かさねていく
かさねていく
ずいぶんとハードモードできてしまった
ここらで一服するとしよう
煙草の、一服とか
くゆらす、とかいう
言葉遣いが好きだ
煙草の効用はないとされてしまっているが
肺に煙をくゆらせるも
なにかしら
心のなにかにふれるような
気がして
嫌いじゃない
パヒュームは香水と思っていたが
そもそもは
煙を出して香りを、、という
燻らせるからの語源ときいた
いまほっとくゆらせたい
びっくりするくらい
自分が
いままでのリラックスの方法では
得られない方法で
リラックスするのだ
それはたぶんくゆらせる
なのだ
服という
字も好きなのだと思う
服用する
僧侶はその染めた服を
旅先の病いある人に
ちぎってはわたしたという
薬師寺ではたしか紙を染めた
ものを配り
なにかのとき水にとかして服用するという
わたしもいただきたい
一服
いまの気分は
くゆらす
煙草のごとき
いや
けむりの草と
かくそのもののような
ちいさな焚き火のような
ものをこの身にくゆらせたい
一年以上お会いしてない方から
砕かれた草という
本が贈られてきた
茶道をはじめ
西洋的な、キリスト教の観点から日本の文化についてかかれたものだった
茶室や床の間は私は謙遜という言葉を
彷彿させる
その最たるところは
粉にした茶をのむというところだ
そこにむかうために
最大の敬意を持ちつつ
人は歩む
狭き門から入るその躙り口
奥に拝する掛け軸、野のように生けられた花
言葉の宇宙がそのちいさな空間に広がる
人はそこに差別なく所狭しと場に会する
そこに良きも悪きもない
ひとつの茶碗の濃茶を皆でいただく
砕かれたものをいただく
茶は薬草の中の薬だ
砕かれた草は
砕かれたたましいにこそ
ふさわしく
病いに伏し
心を砕かれた人
謙遜という言葉に寄り添う
砕かれている感覚
それは痛みをともない
ほんとうに砕かれたとき
それは薬となり
卑下するのとは全く別の
へりくだらざるをえない
感覚に歩むとき
茶はありのままの姿より
いまはその細やかな粒子の世界に
自らをも置いてともに融合するがごとく
その宇宙に在るのを良しとしている
わたしも草なのだ
形をなくしては
肉体という私は
なくなるが
たましいという存在が
わたしであるのなら
いまわたしは粒子となった
草と同じくして
砕かれたたましいは
砕かれた草とともにいるのだ
友人の教えてくれた詩
よしさんという方の詩だそう
私にとってはいまの状況を乗り越える
ための旅のしおりのように感じる
・・
幸せの反対側
繋がる幸せ
孤独の幸せ
食べる幸せ
食べない幸せ
動ける幸せ
動けない幸せ
わかる幸せ
わからない幸せ
受け取る幸せ
手放す幸せ
あることは なんて素晴らしいんだ
ないことは なんて素晴らしいんだ
✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎
ほんとうは はじめから 愛されている
はじめから 愛してる
✳︎
ほんとうは はじめから いつも 間に合っていた
早くいかなきゃ 早くやらなきゃと 思うほど
大切なものから かえって 遠ざかっていた
日々の一粒一粒を 味わうために
必要な時間 必要なことは
ちょうどよく 準備されていた
ほんとうは はじめっから 愛されていた
目に見えるところ 見えないところで
いつだって 様々な姿に カタチを変えて
誰かが 何かが 見守り 育くみつづけてくれていた
間違えたっていい
なにかを 証明しなくたっていい
出来ないことがあったっていい
何かが足りないという思いが
何かが足りない世界を生み出しつづけてきたね
ほんとうは はじめっから 間に合っている
ほんとうは はじめっから 愛されている
はじめから 愛している
隠れロックであることは髪結の友にはばれている
ヤローとクローブは魔除け
隠れることをやめる
みためと中身のギャップがないという
オーダーをした
いつも髪型でなくこんな風に
話をきいてくれる人
柔らかい人ではない
やさしい人ではないという
決意表明のような髪型に
やさしいってなに?
自分軸ってなに?
私は私の味方であり続けることが大きな自分軸
信じられないとたとえ人に言われようと
友がひとりもいなくなろうと
私は私の友でありえようか
私は私の味方であることすら忘れていた
自分の手を離していたことに気がついた
なにか嵐が起ころうと悪人が居ろうと
関係ない
私がどうありたいか、なのだ
そこに私の優しさという都合のいい境界線の薄さがあったのなら今一度私はその白線を色濃くする
私が選ぶ
誰が友であるかも
選ぶ一番には私の友でいる
私自身の手を離すことを選択させようとする輩誰か
ヤンキーの言葉を勉強する
タイマンや前にでろや?と
いう
私が私をまもらなくて誰がまもる
神すらも、私をみすてたでないか
いや違う
神すらも排除していたのだ
髪結の友はわたしが選ぶ友の中にいさせてもらうよといいながら
魔除けのハーブで髪を洗ってくれた
私の望む世界は
私が何をしようと
(語弊なく誤解を恐れずいうなれば)
私に対してやさしい世界で
愛する世界である
草は私
見知らぬ草が
私をまもりたすける
正義を振りかざす人は要らない
笑いながらナイフを振りかざす人は要らない
せめたてるものは要らない
毒にも痛みにもなるものの使い方を私は知っている
それを知っている振りをしている人とはつきあわない
正義は要らない
そうみえるものは
正義ですらないのかもしれない
言葉も草も私をたすけるが
言葉ほど難しいものはない
私は山であり草原であり
その現象をただみる
その本質をただみる
くらいに
静かに風のように
在りたい
栞についての考
Leaves of Grass
私は自己を披露し、自己を歌う
而して、私の衣はまたあなたの衣であるだろう、
何故といって、私に属する凡ての原子は、等しくあなたにも属するのだから。
さまよいがてらに私は私の魂を誘ひ出す、
夏草の穂を眺めながら、欲するがままに私はよりかかり、又はさまよい歩く。