四月の風

君に会えた四月の風

過剰、すなわちそれが正常。岡村靖幸の新譜がまたしても凄い。

いわば岡村さ。

今も靖幸さ。

 

散々エレカシに、宮本さんにうつつを抜かしているワタクシだが、やはり岡村靖幸の新曲には最大限の期待を持ち続けている。

昨日発売となったこちら。

 

少年サタデー

少年サタデー

 

二つのタイアップが付いていること自体、大変喜ばしい。タイトル曲は現在「王様のブランチ」テーマソングとなっているので、耳にしたことのある方も多いだろう。

「少年サタデー」、キラッキラッしている。キラキラし過ぎ?いや、少年とはキラッキラッしているものですよ。というか、キラキラしていて欲しいし、絶対。キラキラしていることを自覚してほしい。

「王様のブランチ」という番組、流れる時間、様々考えて、もうこれしかないでしょう、というくらいマッチしていると思う。年々優しさも加わり、包容力すら感じる。岡村の包容力。自分で書いてびっくりしたわ。びっくりしたけど、そう思うのよ、最近。だから、ちょっと泣けてくる。完全に嬉し涙。

私の心のポーチに大事にしまっておいたものが、ブワーッと一気に解放されてしまう、そんな感じ。

 

いわば岡村さ。

いつも靖幸さ。

高校の時から聴いてるキミを信じたい。

 

現時点で私は歌詞をまだ見ていない。というか、基本的に歌詞はしばらく見ない。

「今なんつった?」

こそが岡村楽曲の醍醐味であり、ずっと信じ続けていた歌詞が完全なる空耳であったことを知る瞬間の恍惚感は何物にも変えがたい。その感覚に抗えずここまでやってきた私は、2曲目の「セクシースナイパー」でガッツポーズ。空耳度高し。「性にまつわる問題」と聴こえた気がするが、これが間違っていたら私、どうかしてる。とにかく聴き込むとしよう。

しかし、この曲で何度も問いかけられる「最近はどう?」から始まるこのフレーズ。これ、良くないですか?完全に「私」に問いかけてきているでしょう、これ。妄想力をかきたてる岡村の問いかけ。この時点で、私、ちょっと胸が苦しい。生で歌われたら、イチコロだろう。

サウンド的にもズンっと下半身に響く、そしてほんのりと不穏な音が聴こえてくる、うわっ、岡村ーっ!(//∇//)と歓喜の声をあげたくなる。ホルモンに影響を及ぼす系。

 

2曲聴いた時点で、必死で応援し続けてきたつもりが、応援されているのは自分の方だったなぁ、なんてことを改めて強く思ったり。

 

ここから「スーパーガール(エチケット2019ver.)」、「スーパーガール(BTF ver.)」と、スーパーガールが2曲続く。

なんといっても、今回のこのエチケット2019バージョン、私はこれに驚いた。

岡村靖幸の真似というのは、ある部分部分を突出して表現されることが多い。また、自分の中でも、頭の中で岡村楽曲を奏でる時に、若干過剰に脳内再生していることがある。過剰だな、と物真似も自分のことも思っている。

しかし、今回のこのバージョンの岡村度の高さ、過剰度は過去最高じゃない?そんなことない? 自分の中でちょっとオーバーだったかな、と思っていた部分が全然オーバーじゃなかった驚きと喜び。

一貫して「ダンス、チャンス、ロマンスは自分次第だぜ!」という気持ちを歌い続けてきた岡村。正しい表記は「デンス、チェンス、ロメンスは自分次第だぜ!」なんですが(嘘です。前述が正解)、この最重要部分に至っては、もう、もう‥。ダンスをデンスと言う私たちを嘲笑うかのごとき、猛烈なデンスのご発声。誰よりも過剰だったのは、岡村靖幸だったなんて、最高じゃない?しかも、めっちゃ楽しそうな歌声。何度目のバージョンアップになるんだろう。至福。最強。

 

全曲聴いて思ったのは、岡村史上、今が一番良い声してるってこと。よくぞここまで、と思っている。楽曲の素晴らしさは、それはもう今さら言うまでもない。いや、言うけどね。やっぱり岡村ちゃんの作る歌は私の胸を瞬時に高鳴らせる。

そこにプラスして、現在の声の、聴いていて全く不安がない感じ。今のところ、欲しがってばかりの私だが、これ以上望むものがないくらい。

春ツアー、新曲を生で聴くことを楽しみにしています。カッコいいに決まってる。

少年サタデー

少年サタデー

セクシースナイパ―

セクシースナイパ―




 

宮本、散歩中。

宮本、散歩中。|宮本浩次のソロ

これは気になる。

気になりすぎる。

宮本浩次、ソロプロジェクト、

一筋縄ではいかなそう\(^o^)/

 

宮本浩次が青春を見つけた。

青春が始まるようです。

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詳細出ました!

トピックス|後妻業 | 関西テレビ放送 カンテレ

宮本浩次、ソロプロジェクト始動!小林武史プロデュースによるデビュー曲「冬の花」がドラマ主題歌に決定!

 

やはりこのお花には意味があったのですね。

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エレファントカシマシ2019新春武道館公演(1/16)に行ってきました!

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

 

今頃か?一月も半ばを過ぎて今頃の挨拶か?とお思いでしょうが、これが終わるまでは私の年は明けておりませんでした。

新春日本武道館

昨年は息子の受験のため、泣く泣く諦めた新春公演に、やっと行くことができました。

そして、驚くべきことに、わたくし、このたび武道館最前列という一生に一度あるかないかの神番をいただきました。

 

スマチケでしたので、数日前にしか自分の席はわからないので、完全に2階席を想定しオペラグラスも準備して、先の大阪公演のセトリもほんのり薄目で見る程度の準備だった己に急遽喝をいれなくてはならぬ状態となり、しかしここ数日は空中に3cmほど浮いてますくらいの浮遊感を味わいながらの日々。ただひたすら、インフルエンザに罹りませんように(家族も含む)、階段踏み外したりしませんように(家族も含む)、と日々の生活をそろりそろりと送ってまいりました。

 

ということで、無事当日をむかえました。

お天気にも恵まれ、念には念を入れて半休を取りつつも、逆に落ち着かないので午後もある程度仕事をし、16時頃とりあえず武道館へ。

グッズもすでにみなさん、お買い上げになった後だったので、待ち時間なし。

お目当てのクリアファイルは案の定売り切れでしたので、マグネットを購入し、武道館の写真など撮りつつ、開場時間を待ちました。

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んまぁ、その間の音漏れの凄まじさね。

こちらはセトリを軽く知っていたので、心の平静は保てましたが、全く知らない状態だったらきっとこの漏れてきた曲を聴いただけで、私は失神していたことでしょう。

だって、それが一曲目の「脱コミュニケーション」だったから。

 

新春一発目に「脱コミュニケーション」をもってくるその心の強さ、剛の者感。これぞエレカシ!という嬉しさ爆発。普通一曲目であの歌いっぷりじゃ、次からの曲に差しさわりが出てもおかしくない、というくらいの気合と高ぶり。やはり何事も最初が肝心。

 

「Wake Up」で本日の宮本さんの声の絶好調っぷりを確認し、新春って感じだねぇと「新しい季節へ君と」にうっとり。

今回の私の席は、ちょうど脇の花道の途切れるあたり。ここまで宮本さん来るかなぁ、今日はどうかなぁとドキドキしながらお待ち申し上げておりましたら、4曲目「星の砂」で乳首と股間を指し示しながら至近距離へ。

こういう時、どういう顔すればいいんですか、私…。お年玉をありがとう、と素直に喜んでおきます。(ちなみに下手では、股間にライトを当ててアピールしていました。なんだろう、安心感…)

花道を使って端までいらっしゃった回数は少な目ではありましたが、もう回数じゃないね、ライブハウスで去年拝見した時同様、「実在している!」感を味わうことができて幸せでした。

 

カメラマンの岡田さんのカメラ機材一式も私の目の前でした。宮本さんが凄い表情をしている時に、「岡田さん、これを、この表情を!」と思う瞬間には、もう絶対岡田さんが宮本さんをロックオン。素晴らしいタイミングですね、ありがとうございます!と思うと同時に、私の身体の中の貯金箱からチャリンチャリンとお金のこぼれ落ちる音が聴こえてきます。

岡田さん、あなたのお写真があまりにも素晴らしいので、私の貯金が、貯金が…。

 

今回は非常にMC少なめ。

ほとんどメンバー、サポートメンバー紹介くらいしかしゃべらなかったと思います。

(メンバー紹介、いつも通りのその紹介が、一番嬉しい)

その代わり、曲が終わった瞬間から次の曲のリズムを宮本さんが刻み始め、その繋げていく状態が心地よい流れとなっていました。一曲でも多くの曲を届けようという強い意思も感じました。

私にとって11回目のエレカシライブでしたが、一番MCが少なく、しかし一番雄弁であった気がします、MCが少ないということに最後まで気が付かないほどに。

選曲ももちろん意味のある曲が多かったと思います。

良い曲を残す人というのは、どうしてこうも予見するような曲を作るのでしょうね。

今歌うことに意味が絶対ある!という曲がこれほどあるのか、と鳥肌が立ちました。

自分の中ではなぜか今まであまりしっくりきていなかった「大地のシンフォニー」が今回秀逸でした。その曲の持つ懐の深さが今の彼らにぴったりだからでしょうか。エレカシの、宮本浩次のスケールが、ここへきてまた大きくなっていることに驚き、まだこの人たちはステージ上で再生を繰り返し続けるのか、という喜びに打ち震えました。

明らかに去年のエレカシより、またひとまわり大きくなっていました。そして今までにない「自由」な感じもうけました。

「too fine life」、一昨年の野音の時も感じましたが、この歌詞のラスト「悪いようにはならないさ」が、ぐんぐん前向きに伝わってくるのが嬉しい。

 

そんな曲が続く中で歌われた「珍奇男」は、私の中でのベスト珍奇でした。

エレカシの凄いところは「大地のシンフォニー」も「珍奇男」も、30周年を経た今、同じステージ内で同率で成り立つところだと思います。全然違和感ない。きっちりとその歌の持つヒリヒリ感が出せるって物凄い。

 

「リッスントゥザミュージック」での金原さんと宮本さんの向かい合ってのセッション部分。

赤い炎と青い炎の対決と言いましょうか、私の側からはその時の宮本さんの背中しか見えないのですがあの両者の出し合う凄みは圧巻。金原さん、一年中全国を飛び回るそのバイタリティー、憧れます。

 

「昔の侍」が聴けたのも嬉しかったなー。

「桜の花」はピンクのライティングも含め、武道館にとても似合っていました。ちゃんと俺が再び咲かせていたし、私はこの歌を生で聴くたび、その再び咲かせてくれた桜の花びらの一つに自分がなれたような、自分自身が再生させてもらっている気がするのです。

 

そして私の涙腺決壊ポイントは「風に吹かれて」でした。

サポートメンバーだけで演奏が始まるニューレコーディングバージョンの風に吹かれて。

あぁ、ソロとは、こういう姿なのかもしれないな、と感じさせられました。

素晴らしかった。本当に素晴らしい歌声でした。会場のみなさんのいつもの振りが全く出ないほどに。

 

マボロシ」の後のうっとり感から聴こえてきた鳥のさえずり、うっとりしっぱなしでいると大変な目に遭うぞ!というのが、これが悪魔のささやきの「朝」だから。ピヨピヨののちにきました「悪魔メフィスト」。

第一部のクライマックスなのですが、アルバム「悪魔のささやき」が大好きな私は狂喜乱舞でしたね。

これはもう、狂っていた。だって、最初の方、全くリズム無視で宮本が歌うんです。それがめちゃくちゃカッコいい。そしてもうライトの点滅が凄いの。ポケモンショックを喰らうかと思うほどに。狂気。最高。

 

第二部は「Easy Go」から。カッコいい…。

今回も石くんにグイグイとにじり寄る姿が見れて良かった。

こっちの足は張りかけているのに、宮本さんの絶好調は続きます。

「かけだす男」が聴けたのも嬉しかったなぁ。この時のライトが超カッコよくて!早速ナタリーがその写真を載せていますので、一番下に記事のリンクを貼っておきます。

「風」の高音が、これだけの曲数を歌った今、こんなにも出るなんて、どうなっているんだと思わず首をかしげました。今回の宮本さんの弾き語り、どれも素晴らしかった。

 

アンコールは今宵と「ゴクロウサン」。

ゴクロウサンの時の石くん、カッコ良かった!というか、石くん、髪型も普通に戻り(笑)宮本さんとの絡みも多く、めっちゃ良かったです。(まあ、私の席からは宮本さんと石くんしか見えなかったので、必然的にその二人に集中したのですが。きっとトミも成ちゃんもカッコ良かったはず…)

「脱コミュニケーション」で始まり、「ゴクロウサン」で終わる。これぞエレカシ

ストーンズ風挨拶の時の、みなさんの晴れやかな笑顔。特に宮本さんのすっきりとした笑顔、最高でした。

 

長々と書いてまいりましたが、今回一番思ったことは

宮本浩次、歌上手い!」

歌の上手さが際立つ素晴らしいセットリストだったと思います。

おそらくそれは、宮本浩次ソロプロジェクトがこれから進んでいくんだ、と知っているからなおのこと強く感じたことかもしれません。

それにしても、です。今回の歌声は秀逸でした。言葉は不要。強い志を感じる素晴らしい歌声でした。説得力の塊。エレカシでもソロでも、こっちは神輿を担ぐぜ!とにかく応援するぜ!そんな気持ちです。

 

今年のチケット運、早くも使い切ったかもしれません。

それでもかまわないと思うほどの多幸感を味わうことができました。

エレカシを好きになって本当に良かった。

私の年が明けました。ライブ初め、縁起のよい幕開けです。

 

本日のセットリスト

第一部

1 脱コミュニケーション

2 Wake Up

3 新しい季節へキミと

4 星の砂

5 悲しみの果て

6 ワインディングロード

7 リッスントゥザミュージック

8 昔の侍

9 大地のシンフォニー

10 絆

11 too fine life

12 珍奇男

13 今をかきならせ

14 風に吹かれて

15 桜の花、舞い上がる道を

16 笑顔の未来へ

17 ズレてる方がいい

18 俺たちの明日

19 マボロシ

20 朝

21 悪魔メフィスト

 

第二部

22 Easy Go

23 デーデ

24 かけだす男

25 旅立ちの朝

26 風

27 四月の風

28 so many people

29 ファイティングマン

 

アンコール

30 今宵の月のように

31 ゴクロウサン

 

(私のエレカシ生聴き、現在延べ247曲)

【ライブレポート】エレファントカシマシ、恒例の新春ライブで「いい顔してるぜエビバデ!」 - 音楽ナタリー

 

そして素晴らしいレポを見つけたので追記します。

エレファントカシマシ 新春が似合う男たちの熱く清々しい快演が幸福な温もりをもたらした一夜 | 【es】エンタメステーション

 

 

赤羽にてエレカシのルーツを感じてきました

北区のエビバデ!エレカシ楽曲がJR赤羽駅発車メロディに決定(コメントあり) - 音楽ナタリー

 

ということで、発車メロディを聴きたいがために、行ってまいりました、一年ぶりの北区赤羽。

備忘録として、本日撮ったお写真を置いておきます。(お店のお写真等は全て許可をいただき撮影しております。)

一年前は、紅白の垂れ幕見たさに行き、本当に垂れ幕しか見ないで帰ってきたわたくしですが、今日はかなり「うおっ!ここは!」と思える場所を周ることができました。

 

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発車メロディ、いやー、両方とも非常に良かったです。この時点で早くもジーンときてます。想像の上をいく感動。赤羽の人達が、本当に羨ましい!実際の歌のキーと同じところがまたグッときます。

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去年はこれが紅白の垂れ幕でした。

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駅に早速ポスターが!

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1番街商店街に横断幕ドーン。

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すずらん通りに特大の垂れ幕がドーン。

これに気をとられていると、突然の

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めちゃくちゃテンションが上がりました。

お店に上がるこの階段の脇にはポスターが!

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そしてお店に入ると

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店内がまた、エモい。めっちゃエモ。何から何まで「昔から変わらぬ感」が強く、だからこそどれを見ても、もしかしてこれは…、と思えるものばかり。この時点で今日の自分にドン引きなのですが、まあ一日くらいは許可する!と自己を肯定し、美味しくオムライスとコーヒーをいただきました。

 

お店を出て、ほんの数分でこちらを発見。

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「すみません、私たち、エレカシさんのファンなのですが…」という言葉を生まれて初めて勇気を持って受付のお姉さんに発し、非常に快くこちらを撮影させていただきました。

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上の練習スタジオからは、ドラムを練習する音が聞こえ、これまたちょっといろいろ想いを馳せてしまいましたね。

赤羽公園でthe Rootsで見たすべり台も確認。

 

さて、駅の反対側に歩き、団地へ向かう階段へ。駅からあまりにも近くてびっくり。

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もちろん下りの坂も撮影。

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本当はこの団地まわりだけで10枚くらい写真撮ってます。感無量。

 

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素晴らしい推しっぷりの新星堂さんにも寄り、本日の赤羽の旅は終了。

 

狭い範囲で、これほどまでに縁の場所が!ということに驚き。ぜひまた来たいと思える充実した赤羽散策となりました。

一年前では、まだこの場所場所に対するありがたみはわからなかったなぁ、私。

 

 

 

 

 

 

「西日本豪雨復興支援チャリティコンサート~空に星が綺麗プロジェクト~ 斉藤和義 with Friends」に行ってきました

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非常に楽しみにしていたこちらのコンサート、行ってまいりました。

結果から言いますと、やっぱりこういうものって、主催者の人柄が出ますね。

なんともほのぼのと温かい優しいコンサートとなりました。これだけ豪華な出演者がノーギャラ。チャリティーだから当たり前と言われればそれまでですが、なかなかこのメンバーがそういった形で集まるのは貴重なことだと思います。

とにかく笑いっぱなしで、細かいことは既に忘れてしまったのですが、思い出す限り書いておきます。

 

まずは主催者のせっちゃん登場。「月光」から。

一曲歌い終わって、既に溜息と「疲れた」を口にする。早い。

しかし、それもそのはず。今回はせっちゃんが出ずっぱりの総合司会兼全アーティストとの絡み演奏あり。

「ウサギとカメ」を歌い、さっそく第一のゲスト、せっちゃん曰く「いい加減な男」YO-KINGを呼び出す。

 

いかにYO-KINGがいい加減かという話。

とにかく手ぶら。海外に行く時も手ぶら。

しかし先日品川のリトルマーメイドでパンを買って、それを持っているところをせっちゃんに見つかってしまい悔しかった話。

もうこの時点で、あぁ、今日ってどうやら「ゆる楽しい」ライブになりそうだなと確定。

「Hey! みんな元気かい?」YO-KINGのソロで。(この曲って、今回のチャリティーにぴったりの歌詞だなと思いました)

続けてせっちゃんと「素晴らしきこの世界」脈々と受け継がれる清志郎魂を感じながら。

 

お次は寺岡呼人。生で聴くのはお初です。

最初に歌った「大人」が、これがもう年代の近い私としては沁みまくる歌詞で、「俺たちもうすぐ40歳だってよ」の部分を50歳に置き換えて歌っていました。呼人が50歳の歌を歌うなんて、俺も歳をとったもんだぜ。

そしてせっちゃんとカーリングシトーンズの先日のライブで作ってはいたけれど歌っていない歌ということで「紳士協定」

ここで鈍い私は「そうか、カーリングシトーンズじゃん!」とやっと気づく。トータスのいないシトーンズ。呼人は既に「シトーンズロス」。

 

さて次の浜崎貴司。ある意味ネタの宝庫。

目の下のくまの話(くまが無い時もあるという驚くべき事実が発覚するとともに、甥っ子にめがねと言われた話まで)。

そして本人曰く「最近中国語が話せるようになった」からの、単に中国風に発音した日本語を話始める。

「それをここでやる勇気がすごい…」とせっちゃん(笑)

この中国語が実は、やけにあとをひく展開に…。

「幸せであるように」アコースティックバージョン。ほんとにこれ、いい曲だよね。生で聴けて嬉しい。

そしてせっちゃんと二人で、共作の宇都宮限定シングルオリオン通り

 

このあたりには、もうMCがどんどん面白くなってきており、「気分の悪いお客さんはいませんか?激しい曲より今日みたいなバラードの時の方が倒れる人が多いそうですよ。みなさん、立ちっぱなしだし。ち○ぽじゃないですよ。」

という下ネタで、斉藤和義を生で観ていることを実感。

 

ここでMCに拍車をかける男、奥田民生登場。ほろ酔い気分でいい調子。

なぜか物まね合戦に。民生が大友康平を連発。そして永ちゃん、吉川晃司、「幸せであるように♪」と浜ちゃん、田島貴夫の「接吻」も出だしがなかなか出てこないのを客席から助けられ…。これが全部上手いの(笑)

長渕剛も、という話になったけれど、いろいろ危ないので自主規制がかかりました。

せっちゃんは何かできないのかと振られ、憂歌団の木村さんが「歩いて帰ろう」を歌ったら。これ超笑った。

ということでまず民生が「マシマロ」を。

そして「イージュー★ライダー」を二人で。

その前に、イージュー(E10=30歳)があるなら、50、60、70を作ってもいいじゃないか、とせっちゃん。

この話がまた面白く、50はもうライダーじゃなくウォーカーだとか、80だったらオクターブジュースリーパーになるとか。で、結局歌いだすと二人してカッコいいからズルいんだよなぁ。

 

そして場も完全にあったまったところで、他のお仕事で来れなかったトータス抜きのカーリングシトーンズを2曲。

せっちゃんのトイレタイムもはさみつつ(キレが悪いのでなかなか戻ってこれなかったという報告あり)「スベり知らずシラズ」

ここで「浜ちゃんの中国語」のすべりっぷりをみんなでいじり始め、「浜ちゃん、中国語喋れるんだって?」を繰り返すごとに、なぜかその中国語が面白くなってきてしまい、結果会場大爆笑。

「何シトン」はせっちゃん作。民生のドラムが超かっちょいい。

 

一転して藤原さくらちゃん登場。22歳。

せっちゃんは「このくらいの子供が俺にいたっておかしくないわけか。お父さんと一緒にお風呂に入れる?(入れませんという答えに)うん、そうだよね。入らない方がいいと思う。お父さんももう娘としてではなく、他の見方を…」

「500マイル」をさくらちゃんだけで。キャロル・キング「You've Got a Friend」をセッションで。

見た目と違うハスキーボイス。おっさんだらけのステージに一服の清涼剤。

 

さあ、ここで待ちに待ったCharaちゃんが出てまいりました!

超かわいいお団子ヘアー。「これ何の動物かわかる?」「いやぁ、ねずみとかですか?」「この髪型ね、キリンなの」

この時点で、すでに嬉しさMAXの私。そしたらキーボード弾き語りで「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」ですよ。

しかもせっちゃんのドラムで。まずここで一泣き。せっちゃん、緊張。

「ねえ、せっちゃんってセックスからきてるって本当?」っていう会話もあったな。「私、今日ついていけるかしら。」という敢えてのカマトトぶりも素敵。

そして、もっと素敵だったのが「それじゃせっかくだから呼んじゃおっか。やすゆき」と言って岡村ちゃん登場。

あのeZ a GO! GO!で二人の絡みを何度も何度も繰り返し見てきた私にとっての夢の瞬間。

ステージでの共演は初めての二人。せっちゃんとのダブルギターで、月の形のキラキラしたタンバリンを持ったCharaが歌う「レモンキャンディ」。サビを一緒に歌う靖幸の声も優しく、私は大泣きでした。ほんと素敵だった。

二人の抱き合う姿をしっかりと胸の宝箱に入れました。

 

そして岡村ちゃんのステージへと。

本日は全体的に弾き語り形式ということがもうわかっているので、靖幸の弾き語りを好物としてきた私は期待大。

「19~たぶん23歳~家庭教師」そして「モテたいぜきみだけに」と「愛はおしゃれじゃない」を歌い始めたかと思えば「住所一緒んとこにしよう」と、完全にプロポーズに取り掛かっている流れが惚れ惚れ。

そこからはお得意のフリースタイル弾き語りに突入。

あまりにも楽しいので、本日のライブの主旨を忘れかけていた私たちに、まさか彼が思い出させてくれるとは!という

「チャリティーベイベー」連呼。

チャリティーベイベってなんだよ、岡村、最高かよ…(嬉

せっちゃんにも「チャリティーベイベって、さすがです」って言われていました。そりゃ言うよね。さすがです。

そしてここからが結構本日の山場。飲み仲間である二人は、ギターがそこにあればたまにやるというブルースセッションを。

岡村ファンにとってはお馴染みの即興ソング(今回は、人生を語り始めたわりに、結局ベッドの中でも、キスしている時でも「さすが」と言われたいという安定のお色気っぷり←この「さすが」部分は歌ではなく、台詞調。さっそくせっちゃんから言われた「さすが」を取り入れた模様)。

もちろん歌っている岡村ちゃんが一見目立つのだけれど、実はものすごーーーーくせっちゃんのギターテクの素晴らしさを引き立たせる演出になっていて、やるじゃん、靖幸!と思いました。めっちゃかっこよかったです、このセッション。

 

さて、これでアンコールかな、と思ったところに本日のスペシャルゲスト、荻野目洋子登場。

なんですかね、予期せぬ不意打ちの荻野目ちゃんって、超面白くないですか?

何やらせっちゃんが自分のツアーでダンシングヒーローを踊っていたことを、ファンの方が荻野目ちゃんにツイッターで教えたらしく、その繋がりでのまさかの登場。結果、トータスを除くカーリングシトーンズがバックで踊るという、本日一番のカオスな状態へ。しかも民生が結構がっつり踊れているところにそういうとこがまたズルいぞ、民生!と思いました。

 

ステージに靖幸をのぞく(相変わらずこういうところがいじましくて切なくなりますが、親バカでしょうか?)みなさんが勢ぞろいで「歩いて帰ろう」を大合唱。ベースが呼人、民生がドラム、YO-KINGがハープ。

オーラスはせっちゃん一人で「空に星が綺麗」で大団円。

 

本日ご出演の男性陣、とにかく声がでかい。でかいし上手い。来れなかったトータスもそうだけど、なんなんでしょうね、

この52歳前後のミュージシャンの豊作っぷりって。なーんてことをしみじみ感じました。

 

この優しくあたたかく楽しかったその想いは、きちんとチャリティーという形として復興支援に繋がっていくと思います。

とても良いイベントに参加することができました。せっちゃん、ありがとう!

https://www.instagram.com/p/Bp9mUREgXSv/

幸せな時間だったなぁ



 

 

 

MV「明日以外すべて燃やせfeat.宮本浩次」の格好良さ、そしてわちゃわちゃ感がズルい件

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「明日以外すべて燃やせ feat.宮本浩次」Music Video+インタビュー/ TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA - YouTube

みなさんは、何度ご覧になりましたか?

私は昨夜6回拝見しました、「明日以外すべて燃やせ」MVを。

 

「獣ゆく細道」の宮本さんが二枚目過ぎて胸が苦しい状態が続いていただけに(だからといって観るのを止めることはできず)、通常運転の宮本さんを観ることができた上に、またもやここでも「歌、うめーーーっ」と思うこと何十回。

作曲担当の沖さんが「捨てメロディーがない。自分の中で一番ハードルの高い曲だったので、どうなるかなと思った」と言っていたのがとても印象的でした。

確かに聴いていて、全部サビ?と思うほど印象的なフレーズが山ほど。

おかげで、もう歌えます、自分。

こういう曲は、ボーカリストの表現力にあとはもう委ねられていて、その期待を全く裏切らない宮本浩次の歌唱力の凄さね。

 

東京スカパラダイスオーケストラの魂を代弁しなくてはならない」と騎士(ナイト)に守られるお姫様みたいな状態で、両手をカッと大きく開いて熱弁をふるう宮本さんの、その貴方の魂がまず清らかで眩しいわ。

 

谷中さんが「人生が変わるような歌詞であってほしい」とまで言う、その冒頭部分

 

人生は美しいアルバムじゃない

撮れなかった写真さ

 

いや、これ、ほんとですよね。

今はもうカメラが一人一台、お手軽お気軽な存在となり、写真を撮ることがなんでもないことになりましたがちょっと前までは「写真を撮る」という行為は、少々の心構えと、その写真を現像しなくては成功か失敗かわからないという一か八かの緊張感をもった行為だったわけで、なおのことこの歌詞の「撮れなかった」瞬間瞬間の積み重ねの上に生きてきたんだ、私!って具体的に思いました。出だしから谷中さんの詞の世界にやられました。忘れられないフレーズです。

これをメロディーにのせると「人生は美しい」でいったん途切れそうなところを、きちんと「アルバムじゃない」まで気持ちをもたせる歌い方がますますこの歌詞を輝かせています。

 

「言葉ではないその『音』で魂を伝えていた」と宮本さんがスカパラの曲を表現していたのも興味深く、音としての言葉の乗せ方が非常に丁寧に感じたのは、宮本さんのそういう捉え方が大きかったのではないかしら。

 

しかし今回公開されたMV、炎の中のえんじ色の男たち、炎を、情熱を伝えていこうという気持ちがビシバシと感じられ、グッときます。あの演出、良かったー!

そのカッコよさの合間の、なんすかあの、憧れのマドンナを囲む同窓会のようなわちゃわちゃ感。最高以外の何物でもないでしょ、あの状態。

スカパラのボーカルでいろんな人たちが歌っていて)「いつ俺を…」と言った時の宮本さん、ずるくないですか?あの小動物のような可憐な表情。私が谷中さんだったら、あの時点ですでに一度肋骨が折れるくらい抱きしめています。

そして、「同じ歳なんでそろそろ谷中さんじゃなくて、谷中と呼び捨てで…」のデジャヴ感。

そう、TOSHI-LOWを思い浮かべた人は私だけではないはず。

男たちは宮本に呼び捨てで呼んでもらいたがっているという事実。今後ともこれは注視していこうと思います。

「谷中!」「宮本!」「沖!」の後の、軽い頭ぐしゃぐしゃで、萌えの極致。

 

ボーカルとホーンのユニゾン、しかもあの音域で負けないボーカルというのはこの曲の一つの肝でもあり、そのあたりの宮本さんの歌声を信用した曲作りもカッコ良し。

声に出して褒めたいところだらけのMVでございました。

 

「音楽的にわかりあえると、どこまでも誠実」という、オハラ☆ブレイクの菅さんの言葉を、ふと思い出しました。

 

 

 

 

 

来週のMステに盆(岡村)と正月(宮本)がやってくる件

よく、「盆と正月が一度に来たような」という表現がある。しかし、実際に使うほどそんな盛大なお祭り騒ぎのようなことは滅多におこらない。

 

しかし、来週の金曜の夜、私に盆と正月が一度にやってくることが決定した。

まず見てくれ、これを。

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そろそろかな、とは正直思っていた。宮本浩次椎名林檎の話である。音楽番組、出ないわけがないものな、と。密かに紅白も狙えると思っている。そのためには、ボチボチお出ましになるのでは?と思っていた。

そのお知らせの瞬間を見たくてMステの来週の予告を待っていた。

宮本浩次椎名林檎のお馴染みの写真が出て、

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きゃ💕となっていたら、ものすごく見慣れた名前がその隣に書いてある。

岡村靖幸

心の臓が止まるかと思ったぜ、マジで。

KICK THE CAN CREW「住所 feat.岡村靖幸」としての出演だ。去年のDAOKO嬢との「ステップアップLove」での出演が11月17日だったので、約一年ぶり、言わせていただければ、たった一年ぶりのご出演。またMステ出るの、岡村ちゃん?(絶叫)くらいの感じ。

 

岡村と宮本。

ちょうど金曜日にエレカシのFC会報が届き、宮本さんのインタビューを読んだ。そこに現在岡村靖幸のマネージメントをしているV4代表の近藤さんの名前が出ていたのを見つけた。

以前から宮本さんが「俺たちの明日」を紹介する時に、その時のディレクターを若干真似を入れながら話しているのを、あぁ、これは近藤さんのことかな?と思いながら聞いていた。しかし今まではっきりとその名前が出てきたことは私が知る限りない。

いざ目にすると、自分がここまで、人生観が変わるほど好きなものに繋がっている近藤雅信という人の存在に震えた。

 

そんな日に、このMステの出演決定のニュース。この二人はデビュー当時のレーベルメイト。「エピックの三大扱いの難しい男たち」と言われていたのうちの二人。(もう一組はストリートスライダーズ。納得)

宮本さんがラジオで、「同じ時期にエピックにいたのは岡村靖幸」と呼び捨てで言っていたことに萌えまくり、岡村ちゃんがラジオで、エレカシ版の『翳りゆく部屋』をかけたのを知って失神しそうになっていた。たったこれだけのことで私の心に暴風を吹かす二人である。

しかもそこに椎名林檎が加わる。

私は椎名林檎を特別視してきた。特別視ゆえに聴かないようにしてきた。なぜなら「悔しい」から。椎名林檎がナース姿で世間様に認められまくった頃、この感じがここまで売れるなら、俺たちの岡村もイケるはず!と思っていた。いったいどんな根拠が?と今なら思うが、当時は本気で椎名林檎をある物差しとして見ていた。椎名林檎嬢が売れれば売れるほど、羨ましいという気持ちで歯軋りしていたものだ。勝手にも程がある。大迷惑だ、私。

ところがこのたび、「獣ゆく細道」のおかげで、私は晴れて椎名林檎を解禁した。椎名林檎への扉の鍵がぶっ壊れた。今では毎日、東京事変の映像含めて拝見している。林檎最高。

 

さてMステだ。岡村靖幸宮本浩次椎名林檎が同じ場に揃う。爆発するんじゃなかろうか、化学反応で、観ている私が。しかし、爆発したとしても本望だ。

誰も通らなかった細道を歩んできた獣二匹に、もう一匹の獣が加わる。

三人が並んだ姿を見たい。喋らなくてもいい。黙って並んでいるだけでいい。

 

果たして宮本さんはあのMVのように着物を着るのか?生であの難曲を歌いこなす姿が見れるなんて、想像しただけでうっとりだ。

 

岡村ちゃんは誂えたアルマーニで登場するのか?

岡村靖幸「納得のスーツとセッション」(前編)|メンズファッションニュース|GQ JAPAN

そして前回のような立ち位置迷子にはならないか?それは大丈夫。なぜなら今回も関ジャニがいてくれるから!

Mステがこの面子で2時間スペシャルではないことだけが謎。

宮本さんに関してはスカパラとの共演で、岡村ちゃんは「少年サタデー」で、さらにMステに出る機会が近々あるのではないか、と期待しつつ、体調を整えてまずは次の金曜日を待つとしよう。

 

 

獣ゆく細道

獣ゆく細道