【洞窟探検ホラー】ディセント(2006)あらすじと感想【ネタバレ有り】
2006年公開のホラー映画「ディセント」のレビューをネタバレ有りでご紹介。
おおまかなあらすじから、筆者の感想、良かったところ・悪かったところをわかりやすく解説。
この映画は「ホラー」「クリーチャー」「サバイバル」これらが好きな人におすすめです。
作品情報
2006/07/15公開、99分、イギリス、ホラー
監督・脚本:ニール・マーシャル
製作:クリスチャン・コルソン
キャスト:シャウナ・マクドナルド、ナタリー・メンドーサ、アレックス・リード、サスキア・マルダー、マイアンナ・バリング、ノラ=ジェーン・ヌーン、オリヴァー・ミルバーン、モリー・ケイル
U-NEXT、Netflixで視聴可能
※本ページの情報は2020年3月時点のものです。 最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
映画観るなら<U-NEXT>
『ディセント』 予告編
あらすじ
事故で愛する夫と娘を失ったサラを励まそうと、友人達は女性6人での洞窟探検を企画。
アメリカのアパラチア山脈奥地の地下洞窟へとやってきたサラたちは、ロープを伝って深い穴の中へと降りていく。
最初は順調だったが、突然の崩落事故で出口への通路を塞がれてしまう一行。
地図もなく、救助も期待出来ない事を知った彼女達は、別の出入口を探すべく洞窟の奥深くへと進んで行くが……
レビュースコア(100点満点)
65点/100点
この映画を一言で表すと
洞窟に閉じ込められた女性6人が決死の脱出を試みるサバイバルホラー
映画の感想
監督は『ヘルボーイ』のニール・マーシャルです。
トラブルが次々と重なり、女性達が精神的に追い込まれていく姿は、暗くて狭い洞窟の恐怖をさらに増幅させます。
後半はモンスターパニック要素も織り込まれ、ドキドキハラハラする展開が多くありました。
狭くて息苦しくなるシーンが多いので『閉所恐怖症』の人は見ない方がいいかも。
前半はわりとほのぼのしつつある普通の洞窟探検映画
よそ見運転による交通事故で旦那と幼い娘を失ったサラ。
※冒頭にあるこのシーン(↑)は結構ビビるので注意。開始数分の出来事です。
場面は変わって、一年後。
まだ傷心状態が続くサラですが、いつまでもウジウジしていられないと思い、友人5人と洞窟探検企画に参加。
キャッキャウフフしながら深い洞窟内へと入る6人。
※後ほど判明しますが、この場所はガイドブックにも載っていない未開の洞窟でした。
最初は皆仲良く楽しんでいましたが、突如強い揺れが発生し、来た道が大きな岩で塞がれてしまいます。
後半は謎のクリーチャー(地底人)が登場
6人は別の出入口を探す為、試行錯誤して洞窟の奥へと進みますが、暗闇の中で生き物の気配を察知します。
恐る恐る音がした方向へライトを当てると、なんとそこには真っ白な肌で四足歩行の地底人の姿が。
無作為に襲ってくる地底人を相手にピックル片手で奮闘するも、1人また1人と仲間を失ってしまいます。
脱出方法もわからない絶望的な状況下で、果たして最後まで生き残るのは……?
洞窟脱出だけでもシチュエーションとしては十分面白いのに、謎のクリーチャーまで来てくれるなんてなんだかお得感がありましたw
でもクリーチャーが思いのほか弱かったのがちょっと残念です。
元々は人だったようですが、知能はかなり退化しているもよう……
何も考えず、ただ突っ込んでくるだけの存在でした。
女性でも振り払える程度だから筋力もそんなにない気がします。うーん、雑魚!w
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女性達がやたら逞しい(一部強すぎる人も)
彼女達がクリーチャーにビビっていたのは最初だけでしたw
すぐに目が退化していることを突き止めるし、奴らに奇襲されてもピッケルでガンガンやり返していくのが逞しいw
特にリーダー的ポジションのジュノ(画像で言うと右の人)の戦闘力は異常ですw
ピッケル無双で地底人を次々としばき倒していく姿はまさにランボー。
ジュノって本当に一般人なのだろうか。
洞窟探検に関してはベテランっぽい立ち振る舞いでしたが、ノースリーブという格好は流石に自然を舐めすぎだと思います。
暗い上にカメラワークが不安定なので状況がわかりにくい
終盤はバトルシーンも多くありました。
クリーチャーがわんさか居て、逃げたり戦ったりと激しいシーンが続きます。
ただ、暗闇+細かく切り替わるカメラワークのせいで状況は少しわかりにくかったです。
音と雰囲気でなんとなく観るタイプのやつ。
途中からは女性達が別々に行動し始めるのですが、その時のお互いの距離感もよくわからなかったです(近いのか離れているのか、叫べば聞こえる距離なのかなんなのか……)
でもストーリー自体は結構面白くて、テンポも良いので最後まで飽きる事なく楽しめると思います。
ホラー、スリラー映画特有の人間同士(というか女性特有の)の醜い争いも見逃せませんw
ラストはホラー映画らしい絶望的なオチ
ラストはまさかの夢オチからのバッドエンドでした。
主人公が出口を見つけて外へと出て、近くに停めてあった車に乗り込み、やっと平穏が戻った!これで帰れる!と思ったら助手席に亡くなったはずの友人が居て。
いや、急にホラーにするのやめてくれよ……これもう絶対幽霊やん。
と、ここで目を覚まします。
残念無念……まさかの洞窟内でした。
当然、出口なんて近くにはありません。
脱出云々は気絶していた主人公の夢だったようです。
周りには地底人の鳴き声が響いており、主人公は動く気力も無く、絶望的な状況のままエンドロールに入ります。
清々しいバッドエンドですわw
まとめ。ホラー映画の中では良作の部類だった
個人的には『B級』と言うのは惜しいくらいホラー映画の中では良作だと感じました。
未開洞窟と言うシチュエーションも良いし、クリーチャー登場のタイミングも絶望的でよかったと思います。
主人公達が急に無双し始めるのには少し違和感を感じましたが、個人的にただ泣き喚いているだけの女性キャラはあまり好きではないので、これはこれで有りだと思いました。
仲間を襲った憎きモンスターを次々と狩っていく姿はある意味で爽快。
本当に恐ろしいのはモンスターではなく身近な人間である事がよくわかる映画です。
それでは最後にこの映画の良かったところ、悪かったところを箇条書きで記載いたします。
評価まとめ
良かったところ
- 狭く息苦しい空間が恐怖をさらに引き立てている
- 地底人の出現タイミングが絶望的で良い雰囲気
- 女性同士のトラブルが面白い
悪かったところ
- 暗すぎて状況がわかりにくい
- 女性6人が登場するが、主人公とジュノ以外は地味
- カメラワークに若干酔う
部屋を真っ暗にして観るのがオススメ。
ただでさえ暗い映画なので昼間に観ると光の反射で余計観にくいと思います。
以上、ディセントのレビューでした。
【アクションコメディ】ヒットマンズ・ボディガード(2017)Netflixオリジナル/あらすじと感想【ネタバレ有り】
2017年公開のNetflixオリジナル映画「ヒットマンズ・ボディガード」のレビューをネタバレ有りでご紹介。
おおまかなあらすじから、筆者の感想、良かったところ・悪かったところをわかりやすく解説。
この映画は「アクション」「ボディガード」「ヒットマン」「ライアン・レイノルズ」「サミュエル・L・ジャクソン」これらが好きな人におすすめです。
作品情報
2017/08/18公開、118分、アメリカ、アクション
監督:パトリック・ヒューズ
脚本:トム・オコナー
脚本:クライアン・レイノルズ、サミュエル・L・ジャクソン、ゲイリー・オールドマン、サルマ・ハエック、サム・ヘイゼルダイン
Netflixで視聴可能
※本ページの情報は2020年2月時点のものです。 最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
ライアン・レイノルズ&サミュエル・L・ジャクソン共演!『ヒットマンズ・ボディガード』予告編
あらすじ
トップクラスのボディガード、マイケル・ブライス(ライアン・レイノルズ)に下された新たな任務は、東欧の独裁者デュコビッチ(ゲイリー・オールドマン)を裁く唯一の証人を護ること。
だがその証人の正体は、長年敵対してきた凄腕のヒットマン、ダリウス・キンケイド(サミュエル・L・ジャクソン)だった。
二人は追っ手から逃げつつ、デュコビッチが居る裁判所を目指すが……
レビュースコア(100点満点)
70点/100点
この映画を一言で表すと
ギャグとアクションのキレが最高!痛快ドタバタ逃走劇
映画の感想
監督は『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』のパトリック・ヒューズ。
主演は『デッドプール』のライアン・レイノルズ、『パルプ・フィクション』のサミュエル・L・ジャクソンが務めています。
内容は王道のアクションコメディでした。
日本ではNetflixオリジナル作品となっていますが、本国アメリカでは劇場公開していたそうです。
凸凹コンビのギャグ交じりの掛け合いが面白い
いつも振り回す側が多いライアン・レイノルズが今作では真面目なキャラ。
逆にサミュエル・L・ジャクソンが自由気ままでやりたい放題です。
この凸凹コンビのギャグ交じりの掛け合いがとても面白く、最後まで飽きずに楽しめました。
表情豊かな二人の顔芸もいちいち笑えますw
個人的にはNetflixオリジナル作品の中ではトップクラスに面白いと感じました。
日本でも劇場公開すればよかったのに……(´・ω・`)
ライアン・レイノルズ主演と言うことで『6アンダーグラウンド』と比べられることが多いですが、筆者はこっちのほうが断然好きですw
スピード感溢れるアクションシーンの連続
息つく暇もなく敵が襲い掛かってきて、主人公二人がそれらを撃退しながら裁判所を目指す展開となるのですが、道中はスピード感溢れるアクションシーンの連続です。
一番の見所は、二人がオランダの首都アムステルダム市街で繰り広げる激しいカーチェイスシーン。
美しいアムステルダムの街並みを堪能しつつも、ボートとバイクと車で大暴れしてくれます。
映画のカーチェイスシーンって大体高級車かスポーツカーを使用することが多いですが、この映画では一般車がメインに活躍します。
最後のほうでは、酷使しすぎて車がボッコボコになっていて笑いましたw
フロントガラスが割れ、ドアも曲がり、ボンネットは吹っ飛んだまま。
よくぞここまで耐えた。庶民カーの耐久力も侮れませんw
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あらゆるバディモノの中でも最高の組合せだった
前準備に時間をかけ、計画的な行動を心掛けているボディーガードのマイケル。かたや自分の直感を信じ、常に行き当たりばったりのキンケイド。
行動が真逆な二人の会話がとても面白く、だけど戦闘面ではお互いを上手くカバーし合っていて、あらゆるバディモノの中でも最高の組合せだと感じました。
個人的にマイケルの【スーツ×バイク姿】が物凄くツボw
ずっと愚痴をこぼしつつも、プロフェッショナルとしてキンケイドをしっかり守ってくれるのが凄く格好良かったです。
そして、マイケルがピンチになった時に鬼の形相で現れるキンケイドもまた格好良いw
この二人、本当に表情が豊かすぎて観ていて飽きません。
特にライアン・レイノルズの困り顔は、どことなくピカチュウ感があって可愛く思えてきますw
ちなみにエンドロールの最後では、ライアン・レイノルズの困り顔を堪能できるシュールなNGシーンが流れるので是非お見逃しなく。
それでは最後にこの映画の良かったところ、悪かったところを箇条書きで記載していきます。
評価まとめ
良かったところ
- 会話のテンポが抜群
- 主人公二人の銃撃戦が最高にクール
- アムステルダムでのカーチェイスが爽快
悪かったところ
- ゲイリー・オールドマンの出番が少なめ
- 恋愛要素がお粗末(わざと?)
- インターポールが無能すぎる
続編製作中で次回の舞台はイタリアとのこと。
日本で劇場公開されるかは不明です。
以上、ヒットマンズ・ボディガードのレビューでした。
【サプライズ系スリラー】ゲット・アウト(2017)あらすじと感想【ネタバレ有り】
2017年公開のスリラーホラー映画「ゲット・アウト」のレビューをネタバレ有りでご紹介。
おおまかなあらすじから、筆者の感想、良かったところ・悪かったところをわかりやすく解説。
この映画は「スリラー」「ホラー」「ミステリー」「伏線回収」これらが好きな人におすすめです。
作品情報
2017/10/27公開、103分、アメリカ、スリラー、ホラー
監督・脚本:ジョーダン・ピール
キャスト:ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ、ブラッドリー・ウィットフォード、キャサリン・キーナー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、リル・レル・ハウリー、キース・スタンフィールド、ベティ・ガブリエル、スティーヴン・ルート、マーカス・ヘンダーソン
Amazonプライム、U-NEXT、TSUTAYA TV、Netflixで視聴可能
※本ページの情報は2020年2月時点のものです。 最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
映画観るなら<U-NEXT>
動画配信サービス【TSUTAYA TV】
彼女の実家はなにかおかしい… 映画『ゲット・アウト』予告編
あらすじ
とある週末に恋人ローズ(アリソン・ウィリアムズ)の実家へと出向くことになったアフリカ系アメリカ人のクリス(ダニエル・カルーヤ)。
到着して早々家族から大歓迎を受けるが、アフリカ系アメリカ人の使用人を2人雇っていることに妙な違和感を覚える。
翌日、親戚一同が集まるパーティに招待されるが、何故か白人系の老人ばかりでクリスは彼らから質問攻めにあってしまう。
そんな中、どこかで見覚えのある若者を発見し、クリスは友人に確認するため彼をスマホで撮影すると、フラッシュがついた瞬間に彼は豹変。
クリスに向かって半狂乱で「GetOut!(出ていけ!)」と叫び、パーティ会場は一時パニック状態に。
度重なる不自然な行動に不安を感じたクリスは、ローズと一緒に自宅に帰ろうとするが……
レビュースコア(100点満点)
80点/100点
この映画を一言で表すと
度重なる違和感が面白い『世にも奇妙な物語』風サイコスリラー
映画の感想
白人の彼女の実家で、アフリカ系アメリカ人が体験する恐怖を描いたホラー映画。
第90回アカデミー賞にて『脚本賞』を受賞した作品です。
監督は『アス』のジョーダン・ピール。
ホラー映画という括りになっていますが、サイコスリラー要素が強いです。
怪奇現象ではなく、人間の狂気を描いた作品でした。
この手の作品ってラストが胸くそ悪いことが多いのですが、この映画は全く逆で超スッキリします。
個人的にはハッピーエンドと言ってもいいくらい爽快なオチでした。
妙な違和感を感じるシーンが多い
この映画は何気ないワンシーンでも妙な違和感を感じます。
しかも音楽やカメラワークも常に不穏なので、より気になってしまいます。
それらは全てラストに繋がる伏線となっていました。
個人的に良い伏線だと感じたシーンは下記。
- 冒頭、男性が何者かに連れ去られるシーン
- ローズが警察官に向かって「なんでクリスの免許証も必要なの?」と迫るシーン
- 庭の管理人が夜中に走り込みをしているシーン
- パーティ会場で親戚達がクリスを質問攻めにするシーン
観てる時は「なんだこれ」で終わるのですが、観終わった今は「あー、だからか!」と色々繋がってスッキリしますw
伏線がわかりやすいのもポイント高いです。
話も複雑じゃないので、誰でも楽しめる作品だと感じました。
個人的には『カメラを止めるな!』の上位互換だと思っていますw
細かい発見が色々あって面白いので、再観賞時はより観入ってしまいそうです。
恋人ローズの豹変ぶりが不気味
ローズは前半から中盤にかけては常にクリスの味方で居てくれて、美人で優しい最高の彼女なのですが、終盤以降の豹変ぶりが物凄く不気味です。
中盤クリスが「俺、帰るわ」と言っているのに対し、ローズが「両親に言い訳してくるから今日中に二人で帰りましょ」と優しい言葉をかけてくれたので「ひょっとしたら彼女は味方なのでは?」と一瞬期待したのですが、そんな甘い話はなかった……(´・ω・`)
本性をバラしたあとはそれまで笑顔が消え、ずっと無表情になりますw
これは素直に女優さんの演技が素晴らしいと思いました。
同じ人物とは思えないくらい別人になります。
しかもラストで、ライフルを持って真顔で襲ってくるのが怖すぎる。
家族の中でもクリスに対して一番攻撃的だったと思いますw
4か月も付き合った彼女がこれとかトラウマになるわ。
画面を注視すればするほど、よりラストを楽しめる
ありとあらゆる些細な会話や行動が、終盤に繋がる伏線となっています。
なので前半30分はどんなにつまらなくても、登場人物の発言・仕草に注目して観てください。
画面を注視すればするほど、よりラストを楽しめると思います。
スカッとしたエンディングも個人的には◎。
監督はバッドエンドにしたかったらしいのですが、個人的にはこのエンドで良かったと思っています。
『彼らが欲したモノは、彼らに手の負えない代物だった』というのが最高の皮肉だと感じました。
それでは最後にこの映画の良かったところ、悪かったところを箇条書きで記載いたします。
評価まとめ
良かったところ
- 伏線配置が上手い
- ローズの豹変ぶりが不気味
- スカッとするエンディング
悪かったところ
- 催眠術と手術シーンが非現実的で違和感
- 弟の役回りが地味
- コメディ要素はそんなに笑えない
ラストは「クリス、よく耐えたね!」と褒めてあげたいし、一人で駆けつけてくれた親友ロッドも本当にイイ奴w
出来ればローガンにも助かってほしかった。彼は今後もあの生活なのかしら……
以上、ゲット・アウトのレビューでした。
【人気ゲーム原作】Halo4:フォワード・オントゥ・ドーン(2012)あらすじと感想【ネタバレ有り】
2012年公開のSFアクション映画「Halo4:フォワード・オントゥ・ドーン」のレビューをネタバレ有りでご紹介。
おおまかなあらすじから、筆者の感想、良かったところ・悪かったところをわかりやすく解説。
この映画は「SF」「アクション」「エイリアン」「ゲームが原作」これらが好きな人におすすめです。
作品情報
2012/10/05公開、91分、アメリカ、SF、アクション
監督:スチュワート・ヘンドラー
原作:マイクロソフトより発売『Halo』
キャスト:トム・グリーン、アナ・ポップルウェル、アイェレット・ゾラー、マイク・ドプド、エニシャ・ブリュースター、マサム・ホールデン、イアン・ベルチャー、オスリック・チョウ、カット・デ・リエヴァ、ダニエル・クドモア、アレックス・プーチネリー
Netflixで視聴可能
※本ページの情報は2020年2月時点のものです。 最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
映画観るなら<U-NEXT>
動画配信サービス【TSUTAYA TV】
Halo 4 : Forward Unto Dawn 予告編 (日本語字幕版)
あらすじ
UNSC(United Nations Space Command)の士官学校に通う士官候補生トーマス・ラスキー(トム・グリーン)は、反乱勢力との戦い方への疑問からチームメンバーや教官と上手く馴染めずにいた。
訓練の中で徐々にリーダーとしての才能を開花させつつあったラスキーだったが、突如エイリアンが襲来し校内が壊滅状態に。
未知の敵からの奇襲攻撃に次々と味方が倒れ、絶体絶命の窮地に陥ったラスキーだったが……
レビュースコア(100点満点)
50点/100点
この映画を一言で表すと
モブキャラ視点で主人公『マスターチーフ』の強さを改めて実感するSFアクション映画
映画の感想
マイクロソフトの人気ゲーム『Halo』シリーズの実写映画化作品。
SFアクション映画として期待して観るとあまり満足できないかもしれません。
あくまでゲームをプレイ済みで、かつその世界観をある程度理解している方向けの作品だと感じました。
ぶっちゃけ『ゲームのプロモーション用のファンムービー』だと思いますw
筆者はHALOシリーズを全てプレイ済みなのでそれなりに楽しめました。
登場する乗り物や武器がゲームのまんまだったので、観ていてとても楽しかったです。
UNSCの士官学校が舞台
UNSCの士官学校に通う候補生達を中心に物語が進みます。
候補生達は皆未成年っぽいので、雰囲気は完全に学園モノ(しかも寮生活)。
これ、ジャケットで勘違いする人が多いような……(^^;)
ジャケットに出てくるヘルメットを被ったゴツい兵士(マスターチーフ)は後半しか出てこないので注意です。
最初から最後までか弱い海兵隊視点なので、コヴナント(エイリアン)達の脅威がよくわかりました。
と、同時に『マスターチーフ』の頼もしさも再実感。
いつも我々が操作しているキャラクターはこんなにも強かったのかと改めて教えてくれる作品ですw
主人公は士官候補生のトーマス・ラスキー
主人公はトーマス・ラスキーというUNSCの士官候補生で、今作のストーリーは彼が成長する過程を主軸に描かれていました(ゲーム内で『ラスキー艦長』として実際に登場する人物です)
最初は候補生の中でも厄介者のような扱いだったのですが、徐々にチームのリーダーとして才能を発揮。
やっと皆に認められそうになったところで、コールドスリープ時に使用必須な薬に対するアレルギーが見つかり、除隊に追い込まれそうになるというなんとも不幸な少年ですw
学園モノに必須な恋愛要素もちょこっとあります。
チーム内に仲の良い女の子が居て、友達以上恋人未満っぽい雰囲気でした。
ラスキーが除隊になりそうであると告白したところで二人は両想いになるのですが、直後にタイミング良くコヴナント(エイリアン)達が大量降下。
そのあとは激しい戦闘が続くので全く恋愛どころではなくなります。
アレルギーの件といい、つくづくツイていない男の子だなと思いました(´・ω・`)
SFアクション要素は後半から始まる
この映画はコヴナント襲撃後からが本番です。
後半40分を境に、真面目な『学園モノ』から一気に『SFアクション映画』へと切り替わりますw
(それまでエイリアンは一切映らないです……)
とくに『マスターチーフ』の初登場シーンは胸熱。
ラスキー達が絶対絶命のところにタイミング良く現れて、全てを持っていきますw
敵であるコヴナント(エイリアン)達も、原作に忠実に再現されていました。
暗闇のせいで顔がよく見えなかったのがちょっと残念ですが。
アサルトライフル、ハンドガン、コヴナントカービン 、ニードラー、プラズマガン等、ゲーム内で使用可能な武器も惜しみなく登場します。
終盤はゲームさながらの展開で、ワートホグを運転しながら戦場から脱出を図ります。
いや、もう完全にファン向けw
原作を知らない人は完全に置いてけぼりだと思います……
マスターチーフがとにかくイケメンで格好良い
味方を庇って攻撃を受けたり「ここは俺が止めるから先に行け」と言った発言など、いちいちイケメンなマスターチーフ。
常に冷静沈着で、声も渋いしとても格好良かったです。
パニックになる候補生達を引率しつつも敵を蹴散らし、それまでのダラダラ感を一気にふっと飛ばすその豪快さよw
チーフが来たからには全滅とかあり得ないですからね。
この絶対的な安心感こそチーフの魅力だと思います。
それでは最後にこの映画の良かったところ、悪かったところを箇条書きで記載いたします。
【ホラーゲーム原作】サイレントヒル(2006)あらすじと感想【ネタバレ有り】
2006年公開のホラー映画「サイレントヒル」のレビューをネタバレ有りでご紹介。
おおまかなあらすじから、筆者の感想、良かったところ・悪かったところをわかりやすく解説。
この映画は「ホラー」「クリーチャー」「ゴーストタウン」「ゲームが原作」これらが好きな人におすすめです。
作品情報
2006/07/08公開、126分、カナダ、フランス、ホラー
監督:クリストフ・ガンズ
原作:コナミ製作『サイレントヒル』
キャスト:ラダ・ミッチェル、ショーン・ビーン、ジョデル・フェルランド、ローリー・ホールデン、キム・コーツ、タニヤ・アレン、クリス・ブリットン、エミリー・ラインハン、デボラ・カーラ・アンガー、アリス・クリーグ
Amazonプライム、U-NEXT、TSUTAYA TVで視聴可能
※本ページの情報は2020年2月時点のものです。 最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
あらすじ
ローズ(ラダ・ミッチェル)と夫クリストファー(ショーン・ビーン)は、娘シャロン(ジョデル・フェルランド)の夢遊病に悩んでいた。
シャロンは夜中になると何かに取り憑かれたかのように『サイレントヒル』と呟くのであった。
ローズは『サイレントヒル』という田舎街が実在することをネットで知り、夫に無断でシャロンと二人で現地を訪ねることにする。
しかしその場所は数十年前の火災事故によって大勢の人々が亡くなった忌まわしい場所で、現在は深い霧と灰に覆われたゴーストタウンとなっていた。
サイレントヒルに着いた直後、車が不慮の事故に遭ってしまい、気が付くと助手席からシャロンの姿が消えていた。
ローズは誰も居ない街を彷徨っていく中で、徐々に不可解な現象に巻き込まれ……
レビュースコア(100点満点)
70点/100点
この映画を一言で表すと
サイレンと共に恐怖が始まる。世界観の再現が素晴らしい陰鬱ホラー映画。
映画の感想
KONAMIの大ヒットホラーゲーム『SILENT HILL』を実写映画化した作品。
監督は『ジェヴォーダンの獣』『美女と野獣』のクリストフ・ガンズです。
ゲーム内に出てくるクリーチャーや、その独特な世界観を十分に味わえるので、ホラーが好きな人には是非観てもらいたい作品です。
ただ怖いだけではなく、芸術的なクリーチャー造形も一見の価値ありです。
全体的な雰囲気はジャパニーズホラーに近く、音でビビらせてくるようなシーンは特になかったので心臓が弱い方でも大丈夫です。
雰囲気が最高。謎解き要素はゲームをプレイしている感覚に。
雪のように降り注ぐ灰と濃い霧に覆われたゴーストタウン『サイレントヒル』。
突如鳴り響くサイレンと共に街は鉄錆に包まれ、闇の中から異形の存在が姿を現す。
この文章だけで、ホラー好きならかなりそそられると思います。
本当に雰囲気が最高の映画です。
裏世界に入り込む時の演出(壁がバリバリと剥がれていく)が物凄く不気味だし、出てくるクリーチャーもいちいちツボをついてきます。
原作のゲームで実際にある『謎解き要素』がこの映画の中では『物語が進む上でのヒント』として街中に散りばめられてます。
娘シャロンが描いた不気味な絵が教会のマークだったとわかったときはゾクッとしましたし、母親がバス停を見て現在地を把握したり、館内にある地図を暗記するシーンは実際にゲームをプレイしている感覚になりました。
126分とホラーにしては長めの作品ですが、学校・教会・病院と場面が沢山変わるので最後まで飽きずに楽しむことができます。
\ 自宅のテレビで映画を観るなら /
不気味だけど魅力的なクリーチャー(一覧でご紹介)
本作に登場するクリーチャーは、ほぼ全て特殊メイクを施した役者が演じているとのこと(多分、人面ゴキブリ以外)。
どれも原作再現度が素晴らしいのですが、その中でも特に印象に残っているクリーチャーをご紹介致します。
両腕のないクリーチャー
外を徘徊する顔と腕がない人型クリーチャー。
ゆっくりと忍び寄ってきて、中央の裂け目から酸液のような黒い液体を噴射する。
歩き方が独特で、例えるならトイレを我慢しすぎてモジモジしている人(´・ω・`)
エビ反りのクリーチャー
学校内のトイレで登場。男性型クリーチャー。
目と足を有刺鉄線で巻きつけられ、エビ反りのまま地面を這うように移動を行う。
この怪物が手で触れた箇所は次々と腐食していく。
正体はアレッサが通う小学校の清掃職員であるコリン。
アレッサは学校内でコリンから暴行を受けた過去があり、このクリーチャーはそのイメージの具現化と思われる(彼に触れられる=穢れる=腐食化)
レッドピラミッドシング
巨大なピラミッド状の兜を被った男性型クリーチャー。
筋肉質の巨体で、手には巨大な大剣を持っている。
サイレントヒルシリーズの顔と言っていいほど有名なキャラクター。
映画では出番が少ないですが、そのインパクトは凄まじい。
相変わらずイイ身体してますわw
人面ゴキブリ
レッドピラミッドシングと共に登場。
巨大ゴキブリのような昆虫型クリーチャーで集団で行動を行う。
人間のような小さな顔を持ち、踏み潰される直前に強烈な悲鳴を上げる。
バブルヘッドナース
病院内の地下にて登場。
ナースの格好をした顔がない女性型クリーチャー。
ナイフ、メス、バール等を持っており無差別に襲い掛かってくる。
光に反応する特徴があり、暗闇の中では基本静止している。
無駄にスタイルが良い。
泣き続ける赤いカーディガンの女
多分クリーチャーではないのですが、物凄く不気味だったのでここで紹介。
地下奥にある部屋でアレッサを看病している。
ずっと泣いており、主人公のローズが彼女の前に立とうとすると避けるように隠れてしまう。
正体は、アレッサが入院していた病院の看護師。
彼女は全身火傷を負ったアレッサの姿を好奇心から覗いてしまい、恐怖のあまりその場から逃げ出した過去がある。
その時アレッサの憎しみを買ってしまったせいか、両目とも眼を潰されている。
正直一番不気味です……
アレッサ(悪魔ver)
アレッサの復讐心が具現化した悪魔。
見た目は娘のシャロンにそっくりだが、肌は青白く、唇は紫色で生気がない。
裏世界とクリーチャーを生み出した張本人と思われる。
アレッサ(本人)
全身火傷でベッドに拘束されている。
自分を苦しめた者達への怒りと憎しみからクリーチャーへと変貌した。
ベッドから触手のような有刺鉄線が生えており、それに自由自在に操ることが出来る。
文章にしてみると、ちょっと中二病っぽい設定がチラホラありますね……
個人的にはやっぱりレッドピラミッドシング(三角様)が好きです。
巨大な三角兜が強烈で、一度観たら忘れられないビジュアルです。
両腕の筋肉も男前で凄く格好良いと思いますw(でも出会いたくはない)
原作を全く知らない人にはやや説明不足感が否めない
雰囲気重視の人だったら満足できると思いますが、観終わったあとに考察しまくりたい人にとってはちょっと説明不足だと感じました。
- サイレンの直後に現れる世界は何?(裏世界のこと)
- 途中で出てきた三角頭の正体は?
- 最後、自宅に帰ったのに夫と再会できなかったのは何故?
など、色々疑問に残る点が多いかと思います。
これらは原作をある程度把握している人なら「あぁ、そういうことだろうな」となんとなく理解ができるので、そこを投げやりにしている感じが凄く勿体ないなと感じました。
この世界観を気に入って、実際にゲームをプレイしてみようって思ったのなら万々歳ですけど、逆に「意味わからんから好きじゃないわ」となってしまったら凄く残念です……
今の時代だとYouTubeで手軽にゲームのプレイ動画が観れるので、「ゲームをプレイするのはちょっと…」って方は是非プレイ動画や実況動画を参照してほしいです。
個人的にオススメの実況動画を下に貼っておきます。
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▽サクサクプレイが得意なガッチマンさん
囚人が強すぎて怖くないサイレントヒル ダウンプア:01
※YouTubeで安心と安定の127万回再生(2020年02月現在)
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それでは最後にこの映画の良かったところ、悪かったところを箇条書きで記載いたします。
評価まとめ
良かったところ
- 裏世界に移り変わる演出が不気味
- クリーチャーの再現度が素晴らしい
- ED映像が格好良い(ゲームの曲も流れます)
悪かったところ
- 中盤、展開が遅く退屈に感じる場面がある
- 雰囲気重視で説明不足な部分がある
- 今観るとCGがやや胡散臭い
娘を愛する母は強い。
夫が居る世界には帰ることが出来ないという陰鬱な終わり方も個人的には好きです。
『仄暗い水の底から』のような切ない雰囲気がありました。
以上、サイレントヒルのレビューでした。
【ライビュレポ】ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン全国大会 青学vs立海 後編【大千秋楽】
2020年2月16日開演、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン全国大会 青学vs立海 後編 大千秋楽ライブビューイングの感想をご紹介。
3rdシーズンの知識が全くない『にわかテニミュファン』の筆者ですが、それでもよければお読みください。
※批判的な文章は特にありません。むしろ絶賛しておりますw
YouTube/公式チャンネルより公演ダイジェスト映像
「テニミュってなんやねん」って方は下記動画をご覧ください。
私がライビュで観たのはこの公演です。
【ダイジェスト映像】ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学vs立海 後編
次に、筆者のテニプリに関するスペックをご紹介致します(にわかです……)
「お前のスペックなんか興味ないわ」って方は、下の目次より『ライブビューイングの感想』に飛んでください。
筆者のテニプリに関するスペック
- 原 作 最後まで読了※新テニは全然追えていません…
- アニメ 地上波でリアルタイム観賞※OVAは未視聴
- ゲーム 中学生時代に『SWEAT & TEARS 2』に激ハマり。学プリ、ドキサバは未プレイ。
- テニミュ 1stは某動画サイトで軽く拝見。2ndは円盤で立海・四天宝寺・ドリライを観賞。
- 推キャラ 四天宝寺中の部長、白石蔵ノ介。学校なら立海が一番好きです。
一番最初にハマったキッカケ
多感な小学校高学年時代に地上波アニメを観て、彼らのあまりのイケメンっぷりに一気にドはまり。
当時は自分の部屋にテニプリのポスターカレンダーを貼って毎日眺めるほどテニプリに熱中。
だが、数年で飽きてしまい別ジャンルへと浮気。
数か月前に突然の再熱
スマホアプリの『新テニスの王子様 RisingBeat(通称:テニラビ)』を気まぐれにインストールしてしまい一気に再熱。
リズムゲームは全く好きじゃないのですが、テニプリのキャラソンが懐かしくて懐かしくて;;
思い出補正って恐ろしいですね……
何気にカードの作画が凄く良くてビビる毎日。
ライブビューイングの感想
一言で言うと、めっちゃ良かったです。
全国大会立海戦を前編と後編に分けていると聞いて、最初は「なんで?」という気持ちだったのですが、観て納得しました。
素晴らしい脚本です。今まで以上に感動できるストーリーでした。
ライビュとしてのクオリティも完璧でした。カメラワークも文句無し!
色んなキャストを満遍なく映してくれましたし、ダンスや試合のシーンもとても観やすかったです。
上映時間が3時間近くあったので、途中15分程の休憩タイムもありました。
トイレ待ちしながら知人と「あのシーンよかったね!」と感想を言い合うのが地味に楽しかったです。
また、終演後は『ライビュ限定の特別映像(バクステ映像)』もありました。
オフのキャストさんの姿がとても可愛い&面白くて大満足の映像でした。
本当に行ってよかったと思っています。
誘ってくれた知人に感謝でいっぱいです。
以下、時系列に沿って思い出を綴っていきます。
開演30分前の映画館ベンチにて、やっとキャストについてググり始める
「いや、おせーよ」と言うツッコミはあると思いますが、お許しください。
思いのほか早く映画館に着いてしまい暇だったので、ポップコーンをムシャムシャと食べながら知人と公式サイトを閲覧しキャストチェックを行いました。
▽公式サイトの3rdキャスト一覧ページ
キャスト紹介 | ミュージカル『テニスの王子様』公式サイト
初見の印象は「あれ。今回のキャストさん、あまり(キャラに)似てないね」でした(失礼)
これは知人も言っていたのですが、公式サイトの宣材写真はマジで参考にならないです。
彼らは動いている姿が本番ですから。
なので今回も「たまたま写りが良くなかったんだろうな」程度に思っていましたw
その中でも「この人は原作のイメージに近い」と思ったのは下記5人。
- 越前リョーマ/阿久津仁愛さん=大きな目とキリっとした眉がリョーマにソックリ。
- 乾 貞治/竹ノ内大輔さん=髪型が歴代No.1のナチュラル感でリアルに居そうな乾先輩。
- 亜久津 仁/川上将大さん=『白菜ヘア』なのに物凄く似合っていて単純に凄い。
- 幸村精市/立石俊樹さん=鼻と口が幸村っぽい雰囲気。物凄く美形で色気がある。
- 跡部景吾/三浦宏規さん=歴代跡部と比べるとやや童顔。でも跡部って中三だからこれくらいが丁度良い。
そういえば、渡邊オサム役の碕 理人さんは2ndの忍足謙也役でしたよね。
見知った顔があると何故か安心しますw(今回の公演には出ていませんが)
ライバルズとのバトルが今まで以上に熱かった
前編で幸村以外の試合は既に終わっていますからね、尺が十分にありました。
リョーマの記憶喪失シーンは2nd同様さらっと終わりましたが、その後のライバルズとの打ち合いは物凄く長かったですw
伊武から始まり歴代のライバル達がリョーマとバトルを繰り広げて、最後は真田と跡部も登場。
一人一人ソロ曲もあって、見応えバッチリでした。
真田の『風林火陰山雷』のポーズがクオリティ高すぎてビックリしましたw
原作を読んでいてもどうやって打っているのか全く理解できなかったのですが、真田役の田鶴翔吾さんはそれを見事に再現していました(しかも違和感なくw)
あの訳わからん技を格好良く魅せることができるなんて……テニミュキャスト恐るべし。
一方のリョーマはライバルズとの打ち合いで、ずっとずっと走りっぱなしだったので阿久津仁愛さんの体力が心配になりました……
これから幸村とのバトルなのに大丈夫なのかねと。
でも最後まで歌もダンスも完璧にこなしていました。本当にあっぱれです。
このライバルズのシーンでは、途中で名曲『鎬を削る者達』も披露されます。
筆者はこの曲が本当に大好きで。
今回もサビの振付が最高に格好良くて、めちゃくちゃテンションが上がりました。
いよいよラストバトル『神の子』幸村の歌が上手すぎる
幸村役の立石俊樹さん以外のキャストも勿論みんなお上手だったのですが、彼は特に歌が上手かったなと思います。
ソロでの声の伸びが素晴らしくて。歌詞もとても聞き取りやすかったです(上に貼ったYouTubeのダイジェスト映像でも聴けます)
幸村って個人的には少し中性的なイメージがあるのですが、立石俊樹さんはまさに筆者が想像する幸村のイメージにピッタリでした。
顔が本当にお綺麗wガチで女性として通用する美しさがありました(褒めています)
勿論、王者立海としての『威厳』もバッチリ兼ね備えていましたよ。
立海全員が横一列に並ぶシーンは圧巻の格好良さ。センターに立つ幸村はまさにラスボスでしたw
感動の卒業式シーン!今回は立海の卒業式まで拝めます
ただでさえ、泣ける三年生の卒業式シーン。
いつもは青学メンバーの卒業式だけだったと思うのですが、なんと今回は立海の卒業式まで。
これは嬉しいサプライズw
立海もやってくれないかな~と思っていた矢先に始まったので鳥肌が立ちました。
青学と同じパターンで始まり、一人ずつ卒業証書を受け取ったあとにコンビで一言コメントを行うのですが、これがまたグッとくる発言ばかりでw
ブン太&ジャッカル、仁王&柳生のターンは、観客の鼻をすする音が特に凄かったです。
私の隣に座っていた方は「推せる…」「やばい、しんどい」「もう駄目」と、ずっと呟いておりました。
きっとずっと前から3rdを応援していたのでしょう。寂しいよね、卒業って……
キャストの皆さんも涙目になっている人が多かったです。
大石・菊丸・乾・ブン太・ジャッカル・切原は完全に泣いていましたね。
こっちも貰い泣きしそうになりましたw(だが、こらえた)
ラストの部長挨拶、白石蔵ノ介のターンで爆笑の嵐
これは正直、観ないと伝わらないシュールな面白さなのですが、白石役の増子敦貴さんがとにかく天然で可愛かったですw
一字一句は覚えていませんが、ざっと流れを書いてみました。
ーーーーーーーーーーー
増子「~~~~感謝の気持ちでいっぱいです、本当にありがとうございました!」
深く一礼し、全員が拍手を送る。増子さんが顔を上げ、会場が静まり返る。
増子「ありがとうございました(2回目)」
コントのようにずっこけるライバルズ。爆笑するキャストと観客。
ーーーーーーーーーーー
「さっきも言ったよね!?」「なんでまた言うの!?」と言う総ツッコミにキョトンとする増子さんがとても可愛くて和みましたwライビュ会場でも爆笑の嵐ですw
その前のコメントでも、
増子「ライバルズのメンバーの決起会に誘っていただいて。ライバルズじゃないのに凄く良くしてもらって……」
みたいな、やけに低姿勢(?)な発言をされていたのが本当に可愛かったですw
それまでずっと卒業で寂しい雰囲気だったのですが、この方のおかげで一気に空気が変わりました。
天然パワーって凄いですねw
今までの白石蔵ノ介役は、なんだかんだでしっかり者が多かったイメージなので、白石推しとしては今回新たな一面が見えてとても嬉しく思いました。
ライビュ限定の特別映像のわちゃわちゃ感が凄く良い
皆大好きバクステ映像ですw
ちゃんとキャスト全員映っていたと思います。
尺も結構ありました。
それまでとは打って変わって、みんな素の状態ではっちゃけていたのが凄く良かったです。
特に印象に残ったのは、下記3組です。
◎ゴールデンペアに担がれて宙ぶらりん状態の手塚国光
さっきまで無表情だった手塚が笑顔でふざけていましたw手塚は毎回がギャップが激しくて可愛いです。
◎赤也と仲良く登場し、流暢な同時通訳を始める柳蓮二
今回のライビュは台湾・香港でも上映していました。これは現地ファンからしたら凄く嬉しいですよね。
◎はしゃいでジャンプするリョーマを抱っこで軽々受け止める幸村精市
幸村…お前そんな綺麗な顔して実は男らしいんだな……正直一番萌えました。
いやー、本当に……凄く凄く良かったです。
もっかい観直したいですw
それまで真面目だった皆が一気にふざけ始めるのが最高に面白い。
バクステ映像って本当に神だと思います。
素晴らしいオマケを付けてくれた運営の皆様に感謝です。
最後に
「2.5次元ミュージカルなんて」とバカにする人も多いと思いますが【百聞は一見に如かず】です。
原作が好きな人は、是非とも一回は観てほしいなと思います。
歌もキャッチーで覚えやすいし、ストーリーも原作に忠実だし、最後は熱いし泣けるし、最高に面白いミュージカルです。
3rdシーズンは今回で終了なので(あとはドリライのみ)少し寂しい気持ちはありますが、テニミュというコンテンツは今後もずっと続いていくと思うので、これからも影ながら応援していきたいと思っています。
図々しい話ですが、遠方に住む者としては今後もライビュを続けてほしいなという気持ちです……
円盤で観るのと大きなスクリーンで観るのとでは、迫力と感動が大違いなので;;
多少値上がりしても全然観に行きます。それくらい価値がある作品でした。
最後に、テニミュキャストの皆様へ。
今まで本当にお疲れ様でした。
素晴らしい感動を届けてくれてありがとうございました。
以上、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン全国大会 青学vs立海 後編 大千秋楽ライブビューイングのレビューでした。
【全編ワンカット】1917 命をかけた伝令(2020)あらすじと感想【圧倒的没入感】
2020年公開の戦争映画「1917 命をかけた伝令」のレビューをネタバレなしでご紹介。
おおまかなあらすじから、筆者の感想、良かったところ・悪かったところをわかりやすく解説。
この映画は「戦争映画」「第一次世界大戦」「サム・メンデス」これらが好きな人におすすめです。
作品情報
2020/02/14公開、119分、イギリス、アメリカ、戦争映画
監督:サム・メンデス
キャスト:ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン、マーク・ストロング、アンドリュー・スコット、リチャード・マッデン、クレア・デバーク、コリン・ファース、ベネディクト・カンバーバッチ
あらすじ
第一次世界大戦中の『とあるイギリス兵の壮絶な一日』をリアルタイムで描き出す。
主人公は若きイギリス兵のウィリアム・スコフィールド(ジョージ・マッケイ)とトム・ブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)。
彼らは、トムの兄が所属する1,600人のデヴォンシャー連隊の命を救うため、決死の覚悟で激戦地を潜り抜け『作戦中止』の伝令をマッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)に届けに行く。
レビュースコア(100点満点)
80点/100点
映画の感想
第77回ゴールデングローブ賞において、ドラマ部門の『作品賞』『監督賞』の2冠を獲得。
第92回アカデミー賞においては『撮影賞』『視覚効果賞』『録音賞』の3冠を獲得した作品です。
監督は『アメリカン・ビューティー』『007 / スカイフォール』を手掛けたサム・メンデス。
物語の中心人物となる若きイギリス兵役は、若手俳優のジョージ・マッケイ、ディーン・チャールズ=チャップマン。
その脇を固めるのは、『ドクター・ストレンジ』のベネディクト・カンバーバッチ、『キングスマン』のコリン・ファース、マーク・ストロングらイギリスを代表する実力派俳優です。
なお、本作の大筋はサム・メンデス監督が『祖父のアルフレッド氏から聞いた話』を元に描かれています。
第一次世界大戦中、アルフレッド氏はイギリス軍の伝令兵を務めていたとのこと。
圧倒的没入感を味わえる新しい戦争映画
全編ワンカット風の映像なので、見ている側も主人公と共に行動をしている気分になり、本当に戦場に居るかのような雰囲気を味わうことができます。
カメラは常に主人公の後を追い続けていました。
細長く広がる塹壕を突き進むシーンではあまりの窮屈さに息が詰まりそうになりましたし、廃屋で主人公がスナイパーに狙われるシーンでは、心臓のドキドキが止まりませんでした。
全体的に視点はやや狭めなので、場所によってはステルス系のゲームをプレイしている気分にもなったり。
兵士A「遠くに見えるあの小屋ちょっと調べてみようぜ」
兵士B「おう、俺は前から行くからお前は裏からまわれ」
みたいなやりとりはPUPGをプレイしている感覚になりました。
小屋の見た目とサイズ感が、実際にゲームに配置されているものに近いんですよねw
敵がすぐそこに居るかもしれないという恐ろしさが常にあり、最後まで気の抜けない映画でした。
戦争の恐ろしさをさりげなく描いている
直接的に大きな戦闘シーンがあるわけではないのですが、ところどころに散りばめられた『戦争の傷痕』が物凄く生々しくて恐怖を感じました。
泥沼に人が無造作に積まれていたり、ぷかぷかと水面に浮かんでいたり、鉄条網に身体の一部がはまり込んでいたり……
カラスとハエがそれらに群がっていたのがまた悲惨でした。
そして何よりも恐ろしかったのは、この地獄のような空間に順応してしまっている兵士達。
休憩中の一般兵は皆どこか放心状態でした。
彼らは体力的にも精神的にも既にボロボロだったのでしょう。
でもこの過酷さは実際に当時の人々が体験した『事実』なわけで。
やはり戦争は恐ろしい。
戦争のない時代に生まれたことを有り難く思います。
ストーリーは抽象的だが、映像美は最高なので観て損はない
『危険な最前線を駆け抜け、味方に伝令を届けに行く』というシンプルなストーリーで、後半は主人公の台詞も少なく、ひたすら歩き続ける場面が多い映画でした。
全体的な雰囲気はクリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』に近いと思います。
ダンケルクのほうは様々な視点から戦争のリアルを描いていましたが、こちらは『伝令兵の視点』のみに絞っています。
人間ドラマや大規模な戦闘シーンはあまりないので、淡々と進むドキュメンタリー風ではありますが、だからこそのリアリティ・没入感がありました。
主人公の生い立ちや感情を深く説明しないから、より感情移入がしやすくて、まるで自分もその場にいるかのような新しい映画体験ができました。
ワンカット手法のアイデアは本当に素晴らしかったと思います。
それでは最後にこの映画の良かったところ、悪かったところを箇条書きで記載いたします。
【シリーズ原点】ワイルド・スピード(2001)あらすじと感想【ワイスピ1】
2001年公開のカーアクション映画「ワイルド・スピード」のレビューをネタバレなしでご紹介。
おおまかなあらすじから、筆者の感想、良かったところ・悪かったところをわかりやすく解説。
この映画は「カーアクション」「日本車」「ストリートレース」「ヴィン・ディーゼル」「ポール・ウォーカー」これらが好きな人におすすめです。
作品情報
2001/10/20公開、106分、アメリカ、カーアクション
監督:ロブ・コーエン
製作:ニール・H・モリッツ
キャスト:ポール・ウォーカー、ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースター、リック・ユーン、チャド・リンドバーグ、ジョニー・ストロング、テッド・レヴィン、マット・シュルツ
Amazonプライム、U-NEXT、hulu、TSUTAYA TVで視聴可能
※本ページの情報は2020年2月時点のものです。 最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
あらすじ
ストリートレースに大金を賭ける無謀な若者が夜な夜な集まるロサンゼルス。
ドミニク(ヴィン・ディーゼル)はその中でも一目置かれる凄腕のドライバーだった。
ある日、ブライアン(ポール・ウォーカー)と名乗る男がストリートレース場に現れ、車の所有権を賭けてドミニクに勝負を挑む。
レースは接戦となり最終的にドミニクが勝利したが、その後二人は仲良くなりブライアンはドミニクの仕事を手伝うことに。
徐々に打ち解けていく二人だったが、ブライアンの正体は潜入捜査を行っている刑事で……
レビュースコア(100点満点)
65点/100点
この映画を一言で表すと
極限までカスタムされたスポーツカーによるハイスピードカーアクション
映画の感想
記念すべきシリーズ第一作目。無印ワイルドスピード。
ロサンゼルスを舞台に『ドラッグレース(ゼロヨン)』に熱中するストリートレーサーを描いたカーアクション映画です。
監督は『トリプルX』『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』を手掛けたロブ・コーエン。
2001年の作品なので、キャストが皆若いです。
ブライアンとドミニクが初々しくて可愛く見えます。
レース場に居るギャル達の髪型と服装は流石に時代を感じますねw
この頃ってミニスカブームでしたっけ?
でも、ミアとレティは古臭い感じもせず普通に綺麗だと思いました。
二人ともスタイル良いし、お顔も整っているので、何を着ても様になりますねw
車好き必見!懐かしのスポーツカーが多く登場
頭文字Dの世界が現実に!
当時人気だったスポーツカーが多数登場します。
以下、登場する車種をご紹介。
- トヨタ・スープラ = 終盤ブライアンが使用。
- 日産・スカイラインGT-R = レオンの愛車。
- 日産・240SX = レティの愛車。
- 日産・マキシマ = ヴィンスの愛車。
- ホンダ・インテグラ = ミアの愛車。
- マツダ・RX-7 = ドミニクの普段使い用?※出番は序盤のみ
- ダッジ・チャージャー = ドミニク父の愛車。※終盤ドミニクが使用
フォルムはどれも格好良い。
だが、ステッカーと塗装のセンスは今観るとかなりアカン。
THE・パリピ(DQN)。
\ 自宅のテレビで映画を観るなら /
アクションシーンがややバイオレンス
近年のワイスピと比べると、アクションの描写がかなりリアルでした。
ワイルドスピードシリーズで「怖っ!」って思ったのは何年ぶりだろう……
スタイリッシュなカーアクションに見慣れていたので、今作のバイオレンス感にビックリしましたw
「車かっけー!」「ブライアンかっけー!」というよりも「スピード出しすぎて怖い」という気持ちのほうが強かったです。
しかもけっこう痛そうなんですよねー……
仲間がワイヤーに絡まって身動き取れなくなったりとか。
助けたくても助けられないというハラハラ感が心臓に悪いですw
「カーアクションってあぶねーな」って再認識しました。
皆さんは真似しないように(できんわ)
現在と比べたらスケールは落ちるけど、やはり名作だった
舞台が『ロサンゼルスのとある町』のみで展開されるので、派手さ・スタイリッシュさはそんなにないです。
最近のワイスピはあちこち世界を飛び回っていますからね。
それと比べるとスケールが小さめかな?と感じました。
でも、ミニマムに収めたが故の面白さがあると思います。
ブライアンとドミニクの出会い、ミアとの恋愛模様など。
登場人物一人一人にちゃんと焦点が当たるので、青春映画のような良い雰囲気があります。
特にラストのゼロヨンではブライアンとドミニクの間に『男の友情』が芽生えた感じがしてとても熱かったです。
これって二人が互いを認めた瞬間ですよね。めっちゃシビれました。
そしてこのシーンが『スカイミッション』のラストに繋がるって思うと涙が出そうになります……;;
個人的に『スカイミッション』の後にこの一作目を観直すの凄くオススメですw
ファンは絶対グッとくるはず。
そして気持ちが高まり、またスカイミッションを観たくなるっていう(無限ループ)
それでは最後にこの映画の良かったところ、悪かったところを箇条書きで記載いたします。
評価まとめ
良かったところ
- 車の魅せ方が格好良い(特にエンジン音)
- 日本車スポーツカーが沢山出てくる
- テンポが良く、BGMもノリノリ
悪かったところ
- アクションがやや控えめ
- 車に興味がない人には良さがわかりにくい
- パリピな連中しか出てこない
車に貼ってる派手派手ステッカー。
あれを格好良いと思ってる皆が初々しくて可愛く思える。
以上、ワイルド・スピードのレビューでした。
【SFヒューマンドラマ】ユピテルとイオ(2019)Netflixオリジナル/あらすじと感想【ネタバレ有り】
2019年公開のNetflixオリジナル映画「ユピテルとイオ」のレビューをネタバレ有りでご紹介。
おおまかなあらすじから、筆者の感想、良かったところ・悪かったところをわかりやすく解説。
この映画は「SF」「ヒューマンドラマ」「ディストピア」「ギリシャ神話」これらが好きな人におすすめです。
作品情報
2019/01/18公開、96分、アメリカ、SF、ヒューマンドラマ
監督:ジョナサン・ヘルパート
脚本:クレイ・ジーター、チャールズ・スパノ、ウィル・バサンタ
キャスト:マーガレット・クアリー、アンソニー・マッキー、ダニー・ヒューストン
Netflixで視聴可能
※本ページの情報は2020年2月時点のものです。 最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
『ユピテルとイオ』予告編 - Netflix [HD]
あらすじ
近未来。地球の大気汚染は深刻化し、人類の大半は木星の衛星『イオ』の軌道上にあるコロニーで生活をしていた。
滅びゆく地球にただ一人残り、再復興へのわずかな可能性を模索し続ける科学者サム・ウォルデン(マーガレット・クアリー)は日々調査と研究に明け暮れていた。
ある日、コロニーに住む恋人イーロンから一通のメッセージが届く。
それは『数日後に地球から最後の脱出船が旅立つ』という内容だった。
移動用の酸素が足りないため脱出船に乗ることを諦めていたサムだったが、気球に乗った男マイカ(サム・ウォルデン)が現れ……
レビュースコア(100点満点)
28点/100点
この映画を一言で表すと
少女が葛藤しているのを眺める超繊細SFヒューマンドラマ
映画の感想
典型的な『雰囲気を楽しむ』映画。
世界観はとても良いと思いますが、話は単調で盛り上がるシーンは殆どありません。
見たあとの感情は『無』でした。
途中、ギリシャ神話が絡むので知的な映画っぽく見えますが、あまり深みは感じ取れないです。
最後まで淡々と進み、スッキリすることも感動することもなく終わります。
主人公サムが情緒不安定?
『希望を諦めない聡明な女性科学者』と思いきや、現実と向き合わない自分勝手な少女でした。
有名科学者である父親が亡くなった事をずっと黙っていたり、恋人がいるのに急にマイカにキスを迫ったりと、やることなすこと意味不明な行動が多くて観ていて不安になります。
長年孤独だったおかげで精神が壊れてしまったのでしょうか……
気球に乗る前のシーンで『あまり時間がない』とマイカが真剣に言っているのにも関わらず、一人で美術館(廃墟)に没頭するという協調性の無い一面もありました。
話のテンポがスローでずっと同じ場面が続く
マイカと共に脱出船を目指すSFサバイバルちっくなストーリーなのかと思ったら、ずっとサムの家での会話シーンばかり。
時間を確認したのですが、開始から70分くらいまでサムの家に居続けます。
※本編が90分しかない映画です
あと、何をするのにも動きが遅めなのが凄く気になりました。
物を掴む、歩く、喋る、見つめるなど、行動がいちいちスロー気味。
一部のシーンだけなら気になりませんけど、最初から最後までこのペースが続くので『もうちょっとテキパキ動こうよ!』って思ってしまいました。
\ 自宅のTVでNetflix動画を観よう /
モヤモヤが残るエンディング
イオに飛び立つ最後の脱出船を目指して二人ではるばる移動してきたのに、最終的にサムは『やっぱり私、地球に残るわ』と。
えーーー。
決心して着いてきたんじゃないのかーい。
それとも最初からサムは美術館が観たいだけで、イオに行く気はなかったのかな……
サムの考えることは最後までよくわかりませんでした……
結局マイカは一人で気球に乗りました。
海辺のシーンに移り変わり、地球に残るサムに子供が駆け寄って映画は終了です。
いや、子供出来たんかい。っていう。
それならますますイオに向かうべきでしたし、サムの行動にモヤモヤします。
地球はガスマスクが必須、サム達以外に人間は居ない、食べ物は野菜のみ(動物は居ないらしい)
子供の人生がハードモードすぎて逆に今後が気になります。
続編に期待(無さそうだけど)
それでは最後にこの映画の良かったところ、悪かったところを箇条書きで記載していきます。
評価まとめ
良かったところ
- 序盤の研究シーンは面白い
- 廃墟となった美術館が幻想的で綺麗
- 時間が短いので手軽に観ることができる
悪かったところ
- 登場人物の心情がわかりにくい
- 話のテンポがスロー気味
- 暗いシーンが多い
- 場面展開が少ない
簡単に言うなら『何も起こらない』映画。
地球から出ていく、出ていかないの葛藤をずっと繰り返していました。
以上、ユピテルとイオのレビューでした。
【伏線回収が面白い】エクスティンクション 地球奪還(2018)Netflixオリジナル/あらすじと感想【ネタバレ有り】
2018年公開のNetflixオリジナル映画「エクスティンクション 地球奪還」のレビューをネタバレ有りでご紹介。
おおまかなあらすじから、筆者の感想、良かったところ・悪かったところをわかりやすく解説。
この映画は「SF」「スリラー」「ドンデン返し」「宇宙人侵略」「マイケル・ペーニャ」これらが好きな人におすすめです。
作品情報
2018/07/27公開、95分、アメリカ、SF、スリラー
監督:ベン・ヤング
製作:デヴィッド・ホーバーマン、ネイサン・ケイハン、トッド・リーバーマン
キャスト:マイケル・ペーニャ、リジー・キャプラン、マイク・コルター、アメリア・クラウチ、エリカ・トレンブレイ、イズラエル・ブルサード
Netflixで視聴可能
※本ページの情報は2020年2月時点のものです。 最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
『エクスティンクション 地球奪還』予告編 - Netflix
あらすじ
エンジニアのピーター(マイケル・ペーニャ)は謎の地球外生命体に人々が襲われる悪夢を何度も見ていた。
やがて悪夢は職場や家族にも悪影響を与え始め、妻のアリスはピーターに医者に診てもらうよう説得する。
上司のデヴィッドから評判の良い病院を紹介され、渋々検査に行ったピーターは、同じ夢を見たという男性と出会い、この悪夢は真実であると聞かされる。
そしてある晩、宇宙より飛来した謎の生命体が突如として地上の人間を攻撃し、彼の悪夢は現実と化してゆく。
敵の一方的な猛攻撃に人々が混乱状態となる中、愛する家族を守り抜こうと奔走するピーターは、やがて驚愕の真実に辿り着く……
レビュースコア(100点満点)
63点/100点
この映画を一言で表すと
ドンデン返しが面白い宇宙人侵略系SF映画
映画の感想
謎の地球外生命体に侵略された地球を舞台に、愛する家族を守る為に奔走する一人の男を描いたSFスリラー作品。
主演は『アントマン』『世界侵略:ロサンゼルス決戦』『フューリー』のマイケル・ペーニャ。
名脇役として起用されることが多い彼ですが、今作は主演です。
この人の顔って何故か記憶に残りやすい。
理由はわからないけど良い意味で印象的です。
敵から侵略を受けるシーンは緊張感があって面白い
序盤は平和だったのに急に空から大量の光が降ってきて、そこからはずっと爆発と銃撃の嵐。
敵のサーチライトに見つかったら即終了という緊張感。
暗闇の場面が多いのもあって、ステルスゲームを観ているかのようなハラハラ感がありました。
(お父さんがかなり真面目で、偵察や移動中のクリアリングが完璧w)
幼い次女がけっこうやらかしてくれるので「パパとママの言うことちゃんと聞いてあげて!w」って言いたくなります。
行動がいちいち危なっかしくて観ているこっちがムズムズするw
※レビューの中には「娘が余計」との声もチラホラ。
『ぬいぐるみを取りに戻る』という行動は映画内ではフラグでしかない。
\ 自宅のTVでNetflix動画を観よう /
繰り返し見ていた悪夢の真実
中盤で明らかになるのですが、主人公が予知夢だと思っていた悪夢は実は『自分の過去の記憶』でした。
また、主人公達の正体は『人造人間』であり、彼らは数十年前に武力で『人間』を地球から追い出していたことが判明します。
家族だと思っていた娘と妻も、作られた記憶によるものでした。
娘二人は元々人間夫婦に買われていたようで、戦争孤児となっていたところを主人公が引き取ったようです。
ロボットだけど感情があり、痛覚もある。
ここまで来ると『人間との違い』って何なのか……
こんなにリアルに作る必要あったんですかね?
正直、ロボット設計者の頭が狂っているとしか思えないw
敵の正体、地球への侵略目的
上の情報でもうお気付きだと思いますが、敵の正体は『人間』で、地球侵略の目的は『人造人間から地球を取り返すため』でした。
人間達は火星のコロニーで生活をしていたらしく、ずっと地球を奪還する機会を伺っていたとのこと。
うーん、この辺からもうどっちが悪なのかよくわからなくなってきますw
さっきまで人造人間を一方的に攻撃していたから悪者っぽく見えるけど、彼らは元々追われた側なわけだし。
中盤で出てくる人間の兵士が凄く良い人だったのもあり、私は後半から人間側を応援したくなってしまいましたw
故郷を無理矢理占拠されたらそりゃ誰だって怒るよね。
モヤモヤした気持ちは残るが、SF映画好きにはオススメできる作品
藤子不二雄の短編漫画でありそうな世界観だなと感じました。
(近未来が舞台で、当たり前の日常から予想外の方向に展開していく感じが)
最終的にどっちが勝つか的なハッキリとした結末は描かれないので、若干のモヤモヤ感が残りますが、トータルして普通に面白い映画だったと思います。
欲を言うなら、あと30分くらい尺を追加して『人間側の心境』を描いてほしかったです。
※作中はずっと人造人間側の視点でした
ちなみに後半の一部で、痛々しい手術シーンがありますので苦手な方は目を瞑るのをオススメします。
私は手で隠しながら隙間で観ました(意味ない)
それでは最後にこの映画の良かったところ、悪かったところを箇条書きで記載していきます。
評価まとめ
良かったところ
- ステルスゲームのような緊迫感
- 中盤からの展開が予想外で面白い
- 伏線の回収が上手い
悪かったところ
- 一部、画面が暗すぎてよくわからない
- タイトルがネタバレになっている
- 長女がブルゾンちえみにしか見えない
いや、ガチでブルゾンちえみ。
メイクと髪型が似すぎて、彼女が映るシーンは『35億』がチラついて集中できませんでした。
以上、エクスティンクション 地球奪還のレビューでした。