Episode4:人生のなかの仕事
仕事をしていると、どうしても今目の前の仕事の成功が自分の人生を左右するかのように感じてしまうことがよくある。焦って視野が狭くなってしまっているのだと思う。
仕事は大切。仕事を通じて誰かの役に立つことが社会に生きる私達の責任だと思う。
でも、決して楽しいことばかりではない仕事を毎日続ける上では、「なぜ、やるのか。」
の理由には「誰かの役に立つため」以外も個人的な想いもなければ踏ん張れないんじゃないかと思う。
人生の中の仕事のポジションってどうなんだろう、と思っていたとき、人にすすめられたのが、「LIFE SHIFT」。
この本では私たちは自分たちの人生が100年になるという「100年ライフ」を提唱している。
100年続く人生の中、80代まで仕事をする必要があるのだとした上で自身のキャリア、家族、友人、財形などについて考える必要があると示しています。
人生の諸先輩方が常識としている考えや迷信たるものを捨て去り、これから起こるライフイベントをステージごとにデザインしていかなければならないのだそう。
具体的には、これまでスタンダードだった『教育を受けるステージ』『仕事をするステージ』『引退後のステージ』の3つのステージの考え方を排して、『マルチステージ』を生きていく覚悟を持つ必要があるのだそう。
マルチステージを生きていくには、一つの仕事にしがみつき、長時間労働に耐えぬく、という一般的な考え方でいてはいけない。
目まぐるしく変化する環境に常に自分を適合させる必要があるのだ。
自分の求められる役割、スキルを敏感にキャッチして、学び、実践。自分のいるステージが変わればまた学び、実践。これを続けることができなければ職を失い、収入もなくなる。
常に進化のための努力が必要な、そんな”楽しい”世界がこれから待ち受けているとは。。。ぶるぶる。
そんな安住の地のない世界ではリスクヘッジについてもっと真剣に考えなければならないと。それが単一キャリアではなくて、自分の力を活かせる場所を複数抱えるマルチキャリアと資産をつくることへの意識だという。
財形、、、数字、、、苦手だ。。。
でも、苦手で放置すると恐ろしい未来が。一度腰を据えて勉強しないとだめじゃん。
そして、当たり前だけど大事なこと。常に学び、成長をして行けなければ淘汰されるのがこれからの時代。そのための苦労が惜しくない仕事をしたいですね。
直近の給与の額面だとか、世間的にかっこいい企業とかではなくて、本当に一生(80代まで?)向き合い続けられる領域を突き進んでいないと勉強なんて続けていられない。
その意味では、今回の転職は100年ライフへのSHIFTの第一歩を踏んだと心から言えそう。
辛いけど、一つ一つ、階段登って行きたいなと思います。
21世紀を生きる自分の人生の歩みかた。その中で仕事、家族、友達、お金ってどうするべきだろう?と考えてみたい方は読んでみてください^^♪
LIFE SHIFT -100年時代の人生戦略
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Episode3.2:スタートダッシュ生産性を高める
Episode3.2:爆速スタート 生産性を高める
前回のエントリ(前回の記事 爆速スタート Episode3.1 生産性を高める)に引き続き、生産性の向上に向けて書いていきます。
生産性を正しく定義するところから。Wikipediaによる生産性の定義はこう。「経済学で生産活動に対する生産要素(労働・資本など)の寄与度、あるいは、資源から付加価値を産み出す際の効率の程度のことを指す。
一定の資源からどれだけ多くの付加価値を産み出せるかという測定法と、一定の付加価値をどれだけ少ない資源で産み出せるかという測定法が在る。」
これを自分ごととして解釈します。「私という人間がどれだけ少ない時間とコストで、インパクトが大きく、価値が高い仕事ができるか。」
以前の私の考え方と比較してみてもズレがあるのがわかります。
”時間という有限の資源を使って、より多くのことをこなす”というざっくりとした定義であれば、似ているようにも思えますが、一段掘り下げて解釈してみると大きく違います。
これまで考えて来た生産性の高い仕事とは、”できるだけそのことに当てられる時間を工夫して多く捻出し、なおかつ自分の作業スピードも高め、たくさんのことをこなすか。”というものだったので、”少ない時間とコストで”という部分からも微妙に違っています。また、インパクトが大きく、価値が高い仕事という部分も、以前の私だと、アウトプットの質には言及せず、”たくさんの作業をこなせること”としていたので、ズレがありますね。
ここで思います。私が考えて来た生産性は「単純労働を意味するときの生産性」だったのではないでしょうか。
単純労働は今や人間の仕事ではありません。つまり、私のガムシャラメソッドは人間の潜在能力を高めることで実現するものではなく、ロボット化を夢見るようなものだったのです。
私が人間として、インパクトがあり、価値の高い仕事をするためには、どんなことに気をつければ良いでしょうか。
ここで紹介するのはボスからぜひ読むようにとすすめられた課題図書、安宅 和人さん著の「イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」」です。
この本では、「生産性の高い働き方とはなにか。」についての根本的な考え方やその具体的な手順が書かれています。
生産性の高い仕事をするということを重要なテーマとして捉えている方にはぜひおすすめしたいです。
いわゆる「読みやすさ全開の本」ではありませんが、一つ一つ自分の身に起こっているシーンを想像しながら、反復して読み込むべき本として適しています。
特に印象的なポイントは二つ。
一つは、手を動かす前に取り組むべき根本課題とは何かを深く考える(=イシューを見極める)」べきだということ。
私はよくやっていたのですが、新規事業に取り組むとき、新たな仕事を渡されたとき、売上に伸び悩んでいるとき、「とりあえずヒアリングしまくる」「とりあえず関連資料を片っ端から読んでみる」というとりあえず駆け出す行為。。。そして課題と思しきものを思いつく限りリストアプして、Todoリストに放り込み、手っ取り早く始められそうなものから潰しにかかる。まず先に手を動かして安心するやつです。
でも、良く考えずに始めた作業は結局、手戻りや無駄な作業が多いです。
もう一つは、かつて私が正しいとしていたようなガムシャラメソッドはここでは絶対に陥るべきではない『犬の道』である、ということ。
体力ばかり消耗する一方で、全てが中途半端に終わり、何も生み出さないということです。
著者の安宅さんは、外資系コンサル企業で経営コンサルタントとして働いた後、脳科学研究者として研究活動をされていたという少し変わったバックグラウンドの持ち主。
なので、この本もビジネスの現場だけでなく、以外にも研究論文を書く際のノウハウ本としても活用できそうです。
・人間として仕事をするからには、「課題を解決する」ための仕事をすべきであって、それは作業ではなくて頭を使って考えること。
・一度にたくさんのことをやろうと頑張るのではなく、本当に解くべき課題にフォーカスして、そこに全力を注ぎ込むことが重要なこと。
を教えられました。世間ではよく「すぐにアクション!」「やりながら考えろ!」と、スピードこそ命という意見を良く耳にしますが、それを鵜呑みにするのではなくて、何が根本の課題なのかを考えてみて、吟味して取り組むことも意識したいと思います。
余裕があるときに、安宅さんが書かれている個人ブログ「ニューロサイエンスとマーケティングの間」も読んでみたいな^^
http://d.hatena.ne.jp/kaz_ataka/
▶イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」 by 安宅 和人さん
Episode3.1:スタートダッシュ 生産性を高める
『生産性』・・・この言葉を聞いてイメージする解釈はさまざまだと思います。
「生産性が低い」「生産性を高めろ」私も何度言われたことか。
長時間労働に対する批判が高まる昨今、特に注目されているのが生産性だと思います。
ちなみに私は最近までこの言葉を多いに誤解していました。
そして、この言葉を聞いてけっこうメラメラしていたものでした。
「これも、それも、あれも、どれも、生産性を高めて全部やってやる!」と自分のスケジュールを分単位で区切り、”やるべきことがこんなにたくさんある”という事実をすべて書き出し、可視化して認識すること、作業にかかるスピードを徹底的にあげること、アイドリングタイムを気合いで”ゼロ”に近づけることで、”こなせる作業量”を圧倒的に増やすこと。
これが私の「生産性を高めること」でした。
学生時代の習い事や受験勉強から始まり、大学のテストやレポート、社会人になっていまままで、疑うことなくこのガムシャラメソッドを実践していました。
私、”超人”を目指していたんです。心のどこかでなれると思ってたんですね。本気で。
嘘みたいな笑っちゃう話なのですが、私は、中学生くらいからこう豪語していました。
「どうやらアメリカの偉い科学者は、人間は普段脳の10%しか使っていないという研究結果を出したらしい。(←聞きかじり)私は残りの90%を信じる。この1%でも2%でも多く使うよう意識をすることで能力は高められるはず!」
テスト前、プレゼン前、大事な局面ではトイレにこもってイメトレし、「出よ!私の潜在能力!!」と念じて本番を迎える。天性のラッキーがあってか、何故か必ず神風が吹いてなんだかんだ上手く行って来たんですね。それで、最近までコツコツ努力することができないまま大人になりました。
でも本当は薄々気づいていたんです。私、本当はただの凡人。超人なんかにはなれないんだと。でも、現実を見ようとしなかったんです。認めるのが怖かったし、努力なんて面倒なことしたくなかった。そして、どうにか何とかなってきたから。
でもとうとう、どうにもならない事態に追い込まれた。
それが、最近の職場での状態です。(詳細はEpisode0をご参照ください。)
認めます。私はド・凡人です。いいえ、それ以下です。人一倍の努力をしなければ人と方を並べて仕事なんてデキません。
前置きが長くなりましたが、まずは謙虚に今の自分を認めることからスタートし、”生産性”という言葉を定義し直します。
長くなってしまったので、続き次のページにて。
Episode2:ウォーミングアップ 集中力を高める
仕事をするにも、本を読むにも、趣味を深めるにも必須のスキルが集中力。
私も”天才児”と言われていた幼少期や少女時代(全く信じてもらえないとおもいますが、、、)には集中力と記憶力の高さには、少し人と違ったものがありました。
それが今やお客様へのメールの返信を書いていると、画面にチラチラ入ってくる新着ニュースが気になり、ミーティング中に、ついついメールが気になったり、タスクを整理したくなったりと、集中とは無縁の世界に降り立ってしまいました。
そんな私が手に取ったのが、「自分を操る 超集中力」。メンタリストDaiGoさんの著書です。
一番惹かれたのは「集中力で1年が13ヶ月になる」というフレーズでした。
幼少期に学習障害なのではないかと親族に心配されるほど、集中力がなかったDaiGoさんが、一日20冊の本を読みこなし、
さらに仕事もバリバリ、プライベートも充実させる秘訣が、この”集中力”の賜物だそうです。
ダラダラと作業してしまう。調べ物にすごく時間がかかってしまう。資料作成のスピードが遅い。
という私には、まさに喉から出が出るほどほしいチカラのひとつ。
では、実際にどうやって集中力を高めるのでしょうか。
意識の持ち方としてはこんな感じです。
・集中するポイントを明確にしてから取り組む。
・それ以外はできるだけ自動化・習慣化してパワー(文中ではウィルパワーという言葉を使っています)を節約する。
・脳の仕組みを理解し、集中しやすいサイクルに自分の仕事を当てはめる。
あとは、それを実践する具体的な方法が紹介されています。
また、より質の高いアウトプットを出すための、脳の鍛え方や、睡眠、など、日常生活にすぐに取り入れられるようなテクニックが理論とともに書かれています。
例えば、毎日の適度な運動や、自分にあった睡眠のとり方、時間の使い方や、タスク管理の仕方、など。
中でも特に気になったのが、脳を自分でコントロールできるようになるという”瞑想”というもの。
最近、瞑想=Meditationという言葉は国内外でも良く耳にしているけれど、オカルティックなものとしてスルー
して来た人も多いはず。
私も半信半疑で試してみたら、想像以上に良かった!何がいいってモヤモヤがスーと消えていく感じがするんですね。
脳をできるだけヘルシーな状態に保ち、集中力を高めるのに、この「モヤモヤ」が大敵なんです。
ああでもないこうでもないと悩んでいる間に、前頭葉に眠る脳のパワーが消費されてしまう。実はこのパワー、眠らないと回復しないんだそうです。
でも瞑想によってこのパワーのキャパシティを増やすことができるし、少しだけ消費した分を回復できるそう。
また、感情をコントロールする力もつくようなので、イライラしがちな方や、つい感情的な文を綴ったメッセージを送ってしまいそうな方にもおすすめできますね。
この本を通じて、自分のココロやカラダをいたわるのと同様に、「脳をいたわる」という概念を知りました。
口語で書かれているため読みやすいのもいいですね^^
集中力を高めて生産性を高めるためのコツ、どんどん実践してみます!
▶「自分を操る 超集中力」 by メンタリストDaiGoさん
Episode1:カーボローディング ライブラリを肥やす
こんにちは!仕事がデキず崖っぷちに立たされている、元エリートOL Reyです。
さて、前回のエントリにて、なぜ私がこのBook Marathonを始めることになったのかをご紹介しました。
まずは自分が持っている本や電子書籍の棚卸しから。
出るわ出るわ、山のように。
キャッチーなタイトルのビジネス書を買ってさらっと読んでは押入れゆき。3日後には何が書いてあったのかを忘れている。
こんな「学んでいるフリ」を続けてきたんですね。結果全然身にならないでここまで来たわけです。
もうやめよう。読書は読んだ冊数でもなければどれだけ話題の本を網羅したかでもないのに、
スタンプラリーかのごとく、サラッと読んでは次、サラッと読んでは次、とやってきました。
これからは、こんなことに気をつけて、良質な知恵をつけて行ければと思います。
・著者の語るシーンと自分の体験と重ね合わせて、追体験するつもりで読む。
・そこで興味を持ったことはすぐにやってみる。その後土地入れて行くかどうかはやってみて判断。
・本を読んだあと、自分なりのラーニングを自分の言葉で書き残す。
なんて考えながらAmazonのライブラリを見ながらサジェストされるものをポチポチポチポチ。。。。
みるみるライブラリの中身が潤沢になってきてます 笑。
頑張るぞー!
The Book Marathon Episode0:元外資系エリートOL、人生の崖っぷち!
突然ですがわたくし、今、大変苦しんでいます。
何に苦しんでいるのか。「仕事のデキなさ」に苦しんでいます。
ことの始まりは2ヶ月前、とある大手の外資系企業から、ベンチャー企業に転職したことがきっかけでした。
全く経験した事のない新しい環境で、どんな仕事が待ち受けているのか、ワクワクいっぱいで入社したのも束の間のできごと。そんな私の浮ついた気持ちはすぐさま吹き飛ばされ、恐ろしい現実が襲いかかります。
入社して二週間たつと、ボス(社長)が私と目を合わせてくれなくなり、
入社して三週間たつと、ポジション降格。彼からの激詰めの嵐が私を襲うようになりました。(内容は追々。)
そして、一ヶ月たつと、辛辣なフィードバックとともに減給の可能性を示唆されたメールが。
そのフィードバックの内容をざっくりと、かつ率直にまとめるとこんな感じです。
・チームワークがまるでできておらず、個人プレイに走る傾向がある。
・自分がいかに周りに認められるかが優先され、チームに貢献する姿勢が乏しい。
・すぐに目の前の”作業”に没頭し、全体を見失う。また、深く考える癖がついていない。よってアウトプットに手戻りや無駄が多い。
そこでいろいろと考え、行動を見直したものの状況は改善せず、ついに迎えた二ヶ月目。
きました。「減・給」! とうとうこの二文字が現実のものとなりました。
それは、あまりにもとんとん拍子に。
改めて書き起こすと私、本当にどうしようもない社会人ですね。。。
以前の職場では、”エリート”などと言われて、(今思えばお馬鹿な新人を焚き付けるための冷やかしだったのかも。)それなりにやってきたつもりでいた自分が恥ずかしい。
もともと自分を過小評価する傾向があるので、そこまで高くはない鼻が陥没するほど潰れた、そんな気分です。
個人的には、業界の専門知識の欠如や自分が苦手とすること(ロジカルシンキングや、あらゆる方向から深く考えることなど。)は認識していました。
でも、今回もらったフィードバックは、なんかそういうんじゃない。
社会人としてあるべき基本姿勢が備わっていないというものです。
というか、20代後半を迎えてこの状況、、、社会人として大丈夫か私!?!?
これはどうも、ビジネスシーンで使える小手先のテクニックを身につければ良いという話ではなさそう。仕事に対する意識、仕事を通した組織や社会との関わり方など、根本的なマインドから見直さなければならいのでは。
それならば、古今東西の先達の考えに触れ、我を振り返る、”読書”を始めてみよう。
そしてそこから学んだことを自分のことばに起こしてシェアしてみよう。きっと、より深く読むようになるし、自分の変化を感じられるはず。
これが私のBook Marathon
正直、効果的な解決策はわかりません。手探りです。
でも、もう失うものはありませんから、なんでもやってみます。
これから始まる、長く険しいこのMarathon。この苦しみを綴った手記が、
同じように仕事に悩む誰かのお役に立てば幸いです^^