Summer Pockets

AIRのアニメ版ですら2005年ですから、もう15年以上も経ってる事に驚きつつ、、サマポケ。だーまえ集大成。keyはすごい。ちょっと思い出補正あるのは事実だけど、面白すぎる。音楽も折戸さんありがとう。
 
あれこれ書くものの、airの焼き直しなんて全く思わないし(それこそ思い出補正?)、クラナドの方が父親的には良かったとも言わないし、リトバスみたいな横のつながりの必然性が弱いとも言わないし、新しいkeyを見せてくれてありがとうとしか言いようがない。
昔好きだったものが変わらず続いているって素敵な事です。
 
Summer Pocketsのおかげで、夏休みにAirプレイしてドはまりした思い出が黒歴史なんかじゃなくて眩しいものだったんだなと久しぶりに再認識することができた。
ポジティブすぎてすご。
 
いつの間にか、そんな思い出は記憶の彼方へ
あの日、まぶたに感じた眩しさだけは忘れなかった
 
MSN メッセンジャーが常時起動徹夜でairプレイして青空がヘッドフォンで再生される頃にはカーテン越しに朝日が刺さってくるあの夏の眩しさ……。。。
(管理団体に預けていないと収益化されない気もするので気が引けるが)
 
 

という状況で、久しぶりにビジュアルノベル(!)の感想を書きたくなって、twitter社畜アカウントになってるし、mixiとかもうログインできるかわからないし、FBに書けるほどオープン趣味になってないし・・・とふと思い出したはてなダイアリー

もともとのアカウントのはてダはサービス終了で消えてるし…。あ、ちょっと前にエロゲ用に作ってたな…って、え、10年以上放置・・・。

 
 
 
人生いろいろあって主に社畜すぎて今更keyの新作に気づいてプレイしている次第なのですが、AIRを思春期にプレイした人間が、20年弱が経ち、働くようになり、親となり、子を育てている中でKeyに再会したことになります。そういうバックグラウンドの感想となります。
 
Keyとしての文脈で考えると、AIRの母と娘の物語、クラナドの父と家族の物語、リトバスの友情の物語と経験してきて、果たして次は何を語るのかと。
 
一応復習としてKeyの軌跡は読んでからプレイしました。
この本、良くまとまっていてわかりやすかったです。
 
 
プレイ後、ファンブック(主にP166)と公式SSである程度補完はしたつもりです。
この方の考察も参考になりました。
下記ネタバレです。主にわがまま、およびRBへの期待。
 
 
鳴瀬家に対する僕の理解
 
瞳→しろはの過去視能力獲得阻止のため、夫の死を変えるため、身体ごと過去へ渡るも、改変に失敗。現世では失踪。しろは救出は諦め、七影蝶となって子孫を導く。
 
しろは→出産時死亡。娘を助けられない事に耐え切れず、死してなお過去ループに囚われる。羽未が身体ごと過去へ移動してしろはとの夏休みを過ごせたため、この絆があるなら、夏の籠の中をぐるぐると回り続ける過去視ループのままで良いと感じていた。
 
羽未→おかーさんとの思い出を獲得し満足、その過程でしろはもまた同じループに囚われている事を嘆く。しろはの羽を使って過去改変に成功。もとの世界では崖から落ちて瀕死状態。改変後は存在消滅。
 
並行世界とか世界線とか観測者の立ち位置など、タイムループモノにおける自分の理解不足が大いにあるのでわからないのですが、ファンブックによれば鳴瀬家の女系は死後も「時の狭間」に滞留しているようなので、真のエンディングはまだ迎えていないと思う次第。RBでトゥルーエンドですね。
 
 
というわけでRBに向けて2点述べたい。
 
○父親:羽依里さんの空気っぷりな境遇をもう少し救ってあげてほしい
昔からの鍵っ子もおっさんになったわけで。
 
鳴瀬家の設定が今作の肝である以上、羽依里はどこまでも主役にはなれない。
羽依里は主人公でもプレイヤーメタ視点でも何でもないのに、ただうみちゃんのお父さんという理由なだけであの夏休みにいろんな女子と仲良くなれるし最後はしろはさんと結婚できるし、やや軽いんだよな、眩しさが…。
ギャルゲーだからいいんだけどさ、自分がおっさんになったなと思う。
 
 
 
 
そして何より、しろは死亡以降の羽依里さんが不遇すぎる。
父親話はクラナドでやったからいいじゃんとは言うものの、この物語においては父性が求められていなさすぎておとーちゃんとしては悲しい。
読者目線で見ればとーちゃんの葛藤、努力をうみに知って欲しかったなぁと。。
うみはALKA編の何十週のループでようやくおとーちゃんの優しさを知ったとはいえ、基本的には伝わってないし客観的には酷い父親。。。。
 
父から娘そして時を超えて母へ返るチャーハンだったり、うみのことを思って過去視を発現させないようにと島から逃げ、母親を感じさせない選択をした父は娘への愛に溢れていたのは間違いない。一時期の朋也のように仕事に逃げたとしても、あるいは朋也のお父さんのようだったとしても。それでもAirと違って親なんだから、カラスのそらくんみたいに傍観者になっちゃダメだし、国崎さんはやるべきことやり切ったむしろ瞳さんポジションなわけで…。
 
 
そこまで愛情があるなら、崖から落ちて死ぬ間際に母を知りたいと願い、過去にまで来てしまった娘の思いを知ったとき、そりゃ将来の自分の行動に責任取れないにしても、本当に娘のことを思えば過去を騙してでも救ってほしいところ。
といいつつそうなるとクラナドだし、、だーまえ的にはその役割はしろはだということでも良いです。
 
このあたりの補完をしていただき、one、kanonあたりから鍵っ子になったリアル30代のもやもやを是非解消していただきたい!
単純に、子を持つ父親として、母と娘の物語に嫉妬しかない!需要あると思うんですが……ないかな。。
 
 
というわけで、次回トゥルーエンドでは羽依里さんがしろはと島のみんなとともに羽未を救う世界に改変してくれる事に期待します。これでairクラナドリトバスを超えられる。
七影蝶や時の狭間、鳴瀬家のことを考えると手法的にはシュタゲみたいになってしまいそうですが、そこは紬さんと鴎さんが復活できるぐらいの柔軟さでなんとか。
 
 
 
 
○Pocket編:あれ、母と娘の話、これで終わりなの・・・?
 
ポケット編エピローグ 
「あの日、まぶたに感じた眩しさだけは忘れなかった」
「私はただ、あなたに幸せになって欲しかっただけなのに……ただ、それだけなのに…」
「羽未ちゃんの…おかーさんなのに…」
 
うみちゃん的にはそうなんだけど、時の狭間のしろはさんはそこで終わって欲しくない。
 
だーまえ原案では母と娘の物語、母は娘を知らず、娘は母を知っていて、主人公が娘が母と楽しい夏休みを過ごせるように頑張る物語だと。
一方でだーまえはエピローグが短いと言及していた。
僕もそう思った。
というか視点(母と娘)によってはバッドエンドですらある。
ハッピーなのは、島のみんな、羽依里、読者(?)、瞳さん(?)ぐらい。
AIR観鈴ちんゴールとは違うような。。(あれも晴子さん的には悲劇だが。)
 
となればやはり、本来はALKA→Pocketsときて、こんなの私が認めないとRe:summerかAfter summer的にしろはが羽未と七海を救う時空を超えた物語ぐらいを妄想してしまうのです。Oneから続くkey幻想世界を破壊するぐらいの勢いで。 
 
 
 
 
そして何より母か自分かの二者択一(妻か娘という夫目線ですらない)の自己犠牲で、小学生とは思えない達観した娘の犠牲を選ぶような最期で良かったのか。しろは最後泣いてるよ。なのにあのエピローグは悲しすぎる。仮に羽依里に出会ったとしても生まれてくる子はうみにそっくりでもうみじゃないんだよ。記憶に残ってないから何とも思い出せないのかもしれないけど、読者だけが辛い。
 
Re:summer編を描く場合、ついでといっては何だけど、まずはうみがALKA編で思い出の羽とともに瀕死の崖に戻って、羽依里がうみと和解して家族を再構築し、瞳としろはに見守られるクラナド的trueENDがあればカタルシス。それでもやっぱりお母さんがいなくちゃってクラナドアフターの焼き直しと言われそうだけど…。
 
この妄想の二次創作ありそうなので、ちょっと探してきますね。。。
 
 
 
久しぶりに心を動かされたあまりの感想文でした。
おっさんになってもRBが楽しみ。