夢を叶える事が夢
憧れの人の近くにいたい。右腕になりたい。
そんな叶うはずもない夢を見ていた。
だから俺は、
『陸軍に入った』
だが、一人だ。それじゃあつまら無い。
なので、馬鹿どもを連れて来た。
「陸軍に入ると人生が変わるって」
「あの最近キャーキャー言われている集団ですかw」
「でもまぁ、あんたが言うくらいだ。よっぽどたのしいんだろw」
俺の大切な、仲間だ。
憧れを知ったあの日
裏道はよく敵兵がいるだから人気が無い。なのに人であふれている。
「キャー‼︎陸軍特攻隊特別班の皆さんよー‼︎」
そういえば、最近噂になっていたな。
なんか邪魔になりそうだし、帰ろうか。
だが、噂の人間を見てみたい。
俺は好奇心に身を任せ、人混みの中から覗いた。
そこには、敵軍の兵士たちを素早く斬っている兵士の姿が見えた。
『・・・すげぇ・・・」
俺は初めて憧れの感情(色)を知った。
つまら無い毎日
俺に、何がある?。
得意なことが無い、誇れるものも無い・・・自信が、無い。
俺に唯一あるものは''虚無感''虚しい程何も無い、この感覚。
ずっと、俺はこいつと人生を歩んできた。
俺の色の無い、真っ白な人生を。
今日も、繰り返して息る。
『・・・どこ行こうか』
ぽつりと呟き、俺は人気の無い裏道へと足を運んだ。