夜更かしに珈琲を一杯

寝れない夜のお供に

キャンバス

あなたは何色ですか?

 

 

と、問われた時に

僕は透明と答えた。

 

 

 

明るい人は、赤やオレンジ

静かな性格な人は青や白

虹色なんて答える奴は、きっと本当は水色や黒なんだろう

 

人は生活をしていくうちに、段々と自分の色を自分で理解していく。

 

僕は、透明と答えた。

 

それは、何色にでも染まれる

 

 

 

というわけではなく、無職だったのだ

 

 

彼は、転職活動の真っ只中

『あなたは何色ですか、それを踏まえた自己紹介を』

というお題で、彼は透明と答えた

 

 

透明と言えば、何もない、澄み切った情景を思い浮かべるだろう

僕のその回答は、読んで字の如く

空間を澄み渡らせた

 

 

無職のキザな解答に難色を示した面接官は

「では、次の質問です」

 

 

 

 

人生とは、大きなキャンバスに

「あなただけの色を塗っていく」

みたいな名言を多くの偉人が残してきた

 

なあ偉人。

転職活動でつまずいた僕は一体何色なんだ。

 

 

 

 

 

大学を卒業して

珈琲屋になるか、写真家になるか

どちらかを選ぶその選択に

休日や給料、成功や失敗は一切勘定されていなかった

 

若さは盲目

新しい環境が輝いて、何色にでも染まれると信じていた

 

そのどちらも僕にとっては真っ黒だとも知らず

 

 

私は写真家になろうと決心したが

2年と少しでその道は外れてしまった。

 

月の休みは6日

手取りは15万に及ばず

ボーナスや祝日を楽しむ友人たちが

虹色に輝いていた

 

それに比べて僕は真っ黒

報われるかもわからないこの先

いくらファインダーを覗いても

僕の行先は真っ暗だった

 

 

 

透明、と答えた面接は落ちたが

とある上場企業に拾って貰えた

 

年収は倍になり、土日祝日は休み

生活は前よりも豊かになった

 

 

 

豊かになったのだが、

僕の人生は決して華やかになったとは思えなかった

 

 

 

失ってから気づく大切さ

 

売れないシンガーソングライターの

オリジナル曲みたいな台詞だ

 

 

 

 

好きなことでは食っていけず

興味のないことでは充実を感じれず

 

いつだってないものねだりをする

贅沢な僕

筆を持っているのは自分だというのに

違う色の絵の具を塗る勇気は無い

 

キャンバスを真っ白に塗り直せば

また新しい色を塗れるけれど

今まで描いてきた作品を0にする勇気は無い

 

 

描いてきたのはお粗末な絵だけれども

仮にも自分の人生

 

透明な絵の具で塗ったこの絵は

裸の王様のように

周りからは見えなくとも

 

最後に自分にだけは鮮やかに見れたらいいな

 

 

 

と思いながら今日も22時まで残業をする絵描きだった

あいやしばらく

あいやしばらく

 

皆様生きてますか。

 

はてなブログというコンテンツはまだ生きてますか。

 

 

私は変わらずフラフラと好きなことばかりして生きています。

 

 

 

最後にブログを書いたのは2019年だそうで、

かれこれ2年以上の月日が経ちました。

 

 

2年も経つと色々変わるもので、

かつでGPAが1.0を切っていた私も無事に大学を卒業し、

立派に社会人として毎日眠い目を擦りながら出社しています。

 

 

夢であるカメラマンを目指し、写真館へと就職し、

今は見習いとしてカメラアシスタントとして日々走り回っております。

 

 

仕事は失敗ばかりですが、

毎日勉強しながら楽しく働いています。

 

 

そんな私、新しく趣味が出来ました。

 

スケートボードです。

スケボーですね。

 

みなさんオリンピック見ましたか?

男女ともにストリート日本人が金メダル。

とんでもないことですよこれは、、、、

 

私はスケボーを始めて二ヶ月ほどなのですが、人生で三本指に入るハマり具合で、

仕事が終わった後でも、クタクタになりながらスケボーを練習しています。

 

足がアザだらけになっても、足裏の皮がずる剥けても、大雨でもスケボーをしています。

 

 

挙げ句の果てにはコロナワクチン1回目を打って死にかけている中気がつけば5時間くらい一人でスケボーをしていました。

 

きょうじんです。

 

 

この場合における「きょうじん」とは

体が丈夫、という意味ではなく

狂った人、という意味です。

 

私はよく近くにある野球場の広い駐車場で練習をしています。

 

そこではスケボーする人をはじめ、ウォーキングペットと散歩、テニスの練習、

中にはラジコンを走り回す方々もいらっしゃいます。

 

 

いろんな人がいるのですが、そこは駐車場なので、たまに注意されることもあります。

もちろんそこは駐車場なので、素直にごめんなさいと謝りその日は帰るようにしています。

 

 

ある日、仕事が休みだったので、私は意気揚々と駐車場へと向かい、

スケボーの練習をしていました。

 

スケボーに乗っている間はまるで世界を闊歩しているような、なんとも言えない光悦感に満たされます。

 

 

その日も、イヤホンで霜降り明星オールナイトニッポンを聴きながら、世界で一人きりのような気持ちでスケボーで世界を闊歩して居ました。

 

すると視界の隅に、人影が入ったので、ふとそちらをみると、

少し強面な老人がこちらをじっと見て居ました。

 

ファン?

 

いやいや、私のことなどこんな老人が知っているはずがない。

 

ではなんだろうか、

 

 

はっっっっっっっっ

 

こんなところでスケボーをするなと言いたいのだろうか、、、、、、、?!

 

 

目を凝らすと老人は確かに私を見つめており、

その顔はとても険しいものでした。

 

 

やばい、このままでは怒られてします。

もちろん駐車場でスケボーをしている私が間違いなく悪い。

しかし、こんなところでおじいさんに怒られるのは嫌だ。

怒られて嬉しい人などよっぽどのM男だけだ。

 

私はスケボーをおり、その場を立ち去ろうとした。

すると背後から

 

「なあ兄ちゃんちょっと!!!!!!!」

 

終わった。

確実に怒られる。

 

素直にごめんなさいと言おう。

私は腹を括った。

 

「はい、どうしました?」

 

 

老人は言った。

 

 

「なあ兄ちゃん

 

 

 

 

        オリンピックみた??????」

 

 

えええええええええええええ

じいちゃんスケボー見てたのおおおおおおおおおおおお

 

 

「あれすげえよなあ

 いろんなもんぴょんぴょん飛び越えて

 わっけえ女の子が金メダルだってなぁ」

 

 

怒られずに済んでほっとした私は、

そこから老人と5分ほど他愛もない話をした。

 

はあ怒られずに済んだ、と胸を撫で下ろした私は、

立ち去る老人に別れの挨拶を告げ、スケボーの練習を再開した

すると老人は最後に

 

「でも兄ちゃんはだいぶ下手くそやからもっと頑張りや〜!」

 

 

 

 

 

かましいわクソジジイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

じいさんは歳にもよらず私の顔を覚えたようで、

その駐車場でスケボーを練習していると、たまに手を振ってくれるようになった。

 

 

じいさん、

手を振ってくれるのは嬉しいが、俺を下手と言ったことは、

お前の孫の代まで忘れねえからな!!!!

 

次期オリンピックまで首を伸ばして長生きしとけよっクソッタレ!!!!!!!

 

 

愚痴と未来と人生と

周りの環境にその時その時の思考は引っ張られるなぁと思っていて、

 

 

就職活動に余裕を作りたくて一年卒業をずらしたのですが、周りのみんながせっせと就職活動をがんばっているのを見ると、否が応でも自分も将来について考えてしまいます。

 

 

 

どこの説明会にいった、給料はナンボでそこから保険やがらー、週休2日あるけどボーナスがなぁなんて具合。

 

現代の日本において、多くの若者が大学を卒業して就職します。

しかし皆さんご存知のように就職はゴールじゃありません。むしろそこからが本番なんじゃないかってくらい。

 

 

しかしの本番に当たって、かなりの数の若者が特に働きたい理由を持っておらず働かないと行けないから働きに出ているように思います。知らんけど。

 

 

大学卒業→就職 というレールは必ずしも乗らなければならないものではありません。

 

就職前に留学しておいでよ〜、自分で起業して道開きなよ〜、今から別の学校通ってまた新しい道探ってみなよ〜

 

など、別の道も探せばあります。

しかし多くの若者はその選択をしません。

 

現実的ではないからです。

安定が無いから、親に否定されるから、周りにダメと言われる、変と思われる、失敗が怖いから。

 

現代社会には一歩を踏み出すためには、沢山の重圧が掛かります。それが故に人は踏み出さず、安パイな道を進みます。

 

 

 

それってなんだか寂しいよねってことが言いたかっただけです。

 

偉そうな事をツラツラと並べていますが、僕も踏み出せていない側の人間です。

先ほどの重圧の恐ろしさを嫌ほど知っています。

 

 

ただ自分の経験を挙げてみると、僕は海外留学へ行きました。

 

僕は大学進学に当たり、家庭の事情で県内進学しか選べませんでした。それ故に、留学なんてとんでもない。勝手にそう決めつけていました。

しかしどうしても自分は留学したいと思い、腹括って家族にお願いしました。すると想像とは違い、あっさりOKを頂き、一年海外での生活をすることができました。

 

どうだすごいだろ!と言いたいわけじゃないです。

やってみたいと思って覚悟決めて踏み出す一歩というのは、それだけの思いが込められた選択。

 

 

僕の過ごした海外での一年間は、とても「人生」を感じました。

20過ぎの若僧が人生なんぞと思いますが、なんと言いますか人生に輝きを感じました。

ひとつひとつの選択に、誰かを想う気持ちや先のことを考える重さが乗っかっていたのでしょうか。

 

 

そこの先の人生、やりたいことは山ほどあります。その選択は、沢山の重圧が降りかかってくるのではないでしょうか。

 

 

でも机上の空論や、口先だけの薄っぺらい人生は、なんだかもう嫌になってしまって、

 

 

 

お金や地位なんかじゃなくって、人生らしさを優先して生きて行きたいなって。

 

みんなも少し考えてみようよ

珈琲と継続の宣言の話

いつの日からか、全てに対して取り組む前がすごく億劫に感じるようになった。小さいことで言うと本や映画を観ようと思っても行動に移せなかったり、大きいことでいうと何かイベントでも開こうかと思ってもある程度構成考えたところで、いやぁでもなぁってやめちゃったり。

 

このブログも然り。

ある日からなんだか億劫に。

これはですね、良く無いことです。

人間ってのは動くことをやめたら死んじゃうと僕は思ってます。

動くっていうのは脳を動かすこと。

死んじゃうっていうのは魅力が無くなると。

 

 

ということで20代半ばにして死を迎えたくないということで、のんびりでもいいからブログを継続していこうと思います。

書くたびに、他のことにも挑戦しようと自分を奮い立たせたい次第でございます。

どうぞお付き合いのほどよろしくお願いします。

 

 

とは言ったものの何を書こう。

完全に見切り発車である。

困った。

 

そういえば、

好きなひらがなは「ゑ」です。

 

いや平安時代かよ!

 

 

失礼しました。

 

じゃあ、無難に好きなことの話でも。

 

 

以前にも何件か投稿してきたのですが、僕はコーヒーが大好きです。現在もカフェでバリスタとして働いています。

 

皆さんバリスタってご存知ですか?

wikiかなんかで読んだんですが、

エスプレッソをはじめとするコーヒーを作る人。またその知識や技術がある人」

みたいなことが書いていた気がします。

 

 

その文の通り、もちろん僕はコーヒーが作れます。

でも、これはただのバリスタだと思うんです。

 

 

一流のバリスタっていうのは、

相手の求める味のコーヒーを提供できる人

じゃないかなって思ってて。

 

 

人間の顔や見た目が違うのと同様、味覚も十人十色。全員好きな味は違いますよね。

 

その上で、一人一人の理想に少しでも近いコーヒーを提供するのが最高のバリスタだと思うんです。

 

 

もちろんそれをするには莫大な経験や時間が必要です。しかし、それを疎かにしちゃいかんのですよ。

 

 

コーヒーって言われてどんな味を思い浮かべますか?

 

苦い〜とか酸っぱさがある、甘みも、とか。

一口にコーヒーといっても豆や淹れ方、豆を削った時のサイズやお湯の温度で味が全然変わるんですよ。

 

 

大学一年の時に行きつけのカフェで出して貰ったフィルターコーヒーがすっごく甘くてびっくりした記憶があります。

あれ以来コーヒーが大好きになりました。

 

 

 

 

つらつらとコーヒーについて語ってしまいました。

つまり何が言いたいかというと、缶コーヒーやス◯バ、コンビニの100円くらいのコーヒーもいいけど、

 

ちょっと背伸びして良いコーヒー飲んでみてよって。

 

 

朝起きた時や、仕事の合間、勉強のお供なんかに美味しいコーヒーがあったら気持ちもすごくリセット出来て日常のパフォーマンスが格段に効率的になります。

 

 

無理にめちゃめちゃ敷居たかそうなオシャレなカフェ、とかじゃなくても良いです。

家の近くにあるちっさい喫茶店とかからでも良いです。

ケーキとか別に頼まなくても良いです。

 

お店の人にオススメのコーヒー下さいって聞いて、自分の好み探しちゃって下さい。

 

そんで一緒にコーヒーの話なんか僕としましょうってお話でした。

 

 

継続するぞブログー!

 

 

 

飲んでりゃ好きになるもんだ

晦日に半袖で花火を見てきた。

帰国まで早二カ月と少し。インドアな僕とはいえどできる限り海外らしいことをしたい。海外で年越しといえば花火。カウントダウンをしながら年を越してきた。

 

日本にいた頃なら、友人や家族と飲んだくれながら年を越した後、意識が朦朧とした状態で初詣に行くというルーティーンをこなすのだが、180度違った2018年の年越し。まず寒くないというのはなんとも年越し感がない。年越しそばなんか暑くて体が求めてない。危うく年越し冷やし中華始めるところだった。そしてオーストラリアは路上での飲酒が禁止されているため、お酒もなし。寺や神社もないため初詣もなし。RADWIMPSに言わせたら夏休みのない8月のようだ。

 

逆に、日本の年越しにはない盛大な花火が上がった。

日本の冬でやったら火事でも起こるような勢いで花火が上がった。

 

せっかくだからとカメラを持ち出し、そのすごい花火を記録に残そうと思ったのだが、充電するのもSDカードを入れるのも忘れてしまった。ただの2kgほどの塊と化した。ということで花火をしっかりと肉眼に納めた。海外だからなのか、日本のようにスマホを向けまくる花火ではなく、割と多くの人が目で花火を楽しんでいた。打ちあがる花火をともに、頭の中で思い出を振り返った。なんとも長い一年だった。成人式や大学2年後期なんか全く覚えていない。オーストラリアでの生活が濃すぎた。

 

花火が胸にどしんと響く。

そうそう。この体の芯にまで響く大きな音。花火って昔から大好きなんよなぁ。

 

ちょっと待てよ。昔は花火が大嫌いだったはずだった。

両親に連れられて地元の花火大会へ行ったとき、大きな音が怖くてずっと耳をふさいで泣いていた。父が良かれと思って肩車してくれたけど、高所も嫌いでしっかり捕まりたいのに、耳もふさぎたいのにどうしようもなかったのを思い出した。

 

そんなことを思い出していると、さつまいも式にいろいろ浮かんできた。

今、大好きなコーヒーも、昔は全く飲めなかった。

ジュース大好きな僕からすれば、何を好き好んで苦い液体を飲むのか理解できなかったのだが、ある日、仲のいい友達が自販機でUCCのミルクコーヒーを飲みながら「これがうめぇんだよ、、、」と腰に手を当てたいわゆるジャパニーズ風呂AGARIスタイルを見せつけられた。自分に出来ないことをこうもカッコよくされたら、私という人間は憧れてしまう。その日からおこずかいに余裕があればこっそり自動販売機でミルクコーヒーを飲んだ。

飲むたびになんだこのクソみてぇな飲み物...と失った120円を後悔していた。

しかし、わかる人もいると思うが、気がついたら難なく飲めるようになっていた。飲んでるうちに身体が慣れていったのかしら。今じゃ飲まないと身体が震えだすような勢い。西野カナに言わせたら飲みたくて飲みたくて震える。

 

ビールとかも飲んでるうちに好きになるじゃん。

僕は苦手だけど。

 

 

このオーストラリアで、なにか好きになったものはあるかなぁ、と頭を探ってみた。漠然としていたから気づかなかったが、英語が好きになったではないか。

 

 

まだ大好きとまではいかないが、好きにはなった。と思う。

 

もともと色んな言い訳つけてオーストラリアに飛び出して来たから、英語も海外も特別興味があったわけではない。そういうガバガバな決意できたが故に、来た当初は本当に辛かった。英語が全く聴き取れないし、せめて喋りで誤魔化そうと思っても、話せも出来ない。どうにか振り絞って英語を話しても返事の英語が聴き取れない。

とにかく自分に自信が無くなって、最初の2ヶ月は友達が一人も出来なかった。

 

 

 

そんな当初に比べると、友達も出来たし、最低限生きていけるだけの英語は分かるようになった。それらを作ってくれたのは、人の縁とコーヒーとカメラ。英語なんかぜってー無理。今すぐに帰りたい。

朝起きたら家のベッドで悪い夢でしたっていうオチを何度も期待した。待っているのはただただ現実。

バリスタになってよかったなぁ。不器用な自分に出来るかなって不安だったけど、MOROHAに言わせたら向き不向きより好きを信じてたってかんじ。

 

 

自分の好きなものがもっと好きになったし、自分の課題が分かったし、この留学は僕にとって社交性&英語入門キットのようなものだったのかもしれない。

 

 

残る2ヶ月で自分は何が出来るだろう。何をすべきだろう。もう一つ大きく自分が変わったと思えるのは、他人からの評価を気にしなくなった。無理によく見られようという考えは捨てた。

 

うまいコーヒー飲んで、好きな写真撮って、友達と楽しく過ごす時間を存分に楽しもう。

 

 

俺に言わせたら、最高のコーヒーライフってやつ。

82円に胸を張る

僕は今オーストラリアでバリスタとして働いている。

 

 

バリスタといっても、皿洗いもするし、フロアのモップもかけるし、いわゆる普通のバイトみたいなものでもある。

 

 

正直、周りと比べたら給料は低い。

けれど、英語も喋れない僕なんかを拾ってくれたお店に僕は本当に感謝している。

給料なんか気にしていない。

 

 

気にしてないはずだった。

 

 

 

他のバリスタの人が教えてくれた。

「お給料昇給するらしいよ。私は入って3週間くらいで上がった!」

 

 

 

バイトを始めて2カ月。

僕は時給が1ドル上がった。

日本円で82円前後。

 

 

 

 

先述したように、僕は英語が全然出来ない。

最低限の会話こそ出来るが、正直全然だ。

文法も発音もめちゃくちゃで、語彙もない。

 

 

コーヒーは自信がある。

しっかりとミルクも作れる。

 

しかし他の作業はすこぶる遅い。

不器用で、要領が悪い。

 

働き始めた当初はいつも時間通りに仕事が終わらせられず、スタッフからすごく嫌な顔をされた。

 

 

お前が最高だ!一番だよ!(笑)

と煽られることも多々。

 

本当に悔しくって、電車一本見過ごして駅で泣いてたことも。

 

 

 

以前、仲良くさせてもらっている社長に

「人と同じでは、同じだけの結果。

上に行きたければ、人よりも120%の働きをしないといけない。

その20%は働く時間ではなく、質。速さ、正確さだ。」

 

と教えて貰った。

 

 

 

わからないことはメモしまくる。

英語で何言われたか分からなかったらとりあえずやってみて、ミスってたらすぐにやり直す

同じミスは繰り返さない。

 

 

今時の新人研修なんかで最初に習いそうなこと。

 

 

これって本当に大事。

 

何より大事なのは、心掛け続けること。

気を抜けば必ず行動、結果になって現れる。

 

 

 

 

他の人は3週間。

僕は2カ月かかった昇給。

 

 

 

 

本当に嬉しかった。

 

 

ようやく自分が認められた気がして、1スタッフとして働けている気がして。

 

 

社長に

「あなたは本当によくやってくれている。これからもよろしくね。」

とこっそり言われたのは忘れない。

 

 

 

そんな自己満足な備忘録。

 

3月には日本帰っちゃうのか。

美味しいコーヒー一杯飲んでおこう。

 

 

 

ああ、帰りたくないな。

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海外でバリスタなる3つの手順

オーストラリアに来て早いもので半年。

これまでたくさんのことがあった。

楽しいことはもちろん苦しいことも。

 

自分が成長したかと尋ねられたらはっきりと頷けないが、確実に前には進んでいる。気がする。

 

 

その成果のひとつとしてついたにこちらでバリスタとして働き始めた。

 

正直自分でもすごいと思う。

あの僕が海外でバリスタですって。

かっこよろしいじゃないのよ。

 

あなたもなりたいって?

しょうがないな。では特別にみんなにバリスタのなり方を教えてあげましょう。

 

1.履歴書を作る

まずは履歴書(レジュメ)を作りましょう。

なるべく端的に、自分の経験や経歴、アピールポイントを書きましょう。

もちろん印刷です。日本と違って手書きではありません。顔写真も普通は載せません。楽ですね。

 

自分の化身とも言えるレジュメを作ることが出来たらあとは簡単。

 

2.直接レジュメを渡しに行く

 

カフェへ乗り込みましょう。

求人を探して連絡して面接して採用。なんて甘くはありません。

直接カフェへ行ってレジュメを渡しましょう。

流れはこう。

 

「やあ!調子どう!」

「最高さ兄弟!」

「そりゃあよかったぜ。ところで今求人募集してる?バリスタとして働きたいんだけど。」

 

そこで帰ってくる答えは大きく2つ。

 

パターン1

「ごめんよ今は募集してないんだ。ただもしよかったらレジュメは預かってボスに渡しておくよ!」

 

この時点でほぼ返事は来ません。次へ行きましょう。

 

パターン2

「ああ今ちょうど探してるよ!じゃあ今コーヒーちょっと作ってみてよ!」

 

そう、当然のことながらバリスタとして働くにはコーヒーが作れないといけません。

細かい話をすると、エスプレッソを作ってミルクをスチームしてオーダーされた通りに作る。

 

その際に色々お喋りなんかをします。

そこ時点である程度の英語力が見られます。

コーヒー作れてもオッペケペーな英語しか喋れなかったらアウト。

 

コーヒーもしっかりとフォームが作れているか。

泡にまみれていないか。

温度は適切か。

さらに言えばラテアートがかけたらなお良し。

 

 

では、そこで上手にコーヒーが作れました。

カフェのオーナーも満足そうです。

 

しかしここですぐ採用につながる訳ではありません。

 

後日トライアルと言われるいわゆるトレーニングシフトを貰えます。

そこで数時間働いて、英語やらコーヒーやら働きっぷりに問題がないとされた時点で、無事バリスタになれます。

 

 

 

少し大変そうだけど、まあすぐなれるでしょ!

と思ったあなた。

その通り。諦めなければバリスタにはなれます。

諦めなければ。

 

3.諦めない

 

僕は履歴書を200枚はくだらない枚数配りました。

何度も心が折れました。

 

 

僕の場合、コーヒーは作れました。

ですが英語がダメでした。

 

 

カフェラテとカプチーノを作って!と言われ問題無く作れてもその後に尋ねられる質問を理解出来ず、それを見抜かれ何度も落とされました。

 

 

海外で働くというと、聞こえはすごくかっこいいですよね。

僕はそう思います。

「海外でバリスタ」なんて聞くとすごくかっこいいです。しかしそういう人たちの背景には並ならぬ努力と挫折が隠れているのです。

 

 

仕事をもらえた時は本当に嬉しかった。

帰り電車でちょっと泣いてたもん。嬉しくて。

 

オーストラリアへ留学へ来る人は多いと思う。

ワーキングホリデーで来てこちらで職を探す人も多いでしょう。日本食レストランや日本関係の仕事もいいと思うけど、僕はバリスタになることをオススメします。

なるまでの工程を含めて。

 

地元の常連さんとお喋りしたり美味しいコーヒー作ったりと最高な毎日が訪れます。

 

諦めた時点で何も生まれません。

結果を得たければ、継続あるのみ。

 

途中で何度も

「自分には向いていないのかもしれない」

「どうせだめだ」

と落ち込みました。

 

でもどうしてもバリスタとして、コーヒーを作る仕事がしたかった。

向き不向きよりも好きを信じて、レジュメを配り続けました。

 

 

 

周りの友人は次々にカフェで働き始めました。

心の底から悔しかった。

 

仕事見つかっておめでとう、という言葉とは裏腹に込み上げてくる劣等感。

 

 

全てを叶えるのは、諦めないこと。

 

挑戦は誰でも出来ること。

それを続けることが難しい。

 

「誰でも出来る」を誰よりやる

 

区切りをつけるのは自分自身。

納得するまで続けるのが秘訣です。

 

 

 

 

日本に帰ってからのことなんか全く想像もつかないけど、今はこっちでバリスタとして働くことが最高に楽しい。

 

 

こっちのカフェにはWi-Fiなんかないしコンセントもない。

けれど毎日たくさんの人が訪れてコーヒーを飲む。

 

店のスタッフとはもちろん地元の人同士がみんな顔見知りみたいなもので、お店に来てお喋りして情報交換して、楽しい時間過ごして帰る。

 

コーヒー、カフェが生活の一部として組み込まれている。

常連さんなんかはオーダーの時

「いつものちょうだい!」みたいな感じ。

 

 

文化が違うぶん難しいのだろうけど、日本でそういう場所を作るのが夢。

 

 

コーヒーにはそういう空間を作る力があると信じている。

あなたの生活に素敵な一杯を提供出来る日を夢見て、毎日オーストラリアでコーヒーを作ってます。

 

 

 

 

推敲もしてないので無茶苦茶な文章だと思いますが、そんな僕の近況報告でした。

 

では、また。

 

 

 

 

 

(おまけに僕のラテアートの過程をご紹介)

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すごいでしょ。

 

 

まあ僕じゃないんだけど。

一枚目が仲良くして貰ってるラテアート元世界チャンピオン

二枚目がこっちで有名なカフェ。

こういうのがお手本です。

 

さて、僕の最初期。

こちら。

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弾痕さながらのラテアート。ピカソもびっくり。

 

さてそこからちょっとコツを掴んで、

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なんとなく雰囲気は出てきた。

まだこれじゃお客さんには出せないレベル。

 

そこから猛特訓を積んで、

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こう。

だいぶ成長。

 

カフェで働いているとは言えどやっぱり一朝一夕でできるものではないのです。

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最近の出来はこんな感じ。

当初に比べればある程度提供出来るほどにはなってきました。

 

日本に帰るまでにある程度安定して書けるようになるのが目標でございます。

 

インスタ映えをさせる側に回る日もそう遠くはない。

 

 

ではまた。