ウルトラファイナル開戦前夜

 遂に明日、種族統一者が待ちに待った公式インターネット大会が開催される。その名も「ウルトラファイナル」!約1ヶ月後にはポケットモンスターは新たな世代へと移行し、対戦環境が大きく変わるのはもちろんのこと、新世代では使用できないポケモンも存在するとのことだ。このような状況を踏まえると、今大会は第7世代の締めとなるだけではなく、初代から現在まで脈々と続く「ポケットモンスター」を総括するものとなるだろう。まさに「ウルトラファイナル」という呼称に相応しい大会である。

どんな大会ですか?

ウルトラファイナル

開催期間:2019年10月4日(金)9:00~7日(月)8:59

バトル形式:シングルバトル

道具について:同じ道具を持たせることが可能

使用できるポケモン全国図鑑No.001~807のポケモン N o. 使

バトルチームに登録するポケモンレベル1~100までのポケモン3~6匹

1日あたりの対戦可能回数:15戦

参加賞:色違いカプ・コケコ

パーティはどうしますか?

 私は既往のインターネット大会「シャドースチール」「ウルトラスーパーハイパーチャレンジ」は全てロズレイド統一で挑んできた。もちらん今回の「ウルトラファイナル」もロズレイド統一で挑むつもりである。しかも今回はウルトラサン・ウルトラムーンの2ロム、2チームで戦うこととする。

 次項でロズレイド統一に対する要注意種族をいくつか挙げるが、パーティが固定されている以上は当然ながら全方面に対策を施すことは不可能である。既往大会においてのロズレイド統一に対する選出率を鑑みつつ押さえておくべきところを明確にし、一方で諦めるところは躊躇なく諦めなければならない。相手が自分の策にはまった時はほくそ笑み(気を抜いてはならない)、無対策の天敵に遭遇した時は突撃して潔く散りましょうぞ。

要注意種族は何ですか?

 今大会でロズレイド統一が(・・・・・・・・)特に要注意しておきたい種族の一部を挙げておく。主に前回、前々回大会で実際に対戦した時の所感を基にしている。もちろんここで挙げている以外にも要注意種族は多くいる。むしろ要注意種族ではない方が少ない。

ネクロズマ

 前回大会でも大量に選出されたので今回も遭遇は不可避であろう。要注意種族とはいえ注意のしようもなく、ネクロズマが出てきたらこちらは為す術なく終わる。Zシャドーボール型でも用意しておくべきか。

リザードン

 ネクロズマに次いでロズレイド統一に対してよく選出される。もちろんタイプ相性は最悪である。ただし、めざパ岩が4倍で刺さる(メガリザードンX以外)ので、双方が有効打を持っているという点においては戦力の均衡が保たれていると考えられる。リザードン以外に対してもめざパ岩の有効範囲は比較的広いため、今回もめざパ岩搭載型ロズレイドは必須になるだろう。

ゲッコウガ

 前回大会はゲッコウガ統一と1回当たり惜しくも敗北した。ゲッコウガの耐久はそれほど高くなく、タイプ一致の草技を撃ち込めば一撃必殺も十分狙える。しかし、当然ながらほとんどのゲッコウガは変幻自在れいとうビーム等をバンバン撃ってくる。一手一手の選択次第で勝敗が大きく変わってくるので、確実な攻略法というものはない。

ミミッキュ

 前回大会でもミミッキュとの遭遇を警戒していたが、ミミッキュ統一はおろかミミッキュ単体もほとんど当たらなかった。しかし、今回は流石に当たりそうなので警戒するに越したことはない。相手のフェアリー技を半減出来ることと、状態異常系の技が化けの皮を貫通出来ることが幸いか。

ジャラランガ

 前回大会でジャラランガ統一と1回あたり、マジカルシャインで3タテすることが出来た。しかし、ジャラランガが大量発生するだろうという当初の予想とは異なり、ジャラランガとの対戦はその1回きりだったので、今回ジャラランガ対策でマジカルシャイン型を入れるかどうかは悩みどころである。

メタモン

 ギガドレインややどりぎのたね搭載の耐久型をコピーさせたところで自分も攻め手がなくなるし、じんつうりき搭載の特殊アタッカーがコピーされ逆襲を食らうと1、2発で沈められてしまう。相手に自分の技が筒抜け状態になるのも痛い。メタモンとの対戦は、アタッカーをコピーされた後の素早さ勝負次第であり、ほぼ運である。(だいたい負ける)

何か言い残すことは?

 お気に入りポケモンを次世代で使用することが出来そうにないと察している人は、今大会で存分に活躍させ(一時の)有終の美を飾らせてやりたいと思うこともあるだろう。それが種族統一パを組んでいるポケモンである場合は尚更に違いない。

 当のロズレイドにしても次世代で引き続き使用出来るという確定情報はない(少なくとも公式からの明言がない以上、蓋を開けるまでは分からない)。しかし、それとこれとは関係なく今大会もロズレイドの特色を活かし最後の一戦まで本気で戦い抜くのみである。これまでのロズレイド統一を総括する総力戦となるだろう。

我々には数字も報奨も不要である!
ただ戦わせよ!
よろしい、ならば種族統一戦(ウルトラファイナル)だ!

【ロズレイド統一】シンオウ限定種族統一大会参加の手記

 4月21日、ニコニコのコミュニティ「Wrath of Atto」(co3723907)で開催された「シンオウ限定種族統一大会」にロズレイド統一で参加しました。シンオウ限定ということで予想通りガブリアス統一やマニューラ統一等ロズレイドにとって難敵とも言える種族が多く、楽な戦いは一つもないことが予想される大会でした。結果として本戦では1回戦で敗退してしまいましたが、敗者ブロックでは2連勝し一応敗者ブロックで優勝することが出来ました。

戦績

本戦1回戦 VSベロベルト

 最初に選出した物理耐久型で「やどりぎのたね」&「ギガドレイン」&毒を駆使してベロベルト統一の1体目+2体目のHP赤ゾーンまで削ることが出来た。しかし、完全に主導権を握ったと思った次の瞬間相手の「イバンのみ」が発動しこちらの2体目が一瞬で轟沈。3体目の「こだわりメガネ」+「めざ格」型で相手のラス1まで攻めるが、いくら弱点を突いているといえども特防高耐久の相手は1発では落ちず、ウルトラダッシュアタックを決められ勝負あり。最初の物理耐久型が相手2体目の攻撃を耐えることが出来(てしまい)、「ギガドレイン」を1回多く打てたことで相手のHPをイバン発動圏内まで削ってしまった。なんとも皮肉な結果となった。

敗者ブロック1回戦 VSフワライド ○

 本戦で敗退したが意気消沈している暇もなく敗者ブロックの戦いが始まった。相手はタイプ相性の悪いフワライドである。特性「かるわざ」を使って蹂躙を狙ってくる可能性が考えられたため、「しびれごな」「わたほうし」を両立したロズレイドを初手に出した。加えて、このロズレイドは「めざパ電気」を覚えているので相手の弱点を突くことも出来た。「しびれごな」「わたほうし」を駆使して徹底的に先手を取らせないように立ち回り、相手の「かるわざ」を許さず戦闘を制することが出来た。

敗者ブロック2回戦 VSマニューラ

 敗者ブロック決勝戦の相手は更にタイプ相性が悪いマニューラとなった。全力で当たって砕けるつもりでいたが、結果的には選出した3体全てがいい仕事をして勝利を収めることが出来た。最初の「ゴツゴツメット」型がマニューラ1体目の「れいとうパンチ」を耐えつつ「めざ炎」で倒し、ロズレ2体目は「いばる」でスカーフマニューラを混乱状態にして自傷を誘発し、最後の「スカーフ」「めざ格」(ベロベルト戦で「こだわりメガネ」を持っていたロズレイド)で残りを倒し優勝を勝ち取った。上手いこと相手のスカーフ型に仕事をさせなかったのは大きい。最後にタスキマニューラがいなかったことにも救われた。

総評

 1回戦でベロベルトに負けてしまったのは非常に悔しいものでしたが、決して悪い戦い方ではなかったと思います。その後の敗者ブロックにおいて諦めずに戦い一応の優勝を勝ち取れたのは嬉しい限りです。しかも、タイプ相性の悪いフワライド、マニューラを破ることが出来たのは非常に大きい成果でした。ただしこれで満足することなく、次に参加する種族統一大会はなんとしても本戦での初優勝を掴み取りたいものです。ロズレイド統一は新しい時代でも更に激しい戦闘を続けながら発展していくことでしょう。公式の種族統一インターネット大会早う。