメ放送当時からお気に入りの楽曲だったので、こうやってサブスクで気軽に聞けるようになって嬉しい限りです。

 

 

the brilliant greenを最近よく聞いているっていう話

 

なんてことのない考えごとをしてるときにふと思い出して聞きたくなったり、ラジオからかかってきた曲をきっかけにマイブームが起こったり、
そんなことを僕は年がら年中やってるんですけど、

今回はthe brilliant greenについてです。

 

97年デビューの3人組ロックバンドで

高校時代に90'sのJ-POPを聞きまくっていた自分はその時には既に存在は知っていました。

当時はまだギリギリ活動してましたし、その流れで「THE SWINGIN' SIXTIES」と「complete single collection '97-'08」の2枚を駅前のTSUTYAでレンタルして聞いた記憶もあります。

ただ、その当時はそこまでハマらなかったんですよね。理由は不明ですけど、高校3年くらいから邦楽から洋楽を聞くフェーズに入っていて、邦楽自体を聞き返す機会が減ってしまってそのまま…という感じだったような気はします。

TSUTAYAでアルバム10枚1000円レンタルで死ぬほどCDを借りまくって、聞き切れない作品も山ほどありましたし、いつの間にか埋もれてたんすね。

 

そこから約10年…。

なにがきっかけになったかは忘れましたが、ドはまりしました笑

 

めっちゃ良いですね、ブリグリ。なんで当時良さに気づけなかったんだろうか。

 

これ、ミリオンヒットにもなった1stアルバムなんですけど、

改めて聞くと凄く面白くて。

ブリグリがUKロックを下敷きにしてるっていうのは凄い有名な話だと思いますけど、

基本的な音楽の方向性としてはUKロックを邦楽に落とし込む翻案になってます。

なんだけど、聞くと「いやそれOasisじゃん!」みたいな曲がちらほら。

 

特に「冷たい花」辺りはギターワークとかドラムパターンとか凄くOasisっぽい。

この映像に関してはヴォーカルのモッズコートに手を突っ込んで歌う川瀬智子のスタイルすらもOasisのリアム。


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ここまで聞くとじゃあパクリなん!となりますけど、

そうならないのがブリグリの魅力。

 

まずメインで曲を書いてる奥田俊作の手掛けるメロディがキャッチーにめっちゃに良い。

Oasisのフォロワーバンドが日本にも当時いっぱい居たみたいなんですけど、Oasisがそもそもメロディが途轍もなく良いバンドなんで、サウンドをそれっぽく寄せても「あぁフォロワーなんだな」って感じて終わると思うんすよね。

その中でブリグリが飛びぬけてヒットしたのはOasisに負けないメロディの良さ、これに尽きると思います。

日本人は良いメロディ大好きですから、そうでもないとミリオンヒットにはならんでしょう。

このメロディセンスがサブプロジェクトのTommy february6でさらに爆発するのも納得。

 

 

次は川瀬智子

ヴォーカルとフロントマンである彼女が楽曲の作詞を全て手掛けているんですが、

ストーリー性というよりかはフィーリングを重視した言葉選びと

そこから浮き上がる等身大のカッコいい女の子像が凄く良い。

 

さらに

整った容姿(垂れ目と三白眼気味なのが好き)と

UKロックの空気感を感じる気怠そうな表情管理と

この歌詞が組み合わされば

さぞロックバンドのフロントマンとしても映えるであろうと思うんですけど、

彼女、めっちゃ歌のピッチが不安定なんですよね…それもまたご愛敬。


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ギターの松井亮も良いんですよね。彼が2010年にバンド抜けちゃうんですけど、

その後出たアルバム「BLACK OUT」、ちょっとギターワークが物足りない。

ブリグリで個人的に一番好きな曲「ヒドイ雨」を書いたのは彼ですからね。やはりブリグリには彼は不可欠でしたね。

 

 

1stアルバムはこんな感じにUK!オアシス!って感じの作風なんですけど

2nd、3rdと日本語詞の比重が増えてJ-POP化、サウンド的にはUSのオルタナロックに接近していく…という面白い変遷を遂げていきます。

ソロのTommy february6を挟んでの4thは打ち込みの曲が増えて、さらっと風通しの良いサウンドに変貌してこれまた面白い。

といった具合にどのアルバムをとっても凄く良いんですよねぇ。

「BLACK OUT」もギターは微妙だけどheavenly6ミーツ ブリグリ みたいな作風で新鮮ですし。

 

 

最後のリリース「THE SWINGIN' SIXTIES」からはや10年…

ライブ活動も2017年が最後なので7年ほど前。

2022年にTommy february6名義で作詞提供してるので完全に引退してるっていうわけでは無いんですけど、どっちにしても2年くらい音沙汰が無し。

 

Tommy february6、heavenly6はファッション性や音楽性でSNS等で定期的に話題にあがったりしているので、ブリグリもこの流れで再評価来ないかなぁ~とか音楽活動復帰しないかなぁとか思ったりしてます。このまま埋もれてしまうには勿体ないアーティストなんだよなぁ…。

望み薄な感じではありますけど、再始動を期待してます。


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最後に好きな曲TOP10!!!

 

1.ヒドイ雨 (2001)

2.愛の♥愛の星(1999)

3.長いため息のように (1999)

4.Stand by me

5.サヨナラ summer is over (2001)

6.You&I (1998)

7.There will be love there -愛のある場所- (1998)

8.Blue Daisy (2010)

9.Going Underground (2010)

10.A Little World (2014)

 

次点でMELODY HOLE!!(2002)あたりかな。

まぁ基本全部好きだけど。

 

 

 

 

 

 

サマーソニック2024のラインナップについて

 

 

 

ここ10年で一番遅い発表となったサマーソニックの1stラインナップ公開。

 

今年は世界的にフェスのヘッドライナー不足によってブッキングが苦労しているという話はちょいちょい漏れ聞こえていて、

先行してラインナップを公開したフジロックも例年よりも1stラインナップが少なく、ヘッドライナー枠が1組しか発表されない状況(もちろん今後の発表で印象が変わる可能性もあるけど…)

 

そんな中で発表されたサマソニのラインナップ…

個人的な感想なんですけど、これはかなり頑張った方では!?と思いました。

 

 

まずヘッドライナーの二組。

ManeskinとBring Me The Horizon。

 

 


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世界的にもフェスのヘッドライナーを務めることが多くなっていっているバンド。

共にここ数年で急激に日本人気が上昇しており、2023年にもそれぞれ単独ライブ、フェス主催と来日ペースが速すぎるなんて言う声もあるけども、日本との特別な繋がりがある二組だからこそのブッキングなんだろうなと思います。

少なくともこの2組にサマソニのヘッドライナーが役不足なんてことはないっしょ。

 

 

ヘッドライナーがどっちもロックバンドということに対しての意見もSNSで散見されるんだけど、

確かにEDMアクトにヒップホップアクトとロック以外のジャンルへのブッキングも目立つサマソニだからこその意見だとは思う

が、前述の通り、世界的なヘッドライナー不足で文字通りブッキングするアーティストの選り好みしてらんないのでは…という現実的な気持ちも。

 

他のアーティストだと

Aurora、Nothing But Thieves、Greta Van Fleet、AJR辺りが気になるかなぁ。

きちんと押さえるべきジャンルは抑えているし、

こうズラリと並べてみると凄くサマソニらしいラインナップだと思う。

 

個人的にはもう5年もサマソニから遠ざかったんだけど、

このラインナップを見て今年こそはいかねば!と思っております。

 

 

 

 

最近見た映画の感想 #2

さっぱり映画のこと書いてなかったです。急に思い出したかのように書く。

 

5代目ジェームズボンドで知られるピアースブロスナン主演作。

オーシャンズ11的な泥棒活劇かと思いきやラブロマンスでした。

主人公はスリルを求める泥棒っていう役回りだけど盗みをするのは冒頭とラストのみ。あとは絵画の保険調査員のヒロインとああでもないこうでもないと行ったり来たりの恋愛模様を繰り広げる。悪くは無いけど、泥棒と保険の調査員っていう対立関係と恋愛関係は両立できるのか?的なスリルのある恋愛模様…をやるにしてはちょっと退屈なストリーだった。

あとベッドシーンで唐突にトップレスで出てきてビビった。話の展開上全くもって必要なくないか・・?

 

 

殺し屋×日常モノの続編。

日常を切り取ったような特に必然性の無いシーンがやたら長い尺を取ってたりして、

そういったゆったりとした空気感と

スイッチがカチッと入るとキレキレのアクションスタントの落差の描写が相変わらず良い。主演の1人、伊澤彩織はあのジョンウィックにスタントで参加してるだけあって、迫力のアクションシーンで見てるこっちのアドレナリンが出まくる。

1より日常の緩ーい感じの描写が多かったけど、個人的には今作のほうが好みかな。

 

 

大ヒット映画の3作目。

3作連続で興行収入50億突破という邦画界における最大のフランチャイズシリーズに成長したシリーズだけど、

そんな余裕が感じられるストーリー展開だ。

半分を嬴政の過去回想に使って、半分をいつもの戦闘シーンに割く配分は大ヒットしてるシリーズだからこそできる構成…なんだけどぶっちゃけ回想が長すぎて映画としては退屈だった。後半の飛信隊の戦闘シーンは良かった。それにしても橋本環奈が1作目以降全然出番無いな。

 

 

 

アイヌの金塊強奪戦を描いた大ヒット漫画の実写映画化。

主演は山崎賢人

今作はもうびっっっくりするくらい原作に忠実だ。漫画からそのまま出てきたようなキャストのビジュアル完成度、ここメインでは?と思うくらい力の入りまくった日露戦争の描写、多少の改変を入れつつもほぼ原作通り(部分的にはブラッシュアップして)に構成されたストーリー、原作のシリアスとコメディの絶妙なバランス感覚まで忠実に再現してる。

忠実すぎて2時間使って原作の最序盤までしか映像化してなくて、盛り上がりに欠けるという欠点はあるものの、漫画原作モノとしてここまでの映像にして仕上げられる実写は他に無いんじゃないだろうかと思う完成度。ぜひ、ぜひ続編が見たい1作。

 

 

 

トラボルタとニコラスケイジの顔が入れ替わる(物理)というサスペンス。

顔面の皮膚を切り取って移植するというアイデア自体がぶっちゃけツッコミどころは満載だけど、あんまり細かいこと考えなけば楽しめる。リラックスした休日に日曜洋画劇場なんかで見たい1作。トラボルタとニコラスケイジが途轍もなくカッコイイというのは疑いの余地も無い。トラボルタはこれが1番カッコいいかも。

 

 

 

的外れで出鱈目なロス市警の刑事トレビンのドタバタ劇。

どう考えても危ないパロディ描写が盛りだくさん。特に某国の指導者似のキャラ達がアメリカにテロ起こすぞ!とか言ってるオープニングは目ん玉飛び出た。今の時代じゃ絶対こんな茶化した描写できんわ笑

その後も徹底された下らなさで1シーンごとにギャグを入ってて笑い疲れてしまった。

 

2023年読書記録

 

読んだ順とかじゃないです。

マジでただの記録。

 

 

唯一全著作を読んでる米澤先生の新刊。

ここ数年は毎年新刊が出るので嬉しい。

内容は割と真っ当な刑事モノ。正直、ここ数年の作品の中ではぴんと来なかった。

 

最近読んでる麻耶雄嵩の作品。

信用されてない探偵とそんな探偵の推理を否定するワトソン役、この2人の絡みが面白かったんですが、最後にどんでん返し。そりゃ麻耶雄嵩が普通の青春ミステリするわけないっすよね。

 

 

上下巻読了。

麻耶雄嵩で一番好きな隻眼の少女のコミカライズ。

一枚絵は上手いけど、漫画としてのコマ割り云々はあんまり上手くないのであんま面白くなかった。最後の描写も解釈違い。

 

数年単位で積んでた積み本をようやく読了。

森見登美彦とか万城目学を彷彿とさせる京都×大学生の青春もの。

ボーイミーツガール的な物語?と思わせておいての最後の展開がおぅ…とちょっと自分はダメージを食らってしまった。

 

 

傑作百合ラノベとして有名だったので読みたいなぁ~と長年思ってたんですが、絶版で値段も高騰してたので読めなかった1作。

このたび新装版で出る!ということでようやく読めました。

ダンサーインザダークが象徴的に使われている鬱屈した世界観にどことなく感じる00年代の匂い。百合というか青春小説に近いけど良かったです。

 

 

TRICK的な民俗学ミステリでは?と思って読んでみた。

確かにその系統の話ではあったんだけど、割とファンタジー寄りのお話で面食らった。急に最後にバトルシーン出てきたし。

ただ明らかにヤバい因習の描写はめっちゃ良かった。洗骨とかまぁ絵面想像しただけでだいぶエグイ。

 

 

安倍吉俊先生の絵が好きなので。

なんかアニメ化の予定もあったんだけど頓挫したみたい。

大正ロマン×スチームパンク的な世界観が性癖すぎる。

 

 

ポールマッカートニーの大名盤「Tug Of War」の日本盤の解説本。

正直音質の違いとかマトがうんちゃらとか全然わかんないけど、こういうマニアックな本は眺めてるだけで楽しい。

 

 

既刊まで読了。流行りに乗ってみました。

面白かったです。それにしても宿儺に勝てるビジョンが見えんなぁ…。

 

 

絶賛高騰中のMOTHER2の攻略本。

攻略本というよりかはMOTHER2のストーリーを主人公の日記という体で再構成した内容で、読み物として凄く面白い。

めっちゃ高かったけど、その分の価値はある。

 

 

 

新刊。いつもの。

 

新刊。まさか2巻が出るとは…嬉しい!

このレトロな空気感がたまらんのですよ。

フィジカルの息吹を感じるようなエピソードが凄く良い。もっぱらサブスクで音楽聞くようになったけど、フィジカルも大切にしていきたいマインド。

 

既刊まで読了。

アニメが2巻までしか映像化してないってしってビックリ。原作量的にすぐにでも2期出来そうやな…。

 

完結まで読了。

個人的にはシュタゲに並ぶタイムスリップ物の大傑作。アニメで見てドはまりしてジャンプ+で原作読破して、さらにkindleで全巻購入するまでに至りました。

何度読み返しても面白い。

 

 

完結まで読了。

この人が書いてるラヴクラフトのコミカライズシリーズは好きで読んでる。

 

 

ブコメの皮を被ったバイオハザードでなかなかショッキング。
完全にアニメ1話でメインキャラだと思ってた奴らが全滅する。

メインヒロインしてた子がホント何の前触れもなく蹂躙されて惨殺されて…それがラストまで繰り返されてもう絶望しか無くてだいぶきつかった。

2巻は2巻でその残酷な展開そのものがミスリードになってて、これはこれで面白かった。

ここからどうなるのか?というところで未完…。

 

 

グリッドマンの映画効果で一気に読み返した小説シリーズ。

正直ダイナゼノンの小説はそんなに…って感じなんだけど、

グリッドマンの方は2クールあったらおそらくこういう話も作られたんだろうなぁ~という完成度の高さで良かった。

 

 

トラセの音楽本。

リスアニのインタビューアーカイブ本という趣きが強い。

もうちょっと制作陣のインタビューとか全曲解説にページ数を割いてほしかった感。

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年 年間ベストアルバム -邦楽-

 

 

King Gnu 3年ぶりとなる4thアルバム。

11曲が既に発表済みということでベストアルバムみたいな形に成りかねない状況の中、

既出曲はほぼ全てにミックス等に手が加えられ(曲によってはほぼ別アレンジに差し替え)、さらに曲と曲を繋ぐインタルードを散りばめて、1つのアルバムとして成立するように再構成されている。

実は「一途」を始めとするバンドサウンドの曲と

生の音から離れて打ち込みのサウンドに傾倒しつつある最新の曲と方向性がすっかり変わってたりするんだけど、そこの変化も含めてインタルードを挟むことで違和感が生じないアルバム構成になっているのは本当に見事だ。

シングルでバンバン切られてYOASOBIみたいにアルバムというフォーマットに囚われないアーティストも出てくる中で

シングルがどんどん出ていく同じような状況にありながらも彼らみたいにアルバムという作品形態に拘る姿勢にも感銘を受けたし、俺もやっぱりアルバムで聞くのが好きだなぁと再認識した。邦楽洋楽合わせて2023年のベストアルバムがこれです。

あと個人的にはシングルリリース時にいまいちピンと来てなかった「STARDAM」「雨燦々」辺りの曲が化けたなぁと思った。全然曲の見え方が違うもん。アルバムver.の方が遥かに良い。


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一夜のペーソス

一夜のペーソス

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Lamp 5年ぶりとなる9thアルバム。

ここ数年はサブスクを通して海外人気が高まっており、Spotifyでは月間リスナーが200万人以上もおり、その人気の高さが伺える。

今作はプレスリリースも無しにドロップされてビックリした。新作を作ってるみたいな情報はちらほら入ってきていたけどもそれにしても急でしたね笑

開けてみたら今作は20曲入り75分越えという大作でさらにビックリ。

といっても中身はいつも通りのLamp。メロウでノスタルジックな時間がすーっと流れていく…この感覚がすごく心地よい。


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声優・山村響 3rdEP。

いわゆる声優アーティストなんだけど、彼女は完全セルフプロデュースという点で他と大きく異なっている。

作詞作曲はもちろんのこと、ジャケ写のデザインの監修までの彼女の手によるもの。メジャーではなく、インディペンデントなフィールドだからこそ表現したいことが100%出せるんだろうなと感じる自己プロデュース力である。

その最たるものが「Kawaii♡Dragon」をリリース方法である。

端的に言うとラーメン愛の歌なんだけど、それをどんぶりでリリースするとは…。

 

 

EPに方に話を戻しまして…。

作風としてはアニソンっぽいキャッチーなメロディ×ヒップホップっぽいラップの載せ方が印象的なベッドルームポップといった感じ。

歌詞のチョイスとかラップを載せる時の気だるげな歌い方とか力が入り過ぎてない日常的な空気感が詰まっていて、等身大―って感じが凄く好き。

割と前2作EPとやりたいことの方向性はそこまで変わっては無いんだけど、やりたいことを突き通してる感じも良いし、応援したくなるね。


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ドレスコーズ 9thアルバム。

前作「戀愛大全」と姉妹作的な立ち位置の作品となっている。シンセサイザーを導入した前作のドリームポップっぽい音像、レトロっぽい雰囲気を継承しつつも、1曲1曲の曲のサウンドの方向性がJ-ROCKだったり、モータウン風味だったり、ディスコチックだったりと多彩になったような感じ。

ドレスコーズ、というか志摩遼平の手掛ける曲はジャンルも方向性もいっつも多種多彩なんだけど、毎回歌謡のメロディの良さがどの曲にも核としてしっかり感じられるのが好きだ。

今作の中だとベストトラックは「襲撃」かな。レトロっぽいサウンドが好み。


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夏川椎菜 3rdアルバム。

前作「コンポジット」が個人的には「悪くは無いけど…」な出来だったので

正直あんまり期待はしてなかったんだけど、凄く良かった。

音の感じが「ログライン」の頃に近くなって、ダンサブルな楽曲も復活。

このアルバムに関しては以前にブログで記事にしたのでそちらの方を見てほしいんだけど、「これが聞きたかった夏川椎菜だ!」と思わず叫んでしまった。めっちゃ良い。

 

redhotshow.hatenablog.com

 

 

 


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Mr.Children 21thアルバム。

凄く私的で内省的な歌詞にとにかくシンプルなアレンジ。

今まで少なからず大衆的なミスチル像に答えて続けてきた彼らからするとあり得ないくらい地味なアルバム。

正直メロディも既に出し尽くしてる感があるし、聞いててもうちょい!っていう瞬間が結構ある。

ミスチルらしいものという意味で手の内を晒すのは「REFLECTION」でもう全部出しちゃった気はする。

歌詞もなかなか衝撃的だった。こんなに暗くて救いが無くて背中を押してくれない。痛々しさすら感じる悲壮さ。なんなんだこれはと。「深海」なんかより生々しい。

・・・結局のところ、ミスチル像に頑張って答えるのを辞めたアルバムなんじゃないかなというのが個人的な感想。賛否両論は凄く理解できるし、あって然るべきな感じはする。

自分がまだ熱心なファンだったら多分ガッカリしてたと思う。でも今は他のアーティストも聞くようになって良い距離感で聞けるようになっているので、

「長いキャリアを誇る海外のバンドによくある、バンド名義なのにほぼソロじゃん!みたいな立ち位置のアルバム」みたいな受け入れ方で割と好意的に聞けている。

30年でこんな新しいミスチルが聞けるとは思わなかったよ。


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YOASOBIのヴォーカルikuraのソロプロジェクト。

正直YOASOBIもシングルがたまに耳に入ってくる興味レベルなので

そのソロとなるとそもそも曲知らない&興味ないでリリース当時は聞きもしなかったんだけど、ふとしたきっかけで聞いてみると

「あれこれ知ってる」「これも聞いたことある」の連続でビックリした。

たぶんラジオとか有線で知らず知らずのうちに聞いてたんだろうな。

そして改めて聞いてみると普通に良質なJ-POPで二度目のビックリ。聞かず嫌いは良くないなと思いました。


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UNISON SQUARE GARDEN 9thアルバム。

割といつも通りのユニゾンっていう感じ。彼らに関しては期待を外さないポップロックを毎回提示してくれているのでそこへの心配は一切無いし、今回も安定した良い曲がズラリと揃っている。

個人的に「City peel」「Numbness like a ginger」がシティポップ風味のお洒落なテイストが入ってきたのが凄く意外だった。そしてこれが凄ーくマッチしていてユニゾンの新しい一面を垣間見た感じだった。

あと「恋する惑星」が最高。ホーンが入るユニゾンの曲はだいたい当たりなのである。


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Specter

Specter

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ホロライブ所属のVtuber・星街すいせいの2ndアルバム。

田淵智也堀江晶太、キタニタツヤ、Ayaseなどなど名だたるアーティストが曲を提供している。

全体的にボカロ、アニソン辺りを通過したポップス的な作風。

提供陣を見ればわかるけどいわゆる声優ポップスでよく見るタイプの作風だけど、

彼女は歌唱力で一本で勝負してきて注目されてきたVtuberであって、その歌唱力があってこそ歌いこなせるようなメロディや曲構成がめっちゃ多くて、ポテンシャルの高さをヒシヒシと感じられる。

ライブ映えを意識してロック色を強めた作品ということだけど、程よくポップでオシャレな要素も散りばめられていてロック一辺倒になっていないのも好印象。

ベストソングにも挙げたけど「褪せたハナミドリ」がベストトラック。

 


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Kode Talkers/Kode Talkers

TOKIO長瀬智也久保田光太郎が率いる「Kode Talkers」、その1stアルバム。

久保田光太郎は「5 AHEAD」辺りのTOKIOに曲をよく提供しており、長瀬自身の音楽の師匠的な人物だそうでその縁でバンドを組んだということでしょう。

長瀬主導の末期TOKIOはストレートなアメリカンロックだったんだけど、

Kode Talkersでは久保田光太郎が全曲書いているので末期TOKIOの続き感はさほどない。

骨太のロックンロール!って感じで久保田光太郎が曲提供し続けた世界観のTOKIOの未来…って感じだ。

何はともあれまた長瀬のヴォーカルが聞けたのが感動ものでした。やっぱり長瀬の声はめっちゃカッコいいよ。

「ハンディキャンディマン」の00年代前半TOKIO感はヤバいです。