ピーターパン・シンドローム
狭い部屋が居場所だった
一人遊びはお手のもの
ワンダーランド、置いていかないで
かくれんぼは嫌いだ。「もういいかい」「もういいよ」夏の夕暮れは随分と遅い。「もういいよ」日がすっかり傾いて、気温が下がってもずっと。「……もういいよ」一人遊びは得意だったけど、待ちぼうけは苦手だった。「もう、いいよ」鬼は来ない。夜空に星は一つも見えない。だから、かくれんぼは嫌いなんだ。
徒然のマンデー
グロッキー・サウンドを爆音で
ジョハリの窓を曇らせる
おいでよ、と差し出される手を振り払った。僕は一人の部屋がどうしようもなく好きで、一人で過ごすことが僕の幸せだった。もう僕の世界に他人など要らなくて、僕は一人で生きられるのだと本気でそう思っていた。――嘘を吐いた。
がらんどうの鳥籠とワルツ
錆びた南京錠と引きこもり
真っ暗闇のアイラブユー
グッモーニン、Mr.J。今日も朝日は昇って、僕はいつも通り暗い部屋の中で毛布を引っ被っている。ピーターパン・シンドローム、僕は大人になんてなりたかないよ。
人は懐古せざるを得ない
最近は10年~20年程前のサブカルコンテンツが続々と復活してきており、どうしようもなく懐古してしまう。
もう失った小学校の時の純粋さとか、青さとか。くっだらないことで喧嘩したり、叱られたり。日曜の朝に家から見た青空なんていつまでも脳裏に染み付いている。
それらの記憶が次々とサブカルコンテンツから連想ゲームのように思い出されて、ついつい昔の(とは言っても10年くらい前なんだけど)思い出に浸ってしまうのである。
昔は良かった、という年長者に懐古厨乙、なんて貶してたりもするけれど、結局自分も懐古厨になっている。
とりあえず今日はおいでよどうぶつの森のBGMを聞きつつ寝ようと思います。もう10年位前なんだってよ…。
永久を願うから孤独になるのだ
飛び降りた世界に別れを告げて
輪の中には入れない
終わりを信じたくなかった
寝違えた夢とイミプラミン
がらんどうの箱に吐き出す恨み
虚ろな目とモルヒネ
烏の子どもは帰れない
ラッパ吹きの一人劇場
国家転覆を図って
毒の入った銀の皿を叩きつける
苦痛を味わう前に快楽へと逃げろ
肉を切っても骨は断てない
奈落の底が手招きしている
流転した空想も真っ逆さまに沈む
喉元から手は出ない
ダイアモンドダストが呼吸を止めた
真っ黒な空を惚けたように見上げていた。月も、星も、太陽も消えた空は僕を呑み込もうとせんとばかりに闇を広げている。朝方の澄み切った空気も、夕方の涙の滲むようなオレンジだって消えてしまった荒廃した世界の中で、ひとり蹲って、遠い遠い過去を、あの日を、思い返すしかなかったのである。
永久を願うから孤独になるのだ
「おねがい、ぼくをおいていかないで」
僕ら星に一人きり