教えて恋心

ノンセクシャル寄りだけどそうとも言い切れない中途半端な女の日記

久々に更新

ブログの存在を忘れかけていた。

 

コロナがあろうと普通に仕事のある毎日。

田舎ではコロナが何だか遠い話のような雰囲気だったりする。

 

私は母を病気で亡くしていて、その母から口を酸っぱくして言われていたのだけど

 

「除菌を怠るな」

「各種検診は年一で行け」

 

この二つだけは随分前から守っていたから、普段の生活では外出を控えるくらいでマスクも除菌系も常に所持していたから特に困らなかった。

 

 

目下の悩みは二つ。

 

 

【実家を出たい】

 

今は父と暮らしている。

何年も前から一人暮らしを打診しているが、父を説得するのに時間が掛かっている。

 

「結婚してから出ていけばいい」

「一人で生きていく金がないだろ」

 

この二つを言質に実家に縛られていた。

 

結婚については、アセクシャルなので無理だった。

お金も確かにない。

 

しかしここ数年で「んなこと言ってたら一生父親に縛られるやん!」と

色々奮起し出したので、ひとまずすぐに出て行けるように荷物をまとめてある。

あとは家を決めて出て行く状態にまで持ってきたのであと一歩。

難しいが、あとは出て行くだけってところまで来たらなんだか気持ちが落ち着いた。

 

私はいつでも出て行ける。

自由だ。

 

それが分かってきたら、気持ちが少し楽になった。

 

 

もう一つの悩みは、なんだか体調が優れないこと。

先日からなぜだか生理が終わらなくなってしまった。

母の遺言通り、年一で婦人科系の検診は怠っていない。

それでもこういう謎の事態になる訳だから女という肉体は面倒なことこの上ないが

こういうちょっとした懸念は日々のストレスになるから参る。

 

独り身だし、やりたいことやっているし、いつ死んでもいい生き方してるから別にいいけど。

でも、やれることはやっておこうという前向きな姿勢は捨ててないから迷う。

 

やること一杯なんだもの。

 

日々の家事とか仕事とか、病気の心配とか、それからもしかしたらワンチャン、アセクでも結婚できるかもしれないとかいう小さな望みで婚活を細々とやっていたりもする。

 

婦人科系がやわい女でアラフォーなんて結婚において求められてないのは百も承知だが

とりあえずできることをやるを淡々と実行しているだけなので、

根底に今あげたような悩みはあるけれど、思い悩んではいないかな。

 

やること多すぎて考えてたらきりがないもの。

 

でも、やりたいことないよりいいかってことで、今日もぼちぼち生きる。

 

 

 

 

 

わたしという人間

初めまして

 

子供の頃、大人になったら結婚するんだと普通に思っていました。

小学生の頃、同じクラスの男の子を好きになり告白しました。

中学生の頃、初めて彼氏ができました。

 

そこまでは普通の人間でした。

 

高校生になった途端、

わたしはこの世界のすべてが分からなくなりました。

 

 

中学生の頃、彼氏と結婚するつもりでいました。

なぜなら、少女漫画を読んでで育ったわたしは

大好きな彼氏と結婚するのが当然だと思っていたからです。

 

間もなくしてその彼氏から「お前は普通の女とは違う」と言われ振られました。

元彼になってもわたしと彼は誰もが羨むほどのラブラブっぷりでした。

わたしは振られたけど、彼は本当はまだわたしのことが好きで、

高校生になったらヨリが戻っているかもと思っていました。

 

そんなことを思っていたのは自分だけでした。

高校生になると彼に別の彼女ができていました。

彼はすでにわたしを友人と思っていて、笑顔でその彼女を紹介しました。

その夜は涙が枯れるほど泣きました。

 

この時に薄々気づいていました。

わたしは心から彼が好きだった。

でもそれは彼の求める性愛ではないということに。

 

彼は普通の男性でした。

だから、彼女には性愛を求めていました。

わたしはまさか彼が性愛を求めているだなんて想像すらしていませんでした。

わたしにはその感情が無かったからです。

 

この頃から人の恋愛の話を聞くのが苦痛になりました。

高校生の時、とても理解に苦しむ現象が流行りました。

 

彼氏につけられたキスマークを制服の襟元からわざと覗かせて、

「それもしかして」と言われたら「蚊に刺されただけ」と答えるという

今思えば『マウンティング』でした。

 

わたしの頭は毎日パニックに侵されていました。

どうしてみんな、高校生になった途端に、

「男の所有物」であることを誇張するようになったのかと。

 

高校生になって、別の彼氏ができました。

彼とは友達のように過ごせて、そういう意味でとても大事でした。

 

ある日、クラスメイトに「彼ともうヤった?」と聞かれました。

怖気がしました。

わたしは貴方たちとは違う。大切に思っている彼と、そんなことする訳ないじゃん。

 

しかし、そう口に出して反論することはできませんでした。

自分がおかしいと公言するようなものだと思ったから。

次の日、怖くなって嫌いでもないのに彼を振りました。

「他に好きな人ができた」とウソをつきました。

すると彼は寂しそうに「君に好かれる人が羨ましい」と言いました。

苦しくて切なくて、その夜も大泣きしました。

 

わたしだって、みんなみたいに誰かを「好き」になりたい。

なんでできないの?

いや、できないわけない。

だってわたしは普通なんだから。

 

そう言い聞かせ、わたしは高校卒業後、

周囲の同年代の女の子の真似をすることにしました。

合コンに毎週のようにでかけ、

男性に気に入ってもらえる女を演じました。

彼氏は簡単にできました。

だけど、どうしても、誰のことも好きになることはありませんでした。

 

彼氏ができる、3日もしたら辛くなる、

だけど振る勇気はないから常に振られ待ちだった。

20代は常にその繰り返しでした。

心に嘘をついてでも、わたしは普通の女になりたかった。

 

30代に近づいた頃、ある種の諦めが生まれました。

普通に結婚するなんて無理かもしれない。

でも、もしかしたらできるかもしれない。

そんな少ない可能性を信じ現在に至るまで婚活を続けています。

 

わたしのこれは アセクシャル? ノンセクシャル

答えは出ているようで、まだ出ていません。

なぜなら決定打がイマイチないからです。

 

恋愛感情はあるけれど性愛がない、というより、

恋愛感情はないけれど、性愛についてはそこまで無理ではない。

逆なんです。

もはやただの人間嫌いなのかもと思っています。

 

自分が女であることは素直に楽しんでいる。

でも恋愛の相手がきっと女でも男でも、なんか嫌悪感。

だから、そういうの抜きにお互いを大事にしながら

一生を添い遂げられるような相手を探し続けているような気がします。

 

そんな綺麗事、ありえないと思いながら、希望を捨てきれず。

 

嫌悪感を取り除こうとすると孤独感に支配される。

孤独感を埋めようと相手を求めればいずれは嫌悪感に支配される。

 

どちらにも行けず、諦めきれず、もがき苦しみながらも、普通も諦めない。

中途半端な女の話です。