スノモノモ

ミーハーでオタクな社畜が、生き辛い世の中をなんとか生き延びていくブログ

【感想】天気の子、に感情を殴られたので感想を書き殴る【ネタバレあり】

こんばんはレンチです。

新海誠監督の「天気の子」を見ました。

 

実は新海監督の作品は君の名は。しか見ておらず完全なるニワカなのだけれど、天気の子にぶん殴られてしまったので感想…というか考察?レビュー?各シーンで感じたことを書こうと思う。

ガッツリネタバレ、かつ時系列に書き連ねるのでこれから見る予定の方は読まない方が吉です。

 

 

 

 

・冒頭に、晴れ女になるシーンを入れる強さ

どう考えてもクライマックスとか、中盤の盛り上がりみたいな迫力のあるシーン(実際、途中で全く同じ回想が入った)なのに、それを贅沢に冒頭でガツーンとやっちゃう強さ。

ツカミ、最高。

 

 

・冒頭にガツンと入れた割に陽菜がなかなか出てこない

見ててちょっと不安になるくらい出てこない序盤。

 

 

・帆高の家出にあまり強い理由が無いのが凄い

それであんなに危険に身を晒すのに…。16歳の危うさか〜高校生にしては子供ぽい気もするけど、キャラデも幼い感じだったしほんと絶妙だと思った。幼すぎず、全然大人でもない。だからこそ成り立つ物語。
島暮らし、家族も息苦しくて…という心境は誰もが想像できるから成り立ってるというのもあるかもしれない。

 

 

・銃は、作品内で唯一大人を脅かすことの出来る力である

銃を登場させる意味無くない?という感想をちらほら見た。でも私はこの作品には銃が絶対的に必要だと考えている。

大人達が主人公達を徹底的に子供扱いしてくる世界で、唯一大人を脅かせる力。危うい力。

 

銃を手に出来たからこそ帆高はあのラストまでいけたんですよね…。

後半、同じく銃を持った大人に完全に敗北しかける帆高を救うのは、銃は持っていないが大人の圭介だ。


「さすがに銃はだめだろ(笑)」的な感想言ってる人もいました。確かに(笑)

最初にSF見せつけられてるから、感覚がいい感じに麻痺してて見れる?かな?と感じた。

 

 

・夏美(本田翼)と圭介(小栗旬)のキャラについて

小栗旬たまんねぇ、ほんと演技良かった凄かった。本田翼も、最初は若干違和感あったけど自然な感じが馴染んできて良かった。

夏美は、大人でもなく子供でもないキャラクター。

圭介は、完全なる大人のキャラクター。

 

夏美はその性質から、帆高達の真実を知ることはないけれど自分の危険を顧みずに帆高達を助けます。そして陽菜に、夏美が知っている真実を教える。

圭介は完全な大人として帆高に関わってきます。大人として帆高を保護するけど、自分の人生を守るために切り捨てようとしたり、陽菜の真実を絶対受け入れない。でも最後、帆高を助ける。

帆高達の純粋で乱暴な価値観に揺さぶられてしまう大人です。一番つらい。

 

 

・銃ぶっ放し〜晴れ商売あたりの違和感(でも面白い)

毎日マックで夕飯食べてて明らかに同い年くらいの学生で、急に自分の手を引いて走ったと思ったら実弾ぶっ放しって、さすがにドン引きしそうだ…。とか。

有料で頼んで来たのが15歳前後の少年少女とショタって、その時点でめちゃくちゃダメだろ…。とか。

しかも花火大会とかの規模の会社員まで頼ってるし…大丈夫なのか…。とか。

でも、思い返せば見てる時は気にならなかった…なぜなんだ…。

 

 

・天気の巫女について

陽菜は晴れ商売し始めてから既に自分の異変に気づいてたはず。花火大会で「自分の仕事好き、ありがとう」って言ってる時点では確実に気づいてたと思う。そして自分の身が危ないことを感じていた。

 

新海監督は巫女が好きなんですかね…。

というか新海監督の考える女性像が、神秘的で守るべきもので儚くて美しくて近寄りがたい存在なのかなあと思う。

 

あと、度々出てくる「いま胸見たでしょ〜」みたいな(君の名は。でいう、口噛み酒売ったら儲かる!とかも)描写は、女性軽視でなくてむしろ真逆で、女性の強かさを描いてるのではないかなと今回見て感じた。

キャラクターたちは、それをマイナスに捉えてないんです。むしろ自分が強くあろうとしている。

 

 

・帆高、実家帰らない問題

「帰る場所があるんだから帰れば良い」

そのとおりだ〜!!

これで決定的に実家に問題があったら分かるんだけど…このあたりはちょっと帆高にイラッとしてしまった。銃所持で警察に追われてるので、危険が増えるだけだし。

でももう陽菜のこと大好きだから、家無しになる陽菜のこと置いてなんて…ってのは分かる。分かるが。だからこそ帆高の家出の理由をふわっとしか書いてないのにあのストーリーに出来る(見れる)構成が凄い。

 

 

・圭介(小栗旬)、帆高を見放す

退職金って言ってちゃんとけじめつけて別れようとするあたりが完璧に切り捨てられない曖昧さみたいなのが見えて良い…。

夏美(本田翼)に怒られるとこも、自分の選択に罪悪感感じて酒と煙草に溺れちゃってるのとか。ダメな大人。…なのに憎めない。こういう弱さって誰にでもあるよね…。

 

 

・落雷について

帆高助けるためとは言え、落雷呼ぶのはやばすぎわろた…。お願い!って言って確信犯だったし。ひ、人が死ぬぞ…。

その後ラブホで笑い合うのとか、もう少しビビれよぉ!ってなった。でもあの感じが、恐怖に向き合わないための自己防衛的な感情の流れだと思うと、年齢も相まって凄く自然な感じ。必死に、現実から逃げようとしてる少年少女。

天気の巫女の超常パワーの描写としては完璧だった…大人を全否定してくる。陽菜と帆高はお互いを守ること以外を全否定してくる。

 

 

・ラブホシーンについて

大ピンチの後の束の間の時間…。あの夜食を回し食べする感じがすごい自然で超良かった。

 

「この雨が止めばいいと思う?」の問いかけ…うう…。

陽菜の透き通る身体と、「どこ見てんのよ」って言う強がりの切なさ。ううう……。

 

帆高のセリフあんま覚えてないけど、指輪はめてあげて抱きしめ合うあたり、どピンチの中で際立ってとても美しかった。

 

 

・陽菜、消えて真夏日

陽菜と引き換えの快晴…。

人々は皆喜んでいる中で、帆高と凪だけが真実を知っている…大人はいくら帆高が説明しても信じようとしない。

陽菜が指輪落として、拾おうとして拾えなくて…ってところ、アニメーションも含めて演技がとても良くて…すごい胸がギュッとなった。

 

 

・夏美、帆高を助ける

最初に書いたけど、夏美は、完璧に大人でもないけど子供でもない中間のキャラ。

大人になろうとして就活したりするけど上手くいかない。大人しっかりしろ!って圭介を叱ったりするけど、子供の真実を知ることもない。

でも、だからこそあのピンチで迷いもなくいきなり帆高を助けることが出来る。

 

 

・圭介の涙について

この涙に関してびしっとくる言葉が思いつかない。何故泣いた?…でもなんか分かる。

帆高への罪悪感と、自分の娘…愛する者への思い(帆高の陽菜への思い)。

 

帆高は陽菜を守るために全てを捨てた、圭介は娘を守るために帆高を捨てた。という対比かもしれない。

でも圭介は帆高を捨てきれず、このあと帆高を助けに行きますよね。

 

 

・走る帆高

主人公が長尺で必死で走る映画は良い映画。

 

 

・ラスト、廃ビルで

圭介は大人なので、帆高の知っている真実(陽菜と引き換えに晴れた)を受け入れられない。

純粋に、警察に追われてしまっている(圭介視点で)狂った帆高を助けるために、自分の人生を危険に晒して迎えに来た。あるいは、自分の罪悪感を晴らすために。

…でも帆高は陽菜を助けるために「行かせてください!」と言うことを聞かない。そんな帆高を強制的に連れ戻そうとする圭介…大人だから。

 

 

・圭介に銃を向ける帆高

子供は大人に勝てない。真実も知ってもらえない。

銃だけがこの作品の中で唯一大人に対抗できる力。それを圭佑に向ける。

帆高にとっても脅威だから手は震えている。圭介のことを殺したい訳じゃない、でも帆高は陽菜を助けに行かないといけない。

 

あと、ここの銃口向ける帆高の顔アップの絵がめっっっちゃくちゃ良かった。すげえ良かった…。

 

 

・銃を所持した警察が来る

今まで帆高は、銃を持たない大人に対して銃を向けることで対抗してきた。しかしここで、銃を持った大人に囲まれてしまう。

「打たせるなよ…?」って言われて、もう帆高は銃だけでは大人に対抗出来ない状況になってしまう。

 

手錠をかけられて絶体絶命、それでも諦めない帆高。…思わず帆高を助けてしまう圭介。

ついに銃を持った大人に対抗する術が無いと思ってたところで、大人である圭介が帆高を助ける。

大人は誰も帆高たちのことを助けてくれなかった世界で、大人が子供を助ける瞬間。

 

圭介と積み上げた関係と、帆高の陽菜への思いの強さが道を開く。

 

凪の「姉ちゃんを返せよ!」という言葉も帆高を後押しする。

凪は、帆高たちよりもっともっと窮屈な幼い子供。働けないし、恋愛だってどんなに大人ぶってもままごとみたいに見える。

「姉ちゃんとならどこでもいいよ」と姉についていくだけの凪。「姉ちゃんに青春させたいんだ」と帆高を頼る凪。

 

でもそれでも、ラストでは知恵を絞って自らの力(と元カノ)保護施設を抜け出す。

 

 

・廃ビル屋上へ

(ここで鳥居に走ってってワープしなかったらどうしよう…ってこういう展開を見る度に思う。そのまま鳥居の向こうにストンと着地したらどうしよう…って。。)

 

 

・雲の上、目覚める陽菜

帆高にくっついたままの手錠が、なんか良い。ファンタジーに足を踏み入れる現実って感じで。

主人公とヒロインで空を飛ぶ映画は良い映画。

 

 

・「陽菜が居るなら雨でもいい。晴れなくていい」

言っちゃったーーー!!!!セカイ系なのに、人類救わないでヒロインを取っちゃったーーー!!しかも第三の道(ヒロインも世界も助ける道)じゃなくて、元に戻る道を選んじゃったーー!!あー!!!やられた!!

 

「自分のために祈って」ってセリフで、(あ、陽菜が他人ではなく、自分の為に祈ることで日本は晴れてめでたしめでたしか…)って思ったのに全然そんな事なかった。。

 

 

・雨に沈む日本

「世界は元々狂ってた」「元に戻っただけ」

大人たちのセリフ。これは帆高と陽菜の救いになる言葉ですね。

 

映画館で見ているとき、このセリフを聞いてすごく救われて泣いてしまいました。そうだ、この世は狂ってるんだ、分かってる人いたんだ。帆高が狂ってるんじゃない。世界が全て狂ってるんだ。って。

 

「元々狂ってたから、お前が壊したんじゃないよ。大丈夫大丈夫。」帆高も一瞬この言葉を受け入れようとする。…のに。

 

 

・「違う!僕がこの世界を選択した!陽菜といることを選んで世界を壊した!」

まじかーーーー!!!否定しちゃったーーー!!まじかーー!!!!やられたーーーー!!!!バカヤローーー!!!!

 

でもこれこそがこの映画の、物語の結論、強さなんですよね。

帆高と陽菜にとってそれらの言葉は救いだけど、救われない。

生きることは戦いで、自分の選択を安易に慰めたりしない。選択によって起きる結果を受け入れて、でもそれでも「僕たちは大丈夫だ」

 

やられました…。こんな強い映画があってたまるか…。

 

 

圭介は自分の選択を受け入れきれなかった大人なのかもしれない。帆高を捨てて娘との人生を取ろうとしたのに、自分の選択を受け入れきれなかった。

人生には往々にしてそういう場面がたくさんやってくる。でもこの世は理不尽で辛くて。

 

そして大人は逃げるんだ、「この世界は元々狂ってる」って…。

「退職の切り出し方」二ヶ月間悩んで言い出せなかった私が実践した方法

退職の意思は固まった!でもなかなか上司に言い出せない…。そんな状況でずるずると二ヶ月以上過ごしてきました、レンチです。

 

なんと、つい先日やっと上司に退職を切り出すことができました

長かった…!

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今日はそんな私がどうやって退職を切り出したのか、その方法を紹介します。

 

 

▼退職の意思を伝える為の上司のアポは、送信予約メールで取る!

これです。送信予約メール。普通のメールではないところがポイント!

なぜなら、口頭で声を掛けられなくても、メール送信ボタンを勇気すら出なくても、メール送信予約のボタンを押すことはできるから。

 

悩みに悩んで、メール送信予約という方法に至るまでの過程と送信予約の詳細について説明したいと思います。

 

 

▽直接声をかけるのはハードルが高い

まず、上司には口頭で退職したい旨を伝えなくてはいけない前提がありました。メールに「辞めます」と書いたり、電話で済ませないということです。

他の転職サイトなどにも同じように口頭で伝えるべきと書かれているかと思います。

 

ただ、パワハラやセクハラが酷い、暴力などがある状況であれば手段を選ばず逃げるべきです。今は退職代行などのサービスもあるし…。

 

が!今回の私の場合、上司や先輩との関係は良好でした。なので、最低限のマナーとして直接伝えて、退職時期の相談も含めて話がしたいと思っていました。

 

なので、メールで送る文章は「お話があるので時間を下さい」という内容のみです。

 

本当は直接声を掛けてアポを取りたかったのですが、緊張しすぎて無理でした。

考え方を変え、声をかけるタイミングを考え直し、上司と二人きりになる状況を作ったりなどしましたが、全て失敗に終わりました。

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一度失敗した方法は、気合や根性では改善されません。方法を変えるしかないと悟りました

 

 

▽電話でのアポは取れない状況

弊社の造りと仕事内容の都合上、小会議室に電話で呼び出して〜という方法も無理でした。

まず、小会議室なんてものはない。

 

また、どこかしら人のいない場所に呼び出すにしても、電話は事務所で共有されてるので上司以外にも内容がバレてしまうのです。

電話を使った方法は不可能に近い。

 

 

▽メールで呼び出そう!→送信ボタンが押せない

最終手段に考えたのが、メールでのアポ取りでした。

平社員に会社支給の携帯は無いので、プライベートのスマホから、会社支給の上司の個人携帯にメールを送信します。

もちろん、このような連絡の取り方は普段ほとんど無く、あるとしたら遠方出張時くらい。なので、メール送った時点で勘付かれるはずです。

 

というか、転職サイトにはよく「退職の話だと察せられないように呼び出そう」って書いてあるけど、「話があるので時間下さい」って言われたら誰でも察するよなと思う…。

 

下書きに何度も書き直しながらメールを作成します。

できた!あとはこれを明日の朝、始業前に送るだけ…!

 

…………

 

あああああああ!!!無理いいいい!!!送信ボタンが押せないいいい!!!(朝)

送信ボタンを押そうとして押せず、緊張が高まって気持ち悪くなり体調不良に陥りました。なんでやねん。

スマホを前にグロッキーになっている姿はなんとも滑稽。泣ける。

 

そんな日が数日間つづき、こりゃだめだと。他の方法を考えることに。

 

 

▽送信予約メールなら取り消せるし、送る練習をしよう!

ここまでくるともはやギャグですね。でも本人は真剣です。

夜、送信予約を明日の朝に設定し、メールを一度送信してみます。そしてすぐに取り消す

最初はすぐに取り消すのが分かっていてもドキドキしてましたが、何回か繰り返すうちになんとなく緊張が薄れていきました。

 

 

▽朝起きてまどろんでいるうちに送信されちゃう作戦決行

もうさすがに勝負を決めよう…GWで散々周りの人に後押ししてもらい、いい加減言わないと!と決意をさらに強固にします。(もはや決意の強固は信用ならない)

そして導き出した最強の作戦がこれです。

 

〜朝起きてまどろんでいるうちに送信されちゃう作戦〜

  1. 夜のうちにメールを作成
  2. 次の日の朝…起きて目が覚めきらない程度の時間帯に送信予約設定
  3. 寝る

 

目覚ましが鳴って10分後などに送信されるように送信予約設定します。

 

目覚めてから意識がハッキリしてくる時間帯に設定するのは駄目です。きっと送信取り消ししてしまうから。

また、起きる前の時間に送信予約するのも駄目です。不安で眠れなくなってしまうから。

ちゃんと起きれば万が一のときは送信取り消しが出来るという状況にします。

 

起床後すぐは無意識に脳が働いてる状態で、よく聞くライフハックとしてはこのときに「今日は良い一日だ!」とか言うと脳が勝手にそういう気分を作ってくれたりするらしいです。

退職の意思を固めた人なら、きっと無意識は「辞める!!!!」という思考で満たされているはず。

なので、無意識パワーを総動員して送信取り消しするのを阻止します。

 

 

実際私も送信予約当日は、最近は無かったのに中途覚醒何回もして夜中に何度も飛び起きました。

そして迎えた、朝。

 

あと10分で……あと5分で…送信されてしまう!ああ!取り消そうかな!いやだめだ!いや取り消そう!やだ!送る!やっぱり!

って、めちゃくちゃ葛藤してました。

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送信予約メール作戦のいい所は、「送信取り消しさえ阻止出来ればメールが送信されること」です。

送信ボタンを押すのは前向きな行動なのでハードルが高いです。しかし、送信取り消しは本来やらなくてもいい行動(?)なので欲求を押さえつけやすい気がします。

 

そして、送信取り消したい欲求を必死に押さえつけ、設定した時間を過ぎ…おそるおそる送信済ボックスを覗きます。

送信されてる〜!!!!

 

そこからはもう何も考えずに着替えて準備して出社。というかいつもギリギリに起きてるので悩んでたら遅刻です。

 

 

▽作戦決行後の流れ

会社に着き、こそっとスマホを覗くと上司から返信が。

 

「はい。都合の良いときに声かけて」

 

都合の良い時間教えて下さい!って送信してたので、暗に「上司から声かけて欲しいな…」って考えてました(甘ったれ)。痛恨のミス。

私から声掛けられないからメール作戦やったのに。やばい。

でもここまで来たら逃げられません。今日中に声かけるしかない

 

転職先が決まっていない私は、〆切が無いために言い出すのをズルズル先延ばしていたのでした。そこに突然発生した「今日中」という〆切。一気に追い込まれました。

 

何度も声を掛けようとして、時間は過ぎ、定時が過ぎ、さすがに仕事量に対して怪しまれる残業時間に突入…。

次に上司が立った瞬間に言おうと決意します。そして立ち上がる上司…皆がいるデスクから離れていった瞬間を狙って「あの、今いいですか」

察した上司、「あーはいはい」と言いつつ、静かに場所を移動。

 

そして人の居ない場所へ行き、ついに退職を切り出せたのでした。

上司と向き合った瞬間に、突然すみませんという謝罪と、実は退職を考えてます!って一気に言いました。

上司も、「メールが来た時点で察してたよ」と言っており、あまり驚かずに聞いてくれました。

 

いきなり声を掛けて大声で「えっ?なになに?」とか言われるより、メールで事前にお互い心の準備が出来ていたのでスムーズに話ができた。これはとても良かったです。

 

あと、上司と話しながら、言い出せた安堵感と、ゆっくり話を聞いてくれる上司への申し訳なさなどで感極まって泣きました。恥ずかしすぎる。

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▼まとめ

  • 退職を切り出す為のアポは送信予約メールで取る!
  • 送信予約取り消ししてしまわないように、無意識の力を借りる!
  • 事前にメールで退職を匂わせることで話がしやすくなる!

 

最後に、やっぱりメールを送っていたとはいえ声を掛けるのは本当に本当に勇気がいりました

この一言で人生が変わってしまうんだ、元には戻れないんだ、やっぱり私の選択は間違いなのではないか…恐怖でいっぱいです。

いざとなると一気に不安が押し寄せて、やっぱりもう一度考えよう…と弱気になってしまいます

 

でも、ここに至るまでには長い時間をかけて真剣に悩んで、人に話をして、決意を固めたのです。結局考え直しても、また同じ「辞める」決断に至るだけ

 

ならばあとは言うしかない。結局これなんですよね…。

で、私が一番腑に落ちた気合の入れ方は、

 

「歯ァ食いしばれ!!!!」

でした。

 

何じゃそりゃって思いますよね。私も思います。

運動部の人とかなら経験あるかもしれないんですけど、怒られて頭叩かれたり、めちゃきつい特訓メニュー課せられたりとか。そういうときに「歯ァ食いしばれやぁ!!!」って言われませんでしたか?

 

根性出すとか、気合入れるとかは抽象的でイメージしにくいですが、歯ァ食いしばれは、歯を食いしばれば良いんです。分かりやすい。

 

で、歯を食いしばる瞬間って一瞬なんです。

殴られる瞬間とかをイメージするとわかりやすいかと思います。(生身で殴られたことないけど、アクション映画とかボクシングとかでよくあるやつ)

 

退職を切り出すのも、一瞬です。

一瞬を乗り越えれば、あとは話をするだけ

 

歯ァ食いしばって、一瞬を乗り越えましょう。。

 

 

▼後記

退職を切り出せずに「退職 言えない」「退職 切り出し方」「退職 言った」などで日夜ググりまくっていました。たぶん検索で出てくる大体のサイトと退職エントリは読み尽くしたと思います。

 

結局最後は自分が言うか言わないか。どの記事もそんな結論に至っていました。

「私が知りたいのはそれじゃない!!」

 

根性論ではなく、少しでも言い出しやすくなる方法とか考え方を知りたかった。なのでこの記事を、一つの方法論として書いてみました。

現状を変えたくてもがいて、それでも踏み出せずにいる人…ちょっと前の自分を救ってあげるような記事にしたいと思いました。

誰かの一歩を踏み出すための参考になってくれたら嬉しいです。

 

 

あと、自分のことでいうと、直属の上司には言い出せたんですが、そのまた上の上司たちが待ち受けてます。

 

そして弊社の習わしではその方々とサシ飲みしたり飯行って腹を割って話をしなくてはいけないんです。どこもそんなもんかと思ってましたが、知り合いに話したらそんなの今どき無いよ!って笑われました。まじかよ。

 

なのでまだまだ先は長い…。色々な話に絆されたり、退職時期を引き伸ばされないように心を強く持って頑張ります。

 

でも、退職を言い出せたことによってやっと前を向けた気がします。何個か退職関連の記事は書きましたが、正直なところ退職した後のことを考える余裕は無かったです。ただただ休みたい。逃げ出したい。

でもやっと先のことを少し考えられるようになった。色々やってみないとなぁ!自分の人生、思いっきり生きてどうにか楽しんでいきたいです。他人の物差しの幸福ではなくて、自分の物差しの幸福を得たい。

 

がんばっていきましょう

家族に理解されなくて辛い!を解決するための考え方。家族は血の繋がった他人である!

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家族に自分が理解されなくて辛い!

学校の進路、うつ病など症状が見えにくい病気、挑戦してみたいこと……。勇気を出して家族に相談したのに、全く理解されずに否定されてしまうことがあります。

 

一番身近で、自分が生まれたときから一緒に居る家族。そんな家族に自分が理解されないというのは本当に苦痛です。私自身、辛い思いをしてきました。

そんな辛い状況下で前向きになれた一つの考え方が、【家族は血の繋がった他人】であるという考え方です。

 

 

家族は血の繋がった他人である

人間は、自分ではない誰かを完璧に理解することは不可能です。家族は血は繋がっていて、多くの時間を一緒に過ごしてきたかもしれません。

しかし、自分では無いのです。家族は血の繋がった他人です。

 

ましてや、中学校や高校に通いだしてからは家族と過ごす時間はどんどん少なくなっていきます。社会人ともなれば、親元を完全に離れて10年以上経っていることもあるでしょう。

いくら自分の幼少期を親がよく知っていても、学校で何を考えどんな人とどんな風に付き合ってきたのか。社会人になり、どんな思いで起床してどんな思いで満員電車に揺られてどんな人達とどんな風に働いているのか…これを完璧に理解してくれる他人なんてこの世に居ません。

 

家族はあなたの感情を完璧に把握しているのでしょうか?そんなことは絶対に不可能です。

家族は自分がこの世に生まれて一番最初に出会った他人です。誰も自分を分かってくれない社会の中で、家族にだけは自分を理解してほしい。

しかし、家族はただ血の繋がりがあるだけで、育ってきた環境も考え方も全く異なる他人に過ぎないのです。

 

 

自立できる環境にあるなら家族と距離を取ってみる

大学生や社会人で、もし収入的に自立できるのであれば一人暮らしをオススメします。

家賃がもったいない、収入はあるけど娯楽に回せるお金が無くなってしまう…などの葛藤があるかもしれません。私自身、実家に居られるのにわざわざ一人暮らしするのはもったいないなぁと思っていました。

 

しかし、実際に一人暮らしを始めてからは葛藤が吹き飛びました。

まず、家族と物理的に距離を置くことで、自分自身について深く考える時間が増えます。将来どうやって生きていきたいんだろう。自分は何がしたいんだろうと、家族の目を気にせずにゆっくり考える時間が増えます。

また、自立することで一人で生きていく自信に繋がります。家族に考えを反対されようが、私は生きていけるんだ!と実感が湧きます。

 

 

自分の人生は自分が決める

家族に理解されないからやりたいことを諦めるのか?家族に否定されたら自分の憂鬱感は治るのか?答えはNOです。

自分の人生は自分で決めていいです。それにともなう責任も全部自分で負います

私は、その覚悟を決めてやっと自分の人生を生きていると思えるようになりました。

 

家族に反対されたから…と夢を諦めてしまって、将来後悔したときに誰を恨むのか?きっと、家族に責任をなすりつけます。あの時、家族が反対したからいけなかったんだ!と。

誰かのせいにしていれば、自分は傷つきません。自分の責任でリスクを負うのは怖いです。しかし、自分で選択しなければそれは自分の人生ではなくなってしまいます

 

たとえ家族に受け入れられなくても、その選択が自分の熟考の果てなのであれば、自分でしっかり前を向くべきだと思います。

そして、自分の選択に関して、しっかり行動を起こし、その責任やリスクを負っている自分を褒めましょう。多くの人が他人に責任を擦り付けている中で、自分で行動できる人は本当に凄いのです。

 

 

家族への感謝はこの世に産んでくれたことくらいで良くない?

家族を無視するとは何事か!と怒る人がいます。でも、家族ってそんなに大切なんですか?ましてや、自分が家族の言動に傷ついて上手く生きられない時に、家族を大切にする必要があるんでしょうか?

家族への特別な思いは、この世に産んでくれてありがとうくらいでいいと思います。(群を抜いて大きすぎる思いではある…)

なぜなら、これは自分の両親(家族)にしか出来ないから。

 

小さい頃の自分を睡眠や身体を犠牲にして育ててくれました。生きる為に不可欠な食事をさせてくれました。事故や病気で死なないように一緒に居てくれました。学校に行かせてくれました。

でもこれ、血が繋がってなくても出来ることです。だから、家族だから感謝するのではなくて、一人一人の人間として、その行為に感謝すればいいと思います。

 

ものすごくドライな言い方をすれば、別に頼んでやってもらった訳じゃないです。親だって、何か見返りを求めてやった訳じゃないはずです。だからこそ、子供に対する愛情を「無償の愛」と呼んだりします。

恩知らずとか、裏切り者とか見損なったとか言われても、自分は自分。もし自分が親になったとしても、恩着せがましく子供を育てたくないですし、自分の期待を勝手に押し付けたりもしたくはありません。

 

 

まとめ

家族だから無視しちゃいけない。家族だから絶対に言うことは聞かなくてはいけないなんてことはないです。

だって、家族は血が繋がっただけの他人だから。

 

家族を大切にしたいという思いが強くて意見に従ったとして、ちょっとやそっとじゃ自分の思いが無くなることはありません。

そうやって自分を押し殺して生きた未来、きっと家族を恨んでしまいます。自分が家族を好きであればあるほど、家族を恨まないためにも自分で決断するべきです。

(家族と関係が悪い人はもっとドライに距離を取ってもいいと思います。自分は自分だ。)

 

 

後記

転職の話を親に打ち明けたら遠回しに「今の会社に残ったほうが良い」と言われて、悩んだ末に辿り着いた結論です。

そりゃ、私が精神科に通ったこともあるし、毎晩涙が止まらなくなったり、朝方に嘔吐してしまったり、会社でもトイレにこもって頭を抱えているなんて知らないですからしょうがないなとも思います。

もちろん、家族が私のことを想うからこそのアドバイスであることも分かります。友人や知り合いよりもきっと私のことを深く心配してくれていると思います。

幼少期もたくさんやりたい習い事をさせてくれて、大好きなディズニーランドにも連れて行ってくれて、大学まで行かせてもらった親には本当に感謝しています。社会人になったからこそ分かる…仕事から逃げずに家族の為に働いてしっかり稼ぐって本当に凄いことだ。

それでも、やっぱり私の限界は私にしか分からないし、私の人生は私のものなんですよね。

 

ここまで書いてあれですけど、やっぱり家族の言葉は影響が強いです。ラインの履歴を見ては、やっぱりそうなのかな…と再び悩んだりもします。

なので、まだちゃんと退職の意を伝えられていない私自身の背中を押す意味も含めて記事を書いたのでした。

総合職採用は本当に自身の成長に繋がるか?メリットとデメリット

総合職採用は様々な仕事を経験出来るから自身の成長に繋がる!…果たして本当でしょうか?

 

総合職採用について、学生の目線(過去の自分含め)と、実際に会社の内側から見る総合職って印象に差があるなと感じたので、今日は、【メーカー入社5年目社員が感じて考えた、総合職のメリットとデメリット】を記事にしてみます。




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まず、総合職とは

総合職とは、【企業で(昇進に限定のない)総合的業務にあたる職】です。

この記事では、総合職採用→適正を鑑みて各部署に配属(ジョブローテーション有り)というパターンにおいての総合職について書きます。

総合職採用の対として考えるのは、職種採用(営業、企画、研究職など)→ジョブローテーション無しのパターンです。

 

 

総合職のデメリット

○様々な職種を経験すること=器用貧乏になる

  • 10年間一貫して研究職に勤めた人
  • 5年間事務職その後5年間研究職に勤めた人

 

さて、もしあなたが研究職の中途採用担当者だとしたら、どちらの人材が欲しいでしょうか。

研究職の経験豊富な人材が欲しければ、迷わず前者の10年間一貫して研究職に勤めた人を採用するでしょう。

 

後者にも、事務職の経験を活かして研究職の業務を遂行できるという強みがあるかもしれません。

しかし、ほとんどの場合、直接的に研究職の業務や知識に役立つ事務職の仕事はありません。他の業種でも同じことが言えます。

 

ゲームにおいても、どのパラメータも中程度のユニットより、何か一つのパラメータが突出しているユニットの方が運用が考えやすいです。(そして大概のゲームで、オールマイティなユニットは終盤では使い物にならない)

 

もちろん、事務職10年×研究職10年の経歴であれば、研究職10年の人材に圧倒的に勝つことはできるでしょう。

しかし、一般的な企業ではそういった経歴は積めないと考えます。理由を次の項目に書きます。

 

○会社の都合でジョブローテーションさせられる

会社にも人事異動の都合があります。

役職者が退職したから空きができたとか、中堅が転職したとか、部署に新しい仕事を増やしたから人が足りないとか。

 

そこで起きるのが、希望しないジョブローテーションです。

表向きは、他の部署で経験を積ませていただくというモチベーションで辞令に従います。

しかし、本当にそれは自身の成長に繋がっているのでしょうか?

 

自身で、最初の10年間は事務職の経歴を積んで、次の10年間は研究職に…と考えていたとしても、会社の都合で全く関係ない部署に異動してしまう可能性があります。

 

もちろん、自分の中で意味を見出してキャリアを積めれば良いのですが、数年おきに頻繁に部署異動を繰り返す羽目になってしまうこともあります。そうなってしまうと、自分の中に蓄積されるものがほとんどありません

 

○人事異動1年目は、部署ルールを覚えるだけで終わる

全く違う部署に異動すれば、1からその部署のルールを覚える必要があります。

これは、業務には直接関係ないルールで、自分のスキルには結びつきません。しかし、会社で生きていくためには守らなければいけないルールです。

 

例えば、事務部ではデータは「日付、名前、ファイル名」で保存する。パソコンの使用は、指定の書式に指定の文言を書き申請するetc...

 

明文化されずに言い伝えられているルールも多く、徐々に新部署に慣れる→新しい仕事を任される→新ルールの発見という風に、ルールを覚えるだけでも膨大な時間を要します。

よって、部署異動が多くなることで、自分のスキルには結びつかない会社ルールを覚える機会が増え、自分のキャリアが圧迫されていくのです。

 

そして、自分の中にスキルが蓄積されないまま中年になります。

外部では通用しないレベルのスキルしか身に付いておらず、転職も出来ずに会社にしがみつかなければいけないという状況に陥ります。

 

総合職のメリット

散々デメリットを書きましたが、もちろんメリットもあります。

 

○出世しやすい

会社の都合で異動させられるとはいえ、しっかり仕事をこなしてある程度の評価を得ることができれば、出世コースに乗る事ができます

 

会社の役員は様々な部署を管理しなくてはいけません。

その中で、様々な部署をジョブローテーションで経験してきた社員は、その経験を活かして役員としての視点を持つことができます。

よって、職種採用の社員よりも、総合職採用の社員の方が社内でより上の役職を目指しやすいのです。

 

○様々な経験が出来る

デメリットと矛盾してしまうかもしれませんが、やはり様々な部署で多種多様な職種を経験できるというのはメリットでもあります。

 

例えば、事務職で効率化を計って多数の仕事を並行して進める方法を研究職に応用すれば、より多くの研究結果を得ることが出来るでしょう。

スケジュールの組み立てを行っていなかった研究部署に、事務職で用いていたスケジュール管理を適応して残業を減らすことができるかもしれません。

 

さらに多くの部署を経験すれば、様々な視点から物事を考えられるようになります。

これは悪く言えば器用貧乏ですが、良く言えば万能選手とも言えるのです。

 

○手厚い手当が貰える

総合職採用は上記項目で書いたように、未来の役員候補でもあります。

よって、初任給が高く設定されていたり、昇給の幅が大きいなどのメリットがあります。

雇用条件によっては、一般職採用や職種採用と比較して手当が増やされていることもあります。

 

 

まとめ

○転職や独立等を視野に入れるなら総合職は不利

上記のデメリットの数々から、もし今後、より良い待遇や働き方を求めて転職や独立などを視野に入れているなら総合職は不利だと考えます。

 

○会社で長く働くなら総合職がオススメ

逆に、入社した会社で長く働くつもり!役員を目指して出世したい!という考えであれば、総合職採用が絶対にオススメです。

 

 

 

自分の状況や考えと照らし合わせながらしっかり考えよう

私は総合職採用にあまり良い印象は持っていません。

なぜなら、会社の辞令で遠方に家族共々転勤せざるを得なくなった上司や、ある部署で楽しそうに働いていた先輩が違う部署に配属されて仕事が合わずに辛そうにしている姿などをたくさん見てしまったからです。

 

自分がどういうキャリアを積んでいきたいのか。自分はどんな働き方をしたいのか。

ただ総合職は安定しているから、という思考停止で判断するのではなく、しっかり自分の状況や働き方を考えて就職活動を進めて行きましょう。

野菜不足なサラリーマンは豆苗を育てるべき

約一週間でこんなに伸びるから!!!!
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【面倒臭がりの為の豆苗の育て方】

  1. 根本を残して切る
  2. 下の根部分が丸ごと入る容器に入れる(おすすめはジップロックMサイズ。上を2回程度折り返して根を丸ごと入れる。意外としっかり自立する。皿などだとヌルヌルがつくので洗浄が面倒臭いが、ジップロックはそのまま捨てられる為)
  3. 2日に一度程度水を継ぎ足す(水道水でOK。気になる人は毎日水を入れ替えてあげよう)
  4. 収穫→1に戻る

 

【注意点】

  1. 収穫は2回目くらいまでが限界。栄養がなくなるのか、2回目からは弱々しい豆苗しか生えてこなくなる。
  2. 太陽の光に向かって伸びるので場所を考える(上の写真は右側が窓の為、横に置いてあった物達がめちゃくちゃ侵食された)

 

水耕栽培で、室内なので虫も湧きにくいのでおすすめ。販売価格も安く、栄養価も高い。

調理方法は、適当に塩コショウで炒めるだけで美味しい。

 

さあ、豆苗栽培を始めよう。

社会人5年目、退職を決意した理由

入社1年目にして仕事内容に慣れることができず、休日に全く起き上がれない、涙が止まらなくなる、朝方に嘔吐するなど体に不調が現れ始めた。

2年目、体はもう限界で辞めようと思っていた矢先に部署異動があった。そこから2年程かけて体調はかなり良くなった…というよりは自分の体との付き合い方が分かってきた。

 

そして現在社会人5年目。退職の意思を固めた。

今まで散々同期と「辞めたい」と愚痴をこぼし合って酒を飲み、「まあ明日からまた頑張るか」などと毎日をやり過ごしてきた私が、なぜここに来て退職を具体的に考え始めたのか。理由を整理することで今後意志が揺れることのないようにしておこうと思う。


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目次

  • 未来に希望が見出だせなくなったから
  • やりたい(やってみたい)事ができたから
  • 死にゃあしないから
  • 友人が幸せを願ってくれているから

 

 

未来に希望が見出だせなくなったから

尊敬する先輩方は沢山いる。上司もとても優しく、よく転職関係の理由に挙げられる劣悪な人間関係は全く無い。本当に人に恵まれている環境だ。

しかし、私が先輩方や上司の様になりたいかと問われると、答えはNOだ。

休日を楽しみに平日5日間をただただ消費するのは嫌だ。役員の圧力でサビ残をするのは嫌だ。皆で集まれば会社の愚痴。嫌だ、嫌だ…。

 

もし結婚して子供を産むとなれば、今の環境はかなり良環境だ。

しかし、もはや会社の時間を生き延びるのに精一杯で、余暇はイラストやシナリオの勉強に充てる現状で結婚など微塵も考えられなくなった。逆に、全てを投げ捨てて婚活をして幸せな結婚生活(笑)を送ることもシミュレーションしてみたが、あまりにも自分に嘘を付きすぎていて苦しい。

ともなれば、もうこの会社にいる私に未来は無いのだ。

 

時代に合わせて働き方改革を掲げ、少しずつシステムが変わっていく弊社に希望を見出したこともあった。趣味との両立が満足に出来る日が来るのではないかと。

しかし、働き方改革を掲げる一方で、酒を飲んだ役員の口から出る本音は昭和のサラリーマン(昭和の方ごめんなさい)…会社に尽くしサビ残してナンボという思考。

ああ、この人達が居る限り変わるわけがない、と私の希望は打ち砕かれた。そして、この人達が居なくなるまで私の人生を消費する義理はない。

 

 

やりたい(やってみたい)事ができたから

去年の春にイラスト関係のプロアマが集うコミュニティに所属し始めた。

そして、去年の冬からシナリオ関連の勉強を始めた。そして、今年からイラストに関する通信講座を受け始めた。

今まで一人で自己満足に描いて(書いて)いたものが、他人に批評され感想が返ってくるという状況に、数年ぶりに胸が高鳴った。

 

もっとやってみたい。もっと上手くなりたい。もっと関わりたい。その為にこれらを仕事にしてみたい。

実績は無い。きっと、やる人間は仕事をやりながらでも結果を出す。でも私は出来ない。それを認めるしかない。

それでもやりたいのならば、それなりのリスクを取らなければいけないのではないだろうか。

破滅的な思考であるのは分かっている。それでも、今のままでは自分が耐えきれない。

 

死にゃあしないから

すぐには無くならない貯金がある。大きな借金は無い。持病も無い。アルバイトだってやろうと思えば何でも頑張れる気持ちがある。

今の会社を辞めることで優良な条件を逃すかもしれない。しかし、死にゃあしない。

現状維持のまま30代半ばになった姿を想像してみる。自分の人生に後悔して泣いて絶望して死んだように生きているだろうと思う。それならば死なない程度に堕ちても良い。もう、そこまで思っている。たくさん考えた。

 

 

友人が幸せを願ってくれているから

毎日毎日、一人で抱え込むにはしんどすぎて、「つらい」とツイートをしている。

そんな私のツイートを見て、幸せになって欲しいと言ってくれる人達がいる。長年のフォロワーさんも居るし、中学から付き合いのある友人、高校の友人、大学の友人…大切にしたいなぁと思う近くにいてくれる人達が幸せを願ってくれている…。

せめて、辛いとツイートする要因から離れたい。ちゃんと離れる事ができたよ、と報告したい。一時的でもいい、幸せだよと言いたい。言わねばならない。

 

 

 

 

 

以上。

あとは言うだけなんだよなぁ…

退職の意思を伝えられないんだよ。臆病者だよ。 - スノモノモ

仕事を辞めて何をするのか

仕事を辞めて、私は何をしたいのだろうか。


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とりあえず半年程度は体を休めたい。

一度壊れたメンタルが元に戻ることは無いだろうが、休むことでそれなりに調子の良いところまで持っていけるのではないかと予測している。

 

自己都合退職になるので、失業保険を受け取るまでの約3ヶ月間は無収入になる。

実家に戻れば家賃は浮く。しかし、実家に戻れば家族とコミュニケーションを取らざるを得なくなる。これは私にとってかなり精神的負担が大きいので実家に戻る予定は無い。

なので、家賃を含めて税金や食費を考えておそらく月に15万程度の出費が予想される。15×3=45万。貯金は少ないが、まあ3ヶ月を乗り越えることは出来そうだ。

 

さて、ここからが問題なのだ。体を休めて、その後私は何をしたいのだろうか。

クリエイティブな仕事に興味はあるが、何の実績も職歴もない人間がのうのうと生きていける世界ではないことぐらい分かる。ならば、実績を作っていかなくてはいけない。

 

ただ、ここ1年程プロアマが集うコミュニティに所属してみた感想としては、仕事を選ばなければ小遣い程度には稼げそうな気がしている。が、こういう場合には自分を大きく見積もる性質があるものだ。

おそらく、必死になってやっと時給度外視の案件に辿り着けるか着けないか…というレベルだろう。

今の仕事を続けながら実績を作ることも考えた。しかし、残業や出張が読めない中で締切を請け負うのは恐ろしい。日々の仕事での精神的、肉体的な消耗も激しい。これは5年間続けてきて分かったことだ。適度に自分に合った仕事をしている人間よりも私は消耗しているようだと。(言い訳山盛り)

 

強制的に締切を作る為に、オンラインの講座を受講したこともある。環境が自分に与える影響はかなり大きく、しっかりと作品作りに取り組む事ができた。仕事をしながら平日と休日合わせて取り組むのは、なかなかに命を削る行為だった。

日を重ねるごとに時間を奪っていく仕事が憎くなるし、睡眠不足に陥ることでメンタルが崩壊。仕事中に涙が止まらなくなったり、仕事をうまく回せずに残業が増えた。

自分は不器用なのだから、現在の仕事と他のことを両立するのは無理なのだ。他人に、両立するくらいできないなら何しても無理だよと言われても、自分に出来ないものは出来ない。認めるしかない。

ならば選択肢は、現在の仕事を続けるか、仕事を辞めてやりたいことやってみるしかない。

 

アニメ、イラスト、シナリオ、デザイン等に興味がある。

将来的には、自分のアイデアで生まれた物語で誰かに喜んでもらいたい。すぐにアマチュアのコンテンツを収益化するのは難しいだろう。そして、仕事を通して得るプレッシャーと物量は個人ではなかなか得ることができない。

期間を決めて、何かしら上記の業界に身を置くべきだと考えている。

物語で楽しんでもらうというとシナリオ関連だが、コンテンツが溢れる世の中でパッと目を引くことが出来るイラスト・アニメーションという技術は強い。

 

半年程度身を休め、その後にイラスト系の業界にどうにかして身を置き、傍らでシナリオを捻出しながら公開していくというプランを考えている。

どう考えても甘ちゃんなのだが、もはや今は仕事から逃げたいという頭で一杯だ…。もう一度、未来に絶望しないで希望を抱ける精神を取り戻したい。

 

今日は低気圧と日曜日の夜というダブルパンチで気が滅入っている。三十歳が数年後に迫っているが、物事を始めるのに遅いも早いもない…と信じたい。信じることでしか立っていられない。そんな感じで今日もギリギリ生き延びていく。