シフゾウの特徴:web動物図鑑
ここでは、シフゾウの特徴を紹介しています。
見た目の特徴
シフゾウは中国に生息する動物ですが、古代中国の人々には奇妙な動物に映ったようです。中国ではシフゾウについて以下のように、語られてきました。
「シカのような角を持つが、シカでない。
ウのような蹄(ひづめ)を持つが、ウシでない。
ウマのような顔を持つが、ウマでない。
ロバのような尾を持つが、ロバでない。」
このような表現からも分かる通り、昔の中国の人々はにとってシフゾウは不思議な動物だったのです。その不思議さからか、シフゾウは『封神演義』には主人公が乗る神獣のモデルにもなっています。
角
古代中国の人々には、変な動物に見えたようですが、シフゾウはシカの仲間です。そのため、シフゾウのオスには角が生えます。(メスには角はありません。)
しかし、シフゾウのオスの角は、他のシカの仲間とは異なる特徴があります。
通常のシカの角:1年に1回生え変わる
シフゾウの角:1年に2回生え変わる
シフゾウの夏の角は大きく、11月頃に抜け落ちます。その後、再び角が生えてきて1月頃まで成長し数週間後に抜け落ちるのです。この冬に生えた角は、夏に生えた角ほど大きくはありません。そして、また夏の角が生え始めます。
水を好む
シフゾウは水を好みます。肩まで水につかり、長い時間を過ごすことも多く、泳ぎが得です。さらに、水草など水中の植物も好んで食べます。
食事
シフゾウはシカの動物です。そのため、草食動物であり反芻(はんすう)を行います。
シフゾウが好む食べ物は以下です。
- 草
- 木の葉
- 水草
水を好むことから、水草を好んで食べることが、他のシカの仲間とお大きな違いです。
分布
シフゾウは中国のみに生息する動物です。現在、シフゾウは以下の地域に生息しています。
- 北京周辺
- 上海北部
現在は上記地域に生息しているシフゾウですが、実は野生のシフゾウは一度絶滅しました。しかし、かつて中国の国外に持ち出されたシフゾウの子孫が、イギリスの大貴族の庭で飼育されていました。そして、このシフゾウが中国に再導入される形で、再び中国に野生のシフゾウが戻ってきたのです。
社会構成
シフゾウは1年の大半を、同性で構成される群れで過ごします。そして、繁殖期になるとシフゾウのオスは、ハーレムを形成。強いオスが、複数のメスと繁殖を行うのです。
web動物図鑑:No.057~No.060
web動物図鑑のNo.057~No.060です。そろそろ、シカ特集も一旦目途を付けようと思っています。
シフゾウ
No.057 シフゾウ
ちゅうごくのれいじゅう
体長 1.9-2.2 m
体重 135-200 kg
しかでもなく うまでもなく らくだでもなく ろばでもない どうぶつと ふるくから ちゅうごくでは いわれてきた。 このような みためからか ちゅうごくの ふるい ものがたりにも とうじょうする。
一言
どの動物に似ているかと言われると圧倒的にシカに似ていると思います。確かに、顔はウマに見えなくもないですが...
インドホッグジカ
No.058 インドホッグジカ
ぶたのようなしか
体長 1.0-1.2 m
体重 30-50 kg
ほっぐとは ぶた という いみ。 しょうがいぶつを さけるときに あたまを さげて したを くぐるように よける どうさが ぶたのように みえたことが その なの ゆらい。
一言
小さくてとても可愛らしいです。
アクシスジカ
からだの はんてもようが とくちょうてきな しか。 その うつくしい はんてんもようの おかげで こうきで ゆうがな みために みえる。
一言
斑点模様の並びが美しいです。風景に溶け込むための斑模様なのでしょうが、筆者は逆に目立ちそうな気がします。
ターミンジカの特徴:web動物図鑑
ここでは、ターミンジカの特徴を紹介しています。
ターミンジカは絶滅危惧種に登録された動物です。生息域で急激な開発が進み環境が破壊されたこと、漢方薬の原料とした乱獲が原因です。
見た目の特徴
ターミンジカの最大の特徴は、オスの角です。オスの角は弓のように美しいカーブを得描いた形をしています。他のシカの角は冬に抜け落ちますが、ターミンジカは7~8月頃に抜け落ちます。これは、ターミンジカの繁殖期が他のシカと異なり、3~4月だからです。(他のシカの繁殖期は秋)
また、毛皮の色は以下のように変化します。
夏:赤茶色
冬:暗い茶色
また、オスの首周りの毛はメスよりも深いです。ターミンジカの写真は少ないので以下に、動画を添付しておきます。
Eld's deer (the one with felt on the antlers) at Phnom Tamao Zoo, Cambodia
分布
ターミンジカは、東南アジアに生息する動物です。生息している地域は以下です。
特に、ターミンジカは湿原や開けた草原を好みますが、気温が高いと木陰の多い森林の中に移動します。しかし、深く茂った森は、角が木々に引っかかることもあり好みません。また、オスは泥浴びを好み頻繁に行います。
社会構成
ターミンジカは群れを形成する動物です。しかし、地域によっては個体数の減少や、生息環境の破壊もありターミンジカが単独で製革している場所もあります。
ターミンジカは性別に分かれた群れで、普段生活をしています。繁殖期になると、オスがメスを求めて探し繁殖を行うのです。
アカシカの特徴:web動物図鑑
ここでは、アカシカの特徴について紹介しています。アカシカとアメリカアカシカの違いについては以下を参考にして下さい。
生活様式
1年の大部分を同性で構成される群れの中で過ごします。繁殖期になるとオス同士は争い、争いに勝利したオスを中心にハーレムを形成。ハーレム内には20頭程度のメスと、争いに敗れたオスがいます。そして、ハーレム内で繁殖を行うのです。
オス同士の戦闘スタイル
アカシカはオスのみが角を持ち、角は毎年生え変わります。角が生著している間、アカシカの角は1日に2.5 cmずつ伸びます。角の平均サイズは、長さ70 cm、重さ1 kgです。最大のものになると、長さ1.2 m、重さ15 kgにもなります。
繁殖期のアカシカのオス同士は、できるだけ戦わずに勝敗を決めようとします。角を突き合わせて戦うと、角が欠けたり重傷を負ったりすることがあるからです。そのため、なるべく戦いたくないのです。
アカシカのオス同士は以下のようにして優劣をつけようとします。
- 鳴き声を上げる
- 並んで歩きながら相手の角や体の大きさを評価
これでも優劣が定まらない場合、オス同士は角を突き合わせて戦います。
外敵に対する戦闘スタイル
オスは角が生えている期間、角を武器としてりようし外敵を撃退します。一方、オスの角が生えていない期間や、そもそも角が生えないメスは、強力な前脚蹴りで敵を攻撃。
繁殖期でないオスは、他のオスと群れを構成しているので協力して敵に立ち向かいます。それに対し、メスの場合は、群れの中でも頑強なメスが、敵に立ち向かい追い払います。
ワピチの特徴:web動物名鑑
ここでは、ワピチの特徴を紹介しています。
名前について
「ワピチ」は、「エルク」や「アメリカアカシカ」などの名前で呼ばれます。最初にこれの名前の違いを整理します。
「ワピチ」
ワピチはこの種に分類されるシカの総称です。そのため、種を指すのなら「ワピチ」が正しいです。そのため、ここでも「ワピチ」を用いています。
「アメリカアカシカ」
ワピチは大きく分けて、北アメリカ大陸の亜種と、ユーラシア大陸に生息する亜種に分かれます。北アメリカ大陸に生息するワピチのことを「アメリカアカシカ」と呼ぶのです。
「エルク」
「エルク」は少しややこしいです。「エルク」という言葉は地域で示すシカが異なります。以下です。
それ以外の地域:『ヘラジカ』=「エルク」
ヨーロッパからアメリカ大陸に渡ってきた人々が、ヨーロッパのアカシカよりも大きい『アメリカアカシカ』を見て「エルク」と呼んでしまったことが原因です。ちなみに、北アメリカ大陸では『ヘラジカ』のことを「ムース」と呼びます。
食事
ワピチは、シカの仲間なので反芻(はんすう)を行う動物です。
ワピチは、薄暗い明け方と夕方に食事を行います。主な食べ物は以下です。
- 樹皮
- 草
- 木の芽
平均して1日に9 kgの食べ物を摂取します。また、ワピチは、ポプラの葉を食べるので、アメリカではポプラが枯れる原因となっています。
毛皮の色
ワピチの毛皮の色は一般的に、以下のように季節によって変化します。
- 夏:黄色がかかった茶色 or 橙色がかかった茶色
- 冬:灰色 or 灰色がかかった白色 or 薄い橙色
森林地帯に生息するワピチは、深い赤みのかかった茶色の毛皮です。一方で、冬になるとワピチの多くが、首の周りに茶色いたてがみが生えます。
生活様式
ワピチは、1年の大半を同性で作る群れで過ごします。繁殖期になると、ワピチのオス同士は争うようになります。そして、争いに勝った強いオスを中心としたハーレムを形成。ハーレム内には20頭程度のメスと、争いに敗れたオスがいます。ワピチは、このハーレム内で繁殖を行うのです。
オス同士の戦闘スタイル
ワピチのオスは立派な角を持っています。オスの角は毎年生え変わり、新しい角が生えている間、オスの角は1日に2.5 cmずつ成長。最大で、長さ1.2 m、重さ18 kgにもなります。
立派な見た目に反して、繁殖期のワピチのオス同士は、できるだけ角を突き合わせて戦わずに勝敗を決めようとします。角を突き合わせて戦うと、角が欠けたり重傷を負ったりすることがあるので、なるべく戦いたくないのです。
- 鳴き声を上げる
- 並んで歩きながら相手の角や体の大きさを評価
これでも勝負が決しなければ角を突き合わせて戦います。長いですが、以下に動画を添付しています。
外敵に対する戦闘スタイル
オスは角が生えている期間、角を武器に敵と戦えます。しかし、角が抜け落ちた期間や、角の生えないメスは、強力な前脚蹴りで敵を撃退。繁殖期でないオスは、群れの他のオスと協力して敵を追い払います。一方で、メスの群れでは群れの中でも逞しいメスが、敵の目前で踏みとどまり敵を追い払うのです。
一言
北アメリカ他陸では、ワピチが増えすぎて、ポプラの木が枯れることによる生態系の破壊が問題となっていました。これは、家畜を襲うオオカミをヒトが駆除してしまったことが原因です。しかし、オオカミを他地域から再導入することで、ワピチの数が減少し、生態系の回復に成功しています。オオカミには怖いイメージがあるかもしれませんが、生態系のバランスを保つためにも、必要な動物だったのです。
ワピチではなくオオカミの説明になってしまいました.....
アカシカとアメリカアカシカの違い:web動物図鑑
アカシカとアメリカアカシカが、別種かどうかについては古くから議論が交わされてきました。しかし、2004年にミトコンドリアのDNAを調べた研究結果の報告をされてからは、アカシカとアメリカアカシカは別種とされることが多くなっています。
ここでは、アカシカとアメリカアカシカの見た目の違いについて紹介しています。
たてがみ
一部のアカシカ、アメリカアカシカには冬になると、首の周りに、たてがみが生えます。アカシカで、たてがみが生えるのはオスのみです。それに対し、アメリカアカシカの場合、オスとメスの両方にたてがみが生えます。
※全てのアカシカとアメリカアカシカに、たてがみが生えます。亜種によっては、たてがみの生えない、アカシカやアメリカアカシカもいます。
繁殖期のオスの鳴き声
アカシカ、アメリカアカシカはともに、繁殖期になるとメスを求めてオスは鳴きます。しかし、アカシカとアメリカアカシカではその声が全く異なります。
アカシカの声は低く吠えているようで、アメリカアカシカの声は高く悲鳴のように聞こえます。以下に動画を添付していますのでご覧ください。
この声の違いは、生息環境によるものと言われています。アカシカはアメリカアカシカに比べ、森林地帯で暮らしていることが多いです。そのため、より遠くまで声が届くように声が低いのだと考えられます。
ダマジカの特徴:web動物図鑑
ここでは、ダマジカの特徴を紹介しています。
毛皮の模様
ダマジカは同種にも関わらず、毛皮の模様・色が異なるものがいます。ダマジカの毛皮の模様・色は4種類存在します。以下です。
通常:夏に白い斑点模様があり、冬になると消える。尾と尻に黒い線の模様。
メニル:白い斑点が明瞭で、冬でも消えない。尾と尻に黒い線なし。
黒変種:1年を通し黒から灰色がかかった茶色の毛皮。斑点なし。
白変種:白色の毛皮。冬は特に白い。斑点なし。
ダマジカの毛皮の違いは、遺伝子の違いによるもので病気というわけではありません。メニルはそれほど珍しくはありませんが、黒変種は珍しく、白変種はさらに珍しいです。
食事
ダマジカは草食動物で、反芻(はんすう)を行います。
食事は明け方から夕方の薄暗い時間帯にとります。ダマジカが食べる物は以下です。
- 草
- 木の葉
- 木の芽
- 木の枝
- 樹皮
- ブナの実
草や木の葉、芽を好みますが、秋や冬になるとこれらは枯れてしまいます。そこで、木の枝、樹皮、ブナの実などを、秋や冬に食べるのです。
生活様式
ダマジカは1年の大半を同性の群れで過ごします。メスの群れには子どももいます。ただし、生息地の環境などによっては、オスのメスが混じった群れで生活することも。
一方で、繁殖期になるとオスはレックと呼ばれる小さな集団で縄張りを作ります。この縄張りを、メスが訪れる形で繁殖を行うのです。ただし、生息環境などの影響によっては、レック形式以外の方法で繁殖を行う場合もあります。
繁殖期のオス同士は度々争います。基本的に戦いは体の大きさと、ランクで決まりますが、決着がつかない場合は角を突き合わせて闘います。
分布
地中海に面した中東諸国、ヨーロッパが元の生息地だと考えられています。そして、昔ヒトの手によってヨーロッパ全土に広がり、その後アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチン、南アフリカなどにも持ち込まれました。
ダマジカは、寒暖や湿度の変化に対する適応力が高く、様々な場所で生きていくことが可能です。ダマジカが特に好むのは、古くからある森林地帯。このような場所には、木々だけでなく、草むらなどがあり、様々な植物がありダマジカは食べ物に困りません。
一言
一言の代わりに、笑っているように見えるダマジカの写真で。
web動物図鑑:No.053~No.056
web動物図鑑のNo.053~No.056です。続シカ特集です。ここでは、紛らわしいシカも紹介していますが、現在では別種という説が有力です。
ダマジカ
No.053 ダマジカ
いろちがいたすうのしか
体長 1.3-1.9 m
体重 30-150 kg
けがわの もようが たようで はじめて みた ひとは どうしゅの しかだとは きづかないことが あると いわれてる。けがわの もようの ちがいは いでんしの ちがいに よるものある。
一言
完全に、バ〇ビのイメージです。
アカシカ
よーろっぱの ひとびとによって たちいきにも いにゅうされ がいらいしゅとして きらわれている。いっぽうで あふりか ほくぶでは ぜつめつの ききに さらされている もんだいの おおい どうぶつ。
一言
筆者がイメージする国外のシカというと、アカシカのフォルムが一番最初に思い浮かびます。
ワピチ
No.055 ワピチ
かなきりごえをあげるしか
体長 2-3 m
体重 225-544 kg
あめりかに せいそくする しか。 あかしかと かんがえられていたが さいきんの けんきゅうの おかげで あかしかと べっしゅであると かんがえられるようになった。
一言
色合といい角の形と言い、どこかアカシカに似ています。同種か別種か議論になるのも納得です。
ターミンジカ
No.056 ターミンジカ
ゆみじょうのつの
体長 1.5-1.8 m
体重 125-175 kg
ぜつめつが しんぱいされている とうなんあじあの しか。 つのを もくてきとした みつりょうや せんそうじの しょくりょうとして かられ かずが げんしょうした。 また しんりんの かいはつに よって すみかを うばわれているのも げんしょうの げんいん。
一言
弓のような角がかっこいいです。絶滅だけはして欲しくないです。
ノロジカの特徴:web動物図鑑
ここでは、ノロジカの特徴について紹介しています。
食事
ノロジカは他の草食動物と同様に、明け方と夕方に食事を行います。また、ノロジカは反芻を行う動物です。
ノロジカが主に食べる物は以下です。
- 草
- 葉
- 茎
- ベリー
ノロジカが特に好んで食べるのが、若く柔らかい水分を多く含む植物。家畜のいる牧場に入ることはめったになく、牧場の草も食べません。これは、家畜が草を汚すからだと考えられています。
オスとメスの見分け方
ノロジカは名前からも分かるようにシカの仲間です。そのため、オスとメスを見分ける最も簡単な方法は、角の有無です。角があればオスでなければメスです。
しかし、角以外にもノロジカを見分ける方法があります。
それが尻の模様です。ノロジカの尻は、白色ですがこの部分の形でオスとメスを見分けられます。オスがインゲンマメ型で、メスが逆ハート型です。
生活様式
ノロジカはオス、メスともに自分の縄張りを持ち、そこで生活しています。オスとメスの縄張りは重なり合っていて、繁殖期になるとメスがオスを自分の縄張りに引き入れます。一方で、同性のノロジカの縄張りが重なった場合、争いになりどちらか一方のノロジカが追い出されるのです。
ミュールジカの特徴:web動物図鑑
ここではミュールジカの特徴について紹介しています。ミュールジカに良く似た動物にオジロジカというシカがいます。ミュールジカとオジロジカの違いについては以下で紹介しています。
ストッティング
ストッティングとは、4本足全てを同じタイミングでつかって跳ねる行動のことです。ストッティングは主に、ガゼルの仲間が行います。シカの仲間でストッティングを行うのは、ミュールジカのみです。
ストッティングを説明するのは難しいので以下の動画を見てください。ミュールジカのストッティングです。ストッティングと普通の走る動作を何度か繰り返しているので、4本の脚の動きに注目して見てください。
ストッティングは主に、ガゼルの仲間が行う行動です。シカの仲間でストッティングを行うのは、ミュールジカだけです。
その見た目から、ガゼルもシカの仲間に見るかもしれません。しかし、シカとガゼルは大きく異なります。以下がその違いです。
- シカ:角が1年毎に生え変わる
- ガゼル:角は生え変わらない
食事
ミュールジカは早朝から夕方にかけて食事を行う動物です。シカの仲間なので、反芻(はんすう)も行います。
ミュールジカは以下のようなものを食べます。
- 木
- 低木
- 草
- 豆
- 果実
- ナッツ
- ドングリ
- ベリー
- キノコ
- 農作物
さらに、冬の厳しい地域に生息するミュールジカの中には地衣類を食べるものもいます。
生活様式
ミュールジカは単独でいることも多く、大規模な群れを作ることはありません。ただし、小規模な群れを形成することは多いです。群れを構成するミュールジカの数は、大体3~5頭で、多くても7頭ほどだと言われています。
分布
ミュールジカは、北アメリカ大陸の西部に生息する動物です。国としては以下のような地域に当たります。
- カナダ
- アメリカ
- メキシコ
しかし、アルゼンチンとハワイのカウワイ島にも、ヒトの手で移入されています。
ミュールジカは厳冬な地域にも生息し、このような場所ではその年に生まれた小鹿の生存率が急激に低下。2頭に1頭の小鹿が命を落とすとの報告もあります。厳冬が訪れる高山地帯では、降雪を避けるために山を下って過ごすこともあります。
一言
ミュールジカのストッティングは可愛いです。ちなみに、ミュールジカは56 km/hで走れるらしいです。
オジロジカの特徴:web動物図鑑
オジロジカの特徴を紹介しています。オジロジカに見た目が良く似たミュールジカという種類のシカがいます。オジロジカとミュールジカの違いについては以下で解説しています。
尾
オジロジカは名前の通り、尾の裏側が白色の毛に覆われています。オジロジカは、天敵を見つけると尾を、巻き上げるように持ち上げ、天敵に対してばれていると警告を発するのです。さらに、尾を持ち上げる動作は周囲の仲間に、危険を知らせる役割もあります。仲間に危険を知らせる場合は、尾を持ち上げるだけでなく鳴き声を発して伝えもします。
食事
オジロジカは草食動物で、反芻(はんすう)を行います。オジロジカが主に食事をするのは、明け方と夕方です。
以下のように多種多様な植物を採食することが、オジロジカの食事の特徴です。
- マメなどの植物の葉、芽など
- 草
- サボテン
- ドングリ
- 果実
- トウモロコシ
- 牧草
- シロツメクサ
- キノコ(ヒトにとって有毒な種も含む)
- ツタ(ヒトにとって有毒な種も含む)
ヒトが耕した畑に生えた牧草や、乾燥地域に生えたサボテンなど住処に応じた植物を食べたり、季節に応じた採食行動を取ったりするなど、オジロジカの適応力の高さが窺えます。さらに、ヒトにとって有毒な食べ物を採食できる点も特徴です。
また、オジロジカは必要があれば、鳥やネズミなどの小動物を食べることも知られています。これは多くの草食動物に共通した特徴です。
毛皮の色
オジロジカの毛皮は季節や生息地域、亜種、年齢によって異なります。一般的には、春から夏にかけては、赤みが掛かった茶色で、秋から冬にかては灰色が掛かった茶色になります。もちろん例外もあるので、全てのオジロジカに当てはまるわけではありません。
これも一般論ですが、年齢が高くなるほど、オジロジカの毛の色は灰色に近づく傾向があります。また、高緯度地域に生息するオジロジカほど、毛の色は灰色が強くなるのです。
ヘラジカ:web動物図鑑
ヘラジカは世界最大のシカです。ここでは、ヘラジカの特徴について、紹介しています。
食事
ヘラジカは草以外の植物なら何でも食べます。以下がその例です。
- 木の葉
- 木の芽
- 水草
- 樹皮
- 果実
ヘラジカのは木の中でも、ヤナギ、カバノキを好みこれらの若葉や新芽を好んで食べます。
ヘラジカの彩食における、他のシカの仲間との大きな違いは以下の2点です。
水草の採食
水草を十分に食べられる時、ヘラジカの食べ物の約半分は水草で占められます。他のシカも水草を食べますが、これほど大量には食べません。水草は他の植物に比べ、カロリーは高くありませんが、ミネラルを多く含みます。ヘラジカにとって、水草は貴重なミネラル源なのです。
さらに、ヘラジカは水草の採食法にも特徴があります。ヘラジカは水に潜って水草をむしり取り、水面に顔を出すことなく飲み込むことが可能です。それに対し、他のシカも水に潜って水草をむしり取ることはできるものの、水中では飲み込めません。必ず顔を水面に出す必要があるのです。
干し草を食べられない
ヘラジカはシカの仲間なので反芻(はんすう)動物です。一般的に、反芻動物は栄養価が低く、食物繊維の多い干し草を食べ生きていくことができます。反芻についてご存知ない方は以下をご覧ください。
しかし、ヘラジカは進化の過程で食物繊維の多い食べ物を消化しにくくなりました。そのため、ヘラジカは干し草を食べられません。ヘラジカが家畜化されなかった理由として、栄養価が低く食物繊維繊維の多い物を食べられなかったことが原因だと言われています。
分布
ヘラジカは北アメリカ大陸と、ユーラシア大陸に生息しています。季節に応じて食料を求め移住する動物です。以下がヘラジカの生息地です。
ヘラジカが好むのは森林地帯です。特に、若い木々、成熟した木々が混在している環境が適しています。若い木々と成熟した木々の用途が異なるのです。
若い木々は食用に利用します。一方で、成熟した自木々は自身を風景に溶け込ませ、捕食者に見つかりにくくするために必要なのです。
また、夏場は水草を食べたり、水浴びしたりすらために水場の近くで生活しています。
毛皮
ヘラジカはその毛皮も特徴的です。ヘラジカ毛皮は2層構造で、体に近い層は柔らかなウール状になっています。
それに対して、外側の毛は長く頑丈で、中が空洞になっています。ここに、体の近くで温められた空気が溜まることで、防寒の役割を果たします。
毛皮の構造からもわかるように、ヘラジカは寒さに強く、暑さに弱い動物です。そのため、夏には木陰で涼んだり、水場で水に浸かったりします。ここで、外側の毛が再び役に立ちます。外側の毛は中に空気が入っているので、体を浮きやすくしてくれるのです。ちなみに、水浴びらダニなどの寄生虫を落とす役割もあります。
角
他のシカと同様、角が生えるのはオスのみです。オスの角は繁殖の時期に大活躍します。繁殖の時期が過ぎると角は抜け落ち、翌年新しい角が生えてきます。
オスのヘラジカは、メスを巡って角を使って優劣を付けます。ます、オスは角の立派さでお互いに誇示して勝負します。より立派な角を持つオスが、勝者となるのです。角の見た目で勝負がつかない場合、実際に角を付き合わせて闘い優劣を決めます。
オスの角は年齢によって、見た目が変わります。これも他のシカと共通です。ヘラジカの場合、5〜12歳の時に角は最大となり、13歳以降は小さくなります。
攻撃性
アメリカの野生動物による死者・負傷者の数は、ヘラジカによるものが最多です。また、世界規模で見ても、ヘラジカによる負傷者の数はカバによる負傷者に次いで2番目に多いです。
ヘラジカは好き好んで、ヒトを襲うわけではありません。驚かされたり、怒らせたりするとヘラジカは攻撃に出ます。
ヘラジカの主な攻撃は蹴りです。威力、リーチともに申し分ありません。さらに、ヘラジカは他の有蹄類(蹄のある動物)と異なり、横方向にも脚を上げることができます。横に回っても危険は回避できません。
横方向の蹴りではありませんが、ヘラジカの攻撃シーンの動画を添付しておきます。ヘラジカが、芝刈り機に強烈な一撃をお見舞いしています。1分3秒付近です。
社会構成
ヘラジカは基本的に群れを作りません。基本的に単独で生活する動物です。ただし、冬になると10頭程度の群れを形成することがあります。
黒霧島水割りの最高の割り方に近づく【大人の実験】
黒霧島は全国的にも有名な芋焼酎です。本記事では、筆者が最もおいしと思う、黒霧島の水割りを求めるまでの実験とその結果について紹介しています。基本的には、実験方法と結果だけ読んでいただければ、わかる構成です。実験レポート的に見たい方は、全部に目を通していただけると幸いです。
背景
「黒霧島」は霧島酒造株式会社によって、1999年5月に全国販売が始まり、現在となっては全国的にも有名な芋焼酎である。大正5年に霧島酒造株式会社の創業者、江夏吉助によって初めて醸造された焼酎を、現代の技術で再現したものが黒霧島である。『トロッとキリッと黒霧島』のキャッチコピー通り、黒霧島の特徴としては、芋の甘みを感じるとともに、後に尾を引くしつこさがないことが挙げられる。
一方で、焼酎を嗜む方法は様々で、銘柄まで考慮すれば一口に焼酎といっても味わいは多種多様である。焼酎には種々の嗜み方があるものの、お湯割り、ロック、水割り、ストレートが、広く知られた焼酎の嗜み方として挙げられる。しかし、お湯割り、ロック、水割りは作り方によって、その味わいは千変万化する。
そこで、筆者は黒霧島を水割りで嗜むための、最適な割り方を探求した。まず、水道水と黒霧島の割合を変化させてその味わい比較し、筆者の独断で最適な黒霧島と水の比を求めた。その後、水道水の代わりに、3種類の市販のミネラルウォーターを使って、最適な割合で黒霧島の水割りを作成しその味を比較し、筆者の独断で順位を決定した。
実験方法
黒霧島と水の最適な割合
最適なミネラルウォーターの決定
- 黒霧島と3種のミネラルウォーターを冷蔵庫に入れ1日静置
- 氷水を張った水浴でコップを冷却
- 冷えた黒霧島とミネラルウォーターを全量50 mLになるよう種々の体積比で計量
- 黒霧島、ミネラルウォーターの順番でコップに移し混合
- 箸で撹拌
- 筆者が試飲
結果
黒霧島と水の最適な割合
黒霧島の水割りに水道水を用いると、水道水の塩素臭さを感じた。黒霧島の割合が増加するに連れて塩素の匂いはしなくなるものの、完全には消えなかった。
黒霧島:水=1:9、2:8、3:7
黒霧島と水の割合を1:9、2:8、3:7とした黒霧島の水割りの味わいは水に近く、ほのかに、黒霧島独特の香りとアルコールの香りがする程度だった。また、3:7では、黒霧島の甘みを確認できた。
黒霧島:水=4:6、5:5
黒霧島と水の割合を4:6、5:5とすると、アルコールの刺激を強く感じるよになった。しかし、これらの割合では水っぽさが残っていた。
黒霧島:水=6:4、7:3
黒霧島と水の割合を6:4、7:3とした場合、黒霧島特有の香りと芋の甘みを強く感じた。特に7:3の場合、これらの味わいは最も強かった。飲み始めには水のまろやかさを感じ、その後にアルコールの刺激と黒霧島の香りと甘みがあった。後味が口の中に長く残ることもなかった。
黒霧島:水=8:2、9:1
黒霧島と水の割合を8:2、9:1で作製した水割りは、アルコールの刺激が非常に強かった。飲み始めから強いアルコールの刺激を感じた。黒霧島の香りと甘みは感じられたが、アルコールの強い刺激の裏に隠れるような味わいだった。
総評
試飲による筆者の独断の結果、黒霧島と水の比を6:4、7:3とした時に、最も黒霧島の香りと甘みを感じることができ、アルコールによる刺激を上回っていると感じた。したがって、6:4、7:3を最適な割合とした。
最適なミネラルウォーターの決定
水道水を用いた黒霧島の水割りは、塩素臭かったのでより美味しい黒霧島の水割りを作成するために、3種類のミネラルウォーターを用い味わいを比較した。用いた3種のミネラルウォーターは、いろはす、Asahi六甲天然水、阿蘇天然水である。また、黒霧島とミネラルウォーターの比は、黒霧島と水道水の水割りから求めた最適な6:4、7:3とした。
いろはすを用いて作成した黒霧島の水割りは、飲み始めにアルコールの強い刺激を感じた。アルコールによる強い刺激の後に、黒霧島の香りが漂った。黒霧島の香りは、3種類の中で最も後まで引いた。
Asahi六甲天然水
アルコールの刺激が3種類の中で最も強く、最も後を引いた。口に含んですぐに、アルコールの刺激を感じ、黒霧島の香りと甘みは3種類の中が最も感じられなかった。黒霧島の香りと甘みが最も弱いとも考えられるが、アルコールの刺激に打ち消されている可能性もある。
阿蘇の天然水
口に含んだ直後の口当たりはよく、アルコールの刺激は抑えられ、水のような口当たりだった。その後アルコールの刺激を感じた。しかし、アルコールの刺激は上2つよりも弱かった。そして最後に、黒霧島の強い香りと甘みを感じた。香りと甘みが長々と口の中に留まることはなかった。
総評
試飲による筆者の独断の結果、阿蘇の天然水が3種類のミネラルウォーターの中で、黒霧島の水割りに適していた。いろはすは、黒霧島の香りと甘みを最も長く感じられ、あ阿蘇の天然水は、アルコールの刺激を抑えつつ黒き島の香りと甘みを堪能でき、甲乙をつけ難かった。
しかし、黒霧島のキャッチコピー『トロッと、キリッと』に謳われた、「後に引くしつこさがない」というよさを考慮すれば、阿蘇の天然水が黒霧島の水割りには最適であった。逆に、黒霧島の香りと甘みを長く感じたいならば、上記3種の中ではいろはすが好ましい。
考察
黒霧島と水の最適な割合
黒霧島と水の水割りが美味しく感じられた、6:4、7:3ではアルコールの刺激よりも、黒霧島の香りと甘みが強かったことから、アルコールの刺激が抑えられていた可能性がある。
黒霧島の水割りの主成分は、エタノールと水である。エタノールと水の混合溶液は、エタノールーエタノール、水ー水、エタノールー水の結合(水素結合)が強いほど、エタノールの刺激が低下する。25℃のエタノールー水の混合溶液の場合、エタノールの体積が20%付近で、エタノールと水の水素結合が最も強くなることが知られている。
エタノールの体積が20%のエタノールと水の混合溶液は、一般のアルコール飲料の20度に相当する。筆者が黒霧島の水割りに用いた黒霧島も20度である。そして、筆者が美味しいと感じた、黒霧島の水割りの濃度は、6:4、7:3でそれぞれ、12%、14%である。
6:4、7:3ともに、エタノールと水の水素結合が最も強くなるエタノールの体積20%から大きく外れていなかった。このことから、筆者が美味しく感じた割合は、エタノールの刺激が抑えられる割合であるといえる。
しかし、6:4(エタノール12%)、7:3(14%)の水割りが、8:2(16%)、9:1(18%)の水割りの\よりも飲みやすかった原因は定かでない。黒霧島や水道水に含まれる、塩や有機酸などの不純物により、エタノールと水の水素結合が最も強くなるエタノール濃度が20%から低下した可能性が考えられる。水割りの温度が25℃ではなかった(冷蔵庫で事前に冷やしていた)ことも原因になり得る。さらに、黒霧島の香りや甘み成分と水やエタノールとの相互作用が小さく、6:4、7:3の場合に香りが強く、エタノールの刺激が緩和されたとも考えられる。
最適なミネラルウォーターの決定
エタノールと水の混合溶液の結合の強さは、混合溶液中に含まれるイオン、有機酸、フェノール類などの物質の影響を受ける。使用するミネラルウォーターによって黒霧島の水割りの味わいが変化した理由としてはイオンによる影響が考えられる。
イオンの種類によって、エタノールと水の結合は強められたり、弱められたりする。そこで3種のミネラルウォーターの成分表示から含まれる陽イオン(プラス電荷を持つイオン)とその濃度調べた。さらに、3種のミネラルウォーターの硬度も求め、陽イオンとともい以下の表にまとめた。硬度の算出に用いた式は以下である。
いろはす | 六甲天然水 | 阿蘇の天然水 | |||
下限 | 上限 | 下限 | 上限 | ||
Ca2+ mg/L | 7.1 | 2 | 17 | 12 | 24 |
Mg2+ mg/L | 5.5 | 1 | 11 | 6 | 10 |
K+ mg/L | 4.1 | 0.2 | 1.8 | 3 | 7 |
Na+ mg/L | 11 | 10 | 48 | 7 | 14 |
硬度 mg/L | 40 | 48(中央値で計算) | 80(中央値で計算) |
硬度(mg/L) = Mg2+の濃度(mg/L) × 2.497 + Ca2+の濃度(mg/L) × 4.118 (1)
Asahi六甲天然水、阿蘇の天然水は、陽イオンにばらつきがあり、単純な比較は困難であるが、各値の中央値(真ん中の値)を取り比較を試みた。各ミネラルウォーターに含まれる、陽イオンは以下のグラフのようになっていた。一方で、陰イオンは表示されていなかったため比較できない。
阿蘇の天然水がまろやかだった理由
3種類の水の硬度を比較すると、阿蘇の天然水の値が、他の2種よりも大きかった。
阿蘇の天然水の硬度 > 他の2種のミネラルウォーターの硬度
陽イオンの中でも、Mg2+(マグネシウムイオン)、Ca2+(カルシウムイオン)は、水とエタノールの結合を強めるため、エタノールの刺激を抑えるはたらきがある。特にMg2+(マグネシウムイオン)の影響は大きい。
つまり、(1)式で求めた硬度が大きいミネラルウォーターほど、水とエタノールの結合が強くなり、エタノールの刺激を抑える傾向にあると考えられる。そのため、最も硬度の大きな阿蘇の天然水を使った場合、エタノールの刺激が抑えられたと考えられる。
Asahi六甲天然水といろはすの違い
Asahi六甲天然水といろはすの硬度を比較すると、ほぼ同程度だった。しかし、Asahi六甲天然水で作った水割りが3種類の中で最もアルコールの刺激が強かった。これは、Asahi六甲天然水が、3種の天然水の中で最もNa+(ナトリウムイオン)が多かったからだと考えられる。
Na+(ナトリウムイオン)は、エタノールと水の結合を弱め、アルコールの刺激を強めるはたらきがある。その結果、Asahi六甲天然水は、いろはすと硬度が同程度にも関わらず、3種の中で最もアルコールの刺激が強い水割りになったと推測できる。
結言
20度の黒霧島を水割りで飲む際は、黒霧島と水の比を6:4、7:3とすると美味しく飲めることがわかった。また、いろはす、六甲天然水、阿蘇の天然水の中で最も美味しい黒霧島の水割りを作れるのは阿蘇の天然水。
オジロジカとミュールジカの違い:web動物図鑑
オジロジカとミュールジカはどちらも、無名なシカです。ご存知の方はかなりの動物好きだと思います。そんなオジロジカとミュールジカですが、実は良く似ています。そこで、ここではオジロジカとミュールジカの違いについて紹介します。
オジロジカ、ミュールジカの特徴については以下で紹介しています。
角の形状
オジロジカ:1本の角から何本か枝分かれ
ミュールジカ:枝分かれした角もからも枝分かれ
オジロジカの角は、1本の大きな角から数本の角が枝分かれしますが、枝分かれした小さな角からは枝分かれしません。それに対し、ミュールジカの角は、枝分かれした角からも枝分かれします。ミュールジカの角はその形状から、フォーク状と言われます。
角はオグロジカ、ミュールジカともに、大人のオスにしか生えないので、角の生えないメスや子どもを角で見分けることはできません。
尾
オジロジカ:毛の色は白
ミュールジカ:尾の先端の毛の色は黒
オジロジカの尾は名前からもわかるように白色です。一方、ミュールジカの尾の大部分は白色ですが、先端部分だけ黒色です。
耳
オジロジカ:顔の大きさに対し耳が小さい
ミュールジカ:顔の大きさに対し耳が大きい
オジロジカは顔の大きさに対して耳が小さめ。ミュールジカは顔の大きさに対して、耳は大きめです。オジロジカとミュールジカの顔を並べるとわかりやすいと思います。
ストッティング
動画を見ていただくとわかりやすいので、ミュールジカのストッティングの動画を、以下に添付しておきます。ストッティングと普通の走る動作を何度か繰り返しているので、4本の脚の動きに注目して見てください。
分布
オジロジカはミュールジカに比べて生息範囲が広いです。ミュールジカの生息地の大部分は、オジロジカの生息範囲に含まれています。
一言
記事を書いていて思ったことは、オジロジカとミュールジカの違いなんて誰が気にするんだということです。マイナー過ぎます。価値があるのやら.....でも、少しでも動物に興味がある方のためになるのならいいのでしょう。それが、web動物図鑑です。
web動物図鑑:No.049~No.052
web動物図鑑のNo.049~No.052です。シカ特集です。マニアックなシカも有名なシカもどんどん紹介していきます。
ヘラジカ
No.049 ヘラジカ
せかいさいだいのしか
体長 2.4-3.2 m
体重 200-700 kg
あめりかたいりくで もっとも きけんな やせいどうぶつ。 ふだんは おとなしいが おこらせると つので ついたり あしで けりあげたりして こうげき してくる。からだが おおきいため いりょくは ひじょうに たかい。
一言
アメリカで野生動物に襲われて亡くなった人の数で、最も多いのはヘラジカによるものだそうです。ヒグマやオオカミではないのです。
オジロジカ
No.050 オジロジカ
ぜっさんぞうしょくちゅう
体長 2.0-2.5 m
体重 43-150 kg
ふるくは しゅりょうが げんいんで げんしょうした げんざいは ほごにより ぎゃくに かずが ふえすぎている。しょくぶつるいなら なんでも たべ てきおうりょくが ひじょうに たかい。
ミュールジカ
No.051 ミュールジカ
おじろじかではない
体長 1.5 m
体重 200-270 kg
しょくぶつるいなら なんでも たべる。ふゆは たべものが すくなくなるため せいぞんりつが きょくたんに おちる。とくに そのとしに うまれた こじかに とって きびしい ふゆは きけん。
一言
オジロジカに似ていますが別種です。どこが違うかわかりますか?