ブログつくったカパ

仮のブログ名を直すタイミングを逃したまま、図書館の雇用まわりの話とか、公共図書館とまちづくりの話をしています。

司書資格取ったけど図書館に就職したくない人はWebディレクターを目指すと良いかもしれない

IA関係の仕事で図書館情報学を修めていることが
歓迎条件になることが明記されている珍しい求人を発見したので備忘録がわりに。


progres02.jposting.net

【主な業務内容】
・お客様が直感的に理解することができ、出店店舗様にとって登録しやすい商品カテゴリ構造の設計・作成
・正確な商品分類を実現するための分類ロジックの作成
・ウェブ解析ツールを用いた顧客行動の分析
・最適な商品分類を実現するためのオペレーションの管理
・グローバルに利用する事ができる標準化された商品カテゴリ・商品データ構造の設計・作成
・商品カテゴリ部門との折衝、およびカテゴリ構造変更のためのプロジェクトマネジメント

理系でSEになるタイプの司書資格とったひととか図書館情報学を修めたひとは
就職先として当然Web系への親和性も高いしニーズもとても高いのですが、
文系で司書とったひとは、
民間企業就職のなかでも、あまりWeb系への就職ってイメージが湧いてなかった…。


文系で司書資格とったけど新卒で図書館に就職したくないなあ…っていうひとは
履歴書とかエントリーシートとかの書き方を工夫して司書資格のアピールをすれば、
Webディレクターの採用ニーズにすごく合致する書類と志望動機が用意できるかもしれない、と
思いました。


司書資格を活かしたいし図書館情報学っぽい仕事がしたいけど
図書館への就職はピンとこない…ていう方がおられましたら、
この筋への就職はいかがでしょうか?
エントリーシートのアドバイスとか多少は出来ると思いますので、
お気軽にご連絡ください。笑

図書館に関われそうなお仕事の中途採用事情を調べてみた

お久しぶりのsatkapです。

 

1ヶ月くらい前に、以前から気になっていた

「図書館関係のお仕事の中途採用事情」について調べたいなと思って

いろいろ調べたり書いたりしていておりました。

 

結論から言うと「10月31日現在の図書館正職員の求人数は0でした」

というつまらない結果だったので、

しばらく待ってみたらなんかおもしろい求人出てこないかなーと思って 1ヶ月待ってみたのですが、特におもしろい変化がなかったので、

いったんまとめということで記事にしておきたいと思います。

 

冒頭からぐだぐだですが それではどうぞ。

 

indeedで図書館の求人を調べてみる

今回も図書館に関する求人をざざーっと調べるのに便利なindeedさんの検索結果をもとにいろいろ見ていきたいと思います。

今回は求人の多そうな東京都内の求人に絞ってみていきます。

 

求人は全部で302件ヒットしました。

この302件の求人のうち、今回は正社員のものだけみてみることにします。

求人は55件ヒットしていますが、indeedは、いろんな求人掲載のあるサイトからスクロールをしてきてくれるサービスなので、なかには業務が図書館と全く関係ない求人もヒットしてしまします。

(「社内図書館あり」とか、「近隣に図書館があって便利!」などの求人がよくヒットしてきます)

 

ここから実際に図書館に関係がありそうな求人を目視で確認していったところ、15件が残りました。

その求人概要をまとめてみたのが以下の表です。

 

f:id:satkap:20141129001446p:plain

東京都内の図書館の正社員求人(2014年10月31日現在)集計方法: 

・年収について月給の記載のみ且つ賞与について記載の無かった求人は×12で計算しています

 

・業務内容、必要なスキル等について企業の特定を防ぐため簡略化したものを記載しています

 

・職種、業種について基本的に求人内の表現を採用しています

 

・業務内容は例ですので図書館関係の担当になるとは限りません

 

こんなかんじです。いかがでしょうか。

直接雇用の図書館司書の求人は…ありませんでした。

この後、心当たりのある図書館関係の求人ページを巡回してみたのですが、直近で勤務可能な正社員雇用の図書館司書の求人は見当たりませんでした。(2015年4月入社の求人は数件ありました)

 

正社員の中途採用で、年度替わり以外で就業先を探すのって難しいんですね。

 

 

現在求人のあるお仕事だと、建築系・システム系で経験があると図書館に関するお仕事に就ける可能性が高そうです。なんとなく年収順で表もつくってみましたが、この2つはなんとなく年収が(図書館関係の求人のなかだと)高めなかんじ。

でもどちらも「図書館以外の場所で図書館関係の仕事をしたい!」という動機だけで目指すにはハードルが高い…。

 

というわけで。

図書館の正規職員を目指す人は年度替わりのチャンスを逃さないようするしかなさそうですねという当たり前の結果に終わりました。 

 

おまけ:最近気になる図書館関係の求人

 ちょっとあんまりな結果に終わってしまったので、satkapが最近気になっている求人をいくつかご紹介の時間。

※求人リンクは掲載期間が終了しだい見られなくなります

 

気になる求人①

(たぶん)CCC初の契約社員での司書職の求人

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の求人概要 -日本の図書館を変えていく仕事 【図書館司書】- |【リクナビNEXT】で転職!-希望の求人がみつかる転職サイト-

 

武雄市の司書職は市職員からの移管が多かったとのことなので、自社で司書を新規で採用して(契約社員とはいえ)抱えるのは私の知る限りCCCでは初めてのように思います。

河北新報でも記事になっていますね。


意欲ある司書来れ!多賀城市図書館 | 河北新報オンラインニュース

 

記事中にもあるように

"月給は19万3000円以上と、現図書館の約14万円より高く設定し、待遇向上と人材確保を図る。意欲や能力次第で数年後に正社員に登用する。"

とのことですのでなかなか良い条件なのでは。

契約社員の司書で19万はなかなか好条件だと思います。

ちなみにいまindeedで出てくる契約社員の司書求人で一番月給が高いのはこれ。

【中野区立図書館★責任者(候補)(契約社員)】VIAX 株式会社ヴィアックス アウトソ-シング事業本部/東京都の《求人募集9351263》-転職EX

月給22万円です。地方に行けばいくほど月給も下がることが多いので都内の求人と比較してもなかなか好条件だと思います多賀城市

 

気になる求人②

(たぶん)TRC初の営業職中途採用の公募

株式会社図書館流通センター/[契]図書館事業の[1]営業[2]マネージャー職の転職・求人情報 | キャリアインデックス

 

「たぶん」が多くて恥ずかしいのですが、こちらも私が知る限り初めてお目にかかる求人です。マネージャーや館長候補はいつも募集をしていますが、営業職は初めてみました。月給28万~35万…。ターゲットは書籍関係の営業経験者とか、法人向け営業の経験者でわりと若手の方ってところなんでしょうか。TRCさんは新卒入社でも提示金額が高いので、中途でこの条件だと若手をとるつもりなのかな?という印象です。

 

気になる求人③

レファレンス業務で急募って珍しいなーという求人

https://www.hellowork.go.jp/servicef/130050.do?screenId=130050&action=commonDetailInfo&kyujinNumber1=47010&kyujinNumber2=%0A24632241&kyushokuUmuHidden=2&kyushokuNumber1Hidden=&kyushokuNumber2Hidden=

増員募集だし、忙しい職場なのかな?

レファレンスに専念できそうで楽しそう。

 

ということで本日の記事は以上です。

あんまりすっきりしなかったので次は司書の派遣社員時給平均とかを調べたい。

それでは、よい週末を。

 

 

 

種類別、非正規図書館員の雇用形態・契約について覚書

こんにちは卒業以来ブログを書くという習慣がすっかり失われてしまったsatkapです。
今年度は気付いたことや考えたことなど少しでもいいのでまたいろいろ書いていけたらいいなと思っています。
まずはこの雑すぎるブログデザインをなんとかしたいところ…。

さて本日は
「非正規図書館職員の雇用形態・契約」について書いてみました。

今日では、正規職員/非正規職員という種別のほかに、
パートさん、派遣さん、臨職さん…と様々な雇用形態の方が入り混じっている図書館も少なくないかと思います。
この記事は、これらの雇用形態の違いについて、
これまでの私の経験・調べたことのまとめとしての覚書です。
なるべく自治体/大学で一般的に使われている用語のイメージが伝わりやすくなるようまとめることを心がけましたが、
各自治体/大学によっては異なる定義が設定されている場合も多々あるかと思います。
求職中の方々が、応募しようとしている求人条件について考える一助となれば、と思っておりますが、
応募の際は各求人の条件について、実際の条件をよくご確認いただくことをお勧めいたします。

非正規職員の種類

ここから非正規職員についてのおはなしです。
非正規職員には2種類の雇われ方があります。

  • 直接雇用の非正規職員
  • 間接雇用の非正規職員

です。

直接雇用の非正規職員とは、
■自治体(大学、企業)が直接雇用契約を交わして、仕事についてもらっている職員です。

それに対して、間接雇用の非正規職員とは、
■企業(団体)と雇用契約を交わして、企業(団体)と取引していて依頼のあった図書館へお仕事をしに行くことです。

つまり、直接雇用のときは上司は自治体(大学、企業)の職員の方になりますが、
間接雇用のときは所属している企業(団体)の方が上司になる、といったイメージです。

直接雇用の非正規職員の種類いろいろ

では、自治体等で採用された非正規職員は全員同じ条件で働いているのかというとそうでもありません。
非正規職員にもいろいろと種類があるのです。
非正規職員の種類の呼び方のルールはいまいち定義がしっかりしておらず、
団体によって名称がいろいろあったり根拠となる条例・規則が違ったりします。
(パートとアルバイトが実は明確に定義が分かれていないのと同じようなもの、というイメージです)

公開されている労働条件をしっかり確認して、自分に合っている条件かどうかを見極めることが重要ですが、
ここではざっくりと「この名称の雇用形態はだいたいこんな傾向」という見方で使ってもらえればと思います。

  • 契約職員
    • 雇用期間の定めがあるひとのこと。いわゆる「非正規職員」
    • 契約期間は1ヶ月契約、半年契約、1年契約など、場合によって様々です
    • 公務員なら条例、大学なら学内規則によって、契約期間や更新回数に制限がある場合が多い
    • 契約期間は雇い主(自治体や大学)が自由に設定できるが、3年をこえる契約はできません
      • たとえば、「2014年4月か1日から2017年9月1日までは勤務してくださいね」という契約を交わしたとしても、この契約は2017年3月末までしか有効になりません。2014年4月〜2017年3月の3年の契約を交わした後、さらに2017年4月〜2017年9月までの契約を交わすのはOK
    • 「準正社員」のような意味で「非常勤職員」という場合も多い
  • 嘱託職員
    • 専門的な業務にあたるために雇われた一種の専門職のひとのこと
    • 定年退職後の職員を再任用するために嘱託のポジションを設ける団体が多いです
    • 勤務時間が短かったり勤務日数が少なかったりする。民間企業でいう「パートさん」に近いイメージ。
    • 契約職員の一種
  • 臨時職員
    • 自治体等と雇用契約を交わす、期間に定めのある契約職員
    • 条例で半年以内、更新は一回までと決まっている自治体が多い
    • 産休代替や予業務発生時期が限られている仕事のための雇用形態です
    • 正職員と同じ程度の勤務時間で働くアルバイトっぽいかんじ
    • 自治体の用語として使われることが多いですが、大学や企業でも「臨時職員」という名称の雇用形態を設けることがあります
      • 民間企業でいう「アルバイト」に近いイメージ。
      • この場合は契約期間や更新回数も大学や企業の規則に則る
    • 契約職員の一種
  • アルバイト、パート
    • 正職員よりも短い勤務時間で働く人を指すことが多い
    • 保険の加入条件を満たさないことが多い
    • 雇用期間が不明確な場合が多い
間接雇用の非正規職員の種類いろいろ

間接雇用ときくとあまり聞きなれないかもしれませんが、
「指定管理者制度を導入している図書館」「委託スタッフ」「派遣社員」等は
耳にする機会も多いと思います。
「図書館で働いているけど、直接のお給料を支給してくれるのは自治体(大学)ではない」という状態で働いていることをいいます。

  • 派遣社員
    • 図書館から依頼を受けた企業(団体)が、その企業が雇っているスタッフを依頼のあった図書館へ派遣すること
    • 大学図書館、官公庁の図書館、民間企業の図書館に多い
    • 現行の派遣法では1か所の図書館で勤務できる期間は最長3年まで。派遣法の改正によっては最長の派遣期間が変わる可能性大。
    • 就業条件や雇用期間は派遣元の企業によって異なる
  • 委託職員
    • 図書館から依頼を受けた企業(団体)が、ある業務について実施に必要な職員を図書館で就業させること
    • 業務を請け負っている企業(団体)が図書館から依頼を受けている限り、雇用を継続することができる
    • 期間に定めのある「有期雇用契約」を委託元である企業と締結し、その企業のスタッフとして委託先の図書館で勤務するという形態が多い
    • 労働契約法により、有期雇用契約が5年を超えた際は無期雇用契約への変更希望を申し入れることが出来る
直接雇用と間接雇用の違い

冒頭でも少し触れましたが、最も大きな違いは「雇用契約を誰と締結するのか?」という点です。
各自治体・大学と請負会社・派遣会社との契約は大きく異なりますので、
全く一概にはできないのですが、
直接雇用と間接雇用の雇用条件と業務内容を大変無理やり比較すると、

・派遣職員≒臨時職員
・フルタイムの委託職員≒契約職員
・短時間勤務の委託職員≒パート、アルバイト

と、いうようなイメージです。
間接雇用の場合、
全面委託なのか?部分委託なのか?/一時的に発生する業務なのか?恒常的に発生している業務なのか?等、
雇用条件以前に自治体・大学と人材会社の契約内容によって、実際に勤務する方に担当していただく業務内容もケースごとに異なることが多いです。

おわりに

というわけで、本日の記事はここまでです。
簡単に今後の課題をメモしておきます。

    • 指定管理者制度を導入している図書館の雇用形態について触れられなかった
      • 指定管理者制度の図書館の場合、受託企業内でも社員、現場責任者、フルタイムスタッフ、パート等があると思うが、このへんも調べてまとめてみたいところ。
    • 大学のLCチューター、学生バイトについて触れられなかった
      • 今回の記事は「求職中の方に少しでも応募しようとしている求人がどういう形態なのか、伝わればいいなー」と思ってのメモなので、大学図書館内での学生アルバイトについては触れられなかった。ボランティア、シルバー人材についても同様。
    • 実際の求人情報を集めてみて、雇用条件をまとめたほうがわかりやすかったかも
      • これはいずれやりたい

それでは本日はこのへんで。

図書館の求人情報をゲットしたい!2013年冬

お久しぶりですsatkapです。

2012年の今頃、図書館業界への就職を考えている就活生向けに
「あなたの就職、"図書館"じゃなくてもいいんじゃない?」ということで
図書館のアウトソーシング・図書館員の派遣等に関するお仕事をしている企業一覧をつくってみた - ブログつくったカパという記事を書きました。
今年は、わたしが普段している
図書館職員の求人情報収集方法を紹介してみます。

とりあえずざっくり求人をみたいとき
  • indeed
    • 求人情報の垂直検索エンジンです
    • キーワードに「図書館」といれると、各自治体、他の求人サイト、ハローワーク等で公開されている求人情報が閲覧可能
    • 雇用形態や勤務地も絞り込めるためある程度狙った求人を探すことができます
    • ★キーワードを「図書館」にすると、図書館に関連した司書以外の求人も検索可能(図書館システムのSE、絵本販売の営業職など)
    • ★キーワードを「図書館司書」「司書」にすると、図書館員の求人が主にヒットします
一次情報をみたいとき


と、だいたい探したい求人情報はindeedで拾ってきてくれるのですが、もう少し条件を絞りたい、一次情報からあたっていきたいという方向け。
※順不同

  • 図書館ジョブ
    • 記事投稿型の図書館求人サイトです
    • ★勤務地は選択可能ですが館種や雇用形態は選択できません
  • 大学/図書館求人サイト JOB SEARCH
    • 人材サービス会社キャリアパワーの求人サイト
    • 絞り込み条件で「図書館司書」にチェックを入れると図書館の求人を検索可能
    • ★勤務地、就業期間を設定して検索可能
    • 基本的大学図書館の派遣か委託スタッフの求人が掲載されますのでどちらの形態なのかもも要チェック
図書館の求人情報の入手方法って意外といろいろある


satkapが普段眺めているサイトを中心にざっと紹介してみましたがいかがでしょうか。
それぞれのサイトで、掲載されている雇用形態の特徴や業務内容の特徴などいろいろ傾向があるので、自分に合うものを見つけてもらえるといいなと思います。

12月から新卒の就職活動がいよいよ本格化してまいりましたが
今年は昨年までとはかなり状況が変わっておりますし、ちょっと大変かもしれませんね…。
この記事がすこしでもお役にたてば幸いです。
エンジョイ就活生!

CCCは地方都市の文化を救うか―『文化の樹を植える。「函館 蔦屋書店」という冒険』感想

こんにちはsatkapです。
少し前の話題になりますが、
CCCが指定管理者で運営する武雄市図書館が開館し、連日多くのメディアでも話題となっていますね。

今日は、satkapが以前から追っている函館蔦屋書店について、
『文化の樹を植える。「函館 蔦屋書店」という冒険』の感想を中心に、書いてみたいと思います。

ご参考にどうぞ:

では、以下『文化の樹を植える。「函館 蔦屋書店」という冒険』のなかでsatkapの関心に引っかかった部分の
引用・まとめです。

文化の樹を植える。 「函館蔦屋書店」という冒険

文化の樹を植える。 「函館蔦屋書店」という冒険

プロポーザルの経過について詳しく知りたい、という方や、書店や空間に関する思想について知りたい、という方は
ぜひ本書をお読みいただければと思います。

函館蔦屋書店の目的

  • カルチャーのコンプレックス((ここでは複合施設という意味か))として、より活性化するセンターとなる 
  • コミュニティが再生する場の創造
  • 代官山蔦屋書店の成功を踏まえ、地方のロードサイドに展開するための実験的試みとしての意味も

函館蔦屋書店の目指すもの

  • TUTAYAの良さと、その土地ならではの魅力が融合したその土地にしかない店舗 
  • 親子3世代が一緒に楽しめる店
    • プレミアエイジ、プレミアジュニア、孫の3世代
  • 地域の活性化、コミュニティデザイン
    • 共通の関心や趣味などを通じてゆるやかにつながり合うコミュニティ
    • そうした活動の拠点となる場 

函館蔦屋書店が出来るまで

  • CCCが基本構想を説明するオリエンテーションを開く
  • 最初の段階から施行を担当する建設会社と共同で提案内容をまとめてほしいという条件でプロポーザルを実施
    • 究極のローコストを求める 
    • 規模に比しての予算額をきいて「これはすでに”ローコスト”ですらない」とうめいた建築家がいたという
  • 建築家が第1次提案を行う
  • この書籍ではプロポーザルに参加した6組の建築事務所が掲載されている
    • 構想との適合性が高いと認められた建築家による"最終提案"が行われる
  • 最終提案第3次案の提出を経て、梓設計の設計案が採用されることに

CCCがこれから目指すもの

  • 代官山蔦谷書店、函館蔦屋書店を継承する店舗を、全国に100店舗つくる
  • ローコストで成功することで、100店舗を「本気で」創出する
  • 生活提案を売る書店へ
  • 単なる書籍や雑誌という物体ではなく、"提案"を店内に陳列したい


以上、『文化の樹を植える。「函館 蔦屋書店」という冒険』のsatkapの関心に引っかかった部分のまとめ・引用でした。
以前函館蔦屋書店について書いた記事でわたしは

ライバルは本屋というよりは、ショッピングモール、という意識なのかなーとか思いました。

と述べましたが、
この図書を読むと、ライバルはショッピングモールどころか、
「函館におけるすべてのエンターテイメント」
ですね。
しかも、それらと潰し合いを行うつもりはなく、
"コミュニティの拠点・再生となる場"
を目指しているということで、もはやライバルですらないと。

CCCはどうやら函館蔦屋書店をはじめとして、これからこの形式の店舗を全国展開しようとしていますが、
この図書でも繰り返し述べられ、重視されていると思われるキーワードが、以下の様なワードです。

  • まちづくり
  • 文化の拠点
  • 複数の異なるコンテンツとの融合
  • カフェの併設
  • 人々の交流が生み出される場づくり
  • ニーズに応えるのではなく、ニーズを作り出す

さて、上記のようなキーワードが繰り返し述べられている記事を、
どこかで最近読んだことがあるなーという、図書館クラスタのみなさんも多いのではないでしょうか。
そう、ソトコトの2013年5月号、おすすめの図書館特集です。

全国のいま注目されている図書館をとりあげたこの特集。
各図書館の特徴、コンセプトとして、
まちづくりの拠点機能、人々のつながり、ライフスタイルへの新しい提案、といった文言が何度も登場します。
あと、カフェの有無。

また、本書『文化の樹を植える。「函館 蔦屋書店」という冒険』のなかで
CCCの考える、函館蔦屋書店と武雄市図書館の関係についても言及されています。

両者は「代官山 蔦屋書店」を親に持つ、双生児のような存在

これから、そんなさまざまな生活提案を含んだ空間を、日本中に植樹しに行きたい。そこには「武雄市図書館」のような図書館も、数に含まれるかもしれない。もちろん、函館に続く『蔦屋書店』もある。

と述べられています。

なるほどー。
当然ですが、CCCが本書のなかで述べている蔦屋書店全国展開の構想と、近年の図書館が目指している運営の姿とが一致しているのは、ただの偶然ではない。

CCCがこれから地方都市において、どのような展開をみせるのか
地方都市では武雄市図書館の注目っぷりをうけ、どんな変化がおこるのか。

偶然にも、今朝4月29日の北海道新聞に掲載された卓上四季*1では「図書館と書店」という見出しで、武雄市図書館と、ソトコト図書館特集に触れた記事が掲載されています。
そのなかで、以下の様な文が書かれています。

ここに共通するのは、書店との境界が極めて曖昧になっていることだ。話題性だけ競っていいはずもない。ちょっと立ち止まり、その将来を考えてみよう。

いやほんとにおっしゃるとおりで。

最後に、函館蔦屋書店の設計を行うことになった
梓設計の田村慶太さんが本書で述べている言葉を引用して、終わりにしたいと思います。

本来、コミュニティ再生とか創生とかといったものは公共が担うべきものであって、一民間企業であるCCCのしごとではない。しかし真剣にそこに取り組もうとしてるわけです。そして日本の地方都市に、コミュニティの核としても機能するようなカルチャーの集約施設としての『蔦屋書店』を100店、将来的には建設したいという。我々は公共施設の仕事にも多く携わりますが、公共の発想というのはどうしても"こういう施設を創らなければならない"という必要性に押し出されてのものになりがちなんです。だから、事業として積極的にそこにコミットしていこうという姿勢には魅力を感じました

*1:北海道新聞における天声人語みたいなものです

図書館系勉強会KLC 最終LT会を開催しました

id:humotty-21さんのブログに掲載されていた図書館系勉強会の今年度からの記録です。

こんにちはsatkapです。
3月13日、図書館系勉強会つくばLT会を開催しました。
約1年半ゆるく活動してきた図書館系勉強会ですが、このLT会が最後の集まりとなりました。
LTでは、勉強会のメンバーはじめ、8名の方にご登壇いただきました。
登壇者のみなさま、会場・Ustをご覧いただいたみなさま
ありがとうございました!

LT会の様子は、以下の記録からもご覧いただけます。

最終LT会のツイート( #final_libkai)まとめ

Ustreamアーカイブ

勉強会メンバーはじめ、
「あの方の話をもう一度ききたい!」と思っていた方々に声をかけて開催した会だけあって
おもしろいLTばかりを聴ける会となりました。
あっという間でとても楽しい時間でした。
ご登壇いただいたみなさま、ありがとうございました。
新天地でのみなさまのご活躍をお祈りしています。
そして、会場・UStでご覧いただいたみなさま、本当にありがとうございました!


開催概要(LT会は終了致しました)

2013年3月13日(水)
18:00〜
筑波大学情報メディアユニオン
筑波キャンパス春日エリア | 筑波大学 図書館情報メディア系/大学院図書館情報メディア研究科

図書館系勉強会KLC★登壇者プロフィール★最終LT会のおしらせ

*2013/03/12 登壇者プロフィールを更新しました!

id:humotty-21さんのブログに掲載されていた図書館系勉強会の今年度からの記録です。

こんにちはsatkapです。
図書館系勉強会つくばの、最終LT会のお知らせです。
2013年3月13日のLT会の登壇者のみなさんをご紹介します!
随時更新していきますので、ぜひご覧くださいー!

引き続き登壇者も募集していますので、
ご興味のある方、ぜひご参加ください!

図書館系勉強会つくば最終LT会:登壇者プロフィール

平山陽菜

発表タイトル
つくばと図書館と私(仮)

所属|筑波大学大学院図書館情報メディア研究科
TwitterID|humotty
専門分野・興味のある分野|図書館情報学公共図書館
好きなショートカットキー|Control+L
将来の野望|カピバラを飼う

下山佳那子

所属|筑波大学大学院 図書館情報メディア研究科
TwitterID|@0i0i0
専門分野・興味のある分野|図書館評価
好きなメガネ|JINS PC に興味があります。
将来の野望|踊る教授

tomocya

所属|筑波大学 宇陀研究室
TwitterID|@tomocya
専門分野・興味のある分野|電子図書館、図書館システム、大学図書館
好きなメガネ|色眼鏡
昔ハマっていたこと|食玩集め

min2fly

発表タイトル
図書館情報学教育の明日を担う

所属|筑波大学大学院図書館情報メディア研究科
TwitterID|@min2fly
専門分野・興味のある分野|学術情報流通・電子図書館利用者行動
将来の野望|図書館王
好きなショートカットキー|Windowsキー+上下左右

野沢健人

発表タイトル
知識情報・図書館学類での1年間を振り返って(仮

所属|筑波大学 情報学群 知識情報・図書館学類
TwitterID|@nozawa0301
専門分野・興味のある分野|ビッグデータ,電子図書館,公共図書館
好きな図書館|まちとしょテラソ
好きなショートカットキー|Ctrl-f

山下聡子

発表タイトル
図書館員になりたかったのになんかなれなかった理由(仮)

所属|筑波大学 情報学群 知識情報・図書館学類
TwitterID|@sat00ooo
専門分野・興味のある分野|図書館経営地方自治論・労働社会論
将来の野望|なにかの長か経営者
好きなショートカットキー|Ctrl+tab

永見聡一朗


発表タイトル
ON YOUR MARK

所属|筑波大学大学院 図書館情報メディア研究科
TwitterID|@nagasou
専門分野・興味のある分野|大学図書館員の研修・大学(一般)事務職員と大学図書館員の関係
将来の野望|BDSに全速力で突っ込んでどうなるかを検証する
初めて泣いた本 |『ルドルフとイッパイアッテナ』

池田光雪


発表タイトル
図書館情報学チャンネルにようこそ!

所属|筑波大学大学院図書館情報メディア研究科
TwitterID|@lumely
専門分野・興味のある分野|データ工学、ラーニングコモンズ
将来の野望|ドアを開けると本やCDがあふれてくる部屋
好きなショートカットキー | Ctrl-x Ctrl-c

開催概要

2013年3月13日(水)
18:00〜
筑波大学情報メディアユニオン
http://www.slis.tsukuba.ac.jp/grad/access/access/

登壇者募集のお知らせ

最終LT会では、登壇者を募集しています。
これまで勉強会に参加したことないけど、卒業前に喋っておきたいことがある、
先輩にいっておきたいことがある、
来年度からの意気込みなどなど、
どなたさまの発表もOKですので、ぜひご登壇ください

発表テーマについて

・自分と図書館情報学・知識情報学との関わり
・これまでにやってきたこと・出来なかったこと
・新天地での野望などなど
なんでもOKです。
お気軽にご登壇いただければと思います。
ぜひご参加ください!

登壇申し込み

引き続き、登壇者も募集しています!
ご登壇いただける方は、下記フォームへ必要項目をご入力いただけると幸いです。
打ち上げにご参加いただける方は
【3月5日】までにご入力をお願いいたします。

<登壇者用 参加申し込みフォーム>
http://goo.gl/h89pK

LT会参加者募集のお知らせ

LT会をご覧いただける方や、懇親会のみ参加の方も大歓迎です。
お気軽にご参加ください!
打ち上げにご参加いただける方は
【3月5日】までにご入力をお願いいたします。

<LT会参加者用 申し込みフォーム>
http://goo.gl/sdzoi

図書館系勉強会について

筑波大学の春日LCにて、2011年8月からはじまった勉強会です。前から気になっていたことや、自分の研究で必要な周辺知識だけどなかなか1人じゃ勉強できない…ということについて、勉強して、みんなの前で発表してみよう。という会です。
勉強会の活動については、下記の発表ポスターをご参照ください。
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/dspace/handle/2241/118070

勉強会の発表内容の記録は、下記のブログをご参照ください。
http://d.hatena.ne.jp/satkap/
http://d.hatena.ne.jp/humotty-21/

お問い合わせ

Twitterは@sat00oooまで、
メールはsatoco.y3105あっとgmail.comまで
ご連絡くださいませ。

ではでは、みなさまのご参加をお待ちしております!^^