メディア戦隊レッドテイラーNEO

静岡大学情報学部・赤尾晃一の教育・研究に関するブログ。2017年10月から新装開店。

テスト

<p style=" margin: 12px auto 6px auto; font-family: Helvetica,Arial,Sans-serif; font-style: normal; font-variant: normal; font-weight: normal; font-size: 14px; line-height: normal; font-size-adjust: none; font-stretch: normal; -x-system-font: none; display: block;"> <a title="View メディア・デザイン論2016-03 on Scribd" href="https://www.scribd.com/doc/310840011/%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2-%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E8%AB%962016-03#from_embed" style="text-decoration: underline;" >メディア・デザイン論2016-03</a> by <a title="View 赤尾 晃一's profile on Scribd" href="https://ja.scribd.com/user/116112494/%E8%B5%A4%E5%B0%BE-%E6%99%83%E4%B8%80#from_embed" style="text-decoration: underline;" >赤尾 晃一</a> on Scribd</p><iframe class="scribd_iframe_embed" title="メディア・デザイン論2016-03" src="https://www.scribd.com/embeds/310840011/content?start_page=1&view_mode=scroll&access_key=key-48w5UGGC0JW3cZ7m5sPK&show_recommendations=true" data-auto-height="false" data-aspect-ratio="1.3323485967503692" scrolling="no" id="doc_58430" width="100%" height="600" frameborder="0"></iframe>

滋賀会館フォーエバー

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【電子メディア論2013】プレゼンテーションに対する総括コメント(後編)

自殺(の話題)が好きな赤尾です(笑)。秋葉原連続殺傷事件の加藤智大被告,仙台市の自殺中継した中学生は似てます。両者とも「真正かまってちゃん」です。主にネットを介して誰かにかまってほしい(フレンドリーに接してほしい)という願望を強く抱いていたようです。 携帯掲示板に残された犯行に至るまでの実況中継的ログは,加藤智大被告の心の叫びだと言えます。「俺を止めてくれ」と思いつつ「誰も止めてはくれないんだ」という自虐(諦念)がコメントされます。

ただ,ネット上の(限られた)人々はそんな「甘えるだけの人」をいつまでも受け容れるだけの余裕は少ないでしょう。だから,ネット・コミュニティの中からも孤立していかざるをえないのです。

その出口として加藤智大被告は他傷を選び,仙台の少女は自傷を選んだわけです。加藤智大被告は自殺を未遂したうえで,他傷的自殺を選択したとも言えます。

  

解 (Psycho Critique)

解 (Psycho Critique)

 

  

秋葉原事件 加藤智大の軌跡 (朝日文庫)

秋葉原事件 加藤智大の軌跡 (朝日文庫)

 

 

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【メディアとコンテンツ2013】最終回:アイドルの再生

講義資料(リポート提出要領)はこちらから参照のこと。

1990年頃から始まった「アイドル冬の時代」はまだ続いているとしか思えない。○○○48やハロー! プロジェクト,さらにはももいろクローバーZなどの存在で,確かに「アイドルの存在そのもの」や「アイドルを偏愛する行為」が「カッコワルイコト」ではなくなったとはいえる

しかし,それは人々の意識の問題であり,アイドルそのものが「新しい春を迎えた」と言えるのだろうか。かつてモーニング娘。はテレビ番組(ASAYAN)を通じてイベントとハプニングでアイドルを売った。○○○48もテレビ・雑誌(グラビア)などでメディア選抜でメンバーの一部を売り続けている。秋元康の売り方もイベントとハプニングが基本だ。システム,楽曲,パフォーマンスの面で「春が来た!」と言えるのか。

その点,きゃりーぱみゅぱみゅが(サブカル的とはいえ)ワールドワイドで受け容れられた意味は大きい。ハロプロや○○○48などでは達成できない偉業だと思えるからだ。 

 
Kyary Pamyu Pamyu 100% KPP WORLD TOUR in ...

きゃりーぱみゅぱみゅをアイドルの文脈に位置付けるのは乱暴だとは思うが,きゃりーぱみゅぱみゅこそが「アイドル冬の時代」の氷雪を破砕する存在なのではないか。

きゃりーぱみゅぱみゅには,1960年代から培われてきた日本的なアイドルの意匠,「Kawaii!!こそが正義」という精神風土などが渾然一体として流れ込んでいるようにみえる。同じ中田ヤスタカがプロデュースするPerfumeがそうであるように,きゃりーぱみゅぱみゅも「アイドルという着ぐるみを纏い続けるアーティスト」なのではないか?だから,きゃりーぱみゅぱみゅを分析・研究することが「アイドル論冬の時代」を終焉させ,新たな時代を切り開く道標たりうるはずだと思うのだ。

籾井勝人NHK新会長会見で「問題発言」だと思う箇所

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籾井勝人NHK新会長の就任記者会見での,いわゆる「従軍慰安婦」に関する発言が問題化している。朝日新聞記者の挑発にのせられて,持論をぶってしまう思慮の浅さには呆れ果てる。ただ,籾井会長が「従軍慰安婦」問題でどんな考え方を持っていたとしても「思想信条の自由」である。

それよりはるかに問題だと憂慮するのは,籾井氏の「放送法」に関する姿勢である。「(番組での論調は)放送法に基づいて判断していく」「放送法があるから(政権と)距離を保てる」といった発言は,まるで放送法の存在によって「公平性」「不偏不党」が努力なしに手に入ると言わんばかりの姿勢だ。

放送法(第三条)は外部からの圧力の排除を掲げているが,政権などあらゆる勢力がNHKに日常的に圧力をかけ続ける。NHK会長は先頭に立って,そうした圧力に抗っていく必要がある。ジャーナリストである必要はないが,ジャーナストのマインドを持った人でないと務まらない。放送法第四条(編集準則)が掲げる目標も同様で,不断の闘いが必要となる。「放送法があるから(政権と)距離を保てる」という天賦説はありえないのだ。

国際放送は国内放送とは異なり,政府からの助成金も出ていて「準国営放送」ともいえる。しかし「政府が右ということを左とはいえない」となると,NHKとしての役割を放棄しているといわざるをえない。政府に対して是々非々で臨むのはどんな場合でも公共放送の使命である。

NHKは予算・経営委員任命などで政権与党との距離が常に近づかざるを得ない宿命を背負っている。籾井氏の任命自体が政権与党の思惑でもある。ならばこそ,本来はきっぱりと政権与党と一線を画すべきなのだ。「私の発言は,政府からふきこまれたわけでも何でもない」という発言は,穿った見方をすれば「ふきこまれた発言だ」ということを意味するかもしれない。

籾井氏を辞任に追い込んだところで,問題の構造は何も変わらない。NHK経営委員・経営委員長・会長はどう選ばれるべきかというガバナンスの問題について,これを機に議論するのも悪くないだろう。放送法はいくらでも改正できる。良い方向に。そして,悪い方向にも。


NHK 籾井会長 記者会見 - YouTube

冒頭発言―NHK籾井新会長の会見詳報1:朝日新聞デジタル

【電子メディア論2013】プレゼンテーションに対する総括コメント(前編)

学校に限らず,いじめという行為が先にありきで,さまざまな電子メディア(SNS)はそのための手段として使用されているというのは,多くの発表者が指摘する通りである。

ネットいじめが発生した際に,電子メディアの「記録性」もプラス・マイナスの両面がある。

テキストや写真などがネット空間の中に永遠に流れ続け,話題が間隔をおいて蒸し返されるマイナス面はある。裁判所が流通を禁じたとしても,すべての人の情報行動を監視しきれるものではない(監視できるとしたら,それはスーパー管理社会である)。

たとえば大津市の中学二年生“いじめ”自殺事件では,“いじめ”の事実認定の調査そのものが難航し,市長,教育長,教育委員らは批判に曝された。その一方で“いじめた側(加害生徒)”については,ネットの“特定班”によって「個人情報」が曝かれ,さまざまな形でネット空間を浮遊している。その情報はおそらく永久に消えないのだろう。

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ただ,プラス面もある。ネットいじめ(LINE)ではテキストなどが証拠として保全され,関係者(加害者)が特定できる可能性が高いからだ。主として閉鎖空間での対面状況でなされる「いじめ」の事実認定調査は一般的に難しい。目撃者も限られ,関係者が(保身を図って)事実を歪めて陳述する危険性があるからだ。

そうした事実が積み上がっていくと,ネットでのいじめの抑止力になるかもしれない。