乃木坂46と中国と神社と口パクの話

乃木坂46は中国でも人気があり、特に2018年から2019年にかけては上海で単独ライブをやったり、現地のファンクラブが開設されたり、かなり勢いがあった。新型コロナウイルスの影響で海外イベントは無くなったが、今でもほぼ毎月メンバーがWeiboで生配信をするなど、中国のファンは大事なお客さまとして扱われている。来年か再来年あたりに渡航制限が解除されれば現地イベントも再開されるだろう。

しかし、最近ちょっと不安な出来事が2つあった。

 

1. 神社の話

今年8月、中国の人気若手俳優が芸能界から追放された。原因は2019年にN木神社で行われた友人の結婚式に出席したことが発覚したためで、これをきっかけに2018年にY国神社界隈でも記念写真を撮っていたことが発覚し、ネット上で激しいバッシングを受けた後、謝罪も虚しくSNSのアカウントが削除された。所属事務所の社長を務める名女優も同時期に芸能界から追放されており、実際には政治が絡んだより複雑な問題とする見方もあるが、ここでは深掘りしない。

さて、N木神社やY国神社はどちらも都内にある神社だが、なぜ中国の俳優がそこへ行っただけで芸能界から追放されてしまうのか、中国にあまり関心が無い人は不思議に思うかもしれないが、要は「『軍国主義者』が祭られているから」である。これ以上はここでは触れないようにする。

もともとY国神社は中国で知らない人がいないほど有名で、日本の政治家が参拝すれば中国国内では大きなニュースになる。首相が訪問すれば複数の都市で大規模な抗議デモが発生するほどで、ほとんどの中国人にとってはまさに「憎き神社」である。 

一方、N木神社は今回の事件で急に有名になった。これ以前にこの神社のことを知っていた中国人は、たぶん、都内に住んでいる一部の人と乃木坂46のファンくらいだった。このため、今回の事件は「N木神社とはなんぞや」の解説付きで拡散・炎上した。

「N木」と聞いて乃木坂46との関係性に気づいた人もちょくちょくいたようで、実際に政府系メディアの環球網も件の炎上事件に関する記事の中で乃木坂46の名前を出していた。この件は日本のウェブメディアでも紹介されていたが、原文を見に行くと軽く言及されていた程度で「炎上」というほどではなかった。

world.huanqiu.com

值得一提的是,日本一个女子偶像团体“乃木坂46”的名字同样与N木希典有关。日本人有每年的新年第一天去参拜神社祈福的传统,“乃木坂46”每年新年参拜和团体成员的成人仪式,都会选在东京都港区赤坂的一处N木神社进行。

雑な日本語訳

注目に値するのは、日本の女性アイドルグループ「乃木坂46」の名前も同様にN木希典と関係がある点である。日本人は毎年正月に神社を参拝する習慣があるが、「乃木坂46」は毎年東京都港区赤坂にあるN木神社で新成人の儀式を行っている。

さて、乃木坂46とN木神社の関係についてSNSの反応を見ると、過激な言説もちょくちょくあったが、件の俳優が受けたバッシングと比較すれば「プチ炎上」といった感じで、すぐに収まった。ほぼノーダメージである。

重要なのは「中国人の間でN木神社がY国神社と並んで語られる『憎き神社』になってしまったこと」である。現時点でほぼノーダメージでも、そこには大きな火種がある。N木神社での成人式は、今年は新型コロナウイルスの影響で中止されたが、来年は実施できる状況になっているかもしれない。しかし、実施すれば中国の芸能界から追放とまではいかなくても、実害を伴う炎上は避けられないだろう。

念のため、勘違いしてほしくないのだが、個人的にはこんなことで炎上するのは馬鹿らしいし、これが原因で毎年恒例の成人式を辞めるくらいなら中国市場なんか諦めてしまえばいいとさえ思っている。現実的な妥協案は、(感染症対策を口実に)新成人メンバーの会見場所をホテルのイベントホールに変える、といったところか。

余談だが、乃木坂46は2018年に中国の西安で行われた日中友好系のイベントに招待され、初めて中国でライブをやった。これは運営に政府も絡んだイベントだった。

 

2. 口パクの話

中国で口パクの規制が始まるらしい。日本語だと「中国の政策について韓国のメディアが報じた」くらいの不確かなソースしか見当たらないので、原文を当たってみた。

中国政府の文化観光部が9月29日に"文化和旅游部关于规范演出经纪行为加强演员管理促进演出市场健康有序发展的通知"(「文化観光部 演者の管理を強化し公演市場の健全で秩序ある発展を促進するための規範的なマネージメントに関する通知」)なるものを出している。

www.gov.cn

(十一)演出活动不得使用造成恶劣社会影响的违法失德演员;不得使用含有《营业性演出管理条例》第二十五条禁止内容的图形、画面、音视频和文字等进行演出宣传、售票和演出场地布置等活动;不得组织演员假唱,不得为假唱提供条件。有未成年人参与的演出,应当经过未成年人父母或者其他监护人同意。

(十二)演员擅自变更演出内容或所表演内容、表演行为违反《营业性演出管理条例》第二十五条规定的,由文化和旅游行政部门依照《营业性演出管理条例》第四十四条、第四十六条规定,对演出举办单位以及该演员所签约演出经纪机构予以处罚。使用含有《营业性演出管理条例》第二十五条禁止内容的图形、画面、音视频和文字等进行演出宣传、售票和演出场地布置等活动的,由文化和旅游行政部门依照《营业性演出管理条例》第四十六条的规定,对演出举办单位予以处罚。以假唱欺骗观众或者为演员假唱提供条件的,由文化和旅游行政部门依照《营业性演出管理条例》第四十七条规定,对演出举办单位和演员予以处罚。

雑な日本語訳(太字部分)

(十一)...演者に口パクをさせてはならない。演者に口パクする条件(※筆者注:機会や環境のこと)を提供してはならない。...

(十二)...口パクで観衆を欺いたり、口パクする条件を提供した場合、文化観光部の行政部門が「営利を目的とした公演の管理条例」第47条の規定に基づいて開催組織と演者を処罰する。

というわけで、どこまで厳格に運用されるかは今後様子見が必要だが、口パクを前提としたライブ演出は難しくなる。中国でライブを再開するにしても、歌が上手いメンバーを中心に派遣し、ダンスは控えめになるかもしれない。

 

今日はここまで。

乃木坂メンバーのひらがな・カタカナを含む名前の中国語表記について

ちょっとマニアックな話。

 

最近乃木坂のweiboを見ていると、メンバーが中国のファンに日本語を教えたり、逆に中国語で自己紹介をする動画なんかがほぼ毎日アップされている。また、月に一度くらいのペースで生配信もやっており、やはり乃木坂にとって中国は重要なマーケットなんだなあとあらためて感じる。コロナが無ければ今年も10月くらいに上海でライブをやっていたはずで、現地のファンクラブができた今年はなんなら上海の他に広州らへんでもやる予定があったんじゃないかと勝手に妄想している。

昨日はちょっと早めに中秋節をお祝いする生配信があり、かずみん、れんたん、かっきーの3名が出演していた。その中で、「中国語の名前が『チンゴンリン』というメンバーは誰か?」というクイズが出題された。答えは清宮レイちゃんだった。清宮がチンゴンなのは漢字のとおりだが、レイがリンなのは正直かなり違和感がある。

メンバーのひらがな・カタカナの名前をどのように中国語で表記するかは結構前から気になっていた問題なので、あらためて整理してみた。

 

基礎的な知識として、日本人が中国で名を名乗るときは、ローマ字表記で名乗る方法と漢字表記で名乗る方法がある。ふらっと出張で行く分には前者のローマ字表記で問題ないが、留学したり赴任したり、長期滞在で現地のコミュニティーに溶け込む必要がある場合は後者の漢字表記が必須になる。

名前にひらがな・カタカナが含まれる場合、何かしらの漢字をあてがう必要がある。名前の由来がはっきりしているケース(後述する遠藤さくらちゃんのようなケース)では特に問題ないが、名前にいろいろな意味を込めて敢えてひらがなにしているようなケースなんかでは慎重に考える必要が出てくる。

ちなみに、中国には日本人の名前は全部漢字表記という固定観念を持っている人もいて、「パスポートのサイン(ひらがなを含む)と中国語表記の名前(全部漢字)が違う!」なんてことを言われてトラブルになるケースもあるらしく、実は結構切実な問題である。

 

さて、乃木坂のメンバーの場合はどうなっているのか。中国向けファンサイト(公式)から本来ひらがな・カタカナ表記のメンバーの名前を拾ってみた。

乃木坂46中国会员站

念のため乃木恋繁体字版のホームページ(台湾・香港・マカオ向け)も確認したが、簡体字繁体字の違いはあれど全員同じ漢字の表記だったので間違いないだろう。

《【乃木坂46官方】乃木恋~那天在坂道下,我墜入了情網~》 - CLASSMATE

 

まず、違和感が無いケースを4つ挙げる。

 

星野 南(星野 みなみ)
読み:xīngyě nán(シンイェー ナン)
解説:正直、みなみちゃんのことをナンちゃんと呼ぶのは強烈な違和感があるが、漢字表記自体は違和感が無い。ちなみにみなみちゃんは今でも中国向けにはシンイェーみなみと名乗っており、ナンの響きはあまり気に入っていないと思われる。

「みなみ」の由来
まず1つは、親が「タッチ」の南ちゃん(浅倉南)が好きっていうのがあって。あとは……「太陽」というワードがあるんですけど。「南に明るくある太陽」みたいな? なんて言ってたっけなあ……聞いたことはあるんですけど、思い出せなくて。「南」と「太陽」と「明るく」っていうワードは覚えてます。その間がうまくつながらない……でも「明るい子になってほしい」って意味だったと思います。あと、覚えやすいようにひらがなにしたと言ってました。

乃木坂46「夏のFree&Easy」特集 - よくわかる!星野みなみ徹底解剖 (6/8) - 音楽ナタリー 特集・インタビュー

 

渡边 米丽爱(渡辺 みり愛)
読み:dùbiān mǐlìài(ドゥービェン ミーリーアイ)
解説:みり愛の場合、発音に沿った当て字である(後述のクリスティーと同じ)。米も丽(麗の簡体字)も欧米人の名前の漢字表記によく使われている漢字で、違和感は無い。ちなみに、みり愛は2019年の上海・台北海外公演に出ていただが、たしか挨拶ではミーリーアイと名乗っていた。

 

吉田 绫乃克里斯蒂(吉田 綾乃クリスティー
読み:jítián língnǎikèlǐsīdì(ジーティエン リンナイクァーリースーディー)
解説:克里斯蒂とググるアガサ・クリスティーがヒットするので間違いない。ちなみに欧米人の名前は発音に沿って漢字を当てる。例えばトランプは特朗普(トァーランプー)である。

 

远藤 樱(遠藤 さくら)
読み:yuǎnténg yīng(ユェンテン イン)
解説:以前乃木坂工事中で自ら語っていたとおり、コブクロの曲が名前の由来なので全く違和感が無い。ちなみに、さくちゃんはかなり早い段階から(たぶん、去年の上海公演への出演が決まった段階から)ユェンテンインと名乗っている。

名古屋のFMに従事していた遠藤の父は、主に音楽を担当しており、メジャーデビューする前のコブクロに注目してよく流していたらしい。そこでインディーズ時代にリリースした「桜」が遠藤の名前の由来というエピソードを明かした。

乃木坂46 4期生が“自分クイズ”を出題 遠藤さくらの名前の由来はコブクロ「桜」? - Real Sound|リアルサウンド

 

次に、個人的にしっくり来ていないケースを3つ挙げる。

 

和田 真彩(和田 まあや)
読み:hétián zhēncǎi(ホァティエン ジェンツァイ)
解説:まあやの漢字表記といえば(坂本)真綾とか(内田)真礼らへんを先に思い浮かべるが、真彩も変換候補に出てくるので結構メジャーな表記なんだと思う。ただ、なんだろう。真彩と書かれても全く和田まあや感が無い。ちょっとトリッキーな気もするが、発音ベースで漢字を当てても良かった気がする。スタッフはご両親に相談したのだろうか?まあやは海外公演にも来ていたが、直近ではジェンツァイと名乗っていた気がする(うろ覚え)。

 

清宫 玲(清宮 レイ)
読み:qīnggōng líng(チンゴン リン)
解説:率直に言ってチンゴンレイと名乗ってほしい。名前の由来がわからないが、仮に「これだ」という特定の漢字が無ければ、丽(リー;lì)瑞(ruì;ルェイ)あたりの方が良いと思う。とりあえず、スタッフはご両親に相談したのだろうか?

 

筒井 彩萌(筒井 あやめ)
読み:tǒngjǐng cǎiméng(トンジン ツァイモェン)
解説:変換候補に彩萌と出てくるので結構メジャーな表記なんだと思う。ただ、個人的にはどう考えてもトンジンあやめと呼びたいので、強烈な違和感がある。ツァイモェンって誰なんだ?スタッフはご両親に相談したのだろうか?幸いなことに(?)、現時点では本人がツァイモェンと名乗っているのは聞いたことが無い。

 

いろいろと文句も言ってきたが、全て漢字表記にするのは、日本語を読めない人も含めて中国語圏のファン層をもっと拡大していくための前向きな方針転換だと思う。2018年の海外公演では星野みなみ星野みなみで、たぶん星野南の概念はまだ無かった。フルの漢字表記の概念が出てきたのは乃木恋繁体字版の企画が始まったあたりだと思う。その後、しばらくひらがな・カタカナ表記と漢字表記が混在している状態が続いていたが、最近のweiboの投稿を見ていると、9月からフル漢字表記に統一されていることがわかった。

 

f:id:rixiangban46:20200926153704j:image

https://m.weibo.cn/6372196907/4539921953460387

 →8月20日の投稿。表記は「星野みなみ」「筒井あやめ」になっている。

 

f:id:rixiangban46:20200926153827j:image

https://m.weibo.cn/6372196907/4544632991523969

→9月2日の投稿。筒井彩萌になってしまった...

 

f:id:rixiangban46:20200926153719j:image

https://m.weibo.cn/6372196907/4539921953460387

→9月21日の投稿。ついにみなみちゃんまで正式に星野南になってしまった...

 

近い将来、みなみちゃんが自らシンイェーナンと名乗ったり、あやめんが自らトンジンツァイモェン名乗る時代が来るかもしれない。寂しいが、受け入れるしかない。

 

おわり

渡辺麻友さんと乃木坂46の関わりについて振り返る

 

0. 正直めっちゃつらい

2009年に涙サプライズのMVを見て、渡辺麻友さんが気になっていろいろ調べているうちに気づいたらオタクになっていた。 10年以上経って今は坂道グループのオタクをやっているが、自分は本当にどうしようもない典型的な「根アケ」(意味が分からなかったらググってほしい)であり、推しメンは渡辺麻友さんと松井玲奈さんだった。

というわけで、渡辺麻友さんと乃木坂46の関わりについて簡単に振り返ってみる。正直グーグルで調べれば出てくるような話ばかりなので期待しないでほしい。

もう何百人いるかわからない歴代の48グループOGや現役メンバーの中でも、渡辺麻友さんは交換留学していた松井玲奈さんに次いで乃木坂46との関りが強い人だった。(小嶋陽菜さんという説もあるが、いったん忘れてほしい。)

「渡辺さん」という言い方に慣れないので、全編「渡辺麻友さん」(それに合わせて、他の人もフルネーム)でお送りする。

 

1. 48/坂道コラボの先駆者として

48グループと坂道グループのコラボといえば坂道AKBの印象が強い。センターは2017年が平手友梨奈さん、2018年が長濱ねるさん、2019年は山下美月さんだった。(そういえば今年はやらないのかしら。)しかし、その前にまゆ坂46とこじ坂46があった(さし坂46というのもあったが、いったん忘れてほしい)。中でもまゆ坂46は2012年、つまり乃木坂46が結成されてまだ2年目の企画であり、48グループと坂道グループのコラボの先駆けだった。

坂道AKBは上で書いたとおりセンターが全員坂道グループのメンバー(2人も卒業してしまった...)であり、現在の両グループのパワーバランスを如実に表している。今「ゆいゆい坂46」なんて言ってゆいゆいをセンターに置いて坂道グループのメンバーを端で踊らせたらバッシングを受けるだろうが(念のため言っておくが、ゆいゆいはとても可愛い)、2012年当時のパワーバランスは当然逆だった。

それにしても、当時既にビジュアルに定評があった乃木坂46のメンバーを端に追いやって真ん中に立たせるわけだから、コラボをするにあたって48側もエース級を送り込む必要があった。そこで選ばれたのが渡辺麻友さんだった。(と、いうのはオタクの勝手な解釈で、実際には渡辺麻友さんありきの企画だったかもしれないが、いったん忘れてほしい。)

MVを(合法的に)見たい人はこちらで。30秒だけなら無料で見られる。

music.apple.com

 

2. 生駒里奈さんの心の支えとして

生駒里奈さんは2014年から1年とちょっとAKB48に交換留学していた。当時は賛否両論あったようだが、本人は明らかに苦しんでいた。そんな中、心の支えになっていたのが渡辺麻友さんだったというのはあまりにも有名な話である。渡辺麻友さんは生駒里奈さんの兼任先であるチームBのエースだった。

生駒里奈さんが初めてAKB48のシングル表題曲に参加したのは『心のプラカード』であり、これは渡辺麻友さんが選抜総選挙で1位になりセンターを務めた曲だった。だからこそ、この曲は生駒里奈さんにとっても大事な曲で、自身の卒業コンサートでも披露された。

交換留学が終わりを迎え、秋葉原の劇場で最後の公演に出た際も、お別れの手紙を読んだのは当然、渡辺麻友さんだった。

卒業後も二人の絆は続き、渡辺麻友さんは主演舞台『アメリ』の忙しい合間を縫って生駒里奈さんの卒業コンサートに駆け付けた。生駒さんも後日、渡辺麻友さんのを鑑賞している。

その他、下の記事に簡潔にまとめられていたので、読んでみてほしい。

mdpr.jp

 

3. 最後に

実はこのブログ、渡辺麻友さんのツイートを引用する形で書くつもりだったのだが、書いている途中で(たぶん、0時ちょうどだった)アカウントが消えてしまい、かなりグダグダになってしまった。ごめん。

渡辺麻友さんがいなかったら、自分は48Gのオタクにも坂道グループのオタクにもなっていなかったと思う。全てのきっかけはこの人だった。

どうかお大事に。そして、幸せになってください。

ありがとうございました。

 

おわり

 

黒見明香さんが初ブログに載せた中文のお手紙の素晴らしさを伝えたい

0. はじめに

タイトルのとおりだが、黒見さんが初ブログに載せた中文のお手紙がとても素敵だったのでその内容を紹介する。ちょっと長いけど、ぜひ最後まで読んでほしい。

中文というとまず中国語(中国の標準語であり、日本では北京語と言うこともある)をイメージするが、このお手紙は中国語と広東語の二言語で書かれている。ちょっとややこしいが、広東語も中文なのだ。香港の名門大学といえば香港大学と香港中文大学が有名だが、前者は英語メインの教育機関、後者は広東語&中国語メインの教育機関である。

広東語と中国語の違いについては、前回のブログに書いたのでよかったら後で読んでほしい。

rixiangban46.hatenablog.com

 

いきなり話が逸れてしまった。黒見さんのブログの話に戻る。ここでは中文のお手紙の内容しか紹介しないので、まだブログ本文を読んでいない人は先に読んでほしい。写真が可愛い。

blog.nogizaka46.com

 

そして、このブログに載っていた中文のお手紙というのがこれだ。(転載スミマセン)

f:id:rixiangban46:20200502000201j:plain

 

以下、4つのパートに分けて日本語訳をつけて解説する(おじさんが書いているので絵文字っぽいやつは省略する)。ちなみに、自分は中国語はできるが広東語は初心者だ。中国語を基礎に辞書等を使って慎重に翻訳したつもりだが、広東語パートについて何か間違いがあったら指摘してほしい。

 

1. 中国語パートその1(簡体字

原文:

致粉丝们的一封信
大家好 我是乃木坂46的新成员,黑见明香
上初中时,我选了中文课,开始学习中文
我还是一个初学者,但我会努力学习,
希望有一天可以和大家用中文交流
我最想去参观的地方是成都大熊猫繁育研究基地。
非常希望可以见到大家

 

日本語訳:

ファンの皆さまへのお手紙
皆さんこんにちは 私は乃木坂46の新メンバー、黒見明香です
中学校で中国語の授業を選んで中国語の勉強を始めました
私はまだ初心者ですが、頑張って勉強して、
いつか皆さんと中国語で交流できるようになりたいです
私が一番行ってみたい場所は成都パンダ繁育研究基地です。
皆さんにとても会いたいです

教科書どおりの丁寧な中国語で書かれている。成都の具体的な観光地の名前を挙げているのも好感度ポイントが高い。それにしても、中学の授業で中国語の勉強ができるというのはなかなか珍しい。良い学校に通っているのだろう。

 

2. 広東語パート(繁体字

 原文:

我係喺零四年農曆新年嘅時候香港出世,
嗰時啱啱係沙士,大家都非常不安。
但係我周圍嘅人俾咗好多嘢我,
譬如食物、口罩之類嚟幫助我。
所以為咗感激當時幫助過我嘅香港人
我個名入邊就用咗個「香」字。
我唔識講廣東話,只能夠簡單地自我介紹
如果大家有啲咩學習廣東話嘅好方法就請話俾我知啦。

 

日本語訳:

私は2004年の農暦の新年に香港で生まれました。
当時はまだSARSが流行った直後で、みんなとても不安でした。
しかし、私の周りの人たちは食べ物やマスクといったたくさんのものをくれて、私を助けてくれました。
だから、当時私を助けてくれた香港の人たちへの感謝を込めて、私の名前には「香」の字が入っています。
私は広東語を話せず、簡単な自己紹介しかできません
もし皆さんが広東語を勉強する良い方法を知っていたら、私に教えてくださいね。

このお手紙の肝はこの広東語パートだ。香港人が読んだときに好感度が上がるポイントが随所に散りばめられている。

 

・「2004年の農暦の新年に香港で生まれた」

→農暦の新年というのは、いわゆる旧正月だ。香港人を含む中国系の人たちは、西暦の正月以上に旧正月を盛大に祝う。黒見さんはこの時期に生まれたとてもおめでたい子なのだ。

 

・「SARSが流行っている時期に香港で生まれ、香港人にたくさん助けてもらった」

→香港では2003年に流行したSARSで多くの人が亡くなった。今回の新型コロナの対応が早かったのも、当時の苦い経験が関係している。黒見さんは2004年1月生まれなので、この頃SARSはほぼ収束していたはずだが、まだまだ不安が残る時期だったのだろう。黒見さんは香港人が苦しかった時期に香港で生まれ、香港人に愛されながら幼い時期を過ごしたのだ。

 

・「香港の人たちへの感謝を込めて、名前に『香』の字が入っている」

→説明不要である。こんな日本人はめったにいないだろう。

 

・「広東語は話せないので、良い勉強法を教えて」

→香港生まれだけど広東語は話せないと認めつつ、勉強する気があると意思表示したのだ。先日の乃木坂工事中の自己紹介でのミス(知らない人は前回書いたブログを読んでほしい。念のため言っておくと悪いのはスタッフだ。)で、黒見さんに対してちょっと疑問符がついていた香港のオタクも、皆笑顔になってしまうだろう。

 

また、この広東語パートのもう一つの特徴は、口語だ。中国語パートで教科書どおりの丁寧な言葉が使われているのに対して、このパートは軽快な書きぶりなので、香港人が読んだらより親近感が沸くだろう。

黒見さんは広東語が話せないのに、軽快な口語で、しかも黒見さんが香港人から好かれるポイントを随所に散りばめた広東語の自己紹介文が書かれている。これは、黒見さんの周りに黒見さんのことをよく理解している広東語話者のお知り合い(たぶん香港人)がいるということだろう。良い人の周りには良い人が集まる。

 

3. 中国語パートその2(簡体字

原文:

非常感谢大家阅读我的博客,
我衷心希望大家可以安全和健康,
希望让人感到安心与幸福的日子早日到来!!

 

日本語訳:
皆さん、私のブログを読んでいただき本当にありがとうございます。
皆さんの安全と健康を心から願っています。
安心や幸せが感じられる日々が早く訪れることを願っています!!
 

 今般の社会情勢を反映した素晴らしい締めの言葉である。また海外公演ができるようになったら、黒見さんも行ってほしい。

 

4. 最後の「ありがとう」

谢谢!
多謝!

黒見さんの自画像(可愛い)から吹き出しが二つ出ていて、どちらも「ありがとう」と言っている。上は簡体字で、中国語読みは日本人もだいたい知っている「しぇーしぇー」、下は繁体字で、広東語の発音は「どーぜ」だ。どちらも意味はだいたい同じだが、「多謝」は広東語でよりよく使われる表現なのだ。最後の最後まで中国語と広東語を使い分けていろんな人に配慮している。この子は本当に16歳なのだろうか。

ちなみに台湾でも「しぇーしぇー」ではなく「多謝」と言うと現地の人に喜ばれる。ただ、こちらは台湾の方言なので発音は「どーしゃー」になる。

 

5. おわりに

黒見さんは16歳だが、倍くらい生きてる自分なんかよりよっぽどしっかりしている。

今後の活躍がとても楽しみだ。

 

応援しましょう。

 

おわり

なぜ乃木坂46に関わる人は中国語と広東語を混同してはいけないのか

1. 何があったか

ちょっと前に放送された乃木坂工事中でこんな出来事があった。新4期生が初登場して、一人ずつ自己紹介したり、特技を披露する回だった。黒見明香さんの番で、香港生まれで広東語を話せるという簡単な紹介の後に、彼女は外国語で自己紹介をした。しかし、彼女が話した言葉は広東語ではなく中国語(日本では北京語と言うこともある、中国の標準語)であった。

ほとんどの視聴者からすると中国語と広東語の区別なんてどうでも良いことだろうし、外国語であれだけ自己紹介できるのがすごいことに変わりはない。黒見さんの中国語は結構流暢だった(比較するものじゃないが、発音は山﨑さんより良い)。しかし、このように中国語と広東語を混同して間違ったことを発信すると、少なからず不快な思いをする人が出てくる。それすらどうでも良いと感じる人もいるかもしれないが、最後に損をするのは乃木坂であり、黒見さん本人だから、もう同じミスをしてほしくない。

また、念のため言っておくが、16歳の黒見さん本人は何も悪くない。この件について反省すべきは周りの大人の無知だ。

前置きが長くなったが、以下、なぜ広東語と中国語を混同してはいけないのか簡単に解説する。一言でいうと、香港人に嫌われるからだ。先に断っておくが、自分は香港人でも中国人でもないし、これはあくまで自分が思う一般論である。

 

2. 香港人母語

ほとんどの香港人母語は広東語であり、中国語ではない。広東語は文字通り中国の広東省(香港と隣接している)を中心に話されている言語であり、世界中に広く散らばる華僑・華人社会でも話されている。特に多いのはマレーシア・シンガポールあたりだろうか。近年、中国の経済発展の影響で中国語を話せる香港人も増えているが、彼らの母語はほとんどの場合あくまで広東語だ(一応、中国語や英語を母語とする人も一定数存在する)。

広東語と中国語はかなり違う。ややこしい話だが、文字に起こすと同じ部分も多い(繁体字簡体字の違いもあるが、今回は説明を省く)。しかし、発音が全くと言っていいほど違うため、広東語しか話せない人と中国語しか話せない人は文字に起こさないとコミュニケーションが取れない。例えば、「日本人」の発音は広東語だと「やっぷんやん」、中国語だと「るーべんれん」だ。全然違う。

 

3. 香港人アイデンティティ

1997年の英国からの返還以降、香港は間違いなく中国の一部だ。しかし、香港は「香港省」ではなく「香港特別行政区」であり、2047年までは一国二制度の下で独自の三権が認められている(詳しいことはWikipediaとかを読んでほしい)。香港はアジアの一大金融センターであり、英国統治時代から続く魅力的な独自の文化を持っている。こういった背景から、多くの香港人(特に若者)は、「自分は香港人だ」という強いアイデンティティを持っている(「〇〇人ではなく」という部分は敢えて省略する)。そのうえ、ここ数年はいろいろあってこの傾向が非常に強くなっている(詳しく知りたい人はGoogleで「香港 デモ」とか検索してほしい)。

 

4. 広東語と中国語を混同されることが、香港人にとって何を意味するのか

香港人にとって中国語を学ぶことは、1997年の返還以降、香港の中国化の一環とも言える。上でも少し触れたが、中国本土の目まぐるしい経済発展の影響で、中国語を学ぶ香港人の数は確実に増えている。筆者の経験を話すと、2000年代前半に香港を訪れた際は洋服屋の店員さんに中国語を話してもほとんど通じなかったが、2000年代後半あたりからは街中でも普通に通じるようになった。

それでも、上で詳しく説明したとおり、彼らの母語はあくまで広東語である。外国人に「香港生まれだから、広東語を話せます」と言われたら、香港人は喜ぶ。中国語と違って、ビジネスで使用することが少ない広東語をわざわざ学ぼうとする外国人は非常に珍しいからだ。そんな期待をした後に、結局メジャー言語の中国語で話されたら、彼らがどう感じるかは容易に想像できる。広東語と中国語の区別がついていないということは、彼らのアイデンティティを理解していないということであり、リスペクトを欠くことだ。

 

5. 終わりに

ダラダラと書いてきたが、やはり正直中国や香港と関わりが無い人からすれば「そんな細かいこと知らんよ」の一言で片づけられても仕方のない話だと思う。しかし、乃木坂46は2年連続で上海と台北でライブをしており、中国人向けのファンクラブまで持っている。香港でも2年前にミニライブをしている。今や中国語圏の至る場所にたくさんのファンを抱えているワールドワイドなグループだ。その乃木坂46が、こんなところで無知を晒して損をしてほしくない。

実は、番組が放送された後に乃木坂46のスタッフはTwitterの投稿で全く同じミスをしている。「#広東語と英語話せます」とあるが、広東語は話せないはずだ。

このツイートのリプ欄を見ると、結構な数の人がツッコミを入れている。その中には明らかに怒っている人も含まれる。たぶん香港人だろう。

黒見さんは中国語が話せる。英語も話せるらしい。こんなに素晴らしい特技はない。周りの大人がきちんとフォローして、グループの活動にも活かしてほしい。

 

おわり

バスラと新型コロナの話

本音を言うと中止か延期にしてほしかった。開催する時点で世間的な印象が悪そうだし、最悪のことが起きた場合、「新たに感染が発覚した男性は、2月21日から2月24日まで愛知県内で開催されたアイドルグループのコンサートに参加しており...」なんて報道されたら、自分の好きなアイドルグループさんが社会的信用を失うからだ。

「大規模イベントを中止にしても満員電車をなんとかしないと意味がないだろ」なんて意見がTwitterでバズっていたが、正直そのあたりの議論はどうでもいい。

 

ただ、決行せざるを得なかったとも思う。

去年の夏にも台風の影響で全国ツアーの大阪2日目が中止になった。しかし、その時とは状況が異なる。悪天候による中止と違って、伝染病の流行による中止の場合、興行中止保険が適用されない可能性が高いらしい。

シンプルに一人10,000円×5万人×4日間で計算すると、チケットの売上だけで20億円くらいの大規模イベントである。保険が適用されない状況下でそれを中止にして、チケット代を全額返金というのはあまり現実的ではない。

一般ランナーの参加を取りやめた東京マラソンも同様の事情で保険が適用されず、準備段階で既に費用を投じてしまったという理由で、参加費を返金しないらしい。

さらに言うと、この週末は大阪のドームでEXILEが、福岡のドームでBLACKPINKがライブを決行している。他所でもやってるからOKというわけではないが、乃木坂だけお金を捨てて中止にする必要はなかった。たぶん。

延期にして、また4日間ドーム球場を借りるのも難しいと思う。これから野球のシーズンが始まるし、五輪も控えている。

上記の理由から、ライブ決行の判断が誤っていたとは思わない。厚生労働省が出す「大規模イベント開催の判断に関する指針」とやらの内容次第では...なんてことも考えていたが、蓋を開ければ何の意味も無い指針だった。

 

今回の新型コロナ対応について自分が指摘したいのは、下記2点だ。

①運営会社はかなり早い段階で「ライブ参加を通じて感染が拡大するリスク」を自ら説いていた。

②それにも関わらず、有効な感染防止策を講じることなく、積極的な情報発信を行わなかった。

①は事実だが、②はかなり主観が入っている。

①と②に分けて説明する。

 

①中国のファンに向けて発信していたメッセージ

中国には乃木坂のファンがたくさんおり、上海のメルセデス・ベンツアリーナで2年連続ライブを行っている。すごい。ちなみに昨年はなんと2日間開催だった。1日目のスタンド席はガラガラだったが、その話はまた今度。

そんなわけで乃木坂は昨年末、ついに中国会員サイトを設立した。年会費は350元(約5,600円)と結構高い。目玉はライブの応募権と中国ファン限定イベント(ファンミーティング等)の応募権だ。ちなみに日本に住んでいる日本人が入会するのはほぼ無理なので、今ちょっと悪いことを考えた人は諦めてほしい。

今回のバスラで初めてこの中国会員向け先行抽選枠が導入された。中国人の熱心なファンはこんな枠ができる前から日本までライブを見に来ていたわけだが、それがもっと増えることになりそうだった。枠の数はわからない。余談だが、この抽選は日本国内でのモバイル会員向け抽選より早く、先行 of 先行である。会費が高いだけのことはある。

そして抽選は無事に終わり、当選者はお金を支払い終えた。不幸なことに、このタイミングで新型コロナの問題が発生した。

しかし、その後の運営会社の対応は迅速だった。1月31日にはチケット販売を中止する旨の通知があり、2月12日までに返金が完了したらしい。

その通知の追加QAの中に気になる記述があった。日本語に訳すとこんな感じだ。

Q:なぜ希望者のみではなく、全ての当選を取消にしたのでしょうか?

A:現在、感染症の流行状況が複雑化しており、無症状で感染が確認されるケースも出ています。私たちは希望者以外の会員の中に一人も感染が疑われる方や発熱している方がいないと保証することができません。一人でも感染者がいた場合、バス、飛行機、ライブ会場等の密閉された空間で、ライブを見に来た会員の方々に予測不能な被害が出てしまいます。皆さまの健康と安全を守る観点から、私たちは全ての当選を取り消すことを決めました。

「一人でも感染者がいた場合」「予測不能な被害が」などとかなり踏み込んだ内容で危険性を説いている。これなら中国のファンも納得したことだろう。

このように、運営会社はかなり早い段階で「ライブ参加を通じて感染が拡大するリスク」について自ら説いていた。

なお、通知の原文は下記のURLから見ることができる。

www.nogizaka46-cn.com

 

②無策・沈黙

その後、日本各地で確認された感染者の数が増え始めると、日本のファンの間でも「バスラは開催できるのか」という不安の声が上がり始めた。

開催日が近づくにつれ、Twitterの検索欄に「バスラ」と入れると、「バスラ 中止」「バスラ コロナ」といった不穏な言葉の組み合わせばかりサジェストされるようになった。余談だが、一部では「中国から帰ってきた後ずっと咳き込んでいる留学生が、バスラに行くと言っている」という真偽不明のツイートが拡散され、魔女狩りが始まる一歩手前のような雰囲気すらあった。

コロナ対策について運営会社が初めて発信を行ったのは、ライブが始まる3日前のことで、媒体は意外なことに、Twitter乃木坂46オフィシャルグッズ【公式】アカウントだった。ライブグッズの会場前日販売について、絵文字付きのハイテンションな(つまり、いつもどおりの)文章に、メモ帳のスクリーンショットのような画像が添付されていた。

自分は感染症の専門家ではないので、この対策が十分か否かという評価はできない。

ただ、正直無策だと思った。自ら危険性を説いておきながら、中国会員向けチケットをキャンセルした後の三週間、国内の感染者が増えていく中で、一体何を考えてきたのだろうか、と。入場時に体温検査をして明らかに高熱の人は入場をお断りするとか、不安な人には返金対応するとか、もう少し踏み込んだ対策を期待していただけに、失望した。「一人でも感染者がいた場合、バス、飛行機、ライブ会場等の密閉された空間で、ライブを見に来た会員の方々に予測不能な被害が出てしまいます。」というのは、中国のファンを納得させるための大げさな文句だったのか。

翌日、公式サイトでも注意喚起がなされたが、いつもライブの2日くらい前に出している荷物検査等に関するテンプレの注意事項の中に、前日に発表したものと同じ文面が追加されているだけだった。

最後まで「とりあえず注意喚起はしましたよ」という既成事実を作るだけで、人を守ろうという意識が感じられなかった。

ちなみに、自分は今回ライブ会場に行っていないので、現場の雰囲気は知らない。

 

ここまで好き勝手書いてきたが、金、土とライブに行った人のツイートを見ていると、めちゃくちゃ楽しいライブなのが伝わってきて正直とても羨ましい。残り2日間も素晴らしいライブになることを願っている。

ただ、4日間のライブが終わった後に「最高のライブだったから、コロナを乗り越えて無事開催されてよかった」みたいな感じで風化されてほしくない。ライブの内容の良し悪しと感染対策の問題は分けて語られるべきだと思う。

 

おわり

ブログ開設

ブログを開設してみました。

坂道アイドルさんの話をします。

 

2018年の上海公演が決まったとき、どうしても自力でチケットを取りたくて(ツアーは高いので無理)、情報収集のために初めて鍵を掛けないTwitterアカウントを作りました。

 

そこで日々好き勝手に呟いていますが、今後、ちょっと長い文章を書きたくなったときはこちらに記していこうと思います。

 

Twitterより真面目な文章を書くこともあれば、Twitter以上にテキトーなことを垂れることもあると思います。そこは別人格だと思って大目に見てあげてください。

 

今週末暇だったら一本書きたいな。

名古屋には行かないのです。

 

ではでは。