モチベーションの維持 ~これが最も難しい~
皆さんこんにちは。だいぶと長い間ご無沙汰しておりました。他の資格試験の勉強などをしており更新が滞っていましたが本日から再開いたします。
本日のお話はいかにモチベーションを維持するかということです。私自身これまで様々な勉強法を試してきましたが、最もモチベーションを維持するのに役立ったのが目に見える形で点数が分かるような資格試験です。最も有名なのがTOEICや英検ではないでしょうか。
私は 中学生の頃に英検の3級を取り、その時の面接試験の苦い思い出から英検からは遠ざかっていました。そして大学に入学してTOEICというテストがあるのを知りました。リーディングとリスニングパートからなるテストで企業も多く採用していると言うことで興味を持ちました。おそらく何も勉強しない状態で受けて400点台だったと思います。
その後、大学院に入学して研究室に配属されると、英語を使う機会が増えてきました。先輩たちが自分の英語力を測るためにTOEICを受けていて800点を超えていました。その人たちの影響もあり英語の重要性は感じていましたが、結局あまりモチベーションが長続きせず社会人になりました。たまたま業務で英語が必要となり、少しずつ取り組むようになりましたが、特に勉強しなくても困る状況ではありません。
つまり、何も目的がなく勉強を続けるのはとても難しいということです。
本日モチベーションを維持するネタとして資格試験 TOEIC を例に挙げましたが、私は最近は好きな映画の DVDを見てディクテーションするようにしています。そして、あまり勉強と思わず、楽しむようにしています。
映画で話される英語はかなり早く、何度も何度も同じフレーズを聞いていると資格試験の英語がゆっくりと聞こえるようになってきます。たくさんある 映画の中でも聞き取りやすい英語をしゃべっているものもあれば、スラングが多かったり非常に早く喋るものもあり、そういう情報はインターネットで手に入れることができます。
私が最近使っている英語の題材はバックトゥザフューチャーです。この映画は、どの場面を観ても楽しいですよね(お得な値段ですし)。皆さんも何かひとつモチベーションとなるものを見つけて続けてみてはいかがでしょうか。
【結果】1ヶ月チャレンジをやってみて
とうとう1ヶ月チャレンジが終了しました。英語を英語で学ぶ。この方法を一貫して1ヶ月間やりとおしました。どのような考えで、このチャレンジをスタートしたのかは以前の記事を参照してください。
reiaton-english.hatenablog.com
このチャレンジを通しての効果をお伝えするのは、個人的な感想ですので難しいですが、自分の血となり肉となった気がします。音声を聞いたり文章を読んだりする時間が増えましたので、英語への抵抗感がとても減りました。また、仕事の関係で英文を読むことがあるのですが、読むスピードが格段に上がりましたので、学習の効果が出ているのだと思います。具体的な学習記録は以下の通りです。
期間:1ヶ月
学習時間:約50時間
学習ネタ:CNN、映画、TOEIC公式問題集
Anki登録数:244(平均8.1/日)
知らない単語や言い回しを見つけては、せっせとAnkiに登録し、時間のあるときにAnkiで復習することを続けました。単調な作業ではありましたが、トランプ大統領が特定の国民を入国させない、といった刺激的なネタに事欠かなかったおかげもあり続けることが出来ました。また、好きな映画を鑑賞することでもモチベーションを維持することができました。例えば、映画「Doctor Strange」に登場したAncient Oneという人物の言葉、
"What if I told you the reality you know is one of many."
(あなたの知っている現実世界が多くのうちの一つだと私が言えばどうでしょうか?)
易しい単語を使っていますが、的確に言いたいことが伝えられています。私は、これは自分のネタにしたいと思いAnkiに登録しました。"What if" なんて文法の教科書でしか見たことは無かったですが、実際に映画の台詞で使われているのを聞いて、脳内の情報がリンクした感覚になりました。
それぞれの学習レベルの到達度によって、自分のためになりそうだと感じる箇所が違いますので、何を学習のネタにするかは違ってきます。ですので「このネタを勉強すればいい」といった勧め方は、万人に通用するものではなく、個人のレベルに応じた学習をしていくのが、ある意味「健康的」な学習法だと気づきました。事実、この方法ですとストレスがなく、結果的に長く続けることが出来たと感じています。(TOEICの勉強をしている時は、イライラしたりベソをかきながら、ストレスフルな時間を送っていました)
皆さんも息抜きに是非いかがでしょうか!(紹介した台詞は12秒あたりに出てきます)
Doctor Strange Official Trailer 2
英語は日本語の対極にある言語?
皆さんいつもご覧下さりありがとうございます。
皆さんは、どうしてこんなにも英語が上達しないんだ?と思ったことはありませんか。一方で、ヨーロッパには数ヶ国語を話す人はたくさんいます。なぜでしょうか?実は、ちゃんと世界的に認識されています。
アメリカ国務省のforeign service institute によると、英語を母国語とする人が外国語を習得するのに必要な時間を5つのカテゴリーに分けています。
カテゴリー1 : 600時間 言語:フランス語、スペイン語など
カテゴリー2 : 750時間 言語:ドイツ語
カテゴリー3 : 900時間 言語:インドネシア語、スワヒリ語など
カテゴリー4 : 1100時間 言語:ロシア語、トルコ語など
カテゴリー5 : 2200時間 言語:日本語、韓国語など
ご覧の通り、英語を母国とするアメリカ人にとって、日本語の習得は最難関のカテゴリー5(2200時間)です。逆もまたしかりで、日本人にとって英語習得は最難関と言えます。つまり、自分の英語力が伸びないのは、ある意味「生まれつき」ということになります。
とはいえ、到達出来ない訳ではありません。諦めずに一歩一歩少しずつ前進できればと思っています。
英語学習を続けられてきた方々は、これまでの自分を振り返って、これまでの学習の中で、「急に英語が分かるようになった」という経験は少ないのではないでしょうか。むしろ、変化しているのが分からないくらい少しずつ少しずつ成長している感覚をもたれていることと思います。
私の感覚ですが、英語を1日勉強すると1%ほど成長し、1日サボると1%落ちる気がします。この割合で計算しますと、1日勉強すれば、1.01になり、2日続ければ1.02になり、というように(1.01)のN乗(N回掛け算する)で効果が出てきて、1ヶ月で1.34となるようなイメージです。
つまり、始めた時よりも3割くらい成長することになります。ちなみに、英語力が2倍になるのは約70日間続けた場合です。
そして、先ほど上で書いたように英語話者が日本語を習得するのに要する時間(カテゴリー5 : 2200時間 = 616日間)をこの計算に当てはめると
(1.01) の616乗 ≒ 459
となり、勉強を始めた当初から約460倍の英語力になる計算です。こちらの計算は、私の感覚をもとにしていますので信憑性はありませんが、とても長い道のりであるということは、お分かりいただけるのではないでしょうか。へこたれず皆さんと共に頑張っていきたいと思います。
冒頭に紹介したカテゴリーの話や効果的な外国語学習法について、様々な事例を引用しながら紹介しているのがこちらの本。ぜひ参考になればと思います。
どんなネタで英語を学ぶ?
お久しぶりです。前回の記事では、英語を英語で勉強する具体的なやり方をご紹介しました。では、どんなネタで勉強すればいいのかを今日はお話できればと思います。
reiaton-english.hatenablog.com
ネタは何でもいいです、と言われると迷ってしまうのが人間の性ですが、本当に何でもいいんです!!よく「1冊のテキストをやりこむのがいい。色々なものに手を出すとダメだ」みたいなことを言う人もいますが、飽き症の私にはそれが出来ません(笑)。色々なことに興味がある(うつる?)ので、広く浅く知りたいのです。でも、英語は試験でも何でもなく、ただの言葉なんですから、本当はどんなものでもいいんですよね。だから、英語のソース(ホームページ、教材)であれば、なんでもいいのです。
例えば、最近の興味のあることを書き出しますと
などがあります。
ひとつめのトランプですが、CNNなどのメディアでスクリプト付きの音声が連日流れていますので、ネタに困りません。リポーターの話す内容で聞き取れないところがあれば、スクリプトを見て確認し、ボソボソ言いながら自分の口に慣らすようにします。経験上、自分で発音できない単語や文章は、聴き取ることも出来ないように感じます。
ふたつめのインターステラーですが、実は映画館で観たのも含め3回ほど観ていて内容は覚えています。そして、スクリプト(せりふ)などの情報はネットで集められますので、これもまた気になる台詞などを同じようにボソボソ言います。
そして、最後はAnkiにピックアップしたニュースの台詞や単語をどんどん追加していくのです。
語学を習得することは、結局は暗記していくことに近いと感じています。いかに継続して脳内に言葉と言葉のネットワークを作っていくか。投げ出したくなっても、ほんの少しでも英語脳を使おうとするか。そういった小さな積み重ねが後々効いてくるのでしょうね。
1ヶ月チャレンジも2週間を過ぎ、後半に突入しています。この勉強法は、間違いではなかった!と現時点でも言うことが出来ますが、どこまで到達できるかあと少し続けてみます。
スピーキングの勉強法 ~1ヶ月チャレンジ途中経過<その②>~
スピーキング力をつけるためにでは、私がどのような勉強をしているかご紹介します。
もちろん日本語は一切使わず、英語でやりとおします。(スマホやタブレットでも出来なくはないのですがパソコンがあった方がはかどります)
学習の流れとしては、
英語の単語、文章を準備 ⇒ 正しいかの確認 ⇒ カードを使って反復練習、記憶の定着
①英語の単語、文章を準備
すでに知っている言い回しでもいいし、自分の中で曖昧だなぁと思うような単語、文章を準備します。ここで使うネタは、どんなものでも構いません。ビジネス英語だったらNHKのビジネス英会話、日常会話だったら映画やドラマ、などです。(詳細は、別の機会に紹介します)
②正しいかの確認
テキストや映画を参考にした場合は、このステップは飛ばしてください。自分の頭からひねり出して英語を作ってみた人は、ネイティブに英語が正しいかチェックしてもらいましょう。そこで、世界の語学学習者が集う、「lang-8」を活用します。自分が書いた英語をどんどん添削してくれます。相手も外国語を学びたいと思っているので、お互いがwin-winの関係になれます。
③カードを使って反復練習、記憶の定着(声を出して練習)
最後に、暗記カードを使って、とことん覚えます。でも紙のカードではなく、無料のアプリ「Anki」を使います。パソコンでもスマホでも使えますので、私はパソコンでカードを登録して、スマホで同期させながら使っています。このアプリの便利なところは、文字だけでなく画像や音声も使用できるところです。また、自分が覚えていないカードが優先的に表示されるようになっているので、確実に記憶に定着させることが出来ます。
例えばカードの表に「リンゴの写真」を、裏に「apple」と書いて登録します。ここに、日本語は一切出てきませんよね?英語がダイレクトに頭に入ってきます。
このようにして、どんどん暗記カードに登録する数を増やしていきます。自分がどのレベルにまで到達したいかによりますが、ネイティブの子供で知っている単語数が8000~10000語と言われています。登録する暗記カードに自分の知らない単語を最低2個含めるとすると、最低でも暗記カードを5000ほど登録することになります。1日20語登録すれば、250日で目標に到達します。
では、実際に順番にやってみましょう。例がリンゴだけだと、リアルさに欠けますからね。
①英語の単語、文章を準備
例えば「プールで泳いでリフレッシュできてストレス解消になった!」と頭で思い浮かべます。そして、Lang-8で
「I could refresh and reduce stress」
と自分の知っている英語で書き込みます。
②正しいかの確認
そうするとネイティブスピーカーが1日程度で下のように添削してくれます。
「I felt refreshed and less stressed」
へぇー、こういう表現があるんだ!と知るわけです。
③カードを使って反復練習、記憶の定着(声を出して練習)
先ほど知った内容を、Ankiに登録します。文章ですので暗記カードにしにくい気がしますが、連想するワードを並べてもいいですし、穴あき形式にして工夫します。
Front (表面): I, refresh, stress (もしくは、I ____ refreshed and ____ stressed)
Back (裏面): I felt refreshed and less stressed.
こんな感じで、暗記カードを増やして、声を出して練習しています。全く日本語を使わず一度やってみてください。頭の中に英語の回路が出来上がってくるのを感じることが出来ますよ。
ご紹介した内容は、スマホやタブレットではなく、PCの方がやりやすいです。PCをお持ちでない方は、初期投資として購入を検討されてはいかがでしょうか。数万円で購入できるタイプも販売されていますよ。
英語を英語で勉強する? ~1ヶ月チャレンジ途中経過<その①>~
前回の記事で紹介した勉強法を続けて1週間たちました。今のところの感想は、「今までと違ってかなりイイ!」です。私の考える英語習得のイメージは前回記事をご覧ください。
reiaton-english.hatenablog.com
前回の記事にも書きましたが1ヶ月チャレンジをするときに、日本語を使わず英語だけで進めています。このアイデアは、家族とハワイ旅行に行った時に会った日本語ペラペラの現地ガイドを見て思いつきました。
ツアーガイドは、少し日本語がおかしいところはあるけれども、上手に日本語をはなす白人男性でした。彼の日本語は日本で日常生活が普通に送れるほどのレベルです。
「いいなー、彼のように外国語をぺらぺら話したいなー」と思いつつ、たまに冗談を言いながらガイドする彼を見ていました。すると突然、彼の携帯電話に連絡が入ったようで、英語で話し始めました。
「さすがだなぁ。すぐに英語に切り替えられるなんて・・・」
1分ほど電話で話して、彼はこちらを向いてガイドを再開しました。
彼:「・・・・・・・・・・・(3秒ほど)。続きましてこちらの建物は」
どうかした? はじめの数秒間、止まっていた?
たまたまだと思ったのですが、ツアーを通して同じようなことが何度もありました。
「日本語でガイドをしている最中に⇒携帯に連絡が入り英語で話す⇒日本語ガイドを再開する」といった流れの中で
- 日本語⇒英語 への切り替えは、すぐに出来る。
- 英語⇒日本語 への切り替えには、3秒くらい時間がかかる
この様子をみて、私は英語と日本を操っている脳の部位が違うのではないかと思いました。そして、英語脳と日本語脳は彼の頭の中では、それほどリンクしていないのでは?と。リンクしているのであれば、英語から日本語へ切り替えるときにタイムラグが生じる訳がありません。(日本語⇒英語の切り替えは、もちろん母国語ですから直ぐに出来ます)
つまり彼の頭の中では、英語と日本語が別々に存在しているということです。
実は英語を英語で勉強するのが、王道であり近道なのでは?それが分かれば実践するのみ!! まだ実験中ではありますが、かなりの手ごたえを感じている
「英語を英語で勉強する」 を続けていきます!
では、どうやってするの? 次回は具体的な方法を書きますね。
【実験】スピーキング力をつけるために1ヶ月チャレンジをします
みなさん、こんにちは。今年の抱負は「仕事で英語を駆使して外国人とコミュニケーションをとる」です。そして、私が試したスピーキング学習方法が皆さんのお役に立てれば幸いです。
タイトルに書いたように、これからスピーキング力をつけるために1ヶ月チャレンジをします。1ヶ月という期間は集中してひとつのことをやるのに長すぎず短すぎない時間ではないでしょうか。世界のプレゼンターが集うTEDで、Matt Cuttsさんも30-day challengesで色々なことを達成したと紹介しています。
30 Day Challenge by Matt Cutts
では、いったい私は1ヶ月何にチャレンジしようとしているのでしょうか。。。
皆さんにご紹介する前に、私の考える「言葉を話す、話せるようになる」イメージを表現してみました。
頭の中に入っている単語や文法が連携しあって、言葉を話すことが出来ているイメージです。「こういう言い方をすると自然だなぁ」、「この言い方は違和感がある」というように意識しなくても、私たちは日本語を流暢に話すことができます。しかし、外国人がカタコトで話す日本語は、すぐにおかしいと気づきます。また、日本人が話す英語も同じように思われています。
こういうことから、私が考える「英語が話せる状態」とは、英語の単語や文法が適切に連携していることです。しかし、世間でされている英語学習法は、日本語をと英語を結びつける方法がメインのように感じます。下の赤線のイメージです。
日本語から英語に結び付けること(赤線)も大事なのですが、英語を話すためには英語と英語のつながり(緑と緑)がもっと大事だと思うのです。そして、このイメージから何をこれからやっていかなければならないか見えてきます。
- 英語の単語、文法、言い回しを増やす(緑の部分を増やす)
- それらのつながりを増やす(緑と緑のつながりを増やす)
これを実行するためには、極端な言い方をすると日本語で書かれた英語の参考書は使わないということになります。つまり、全て英語で英語を学ぶということです。TOEIC600点レベルなら基本的な知識はあるので、今持っている知識を駆使して、英語だけを使って英語力をアップしていくことは出来ると思います。
本当にそんなことが出来るの?
まずは1ヶ月、自分自身で試してみます。
具体的な方法は、これから少しずつアップしていきますね。