絶対恋愛論理感情(天京)


「そんな事言って、本当はさびしいんでしょ?」

うるさい。黙れ。

「俺はわかるよ。剣城の事、愛してるから」

「何が愛してるだ、お前は俺の事なんて一ミリもわかってないだろ。」

にこにこと笑う松風。俺はその笑顔が嫌いだ。

他の奴に振りまいてるものと同じの、からっぽの笑顔。

ああだこうだ理屈並べたって、俺は結局お前が大嫌いなんだ。そう思わなきゃ、お前と別れることなんかできないんだ。

だからもうやめろ。これ以上、惑わさせないでくれ。

「もうやめろ。虫唾が走る」

松風天馬は一瞬驚いた顔をし、涙をぬぐうようなしぐさをする。

「悪いけどな、知ってるんだよ。お前、それ嘘泣きだろ?」

「…!」

目を少しだけ見開く松風。すると、目を細め、言った。

「気づいてたんだ」

びくり、と肩がはねる。いつもよりワントーン低い声。

「ねえ、剣城。俺の事、本当に大嫌いなの?」

顔を近づけられ、何も言えなくなる。するとにやり、と松風は笑った。
いつもとは違うそれに鼓動が速くなる。

「なあんにも言えないんだね。じゃあ、キスしてあげようか。そうすれば信じてくれるでしょ。」

さらに顔を近づけられる。俺は思わず、やめろ、と叫び松風を引き剥がした。すると諦めたのかあっさりと引き下がる松風。ずきん、と痛む胸を無視し、松風を睨む。すると、

「何で睨むのさ。剣城がいやだって言ったんでしょ?」

「…っ」

「じゃあね。剣城。」

胸の痛みはどんどん強くなる。嗚呼、このままでいいのに。このままだったら、松風になんの障害も与えないで、この恋を終わらせる事ができるのに。だけど…


背中を向ける松風の腕を引く。




「×××××」




GDGDですみません。初音ミクの曲が元だったのですが、いつのまにかその曲の要素がほぼ無くなっていたという…!

でも、絶対恋愛論理感情、おすすめです!
天京に脳内変換していつも聞いてます(笑)

はじめまして!

夏風と言うKSです。
いろんなサイトを試してきましたが、どれも三日坊主で終わったので、シンプルにここでやることにしました。
稲妻11goの腐向け小説中心になると思います。
更新はゆっくりですが、よろしくお願いします!
また、原作者様、出版社様等とはなんの関係もありません。