投資という名の長い旅

インデックスファンド、米国ETFを活用した長期投資で、2024年1月にセミリタイア、FIREを達成しました。市場に居続けながら、FIRE生活を楽しんでいきます。

2024年4月度の米国ETFの流出入状況

現地時間5月2日付のETF.comからの資料になりますが、2024年4月の米国ETFの資金流出入状況をご紹介したいと思います。

 

https://www.etf.com/sections/monthly-etf-flows/etfs-added-32b-april-inflows-outpace-2023

 

4月単月の資金流入状況ですが、4月は312億ドルとなり、好調だった3月単月よりは少ない金額となりました。但し、4月累計では2,276億ドルとなり、昨年度の4月累計の1,468億ドルを上回るペースで資金流入が続いています。

 

 

 

4月単月では、王道のS&P500に連動するバンガードETF VOOが1位、総合債券ETFであるBlackrockのAGGが2位にランク入りしました。

 

また、グロース株、ハイテク株への資金流入も目立ちます。バンガードのVUGが3位、同じくバンガードのVGTが7位にランク入りしています。

 

注目すべきは、Bitcoin ETFでしょうか。BlackrockのIBITが、4月単月で6位、4月累計で2位にランク入りしていることからもわかるように、Bitcoinに資金流入が続いています。

 

但し、私の基本的な投資のスタンスとして、Bitcoinやゴールド(コモディティ)のような貴金属には投資をするつもりはありません。端的に言えば、株式、債券、不動産(REIT)と異なり、それ自体がお金を生み出さないからということになります。Bitcoinやゴールドは、今後価値が上がるはずと考える人が増えれば増えるほど価格が上昇する、要は人気度、あるいは需要と供給のバランスで価格が決まっていくものに過ぎないと考えているからです。

 

セル・イン・メイという投資の格言がある5月になりましたが、米国の株式市場は比較的堅調に推移しています。このまま今年はゴルディロックス相場が続いていくことを願っています。

 

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2024年4月末のポートフォリオ状況

今年のGWは、どこかに出かけるつもりはありませんでした。FIRE後の旅行に関する基本的なスタンスは、GWのような一斉休暇の時期には旅行するべきではない、皆が仕事をしている普通の平日に旅行すれば、交通費、宿泊費も安い、旅行先も混雑していないとメリットしかありませんので、これらのメリットを最大限活用して、できるだけ費用を抑えて旅行をしていきたいと思います。

 

そういうこともあり、GW中はどこにも行くつもりはなかったのですが、大学時代の都内在住の友人から、神奈川県西部の私の家(現金一括で購入した中古戸建)を一度見てみたいというリクエストがありましたので、家に遊びにきてもらうことになりました。

 

自宅に来てもらった後、家の裏山で軽いハイキングをしました。その後、急遽、小田原に行き、箱根の日帰り温泉でゆっくりしようということになりました。久しぶりに小田原に行きましたが、5月3日は北條五代祭りが開催されており、多くの人で賑わっていました。いわゆるインバウンド、外国人観光客をターゲットにしたフードコートのような施設もできていました。

 

小田原の後は、これまた久しぶりに箱根湯本に行きました。箱根湯本も外国人観光客が多かったです。日帰り温泉でどこに行くか、検索してみましたが、最低でも1,500円位、高いところでは2,000円超と、外国人観光客が多くなっているせいか、昔に比べると日帰り温泉も高くなっているなという印象です。

 

2024年4月末のポートフォリオですが、4月は米国の利下げ期待が遠のき、金利が上昇するという厳しい状況でしたが、一方で円安が進み、ドル資産に対しては円安影響で有利に働いたこともあり、対2024年3月末では+0.5%と微増、対年初来では+10.4%のプラスとなっています。

 

◆新目標ポートフォリオ

◆2024年4月末ポートフォリオ 

 

2024年4月末の保有資産一覧

日本株

ニッセイ TOPIXインデックスF

バンガードETF VTの日本株部分

NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型ETF(1489)(新NISA口座)

◆先進国株式

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

SMT グローバル株式インデックス

楽天・全米株式インデックス・ファンド(旧積み立てNISA口座)

バンガードETF VOO

バンガードETF VTの先進国株部分

バンガードETF VTI

バンガードETF VYM

バンガードETF VYM(新NISA口座)

新興国株式

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

バンガードETF VTの新興国株部分

バンガードETF VWO

◆日本債券

個人向け国債(変動10年)

◆先進国債

バンガードETF BND

◆日本REIT

個別REIT:アドバンス・レジデンス投資法人(3269)、ジャパンリアルエステイト(8952)、東急リアル・エステート(8957)、日本ロジスティックスファンド(8967)、大和証券リビング投資法人(8986)

NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型ETF(1343)(新NISA口座)

◆先進国REIT

SPDRダウ・ジョーンズREIT ETF RWR

不動産セレクト・セクターSPDRファンド XLRE

たわらノーロード 先進国リート

は、毎月、楽天ポイントで積み立てを行なっている投資信託となります。

は、毎月、マネックスポイントで積み立てを行なっている投資信託です。

 

5月の3週目は京都、5週目は四国旅行第2弾で香川県の高松、愛媛県の松山に行く予定です。5月は旅行だらけになりますが、外国人観光客が今後益々増えていけば、当然のように旅行関連全ての価格がインフレして高騰します。日本人にとっては、決して良い話ではありませんが、海外旅行だけでなく、国内旅行も高騰して行くのが困難になるだろう、そのような未来が予想できるので、行けるときに出来るだけ早いタイミングで行っておく方が良いと思っています。

 

5月は旅行を最優先し、投資については何もせず、6月に米国ETFの分配金が入ってきたら、新NISA口座の成長投資枠(今年分の残り約20万円)でバンガードETF VYMを少し追加購入したいと考えています。

 

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バンガード社のグローバル・チーフエコノミストによる長期経済予想 AIの進化が鍵

2024年3月にFRBは長期経済予想として、下記のようなシナリオを発表しました。

 

・経済成長率は年率1.6%〜2.5%程度、これは第二次世界大戦後の成長率を下回る水準

・インフレ率(年率)は2%

短期金利は2.4%〜3.6%、現在より低い金利水準

 

 

バンガード社のグローバル・チーフエコノミストのジョー・デービス氏は、このシナリオは起きる可能性が低いだろうと予測しています。

 

corporate.vanguard.com

 

このシナリオが起きる確率は最も低く10%〜20%。最も可能性の高いシナリオは、AIが経済成長を牽引するシナリオで確率は45%〜55%。2番目に可能性が高いシナリオは、AIが我々の期待まで達せず低成長となり、人口の高齢化に関連する政府の負債(医療費や年金)が増加し、生活水準の向上を妨げるシナリオで、この確率は30%〜40%。

 

 

マルサス人口論にあるように、テクノロジーと人口統計は常に競い合ってきた。人口の増加は戦争、飢饉、疫病を引き起こすものだとマルサスは主張したが、今日では80億人以上の人々がより豊かになり、より健康的になって、地球上で暮らしている。テクノロジーの進化というものが、マルサスの警告をやわらげる結果となったと言っても良い。

 

今日に於いても、高齢化による低成長と我々人類のより豊かな生活をという叡智が、綱引きをしている状況である。『必要は発明の母』であり、テクノロジーの進化は、我々が年をとっていくペースより早いだろうと予測している。

 

いかがだったでしょうか。やはりAIの進化が、今後の経済成長の鍵になるとバンガード社はみているようです。残念ながら日本は高齢化による社会保障費の際限のない増加による低成長という悪循環のサイクルに突入してしまっています。今後、成長しそうな産業は観光業位しかなく、AIのようなテクノロジーで経済成長するというシナリオは描けそうにありません。

 

だからこそ、AIでリードしていくであろうアメリカという国への投資を今後も継続していく、出資をすることで、優秀なソフトウェアエンジニアに頑張ってもらうしかないと思いました。

 

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バンガードETF VTIを追加購入しました

4月はおとなしく節約生活をしていますが、大学時代の先輩方と花見を兼ねてのBBQに行ってきました。誘って頂けるだけでも有り難いことですし、人付き合いはお金では買えない貴重なコトですので、今後も人付き合いにはお金を使っていこうと思っています。今週末も、山梨方面に低山ハイキングに行く予定です。

 

 

先週の12日、金曜日の米国株式市場は、3月のCPIの上振れ結果により、FRBの利下げタイミングが遠のいたこと(6月の利下げはされない可能性が高まった)、大手金融機関、JPモルガンの2024年のガイダンスが変わらなかったことによる期待外れ等の影響で、主要3指数、ダウ・S&P500・Nasdaqは1%以上の下落となりました。

 

3月末に確定申告の還付金が入金されたこと、3月のETFの分配金もありましたので、3口程と若干ではありますが、先週の12日の金曜日の夜にバンガードETF VTIをスポット的に追加購入しました。

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松本大著『松本大の資本市場立国論』を読んでみました

投資をされている方であれば、ご存知の方も多いかと思いますが、著者の松本大氏は、ネット証券大手、マネックス証券の創業者であり、現在は会長を務め、東大法学部を卒業後、ソロモン・ブラザーズゴールドマン・サックスといった外資系金融の第一線で根っからのトレーダーとして活躍されていた方です。

 

最近では東大生の就職希望先に外資系金融、外資系コンサル、外資系IT企業が上位にランクインするのが当たり前という時代になっていますが、80年代後半当時では珍しかったと思いますので、そういう意味では、著者は東大から外資系金融の道に進んだパイオニア的な存在といえるかもしれません。

 

今回、マネックス証券のポイントで交換できる商品の一つに、この本がありましたので、入手してみました。

 

著者の一番のメッセージは、日本経済の立て直しのためには、資本市場をもっと活用して日本経済を活性化していこうということだと思います。

 

アメリカという国は資本市場を最大限活用して繁栄している。また株価の上昇が自然と国民の利益となるような仕組みが確立されている。例としては、確定拠出年金制度である401kプラン(日本でいえばiDeCo)は、米国の投資信託で運用されるケースが大部分であり、株価が上がれば上がるほど、退職資金も増えることになり、401kプランの加入者である民間企業の従業員は直接恩恵を受ける。株式のナチュラル・バイヤーを自然と増やすような仕組みが出来ている。

 

日本はアメリカとは対照的に、日本人の金融資産が預貯金に偏っており、多くの日本人が資本市場の恩恵を受けていない。また企業の株式の持ち合い解消による株式の売却、高齢化社会の影響により大相続時代を迎え、相続のための株式の現金化という売り圧力が強まる可能性が高い。日本は逆にナチュラル・セラーの仕組みが強まってきてしまっている。

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