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ゲーム・アニメをメインにした感想ブログ。考察もあり。

『Charlotte(シャーロット)』感想。特殊能力が欲しくなくなるアニメ

 
なゆき(@nayukistory )です! オリジナルアニメ『シャーロット』の感想を書きました! ※記事後半にネタバレがあります。
 
作品情報
ジャンル 学園もの、青春、能力者
監督 浅井義之
原作・脚本 麻枝准(Key)
制作 P.A.WORKS
放送された年 2015年
話数 13話
 
 
 
 

『シャーロット』のあらすじ

 

ある日、『5秒間だけ相手の身体を乗っ取れる』能力に目覚めた乙坂有宇(おとさかゆう)。

 

その能力を駆使して優等生を演じ、ついにエリート高校にまで入学してしまう。

 

人生イージーモードだぜ!と調子に乗っていた有宇だが、謎の少女・友利奈緒(ともりなお)の出現により、能力者の過酷な運命を知るのであった。
 

 

特殊能力が使える少年少女たち

 
能力者が登場する作品ってたくさんありますよね。能力者と聞いて皆さんはどんな作品が思い浮かびましたか? 漫画や小説、映画、ドラマなど、いたるところにありますよね~。
 
綺麗なタイトルからは想像もしなかったのですが、実は『シャーロット』も能力者たちの物語なんです。
 
特殊能力と聞くとワクワク感というか、楽しいイメージが沸きますが、『シャーロット』ではむしろ能力を持ったことによるマイナス面をメインに描いているなと思いました。
 
というのも『シャーロット』の世界では能力自体に欠点があるんですよ。能力者だから凄そうに思えても、力をコントロール出来なかったり、副作用みたいなのがあります。
 
そして、思春期を過ぎると能力は消滅してしまうので、永久的に力を使えるわけではありません。
 
能力モノにありがちな派手なバトルは、『シャーロット』にはほとんどなく、そういう意味では異色な作品に思えました。
 
全13話で、話が進むスピードがけっこう遅めです。前半は生徒会の活動をコメディタッチに描いており、中盤以降はお話が大きく進展してシリアス路線へと突入していきます。
 
そんな物語の主要人物たちはこちらの5名。
 
  • 乙坂有宇(主人公)
  • 友利奈緒(ヒロイン)
  • 高城丈士朗(私の笑いのツボ)
  • 西森柚咲(アイドル)
  • 乙坂歩未(天使すぎる妹)
 

『シャーロット』ネタバレなしの感想

 
本作の特徴はたぶん主人公なんだろうなと見ていて思いました。私利私欲のために能力を使用していた主人公が、人との出会いを通して、どう変化していくのか。
 
ここが本作品で一番見て欲しいところなのかなと思いました。
 
【ストーリーについて】
一言でいうと「もったいない」です。全13話の中に色んな要素(ジャンルなど)がギュウギュウにつめ込まれまくってます。
 
どの要素もひとつひとつを見れば好きなものばかりなのですが、どれも濃くは描かれていません。
 
数話進むと別ジャンルの話になっていて、能力者という要素が全てを繋ぎ合わせてくれてるような、そんな印象でした。
 
 
ストーリーの出来だけを見ると、手放しで褒めることは出来ないです。
 
でも良いところもたくさんある作品だとも思いました。
 
Keyのお笑い要素がめちゃくちゃツボで、『シャーロット』も声出して笑ってましたし。
 
あと自分の中で「主人公なら誰よりも頑張って欲しい」という考えがあるのですが、主人公の有宇は凄く頑張ったなと思います。
 
心に響くものは確かにありました。
 
【映像について】
映像はとにかく綺麗!! オープニングや本編の映像がとても美しいです!
 
キービジュアルなども『星を散りばめた夜空』がよく出てきて、それがとっても綺麗なんですよね~。
 
青空や星空など、空が印象的です。
 
【キャラクターについて】
上記で本作は色んな要素をつめ込んでると書きましたが、これはキャラクターにも言えます。
 
メインキャラクターは5名ですが、サブキャラクターを含めるとけっこう多いです。
 
その影響でメインキャラが途中から出番が減るんですよ。たぶん物語中盤からは『仲間』が活躍しづらい展開になっていくからだと思います。
 
メインだったはずなのに物語が進むほど影が薄くなるので、序盤の展開が好きな人ほど残念に思うかもしれません。
 
魅力的なキャラだからこそ、掘り下げて描いて欲しかった。
 
【まとめ】
キャラ・世界観・テーマ・設定・エピソードなど。一つ一つを切り取ってみると、どれも好印象でした。ですが、それを一つにまとめると「もったいない」と感じてしまう。
 
もったいないと感じるということは、それぞれの素材は良いってことなんだと思います。
 
個人的には、笑いやショック(笑)、切なさ、温かさ、爽やかさなど。いろんな感情を味わえる作品でした。
 
粗も目立つけど、なんだかんだで好きなんです。
 
 
 
※ここからネタバレあります!
 

『シャーロット』のネタバレありの感想

特殊能力について

 
【序盤の『生徒会活動』が好き】
有宇・友利・高城・柚咲で、能力者を発見して、能力を使わせないようにするまでの過程が面白かったです! 有宇の能力が『略奪』だと知ってからは、「乗り移られた能力者は力を奪われていたんだ」と後から分かるのも面白いと思いました。
 
やっぱり複数の力を保持できるのって、かなり強い能力なんでしょうか? 色んな能力ものを見てると、複数の能力を持ってる人物は強キャラ扱いなんですよね。
 
皆さんは、最強の能力と言えば何を思い浮かべますか?
 
【タイムリープについて】
タイムリープものは大好きです。でも本作のはあまりワクワクしなかった。
 
あゆみを救う手立てに使われたのは良いのです。ただ、その後に謎の組織が主人公を狙ってくる展開が自分には受け入れられなかった。
 
タイムリープ能力者より、上手く立ち回れる組織って凄すぎませんか!?  けっこう上位にあると思ってたタイムリープの扱われ方が雑で悲しいです。
 
強そうだと思われていた組織の人間もあっさりやられてしまいますし。「こんな奴らから仲間を守れなかったのか」と怒りが沸きました。 
 
 
【能力を使うことのリスク】
本編では能力は病気扱いで、使うことはズルだと言われている箇所もあります。不完全な能力というテーマから「能力に頼るということはリスクもあるんだよ」と受け取りました。
 
数ある能力者の作品が、能力を個性として受け入れてるのに対し、『シャーロット』は過ぎた力を持つことの弊害が描かれています。
 
純粋に能力者が活躍するお話とは違うかもしれません。でも珍しい気がするので、自分は面白いと感じました。
 
能力使いまくりの王道展開も好きですが、別の切り口で描いてるのもまた良いと思います。
 

好きなキャラについて

 
【『ござる』口調が特徴の妹キャラ・あゆみ】
私の癒し!! 頭を撫でたくなる愛らしさです! 画面に出てくるだけで、もう幸せでした。自分が知ってる妹キャラの中ではかなり好感度が高いです。
 
そんなあゆみ好きの私としては、途中の展開は本当にショックでした。続きを観るか迷ったぐらいです。
 
だから、あゆみに救済があってくれたことが、正直嬉しかった!
 
こういう部分が感情的だと思うのですが、やっぱり好きなキャラには生きて幸せになって欲しいんですよね。
 
そしてあゆみと言えばピザソース(笑) オムライスの伏線は素晴らしかったと思います。有宇が家族のありがたさを思い知る良いエピソードでした。
 
ここから有宇自身や友利との関係など様々な面で変化があるので、とっても大切なエピソードですよね。
 
【男性キャラなら高城が一番好き!】
最初は「エンジェルビーツ!のメガネに似てる」程度の印象だったのですが、彼の能力『瞬間移動』がめちゃくちゃ良かった! 急には止まれないという欠点が、良い作用になってます。瞬間移動シーンがツボすぎて、かなり笑わせてもらいました。
 
ギャグだけではなく、友利を守ったり、有宇と能力を連携して使用したり、活躍を期待していた人物です。
 
でも、結局大きな活躍をすることもなく話が終わってしまいました。それが残念でなりません。
 
【主人公の支えとなる友利奈緒】
今まで出会ったことがないタイプのヒロインです。
 
最終的に主人公と結ばれますけど、恋愛的な意味で意識してるようには見えない珍しいヒロインでした。
 
適度な距離感を保ち続け、ベタベタもしないし、デレもしない(笑)
 
クールに見えて、はしゃいだりツッコミを入れてみたり、キャラが掴みにくいけど、そこが魅力的でした。
 
キャラって一つの属性を極端にして作られてることが多いじゃないですか。だからか分かりませんが、多面性があるキャラって好きなんですよね。
 
私が本作で一番印象に残ってるのが『友利が渡した単語帳を有宇が忘れて蹴っ飛ばすシーン』です。
 
思い出せないけど後悔して急いで駆け寄るんですよね。壊れかけている有宇の支えになっているのが伝わるシーンでした。単語帳のボロボロ加減も、まるで主人公を表してるかのようで。
 
画面には友利は出ないけど、確かな存在感がありました。
 
【どのキャラも描かれ方は薄い】
もっと活躍を見たかったと思える魅力的なキャラはいました。でも、どのキャラも中途半端にしか活躍出来てない気がします。『描き切った!』と感じられるキャラはひとりもいないように思えました。
 
重要な立ち位置のキャラも1~2話しか描かれず、それ以降は登場しません。全体を通して役割があるキャラ・活躍していたキャラは主人公ぐらいな気がします。
 
最後の孤独な主人公を見せるには、余計に他のキャラが入るスキがないですよね。
 

テーマについて

  
【主人公を通して描いてるもの】
自分勝手だった主人公が、最終的に他者のために使命に目覚める。そのテーマはとても自分好みです。
 
小物感がすごく、正統派主人公が持っている要素をほぼ持っていない有宇なんですが。(たとえば、勇敢さ、正義感など。)
 
逆にダークヒーローのようなカリスマ性も特にないのです。
 
頑張って背伸びして、ちょっと変わった主人公を演出してたけど、割と普通の男の子なんですよね。
 
失礼ながら雑魚っぽいと思っていた主人公が、後半になるにつれ本当の『主人公』へと成長する。これはこれで面白いです。
 
それに1話でまとめられてるので実感が沸きにくいですが、めちゃくちゃ頑張りましたからね。
 
行動や発言に引いたこともあったのですが、最終的には好きになってました。
 

最終話は賛否両論?

良いと受け取るか、悪いと受け取るかは別として、大体の人が同じことを思うのではないでしょうか。
 
最終話がダイジェストすぎるっ!
 
『たった1話で全世界の能力を奪う』。この要素だけでストーリー1本作れそうじゃないですか?(笑) それを1話で成し遂げたんだから、ある意味すごい主人公だと思います。
 
ただ、能力を奪い続けてるうちに、主人公が記憶を無くしボロボロになっていく大事な過程を、1話で描いちゃって良かったのでしょうか。
 
すごく主人公に感情移入出来そうなエピソードです。もうちょっとじっくり味わいたい部分でした。
 
最後に主人公は記憶を無くしますが、明るい未来を想像させるハッピーエンドで終わります。
 
さわやかな青空の下で笑い合うみんな。これからたくさん楽しい思い出を作って欲しい。そう思えるエンディングでした。
 
今まで厳しいことも勝手に書いてきましたが、最後見るとどうでも良くなりますね(笑)
 
 
・『シャーロット』で出てくる要素
《 日常コメディ・タイムリープ・能力者・ヒロインとの恋愛・主人公の旅・家族・仲間・代償 》
 
  

『シャーロット』感想のまとめ

 
色んな意味でつめ込まれたアニメ『シャーロット』。人によって全く違う意見や感想が聞けそうですよね。
 
『シャーロット』を見て、皆さんがどう感じるのか。非常に気になります。
 
未視聴の方は、興味があれば是非見てみてください!
 
 
 
 

アニメ『LOST SONG』の感想。ふたりの少女が出会ったとき、世界に希望の歌が響き渡る

 
皆さん、こんばんは! なゆきです。アニメ『LOST SONG』の感想をメインにしつつ、個人的な考察や解釈についても書いてみました! ネタバレ多めになっています。 
 
簡単に説明すると『国々の戦いに巻き込まれた歌姫二人が、なんやかんやで世界を救おうとするお話』です。
 
基本的には王道ファンタジーなのですが、そこにSF要素をプラスした一味違う内容になっております。
 
<こんな作品>
  • 地球ではない架空の星を舞台にしたファンタジー(全12話)
  • 主人公は二人。リン(声:鈴木このみ)とフィーニス(声:田村ゆかり)
  • 物語中に主人公二人による歌唱シーンあり
  • 主人公二人は歌うことで魔法が使える
  • 歌の力に目を付けられて、ひとりは追われ、ひとりは利用される
  • 二人の主人公は立場・性格・環境・役割が正反対に描かれている
 

 

 

【公式サイト】LOST SONG

 

『LOST SONG』の見どころ

 
個人的に、本作の魅力は主人公二人にあると思います!
 
なので、この物語の主人公であるリンとフィーニスについて。そして二人の関係性について掘り下げて感想を書きました。
 

夢を追い続けるリン

 
<リンの特徴>
  • 田舎育ち。物語のスタート地点は牧歌的な村
  • 性格は明るく自然体。物怖じせず、考えるより先に行動するタイプ
  • 質素だけど、温かい家庭環境で育つ
  • 仲間との冒険がメイン
 
何らかの理由で故郷を失い、旅に出る主人公です。ゲームによく居そうなタイプですよね。
 
リンの物語は、温かく前向きなエピソードが多く、見ているこちらをポジティブな気分にさせてくれます。
 
・リン最大の魅力は『夢に対してブレないところ』
 
リンは自分の『好き』と『夢』を最後まで貫いた人物なんです!
 
歌うことが大好きな子で、『王都へ行って歌うこと』を目標に行動し、見事に達成します。
 
何故魅力に感じたかというと、好きなことを貫くのって意外と難しいと思うのですよ。『好きだからこそ追求できる』とも思っているのですが、決して楽な道ではないですよね。
 
メンタルの調子も影響するし、環境によって出来なくなることもある。もしかしたら好きって気持ちが弱まったり、周囲に否定されたり、挫折もするかもしれない。
 
実際に作中で夢に対して背を向けてしまった者も描かれていました。
 
人生の中で『本当に好きなのか?』と試される瞬間がけっこうある気がするんです。
 
だから迷うことがあっても、歌い続ける道を選んだリンはスゴイ!! リンの生き方にはとっても励まされました。
 
登場人物たちもリンとの出会いで、『やりたいこと』『好きなこと』『目指したいこと』を再度考えてみるきっかけになってるのではないでしょうか。
 
・家族の支え
 
リンが最後まで頑張れたのは本人の精神力もあるけど、家族の支えもかなり大きいです。
 
リンを拾い大事に育ててくれた祖父タルジア。リンの夢を応援する姉メル。そしてリンを傍で見守り続けたアル。
 
特に姉であるメルの言葉は、歌うことに迷った時に力となってくれていました。
 
メル「リン これからも歌い続けて 夢をかなえて」
  「私みたいにリンの歌で元気になる人 絶対いるよ」
  「私…リンの歌が…大好き」(第1話『癒やしの歌』より引用)
  
・リンという存在
 
リンのネタバレなのですが、彼女は『フィーニスが捨てた癒しの歌』という設定です。
 
『夢を叶える(星歌祭で歌う)=自分の存在が消滅する』という事実は衝撃的でした。
 
究極ですよね。自分が夢を目指した結果、自分が消えてしまう。もしそんな状況になってしまったら、皆さんならどんな選択をしますか?
 
『リンが歌う=世界救済』にもなるので、ちょっと話のスケールが大きく複雑ですけどね。
 
私はリンのように笑顔で(泣きながら)平気なんて言えないです。すみっこで震えてます。
 
リンの物語は『自己犠牲の物語』なのか。それとも『自己実現の物語』なのか。見方によって変わってきます。個人的にはどちらも併せ持った素敵な物語だと思いました。
 
存在自体が『歌』であり、『残された希望』であるリンの在り方は、夢に対する価値観に深みを与えてくれます。
 
・リンの歌
 
オープニング『歌えばそこに君がいるから』は、まさにリンを表した曲です。
 
元気で夢や希望に溢れている。聴いてるだけで、ワクワクするような気持ちが沸いてきます。
 

 

険しき道を歩むフィーニス

 

<フィーニスの特徴>

  • 都育ち。物語のスタート地点は繁栄した王都
  • 性格はおしとやかで控えめ。穏やかで平和を重んじる
  • 裕福だけど、不自由。味方は侍女のみ
  • 騎士との恋がメイン(お姫さまと騎士の恋愛)
 
フィーニスの物語は本当に辛い! 容赦なさすぎです。道具扱いされる上に、進めば進むほど孤立していく。
 
過酷な設定の持ち主なので、苦しいエピソードが多めです。そのためかヘンリー(騎士)との話は、甘さと苦さが混じった気持ちになります。
 
 
・フィーニスはまさに『囚われのお姫さま』
 
塔の中で自由のない生活を強いられ、自分の人生を他人に支配されている。身動きが色んな意味でとれない、そんな状況下にいる主人公です。
 
フィーニスは基本的には受け身なんですよね。リンは確固としたやりたいことがあり、それに向かって進んでいきます。フィーニスの場合は、自分の人生の手綱を握れていない。他人に奪われてしまっている。
 
自分の人生を謳歌したいのに、それを阻むものがある。環境だったり、他者であったり、自分の心そのものかもしれない。
 
それって現実でもありますよね? フィーニスの生き方もまた考えさせられるものがあるのです。
 
フィーニスの場合はルードという人物でした。利己的で、自分の満たされない心を他者を貶めることで満たそうとする。小物な悪役ですが、世界規模で悪い方向に影響を与えます。
 
フィーニスが最初に嫌なことは嫌とはっきり言えたなら、もう少し違う運命になっていたかもしれませんね。
 
・フィーニスの恋
 
恋愛を大きく扱っていながら、悲恋で終わるあたりがシビアですね。個人的な願望ですが、ヘンリー(騎士)とは結ばれて欲しかったな~。
 
フィーニスの行動する動機は、いつだってヘンリー(恋する相手)なんです。
 
あんなにも描かれていたフィーニスとヘンリーの関係が、後半ではほぼないのが切なすぎる。
 
様々な時代を生きたフィーニスですが、それぞれの時代でヘンリーらしき人を見つけます。でも、フィーニスと心を通わせたヘンリーはたった一人。(詳しい設定は下記の『フィーニスの設定について考察してみた』にて)
 
うーん。厳しい現実だけど、割と好きな設定で悔しい!
 
ただ、あの『炎の鼓動(火の歌)』の使い方は、厳しいどころじゃないです(笑)
 
・時代が変わっても味方でいてくれた存在『コルテ』
 
フィーニスサイドで忘れてはいけない侍女コルテには救いを感じましたね。最後に希望を感じさせてくれる存在でもあります。
 
コルテ、フィーニスのそばにいてくれて ありがとう!
 
・フィーニスの歌
 
エンディング『TEARS ECHO』は、愛する人を求めてさまようフィーニスの心情が歌われています。
 
自分だったらと思うと胸が痛い。フィーニスの恋する気持ちや運命に翻弄される切なさが込められてると感じました。
 
 

救おうとする者と救いを求める者


二人の主人公は一緒にいるわけではなく、スタート地点が別々の場所です。二人の主人公は分かりやすいぐらいに対照的に描かれています。
 
主人公二人が出会うのはずっと後なのですが、互いの存在がなくてはならない かけがえのない関係なんですよね。
 
二人が一緒に過ごす場面なんてほとんどないのに、繋がりを強く感じさせる作り方には本当に感心しました。感動することが多かったのは、この二人のシーンなんですよね。
 
家族との約束を果たすため、自分の夢を追い続けるリン。
 
歌が大好きなのに、悪用され悲しき道を歩むフィーニス。
 
リンは希望を持ち続け、フィーニスは絶望に染まっていく。光と影のように対照的に描かれている二人です。
 
世界救済のお話でもあるけど、これは『リンがフィーニスを救いに行く物語』なんですよね。
 
フィーニスの「助けて」というシーンには泣きました。フィーニスの本音が聴けて、それがリンに届いたのがもう感極まってしまって(笑)
 
絶えず心の中で助けを求めていて、その声が誰かに届いたなら。その思いに応えて、助けに来てくれたなら。それだけで救われるものがあります。
 
ある意味フィーニスってボス的存在だと思うのですが、『ボスを倒しに行くお話』ではなくて『ボスを救いに行くお話』って考えると面白いです。
 
もう一つの解釈が、フィーニスが捨てた癒しの歌がリンならば、リンはフィーニスの一部でもあるのではないかということです。
 
リンはフィーニスであり、フィーニスはリンでもある。つまりひとりの人間の光と闇を表現している。『自分自身を救うお話』でもあると考えました。
 
絶望した自分に切り離されてしまったけど、そんな半身に手を差し伸べるためリンは動いている。なので最後のリンは、消えたのではなくフィーニスの元に帰っただけ。
 
ここらへんは色んな解釈が出来るので、すっごい面白いですよ。
 
例えば(まだあるのか)。フィーニスが女神だと讃えられるシーンがあるのですが、実は本当に神様に近い存在かもと思ってみたり。
 
神話でも神様の一部から新たな何かが生まれるエピソードってけっこう多いんですよね。
 
本作はリンが、フィーニスの歌により生まれてきました。だから、なんとなく連想しただけなのですが(笑)
 
リンとフィーニスが手を取り合って最後に歌うシーンは、待ち望んでいただけにとても感動しましたよ!
 
 

フィーニスの設定について考察してみた

 
フィーニスって、八尾比丘尼(やおびくに)に似てるんですよね。禁忌である人魚の肉を食べて不老不死になった女性の伝承です。『終滅の歌』は命を失う代わりに世界を滅ぼす歌らしいのですが、フィーニスは死んでおらず逆に死ねない身体になっています。
 
禁忌とされる『終滅の歌』を歌ったことで罰を受け、『生まれて死ぬ』という人の理から外されてしまった
 
フィーニスがいた時代から始まり、最後のリンが生まれた時代へと繋がっていく。
 
同時に衛星(?)が少しずつ接近してくる現象も起きていて、その衛星がもっとも近づくのが6万年後らしいです。
 
そしてリンがいる時代が一番衛星が大きいので、フィーニスは6万年近くは生きているということなんですかね。考えれば考えるほど難しい!
 
ただ、そうだとするとフィーニスは6万年を孤独に生きてきたことになります。
 
その間、愛するヘンリーに似た人物を発見しては希望を持ち、別人である事実に再び絶望していたのかと思うと、心が痛い。
 
ループ系の要素も入っている作品ですが、私がよく知っているループとはちょっと違う気がしました。
 
通常のループものは、ある地点に到達したら特定の時間まで巻き戻されて、それを永遠に繰り返すというイメージです。一定の期間を切り取って、それを何回も繰り返していくような? ちょっと図にしてみました。
 
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フィーニスから『円環』『何らかの理由で世界がリセットされる』という話が出てたので、LOST SONGでは、もっと規模が大きいのかもしれません。円をぐるぐる回っているイメージです。
 
「なんでリセットされてんの?」って話ですが、私は「そういう世界なんだなぁ」で納得しました(笑) 主人公二人や、演出、物語、台詞から『始まり』と『終わり』をかなり意識して作ってる気がします。 
 

『LOST SONG』の気になったところ

 
・描きたいことに対して話数が足りてない
主人公が二人以上いる作品だと、どこかのタイミングで出会うんだろうなと想像してしまいます。なので、リンとフィーニスの出会いは一番期待していたものだったんです。
 
でも出会うのは最終話の終盤。エピローグ手前ぐらいです。だから、もうちょっと二人のやりとりが見たかったなと。
 
・説明が足りてない
話数が足りてないと関連してくるのですが、全体的に説明不足だと思います。
 
『アルやメルの両親はどこ?』
『リン以外は血縁上の家族なの?』
『ヘンリーの剣は歴史が変わっても、同じ場所にずっと突き刺さってたの?』
『フィーニスの出自は?』
 
と色々疑問に思うことが多いんですよね。他にも細かく上げればきりがないぐらいあります(笑) そもそも大事な歌の伝承についても説明が最小限な気がしました。
 
星全体に関わる大きな問題を巡ったお話なので、リンやフィーニスという個人から離れて色々と描くには12話では厳しいです。
 
・7話以降の展開
話の途中で違うジャンルの要素が出てくる作品は、割と賛否が分かれると思います。
 
最初の路線が好きだった人にとっては、急なジャンルの登場に戸惑ってしまうんじゃないかと。もちろん大歓迎な層もいると思います。
 
私はびっくりはしたけど、すんなり受け入れられました。 
 

『LOST SONG』のまとめ

 
現在はNETFLIXでのみ配信されてます!
 
素朴な雰囲気の絵とは逆に、世界観のベースは重く、想像以上に主人公たちが辿る道は厳しかったと思います。 
 
ただシリアス一辺倒かというとそうでもなくて、コメディ要素や心温まる場面も描いてくれていたのは好感が持てました。リン楽団の和気あいあいとした所とか最高です。
 
説明不足に感じる部分もあるし、粗もある作品なのですが、良い部分もたくさんあって自分は大好きな作品になりました!
 
結論:見てよかった!!
 
<こんな方におすすめ>
  • 歌をテーマにした作品が好き
  • 考察するのが好き
  • ゲームっぽい作風に興味がある

『リラックマとカオルさん』感想。自己肯定感を高めつつ、気持ちが楽になるアニメ

 
皆さん、こんにちわ! なゆきです。アニメ『リラックマとカオルさん』を視聴したので、本作を見て良かった点をまとめてみました!
 
どんな作品か一言で説明すると『カオルさんとリラックマ達の日常生活』といった所でしょうか。普段は会社員として働くカオルさん。そのカオルさんと共に暮らすリラックマ・コリラックマ・キイロイトリ。そんな彼らの優しくもリアルな物語が紡がれていきます。
 
<こんな作品>
  • コマ撮りアニメーション
  • 1話が約10分弱と見やすく、1話1ヶ月で進行(全13話)
  • 主な登場人物はリラックマ、コリラックマ、キイロイトリ、カオルさん(声:多部未華子)
  • 現代の日本を舞台にした、ほんのり苦くて優しい物語
 
 

『リラックマとカオルさん』の見どころ

苦さもあるけど、本質的には前向きなストーリー

 
リラックマのゆるい空気感のおかげか、ほのぼのした日常系のアニメなのかと想像していました。
 
実際に内容を見てみると、辛い現実的な部分も描かれた作品なんですよね~。主にカオルさんがその現実の部分を背負っています。
 
例えば、周囲は結婚や仕事の成功などで変化していくのに対して、カオルさんは変われずにいる。そんな置いてけぼりにされたような孤独感を漠然と抱えていたりします。
 
私自身も感じたことがある気持ちなので、とても他人事には思えない(笑)
 
ただ、そんな重い部分も描きつつも、実は前向きなお話だよなぁと思ったわけです。
 
なぜそんな感想を持ったか考えてみました。カオルさんにとっては嫌な出来事が起きているのに、話の最後には少し気持ちが軽くなるワケ。
 
それはやっぱりリラックマの存在が大きいのではないでしょうか!
 
何となくリラックマは「そんなに悩まないで、美味しいものでも食べようぜ」と言ってくれてるような気がするんですよね(※私の勝手な解釈です。そしてリラックマは本作ではお喋りしません)。
 
上手く出来てるなと思ったのが、『カオルさん、悩みをリラックマ達に打ち明ける⇒リラックマ達、黙って話に耳を傾ける⇒カオルさんが自分を少しだけ受け入れる』という話の流れがありまして。
 
リラックマ達との交流を通して、カオルさんの中に少しずつ変化が表れてるように見えるのです。
 
つまり本作は『自分に価値がないと思い込んで生きて来たカオルさんが、自己肯定感を高めていく物語』(※個人的な解釈)。 成長物語のように劇的に変わる事はないのですが、ポジティブな経験・ネガティブな経験を経て、少しずつ自分を認めていくようになるんですよね。
 
自分の悪い部分も受け入れて生きていく。
 
そう考えると、めちゃくちゃ前向きなお話に見えてきますよね~。チクッと胸が痛くなる場面もありましたが、嫌だと思う経験もして気づけることってあると思うのです。
 
リラックマに出会う前と後では、けっこうカオルさんも違うように感じます。試行錯誤しつつ人生をより良くしようという気概を感じるようになってました。
 
あと個人的に思ったのが、作品のイメージが「変化」だということ。
 
『季節の移り変わり』や、『壊れる』『捨てる』『消える』などもありました。
 
全部ネガティブな言葉に思えますが(笑)、今まで変わらずに守っていたものを捨てて、新しい価値観を取り入れてみようという風にも感じられます。 
 

 

共感を呼ぶ『カオルさん』という人物

 
<カオルさんの特徴>
  • 優しい
  • 真面目
  • 決めることが苦手
  • 自己評価が低い
 
本作の主人公であるカオルさん。私が本作に興味を持ったのも、実はカオルさんのエピソードが気になったからなのです。さまざまな苦難をカオルさんがどう受け止めていくのか。とても気になるポイントでした。
 
カオルさんが抱えている孤独感や悩み、不安。形はそれぞれ違うけど、誰もが抱いたことのある思いではないでしょうか。
 
今の自分に釈然としない思いがありながらも、変わることが出来ない。そんな自分に「駄目だなぁ…」とため息をついてしまう。私も何度も経験があります。
 
自分を否定しがちなカオルさんですが、良いところもたくさんあるんですよ! 料理が得意だし、物を大切に扱っているのも好印象です。
 
仕事で疲れてるだろうに、帰宅後に嫌な顔一つせずリラックマ達の食事を用意していてめっちゃ偉い!
 
カオルさんの周囲で起こることって何気ないことなんですよね。私達に起きても不思議ではないことばかり。だから共感できる。
 
なので「自分がカオルさんと同じ状況なら、どうしてたかなぁ」とか思いながらみてみるとけっこう面白いですよ。
 
例えば車に水をかけられて「あーあ」ぐらいで済ませてるカオルさんですが、私ならもっと怒ってます(笑)
 

リラックマの生き方から学べるもの

 
<リラックマの特徴>
  • 大らか
  • 自由気まま
  • マイペース
  • 優しい
リラックマのキャラは、本作で始めて知ったのですが、めちゃくちゃ憧れる生き方をしてると思いました!
 
寝て、食べて、寝るっていう(笑) それも心惹かれるものがありますが、良いなと思ったのは気楽さなんですよ。
 
私自身が「~しなきゃ」と普段から考えがちなので、肩の力を抜いて生きるという部分には考えさせられましたね~。
 
思うように行かなくて疲れちゃう時ってありますよね。でもリラックマを見てると、「そんなに気にしなくても良いのかな?」とか「もうちょっと気楽に考えてみても良いのかも?」と思えて来ます。
 
たぶんカオルさんも、リラックマと一緒にいるうちに「気楽な生き方」を学んでるのではないでしょうか。
 
今は忙しい人が多く、時間に追われて、余裕をなくしがちですよね。自分のことで精一杯。そんな現代人だからこそ、見てて響く作品だと思いました。
 
可愛さもリラックマの魅力ではありますが、ゆったりとした気持ちをみんなに与えてくれる存在なんです。さすが、長年愛され続けてるキャラクターなだけありますね! 
 
 

 
 

コマ撮りで表現される世界が素晴らしい!

 
メイキング映像を見るかぎり、作るのが物凄く大変そうです!
 
「こんな風に作られてるんだぁ」と勉強にもなりました。一つ一つ人形を動かして撮影されているのですが、セットの作り込みがとてつもないです。
 
ただ見ているだけでも楽しい作品なんですよね。四季も表現されていて、桜やアジサイなどの花々、雨、虹、雪などが美しく描かれています。
 
そしてリラックマ達もちょこまか動いてくれてめちゃくちゃ可愛いのです! あの愛らしさは、コマ撮りだからこそ出せたのではないでしょうか。 
 

出典:『リラックマとカオルさん』メイキング映像

 
 

リラックマ達とカオルさんの不思議な関係

 
どういう経緯で共同生活をすることになったのか不思議だったのですが、もはや家族です。
 
カオルさんがすごく羨ましい! 家帰ったらリラックマ達が出迎えてくれるとか、幸せすぎる(笑)
 
周りだけが上手く行ってるように感じられることってあります。でも、カオルさんはカオルさんで羨ましい部分ってあるんですよね。
 
自分のことになると、急に見えなくなっちゃうのかな。
 
リラックマ達も本当に優しいんです。カオルさんのためを思ってくれてるのがすごく伝わってくるんですもん。見ていて「なんて健気なんだっ!」とめちゃくちゃ心打たれました。
 
関係性で面白いなぁと思ったのが、カオルさんと正反対の性質を持ったキャラがリラックマってところなんですよ。
 
物語の中で主人公とは真逆の価値観や考え、性格のキャラが登場したりします。
 
よく敵キャラやライバルとして登場したりするイメージなのですが、本作では主人公の最大の味方というポジションなのが作品としても面白いなと感じた点でした。
 
カオルさんはリラックマ達とのコミュニケーションで、自分には今までなかった価値観を知って、確実に成長してると思います。
 
お互いを大切に思い合う温かな関係性なので、そこも本作の魅力なんですよ~。観てて羨ましいと思いつつ、ほんわか優しい気持ちになれます。 
 

 
 

『リラックマとカオルさん』の気になったところ

物語の中心人物はカオルさん

カオルさんを主軸としたお話なので、リラックマ達が中心とした内容ではないのです。
 
どちらかというとカオルさんを精神的に支える役割ですかね。
 
リラックマ達のほのぼのとしたお話だと思ってみてみると「思ってたのと違う…」となるかもしれません。
 
個人的には予告映像を視聴して、リラックマ達と現代社会を懸命に生きる女性がどう絡むのかにも興味を持ったのですが、人によっては気になるかもしれないですね。
 

『リラックマとカオルさん』のまとめ

 
じんわりとした温かさ、癒し、前向きさを与えてくれる作品でした。
 
人によっては解釈が変わりそうな作品でもありますよね。
 
興味を持った方は是非観ていただきたいです。そして皆さんの感想も是非知りたいですね! ちなみにNETFLIXオリジナル作品ですので、NETFLIXでのみ視聴出来ますよ。
 
<こんな人におすすめ>
  • リラックマが好きな人
  • リラックマに興味がある人
  • 癒されたい人
  • ビターテイストな物語が好きな人
 

出典:『リラックマとカオルさん』予告編 -Netflix [HD]

 

【ネタバレあり】『死印』のプレイ感想!【章ごとの感想】

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※画像は全てPS4のシェア機能を使って撮影しております。 

 

なゆきでございます! こちらはホラーゲーム『死印』のプレイ記でございます。章ごとに分けて感想を書いていきます。※この記事には感想に必要な範囲でネタバレがございます。

 

(2018年9月13日 森のシミ男、くちゃら花嫁、ずう先生追加 )

(2018年9月14日 観音兵追加)

(2018年9月16日 雨の赤ずきん追加) 

 

 

花彦くん

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舞台は学校です。1章だからか、行動できる範囲は狭めでした。2階に行こうとすると謎の蛇の大群により行けないという仕様です(笑)


主な仲間が3名で、探索は特に誰が必要とかもなかったですね。誰を連れて歩いても良さげでした。


仲間により特徴が違うと説明があったはずだけど、1章だからでしょうか? (花彦くんは大人が嫌いなので、ボス戦では大人キャラは駄目とかあったみたいです。)


どこらへんだったかな? 警備員さんが襲撃されたぐらいだったと思うんですが、詰まってしまって1時間ぐらい彷徨ってたんですよね(笑) 職員室に入るまでは良かったんですが、下の戸棚を開けるまでが長かった。調べ方に順番があったみたいです。ちゃんと読んでなかったなー。


それから気になったのが、ちょいちょい入る一枚絵がなんかこう…狙ってますよね(笑)


最初はめちゃくちゃ怖かったのです。でも花彦くんの過去を知ると逆に可哀想になって怖くなれない! ポケモンでいうと草タイプですね。しかも花彦くん。ボス戦で鏡だけ出した時に「赤いの足りない…」みたいなこと言ってくれます。


ヒントくれる花彦くん、めちゃくちゃ優しいよ!!

森のシミ男 

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舞台は樹海。シミ男がめちゃくちゃ気持ち悪いっ!! 絵が上手すぎて、たびたび入る一枚絵が強烈すぎるんです。


ブツブツした集合体が苦手な私は見るだけで体の力が抜けてしまいました。そんなイラストが満載だよ!


あとはボス戦。かなり苦戦したんですよ~。この章で気づいたのですが、どうやらボスの倒し方には2種類あるようです。ボスを破壊するか、救済するか。前回の花彦くんは偶然上手く倒せたみたいでした。


救済するためには『乾いた根』ではなく『草の根』が必要なようで、スタート地点から真っすぐ行った突き当たり。そこの右側の草むらを調べた先にアイテムがありました。ちなみに霊感があるキャラが必要です。

山小屋でシミ男が今来てるから逃げなきゃっていうイベント後に再度戻って探索していたら『ドンドンドンッ!!!』という音が定期的になるのですが、キャラ達が無反応なんですよ。


「えっ、大丈夫なの??」と不安に思いつつ調べていたのですが何も起こらなかったです。キャラが反応しないだけに余計怖かったー。

 

ボス戦で苦戦しまくったと書きましたが、はちみつを間違ったタイミングで使ったら、シミ男に「あーあ。もったいね」みたいな反応されてイライラ倍増でした(笑)

くちゃら花嫁

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舞台は電話ボックスと前回で登場した樹海です。くちゃら花嫁に電話するところが怖い! 最初のくちゃくちゃくちゃって聞こえてくるところですでに怖いっ!!

 

自分だったらその時点で耐えられなくて切ってるわ。でも突然切ったら逆に良くないことが起きそうで余計怖くなる。


今のところ一番好きな怪異です。ホラーって怖いだけじゃなくて物悲しさも描けるジャンルだと思っているんですが、まさに今回のエピソードがそうだったなと思いました。


前回のシミ男は共感しづらさがあって、不気味で理解できない存在への恐怖があったのですが、くちゃら花嫁は怖さと悲しさと共感できる部分が混ざり合ってたのですよね。


運よく選択肢も正解を選べたので、あんまりくちゃら花嫁自身に傷つけられた印象もなく、最後に謝罪の電話をくれるあたり、全然悪い人じゃない(笑)


ボス戦も易しめで分かりやすくて、好感度高いっす。探し物を教えてくれるっていうのはどこから来てるのか不思議だったのですが、彼女自身が見つけたいものがあったからかなーと。


悲劇性が強いエピソードなので良かったねでは済まされないのですが、愛犬と再会して浄化される様子は胸に来るものがあります。

ずう先生 

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舞台はまた学校ですね。マッドサイエンティストっていうイメージのずう先生。あと映画『SAW』で出てくる動物のマスクも思い出しましたね。


自ら怪異になったずう先生はなかなか面白いデザインをしています。はじめて全貌を見た時に思ったのは「キメラっぽい」でした。怪異になる前どんな女性なのか想像すると面白い。


今までのエピソードをみると、奇数の章が悲劇的な内容といった印象です。最初マンホールだらけの通りに行って、地下を発見してワクテカしていたのですが、また学校が舞台なんですよー。


目新しさが感じられず、何故かテストをさせられるという謎展開でした(笑) とにかくめんどくさかった。テスト失敗で霊魂が尽きるとずう先生にやっつけられるのですが、どうやら頭が良い人間だった場合、実験しようとしてたみたいなんです。テストが出来ても出来なくても、理不尽なずう先生でした(笑)


怖さは半減しましたが、ガチでずう先生が追いかけてきた場合は怖すぎる。ダチョウの足らしいから、逃げられる気がしないもん。

観音兵

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舞台は地下です。4章でもちらっと出てました。一応オリジナルの最終章ということで、主人公の正体や主人公にシルシを付けた怪異も判明します。


観音兵も怖いというより可哀想。


大体の怪異が心無い人間に傷つけられた者ばかりで、怖さより哀愁の方が強いです。ボス戦まで姿を一切現さないし喋らない。どういった人物なのか全然見えて来ない今までにないタイプでしたね。


名前からくるイメージ通りの姿でした。めちゃくちゃ強そう! ボス戦後に真相へとそのまま続くので、ちょっとそっちに持ってかれたような印象を受けました。


今までが中ボスクラスだったと思うほどの、ラスボスの禍々しさ(笑) そりゃそうだよなー。怪異にシルシの能力を与えるほどの力だし、他の怪異みたいに救済とかもないもんね。特に可哀想なエピソードもなく、純粋な恐ろしさだけがありました。


しかも力を一時的に抑えてるだけで、根本的な解決法は見つからずに終わるんですよね。最強すぎる。


邪悪な者の封印が解かれて災いが降りかかる系ストーリーでした。ラスボスが長々と喋るところがあって一部が赤字になっています。それだけを読むとアナタヲクイタイになるんですよね……。


こわっ!!!


何そのアピール。なんとか全員を生還させたので彼らの後日談も見れたのですが、実にあっさりしてました。でも主人公と交流が続いてる者も多数いて、仲良さげなのが何気に嬉しかったです。

雨の赤ずきん

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舞台はホテル。後日談的な位置づけの追加シナリオで、本編で協力した印人が再登場します。ちなみにグッドエンドへ到達すると、この6章へ入れるみたいですね。グッドエンドへの行き方は、印人を全員生還させることです。


シルシがなくなった後の世界なので、一体どんな話が展開されるんだろうとワクテカでした。この章で発見したことがあって、けっこうキャラクター同士のやりとりも面白いかもしれない(笑)


本編でそこまで意識して読んでたわけではないのですが、今回はよりキャラたちがイキイキしてたように感じました。一回もパートナーにせず、どんな人物かいまいち分からないまま さよならしたキャラもいて、実はこんな人なんだなーと知れたのは自分的には良かったです。


そして今回の怪異は、赤いレインコートを着た女性。いかにも都市伝説っぽい。怪異になった人の方が可哀想で、追い込んだ人物の方が酷い。けっこうお約束になって来てますよね(笑) 最初はやっぱり赤いレインコートの子が怖かったのですが、その子を追い込んだ大人たちの方が理解不能すぎて怖いです。

 

怪異の真の姿は意外でした。赤ずきんということで、そこからイメージしてたのですが予想外のが飛び出てきましたね。物語では、中盤ぐらいかな? そこらへんで今回の怪異の正体に思い当たるのではないでしょうか。


主人公がけっこう怪異に対して思いやりを見せる人物で好感が持てました。忠告されていたし同感ではあるけど、主人公の魅力だと思うとそれも良いのかなー。


ちなみに6章も、破壊ルートと救済ルートがあります。あまり内容に変化はないのですが、破壊ルートは後味悪いです!(笑) グッドエンド後の話ですし、救済ルートの方をおすすめします!!

 

『死印』プレイ感想まとめ

 

 やっとクリアしましたー!!! ここまで読んでくださりありがとうございました!

 

【ネタバレあり】ペルソナ5の超個人的な感想!【2周目は全コープMAX!】

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※記事内の画像は全てPS4のシェア機能を使っています。
 
 なゆきでございます!
 
 『われはなんじ、なんじはわれ 』
 
ということで、今回は私自身が『ペルソナ5』をプレイして感じたことを中心に書きます。2周目クリアしたので、色々追記してみました! ※若干ですが『ネタバレ』あります。
 
 
 

『ペルソナ5』のここが好き

覚醒シーンに燃えてしまう

 
覚醒シーンって燃えませんか? 作品関係なく、熱くさせるものがあって大好きなのです。
 
主人公含めたメインキャラは、きっかけがあって特殊能力を覚醒させます。そのきっかけを与えてくれるのが敵キャラです。敵キャラの理不尽さに『強い怒り』を感じて、力を使えるようになります。
 
それがもう、燃える!!
 
理不尽な出来事に立ち向かい、それを打ち破ろうとする意思の強さを感じるんです! 主人公達の力の源って『反骨精神』ですよね。
 
全てムービーになってますので、どのキャラクターも見応えありまくりです。
 
力に目覚める瞬間にペルソナ(もう一人の自分)が語りかけてきます。全てのムービーが見れるモードとかあれば便利だったな~。
 
覚醒シーンからのバトルという流れがもうね! 演出が神です。これが「やってやるわ!」という気持ちにさせてくれるんですよー。
 
ゲームでしか出来ない演出だと思うからとても気に入っています!
 

癒しのモルガナ

 
本作のマスコットキャラクターで、私の中でのヒロインでした!
 
(ヒロインっぽく描かれているキャラクターは他にいますが、ペルソナ5に特定のヒロインはいません。プレイヤーそれぞれのヒロインがいるのも本作の魅力ですよね!)
 
現実世界では完全に猫なモルガナが、バッグに入って常に主人公の傍にいてくれます。
 
誰かに会いに行った時に「近くを散歩してる」と気をきかせて去る猫。ダンジョン攻略後に「今日は疲れてるからもう休もうぜ」と体調を気にかける猫。
 
主人公の全面的なサポート役だよね!
 
久しぶりにパートナーはこいつしかいないと思った作品です。しかも回復役なんですよ。スタメンでした。ちなみに属性は風です。
 
私が操作する主人公はモルガナなしでは、苦難を乗り越えて行けなかっただろうな。そして、物語上での役割は導き役です。純粋に人間のことが大好きで、人間になりたいと願っている。
 
ちょっと、モルガナの台詞に感動したものがあります。
 
モルガナ「憧れの人間の役に立てたんだ。こんなに嬉しいこと、他にあるかい?」(ゲームより引用)
 
ペルソナ5って、人間の嫌な部分もたくさん描かれているんですよね。ラスボスが「今の人間駄目だわ」という立ち位置なら、モルガナは逆に人間の良さを見つめ続けているんですよね。
 
主人公と共に人間の醜さを見てきたけれど、 それでも人間を好きでいてくれる。モルガナの存在こそが、人間にとっての希望そのものですよね。
 
自分が何者か分からず悩む描写もあったけど、モルガナは自分を誇って良いです!
 
ちなみに主人公のお腹の上で、モルガナが寝てるシーンがたまに見れます。コミカルかつ仲の良さも感じられて、お気に入りのシーンです。
 

逆境からスタートした主人公

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主人公
とにかく生き様がカッコいい主人公でした!
 
個人的に作品で一番大事な要素が主人公なんですよ。どんなに物語が良くても主人公が好きになれないとハマり切れないんです。
 
中には例外な作品もあるけど、大体自分が気に入った作品は主人公への好感度が高めですね。何よりも応援したくなる主人公かどうかが重要なんです!
 
ペルソナ5に至っては行く末を見守りたいと思える主人公でした。困っている人を助けた故に前科ありの少年となった彼は、最後まで困っている人を助け続けてましたね。
 
意外だと思ったのは、主人公にメンタル面での成長要素が特になかったことです。どちらかというと、もう人間が出来上がっているような印象を受けました。
 
成長するのは周囲のキャラで、主人公は傍で見守るポジションが多かったです。世の理不尽さを知っているからだろうなと納得できました。
 
それにしても高校生にして政治家や医者、ジャーナリストと知り合いってすごくないですか? コミュ力が物を言うってことですか?
 
親友ポジションの竜司が派手に燃え上がるタイプなら、主人公は静かだけど根は誰よりも熱いタイプだと思いました。
 
余談ですが、選択肢が出現するとふざけた選択ばかりしてしまいます。
 
モルガナ「なんかチクっと言い返せねえのか?」
A「警察には言うな」
B「詳しく聞かせろ」
C「チクっ」←
(ゲームより引用)

  

『はみ出し者』たちの物語

 
現実の窮屈さや生きづらさも感じる本作ですが、その中で主人公サイドは「はみ出し者」の集まりです。
 
浮いている。馴染めていない。レッテルをはられている。居場所がない。周囲と距離を置かれている。
 
作品の方向性によって登場人物の向き合い方は変わってきますよね。本作の場合、主人公たちは『あえてはみ出し続ける道』を選んでます。
 
支持が増えてきて方向性が変わっていった怪盗団。そこから再び逆境に立たされます。あの過程があったからこそ、「何のために怪盗を始めたのか」という原点に立ち返ることができて、よりみんなの想いが深いものになったんだと思いました。
 
やはりどん底に落ちてからが強い! 
 
彼らは周囲に批判されても、最終的に自分達の正義を信じて行動していました。自由かつ大胆不敵。キャラクター含めて実に熱いものを内包している良い作品です。
 

主人公とコープの関係性

 
身近にいる仲良しの友人ではなく、 お互いのメリットのために築いた関係。損得勘定の冷たい関係に感じますが、そんなことは決してないです。お互いに与えあえ、学びあえる関係。そんな関係に思えましたねー。
 
コープキャラにはそれぞれ得意なことがあります。たとえば演説が得意なキャラや射撃が得意なキャラなど。
 
主人公は自分から積極的に他者と関わることで、自分の可能性を広げています。相手もまた、主人公との交流を通して自らの問題と向き合っていく。主人公の幅広い人間関係には脱帽しました。
 
個人的に好きなのが、「法王」の佐倉惣治郎。「太陽」の吉田寅之助。「刑死者」の岩井宗久です。全部おっさんなのは何故なのか。
 
「法王」と「刑死者」は家族をテーマにしていたのが大きいですね。「太陽」は放っておけない(笑) 応援したくなるキャラで、エピソードも良かったです。最後の演説にはジーンときました。 選挙当選メールは嬉しかったなぁ。
 
他に印象に残ってるのが「運命」の御船千早ですね。テーマは占いで、運命は覆せないと信じる千早のお話です。占いに依存した人々とそれにつけ込む悪者が描かれています。
 
占いに限らず何かに依存することって誰でもあることなので、こういった考えさせられるテーマを扱ったのは良いと思いました。千早が活を入れるシーンがお気に入りです。
 
仲間キャラでは「皇帝」の喜多川祐介が好きです。今回のメンバーの中で和ませてもらいましたー。ユースケ関連は笑えるイベントも多かった。キャラデザから受ける印象から、だいぶ変わったキャラでしたね。
 
ちなみに恋愛要素もある本作ですが、1周目は『節制』の川上貞代先生。2周目は『女帝』の奥村春を恋人にしました! 皆さんは誰を恋人にしましたか?
 

佐倉家の一員になりたい

 

・ 佐倉惣治郎

主人公の保護者であり、仲間キャラである佐倉双葉の養父。ペルソナ5に限った話ではなく、お父さんキャラに弱いのです。しかも主人公とも双葉とも血の繋がりがないにもかかわらず、守ってくれる存在なんですよ。
 
最初は「トゲがあるし冷たいなぁ」と思ってました。でも段々と優しい人柄が分かってくるんですよね。「この人が味方なら大丈夫」という謎の安心感があります。
 
主人公の正体知っても受け入れてくれるし感謝しかない。思えばワケあり主人公を預かるのって、中々出来ることじゃないもんな。「法王」担当なだけあります。コープのストーリーも一番好きなキャラです。
 
・佐倉双葉
引きこもりな双葉。個人的に一番感情移入したキャラかもしれない。主人公の家族というイメージが強いので恋人にはしなかったのですが、女性キャラで一番好きなのは双葉です。
 
とても他人事には思えない設定を持っています。掘り出してみるほど可哀想な設定が出てきて、どうしたら良いのかと戸惑いました。
 
双葉は『大人の事情に振り回されて、良い様にされる無力な子供』の典型です。
 
双葉が自身のシャドウと語り合う場面が、まさに己の心と向き合うシーンになっています。双葉のパレス、覚醒シーン、全てが印象的です。
 

双葉シャドウ「怒れ! クズみたいな大人を許すな!」(ゲームより引用)

 
双葉の中に『真実と向き合わせる自分』『自分を否定する自分』がいます。心理学が絡んでいる感じで、すごい面白いと思いました。
 
主人公、惣治郎、双葉、一切血の繋がりがなくても「こいつらは家族なんだ!」とじんわり温かい気持ちにさせてもらいました。8月28日の花火イベントはおすすめです。 
 

ペルソナという召喚設定

 
お恥ずかしながら昔から召喚願望というものがあります。呼べるとは思ってないけど、呼べる世界だったら良かったのにと密かに思っています。
 
 
そんな理由からか『召喚という題材』に心惹かれてしまうのです。召喚して戦う系の作品ってありますよね? ペルソナも召喚して戦うので自分にはジャストヒットな設定なんです。しかも神や魔物が力を貸してくれるとか素敵すぎませんか!?
 

扱われている題材が好き

 
・パレスという名のダンジョン
パレスは宮殿や王宮などの意味があるそうです。精神世界だと解釈しています。心理学に興味がある身としては、精神世界を冒険出来るとか心躍る。ほとんど敵のパレスなのが残念でなりません。
 
世の中をどう見ているか。周囲の人物をどう見ているか。その世界で最も価値があるものは何なのか。考えただけでワクワクします。 
 
・トリックスター
本作では主人公のことです。『北欧神話のロキ』などが該当します。私の中ではトラブルメーカー的存在だと捉えています。『善と悪』などの二面性があり、場を引っ掻き回しつつも、結果的に良い状況にしているタイプが多いみたいですね。
 
・タイトルの『ペルソナ』
ラテン語で『仮面』の意味。ユング心理学で登場します。
 
・『七つの大罪』がテーマになっているボス
『傲慢』『憤怒』『色欲』『暴食』『強欲』『嫉妬』『怠惰』。本作にはボスが8体存在し、7つの他に『虚飾』が加わっています。『七つの大罪』の元になった『八つの枢要罪(やっつのすうようざい)』も含まれてるようです。
 
・数多くの神様や魔物、偉人
神話や伝承上の存在が書ききれないぐらい登場します。簡単なエピソードが読めるようになっているのが良い。 
 
・タロットカード
キャラにアルカナが設定されているのが面白いんです。
 
こんな風に心理学や占い、神話や伝承など。自分が興味ある題材が使われているので、 そこも楽しいポイントです。ペルソナ5をプレイして興味を持ったものもあるので、そういう意味でも大満足でした!
 

『ペルソナ5』のここが残念

ダンジョンが長い

 
長い。とにかく長い。社会人には辛い。
 
ゲームに割ける時間が少ない人間にとっては、かなり痛手だと思います。ゲーム自体は好きだけど、ダンジョン攻略はとにかく苦痛でした。
 
メインダンジョンは仕掛けもあるので、ただ進めば良いだけじゃないのが面倒くさかったです。
 
もう一つ『メメントス』というダンジョンがあります。こちらは入るたびにダンジョン内が変化するけど、ひたすら最深部を目指せば良いだけなのでその分楽でした。
 
クリアしたかったので少しずつ進めましたが、サクッとしたプレイは望めないです。ただ、じっくり腰を据えてプレイ出来る環境があるなら良きゲームだと思います。
 

何かと時間がかかる演出

 
たとえば、 主人公のパラメーターが上昇すると「上がったよー」というエフェクトが毎回入ります。「ランクが上がると達成感もあって良いな」と思ってたのですが、限界まで上げても毎回そのエフェクトが入るのがストレスでした。
 
しかもスキップ出来ません。
 
ものすごくストレスというわけではありませんが、けっこうな頻度で入りますのでやっぱり辛かったです。こういう細かいところで時間がかかってテンポを悪くしてるなと感じました。
 

真相がややこしい

 
キーワードはパンケーキ。
 
主人公達が敵にはめられて修羅場を迎えるのですが、実は主人公達も陰で動いていたということらしいです。時系列が分かんなくなって、途中で「???」ばかり浮かんでました。
 
そもそも主人公が記憶を辿るといったストーリー構成なので、ややこしいことになっていた気がします。あ、そういう手法自体は好きですよ。
 
イベント終了後に双葉に話しかけると説明してくれるので、それでやっと理解した感じです。
 
とある実行犯は予想通りで、意外性はとくになかったです。なので驚いたりはしなかったのですが、本性を現した時の敵のテンションにびっくりしました。
 
2周目プレイした時に確認したら、主人公達が密会しているシーンに入りそうな所で、なんか『ぼややーん』としておりましたね。
 
「え? え? どういうことなの!? 主人公どうなったのっ!?」となっていたので、まんまと手のひらで転がされておりました。
 

春の出番が少ない

 
奥村春がほんわか可愛くて好きなのですが、本格的に出てくるのが9月です。
 
遅い、遅いよ春っ!!!
 
彼女のコープが始まるのも10月の終わりごろです。もっと早くから春の活躍を見たかった。
 
仲間になるのが遅いですが私的には超有能キャラでした。安定したダメージを与えてた気がします。好き補正入ってたらすみません。
 

2周目クリア!『ペルソナ5』感想まとめ

 
2周目クリアしました~!
 
1周目では出来なかった、全コープランクMAXを目指しました!
 
MAXになったキャラは、終盤で『異変に気付く』『応援する』『主人公を助ける』イベントが追加されます。達成感と感動が倍増しますので、MAXおすすめですよ。特に最後のイベントは「主人公のためにみんな頑張ってくれたんだなぁ」とジーンとしてしまいました。
 
改めてイベントを見て、やっぱりペルソナ5の演出が大好きだと再認識しました。ラスボス戦とか、右下にある『怪盗お願いチャンネル』とか、イゴール関連とか。
 
あと、1周目で全パラメーターを上げてしまったため、かなり時間が余ってしまったんですよ。なのでバトル系のやり込みは普段やらないのですが、メメントスに登場する『刈り取る者』に挑んでみました。
 
主人公にアリスを装備させて、モルガナ・杏・真で戦ってましたねー。やつを倒すと、かなりレベルが上がりますよ!? 急に難易度が下がってラスボスも楽勝でした。ただ『ジュスティーヌ&カロリーヌ』は倒せなかったー! 悔しい!
 
ペルソナ合体しまくって『サタナエル』も作ったんですよ。満足です!!
 
総プレイ時間200時間超えでした! 3周はしませんが、追加要素があるものが今後出たら絶対買います(笑) それぐらい熱中してプレイしてましたねー。
 
かなり長文となってしまいました。ここまでお付き合いくださりありがとうございます!
 
 

映画版『バイオハザード1』の感想。1作目は何度観ても面白い!

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なゆきです! 相変わらずホラーです! こちらは映画版『バイオハザード』 1作目の感想記事です。ネタバレあります。こちらの作品、日本ではPG-12指定の映画となっておりますのでお気を付け下さいねー。

 

 

映画版バイオ1の魅力

主なジャンル:ホラー、ゾンビ、アクション


皆さん、バイオハザードというゲームはご存知ですか? カプコンから発売されているサバイバルホラーゲームなのですが、現在では本編・派生作品含めるとかなりの数作られています。ホラーゲーム好きと周囲に言えば、大体バイオハザードを想像する方が多いですよねー。

 

そしてこちらの作品はバイオハザードを実写映画化したもの。ゲームの内容をそのまま実写化したかと言うとそうでもなくて、ストーリーやキャラクターはゲームとほぼ関係なくオリジナルのものとなっております。主人公のアリスも映画版オリジナルキャラでゲームには登場しません。


ゲームと共通しているのは、ゾンビなどのクリーチャーやアンブレラ社、T-ウイルスの存在ぐらいですね。なのでゲームを知らなくてもホラー映画として楽しめますよ! ちなみに映画版は6作品で完結しております。


そして映画版バイオと言えばミラ・ジョヴォヴィッチさん! 大好きな女優さんなんです!! もう綺麗でカッコいいんですよ。私の中でアクション女優で一番に思いつくのはミラさんです。

 

主人公達の目的は地下研究所からの脱出となります。登場人物は一般人ではないのですが、ゾンビに対処しきれず防戦一方になってしまうんですよね。


でもホラーは主人公サイドと敵サイドのバランスが大事だと力説したいです! 個人的には主人公サイドは弱くてもいい。主人公達の強さは頑張れば勝てるレベルなのが良いですね。

 

その方が燃えるから(笑)

 

原作初期の雰囲気を壊さずに、アクション要素やホラー要素がバランス良く描かれいます。原作をそのまま実写化した内容ではないので、オリジナル要素をどこまで受け入れるかは個人差がありますよね~。

 

何だかんだ一番怖いのは1作目だと思う(※6作目は未視聴)

6作目は未視聴なので断言はできないですが、5作目までの中で一番怖いのは1作目だなと思いました。


・地下施設でゾンビに四方を囲まれた状態。
・制限時間があり、唯一の入口が数時間後に完全に閉まる。
・BOSS『リッカー』。

 

対抗手段にも限りがあるし、結構な追いつめられ具合ですよね。舞台が地下の研究所なのも怖いです。全体的に暗くてジメジメした雰囲気があって、閉鎖感があり窮屈な感じが良く出ていたと思います。ホラーの定番の水場があるのも良い。


どこからでもゾンビが出てくるので、ドキドキしながら観てたなー。当時観ていた時は本当に怖かった覚えがあります。もう何回も観てるので今は怖いとは思いませんが、この空気感はやはり好きですね。


プロローグのバイオハザードが発生するところは、もろにパニック映画って感じで引き込まれます。エレベーターの女性は今でも覚えてるシーンです。


瓶(?)が一つ割れただけで、バイオハザードが発生するのって怖いですよね。そんな職場で絶対働きたくないや。

女性主人公・アリスの活躍

本作の主人公はアリスという27歳の女性。アンブレラ社の社員です。

 

・設定
地下研究所は地上部分が洋館になっています。任務は地下研究所入口の警備でしたっけ。レッドクイーン(人工知能)の防衛機能により、ガスを浴びて記憶喪失の状態です。

 

・衣装
防御力の低そうな赤いドレスを身に着けています。物凄い寒そう。シリーズで一番印象に残ってる衣装でもありますが、サバイバル向きの服ではないですよね。よく無事だったなと感心します。

 

・強さ
アリスは記憶を失っているので最初こそ戦ったりしないのですが、徐々に記憶を蘇えって来て本来の強さを取り戻すのが面白いです。身体が覚えていて、自分でも知らずに動いていたって感じでした。


登場人物の中でもなかなか強いです。複数体の素早いケルベロスを倒すところが凄い。久しぶりに観たけど、やっぱり戦うアリスはカッコいいです! 何が好きって、綺麗で格好良かったからだった。

 

・性格
性格的には、気が強い女性なのかな。レインとタイプが近い気がするけど、レインの方がよりワイルドな感じです。仲間の生存を優先していたり、アンブレラ社の暗躍を知って阻止したり。クールに見えるけど、主人公らしく良心的な人物だと思います。


シリーズが長くなると、どうしても主人公が強くなりすぎて全然怖くなくなってしまう作品がありますよね。本シリーズもそんな感じなんで、一番共感しやすいのはやっぱり1作目かなと思います。

バイオと言えばやっぱりゾンビ!

ゾンビものでも感染範囲とか走る走らないとか、けっこう様々なタイプがありますよね。こちらのバイオはゲーム版の世界観を引き継いでいるので、動物でもゾンビになります。


バイオハザードではクモやサメ、植物や虫も出てくるからバラエティ豊かなのが魅力なんですよ。本作ではゾンビ、ケルベロス(犬)、リッカーの3種類が出てきます。空気感染するし、噛まれてもダメ、引っかかれてもダメ。けっこうな感染力です。

 

リッカーは本作のボスでして、ゲームでも登場してます。外見は一緒だけど、映画とゲームでは設定が違うんでしょうか。元々は人間です。映画版は直接T-ウイルスを人体組織に注入して生まれたらしいですね。

 

最近までゾンビの見栄えってどの映画も一緒だと思ってたんですが、中には凄いクオリティの低いゾンビもいるみたいなんですよね。ゾンビっぽさに欠けると言いますか。本作のゾンビはちゃんとしてますよ(?)


特にケルベロスのクオリティは高いと思いました。頑張って演技したのかなと思うと可愛い(笑)


知ってる人がゾンビになって出てくると、何とも言えない切なさがあります。 

仲間キャラがカッコいい!!

ほとんどの仲間がやられちゃうけど、初登場の窓突き破って入ってくるとかめちゃカッコいいです!

 

特に好きなのはミシェル・ロドリゲスさん演じるレイン。好きなんですよ~。恰好もすごい似合ってるし、ワイルドで素敵です。作中でもかなり活躍してくれてましたね。かなりゾンビに噛まれていた気がします(笑) レインは男前で、ぶっきらぼうだけど、仲間思いって印象でした!


隊長さんもけっこう好きだったので、割と序盤でいなくなっちゃうのが惜しいです。

 

シリーズの中では控えめだけど、カッコいいアクション!!

シリーズが進むにつれアクションがど派手になっていく本シリーズ。本作もアクションはけっこうあるのですが、一番控えめに感じますね(笑)


あんまりキャラクターが敵をバッタバッタ倒しすぎてしまうと緊張感が薄れてしまうので、ホラー要素を大切にしたいならこれぐらいがちょうど良いと思います。アリスも強めだけど一般人の域を超えていないので、ギリギリで勝ててる感じが出てますね。


アクションシーンの中では、ケルベロスに跳び蹴りを入れるのが好きです。あとは最後のリッカー戦。ゲームのボス戦を彷彿とさせます。 

主人公と敵対しているように見えるレッドクイーン

なんとなく本作の象徴的存在にも思えます。研究所の電気や扉の開閉など。全てを制御している人工知能がレッドクイーンです。


主人公サイドと敵対しているように見えるのですが、やってることはウイルスを外に出さないための措置なんですよね。一見するとレッドクイーンが悪いように感じてたけど、よくよく考えてみたら元凶は人間なんだよなー。


一応ゾンビに対する知識もアリス達に与えていましたし、忠実に仕事をこなしていただけに思えました。合理的で人間に対する情は一切ないですが、感染者を外に出したら大変なことになるのは事実ですしねー。


まあ冷たいことに変わりないです。問答無用でガスまいたのは、忠告したところで地上に逃げようとして感染を広げるだろうからでしょうか。


ワクチンも数が少なくて対処しきれないから。でもせめて主人公たちに、ゾンビ以外のことも説明があって良かった。シャットダウンされなかったかもしれないよ。


結局誰が悪いって、『T-ウイルス』を持ち出してバイオハザードを発生させた人間なんですよ。そしてレッドクイーンをシャットダウンしたことにより問題が深刻化したので、主人公らの行動がかえって悪影響になってしまっている。


正確に言えば、任務を優先させたカプランの判断によるものなんですが、ここでワン隊長が生きていたなら、どう判断したかなと気になりますね。 

『バイオハザード』の配信情報

1作目は原作の設定を生かしつつ、オリジナル要素もバイオの世界に合っていたので良かったなー。特にミラ・ジョヴォヴィッチさんが良い! 結局一番の理由はそこでした(笑)

 

公開は2002年。時間は100分ですね。 

 

・見放題の配信情報について

【Hulu】✖

【NETFLIX】✖

【Amazonプライム】〇(字幕・吹き替え版あり)

(※2019年2月19日確認)

 

『エスター』のネタバレ感想。二人の幼女が印象的なホラー映画

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なゆきでーす! うちのブログ、ホラー率高い気がする!! こちらはホラー映画「エスター」の感想記事です。※ネタバレあり。公式サイトでは見つけられなかったのですが、有料動画サイトではR15+と書かれていたのでお気を付けくださいませ。

 

 

幼女に追いつめられるホラー

主なジャンル:サスペンス、ホラー


レオナルド・ディカプリオも制作に関わっているらしいですね。原題は「Orphan(オーファン)」。孤児という意味です。


もうパッケージからしてインパクトありすぎます。パッケージではエスターがドーンと描かれていてちょっと怖いですが、実際のエスターは可愛いですよ。初登場シーンは「なんだ可愛い女の子じゃん」と思ってました。


主人公サイドはエスターを引き取るコールマン家。タイトルにもなっているエスターも、主人公と言っても良いのかもしれません。コールマン家がエスターを迎え入れたことにより、家庭崩壊まで追いつめられるお話です。 

 

残酷な描写も割と少ないので見やすい部類に入ると思います。気になる方は、是非見てみてくださいね。

 

怖いというより幼女が腹立たしい!

私が物語の中で感情移入していたのは、母のケイト・兄妹のダニエルとマックスでした。なので家族の和を乱すエスターには、恐怖というより腹が立ってしょうがなかったです!(笑)


こちらからはエスターの行動は丸分かりなので、見てて非常にヤキモキさせられます。ケイトはエスターの犯行を目撃したりはしないのですが、割と早い段階でエスターの異常さに気づくんですよね。女性の勘というのもあるのでしょうか。


物語を見る限りエスターは終始自分のために行動し、自らの願望のためなら幼い子供にさえも容赦のない人物です。極めて危険な存在ですね。


エスターが子供であることを最大限利用しているので、何度「こしゃくな…!」と思ったか分かりません。ケイトが信じてと周囲に訴えるのに、むしろ疑われていて胸が痛かった。

 

特に腹が立ったシーンは、亡くなった子ジェシカのお墓(?)の花を切ってケイトにプレゼントしたところ。ケイトがどんな反応をするか完全に分かってやってました。これは、いただけない!


子供を心から心配しているケイトとのシンクロ率が非常に高かったですね。

 

個人的にはエスターだけでなく、お父さんにも腹が立ちました(笑) エスターを可愛がっていて庇いたいのも分かるのですが、実の子が脅迫されているのに鈍感すぎなんじゃと言いたい。お父さんが「離婚して子供を連れて行く」と言い出した時はホントやめてって思いました。


バッドエンドまっしぐらだから。


気づかないというよりは、現実を受け入れようとしていなかったのかな。『孤児院にエスターの記録がない』という事実まで出てるのに、まだ信じてませんでしたからね。ケイトを信用出来なくても、「ちょっとおかしいな」と思える瞬間がいっぱいあったのにな。

 

私には、判断力に欠け、危機感に乏しい人物に映りました。面白いと思ったのは、早い段階で事件に気づいちゃう人って、物語の途中で退場してしまうイメージがありますが、本作では無傷ではないけど割と生存率が高かった印象があります。


逆に真相に一番遠いお父さんは亡くなってしまいました。エスターの異常さに気づいた頃には、デッドエンド一歩手前でしたね。もう手遅れ。現実を受け入れようとせず、問題と向き合おうとしなかったからかもしれません。 

もう一人の幼女はとにかく可愛い!

難聴の女の子、マックスが本当に可愛らしい! 笑顔がもう天使。妹なんだけど、兄のダニエルより大人っぽく見えました。アリアーナ・エンジニアさんが演じてます。成長しても可愛さは変わらず!! 映画版『バイオハザードⅤ』にも出演してます。


ダニエルはエスターに対して冷たいのですが、マックスは新しい姉が出来ることを喜んでいて素直なのも魅力なんです。ダニエルのエスターに対する直感は当たっているんですけどね(笑)


なんとなくマックスは両親の悲しみを感じ取っていて、だからこそエスターに対しても心を開いていたのかなって思いました。ホラー映画ですがマックスの存在にはかなり癒されてましたね~。


初登場の書いた絵を見せてくれるシーンで、猛烈に娘が欲しくなりました(笑)


マックスはエスターを初っ端から受け入れていて慕っていたのですが、途中からかなり危うい立場になります。それでもここぞという時には、勇気を出して行動してくれる子でした。マックスが頑張ってくれたから、家族の大半が生き残れたんだと思います。最後の氷上では、お母さんを助けなきゃって思ったんだろうな。


エスターの一番近くにいたのはマックスだったので、本当にどうなるか心配でした。最初はエスターを庇っていたけど、結果的に良い選択をしていましたね。


物語の中でもかなり活躍してくれたのでマックスにも大注目していただきたいですね。 

強烈なシーンがけっこう多い!

強烈に印象に残ってるのが全てエスターのシーンです。エスター役を演じた子役さんの演技が本当に素晴らしいんですよ。鬼気迫るものがあるというか、凄みを感じました。当時12歳だったらしいですね。イザベル・ファーマンさんという女優さんです。


あの幼さで腹立たしくも恐ろしい演技が出来るのって凄いです。表情も良いんですよ~。子供らしく笑ってるところもあれば、不敵な笑みをしたり、自分の思い通りに事が運んでニヤッとしたりする。感心するばかりでしたねー! いくつか印象に残ったシーンを紹介します。


・同級生に首のリボンをはずされそうになる

急に叫びます。「狂気的ってこういうことかもしれない」と思ったシーンです。事前に首のリボンについては説明があったので一悶着あるなと思ったのですが、予想以上の叫びっぷりでした。

 

・トイレで大暴れするシーン

ちょっと引いたシーンでした。カウンセリングに連れてかれたエスターの焦りが出ていて、不安な気持ちを爆発させています。子供っぽい暴れ方ですが、それでもここまで激しいのは見たことないです(笑) エスターは自分の感情をコントロール出来ない人物なんだと思いました。


・ダニエルが必死に助けを求める様子をニヤニヤしながら見てる

もうエスターが楽しんでるようにしか見えない。ダニエル関連のシーンは本当にヒヤヒヤしました。どっちに転ぶのか全然分からなかったです。「早くケイト気づいて!」と祈りながら観てましたが、天使マックスによって救われました。マックス、ぐっじょぶ!


・化粧を落とすシーン

濃い目の黒いアイメイクだから、顔も黒くなっていて、形相が本当に恐ろしいものになっています。これから起きる展開を想像すると怖くてたまりません! 化粧をとった後は顔が一気に老けるのですが、もう子供には見えませんでした。化粧の技術なら、スゴイですよねー!


「ミザリー」にも感じたけど、女性の情念ってホントこわい。 

腹は立つけど考えさせられる!

私自身は全くエスターに同情はしなかったのですが、『事情があって、大体の人が願う普遍的な幸せを得ることが出来なかった』というのは確かに自分だったら辛かっただろうなと思います。

 

実はエスターは、33歳の大人の女性だと後半に判明します。記録ではリーナという名前で、子供の姿のまま成長出来ないのです。


エスターって子供の側面と大人の側面、どちらも持っているのですよね。頭が良いエスターですが、けっこうその場の勢いで行動してるようにも見えます。けっこうボロが出てました。


「人を思うように誘導していて上手いなぁ」と最初は思ってたのですが、お父さんにいきなり告げて上手くいくと考えたのでしょうか? エスターの心情は一切語られていないので、それぞれの解釈に委ねるという感じかな。上手くいく確率は限りなく低いと思いますが、エスターにとっての障害はケイトのみで、それ以外の事は特に深く考えてなかったのかもしれません。

 

エスターの内面は、後半に出てくる壁に書かれた絵がヒントになってる気がしますね。ある意味、この映画って女性同士の戦いなんですよ。女性の幸せが欲しい気持ちは分かるんだけどなぁ。 

終わり良ければ全てよし!

一応、主人公側が勝利を迎えて問題は解決します(ダメージはかなり大きい)。なので私としてはエスターに散々振り回されたけど、助かって良かったで終われました。

 

生還者はケイト・ダニエル(重症だけど一命をとりとめた)・マックスの3人。


これがエスターの勝利で終わっていたなら、自分の中での評価は下がっていたかもしれないです(※内容によります)。悪意がある人間のひとり勝ちは、後味悪いですからね。すっごいモヤモヤした最後を迎えていただろうな。


最後エスターはどうなったのか。様々な意見がありますが、個人的にはエスターは亡くなったと考えてます。話的にも綺麗に終わっていましたし。

 

私は観てないのですが、どうやら『エスター』には、もう一つのエンディングも存在するようです。  

『エスター』の配信情報


腹立つとか書きましたが、めちゃくちゃ面白かったです! ずっと気にはなっていたのですが、なんとなく怖そうで後回しにしちゃったんですよね。でもエスターも含めてキャラクターも良かったし、話も最後まで楽しむことが出来ました。ホラー映画ですが人間がこわい系なので、オカルト要素は一切出ないです。

 

公開は2009年。時間は123分となります。   

 

・見放題の配信情報について

【Hulu】〇(字幕版・吹き替え版あり)

【NETFLIX】✖

【Amazonプライム】✖

(※2019年2月19日確認) 

  

【ゲーム】感情を持ったアンドロイド達の物語『デトロイトビカムヒューマン』クリア感想!【ADV】

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なゆきでございます! こちらはアドベンチャーゲーム『Detroit: Become Human』の感想記事です。※ネタバレあります。

 
ちなみにこちらのメーカーさん。『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』『BEYOND: Two Souls』というゲームも出してます。
 
  

アンドロイドが巻き起こす事件!

【発売日】2018年5月25日 【対応機種】 PlayStation 4  【CERO】 D(17歳以上対象)
 
ジャンルはSFです。人間とアンドロイド、二つの種族間の問題が描かれています。実際、未来にはAIに仕事を奪われると言われているので考えさせられる世界観ですよね。ストーリー重視派のためにあるようなゲームで、映画を実際にプレイしているような感覚が楽しめますよ。

 

主人公3人はアンドロイドという共通点はありますが、目的や話のテーマはそれぞれ違います。立場も目的も異なる3人の主人公の視点を通して、デトロイトで巻き起こる事件を見ていくことになります。

 
 ・コナー
警察をサポートするために作られた男性型アンドロイドです。警察側というだけに現場を調べることができます。前々作のノーマン・ジェイデンを思い起こします。常に何かを追いかけてるイメージ。人間側とアンドロイド側の中間の立ち位置で葛藤する姿が印象的でした。

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 ・カーラ
家事をサポートするための女性型アンドロイドです。コナーとは正反対で、常に逃げているイメージ。少女アリスを中心とした逃避行が描かれています。母のような、愛情深さを感じるキャラです。

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 ・マーカス
アンドロイドたちのリーダー。自由を手にするため革命を起こそうとしてます。未来予測という、他の主人公にはない独自の操作あり。影響力絶大で、アンドロイドたちの自由を勝ち取るための物語です。

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こういうムービーが多用された海外のアドベンチャーゲーム。デトロイト以前にも色々発売されているのですが、「思ったほど分岐しないなぁ」というのが正直な感想でした。日本ですとテキスト系のアドベンチャーが多く「ここまで分岐すんの!?」と驚くくらい展開が変わるゲームもあるのですよ。なので、分岐という点でみれば少し物足りなさを感じていたんです。

 

そして本作の『デトロイトビカムヒューマン』は同タイプのゲームの中では、けっこう分岐してくれます! 全く影響がないものもありますが、何気なく選んだことが後になって重要になったり、主人公Aの行動が主人公Bに影響を与えたり、アドベンチャー好きの心をくすぐる要素が満載でした。 

 

登場人物の生死にも関わりる選択肢も存在しますのでけっこう重要です。特定のボタンを押すQTE(クイックタイムイベント)を失敗すると主人公がケガをしますのでボタン一つ一つが超必死。主人公との一体感はかなり高いと思います。

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ここから少しシステムに関して気になった点を二つほど上げます。このタイプのゲームでよくある難点があります。
 
・操作する時、走れない!
もう遅い。遅いのよ! リアルで常に爆走してる人なんていないけども、これはゲームでありフィクションなので走らせてください! デトロイトに限った話ではなく、このタイプのゲーム全般で移動速度が遅い仕様なんです。なんでかな。
 
・ムービー、飛ばせねえ! 
これはしょうがないのでしょうか。私が出会ったゲームはだいたいQTEは飛ばせないのですが、システム上そういう風になってしまうのですかね。周回プレイにはスキップもしくは早送り機能は必須だと思います。
 

一周目感想(大半のキャラを失う絶望ルート編)

一周目をプレイしての感想です。 自分は臨場感を重視して難易度高い方を選びました。 そのおかげで登場人物の半分ぐらいがお亡くなりになる大惨事を起こしてしまいます。主人公三人はなんとか生き残ったので、そこが唯一の救い。
 
選択肢は制限時間付きなので悠長に考えてる暇がなく、とっさに選んで助かったときは心底ホッとしました。
 
第一印象ではカーラが一番好きだったのですが、最後まで遊んだ結果なんだかんだでコナーが一番好きになっていましたね。個人的に見たかった人間とアンドロイドの絆が、彼のエピソードに盛り込まれていたからです。
 
・コナー編
初っ端からコナーが説得中のアンドロイドと共にダイブしてしまいました。やり直したかったのですが、 しれっと復活してきた時はびっくりしながらも嬉しかったです。「私はたぶん三人目だと思うから」状態です。コナーは記憶を引き継げるので厳密には違います。
 
けっこう悩む選択肢も多いのですが、ハンクの好感度だけはメキメキ上がりました。うちのコナーはハンク最優先で守ってたので、辛辣だったハンクがコナーを助けてくれたときはちょっと感動した。なんかハンク、放っておけないんですよ。 

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各エピソード後にコナーが上司っぽい人に事件の報告に行きます。序盤以降は全然解決出来てなかったので誤魔化すのに必死でした(笑) 現場では任務無視して、報告時は良い子ちゃんを演じるうちのコナー。 

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・マーカス編 
マーカスは心労がたえない。仲間の価値観が正反対なので、みんなが納得いく選択がないのが難しかったです。話が進むほど戦いの規模が大きくなって来て、こんなはずじゃなかったのに状態でした。
 
本当に性格が出てるなと思ったのですが、仲間の意見に流されてましたね(笑) その結果が仲間を失うという最悪な結果でしたので、申し訳なさでいっぱいです。
 
私が操作するマーカスは流されやすく意思の弱いリーダーになってしまいました。リーダー、向いてなかった! でも勉強になりました。 
 
・カーラ編
カーラ自体は好きなキャラクターです。ただ基本的にデトロイト外への逃亡が目的でちょっと期待した展開と違いました。エピソード自体は良いのですが、他の主人公とあまり絡みがないのが残念です。
 
複数主人公の楽しみのひとつが『別々の道を歩んでた彼らが交差すること』だと思ってるのでなんか違うなーと思ってしまったのです。一応会いますが、すれ違う程度ですね。最後はみんなで協力し合うのかなと思っていただけに、そこは残念でした。
 
カーラは逃亡が目的なので出会ってもすぐに離脱してしまいます。私が選んできた結果なので、カーラが他の二人と協力するルートがあるのかは不明です。ちなみにマーカスとコナーは協力しあうルートになりました。
 
アンドロイドと人間の争いが全面に出ているストーリーでしたね。   人間にも可哀想な面はあるのですが、アンドロイドの方が何倍も感情移入してしまいました。   虐待されて、存在を否定されて、傷つけられて。   人間側の気持ちも理解できるんですが、アンドロイドがあまりにも酷い扱いを受けています。
 

二周目感想( 目指せ!全員生存ルート編)

もー泣いた!!
 
二周目はどうしようかなーと迷いましたが、仲間を失くしたマーカスが不憫だったのでリベンジしました。 やって正解。どうせやるのだから全員生存エンドを目指しました。全員生き残るにはどうすれば良いのか、本当に難しかった!
 
一周目では救えなかったマーカスの仲間とカーラの仲間を助けるために、   今回はあまり暴力的な選択はしないようにしました。
 
・マーカス編2
いやー、徹底的に平和的な訴えをしていったんですが、無抵抗なアンドロイドが倒されていくのが本当にしのびなかった。マーカスは本当に辛いと思うよ。一切抵抗しない仲間が危険にさらされてるんだもん。なんでゲームでこんな辛い思いしてんの。
 
マーカスがバッドエンドを迎えそうな場面に突入します。もう本気で駄目だと思いました。そんな時に、仲間に入れたアンドロイドが庇ってくれたんですよ!!   仲間に入れてって言うから、まあ連れてってやるかと軽い気持ちでOKした彼がです!
 
泣かせにかかってくるよ、デトロイト!
 
結果的にたくさんのアンドロイドを失ってしまったけど、   前回の優柔不断な訴えより全然良かった。人々にアンドロイドが『ただ自由に生きたいだけ』『人間を傷つけたいわけじゃない』という思いが伝わったのが嬉しかったです。  
 
アンドロイド側も『あくまで平和的なデモを繰り返すマーカス』に最後まで付いてきてくれるんですよね~! みんなの気持ちが離れてもしょうがないと思ってたので、嬉しかったなぁ。   最後の選択肢で「歌う」ってあって、  何だこれと選んでみたら物凄く感動してしまった(笑)   
 
・カーラ編2
前回はしっくり来なかったカーラ編ですが、 今回は仲間のルーサーを救う道を模索しました。一周目は川から国境を渡ろうとして失敗してしまったので、何がなんでもバスに乗るルートを探してましたね。   川ルートだとルーサーを助けられる自信がなかったので、ちょっと心が痛むイベントがありましたが無理やりバスに乗りました。
 
バスに乗る前にアリスを虐待していたトッドに会えます。一周目では生かすことが出来なかったので、生存ルートをだいぶ模索したんですよね。ちなみに窓から逃げるのが一番楽ですよ。操作ミスさえなければ、あっという間に脱出できます!
 
選択肢次第だと思いますが、トッドと和解出来たことにちょっと感動! 二周目やって良かったなと思えるイベントの一つですね。
 
やっとカーラ編終わったと思ったら最後に修羅場が待ってました。   機械でアンドロイドかどうか調べられます。目の前で正体がばれたアンドロイド。ルーサーも犠牲になる気満々。列がどんどん前に進む。
 
「もう終わりや…!」
 
そしてついに検査官の前へ! 4つの選択肢が出現します。3つはカーラを含めた誰かを犠牲にするものしかありません。時間も進んでる状況なので、焦りもあるし、だからって簡単には決められない。正直どれも選びたくなかったです。ここまで来て誰かを犠牲になんてしたくない。諦めも含んでましたが「誰も犠牲にしない」を選択しました。
 
そこでカーラが「お願い。自由になりたいの」と検査官の心に訴えてました。「もしかして!?」と思いつつ見守っていたら、なんと検査官が見逃してくれたのです!!!!
 
このシーン、めちゃくちゃ感動しました! すごい良かった!! 検査官がニュースをちらっと見たので、マーカス編で平和的に訴えてたから信じてもらえたのかなと思いました。マーカス編で頑張ったかいがあったんだ!  ルーサーも無事生還!!
 
・コナー編2
ちなみにコナー編は前回と全く同じ道を辿りました(笑) ハンクとの友情を深め、変異体になります。ハンクと仲良くならず人間側のアンドロイドでいる道はどうしても選べなかったです。コナーとハンクのコンビ最高すぎて無理! あんなに嫌ってたコナーをなんだかんだで助けてくれるハンクが好きです。
 
一周目では人間側が本当に敵にしか思えなかったけど、今回はアンドロイドに理解を示す人達が何人もいてくれて感動的でした。特にアンドロイドに対して否定的だった人達が、歩み寄ろうとしてくれたのが嬉しかったです。
 
物語の前半はほぼ共通ルートで、後半以降からルートが分かれていくようですね。 

 『デトロイトビカムヒューマン』の感想まとめ 

全員生存エンドに辿り着けました!!   めっちゃ頑張りました!   悩んだけど二周目やって良かったなぁ。一周目と二周目では、印象が全然違いますね!
 
もしデトロイトをプレイする予定でいる方は、是非全員生存エンドを目指してみてください!! 達成感もあるし、感動が増しますよ!
 

【ネタバレ多め】レイジングループ、回末李花子が好きすぎて魅力を語りたい!!

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※画像は全てPS4のシェア機能を使用。

 

なゆきでーす。こちらは『レイジングループ』のヒロインの一人である回末李花子(うえまつ りかこ)さんについて語る記事でございます。非常に色んな要素を合わせ持った李花子さん。彼女について一つ一つ魅力をお伝えします!

 

※ネタバレあります。クリア済みの人向けに書いてるので、登場人物等の説明は省略しますね。

 

ミステリアス系かと思いきやお人好しドジキャラ

 

見るからに何か知ってますって感じの見た目をしている李花子さん。こんなことから憶測するのも味気ないですが、タイトル画面に出ている時点でだいぶ重要人物だなと思っておりました。

 

初期の頃はミステリアスな印象を受けるけど、実際は転んでよくケガをするというドジッ子属性持ちだと判明します。ドジッ子はよく転ぶなとは思いつつ、「ほおおおおおおお」という呻き方は斬新だと思いました。

 

初登場シーンでの主人公・陽明(はるあき)との木の葉越しの会合。特に会話はありません。

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なんかもう「私、色々知ってる重要人物だからよろしく」って感じに見えませんか!!? 「こいつ…めちゃくちゃ怪しいっ!!」というのが第一印象でした。この印象を持ち続けたのは、ほんと序盤だけです。

 

彼女にミステリアスなイメージを持っていた人ほど、印象が変わったんじゃないかなと思います。李花子さんが最初のイメージ通りのキャラでも好きでしたが、実はドジッ子だと知って親しみやすさがわきましたよね。

 

「演技してるかも」と疑っている時期もありましたが、このドジな部分は素でした(笑) そこも李花子さんの魅力なんですよ。彼女のこの「どこかドジを踏んでしまう」という性質が、ある意味でバッドエンドを阻止出来た部分もあるんじゃないでしょうか。

 

はじめての恋に浮足立つ少女のような面

 

恋する李花子さんがとにかく可愛い。初恋なのもあって、純粋に相手が好きなんだなーと伝わって来ます。本作はホラーゲームなのですが、まさかの恋愛要素もあるんですよね。しかもハーレム野郎主人公です。女性陣の恋愛感情が物語に多大な影響を与えています。もちろん私は李花子さん派でした。

 

バッドエンドになると物語のスタート地点に戻るシステムになっています。この構造からパラレル要素はなく、『最終的に主人公がひとりの女性を選ぶ』と予想してました。主人公からしたら全て繋がった一連の出来事ですもんね。

 

主人公が誰を選ぶのか。不安なような楽しみなような気持ちで見守っていました。李花子さん派には色んな意味で辛い結果になってしまいましたねー。

 

でも、李花子さんが陽明を本気で好きだったからこそ、最悪の結末を回避して大団円に辿り着けた部分もあると思うんですよ。王道的な展開からは程遠いですけどね(笑)

 

最近は「生きてエンディングを迎えただけマシだ」と思うようになりました。李花子さんがやらかした事を思うと、悲惨な結末になる可能性も高かった。

 

だから李花子さんが幸せへの一歩を踏み出せたなら、もうそれだけでオッケー!

 

包み込むような愛と執着を抱えた太母のイメージ

 

オカルト方面の話です。李花子さんの家「回末家」は蜘蛛を司るという設定があります。作中で蜘蛛関連の伝承や逸話が、いくつか登場してテンションがめっちゃ上がりました。ちなみに私は蜘蛛が苦手なのですが、実は益虫(人間の役に立つ虫のこと)らしいですよ。なんか無闇に嫌ってごめんね。

 

蜘蛛がイメージされているものにユングの元型「太母(グレートマザー)」というものがあります。その太母のイメージそのものが李花子さんにも当てはまるんじゃないかなと思いました。全てを受け入れ慈しむ一方で、執着し支配しようとする。そんな二面性を感じました。

 

レイジングループでも出てましたが、蜘蛛に関する話って少ないみたいですね。国によってイメージが違ったりして調べるのも面白いですよ。

 

・アラクネ(ギリシャ神話)

・ドリームキャッチャー(アメリカインディアン)

・蜘蛛の糸(芥川龍之介の短編小説)

・土蜘蛛(妖怪など)

・女郎蜘蛛(妖怪)

・アトラク=ナクア(クトゥルフ神話)

 

蜘蛛から連想するイメージが、李花子さんというキャラクターの土台にもなってるのかなと考えると面白いです。オカルト方面でも楽しませてくれる李花子さん。

 

ギャグパートでの輝き

 

意外性の固まりである李花子さん。

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ギャグパートでも力を発揮してくれました。クリア後に解禁されるおまけ要素「暴露モード」というものがあります。本編の合間に各キャラクターの心境や、主人公がいない場所で何が起きていたかが見れる良システムです。

 

本編でもドジッ子な部分や主人公にからかわれてるギャグシーンはあるんです。ですが暴露モードではさらにレベルアップしてるんですよ!

 

主人公がいない間どうしてたんだろって疑問をほぼ解消してくれるので、見る価値はあります。何気にギャグもこなせるオールマイティーな李花子さん。

 

李花子さんまとめ

キャラクター1人から、こんなにも様々な面が見えるのが純粋に凄いと思いました。共感や憧れといった感情は皆無なのですが(酷い)、多面性があるキャラクターに魅力を感じるんですよね。

 

色んな面を見せてくれるのは李花子さんだけではないので、キャラクターの一面を発見するのがとても楽しい作品です。

 

『The 100/ハンドレッド』シーズン1感想。滅んだ地球で見たものは?

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なゆきですっ。こちらは海外ドラマ『The 100/ハンドレッド』のネタバレ感想記事です。
 

若者を中心としたSFサバイバルドラマ

ジャンル:SF・サバイバル・終末もの・恋愛
  
舞台は滅んだ97年後の地球です。生き残った人達は宇宙ステーション『アーク』に移り住みますが、もう少しで酸素や資源が無くなるというヤバい状況。
 
そこでアークの偉い人達が「ちょっと地球に住めるか見て来いや」と服役中の少年少女たち100人を地球に送ります。何故囚人たちが選ばれたのかというと「命の保障は出来ないけど、犯罪者だし良いよね☆」という理由です。
 
原作・制作はジェイソン・ローゼンバーグさん。ゴシップガールの制作陣が作っています。
 
『地球側』と『アーク側』。この二つのパートが交互に展開されていきます。
 
地球側は10代がメインだからか、最初の頃のノリが非常に軽い。地球に降り立ってすぐに始めたことが喧嘩です(笑)「そんなことやってる場合じゃないだろ」とツッコミつつ観ていれば、徐々にサバイバル要素も増えてきます。後半になるとだいぶ強化されますね。
 
アーク側は色んな意味で追い詰められているので、ついこっちまで息苦しくなる。最初は全然期待してなかったのですが、後半ではアーク側の方が気になっている自分がいました。アーク内部で陰謀を企む人物もいて目が離せないです。
 
他の種族や、自然の脅威など、色んなものが問題となって主人公たちを追いつめていきます。「どうなるの!?」とドキドキしながら観ていました。
 
みんな最初はキャッキャしてたのに、後半はシリアス顔オンリー(笑) シーズン1は、このギャップが面白いですね。

最初の数話はあんまり楽しめなかった

1話~2話は「ふーん」てな感じで、3話で「ん?」ってなって、5話から「お!」ってなりました。
 
なんのこっちゃ(笑)
 
序盤は何故か話に入っていけなかったです。理由はいくつかあります。
 
・若者たちのノリが合わない
理解できなくもないのです。今まで不自由だったわけだし、監視の目が届かない地球に来てテンション上がってるんですよね。
 
ただ「おいおい」って思ったのは、 大怪我をした仲間を助けに行った時。「ちょっとぐらい良いだろ?」って水辺でキャッキャし出すんですよ。
 
「いやいやいや! 一刻を争う状況じゃないの!?」 と思わずツッコんでました(笑)
 
フィンは仲間のことなんてどうでも良さそうに見えるけど、クラークも一緒になっちゃう所がなー。真面目な子なら、そこは貫いて欲しいところです。
 
・誰でも考えつきそうなことをアーク側が気づかない
アーク側の人って、けっこう抜けてますよね(笑) 囚人が腕輪を外すことや勝手に動き回るって想像出来そうなのに、全く考えてないんです。地球に人を送る重要な作戦なのに、不備が多すぎるんですよ! あらゆる面で考慮しておいてくれ(笑)
 
・序盤は主人公クラークに魅力を感じない
クラークがあんまり好きじゃない理由は、人を責めている印象が強いからです。正当な理由があったとしても魅力に感じにくい。
 
・恋愛要素多め
恋愛要素は好きなのですが、割合が多いんです。しかもなんか軽い。そんな始まりだったせいか、どのカップルも好きになれませんでした。唯一オクタヴィアに片思いしてるらしきジャスパーは、応援したいなと思ったぐらいですね
 

後半になるに連れて面白くなるストーリー

5話から面白くなって本腰を入れて観るようになりました。アークを延命させるために、300人を犠牲にしたのが衝撃的だったんです。
 
地球側が亡くなったと誤認してしまい、地球には住めないと判断したアーク。「もうこれしか方法がない!」と思いついたのが、300人を犠牲にする道です。いずれアークも資源が尽きるので、引き延ばすことしか出来ません。
 
実際は通信機が壊れただけで地球側は無事です。地球側も必死に照明弾を使って伝えようとするのですが、結局間に合わなかった。ここは「間に合えー!」って思いながら観ていました。
 
ただ7話で、アーク側が照明弾の話をしてるのですが、地球側のメッセージとして受け取ってない議員が大半なんですよ。これって実行に移す前に気づいたとしてしても、止める可能性低かったってことですかね? そもそも無線機が壊れる可能性だってあったはずなんだから、その時の対処法も打ち合わせしてくれい。
 
どういう基準で選ばれてるか分からないけど、「議員変えた方が良いんじゃ?」と思いつつ観ておりました(笑) この出来事がきっかけで、ケインが酷く後悔してて印象もだいぶ変わってきます。
 
子供のために志願して犠牲になったお父さんは切なかったなぁ。5話は、はじめてグラウンダーが登場した回でもありますよね。
 

キャラクターそれぞれの感想

 最初こそ良さが伝わって来なかったのですが、キャラもどんどん好きになっていました。
 
・ベラミー(ボブ・モーリー)
ベラミーは最初、悪役なのかと思ってました。後になって分かるのですが、リーダーとして兄として色々抱え込んでいるのですよね。本当は良い奴なのに、無理して悪いことをして心を痛めてる。そんな印象を受ける人物でした。
 
オクタヴィアをアークのパーティに連れて行ったのは、妹に少しでも自由をあげたかったからだろうな。こんなお兄ちゃん欲しいわ~。
 
『LOST』や『ウォーキングデッド』でも感じた事なんですが、リーダーって本当に大変。苦労だらけだし難しい立場だと思います。
 
人によって様々な考えがあるから、それを全て聞くことは無理ですよね。自分の判断が直接仲間の命に関わるし、進んでやりたい役ではないです。でも周囲は遠慮なくリーダーを責めるので、見てて可哀想になる場面もありました。
 
・オクタヴィア(マリー・アヴゲロプロス)
オクタヴィアは、まず出生が特殊な子です。第一印象はあまり良くなかったのですが、この子の物語が一番気になりました。アークでは子供は1人までという掟があります。その掟に反して生まれたがオクタヴィアです。
 
グラウンダーを捕まえた時に「みんなやりすぎだ」と思っていたのですが、オクタヴィアだけがそのやり方を否定していました。しかも自分の命をかけて、解毒剤を聞きだします。このシーンはうるうるしてしまった。暴力では問題を解決出来ないという証明にもなったし、オクタヴィアがどういう人物か分かる良いエピソードです。
 
兄妹のエピソードはつい泣いてしまいました。ベラミーが妹を大切にしているのが凄く伝わってくるのですが、不器用すぎて気持ちとは裏腹な発言をするんですよ。この2人にはだいぶ気持ちを持ってかれました(笑)
 
・ジャスパー(デヴォン・ボスティック)
ホラー映画でいう最初の犠牲者に見えて「こりゃ助からんわ」と諦めていた人物でしたが、よく生き残ってくれた!
 
最後まで見た感想としては、何だかんだで応援したくなるキャラクターです。頑張れと言いたくなる。水中で襲われたオクタヴィアを真っ先に助けたし、勇気がある人物なんだろうな。
 
ちょっと危うさもあって、見ててハラハラします。でもけっこう活躍度も仲間への貢献度も高いと思う。失敗しつつも、最後にはやり遂げてくれる。そういう所が好きですねー。
 
・ケイン(ヘンリー・イアン・キュージック)
ケインはずっとどこかで見たことあるなと思っていたら、『LOST』のデズモンドでした。海外ドラマの魅力のひとつで「この俳優さん、あのドラマや映画に出てた!」と発見があることなんですよ。なんかちょっと嬉しくなりませんか? しかもちょっと贔屓してみてしまう(笑) 
 
最初は嫌なやつだと思ってたんですが、彼なりにアークのことを真剣に考えてたんだと思うと憎めない人物です。
 
・ジャハ議長(イザイア・ワシントン)
議長もけっこう好きな人物です。秘密主義なところは良くないと思うけど、リーダーとして難しい立場にいて感情移入して見てしまいます。
 
アーク側はけっこう見どころが多いのですが、最後らへんの議長は本当に格好良かったです! 最後、アークから地球を見る議長が切なすぎます。特にセリフとかないんですが、万感の思いが感じられて心に残ってるシーンです。
 
 ・ウェルズ(イーライ・ゴリー)
議長の息子であるウェルズ。良い奴なのに、とにかく可哀想でした。議長のやり方に反感を持っている人も多く、その議長の息子だからという理由で責められる場面がよく出て来ます。あくまで議長の判断なので、ウェルズが一方的に責められるのは疑問に思いました。むしろクラークの母・アビーの密告を自分がやったことにしてます。優しい奴なのに、扱いが不憫すぎる。
 
みんなの気持ちの行き場がないんだろうなとは思いつつ、責め続けられるウェルズはどうしたら良いのって思ってしまいます。
 
・マーフィー(リチャード・ハーモン)
可哀想な人その2。日頃の行いが悪いために、命を失いかけました。自業自得だけど、周囲もやりすぎ。色んな人から恨みを持たれていたために起きた悲劇かもしれません。
 
・レイヴン(リンゼイ・モーガン)
可哀想な人その3。彼氏に会いたくて命懸けで地球に来たのに、すでに彼氏は別の女性と親密な関係になっていたという事実。自分なら辛すぎるわ。しかもキャンプからは離れられないから、どうしても目に入る。
 
レイヴンはきっぱりした女性だから、自分で決着つけてましたねー。自分なりに前へ進もうとしているのが切ない。アークの整備士だっただけに、かなり有能なキャラです。機械の修理や、トランシーバーなど幅広く作れます! メンバーにはなくてはならない存在ですよね!
 
・シャーロット
なんか恐怖を感じました(笑) 怯える可哀想な少女なのですが、ベラミーの助言をすごい捻じ曲げて解釈してました。それに瀕死の仲間を目の前にした時の顔が、めっちゃ怖い! 彼女だけ存在がすごくホラーなんです。
 
・リンカーン(リッキー・ウィットル)
グラウンダーの男性。オクタヴィアを助けてくれたのは、彼女に惹かれていたからなんですよね? 争いは嫌いなのかと思ったけど、オクタヴィア目当てだったのか(笑) 手帳に気になる女の子の絵を書いちゃう、そんな可愛らしいマッチョです。仲間からは裏切者扱いされるけど、何かと主人公達を助けてくれる良い奴。
 
・フィン(トーマス・マクドネル)
フィンは何考えてるのか分からないキャラクターです。アークに実は彼女(レイヴン)がいて、それが後になって発覚します。二度と会えないと思ってたとしても、クラークに切り替えるの早すぎるわ。その甘い台詞誰にでも言ってんだろ。グラウンダーにも理解がある人物として描かれているけど、今のところ良い人とは思えないかな。物語後半で本気モードになっても、前半のチャラさを引きずってしまう。色んな意味で中途半端な印象を受けます。
 
・クラーク(イライザ・テイラー)
フィンにも言えるのですが、唯一記憶に残ってるのが三角関係のエピソードなんですよね。余計に「生きるか死ぬかという状況で?」という印象が強い。真面目な女子がチャラい男性にハマってしまったようにしか見えないのです! でも男性が絡まなければ、医療技術やリーダとして活躍していて、今後も期待できそうなキャラでもありました。女性主人公は大好きなので、今後も応援したいです!
 

めちゃくちゃ続きが気になる終わり方!

シーズン1では地球がどうなってるのか、ごく一部しか知ることが出来ませんでした。地球の全貌やグラウンダーの存在(地球で生き残った民)は、謎めいててすごく気になります。頭部が二つに分かれた鹿や水中に潜むモンスターなど、ワクテカする要素もあって今後も非常に楽しみ!!
 
地球に誰かがいるのはなんとなく予想は出来ましたが、やはり対立してしまいますよねー。それまでは戦う技術のない主人公達ですが、今後強くなっていくのかな。
 
シーズン1では、主人公達と対立するグラウンダーがそんなに悪い人達だと思わなかったんですよね。グラウンダーの女性が登場していましたが、彼女の主張は最もだと思います。そりゃ急に空から宇宙船が降ってきたら「何事!?」って思うよ。
 
最後は本格的にグラウンダーとの戦いとなりましたが、みんなバラバラになってしまいましたね。生死不明な人物もいて次が気になる!!
 
シーズン2以降はもっと面白くなるらしいので、次も楽しみだなぁ。個人的にはシーズン1もなんだかんだで楽しめたので、継続して観て行きます! 
 

『The 100/ハンドレッド シーズン1』の配信情報

 
本作は2014年に制作されています。話数は13話。時間は40分ぐらいです。 
 
・見放題の配信情報について
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【NETFLIX】〇
【Amazonプライム】△(見放題にはなし)
(※2018年11月4日確認)