ひまつぶしSS


今日は妙に暑い、そのせいで目が覚めてしまったけれど、心当たりがあるので、
私は再び閉じかけた目をこすりながら隣を見た、すると、やっぱりあの人が寝ていて、だから暑いのかと一人で納得した。
きっと今起こしたら不満げに眼を半分開けて「…おはよ」とか言いながらまた寝てしまうんだろうからそっとしておくことにした。
といっても別に珍しいことではなく、こんなことはよくあることだ。それに、私が先に起きて朝のパンケーキを焼いてる時にいつの間にか隣にいて、
「…これ」とか言って私に皿を三枚渡してくることがしょっちゅうだからである、今日もまたそんな日になるのだろう。
私がベットから足を下ろすと不意に腕を掴まれた。
「俺も行く」
明日は槍が降るかもしれない、


「めずらしいね、こんな早くに起きるなんて」
トントンとまな板の上でリズムよく玉ねぎを切っている私を見ながら彼は言った、
「今日は玉ねぎが出そうだったから早く起きた」
即答である、・・・成程、だから早く起きたのか、最近は出していなかったり、出した時に丁度居なかったりしていたのだが。
彼は玉ねぎが嫌いでよく残す、きっと隙をみては窓から玉ねぎをご退場させる気なのだろう。
その行為に至っても別に珍しいことではなく、私がたまねぎを出す日にはいつもこちらを睨んでは、いまかいまかと玉ねぎをご退場させようと
身構えているものだ。
ケットも玉ねぎは嫌いだがここまではしない、それにぶつくさ言いながらもちゃんと残さず食べるのである。
¨ケット¨とは、彼、キティ・ルイスと私の子供で本名は¨ケットシー・ルイス¨なのだが、なんだか呼びにくいので皆からはケットと呼ばれ、親しまれている。
顔はキティ似で髪色や目の色は私に似ている、性格は驚く程私たちに似ていなく、元気で明るい子だ。
「…ケットだってちゃんと食べるのに、なんでキティ君は食べないんですか」
…少し期待をしていた分その落胆は大きくて、私は声のトーンを少し落とした
「…猫だから」
こちらもまた即答である、彼もケットも正真正銘の猫であるが、チョコレートが大好きでよく食べている。
昔ケットと取り合いをしていたのを見ると別にアレルギーや中毒があったりはしないようだ。実に子供らしい、これではどちらが大人かわからないものである。
心なしか、彼の機嫌が悪くなった気がするが、それより玉ねぎだ。
「まったく、そんな屁理屈ばかり言ってると玉ねぎ増やしますよ?…あ」
柔らかな風が私の頬をなでる、思わずまな板を見ると玉ねぎがなくなっていた。
振り返ると彼は満足げにいつのまにか起きていたケットと最近アベルさんからもらった絵本を読んでいる。
「…」
私は無言で戸棚の下に隠しておいたたまねぎを4つとった、¨キティ君¨と¨ケット¨は顔を見合わせた、
窓から差し込む温かい日差しがフライパンの中の香ばしく焼けたベーコンの油をキラキラと映し出していた。


それから、しばらくして長い食事が終わり、一息ついたところでケットが私の膝にのしかかって来た、ふわふわとした色素の薄い髪、まんまるとした大きな目とオマケにふっくらとしたほっぺが綻んでいる、可愛い。
「おかーさん、おかーさん」
そんなケットが急に真顔になって私に訪ねてきた。
「ん、なぁに?」
「お父さん、どうしたの?」
「…そうね」
実はあの後キティ君はおよそたまねぎ2個分のサラダを実に嫌そうに食べた、途中何度も恨めしげにこちらを睨んだけれど、知らん顔して玉ねぎのスープを飲んだ、
…少しやりすぎただろうか。
「ちょっとご機嫌が悪いみたいね、お昼まで時間があるからダム君とディー君に遊んでもらっておいで」
ケットは、不貞腐れてソファの上でうつ伏せになっているキティ君をちらり、と見やってから「うん」と言って外に駆け出していった、素直でよろしい。
ディー君とダム君は私の部下で双子である、どちらが兄で弟かは不明らしい、彼らはよく私に口うるさく小言を言うが根は優しく、面倒見がいい子だ、たまに暴力的で恐ろしいことをサラっというが、
それは彼らに限ったことじゃないので何とも言えない。
そういえばシオン君やルイ君、イルちゃんは元気だろうか。
…いけないキティ君のことをすっかり忘れていた。
「キティ君?」
「…」
恐る恐る近づいてそっと声をかけてみる、返事がない、ただの不貞腐れたキティのようだ。
「…ごめんなさい、やっぱり、やりすぎたましたよね」
「…」
「う…」
これは長期戦になりそうだ、不貞腐れていてもいつもなら二言目には抱きついて、じゃれついてくるのだけれど今回はそうはいかないらしい、
だらんと垂れたしっぽがその証である。
「…やっぱり具合が悪いですか?」
「…」
「えっと、じゃあお詫びに今日の晩御飯、ササミフライにしましょう」
「…」
「あっ、あとおやつは、ビスケット君の所でケーキ買って来ましょうか?」
「…」
「あとは…」
…心が折れそうになってきた、段々視界が潤んでくる、いけない、泣いてしまう。
その時、キティ君の肩がカタカタと震えているのが見えた、少し耳をすますとくつくつといかにも笑いをこらえて笑っている。
「えっ…っ、キっ」
やられたと思ったけれど喉から出るのは嗚咽とかすかな言葉だけで上手く喋れない、
不安げに彼の顔のぞこうとした時いきなり視界が塞がれた。
…それから、視界が開けたのはすぐで、彼の綺麗な青い目とほんの少しだけ癖ある黒い髪がすぐ近くに見える。
「ふふっ…ごめんっ、くっ…やりすぎた、」
キティ君が笑いながらそんなこと言っているが頭が混乱していて、それどころじゃない。
驚いて、ぱちぱちと瞬きした時に流れた涙のしずくが頬を伝った時に、自分が口づけされたのだと気づいた。
「いきなりっなっなにしてるんですかぁっ!」
「だって椿がすんごく意地悪いことするし、玉ねぎ嫌いだし、それに、」
「…れに?」
キティ君は、私の涙を指の腹で拭いながら言った。
「敬語、約束してたのにまだ抜けてないでしょ、だから意地悪し返してやった」
「…あっ」
キティ君の低いゆったりとした声に落ち着いてきて、少しずつ思い出した、
そう、それは昨日の出来事で。
『椿、今日はウルフの所に遊びに行ってくる、晩までには帰ってくるから』
『あ、はい!わかりました』
『…』
『…?えっと、どうかしましたか?』
『…いつも思ってたんだけど、敬語、使わなくていいから、遠慮しなくていい。…慣れないし』
『えっ、で…でも…』
『でも、じゃない、次、使ったら罰ゲームだから』
と意地悪い顔で確かそんな事を言ってた気がする。
色々あってすっかり忘れていたけれど、さっき玉ねぎを切っているときから、敬語を使ったから機嫌が悪くなったのだろう。
だからってここまでしなくてもいいと思うのだけれど、そんなことを言ったら、今度は本当に不貞腐れるので絶対言わない。
それに私もやりすぎてしまったし無理やりされたとはいえ、約束を破ったのだから素直に謝るべきだ。
「うあぁ…ごめんなさ…ごめんね?本当にすっかり忘れてて」
「ん、別にもう気にしてないし、これからゆっくり直してよ」
「うん」
なぜだかキティ君は上機嫌だ、やっぱり私をからかって楽しんでいるのだろう、
それはそうと、昔にくらべたら、本当によく笑うようになったなと思う。
最初の頃なんて「うん」「そう」「へぇ」しか言わなかったし、ずっと無表情だった。
オマケに、機嫌が悪いとナイフを振り回す特典付きである。そんな彼が変わったのは、やっぱり私がいるからだろうか。
「どうしたの?ニヤニヤして、もしかしてとんでもなく不浄なこと考えてる?」
「考えてないよ」
「…考えてるだろ、どう考えたって」
「それより、キティ君こそなんでそんな上機嫌なの?」
「ん?だって、ササミフライにケーキ、楽しみだし」
…やっぱり今日はオニオンリングにしようと思う。

 

 

爆発しろ


 

寒い

 

さみぃさみぃよぉ、

卒業シーズンですね、大人になりたくないです

がんばって絵のお勉強してイラストレーターになりたいですがきっと周りには反対されるだろうな、そもそもなれたところで暮らしていけるかっていうとそうじゃないよね。

お金かかるし、

でも絵が一番上手になれる時期って今だと思うんです中学卒業くらいまで

ここまでくると、ある程度は誰だって描けますがんばってるんだもん、

今じゃなきゃいつ描くの?今でしょ!ェ

最近諏訪子様が大好きです、支部にものっけた絵のラフが出てきたんで貼っつけます

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紅茶

いきなりですが

紅茶うまい、そしてうまい、

アイスで飲む時はフルーツティーなのですが

ストレート&ミルクティーだったらホットが好きです。

チャイにもチャレンジしようかな

そういえば以外に和菓子と合うんですよね、特に羊羹、砂糖なしで飲むのががオススメです。羊羹結構甘いしね!

 

H/K

っていうの?((話変えるって意味でえーのん?

最近がんばって男の子描く練習してます、今はオリジナル一筋なんで。

みんなに私の作品を見てもらえるように頑張ります!

 

大晦日

どうも、みんなはもうおそばたべたのかな?

現在私は親戚宅にいます、帰りたい((

やっぱり枕とか枕とか変わると寝れないんですよね。

最近くるりんごさんの曲ブームが再来しました((

まぁ…こんな下らん話してもしゃーないんで終わります

早いですけれど、あけましておめでとうございます